JPH04108574A - 重防食被覆鋼矢板およびその製造法 - Google Patents

重防食被覆鋼矢板およびその製造法

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JPH04108574A
JPH04108574A JP22708690A JP22708690A JPH04108574A JP H04108574 A JPH04108574 A JP H04108574A JP 22708690 A JP22708690 A JP 22708690A JP 22708690 A JP22708690 A JP 22708690A JP H04108574 A JPH04108574 A JP H04108574A
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steel sheet
electron beam
coating
sheet pile
coated steel
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JP22708690A
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Nobuki Yoshizaki
信樹 吉崎
Yoshihiro Miyajima
義洋 宮嶋
Yoshihisa Kayazono
義久 仮屋園
Hirotada Kato
加藤 弘忠
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は海洋、河川、港湾等で用いられる鋼構造物に使
用する重防食被覆鋼矢板に関し、更に詳しくは重防食被
覆の外表面に耐候性に優れた各種の色彩を有する着色塗
膜を有して美観に優れ、且つ該着色塗膜と重防食被覆の
間の耐水接着性が優れた重防食被覆鋼矢板およびその製
造法に関する。
(従来の技術) 従来のポリオレフィン被覆鋼材、例えばポリオレフィン
被覆鋼矢板の被覆には、防食性が優れた黒色のポリエチ
レンを用いている。しかしながら、最近の都市景観ある
いは河川、港湾等の鋼構造物の美観景観に対する市場ニ
ーズの高まりから、各種の色彩に着色されて環境に調和
し、旦つ耐候性に優れた重防食被覆鋼矢板の開発か望ま
れている。かかるニーズに対しては、例えは第5図に示
すように、外表面に火災処理を施したポリオレフィン被
覆層23を有するポリオレフィン被覆鋼材の表面に、ウ
レタンブライマー層24と着色顔料を含有するフッ素樹
脂層25を順次積層したことを特徴とする重防食被覆鋼
材等がある。図中1は鋼矢板、20はクロメート被膜、
21はエポキシブライマー被膜、22はウレタンブライ
マー、23は火災処理した電子線架橋ポリオレフィンを
示す。
(発明か解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の重防食被覆鋼材では、
海洋実使用試験で火災処理を施したポリオレフィン被覆
層23と着色顔料を含有するフッ素樹脂層25との間の
接着力が次第に低下し、着色顔料を含有するフッ素樹脂
層25にブリスタが発生しがちであり、より一層の耐水
接着性の向上が必要である。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上述の問題点を解決すへく鋭意検討した
結果、最外層に酸化防止剤を005〜5.0重量%の範
囲て含む電子線架橋ポリオレフィンを有する電子線架橋
ポリオレフィン被覆鋼矢板の表面に該表面温度が120
℃以上の時に変性ポリオレフィンプライマーを塗布し、
次いで各種色彩のフッ素系塗料、アクリル−シリコン系
塗料、アクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料塗膜を積
層することによって、上述の問題点を解決できることを
見出し本発明に至りた。
即ち、本発明は、第1図および第2図に示す如く、鋼矢
板1の表面の最外層に酸化防止剤を0.05〜5.0重
量%含む電子線架橋ポリオレフィン5を有する電子線架
橋ポリオレフィン被覆鋼矢板の表面に、変性ポリオレフ
ィンプライマー6、各種色彩のフッ素系塗料、アクリル
−シリコン系塗料、アクリル−ウレタン系塗料等の着色
塗料塗膜7を積層したことを特徴とする重防食被覆鋼矢
板および、テーブルローラー上で下地処理を施した鋼矢
板を移送搬送しながら加熱して、谷部または山部の表面
に酸化防止剤を0.05〜5.0重量%含む変性ポリオ
レフィンと電子線架橋ポリオレフィンのラミネートシー
トを貼り付け被覆したのち該表面の温度が120’C以
上の時に第3図および第4図に示す如く、変性ポリオレ
フィンプライマー塗布装置で変性ポリオレフィンプライ
マーを塗布し、次いでその表面に各種色彩のフッ素系塗
料、アクリル−シリコン系塗料、アクリル−ウレタン系
塗料等の着色塗料7を塗装することを特徴とする重防食
