JPH04108079A - 車両の後輪操舵装置 - Google Patents

車両の後輪操舵装置

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JPH04108079A
JPH04108079A JP2223938A JP22393890A JPH04108079A JP H04108079 A JPH04108079 A JP H04108079A JP 2223938 A JP2223938 A JP 2223938A JP 22393890 A JP22393890 A JP 22393890A JP H04108079 A JPH04108079 A JP H04108079A
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JP
Japan
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wheel steering
steering
rear wheel
front wheel
ratio
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Application number
JP2223938A
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English (en)
Inventor
Takeshi Edahiro
枝広 毅志
Hirotaka Yoshioka
吉岡 広貴
Tatsuya Akita
秋田 龍也
Nobuhiro Totoki
十時 信弘
Hiroyuki Noda
裕行 能田
Takashi Nakajima
隆志 中島
Hiroshi Omura
博志 大村
Takeshi Murai
健 村井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Priority to EP91114185A priority patent/EP0472214B1/en
Priority to DE69127034T priority patent/DE69127034D1/de
Priority to US07/748,838 priority patent/US5341294A/en
Priority to KR1019910014715A priority patent/KR950012269B1/ko
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、いわゆる位相反転制御による後輪操舵が可能
な車両の後輪操舵装置に関するものである。
(従来の技術) 車両の後輪操舵装置は、一般に、前輪舵角に応じた所定
の後輪舵角となるよう後輪を転舵する構成となっている
が、この後輪転舵は、従来、車速等に応して設定された
所定の転舵比に従った比例制御により行われていた。
このような後輪操舵装置にあっては、車両の方向安定性
を確保するため、中高車速領域においては上記転舵比か
正すなわち同位相となるように制御されるのが一般的で
あるが、この制御は上記のように比例制御によるため、
ハンドル操舵の開始と同時に後輪か同位相側へ転舵され
ることとなり、十分な回頭性が得られないといった問題
かあった。
これに対し、例えば特開昭57−44568号公報に開
示されているように、車両のヨーレートを検出する手段
を設け、この検出手段により検出されたヨーレートに応
じて後輪転舵を行うようにすれば、回頭性向上を図るこ
とが可能である。すなわち、例えば、次式 %式% 角、■、車速:φ、ヨーレート二C1゜02 ;正の値
の係数) を制御式として後輪を転舵するようにすれば、前輪か舵
角界から転舵されたとき、この前輪転舵の開始直後は後
輪を前輪と逆位相側に転舵し、その後はヨーレートψの
発生により同位相側に転舵する、いわゆる位相反転制御
か可能となり、目頭性および方向安定性の両立を図るこ
とができる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の位相反転制御においては、上記制
御式からも明らかなように、前輪舵角θ。
が関与しない項(上記制御式の右辺第2項)を含むため
、前輪が舵角界の状態にあっても後輪舵角θ□が零にな
