JP2966610B2 - 脱水兼用洗濯機 - Google Patents
脱水兼用洗濯機Info
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- JP2966610B2 JP2966610B2 JP3336709A JP33670991A JP2966610B2 JP 2966610 B2 JP2966610 B2 JP 2966610B2 JP 3336709 A JP3336709 A JP 3336709A JP 33670991 A JP33670991 A JP 33670991A JP 2966610 B2 JP2966610 B2 JP 2966610B2
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- rotation
- tub
- washing machine
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- Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脱水制御に改良を施し
た脱水兼用洗濯機に関する。
た脱水兼用洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、周知のように脱水兼用洗濯機
では、洗い槽と脱水槽とを兼用する回転槽を、洗いモー
タと脱水モータとを兼用する洗濯機モータにより回転さ
せることにより、脱水運転を行なうようにしている。
では、洗い槽と脱水槽とを兼用する回転槽を、洗いモー
タと脱水モータとを兼用する洗濯機モータにより回転さ
せることにより、脱水運転を行なうようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、脱水運転時
には、回転槽の回転遠心力によって、回転槽内の衣類に
含まれる水が回転槽外に振り飛ばされて水受槽に衝当す
る。これによって、振動および騒音が発生することが知
られている。しかるに、従前より、騒音対策が種々行わ
れており、振動および騒音の低減化もすすんで来てい
る。
には、回転槽の回転遠心力によって、回転槽内の衣類に
含まれる水が回転槽外に振り飛ばされて水受槽に衝当す
る。これによって、振動および騒音が発生することが知
られている。しかるに、従前より、騒音対策が種々行わ
れており、振動および騒音の低減化もすすんで来てい
る。
【0004】しかしながら、回転槽の回転状況によって
は、未だ、振動および騒音が大きく発生することがあ
り、しかも、回転槽外に振り飛ばされた水の一部が、水
受槽に衝当してから洗濯機外に飛散する、いわゆるスプ
ラッシュが発生することもあった。
は、未だ、振動および騒音が大きく発生することがあ
り、しかも、回転槽外に振り飛ばされた水の一部が、水
受槽に衝当してから洗濯機外に飛散する、いわゆるスプ
ラッシュが発生することもあった。
【0005】本発明は上述の事情を考慮してなされたも
のであり、その目的は、振動および騒音並びにスプラッ
シュの低減をさらに図ることができる脱水兼用洗濯機を
提供するにある。
のであり、その目的は、振動および騒音並びにスプラッ
シュの低減をさらに図ることができる脱水兼用洗濯機を
提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は次の点に着目し
てなされている。すなわち、脱水槽は、内部の衣類の収
容配置状況によってアンバランス回転を来すことが知ら
れているが、このアンバランス回転のうち比較的軽微な
アンバランス回転の発生状況において、大きな振動、騒
音およびスプラッシュが発生しやすいことが判明した。
そして、この回転状況になぜその大きな振動、騒音およ
びスプラッシュが発生しやすくなるのかについては、次
のことが予想される。すなわち、この軽微なアンバラン
ス回転の発生状況においては、揺動するのに加え、脱水
槽そのものが比較的速い回転速度(通常の脱水回転速度
に近い回転速度)で回転することで、脱水槽の内部の衣
類が、揺動によって強弱変化する振れ力と脱水槽自体の
比較的速い回転速度による大きな遠心力とを受け、この
結果、衣類に含まれる水の脱水度合いに強弱が生じ、水
が一時に脱水槽から振り飛ばされ、これが大きな振動、