被覆鋼矢板の製造法である。第1図、第2図中、2はク
ロメート処理被膜、3はエポキシブライマー被膜、4は
酸化防止剤を0.05〜5.0重量%含有する変性ポリ
オレフィンを示す。
以下、本発明につ籾詳細に説明する。
本発明に用いる鋼矢板とは、炭素鋼、ステンレス鋼等の
合金鋼でできた鋼矢板である。また鋼矢板の耐食性を向
上させる目的で、鋼矢板の谷部表面、山部表面に亜鉛、
アルミニウム、ニッケルなどのメツキ、亜鉛−鉄、亜鉛
−アルミニウム、亜鉛−ニッケルーコバルト等の合金メ
ツキ、該メツキあるいは合金メツキにシリカ、酸化チタ
ン等の無機微粒子を分散させた分散メツキ等を施したも
のも用いることかできる。
電子線架橋ポリオレフィン被覆鋼矢板としては、鋼矢板
の表面をグリッドブラスト、サンドブラスト等でブラス
ト処理して除錆したのち、クロメート処理剤とエポキシ
ブライマーで下地処理を行ない、次いで電子線架橋ポリ
オレフィンシートの裏面に無水マレイン酸等でポリオレ
フィンを変性した変性ポリオレフィン接着剤をラミネー
トしたシートを貼り付けて製造した電子線架橋ポリオレ
フィン被覆鋼矢板を用いることができるが、本発明の骨
子からして、該被覆鋼矢板の最外層に電子線架橋ポリオ
レフィンがあれば良く、下地処理に従来公知のクロメー
ト処理剤、エポキシブライマー リン酸塩処理、シラン
カップリング剤等の単独、あるいはこれらの下地処理の
組み合せを施した電子線架橋ポリオレフィン被N鋼矢板
も使用できる。
下地処理を施した鋼矢板に被覆する変性ポリオレフィン
と電子線架橋ポリオレフィンのラミネートシートとして
は、酸化防止剤を0.05〜5.0重量%の範囲で含有
する低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、およびエチレンと1−ブテン、1−ヘキ
セン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン等のα
−オレフィンとの共重合体等のポリオレフィンをTダイ
等により押出してシート状に成形し電子線架橋した電子
線架橋ポリオレフィンシートに、該ポリオレフィンを無
水マレイン酸等の酸無水物で変性した変性ポリオレフィ
ンのシートとをラミネートしたラミネートシートを用い
ることができる。電子線架橋ポリオレフィン被覆の酸化
防止剤の含有量が0.05重量%未満および5.0重量
%越では、海洋実使用試験後に該電子線架橋ポリオレフ
ィン被覆と各種色彩のフッ素系、アクリル−シリコン系
あるいはアクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料塗膜と
の間の密着力が低下し、該塗料塗膜にプリスタが発生す
る。
次に電子線架橋ポリオレフィン被覆鋼矢板ノミ子線架橋
ポリオレフィン被覆外表面に塗布する変性ポリオレフィ
ンプライマーについて説明する。本発明に用いる変性ポ
リオレフィンプライマーとしては耐水性の面から、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、無水マレイン酸等の酸無水
物等を主成分とする変性ポリオレフィンを溶剤で希釈し
た液状ブライマーが望ましく、一般市販品としては例え
ば中国塗料社製のサーモタックE200、サーモタック
E300.サーモタックE500等を用いることができ
る。該変性ポリオレフィンプライマーの塗布は鋼矢板の
電子線架橋ポリオレフィン被覆の表面温度が120℃以
上の時に施す。該塗布時の電子線架橋ポリオレフィン被
覆の表面温度が120を未満では、海洋実使用試験で着
色塗料塗膜にブリスタが発生する。
次に本発明に用いる着色顔料について説明する。ブライ
マー、即ち該塗料としては耐候性の面から、神東塗料社
製の各種色彩のNYボリンに等の一般市販のアクリル−
ウレタン系塗料、中国塗料社製の各種色彩のシリカラッ
ク、神東塗料社製の各種色彩のセラフォルテ等の一般市
販のアクリル−シリコン系塗料、日本ペイント社製の各
種色彩のデュフロン、神東塗料社製の各種色彩のシント
ーフロン等の一般市販のフッ素系塗料等を用いることが
できる。
次に本発明による重防食被覆鋼矢板の製造法について説
明する。テーブルローラー8上で下地処理を施した鋼矢
板を移送搬送しながら加熱して、山部の表面に酸化防止
剤を0.05〜5.0重量%含む変性ポリオレフィンと
電子線架橋ポリオレフィンのラミネートシートを貼り付
け被覆したのち該被覆9の表面温度が120℃以上の時
に、第3図に示すように、変性ポリオレフィンプライマ
ー塗布装置12によって変性ポリオレフィンプライマー
をウェブ部1oとフランジ部11に塗布し、次いでその
表面に各種色彩のフッ素系塗料、アクリル−シリコン系
塗料、アクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料を塗装す
る。また、鋼矢板の谷部の被覆の場合には、テーブルロ
ーラー8上で下地処理を施した鋼矢板を移送搬送しなが
ら加熱して、谷部の表面に酸化防止剤を0,05〜5.
