JPH04105698A - 脱水機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的コ （産業上の利用分野） 本発明は騒音の発生防止を図った脱水機に関する。

（従来の技術） 例えば脱水兼用洗濯機では、洗濯槽および脱水槽兼用の
回転槽を回転させて洗濯物の脱水を行う。従来の脱水兼
用洗濯機において、回転槽を駆動するモータは、誘導モ
ータが使用され、その回転速度は自在に変更できるよう
には構成されておらず、非可変であった。従って、モー
タは、通電されると、その極数によって決められた回転
速度まで急速に上昇する。

このため、脱水運転が開始されると、回転槽は急速に速
度上昇し、最高回転速度に達する。この場合の回転槽の
最高回転速度は、通常回転速度である８５０ｒｐｍに設
定されていた。この回転速度は、脱水にとってはやや低
い回転速度であるため、これを補うべく脱水時間を長く
して脱水率を上げるようにしていた。

（発明が解決しようとする課題） 脱水運転が開始されると、洗濯物に多量に含まれている
水が振り切られて回転槽から放出される。ところが、従
来では、脱水運転が開始されると、回転槽が急速に最高
回転速度まで速度上昇することにより、特に脱水初期で
は回転槽から多量の水が放出され、且つその放出水の勢
いは次第に強くなるため、その放出水が回転槽を内設し
た水受槽に勢い良く衝突して大きな騒音を発する。

一方、従来の脱水最高回転速度では、脱水時間を長くし
ても、脱水率は成る値以上には上がらない。この問題を
解消するには、回転槽の回転速度を通常回転速度よりも
高くすることが考えられるが、このようにすると、回転
槽の回転速度が洗濯機本体（外箱）の共振点に一致して
外箱が大きな振動音を発したり、或いは回転槽が回転速
度を上げていく過程で洗濯機本体の共振点を通過し、外
箱が大きな振動音を発したりする、という問題を生ずる
。

そこで、本発明の目的は、運転時において大きな騒音が
発生することを防止できる脱水機を提供するにある。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 上記の目的を達成するために請求項１記載の脱水機は、
本体内に脱水槽を設け、この脱水槽を回転させて脱水運
転を行うモータを設け、このモータを回転速度制御可能
に駆動するモータ駆動装置を設け、このモータ駆動装置
を制御して脱水運転時における前記脱水槽の最高回転速
度が通常速度以上で且つ前記本体の共振点以下となるよ
うに前記モータの回転速度を制御する制御手段を設けた
ものである。

請求項２記載の脱水機は、本体内に脱水槽を設け、この
脱水槽を回転させて脱水運転を行うモータを設け、この
モータを回転速度制御可能に駆動するモータ駆動装置を
設け、このモータ駆動装置を制御して前記脱水槽が脱水
運転の初期に所要時間一定の低速度で回転した後高速回
転に移るように前記モータを制御する制御手段を設けた
ものである。

（作用） 請求項１記載の手段によれば、脱水槽の最高回転速度が
通常回転速度よりも高いから、脱水率が向上する。しか
も、最高回転速度が洗濯機本体の共振点よりも低いから
、該洗濯機本体が共振して騒音を発するおそれがない。

また、請求項２記載の手段によれば、脱水運転の初期に
、脱水槽を所要時間一定の低速度で回転させるので、そ
のときに洗濯物に多量に含まれる水が振り切られ、しか
も脱水槽からの放出水の勢いもそれ程強くないので、大
きな騒音を発するおそれがない。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面を参照しながら説明する
。

まず脱水兼用洗濯機の全体構成は第２図に示す通りで、
外箱１内には弾性吊持機構２を介して水受槽３が支持さ
れ、この水受槽３内に洗濯槽および脱水槽兼用の回転槽
４が設けられている。そして、回転槽４内に容器状の撹
拌体５が配設されている。上記水受槽３の外底部には、
３相の直流ブラシレスモータからなるモータ６か配設さ
れていると共に、減速機構などを備えた機構部７が配設
されている。この機構部７は、洗い運転時にはモータ６
の回転を減速して撹拌体５に伝達し、脱水時には回転槽
４および撹拌体５に伝達する。