騒音およびスプラッシュの発生原因と考えられる。
てなされている。すなわち、脱水槽は、内部の衣類の収
容配置状況によってアンバランス回転を来すことが知ら
れているが、このアンバランス回転のうち比較的軽微な
アンバランス回転の発生状況において、大きな振動、騒
音およびスプラッシュが発生しやすいことが判明した。
そして、この回転状況になぜその大きな振動、騒音およ
びスプラッシュが発生しやすくなるのかについては、次
のことが予想される。すなわち、この軽微なアンバラン
ス回転の発生状況においては、揺動するのに加え、脱水
槽そのものが比較的速い回転速度(通常の脱水回転速度
に近い回転速度)で回転することで、脱水槽の内部の衣
類が、揺動によって強弱変化する振れ力と脱水槽自体の
比較的速い回転速度による大きな遠心力とを受け、この
結果、衣類に含まれる水の脱水度合いに強弱が生じ、水
が一時に脱水槽から振り飛ばされ、これが大きな振動、
騒音およびスプラッシュの発生原因と考えられる。
【0007】従って、比較的軽い軽微なアンバランス回
転の発生状況を検出し、脱水槽の回転を抑えるように制
御すれば、大きな振動、騒音およびスプラッシュの発生
を抑えることが可能である。また、上述した軽微なアン
バランス回転は、脱水槽の揺動を機械的に検出するレバ
ースイッチ検出方式では検出することができないという
のが実情である。
転の発生状況を検出し、脱水槽の回転を抑えるように制
御すれば、大きな振動、騒音およびスプラッシュの発生
を抑えることが可能である。また、上述した軽微なアン
バランス回転は、脱水槽の揺動を機械的に検出するレバ
ースイッチ検出方式では検出することができないという
のが実情である。
【0008】しかるに、本発明の脱水兼用洗濯機は、脱
水槽の回転速度を検出する回転速度検出手段と、この回
転速度検出手段による検出結果に基づいて脱水運転初期
の前記脱水槽の回転立上り度合いを検出する回転立上り
度合い検出手段と、この回転立上り度合い検出手段によ
り検出された立上がり度合いが緩やかなほど脱水槽の最
終回転速度を低くするように設定する回転速度設定手段
とを含んで構成される。
水槽の回転速度を検出する回転速度検出手段と、この回
転速度検出手段による検出結果に基づいて脱水運転初期
の前記脱水槽の回転立上り度合いを検出する回転立上り
度合い検出手段と、この回転立上り度合い検出手段によ
り検出された立上がり度合いが緩やかなほど脱水槽の最
終回転速度を低くするように設定する回転速度設定手段
とを含んで構成される。
【0009】
【作用】上記手段によれば、脱水槽の回転速度を検出す
る回転速度検出手段を設け、回転立上り度合い検出手段
により、この回転速度検出手段による検出結果に基づい
て脱水運転初期の前記脱水槽の回転立上り度合いを検出
するようにしているから、脱水槽の回転立上り度合いに
応じてアンバランス回転をリニアに検出することが可能
で、比較的軽微なアンバランス回転状況も検出できる。
る回転速度検出手段を設け、回転立上り度合い検出手段
により、この回転速度検出手段による検出結果に基づい
て脱水運転初期の前記脱水槽の回転立上り度合いを検出
するようにしているから、脱水槽の回転立上り度合いに
応じてアンバランス回転をリニアに検出することが可能
で、比較的軽微なアンバランス回転状況も検出できる。
【0010】そして、回転速度設定手段により、立上が
り度合いが緩やかなほど脱水槽の最終回転速度を低くす
るように設定するから、比較的軽微なアンバランス回転
状況での脱水槽の回転速度がさほど速くならないように
抑えることも可能である。
り度合いが緩やかなほど脱水槽の最終回転速度を低くす
るように設定するから、比較的軽微なアンバランス回転
状況での脱水槽の回転速度がさほど速くならないように
抑えることも可能である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例につき図1ない
し図4を参照して説明する。
し図4を参照して説明する。
【0012】まず図3には脱水兼用洗濯機の縦断面構成
を示している。外箱1の内部には水受槽2が設けられ、
この水受槽2の内部には洗い槽および脱水槽を兼用する
回転槽3が設けられている。この回転槽3の内部下部に
は撹拌体4が設けられている。そして水受槽2の外部下
部にはDCブラシレスモータからなる洗濯機モータ5を