0重量%含む変性ポリオレフィンと電子線架橋ポリオレ
フィンのラミネートシートを貼り付け被覆したのち該被
覆の表面温度が120を以上の時に、第4図に示すよう
に、先ず変性ポリオレフィンプライマー塗布装置17に
よって変性ポリオレフィンプライマーをウェブ部14に
塗布し、変性ポリオレフィンプライマー塗布装置18に
よって変性ポリオレフィンプライマーをフランジ部15
に塗布し、次いで変性ポリオレフィンプライマー塗布装
置19によって変性ポリオレフィンプライマーを爪部1
6に塗布し、次いでその表面に各種色彩のフッ素系塗料
、アクリル−シリコン系塗料、アクリル−ウレタン系塗
料等の着色塗料を塗装する。
(発明の作用) 本発明の重防食被覆鋼矢板は、第1図および第2図に示
す如く、鋼矢板1の表面の最外層に酸化防止剤を0.0
5〜5.0重量%含む電子線架橋ポリオレフィン5を有
する電子線架橋ポリオレフィン被覆鋼矢板の表面に、変
性ポリオレフィンプライマー6、各種色彩のフッ素系塗
料、アクリル−シリコン系塗料、アクリル−ウレタン系
塗料等の着色塗料塗膜7を積層したことを特徴とする重
防食被覆鋼矢板である。また、本発明の重防食被覆鋼矢
板の製造法は、テーブルローラー上で下地処理を施した
鋼矢板を移送搬送しながら加熱して、谷部または山部の
表面に酸化防止剤を005〜5.0重量%含む変性ポリ
オレフィンと電子線架橋ポリオレフィンのラミネートシ
ートを貼り付け被覆したのち該表面の温度が120’C
以上の時に第3図および第4図に示す如く、変性ポリオ
レフィンプライマー塗布装置で変性ポリオレフィンプラ
イマーを塗布し、次いてその表面に各種色彩のフッ素系
塗料、アクリル−シリコン系塗料、アクリル−ウレタン
系塗料等の着色塗料7を塗装して製造する。
また、図中電子線架橋ポリオレフィン5は1〜10mm
0膜厚、変性ポリオレフィンプライマー6は5〜10μ
の膜厚、各種色彩のフッ素系塗料、アクリル−シリコン
系塗料、アクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料塗膜7
は10〜100μの膜厚、変性ポリオレフィン4は10
0〜1000μの膜厚、エポキシブライマー3は20〜
150μの膜厚、クロメート被膜2は全クロム付着量換
算で150〜1000 rng/rn2の厚みを有して
いると良好な結果が得られる。
(実 施 例) 実施例−1 F S P III型、長さ5500mmの鋼矢板をテ
ーブルローラー上で移送しながら、谷部表面をグリッド
ブラスト処理して除錆しクロメート処理剤を全クロム付
着量が350 mg/m2になるように塗布して焼き付
け、エポキシブライマーを膜厚が50μになるようにス
プレー塗装して加熱硬化させ、次いて無水マレイン酸変
性エチレン・1−ブテン共重合体接着剤をラミネートし
た電子線架橋黒色低密度ポリエチレンシートを貼り付け
、電子線架橋低密度ポリエチレン被覆鋼矢板を得た。無
水マレイン酸変性エチレン・1−ブテン共重合体および
電子線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆中の酸化防止剤
の含有量は0,3重量%で、無水マレイン酸変性エチレ
ン・1−ブテン共重合体の膜厚は500μ、電子線架橋
黒色低密度ポリエチレン被覆の膜厚は2.5mmであっ
た。以上のようにして得た電子線架橋黒色低密度ポリエ
チレン被覆鋼矢板を、該電子線架橋黒色低密度ポリエチ
レン被覆の表面温度が140℃にまで低下した時に、第
4図に示すように、先ず変性ポリオレフィンプライマー
塗布装置17によって変性ポリオレフィンプライマー(
中国塗料社製の「サーモタックEP500J )を膜厚
が30μになるようにウェブ部14にスプレー塗装し、
変性ポリオレフィンプライマー塗布装置18によって該
変性ポリオレフィンプライマーを膜厚が30μになるよ
うにフランジ部15にスプレー塗装し、次いて変性ポリ
オレフィンプライマー塗布装置19によって膜厚が30
μになるように変性ポリオレフィンプライマーを爪部1