らない場合がある。例えば直進走行中に横風を受けてヨ
ーレートφが発生した場合や、ヨーレートセンサが故障
した場合等である。このように、前輪転舵とは無関係に
後輪転舵がなされると、運転者に無用な違和感を与える
こととなる。
さらに、従来の位相反転制御は、前輪転舵機構とは機械
的に独立して構成された後輪転舵機構を、前輪舵角信号
が入力される制御手段により制御するものであるため、
制御系の異常等によりドリフト等が発生する場合があり
、これにより操縦安定性の低下を招くおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであっ
て、位相反転制御を、運転者に違和感を与えることなく
かつ操縦安定性の低下を招くことなく実現することので
きる車両の後輪操舵装置を提供することを目的とするも
のである。
(課題を解決するための手段) 本発明に係る車両の後輪操舵装置は、後輪転舵機構を前
輪転舵機構と機械的に連結するとともにこの後輪転舵機
構内に転舵比可変機構を設け、この転舵比可変機構を制
御することにより上記位相反転制御を行う構成としたも
のであり、これにより前輪が舵角零のときには後輪を機
械的に確実に舵角零に保持することができるようにし、
もって上記目的達成を図るよう1ζしたものである。
すなわち、前輪を転舵する前輪転舵機構に機械的に連結
され、この前輪転舵機構による前輪転舵と連動して、後
輪を前記前輪転舵機構から入力される前輪舵角に応じた
所定の後輪舵角となるよう転舵する後輪転舵機構と、 この後輪転舵機構内に設けられ、前輪舵角に対する後輪
舵角の比として表される転舵比の設定および変更を行う
転舵比可変機構と、 少なくとも中車速領域において、前輪が舵角零から転舵
されたとき、この前輪転舵の開始直後は前記転舵比を負
に、その後は該転舵比を正にするよう、前記転舵比可変
機構を制御する制御手段とを備えてなり、 前記制御手段による前記「前輪か舵角零から転舵された
とき、この前輪転舵の開始直後は前記転舵比を負に、そ
の後は該転舵比を正にする」制御が、請求項<1)に記
載されているように、次式7式% (ψ:ヨーレート θF 、前輪舵角、C,。
C2:正の値の係数) で定義される転舵比TGθsを目標転舵比として行われ
る制御であることを特徴とするものである。
前記目標転舵比TGθsは、前記式 1式% に代えて、請求項(2)記載の式 TGθs−C+lφICzlθF (ψ:ヨーレート:θF ;前輪舵角変化率;C1,C
2;正の値の係数) または、請求項(3)記載の式 %式% (ψ、ヨーレート θ、;前輪舵角・C2C2,C3;
正の値の係数) または、請求項(4)記載の式 %式% (ψ;ヨーレート=θF ;前輪舵角変化率C+ 、C
2、C3;正の値の係数) または、請求(5)記載の式 %式% (ψ、ヨーレート、θ2 ;前輪舵角:θ、;前輪舵角
変化率’CI+  C2,CJ、C4;正の値の係数) で定義してもよい。
(作  用) 上記構成に示すように、後輪転舵機構を前輪転舵機構と
機械的に連結するとともにこの後輪転舵機構内に転舵比
可変機構を設け、この転舵比可変機構を制御することに
より位相反転制御を行うようになっているので、前輪か
舵角零のときには後輪を機械的に確実に舵角零に保持す
ることができる。
(発明の効果) したかって、本発明によれば、位相反転制御を、運転者
に違和感を与えることな(かつ操縦安定性の低下を招く
ことなく実現することができる。
すなわち、前輪舵角が零のときはつねに後輪舵角も零と
なるため、運転者の操舵意識のない状態では後輪が転舵
されることはなく、これにより運転者に違和感を与える
ことがない。また、位相反転制御のためのセンサ等に異
常が発生しても後輪が前輪転舵と無関係に転舵されるお
それがないため、操縦安定性さらには安全性を確保する
ことができる。
しかも、本発明によれば、後輪舵角自体を直接制御する
のではなく、転舵比を介して後輪舵角を制御するように
なっており、目標後輪舵角TGθRは、次式 %式% で与えられる。ここにθFは前輪舵角であって前輪転舵
機構から後輪転舵機構へ機械的に入力される値であり、
左右の方向性をすでに有している。
したかって、目標転舵比TG67Sの設定にあたっては
正負の符号を考慮する必要がなく、例えば、上記位相反
転制御のためのヨーレート検出等においても符号判定が
不要であり(ψ、θ1.θFではなく1φ1,1θF 
