JPH0410653Y2 - - Google Patents

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JPH0410653Y2
JPH0410653Y2 JP15992887U JP15992887U JPH0410653Y2 JP H0410653 Y2 JPH0410653 Y2 JP H0410653Y2 JP 15992887 U JP15992887 U JP 15992887U JP 15992887 U JP15992887 U JP 15992887U JP H0410653 Y2 JPH0410653 Y2 JP H0410653Y2
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plunger
spool
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solenoid
gap
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、たとえば油空圧装置の制御弁を作動
するアクチユエータに用いられるソレノイドに関
し、特に作動ストロークを電気的に制御できるよ
うにしたものに関する。
(従来の技術) 従来、この種のソレノイドとしては、たとえば
第3図に示すようなものがる。すなわち、100
は内部に中空のプランジヤ室101が形成された
円筒状のボデイであり、このプランジヤ室101
内に磁性体製のプランジヤ102が軸方向に往復
動自在に収納されている。そしてボデイ100の
外周にはボデイ100を取囲むように円筒状のコ
イル部103が嵌着されている。一方、プランジ
ヤ室101内に収納されたプランジヤ102の一
端側にはスプリング104が介装されていて、プ
ランジヤ102をスプリング104の付勢力によ
つて原位置に復帰させる作用をする。また、プラ
ンジヤ102の他端には、プランジヤ102の軸
方向に延びる作動軸105が設けられている。作
動軸105はボデイ100に設けた案内孔106
を介してプランジヤ室101の外方に突出して先
端がバルブ107に係合しており、プランジヤ1
02の往復作動によつてバルブ107の作動を制
御している。すなわち、コイル部103に通電す
ると、プランジヤ室101内を通る磁束によつて
プランジヤ102が作動軸105側に移動し、作
動軸105が伸長作動する。また、コイル部10
3への通電を遮断すると、スプリング104およ
びバルブ107側のスプリング108のばね力に
よつてプランジヤ102が原位置に復帰して作動
軸105が収縮作動する。そして、コイル部10
3への通電によつて生じるプランジヤ102を吸
引する磁気吸引力の大きさと、スプリング10
4,108のばね力とがバランスした位置でプラ
ンジヤ102が停止し、通電する電流値を制御す
ることによつて、バルブ107の作動ストローク
を制御していた。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、斯かる従来技術にあつては、ソレノイ
ドの吸引力特性は、コイル部103、ボデイ10
0およびプランジヤ102の関係で一意的に決定
されるもので、その線形制御範囲と吸引力範囲も
同時に決定されるという制限がある。第4図はソ
レノイドの吸引力特性を示しており、従来のソレ
ノイドでは、実線で示すように線形制御可能な使
用電流範囲Aは狭く、この使用電流範囲Aでの使
用吸引力Fの範囲C′も狭かつた。そのためソレノ
イドに作動連結される油圧制御弁等のバルブ10
7のストロークも、勢い制限されるという問題が
あつた。
本考案は上記した従来技術の問題点を解決する
ためになされたもので、その目的とするところ
は、限られた電流範囲での吸引力特性を高め得る
ソレノイドを提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあつて
は、コイル部と、該コイル部内周側にコイル部の
中心軸方向に沿つて往復動自在に挿入される磁性
体製のプランジヤ部とを備え、上記コイル部へ通
電することによつて上記プランジヤ部を磁気吸引
して移動せしめるソレノイドにおいて、 前記プランジヤ部を、内部に中空のスプール室
を設けたプランジヤ本体と、上記スプール室内に
プランジヤ部の中心軸方向に往復動自在に収納さ
れるスプールとにより構成し、上記スプールをプ
ランジヤ本体に対してプランジヤ部の磁気吸引方
向と反対方向に付勢してプランジヤ本体とスプー
ル間に隙間を形成する付勢手段を設けて成ること
を特徴とする。
(作用) 而してコイル部に通電する電流が低電流値の場
合には、プランジヤ本体とスプールとの隙間は付
勢手段によつて大きくなつており、プランジヤ部
内部を磁束は通りにくくなつて吸引力は小さい。
一方、電流が大きくなると、スプールに作用する
磁気吸引力は増大して付勢手段の付勢力に抗して
スプールがプランジヤ本体に対して隙間を狭める
方向に移動する。このように隙間が狭くなつた分
だけプランジヤ部内部を通る磁束は通りやすくな
つて、プランジヤ部全体に作用する磁気吸引力は
急激に大きくなる。したがつて狭い電流範囲でも