次に、第１図には電気的構成を示している。制御回路８
は、マイクロコンピュータを含んで構成されており、内
部のメモリに洗濯運転および脱水運転のための制御プロ
グラムを記憶している。そして、制御回路８は、その制
御プログラムに従い、各種スイッチ９からの入力に基づ
いて、モータ駆動装置１０、表示器１１を制御すると共
に、駆動回路１２を介して給水弁１３および排水弁１４
を制御する。なお、各種スイッチ９および表示器１１は
外箱１の前部上面の操作部（図示せず）に設けられ、制
御回路８およびモータ駆動装置１ｏは外箱１の上部背面
に設けられている。

上記モータ駆動装置１ｏは、制御回路８がらの制御信号
に基づいてモータ６を回転速度制御可能に駆動する。そ
して、制御回路８は、モータ６が有する位置検出素子６
ａからの位置検出信号、およびこの位置検出信号から検
出されるモータ６の回転速度に基づいて、モータ６の駆
動コイルか適正な通電タイミングで通電されるように、
且つ必要な回転速度となるような電圧が印加されるよう
に、モータ駆動装置１０を制御する。

さて、脱水運転は、各種スイッチ９の操作により、普通
脱水運転と皺防止脱水運転とを選択できるようになって
いる。

普通の脱水運転が選択された場合、モータ６は、回転槽
４の回転速度換算で、運転開始から４０秒間４００ｒｐ
ｍ、その後脱水運転の終了までの間に順に、６分２０秒
間８５０ｒｐｍ、２０秒間８８０ｒｐｍ、１分４０秒間
８５０ｒｐｍに速度制御される。この結果、回転槽４の
回転速度は、第３図に実線で示すように変化する。なお
、第３図の二点鎖線は従来の脱水兼用洗濯機の回転槽の
回転速度変化を示す。このとき、脱水機本体たる外箱１
は、回転槽４か９００ｒｐｍで回転すると共振して大き
な振動音を発することが分かつており、従って脱水運転
時の回転槽４の最高回転速度は、通常回転速度（従来の
脱水兼用洗濯機における最高回転速度と同じ８５０ｒｐ
ｍ）よりも高く、且つ外箱１の共振点（９００ｒｐｍ）
よりも低い８８０ｒｐｍに設定されていることとなる。

また、皺防止脱水運転が選択された場合、モータ６は、
回転槽４の回転速度換算で、運転開始から４０秒間４０
０ｒｐｍ、その後脱水運転を終了する８分２０秒間６０
０　ｒ　ｐｍに速度制御される。

この結果、脱水槽４の回転速度は、第５図のように変化
する。

しかして、各種スイッチ９により普通の脱水運転を選択
すると、モータ６は回転槽４を４０秒間４００ｒｐｍの
低回転速度で回転させるように速度制御される。この脱
水初期において、洗濯物には多量の水が含まれているの
で、回転槽４からは多量の水か放出される。しかしなが
ら、このときには回転槽４の速度は低いので、回転槽４
からの放出水の勢いは弱く、その放出水が水受槽３の内
周面に衝突しても大きな騒音を発生するおそれはない。

ところで、回転槽４内の洗濯物の分布がアンバランスで
あると、回転槽４は大きく振れ回り、その回転速度はな
かなか上昇しない。制御回路８は、回転位置検出素子６
ａからの回転位置信号によりモータ６の回転速度を検出
し、２００ｒｐｍＪ’Ｊ下の状態が２０秒間継続したと
きには、洗濯物アンバランスと判断し、そこで脱水運転
を停止させる。

これにより、正規の回転速度に上昇せず、脱水不十分の
まま運転を終了するという不具合を防止できる。なお、
洗濯物アンバランスと判断した場合には、回転槽４内に
注水してそのアンバランスを是正し、その後再度脱水運
転を行うように構成してもよい。

さて、４００ｒｐｍの低速回転期間が終了すると、次に
モータ６は回転槽４を８５Ｏｒ　ｐｍに速度上昇させ、
その後さらに８８０　ｒ　ｐｍまで速度上昇させ、そし
て再び８５０　ｒ　ｐｍに速度低下させて運転を終了す
る。このように回転槽４の回転速度か上昇すると、洗濯
物に含まれる水がさらに振り切られて回転槽４から放出
される。しかし、このときには先の低速回転期間で多量
の水が振り切られているので、時間当たりの放出水量は
それ程多くはなく、放出水か水受槽３に衝突してもそれ
程大きな騒音は発しない。しかも、回転槽４の回転速度
が最高速度である８８０　ｒ　ｐｍに上昇しても、その
最高速度は外箱１の共振点よりも低いので、外箱１が大
きな振動音を発するおそれはない。