主とする機構部6が設けられ、さらにこの水受槽2の底
部の排水路には、排水弁7が設けられている。上記洗濯
機モータ5は洗いモータおよび脱水モータを兼用してい
る。
を示している。外箱1の内部には水受槽2が設けられ、
この水受槽2の内部には洗い槽および脱水槽を兼用する
回転槽3が設けられている。この回転槽3の内部下部に
は撹拌体4が設けられている。そして水受槽2の外部下
部にはDCブラシレスモータからなる洗濯機モータ5を
主とする機構部6が設けられ、さらにこの水受槽2の底
部の排水路には、排水弁7が設けられている。上記洗濯
機モータ5は洗いモータおよび脱水モータを兼用してい
る。
【0013】また、外箱1上部のトップカバー8の内部
後部には給水弁9および水位センサ10が設けられ、そ
して前部内部には制御装置11が設けられている。前記
給水弁9は開放されると回転槽3内にその上方から水を
供給する。
後部には給水弁9および水位センサ10が設けられ、そ
して前部内部には制御装置11が設けられている。前記
給水弁9は開放されると回転槽3内にその上方から水を
供給する。
【0014】次に図2には電気的構成を示している。交
流電源12には直流電源回路13が接続され、この直流
電源回路13の出力側には6個のトランジスタを三相ブ
リッジ接続してなるモータ駆動回路14が接続され、こ
のモータ駆動回路14により前記洗濯機モータ5が駆動
されるようになっている。上記モータ駆動回路14の各
トランジスタはモータ制御回路15により制御されるよ
うになっている。
流電源12には直流電源回路13が接続され、この直流
電源回路13の出力側には6個のトランジスタを三相ブ
リッジ接続してなるモータ駆動回路14が接続され、こ
のモータ駆動回路14により前記洗濯機モータ5が駆動
されるようになっている。上記モータ駆動回路14の各
トランジスタはモータ制御回路15により制御されるよ
うになっている。
【0015】前記制御装置11はマイクロコンピュータ
および各種A/D変換器等を有して構成されており、こ
の制御装置11には前記洗濯機モータ5が回転位置検出
のために有するホールIC5aからの出力信号が与えら
れるようになっており、制御装置11はこの出力信号に
基づいて洗濯機モータ5の回転速度を検出し、ひいては
回転槽3の回転速度を検出するようになっている。ま
た、この制御装置11は、前記モータ制御回路15に対
してモータ制御信号を出力するようになっており、モー
タ制御回路15はこのモータ駆動制御信号を受けると、
前記ホールIC5aからの出力信号に基づいて洗濯機モ
ータ5に対する通電タイミングの制御、および印加電圧
の制御による速度制御を行なうべくモータ駆動回路14
に制御信号を出力する。
および各種A/D変換器等を有して構成されており、こ
の制御装置11には前記洗濯機モータ5が回転位置検出
のために有するホールIC5aからの出力信号が与えら
れるようになっており、制御装置11はこの出力信号に
基づいて洗濯機モータ5の回転速度を検出し、ひいては
回転槽3の回転速度を検出するようになっている。ま
た、この制御装置11は、前記モータ制御回路15に対
してモータ制御信号を出力するようになっており、モー
タ制御回路15はこのモータ駆動制御信号を受けると、
前記ホールIC5aからの出力信号に基づいて洗濯機モ
ータ5に対する通電タイミングの制御、および印加電圧
の制御による速度制御を行なうべくモータ駆動回路14
に制御信号を出力する。
【0016】また、この制御装置11にはスタートスイ
ッチおよびコース選択スイッチ等の各種スイッチ16か
らスイッチ信号が与えられると共に、前記水位センサ1
0からの水位検出信号が与えられるようになっている。
そして、制御装置11は、内部マイクロコンピュータが
運転プログラムを実行することにより、適宜給水弁9お
よび排水弁7を駆動回路17,18をそれぞれ介して制
御すると共に、モータ制御回路15さらには表示器19
を制御し、もって洗い運転および脱水運転を制御する。
ッチおよびコース選択スイッチ等の各種スイッチ16か
らスイッチ信号が与えられると共に、前記水位センサ1
0からの水位検出信号が与えられるようになっている。
そして、制御装置11は、内部マイクロコンピュータが
運転プログラムを実行することにより、適宜給水弁9お
よび排水弁7を駆動回路17,18をそれぞれ介して制