6にスプレー塗装し、次いでその表面にフッ素系塗料(
日本ペイント社製のデュフロン、色調のマルセル値: 
IOB 5/10 (青色))を膜厚が30μになるよ
うにスプレー塗装して本発明による重防食被覆鋼矢板(
1)を得た。以上のようにして得た本発明による重防食
被覆鋼矢板(1)を3年間の海洋実使用試験に供試し、
試験終了後、フッ素系塗料塗膜あるいはフッ素樹脂塗料
塗膜のブリスタ発生の有無を観察するとともに、これら
の1色塗膜と電子線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆と
の間の接着力試験[基盤目試験: JISに5400に
従い、接着力をO〜10の評点(10点満点)で表示]
を行なった。試験結果を第1表に示す。
第1表の結果からも明らかなように、本発明による重防
食被覆鋼矢板は3年間の海洋実使用試験後もフッ素系塗
料塗膜のブリスタ発生もなく、且つフッ素系塗料塗膜と
電子線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆との間の接着力
も充分高く、着色塗膜と重防食被覆の間の耐水接着性が
優れる。
実施例−2 実施例1と同じ方法で、無水マレイン酸変性エチレン・
1−ブテン共重合体と電子線架橋低密度ポリエチレンに
添加する酸化防止剤の添加量を本発明の0.05〜5.
0重量%の範囲で変化させて、本発明による重防食被覆
鋼矢板(2)〜(4)を製造した0以上のようにして得
た重防食被覆鋼矢板を実施例1と同じ3年間の海洋実使
用試験に供試し、試験終了後、フッ素系塗料塗膜あるい
はフッ素系樹脂塗料塗膜のブリスタ発生の有無を観察す
るとともに、これらの着色塗膜と電子線架橋黒色低密度
ポリエチレン被覆との間の接着力試験[基盤目試験: 
JISに5400に従い、接着力をO〜10の評点(1
0点満点)で表示コを行なった。試験結果を第1表に示
す。
第1表の結果からも明らかなように、本発明による重防
食波N!I矢板は、無水マレイン酸変性エチレン・1−
ブテン共重合体と電子線架橋低密度ポリエチレンに添加
する酸化防止剤の添加量が本発明の0.05〜5.0重
量%の範囲で、3年間の海洋実使用試験後もフッ素系塗
料塗膜のブリスタ発生もなく、且つフッ素系塗料塗膜と
電子線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆との間の接着力
も充分高く、着色塗膜と重防食被覆の間の耐水接着性が
優れる。
実施例−3 実施例1と同じ方法で、無水マレイン酸変性エチレン・
1−ブテン共重合体と電子線架橋砥密度ポリエチレンを
他の無水マレイン酸変性ポリオレフィンと電子線架橋ポ
リオレフィンに変えて、本発明による重防食被覆鋼矢板
 (5)〜(11)を製造した。以上のようにして得た
重防食被覆鋼矢板を実施例1と同じ3年間の海洋実使用
試験に供試し、試験終了律、フッ素系塗料塗膜あるいは
フッ素樹脂塗料塗膜のブリスタ発生の有無を観察すると
ともに、これらの着色塗膜と電子線架橋黒色低密度ポリ
エチレン被覆との間の接着力試験[基盤目試験: JI
Sに5400に従い、接着力をO〜10の評点(10点
満点)で表示]を行なった。試験結果を第1表に示す。
第1表の結果からも明らかなように、本発明による重防
食被覆鋼矢板は、被覆に用いる変性ポリオレフィンと電
子線架橋ポリオレフィンの種類に係わらず、3年間の海
洋実使用試験後もフッ素系塗料塗膜のブリスタ発生もな
く、且つフッ素系塗料塗膜と電子線架橋黒色低密度ポリ
エチレン被覆との間の接着力も充分高く、着色塗膜と重
防食被覆の間の耐水接着性が優れる。
実施例−4 実施例1と同じ方法で、変性ポリオレフィンプライマー
を塗布する時の電子線架橋低密度ポリエチレン被覆の表
面温度を本発明の下限温度=120℃、および160℃
に変えた本発明による重防食被覆鋼矢板(12)〜(1
3)を製造した。これらの重防食被覆鋼矢板を実施例1
と同じ3年間の海洋実使用試験に供試し、試験終了後、
フッ素系塗料塗膜あるいはフッ素樹脂塗料塗膜のブリス