つて磁気吸引力は大きく変化する。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明す
る。本考案の一実施例に係るソレノイドを示す第
1図および第2図において、1はソレノイドを示
しており、概略ボデイ2と、ボデイ2内に収容さ
れるプランジヤ部3と、ボデイ2に取付けられる
コイル部4とから構成されている。
上記ボデイ2はコイル部4の上半部内周に嵌合
される磁性体製の本体部21と、コイル部4の下
半部内周に嵌合されると共にコイル部4の端面に
当接する磁性体製のキヤツプ部22と、上記本体
部21とキヤツプ部22との間に介在する非磁性
体製のリング23とから構成されている。上記本
体部21内には上記プランジヤ部3を収納するた
めのプランジヤ収納室5が設けられている。この
プランジヤ収納室5はキヤツプ部22側が開口し
ており、キヤツプ部22によつて閉塞されてい
る。そして内部に上記プランジヤ部3がコイル部
4の中心軸方向に沿つて摺動可能に収納されてい
る。そして収納室5の奥端壁6とプランジヤ部3
との間には、プランジヤ部3を原位置に復帰させ
るための戻しスプリング7が介装されている。こ
の戻しスプリング7の一端はプランジヤ部3に結
合され、他端が奥端壁6に穿設したねじ孔6aに
ねじ込まれる調整ねじ8に結合されている。
一方、上記プランジヤ部3のキヤツプ部22側
の端部には、プランジヤ3の中心軸方向に沿つて
延びる作動軸9が突設されており、この作動軸9
はキヤツプ部22に穿設した案内孔22aに挿通
されている。プランジヤ部3は、内部に中空のス
プール室10を設けたプランジヤ本体31と、上
記スプール室10内にプランジヤ部3の中心軸方
向に摺動可能に収納されるスプール32とにより
構成されている。
プランジヤ本体31はプランジヤ収納室5の奥
端側が開口した有底円筒状の筒状体31aと、筒
状体31aの開口部を閉塞する蓋体31bとから
成つており、スプール32とプランジヤ本体31
の底壁部31cとの間に付勢手段としてのスプリ
ング11が縮装されており、そのばね力によつて
スプール32をプランジヤ本体31の蓋体31b
側、すなわちプランジヤ部3の磁気吸引方向と反
対側に付勢してスプール32とプランジヤ本体3
1の底壁部31cとの間にスプール32の軸方向
に所定の隙間gを形成している。このスプール3
2とプランジヤ本体31の底壁部31cとの対向
面はプランジヤ部3の中心軸に対して直角に互い
に平行に形成されていて、スプール32は底壁部
31cと平行状態を保ちながら往復移動するよに
なつている。
また、スプール32の底壁部31cとの対向面
の中央には、上記スプリング11の一端が収納さ
れる凹部12が形成されており、スプール32が
底壁部31c側に吸引された際に、スプリング1
1を凹部12内に完全に収納してスプール32と
底壁部31cの隙間gをゼロにするようになつて
いる。そして、上記スプリング11については、
使用条件に応じた任意の電流値によつてプランジ
ヤ本体31の底壁部31cとスプール32とが接
するように荷重設定しておく。
一方、コイル部4の外周には磁性体製のケーシ
ング41が被冠されており、コイル部4通電時に
おける磁束を案内するようになつている。
尚、13は作動軸9によつて作動制御されるバ
ルブであり、バルブ用スプリング14によつてバ
ルブ13を作動軸9側に付勢している。
つぎに上記構成のソレノイドの作動について説
明する。まづ、コイル部4に電流を流さない状態
では、プランジヤ部3はプランジヤ部3背面側の
戻しスプリング7と、バルブ13に設けられてい
るバルブ用スプリング14のばね力によつて原位
置において位置決め保持されている。この原位置
は戻しスプリング7の調整ねじ8のねじこみ量を
調整することによつて調整される。
つぎにコイル部4に電流を流すと、コイル部4
が励磁されて、ボデイ2のキヤツプ部22、プラ
ンジヤ部3、ボデイ2の本体部21およびコイル
部4に被冠されるケース41を結ぶ磁気回路Hが
形成される。そしてプランジヤ部3がキヤツプ部
22側に磁気吸引され、プランジヤ部3がバルブ
用スプリング14と戻しスプリング7のばね力に
抗してキヤツプ部22側に移動する。このプラン
ジヤ部3の移動量は、原位置からプランジヤ部3
に作用する磁気吸引力と、バルブ用スプリング1
4およびプランジヤ戻しスプリング7のばね力と
のバランス位置までとなる。ここで、上記プラン
ジヤ戻しスプリング7は必ずしも必要ではない
が、この戻しスプリング7によつてプランジヤ部
3の原位置を調整することが可能となる。
ここで、プランジヤ部3に作用する磁束の状態
について説明すると、磁束はプランジヤ本体31
とスプール32を貫いて通るが、電流値Iが第4
図に示した使用電流範囲Aの下限値I0よりも小さ
い低電流域Bにおいては、プランジヤ本体31の
底壁部31cとスプール32との隙間gが比較的
大きく、この隙間gの空間があるためにプランジ
ヤ本体31とスプール32との間に磁束が通りに
くく、プランジヤ部3に作用する吸引力Fは小さ
い。すなわちプランジヤ部3に作用する吸引力の
大きさは、第4図に点線で示すように従来に比べ
て小さくなる。
つぎに、電流値が、使用電流範囲Aの下限値I0
に達すると、スプール32に作用する磁気吸引力
