JPH04108448U - サイドミラー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミラーを寄せ倒したのちでも補助ミラーに
より後方の確認ができ、不測にドアを開けて車両が衝突
するような事故が少なくなるようにしたサイドミラー装
置を提供すること。 【構成】 一定の軸芯を中心にして車両の外方に突き出
した状態と車両側に寄せられた状態の２つの状態が横起
倒式に選択可能とされたサイドミラー装置であって、前
記外方に突き出した状態で後方をみることのできる本ミ
ラーの他に車両側に寄せられた状態で後方をみることの
できる補助ミラーを本ミラーに一体あるいは別体に備え
ていることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、サイドミラー装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

最近、乗用車のドア前部には電動式で横起倒式のサイドミラー（ドアミラーと もいう）が装備されている。これはサイドミラーが保護される等の利点がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これには次のような欠点があった。 すなわち、これまでのサイドミラーは、外方に突き出した状態で後方が見える ようなミラーだけしか設けられていないため、同ミラーをドア側に寄せ倒した場 合に後方を見ることはできないものである。従って、ミラーを寄せ倒したのちド アを開けると、後方からの車両がドアに衝突する事故が多発している。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

一定の軸芯を中心にして車両の外方に突き出した状態と車両側に寄せられた状 態の２つの状態が横起倒式に選択可能とされたサイドミラー装置であって、前記 外方に突き出した状態で後方をみることのできる本ミラーの他に車両側に寄せら れた状態で後方をみることのできる補助ミラーを本ミラーに一体あるいは別体に 備えていることを特徴とする。以上の構成からなるサイドミラー装置である。

【０００５】

【作用】

ミラーを寄せ倒した状態でも補助ミラーを通じて後方の確認ができるので、危 険性のある場合ドアを開けないようになる。

【０００６】

【実施例】

以下、図示した実施例を参照してこの考案を詳細に説明する。 図１および図２は、この考案の一実施例を示している。この実施例において、 １は車両のドア側面に固定されるブラケットで、同ブラケット１には縦軸状に回 転軸が設けられている。このブラケット１には、サイドミラー２が回転可能に取 付けられている。同ミラー２は、本体３と、同本体３に後方を見るために設けら れたこれまでの本ミラー４とを備えている。このサイドミラー２は、図示しない 駆動手段で外方に突き出した状態とドア側に寄せ倒れた状態とに電動式で駆動さ れる。ところで、このサイドミラー２には、その先端面を利用して補助ミラー５ が設けられている。この補助ミラー５は、サイドミラー２を寄せ倒した状態でド ライバーが後方を確認することのできるものである。従って、図２に示すように 、補助ミラー５は本ミラー４に対して直角ではなく鈍角になっている。 なお、補助ミラー５は、図３に示すように、本ミラー４に一体に形成されてい てもよい。

【０００７】 ミラー２を寄せ倒した状態でも補助ミラー５を通じて後方の確認ができるので 、危険性のある場合ドアを開けないようになる。 なお、図４は、この考案とは直接関係はないが、同じく車両についての工夫 であるので、ここに開示する。 すなわち、１０はドアガラスで、ドア１１に上下開閉可能になっている。ドア １１の上部が図示されているが、同上部にはガラス１０が入り込むようにパッキ ン１２による溝１３が設けられている。ガラス１０は、完全に閉止された状態の 他に、図示のように不完全に閉止した状態をつくることも可能であるのが通例で あるが、そこで、不完全閉止時にでも外気と室内気の交換ができるように通孔１ ４を設けてある。この通孔１４は、水平な内孔１４ａと、内側から外側に向けて 下がるような外孔１４ｂ、および逆に上がるような補助孔１４ｃとからなる。図 示した状態で、外気と室内気とは、各孔１４ａ，１４ｂを通じて交換される。そ の結果、ドアをある程度開かなくとも常に換気をすることが可能になる。なお、 外孔１４ｂは、外向きに下がっているので、外から雨が浸入しない。また、補助 孔１４ｃは、上向きであるので、室内気がこの孔から抜け出し易い。 図５は、同様の目的で構造の異なるものを示している。すなわち、ドアガラス １０自体に換気パイプ１６を備えて、ガラス１０が不完全閉止の時に換気できる 一方、ガラス１０が閉止した時にパッキン１２に取付けられた蓋片１７により換 気パイプ１６の内端開口を閉止するようにしたものである。

【０００８】

【考案の効果】

この考案によれば、ミラーを寄せ倒したのちでも補助ミラーにより後方の確認 ができ、不測にドアを開けて車両が衝突するような事故が少なくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】同実施例の平面図である。

【図３】補助ミラーを本ミラーと一体化した実施例を示
す斜視図である。

【図４】付加的な実施例を示す断面図である。

【図５】付加的な実施例を示す断面図である。

【符号の説明】

２ サイドミラー ４ 本ミラー ５ 補助ミラー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一定の軸芯を中心にして車両の外方に突
   き出した状態と車両側に寄せられた状態の２つの状態が
   横起倒式に選択可能とされたサイドミラー装置であっ
   て、前記外方に突き出した状態で後方をみることのでき
   る本ミラーの他に車両側に寄せられた状態で後方をみる
   ことのできる補助ミラーを本ミラーに一体あるいは別体
   に備えていることを特徴とするサイドミラー装置。