御すると共に、モータ制御回路15さらには表示器19
を制御し、もって洗い運転および脱水運転を制御する。
【0017】上記制御装置11は、脱水運転を制御する
ときに、回転速度検出手段、回転立上り度合い検出手段
および回転速度設定手段として機能するものであり、そ
の制御について図1を参照しながら述べる。
ときに、回転速度検出手段、回転立上り度合い検出手段
および回転速度設定手段として機能するものであり、そ
の制御について図1を参照しながら述べる。
【0018】この図1に示すフローチャートの制御は、
自動運転コースが設定されたときには、洗い行程あるい
はすすぎ行程が終了した後に開始されるものであり、ま
た脱水単独コースが設定されたときには、スタートスイ
ッチの操作に基づいて開始されるものである。
自動運転コースが設定されたときには、洗い行程あるい
はすすぎ行程が終了した後に開始されるものであり、ま
た脱水単独コースが設定されたときには、スタートスイ
ッチの操作に基づいて開始されるものである。
【0019】まず、洗濯機モータ5に予め定められた一
定電圧を印加してこれを駆動する(ステップS1)。こ
れにより、回転槽3が回転される。この場合、回転槽3
内の衣類の収容配置状況が適正であれば、洗濯機モータ
5の負荷としては大きくならないから、回転槽3はアン
バランス回転を起こすことなく正常に回転が立上る。ま
た、衣類の収容配置状況が偏っているような場合には洗
濯機モータ5の負荷としては大きくなるから、回転槽3
はアンバランス回転となり回転がなかなか立上らない。
ただし軽微なアンバランス回転の場合、通常の場合に近
い回転立上りを示す。
定電圧を印加してこれを駆動する(ステップS1)。こ
れにより、回転槽3が回転される。この場合、回転槽3
内の衣類の収容配置状況が適正であれば、洗濯機モータ
5の負荷としては大きくならないから、回転槽3はアン
バランス回転を起こすことなく正常に回転が立上る。ま
た、衣類の収容配置状況が偏っているような場合には洗
濯機モータ5の負荷としては大きくなるから、回転槽3
はアンバランス回転となり回転がなかなか立上らない。
ただし軽微なアンバランス回転の場合、通常の場合に近
い回転立上りを示す。
【0020】そしてタイムカウントを開始する(ステッ
プS2)。次に、このカウント時間が予め定められた検
出基準時間Tk(例えば30秒ないし40秒の間のある
値)に達したか否かを判断し(ステップS3)、カウン
ト時間が検出基準時間Tkに達すると、このときの洗濯
機モータ5の回転速度から回転槽3の回転速度(これを
Nxとする)を検出する(ステップS4)。しかして、
この検出基準時間Tkでの回転速度Nxにより、洗濯機
モータ5の回転立上り度合いを検出することが可能であ
る。
プS2)。次に、このカウント時間が予め定められた検
出基準時間Tk(例えば30秒ないし40秒の間のある
値)に達したか否かを判断し(ステップS3)、カウン
ト時間が検出基準時間Tkに達すると、このときの洗濯
機モータ5の回転速度から回転槽3の回転速度(これを
Nxとする)を検出する(ステップS4)。しかして、
この検出基準時間Tkでの回転速度Nxにより、洗濯機
モータ5の回転立上り度合いを検出することが可能であ
る。
【0021】すなわち、この回転速度検出値Nxを回転
立上り度合い判定のための第1の回転速度基準値Na
(例えば500r.p.m )および第2の回転速度基準値N
b(例えば300r.p.m )と比較する(ステップS5,
ステップS6)。ステップS5では、回転速度検出値N
xが第1の回転速度基準値Na以上であるか否かを判断
する。この場合、このNxがNa以上であると、アンバ
ランス回転が発生しない通常の回転立上り度合いである
ことが検出される。この場合には、回転槽3の最終回転
速度を800r.p.m に設定し、且つ、脱水時間(脱水運
転開始時点から洗濯機モータ5断電までの時間)を6分
に設定する(ステップS7)。なお、このような設定制
御時における回転槽3の回転速度の変化を図4の線Aで
示す。
立上り度合い判定のための第1の回転速度基準値Na
(例えば500r.p.m )および第2の回転速度基準値N
b(例えば300r.p.m )と比較する(ステップS5,
ステップS6)。ステップS5では、回転速度検出値N
xが第1の回転速度基準値Na以上であるか否かを判断