がスプリング11のばね力よりも大きくなつて、
スプール32が上記隙間gを小さくする方向に移
動する。この隙間gが小さくなるにつれて、スプ
ール32とプランジヤ本体31の底壁部31c間
に磁束が通り易くなつて磁束が増大し、プランジ
ヤ部3全体に作用する磁気吸引力は急激に大きく
なる。本実施例では第4図に示すように使用電流
範囲Aの上限値I1でもつてスプール32とプラン
ジヤ本体31との間の隙間gが0となつて、スプ
ール32とプランジヤ本体31とが一体となり従
来のプランジヤ部3の場合と同等の吸引力F1
達する。すなわち、スプール32とプランジヤ本
体31間の隙間gの分だけ従来のプランジヤに比
べて吸引力が小さくなつており、電流が大きくな
るにつれて隙間gが小さくなる分だけ吸引力増大
の勾配が大きくなるような特性となつている。上
記スプール32とプランジヤ本体31間の隙間g
が0となる電流値の設定は、隙間gの幅、スプリ
ング11のばね定数等によつて任意に設定するこ
とが可能であり、使用電流範囲Aの中間値でもつ
て隙間gが0となるような特性とすることもでき
る。
このように、プランジヤ部3を、プランジヤ本
体31とスプール32との二重構造とし、スプー
ル32とプランジヤ本体31間の隙間gを電流値
に応じて変化させてプランジヤ部3を通る磁束の
通り易さを変化させるようにしたので、使用電流
範囲Aにおける使用吸引力範囲Cの幅を広くとる
ことができる。したがつて、従来の例と比較する
と、たとえば使用電流範囲の下限値I0における吸
引力は従来に比べて小さいので、戻しスプリング
7およびバルブ用スプリング14のばね力に抗し
て移動するプランジヤ部3の移動量は小さく、バ
ルブ13の作動ストロークは小さくなる。一方、
上限値I1付近になると、吸引力Fは従来と同等で
バルブ13のストロークも同等となる。したがつ
て、バルブ13のストローク制御を大きくするこ
とができる。
尚、本実施例にあつてはソレノイド1をバルブ
13の作動制御用として用いたが、バルブ13の
制御に限定されるものではなく、種々の装置の制
御用アクチユエータとして用いることができるこ
とはもちろんである。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用から成るもの
で、プランジヤ部をプランジヤ本体とスプールと
の2重構造として内部に隙間を設け、低電流範囲
では磁束を通りにくくして吸引力を小さく制限
し、使用電流範囲においてスプールを移動させて
隙間を小さくしてプランジヤ部内部の磁束を通り
易くしたので、隙間の変化によつて磁気吸引力を
大きく変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るソレノイドの
縦断面図、第2図イおよびロは第1図の装置の低
電流時および高電流時におけるプランジヤ部の拡
大縦断面図、第3図は従来のソレノイドの縦断面
図、第4図は従来のソレノイドと本考案のソレノ
イドの吸引力特性を示したグラフである。 符号の説明、1……ソレノイド、2……ボデ
イ、21……本体部、22……キヤツプ部、3…
…プランジヤ部、31……プランジヤ本体、32
……スプール、31a……筒状体、31b……蓋
体、31c……底壁部、4……コイル部、41…
…ケース、5……プランジヤ収納室、9……作動
軸、10……スプール室、11……スプリング
(付勢手段)、13……バルブ、g……隙間、H…
…磁気回路、A……使用電流範囲、I0……下限
値、I1……上限値。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 コイル部と、該コイル部内周側にコイル部の中
    心軸方向に沿つて往復動自在に挿入される磁性体
    製のプランジヤ部とを備え、上記コイル部へ通電
    することによつて上記プランジヤ部を磁気吸引し
    て移動せしめるソレノイドにおいて、 前記プランジヤ部を、内部に中空のスプール室
    を設けたプランジヤ本体と、上記スプール室内に
    プランジヤ部の中心軸方向に往復動自在に収納さ
    れるスプールとにより構成し、上記スプールをプ
    ランジヤ本体に対してプランジヤ部の磁気吸引方
    向と反対方向に付勢してプランジヤ本体とスプー
    ル間に隙間を形成する付勢手段を設けて成ること
    を特徴とするソレノイド。
JP15992887U 1987-10-21 1987-10-21 Expired JPH0410653Y2 (ja)

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JP15992887U JPH0410653Y2 (ja) 1987-10-21 1987-10-21

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JPH0165106U JPH0165106U (ja) 1989-04-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0165106U (ja) 1989-04-26

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