1,1θF 1て足りる。)、この点においても制御系
を簡易に構成することができる。
さらに、各請求項記載の発明特有の効果を述べると次の
とおりである。
請求項(1)記載の発明によれば、式 7式% の右辺第2項に1θF 1が存在するため、第2項を単
に−02とした場合に比して直進安定性か向上する。す
なわち、第2項を−C2とした場合には、直進走行時T
Gθsが逆位相で待機状態となるため、細かいハンドル
操舵によりθ1が微小舵角領域で左右に頻繁に変化する
と車両の挙動か機敏になりすぎることか懸念されるが、
第2項を−C21θF 1とすることにより、θ1か微
小であれば第2項の値も微小となるため、TGθ、呵0
となり、これにより直進安定性か向上する。一方、θ、
が大きくなれば第2項の値も大きくなるため、車両旋回
の意思が明らかに存在すると考えられるときには(θ、
が大のときには)十分な回頭性が得られる。
請求項(2)記載の発明によれば、式 7式% の右辺第2項に1θplが存在するため、前輪転舵開始
直後における後輪転舵の応答性が向上し、ドライブフィ
ーリングを運転者の意思に近づけることができる。すな
わち、運転者の操舵意識は前輪の舵角変化θP (ハン
ドル操舵速度に対応して発生する。)にあられれている
ものと考えられるので、第2項を一〇21θF 1とす
ることで、ドライブフィーリングを運転者の意思に近づ
けることかできる。さらに、定常旋回走行状態からのハ
ンドル切増し操舵がなされた場合にも一瞬逆位相寄りの
後輪転舵がなされるため、この場合の回頭性向上をも図
ることができる。
請求項(3)記載の発明によれば、式 7式% の右辺第2項に02か存在するので、直進走行時TGθ
sを同位相で待機状態とすることができ、したかって、
請求項(1)記載の発明の効果に加えてさらに直進安定
性の向上を図ることができる。
請求項(4)記載の発明によれば、式 7式% の右辺第2項にC2が存在するので、直進走行時TGθ
sを同位相で待機状態とすることかでき、したかって、
請求項(2)記載の発明の効果に加えてさらに直進安定
性の向上を図る二とかできる。
請求項(5)記載の発明によれば、式 7式% の右辺には、上記各請求項の発明において用いた制御項
目かすべて盛り込まれているので、上述の効果のすべて
を得ることができる。すなわち、回頭性、応答性および
直進安定性の向上を図ることができる。
(実 施 例) 以下添付図面を参照しながら本発明の実施例について詳
述する。
第1図は、本発明に係る車両の後輪操舵装置の第1実施
例を示す概要構成図である。
図示のように、後輪操舵装置10は、前輪12を転舵す
る前輪転舵機構14に伝達シャフト52を介して機械的
に連結され、この前輪転舵機構14による前輪転舵と連
動して、後輪16を前輪転舵機構14から入力される前
輪舵角θFに応じた所定の後輪舵角TGθR(これにつ
いては後述する。)となるよう転舵する後輪転舵機構1
8と、この後輪転舵機構18内に設けられ、前輪舵角θ
、に対する後輪舵角θ8の比として表される転舵比θs
の設定および変更を行う転舵比可変機構20と、この転
舵比可変機構20を制御する制御手段たるコントロール
ユニット22とを備えてなり、コントロールユニット2
2には、車速センサ24から車速■、ヨーレートセンサ
26からヨーレートφ、転舵比センサ28から転舵比θ
s、前輪舵角センサ80(ステアリングシャフトに設け
られている。)から前輪舵角θ、の各信号が入力される
ようになっている。
上記コントロールユニット22による転舵比可変機構2
0の制御は、中車速領域において、前輪12が舵角零か
ら転舵されたとき、この前輪転舵の開始直後は転舵比θ
sを負に、その後は該転舵比θ。
を正にするように行われる。例えば、ハンドル30の操
舵により前輪舵角θFが第2図(a)に示すように舵角
零から所定舵角θF1ヘステップ的に変化したとき、後
輪舵角θRが第2図(b)に示すように舵角零から一旦
逆位相側に変化した後同位相側の所定舵角θ8、へ変化
するように転舵比θsの制御かなされるようになってい
る。なお、同図中、横軸tは時間を示す。
このような制御を可能ならしめるべく、コントロールユ
ニット22による上記「前輪12か舵角零から転舵され
たとき、この前輪転舵の開始直後は転舵比θsを負に、
その後は該転舵比θ、を圧する」いわゆる位相反転制御
は、次式 %式%() (φ:ヨーレート、θ1.前輪舵角・fl(V)、fz