タ発生の有無を観察するとともに、これらの着色塗膜と
電子線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆との間の接着力
試験[基盤目試験: JISに5400に従い、接着力
を0〜10の評点(10点満点)で表示]を行なった。
試験結果を第1表に示す。第1表の結果からも明らかな
ように、本発明による重防食被覆鋼矢板は、変性ポリオ
レフィンプライマーを塗布する時の電子線架橋低密度ポ
リエチレン被覆の表面温度が120℃以上であれば、3
年間の海洋実使用試験後もフッ素系塗料塗膜のブリスタ
発生もなく、且つフッ素系塗料塗膜と電子線架橋黒色低
密度ポリエチレン被覆との間の接着力も充分高く、着色
塗膜と重防食被覆の間の耐水接着性が優れる。
実施例−5 実施例1と同じ方法て、変性ポリオレフィンプライマー
の種類を変えて、本発明による重防食被覆鋼矢板(14
)〜(15)を製造した。これらの重防食被覆鋼矢板を
実施例1と同じ3年間の海洋実使用試験に供試し、試験
終了後、フッ素系塗料塗膜あるいはフッ素樹脂塗料塗膜
のブリスタ発生の有無を観察するとともに、これらの着
色塗膜と電子線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆との間
の接着力試験[基盤目試験: JISK5400に従い
、接着力を0〜10の評点(10点満点)で表示]を行
なった。試験結果を第1表に示す。第1表の結果からも
明らかなように、本発明による重防食被覆鋼矢板は、変
性ポリオレフィンプライマーの種類に係わらず、3年間
の海洋実使用試験後もフッ素系塗料塗膜のブリスタ発生
もなく、且つフッ素系塗料塗膜と電子線架橋黒色低密度
ポリエチレン被覆との間の接着力も充分高く、着色塗膜
と重防食被覆の間の耐水接着性か優れる。
実施例−6 実施例1と同し方法で、フッ素系塗料(日本ペイント社
製の「デュフロン」)を第3表の着色塗料に変えて、本
発明による重防食被覆鋼矢板(16)〜(19)を製造
した。これらの重防食被覆鋼矢板を実施例工と同じ3年
間の海洋実使用試験に供試し、試験終了後、フッ素系塗
料塗膜あるいはフッ素樹脂塗料塗膜のブリスタ発生の有
無を観察するとともに、これらの着色塗膜と電子線架橋
黒色低密度ポリエチレン被覆との間の接着力試験[基盤
目試験: JISに5400に従い、接着力を0〜10
の評点(10点満点)で表示]を行なった。試験結果を
第1表に示す。第1表の結果からも明らかなように、本
発明による重防食被覆鋼矢板は、着色塗料の種類に係わ
らず、3年間の海洋実使用試験後もフッ素系塗料塗膜の
ブリスタ発生もなく、且つフッ素系塗料塗膜と電子線架
橋黒色低密度ポリエチレン被覆との間の接着力も充分高
く、着色塗膜と重防食被覆の間の耐水接着性が優れる。
実施例−7 F S P IV型、長さ6000mmの鋼矢板をテー
ブルローラー上て移送搬送しながら、山部表面をグリッ
ドブラスト処理して除錆しクロメート処理剤を全クロム
付着量が400 mg/m2になるように塗布して焼き
付け、エポキシブライマーを膜厚が50μになるように
スプレー塗装して加熱硬化させ、次いで無水マレイン酸
変性エチレン・1−ブテン共重合体をラミネートした電
子線架橋黒色低密度ポリエチレンシートを貼り付け、電
子線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆鋼矢板を製造した
。無水マレイン酸変性エチレン・1−ブテン共重合体と
電子線架橋黒色低密度ポリエチレン中の酸化防止剤の含
有量を本発明の0.05〜5.0重量%の範囲で変化さ
せ、無水マレイン酸変性エチレン・1−ブテン共重合体
の膜厚は600μ、電子線架橋黒色低密度ポリエチレン
の膜厚は2.0mmであった。以上のようにして得た電
子線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆鋼矢板を、該電子
線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆の表面温度が120