する。この場合、このNxがNa以上であると、アンバ
ランス回転が発生しない通常の回転立上り度合いである
ことが検出される。この場合には、回転槽3の最終回転
速度を800r.p.m に設定し、且つ、脱水時間(脱水運
転開始時点から洗濯機モータ5断電までの時間)を6分
に設定する(ステップS7)。なお、このような設定制
御時における回転槽3の回転速度の変化を図4の線Aで
示す。
【0022】また、ステップS5において、回転速度検
出値Nxが第1の回転速度基準値Na未満であると、ス
テップS6において回転速度検出値Nxが第2の回転速
度基準値Nb以上であるか否かを判断する。この場合、
このNxがNb以上であると、アンバランス回転は発生
しているが、比較的軽微なアンバランス回転発生状況を
示すところの比較的緩やかな立上り度合いであることが
検出される。この場合には、回転槽3の最終回転速度を
通常の800r.p.m より低い790r.p.m に設定し、且
つ、脱水時間はやや長めの7分に設定する(ステップS
8)。
出値Nxが第1の回転速度基準値Na未満であると、ス
テップS6において回転速度検出値Nxが第2の回転速
度基準値Nb以上であるか否かを判断する。この場合、
このNxがNb以上であると、アンバランス回転は発生
しているが、比較的軽微なアンバランス回転発生状況を
示すところの比較的緩やかな立上り度合いであることが
検出される。この場合には、回転槽3の最終回転速度を
通常の800r.p.m より低い790r.p.m に設定し、且
つ、脱水時間はやや長めの7分に設定する(ステップS
8)。
【0023】従って、この場合、回転槽3がやや揺動す
るものの、この回転槽3そのものの回転速度は抑えられ
るから、回転槽3の内部の衣類が従来のような揺動によ
る振れ力と回転槽3自体の比較的速い回転速度による大
きな遠心力とを受けるということはなく、この結果、衣
類に含まれる水が一時に脱水槽から振り飛ばされること
はない。なお、このような設定制御時における脱水回転
速度の変化を図4の線Bで示す。
るものの、この回転槽3そのものの回転速度は抑えられ
るから、回転槽3の内部の衣類が従来のような揺動によ
る振れ力と回転槽3自体の比較的速い回転速度による大
きな遠心力とを受けるということはなく、この結果、衣
類に含まれる水が一時に脱水槽から振り飛ばされること
はない。なお、このような設定制御時における脱水回転
速度の変化を図4の線Bで示す。
【0024】さらに、ステップS6において、回転速度
検出値Nxが第2の回転速度基準値Nb未満であると、
比較的大きなアンバランス回転発生状況を示すところの
かなり緩やかな立上り度合いであることが検出される。
この場合には、回転槽3の最終回転速度を上述の790
r.p.m よりさらに低い780r.p.m に設定し、且つ、脱
水時間はさらに長めの8分に設定する(ステップS
9)。なお、このような設定制御時における回転槽3の
回転速度の変化を図4の線Cで示す。
検出値Nxが第2の回転速度基準値Nb未満であると、
比較的大きなアンバランス回転発生状況を示すところの
かなり緩やかな立上り度合いであることが検出される。
この場合には、回転槽3の最終回転速度を上述の790
r.p.m よりさらに低い780r.p.m に設定し、且つ、脱
水時間はさらに長めの8分に設定する(ステップS
9)。なお、このような設定制御時における回転槽3の
回転速度の変化を図4の線Cで示す。
【0025】上述した最終回転速度および脱水時間の設
定後は、洗濯機モータ5を回転速度制御することによ
り、回転槽3の回転速度を、設定された最終回転速度に
制御し(ステップS10)、そして、前述の設定された
脱水時間に達すると(ステップS11で判断)、洗濯機
モータ5を断電停止して(ステップS12)、脱水運転
を終了する。
定後は、洗濯機モータ5を回転速度制御することによ
り、回転槽3の回転速度を、設定された最終回転速度に
制御し(ステップS10)、そして、前述の設定された
脱水時間に達すると(ステップS11で判断)、洗濯機
モータ5を断電停止して(ステップS12)、脱水運転
を終了する。
【0026】このような本実施例によれば、制御装置1
1における回転速度検出手段により回転槽3の回転速度
を検出し、回転立上り度合い検出手段により、この回転