  (V);車速Vの関数)で定義される転舵比TGθ
、を目標転舵比として行われるようになっている。なお
、この目標転舵比TGθ、と目標後輪舵角TGθRとの
関係はTGθR−θP −TGθ3 て表される。ここにθ、は上述したように前輪転舵機構
14から機械的に入力される前輪舵角である。
上記fx  (V)、fl (V)は、具体的には、第
3図(a) 、 (b)に示す特性とされている。f。
(V)、fz  (V)をこのような特性とすることに
より、中車速領域(40〜80b/h)においては、前
輪転舵開始直後はヨーレートφが未発生であるため目標
転舵比TGθsはfz  (V)Iθ。
(く0)のみによって定まり負となるが、その後ヨーレ
ートφか発生するため目標転舵比TGθ。
は次第に正に転化していくこととなる。そして、このよ
うな位相反転制御がなされることにより、車両の口頭性
と方向安定性との両立か図られることとなる。
第3図(a) 、 (b)には、低車速領域<0−40
/fz/h)および高車速領域(80に!n/h以上)
についてもfx  (V)、fl (V)の特性が示さ
れているか、これは、上記両車速鎖域においても位相反
転制御を行わせようとするものではなく、上式をそのま
ま利用して各車速領域でそれぞれ要請される後輪転舵を
行うようにするためである。すなわち、低車速領域では
回頭性を重視して逆位相に、高車速領域では方向安定性
を重視して同位相に後輪を転舵するようになっている。
たたし、高車速領域では、単に同位相にするのではなく
、前輪転舵直後は後輪が転舵されないいわゆる2輪操舵
状態を作り出し、その後同位相に転舵する、デイレイ制
御を行うようになっており、これにより回頭性もある程
度確保されるようになっている。これは第3図(b)に
おいてfl (V)−0とすることにより実現される。
なお、高車速領域において方向安定性を特に重視する場
合には、第3図(b)に代えて同図(b′)に示すよう
にfl (V)>0とするようにしてもよい。
第4図は、後輪転舵機構18を示す斜視図であり、第5
図は、その転舵比可変機構20を詳細に示す、第4図の
V−V線断面図である。
第4図に示すように、後輪転舵機構18は、転舵比可変
機構20と、油圧切換バルブ32と、後輪操舵ロッド3
4と、変位伝達手段36と、油圧バフ−シリンダ38と
を備えてなっている。
転舵比可変機構20は、出力ロット40と、べべ)レギ
ャ42と、揺動軸部材44と、振子アーム46と、連結
ロッド48とを備えてなり、これら各部材は第5図に示
すようにケース50に収容されている。
出力ロット40は、その軸線J3方向に摺動可能にケー
ス50に支持され、該軸線13方向にストローク変位す
ることによって、変位伝達手段36を介して後輪操舵ロ
ッド34をその軸方向(車幅方向)に変位せしめ、これ
により、該後輪操舵ロッド34の両端部に連結された図
示しない後輪を転舵するようになっている。
ベベルギヤ42は、出力ロット40の軸線J3と同軸の
軸線11まわりに回転可能にケース50に支持されてい
る。そして、該ベベルギヤ42と噛合する伝達シャフト
52後端部のピニオン52aがノ1ンドル操舵により回
転するのに伴って上記軸線11まわりに回転するように
なっている。すなわち、前輪舵角θ2は、前輪転舵機構
14から伝達シャフト52を介して後輪転舵機構18に
入力されることとなる。
揺動輪部材44は、出力ロット40の軸線J!3と同軸
となる位置(図示の位置)を取り得る軸線1□を有し、
揺動ギヤ54に固設されている。この揺動ギヤ54は、
コントロールユニット22によって制御されるサーボモ
ータ56の駆動により回転するウオーム58と噛合して
、軸線j2と交差する紙面に垂直な軸線まわりに回動し
、これにより揺動軸部材44をも同時に回動せしめるよ
うになっている。
振子アーム46は、揺動輪部材44の軸線12まわりに
揺動可能に該揺動軸部材44に連結されていて、該振子
アーム46の軸線11が、揺動軸部材44の回動軸線と
揺動軸部材44の軸線12との交点を通るよう、揺動軸
部材44への連結位置が定められている。
連結ロッド48は、出力ロット40の軸線13と平行な
軸線15を有しており、上記出力ロット40、ベベルギ
ヤ42および振子アーム46に連結されている。出力ロ
ット40への連結は、出力ロット40の端部に固設され
たレバー40aに連結ロッド48の一端部を螺着するこ