.140あるいは160℃にまで低下した時点て、第3
図に示すように、変性ポリオレフィンプライマー(中国
塗料社製の「サーモタックEP500J、「サーモタッ
クEP300Jまたは「サーモタックEP200J )
を膜厚が30μになるようにウェブ部10とフランジ部
11にスプレー塗装し、次いでその表面にフッ素系塗料
(日本ペイント社製の「デュフロン」、色調のマルセル
値: IOB 5/10 (青色))を膜厚が30μに
なるようにスプレー塗装して、本発明による重防食被覆
鋼矢板(20)〜(27)を製造した。これらの重防食
被覆鋼矢板を実施例1と同じ海洋実使用試験に供試し、
試験終了後、フッ素系塗料塗膜あるいはフッ素樹脂塗料
塗膜のブリスタ発生の有無を観察するとともに、これら
の着色塗膜と電子線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆と
の間の接着力試験[基盤目試験: JISK5400に
従い、接着力をO〜10の評点(10点満点)で表示コ
を行なった。試験結果を第1表に示す。
第1表の結果からも明らかなように、本発明による重防
食被覆鋼矢板は、山部の被覆の場合にも、3年間の海洋
実使用試験後もフッ素系塗料塗膜のブリスタ発生もなく
、且つフッ素系塗料塗膜と電子線架橋黒色低密度ポリエ
チレン被覆との間の接着力も充分高く、着色塗膜と重防
食被覆の間の耐水接着性が優れる。
比較例−1 実施例1と同じ方法で、先ず電子線架橋低密[ホリエチ
レン被覆鋼矢板を製造した。この電子線架橋低密度ポリ
エチレン被覆鋼矢板の電子線架橋低密度ポリエチレン被
覆表面をハンドバーナーで5分間加熱して表面を70〜
80℃に昇温し、その表面にウレタンブライマー(ウレ
タンプレポリマー50重量%、トルエン50重量%)を
5〜10μの膜厚で塗布し、次いでフッ素系塗料(日本
ペイント社製の「デュフロン」、色調のマルセル値: 
IOB 5710 (青色))を膜厚が30μになるよ
うにスプレー塗装し、従来の比較重防食被覆鋼矢板(1
)を製造した。
この比較重防食被覆鋼矢板を実施例1と同じ海洋実使用
試験に供試し、試験終了後、フッ素系塗料塗膜あるいは
フッ素樹脂塗料塗膜のブリスタ発生の有無を観察すると
ともに、これらの着色塗料塗膜と電子線架橋黒色低密度
ポリエチレン被覆との間の接着力試験[基盤目試験: 
JISK5400に従い、接着力を0〜10の評点(1
0点満点)で表示]を行なった。試験結果を342表に
示す。第2表の結果からも明らかなように、3年間の海
洋実使用試験ののち、フッ素系塗料塗膜にブリスタが発
生し、フッ素系塗料塗膜と電子線架橋低密度ポリエチレ
ン被覆との間の接着力もかなり低下し、耐水接着性に劣
る。
比較例−2 実施例1と同じ方法で、無水マレイン酸変性エチレン・
1−ブテン共重合体と電子線架橋低密度ポリエチレンに
添加する酸化防止剤の添加量を0.01重量%あるいは
6.0重量%とじた比較重防食被覆鋼矢板 (2)〜(
3)  変性ポリオレフィンプライマーの塗布を省略し
た比較重防食被覆鋼矢板4、変性ポリオレフィンプライ
マーを塗布する際の電子線架橋低密度ポリエチレン被覆
の表面温度を100℃あるいは25℃とした比較重防食
被覆鋼矢板 (5)〜(6)を製造した。これらの比較
重防食被覆鋼矢板を実施例1と同じ海洋実使用試験に供
試し、試験終了後、フッ素系塗料塗膜あるいはフッ素樹
脂塗料塗膜のブリスタ発生の有無を観察するとともに、
これらの着色塗料塗膜と電子線架橋黒色低密度ポリエチ
レン被覆との間の接着力試験[基盤目試験: JISK
5400に従い、接着力を0〜10の評点(10点満点
)で表示]を行なった。試験結果を第2表に示す、第2
表の結果からも明らかなように、3年間の海洋実使用試
験ののち、フッ素系塗料塗膜にブリスタが発生し、フッ
素系塗料塗膜の電子線架橋低密度ポリエチレン被覆との
間の接着力もかなり低下し、耐水接着性に劣る。
第  3 表 (発明の効果) 以上の実施例からも明らかなように、最外層に酸化防止