しかして、回転槽４の最高回転速度を通常回転速度（８
５０ｒｐｍ）よりも高い８８０　ｒ　ｐｍとしたので、
高い脱水率を得ることができる。第４叩は回転槽４の回
転速度と洗濯物の脱水率との関係を示したものであるが
、同図から明らかなように、最高速度を８８０ｒｐｍと
した本実施例では、最高速度が８５０ｒｐｍ（通常回転
速度）であった従来に比べ、脱水率が向上することが理
解される。

その上、８８０　ｒ　ｐｍという最高回転速度が回転す
る時間は、脱水運転の全期間ではなく、２０秒という比
較的短い時間であるから、回転槽４か強度的に耐えられ
なくなるという事態は生じない。

もちろん、回転−槽４の強度を強くして、８８０ｒｐｍ
で回転する時間を長く、例えば４００　ｒ　ｐｍでの低
速回転期間を除く脱水の全期間８８０　ｒ　ｐｍで回転
させるようにしてもよい。

一方、皺防止脱水運転が選択されると、まずモータ６は
回転槽４を４０秒間４００ｒｐｍの低回転速度で回転さ
せるように速度制御される。このとき洗濯物に含まれて
いる水が多量に回転槽４から放出されるが、前述したと
同様に、回転Ｗｉ４からの放出水が水受槽３の内周面に
衝突しても大きな騒音を発生するおそれはない。また、
前述したと同様にして回転槽４の回転速度が２０秒間２
０Ｑｒｐｍ以下のままであった状態か２０秒間継続した
ときには、運転は停止する。そして、その後モータ６は
回転槽４を６００ｒｐｍまで上昇させ、これを８分２０
秒間継続し、脱水運転を終了する。

このような皺防止脱水運転では、回転槽４の最高速度は
６００ｒｐｍであるから、洗濯物か回転槽４の内周面に
遠心力で押さえ付けられる度合いは比較的弱く、これに
より皺付きか防止されるものである。

［発明の効果コ 以上説明したように本発明によれば、次のような効果を
得ることができる。

請求項１記載の脱水機では、脱水運転時における脱水槽
の最高回転速度か通常速度以上で且つ本体の共振点以下
となるようにモータの回転速度を制御する構成としたこ
とにより、脱水率が向上し、しかも最高回転速度が洗濯
機本体の共振点よりも低いから、該洗濯機本体が共振し
て騒音を発するおそれかない。

請求項２記載の脱水機は、脱水槽か脱水運転の初期に所
要時間一定の低速度で回転した後高速回転に移るように
モータを制御する構成としたことにより、その低速回転
期間において洗濯物に含まれる水が多量に振り切られ、
しかもこのときには脱水槽からの水の放出の勢いもそれ
程強くないので、大きな騒音を発するおそれがない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は電気回
路構成図、第２図は脱水兼用洗濯機の縦断側面図、第３
図は普通脱水運転時の回転槽の速度変化図、第４図は回
転槽の回転速度と脱水率との関係を示す図、第５図は皺
防止脱水運転時の回転槽の速度変化図である。 図面中、１は外箱（本体）、３は水受槽、４は回転槽（
脱水槽）、６はモータ、８は制御回路（制御手段）、１
０はモータ駆動装置である。 代理人　　弁理士　佐　藤　　強 第１図 第 図 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、本体内に設けられた脱水槽と、この脱水槽を回転さ
   せて脱水運転を行うモータと、このモータを回転速度制
   御可能に駆動するモータ駆動装置と、このモータ駆動装
   置を制御して脱水運転時における前記脱水槽の最高回転
   速度が通常速度以上で且つ前記本体の共振点以下となる
   ように前記モータの回転速度を制御する制御手段とを具
   備してなる脱水機。 ２、本体内に設けられた脱水槽と、この脱水槽を回転さ
   せて脱水運転を行うモータと、このモータを回転速度制
   御可能に駆動するモータ駆動装置と、このモータ駆動装
   置を制御して前記脱水槽が脱水運転の初期に所要時間一
   定の低速度で回転した後高速回転に移るように前記モー
   タを制御する制御手段とを具備してなる脱水機。