とによってなされ、ベベルギヤ42への連結は、ベベル
ギヤ42の軸線11から距Mrの点において該ベベルギ
ヤ42に形成された挿通孔42aに連結ロッド48の他
端部を挿通させることによってなされ、振子アーム46
への連結は、連結ロンド48の端部に全方向回転可能に
設けられたボールジヨイント部材60の挿通孔Boaに
振子アーム46を挿通させることによってなされている
。したかって、連結ロッド4gは、出力ロット40に対
しては固定されているが、ベベルギヤ42に対しては軸
線1、方向(すなわち軸線13方向)に摺動可能であり
、振子アーム4Bに対しては軸線j、力方向図示の状態
では軸線13に直交する方向)に摺動可能である。なお
、振子アーム46の軸線1.は、揺動軸部材44の回動
により軸線f!3の直交方向に対して傾き、この傾いた
方向に振子アーム46が摺動することとなるが、この場
合においても軸線J13の直交方向の摺動成分を含み、
かつ、ボールジヨイント部材60の回転作用により軸線
14と軸線15との挟角変化が吸収されるので、振子ア
ーム46から連結ロッド48へ伝達される力のうち軸線
、f!3の直交方向の成分は上記連結点において吸収さ
れ、該方向の相対移動が可能となる。
このように、転舵比可変機構20における振子アーム4
6と連結ロット48との連結が、両者を軸線13の直交
方向に相対移動可能となるようにしてなされているので
、振子アーム46が回動したときの該振子アーム46と
連結ロッド48との連結点の軌跡は、軸線J3を中心き
する半径rの円筒の外周面上の円軌跡または楕円軌跡と
なる。
第6図は、揺動軸部材8の軸線12を出力ロット40の
軸線j3に対してθ傾けたとき(すなわち、振子アーム
46の軸線14を軸線13の直交方向に対してθ傾けた
とき)の田カロット40の変位のようすを示す図である
。図から明らかなように、振子アーム4Bが左右いずれ
の方向に揺動したとしても、その揺動量が等しければ、
振子アーム46と連結ロッド48との連結点の変位は、
軸線i3方向にそれぞれSであり、出力ロット40と連
結ロッド48は固定連結されているから出力ロット4の
変位も軸線f!3方向にそれぞれSとなる。
上述のように、第6図に示す出力ロット40の左右変位
量は、振子アーム46の揺動量が等しければそれぞれS
で互いに等しくなるが、この変位量S自体は、ハンドル
操舵量が同じであり、これに伴うベベルギヤ42の回転
量が同じであっても、θの大きさによって変化する。し
たがって、上記転舵比θsは、サーボモータ56の作動
制御による揺動軸46の傾きθの大きさの設定および変
更により、設定および変更することができる。さらに、
揺動軸部材44は上記の如く反時計回りに傾かせるのみ
ならず時計回りにも傾かせることかでき、この時にはベ
ベルギヤ42の回転に対する出力ウッド40の移動方向
が上記の場合と逆になる。これにより、ハンドルの操舵
もしくは前輪に対し後輪を同位相にも逆位相にも転舵さ
せることができる。
上記転舵比可変機構20により設定および変更された転
舵比θsは、第4図に示すように、揺動軸部材44に取
り付けられた転舵比センサ28により、揺動軸部材44
の傾きθに基づいて検出されるようになっている。
次に、後輪転舵機構18における転舵比可変機構20以
外の部分について説明する。
まず、上記油圧切換バルブ32は、バルブノ1ウジング
62と該ハウジング62内に該ハウジング62に対して
上記出力ロット40の軸線p3と平行な軸線16方向に
変位可能に収容されたスプール64とからなっている。
スプール52は変位伝達手段36を介して出力ロット4
0および後輪操舵ロッド34によって変位せしめられる
。このスプール64の変位によって油圧パワーシリンダ
38への油圧の供給が制御される、つまり図示のバルブ
ノ\ウジング62に対する中立位置から右方向に変位す
ると油圧パワーシリンダ38の右油室66へ油圧か供給
され、左方向に変位すると油圧パワーシリンダ38の左
油室68へ油圧が供給される。
上記後輪操舵ロッド34は上記出力ロット40の軸線1
3と平行な車幅方向に延び、かつその方向に変位して図
示しないタイロット、ナックルアームを介して左右両端
に連結された図示しない後輪を転舵するものであり、上
記変位は油圧パワーシリンダ38の油圧力によって行な
われる。また、この後輪操舵ロット34にはセンタリン
グバネ70が設けられており、油圧切換バルブ32や油