速度検出結果に基づいて脱水運転初期の前記回転槽3の
回転立上り度合いを検出するようにしているから、その
回転槽3の回転立上り度合いに応じてアンバランス回転
をリニアに検出することが可能で、前述したように比較
的軽微なアンバランス回転状況(図4の線B参照)も検
出できる。
1における回転速度検出手段により回転槽3の回転速度
を検出し、回転立上り度合い検出手段により、この回転
速度検出結果に基づいて脱水運転初期の前記回転槽3の
回転立上り度合いを検出するようにしているから、その
回転槽3の回転立上り度合いに応じてアンバランス回転
をリニアに検出することが可能で、前述したように比較
的軽微なアンバランス回転状況(図4の線B参照)も検
出できる。
【0027】そして、制御装置11における回転速度設
定手段により、回転槽3の回転立上り度合いが緩やかな
ほど回転槽3の最終回転速度を低く設定するようにした
から、アンバランス回転が発生しない場合には最終回転
速度を高くできると共に、比較的大きなアンバランス回
転が発生しているときには最終回転速度を低くでき、さ
らに、比較的軽微なアンバランス回転状況では回転槽3
の回転速度がさほど速くならないように抑えることがで
きる。この結果、従来では回転槽の回転状況によって
は、大きな振動および騒音並びにスプラッシュが発生す
ることがあったが、本実施例によれば、これらの発生を
抑えることができる。
定手段により、回転槽3の回転立上り度合いが緩やかな
ほど回転槽3の最終回転速度を低く設定するようにした
から、アンバランス回転が発生しない場合には最終回転
速度を高くできると共に、比較的大きなアンバランス回
転が発生しているときには最終回転速度を低くでき、さ
らに、比較的軽微なアンバランス回転状況では回転槽3
の回転速度がさほど速くならないように抑えることがで
きる。この結果、従来では回転槽の回転状況によって
は、大きな振動および騒音並びにスプラッシュが発生す
ることがあったが、本実施例によれば、これらの発生を
抑えることができる。
【0028】特に本実施例のように、洗濯機モータ5を
誘導モータでなくDCブラシレスモータから構成して回
転速度制御する場合においては、仮に、上述したような
回転槽3のアンバランス回転の検出および回転速度の設
定制御(変更制御)を行わないとすると、アンバランス
回転のまま回転槽3の回転速度が、アンバランス回転の
ない通常の回転立上りの場合とほぼ同様に一気に立上っ
てしまい、上記振動および騒音並びにスプラッシュが一
層顕著に発生することになるが、本実施例では、上述し
た回転速度設定制御を行なうから、洗濯機モータ5をD
Cブラシレスモータから構成しながらも、振動および騒
音並びにスプラッシュの発生を極めて有効に防止できる
ものである。
誘導モータでなくDCブラシレスモータから構成して回
転速度制御する場合においては、仮に、上述したような
回転槽3のアンバランス回転の検出および回転速度の設
定制御(変更制御)を行わないとすると、アンバランス
回転のまま回転槽3の回転速度が、アンバランス回転の
ない通常の回転立上りの場合とほぼ同様に一気に立上っ
てしまい、上記振動および騒音並びにスプラッシュが一
層顕著に発生することになるが、本実施例では、上述し
た回転速度設定制御を行なうから、洗濯機モータ5をD
Cブラシレスモータから構成しながらも、振動および騒
音並びにスプラッシュの発生を極めて有効に防止できる
ものである。
【0029】なお、上記第1の実施例では、回転槽3の
回転立上り度合いを検出するについて、検出基準時間T
kが経過したところで回転槽3の回転を検出する方式を
例示したが、これは、本発明の第2の実施例として示す
図5のようにしても良い。この第2の実施例では、所定
の回転速度に達するまでの時間を検出することで回転槽
3の回転立上り度合いを検出するようにしている。
回転立上り度合いを検出するについて、検出基準時間T
kが経過したところで回転槽3の回転を検出する方式を
例示したが、これは、本発明の第2の実施例として示す
図5のようにしても良い。この第2の実施例では、所定
の回転速度に達するまでの時間を検出することで回転槽
3の回転立上り度合いを検出するようにしている。
【0030】すなわち、洗濯機モータ5に予め定められ
た一定電圧を印加してこれを駆動した上で(ステップP
1)、タイムカウントを開始し(ステップP2)、そし