剤を0.05〜50重量%範囲で含む電子線架橋ポリオ
レフィンを有する電子線架橋ポリオレフィン被ff鋼矢
板の表面に該表面温度が120℃以上の時に変性ポリオ
レフィンプライマーを塗布し、次いで各種色彩のフッ素
系塗料、アクリル−シリコン系塗料、アクリル−ウレタ
ン系塗料等の着色塗料を積層して得られる本発明による
重防食被覆鋼矢板は、従来の重防食被覆鋼矢板に比較し
て、各種色彩のフッ素系塗料、アクリル−シリコン系塗
料、アクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料塗膜と電子
線架橋ポリオレフィン被覆との間の耐水接着性が優れる
顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の山部の重防食被覆鋼矢板の一部断面図
、第2図は本発明の谷部の重防食被覆鋼矢板の一部断面
図、第3図は本発明の山部の重防食被覆鋼矢板の製造法
の一例を示す図、第4図は本発明の谷部の重防食被覆鋼
矢板の製造法の一例を示す図、第5図は従来の重防食被
覆鋼矢板の一部断面図を示す。 図中1は鋼矢板、2はクロメート処理被膜、3はエポキ
シブライマー被膜、4は酸化防止剤を0.05〜5.0
重量%含有する変性ポリオレフィン、5は酸化防止剤を
0.05〜5.0重量%含有する電子線架橋ポリオレフ
ィン被覆、6は変性ポリオレフィンプライマー 7は各
種色彩のフッ素系塗料、アクリル−シリコン系塗料、ア
クリル−ウレタン系塗料等の着色塗料塗膜、8はテーブ
ルローラー 9は鋼矢板の山部の最外層に酸化防止剤を
0.05〜5.0重量%含む電子線架橋ポリオレフィン
被覆を有する電子線架橋ポリオレフィン被覆鋼矢板、1
0は9のウェブ部、11は9のフランジ部、12は変性
ポリオレフィンプライマーの塗布装置、13は鋼矢板の
谷部の最外層に酸化防止剤を0.05〜5.0重量%含
む電子線架橋ポリオレフィン被覆を有する電子線架橋ポ
リオレフィン被覆鋼矢板、14は13のウェブ部、15
は13のフランジ部、16は13の爪部、17,18.
19はウェブ部、フランジ部、爪部の変性ポリオレフィ
ンプライマー塗布装置、20はクロメート被膜、21は
エポキシブライマー被膜、22は変性ポリオレフィン、
23は火災処理した電子線架橋ポリオレフィン、24は
ウレタンブライマー25はフッ素系塗料塗膜。 他4名 第 図 1 鋼矢板 2:クロメート処理被膜 3 エポキシプライマー被膜 4、酸化防止剤をO,OS〜5.0重量%含有する変性
ポリオレフィン 5、酸化防止剤を0.05〜s、otii%含有する電
子線架橋ポリオレフィン被覆 6 変性ポリオレフィンプライマー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 最外層に酸化防止剤を0.05〜5.0重量%含む
    電子線架橋ポリオレフィンを有する電子線架橋ポリオレ
    フィン被覆鋼矢板の表面に変性ポリオレフィンプライマ
    ー、各種色彩のフッ素系塗料、アクリル−シリコン系塗
    料、アクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料塗膜を順次
    積層したことを特徴とする重防食被覆鋼矢板。 2 テーブルローラー上で下地処理を施した鋼矢板を移
    送搬送しながら加熱して、谷部または山部の表面に酸化
    防止剤を0.05〜5.0重量%含む変性ポリオレフィ
    ンと電子線架橋ポリオレフィンのラミネートシートを貼
    り付け被覆したのち該表面の温度が120℃以上の時に
    変性ポリオレフィンプライマーを塗布し、次いでその表
    面に各種色彩のフッ素系塗料、アクリル−シリコン系塗
    料、アクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料を塗装する
    ことを特徴とする重防食被覆鋼矢板の製造法。
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