圧パワーシリンダ38の油圧系に破損や故障か生して油
圧パワーシリンダ38における油圧が消失した場合やこ
の後輪操舵装置IOの機械系に破損や故障が生じそれに
よって上記油圧系をドレンに開放して油圧パ’7−シリ
ンダ38における油圧を消失させた場合に、このセンタ
リングバネ70によって後輪操舵ロッド34を中立位置
つまり後輪が転舵されず直進状態にある位置に位置決め
し、いわゆるフェイルセーフを図るように構成されてい
る。
上記油圧パワーシリンダ38は油圧力によって後輪操舵
ロッド34を車幅方向に変位させるものであり、ピスト
ン72が直接後輪操舵ロッド34に固設され、このピス
トン72の左右には左右の油室68.6Bを形成するシ
ール部材74.76が配設されている。
このシール部材74.76は油圧パワーシリンダ38の
ハウジング78に固定されかつ後輪操舵ロッド34とは
摺動可能である。
上記変位伝達手段3Bは、出力ロット34とスプール6
4と後輪操舵ロッド34とに係合し、上記出力ロット4
0の変位によって上記スプール64を所定方向に変位さ
せる方向に作動せしめられるとともに、該スプール64
の変位により生しる上記後輪操舵ロッド34の変位によ
って上記スプール64を上記と反対の方向に変位させる
方向に作動せしめられるように構成されている。
すなわち、この変位伝達手段36は、縦レバーと横レバ
ーとからなる十字レバーで構成されており、縦レバーの
一端Aが出力ロット40に、他端Bが後輪操舵ロッド3
4に、横レバーの一端Cが車体に固設された後輪操舵装
置10のケースに、他端りが上記スプールB4に係合さ
れている。上記係合端A。
BDはそれぞれ出力ロット40、後輪操舵ロッド34お
よびスプール64に対して軸線方向には移動不可能に、
その他の方向には移動可能にかつ回転可能に係合せしめ
られ、係合端Cはボールジヨイントによって回転は可能
にかつ移動は不可能に係合されている。
上記出力ロット40が軸線13方向にストローク変位す
ることによって、変位伝達手段3Bを介して後輪操舵ロ
ッド34をその軸方向に変位せしめ、これにより、該後
輪操舵ロッド34の両端部に連結された図示しない後輪
を転舵するようになっているか、その転舵量伝達の作動
原理は、本発明と直接関係がなく、またこれについては
特開平1−273772号公報に詳述されているので、
その詳細な説明は省略する。
以上詳述したように、本実施例に係る後輪操舵装置10
は、前輪転舵機構14に機械的に連結された後輪転舵機
構18内に設けられた転舵比可変機構20を制御するこ
とにより位相反転制御を行うようになっているので、前
輪12が舵角零のときには後輪14を機械的に確実に舵
角零に保持することができる。
したがって、本実施例によれば、位相反転制御を、運転
者に違和感を与えることなくかつ操縦安定性の低下を招
くことなく実現することかできる。
すなわち、前輪舵角θFが零のときはつねに後輪舵角θ
Rも零となるため、運転者の操舵意識のない状態では後
輪16が転舵されることはなく、これにより運転者に違
和感を与えることがない。また、位相反転制御のための
センサ等に異常が発生しでも後輪16が前輪転舵と無関
係に転舵されるおそれがないため、操縦安定性さらには
安全性を確保することができる。
しかも、本実施例によれば、後輪舵角θ8自体を直接制
御するのではなく、転舵比を介して後輪舵角θ8を制御
するようになっており、目標後輪舵角TGθ2を示す式 %式% における前輪舵角θFは前輪転舵機構14から後輪転舵
機構18へ機械的に入力される値であり、左右の方向性
をすでに有している。したかって、目標転舵比TGθs
の設定にあたっては正負の符号を考慮する必要がなく、
ヨーレート等の検出においても符号判定か不要であり(
ψ、θ、1 θ、ではなく1ψ1.  lθpl、l&
plで足りる。)、この点においても制御系を簡易に構
成することができる。
さらに、本実施例によれば、目標転舵比TGθ、を示す
式 %式%() の右辺第2項に1θP 1が存在するため、第2項を単
に−C(Cは正の値の係数)とした場合に比して直進安
定性が向上する。すなわち、第2項をCとした場合には
、直進走行時TGθ、が逆位相で待機状態となるため、
細かいハンドル操舵によりθFか微小舵角領域で左右に
頻繁に変化すると車両の挙動か機敏になりすぎることか
懸念されるが、第2項をfz  (V)lθF 1とす
ることにより、θ、か微小であれば第2項の値も微小と
なるため、TGθs”?0となり、これにより直進安定
性か向上する。一方、θFが大きくなれば第2項の値も
大きくなるため、車両旋回の意思が明らかに存在すると
考えられるときには(θFか大のときには)十分な回頭
性が得られる。
次に、本発明に係る車両の後輪操舵装置の第2実施例に
ついて説明する。
本実施例においては、上記コントコールユニント22に
よる位相反転制御か、次式 1式%() (ψ、ジョーート、θF 、前輪舵角変化率:fs  
(V)、fz  (V);車速Vの関数)で定義される
転舵比TGθsを目標転舵比として行われるようになっ
ている。
上記ffi  (V) 、  fz  (V) ハ、j
L体体内:ハ、第7図(a) 、 (b)に示す特性と
されている。
本実施例によれば、上式 %式%() の右辺第2項に1θF 1か存在するため、前輪転舵開
始直後における後輪転舵の応答性が向上し、ドライブフ
ィーリングを運転者の意思に近づけることができる。す
なわち、運転者の操舵意識は前輪の舵角変化υF (ハ
ンドル操舵速度に対応して発生する。)にあられれてい
るものと考えられるので、第2項をfz  (V)lυ
F 1とすることで、ドライブフィーリングを運転者の
意思に近づけることかできる。さらに、定常旋回走行状
態からのハンドル切増し操舵がなされた場合にも一一逆
位相寄りの後輪転舵がなされるため、この場合の回頭性
向上をも図ることができる。
次に、本発明に係る車両の後輪操舵装置の第3実施例に
ついて説明する。
本実施例においては、上記コントロールユニット22に
よる位相反転制御が、次式 7式%() (ψ、ヨーレート:θ、;前輪舵角二fl(V)、fz
 (V)、fa (V);車速Vの関数) で定義される転舵比TGθ、を目標転舵比とし7て行わ
ねるようになっている。
上記f1  (V)、fz  (V)、fa (V)は
、具体的には、第8図(a) 、(b) 、 (c)に
示す特性とされている。
本実施例によれば、上式 %式%() の右辺第2項にfz (V)が存在するので、直進走行
時TGθsを同位相で待機状態とすることができ、した
がって、第1実施例の効果に加えてさらに直進安定性の
向上を図ることができる。
次に、本発明に係る車両の後輪操舵装置の第4実施例に
ついて説明する。
本実施例においては、上記フントロールユニット22に
よる位相反転制御か、次式 7式%() (φ:ヨーレート:沙p;前輪舵角変化率fs (V)
、 fz (V)、 fa(V) ;車速Vの関数) で定義される転舵比TGθsを目標転舵比として行われ
るようになっている。
上記fl (V)、fz  (V)、fa (V)は、
具体的には、第9図(a) 、 (b) 、(c)に示
す特性とされている。
本実施例によれば、上式 %式%() の右辺第2項にfz (V)が存在するので、直進走行
時TGθ、を同位相で待機状態とすることができ、した
かって、第2実施例の効果に加えてさらに直進安定性の
向上を図ることができる。
次に、本発明に係る車両の後輪操舵装置の第5実施例に
ついて説明する。
本実施例においては、上記フントロールユニット22に
よる位相反転制御が、次式 7式%(74 (ψ、ジョーート、θ、:前輪舵角 θ。
前輪舵角変化率:fl (V)、fz  (V)。
fa  (V)、fa  (V);車速■の関数)で定
義される転舵比TGθsを目標転舵比とじて行われるよ
うになっている。
上記ffi  (V)、fz  (V)、fa (V)
fa(V)は、具体的には、第10図(a) 、 (b
) 、 (c)(d)に示す特性とされている。
本実施例によれば、上式 %式%() の右辺には、上記各実施例において用いた制御項目かす
べて盛り込まれているので、上述の効果のすべてを得る
ことができる。すなわち、回頭性。
応答性および直進安定性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る車両の後輪操舵装置の第1実施
例を示す概要構成図、 第2図は、上記実施例において行われる位相反転制御の
一例を示すグラフ、 第3図は、上記位相反転制御において用いられる関数を
示すグラフ、 第4図は、上記実施例の後輪転舵機構を示す斜視図、 第5図は、その転舵比可変機構を詳細に示す、第4図の
v−v線断面図、 第6図は、上記転舵比可変機構の作用を示す図、第7.
8.9および10図は、本発明に係る車両の後輪操舵装
置の第2. 3.4および5実施例を示す、第3図と同
様の図である。 ■0・・・後輪転舵装置    12・・・前輪14・
・・前輪転舵機構    1B・・・後輪18・・・後
輪転舵機構    20・・・転舵比可変機構22・・
・コントロールユニット(制御手段)第 図 第 図 第 図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)前輪を転舵する前輪転舵機構に機械的に連結され
    、この前輪転舵機構による前輪転舵と連動して、後輪を
    前記前輪転舵機構から入力される前輪舵角に応じた所定
    の後輪舵角となるよう転舵する後輪転舵機構と、 この後輪転舵機構内に設けられ、前輪舵角に対する後輪
    舵角の比として表される転舵比の設定および変更を行う
    転舵比可変機構と、 少なくとも中車速領域において、前輪が舵角零から転舵
    されたとき、この前輪転舵の開始直後は前記転舵比を負
    に、その後は該転舵比を正にするよう、前記転舵比可変
    機構を制御する制御手段とを備えてなり、 前記制御手段による前記「前輪が舵角零から転舵された
    とき、この前輪転舵の開始直後は前記転舵比を負に、そ
    の後は該転舵比を正にする」制御が、次式 TGθ_s=C_1|■|−C_2|θ_F|(■;ヨ
    ーレート:θ_F;前輪舵角:C_1、C_2;正の値
    の係数) で定義される転舵比TGθ_sを目標転舵比として行わ
    れる制御であることを特徴とする車両の後輪操舵装置。
  2. (2)請求項(1)記載の車両の後輪操舵装置において
    、前記目標転舵比TGθ_sが、前記式 TGθ_s=C_1|■|−C_2|θ_F|に代えて
    、式 TGθ_s=C_1|■|−C_2|■_F|(■;ヨ
    ーレート:■_F;前輪舵角変化率:C_1、C_2;
    正の値の係数) で定義されていることを特徴とする車両の後輪操舵装置
  3. (3)請求項(1)記載の車両の後輪操舵装置において
    、前記目標転舵比TGθ_sが、前記式 TGθ_s=C_1|■|−C_2|θ_F|に代えて
    、式 TGθ_s=C_1|■|+C_2−C_3|θ_F|
    (■;ヨーレート:θ_F;前輪舵角:C_1、C_2
    、C_3;正の値の係数) で定義されていることを特徴とする車両の後輪操舵装置
  4. (4)請求項(1)記載の車両の後輪操舵装置において
    、前記目標転舵比TGθ_sが、前記式 TGθ_s=C_1|■|−C_2|θ_F|に代えて
    、式 TGθ_s=C_1|■|+C_2−C_3|■_F|
    (■;ヨーレート:■_F;前輪舵角変化率:C_1、
    C_2、C_3;正の値の係数) で定義されていることを特徴とする車両の後輪操舵装置
  5. (5)請求項(1)記載の車両の後輪操舵装置において
    、前記目標転舵比TGθ_sが、前記式 TGθ_s=C_1|■|−C_2|θ_F|に代えて
    、式 TGθ_s=C_1|■|+C_2−C_3|θ_F|
    −C_4|■_F| (■;ヨーレート:θ_F;前輪舵角:■_F;前輪舵
    角変化率:C_1、C_2、C_3、C_4;正の値の
    係数) で定義されていることを特徴とする車両の後輪操舵装置
JP2223938A 1990-08-24 1990-08-24 車両の後輪操舵装置 Pending JPH04108079A (ja)

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EP91114185A EP0472214B1 (en) 1990-08-24 1991-08-23 Four-wheel steering system for vehicle
DE69127034T DE69127034D1 (de) 1990-08-24 1991-08-23 Vierradlenkung für ein Fahrzeug
US07/748,838 US5341294A (en) 1990-08-24 1991-08-23 Four-wheel steering system for vehicle
KR1019910014715A KR950012269B1 (ko) 1990-08-24 1991-08-24 차량의 후륜조타장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4332040A1 (de) * 1992-09-24 1994-03-31 Mazda Motor Vierrad-Lenksystem für ein Fahrzeug

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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DE4332040C2 (de) * 1992-09-24 1999-07-08 Mazda Motor Vierrad-Lenksystem für ein Fahrzeug

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