て洗濯機モータ5の回転速度により回転槽3の回転速度
(これをSxとする)を検出する(ステップP3)。こ
の回転速度Sxが予め定められた検出基準速度Skに達
するまでの時間(これをTxとする)を検出する(ステ
ップP4およびステップP5)。
た一定電圧を印加してこれを駆動した上で(ステップP
1)、タイムカウントを開始し(ステップP2)、そし
て洗濯機モータ5の回転速度により回転槽3の回転速度
(これをSxとする)を検出する(ステップP3)。こ
の回転速度Sxが予め定められた検出基準速度Skに達
するまでの時間(これをTxとする)を検出する(ステ
ップP4およびステップP5)。
【0031】この検出時間Txを回転立上り度合い判定
のための第1の時間基準値Taおよび第2の時間基準T
bと比較する(ステップP6,ステップP7)。ステッ
プP6では、検出時間Txが第1の時間基準値Ta以下
であるか否かを判断する。この場合、このTxがTa以
下であると、アンバランス回転が発生しない通常の回転
立上り度合いであることが検出される。この場合には、
前記第1の実施例同様、回転槽3の最終回転速度を80
0r.p.m に設定し、且つ、脱水時間を6分に設定する
(ステップP8)。なお、このような設定制御時におけ
る回転槽3の回転速度の変化を図6の線Aで示す。
のための第1の時間基準値Taおよび第2の時間基準T
bと比較する(ステップP6,ステップP7)。ステッ
プP6では、検出時間Txが第1の時間基準値Ta以下
であるか否かを判断する。この場合、このTxがTa以
下であると、アンバランス回転が発生しない通常の回転
立上り度合いであることが検出される。この場合には、
前記第1の実施例同様、回転槽3の最終回転速度を80
0r.p.m に設定し、且つ、脱水時間を6分に設定する
(ステップP8)。なお、このような設定制御時におけ
る回転槽3の回転速度の変化を図6の線Aで示す。
【0032】また、ステップP6において、時間検出値
Txが第1の時間基準値Taを超えると、ステップP7
において時間検出値Txが第2の時間基準値Tb以下で
あるか否かを判断する。この場合、このTxがTb以下
であると、アンバランス回転は発生しているが、比較的
軽微なアンバランス回転発生状況を示すところの比較的
緩やかな立上り度合いであることが検出される。この場
合には、回転槽3の最終回転速度を通常の800r.p.m
より低い790r.p.m に設定し、且つ、脱水時間はやや
長めの7分に設定する(ステップP9)。なお、このよ
うな設定制御時における脱水回転速度の変化を図6の線
Bで示す。
Txが第1の時間基準値Taを超えると、ステップP7
において時間検出値Txが第2の時間基準値Tb以下で
あるか否かを判断する。この場合、このTxがTb以下
であると、アンバランス回転は発生しているが、比較的
軽微なアンバランス回転発生状況を示すところの比較的
緩やかな立上り度合いであることが検出される。この場
合には、回転槽3の最終回転速度を通常の800r.p.m
より低い790r.p.m に設定し、且つ、脱水時間はやや
長めの7分に設定する(ステップP9)。なお、このよ
うな設定制御時における脱水回転速度の変化を図6の線
Bで示す。
【0033】さらに、ステップP7において、時間検出
値Txが第2の時間基準値Tbを上回ると、比較的大き
なアンバランス回転発生状況を示すところのかなり緩や
かな立上り度合いであることが検出される。この場合に
は、回転槽3の最終回転速度を上述の790r.p.m より
さらに低い780r.p.m に設定し、且つ、脱水時間はさ
らに長めの8分に設定する(ステップP10)。なお、
このような設定制御時における回転槽3の回転速度の変
化を図6の線Cで示している。この後、第1の実施例と
同様の制御を実行する。
値Txが第2の時間基準値Tbを上回ると、比較的大き
なアンバランス回転発生状況を示すところのかなり緩や
かな立上り度合いであることが検出される。この場合に
は、回転槽3の最終回転速度を上述の790r.p.m より
さらに低い780r.p.m に設定し、且つ、脱水時間はさ
らに長めの8分に設定する(ステップP10)。なお、
このような設定制御時における回転槽3の回転速度の変
化を図6の線Cで示している。この後、第1の実施例と
同様の制御を実行する。
【0034】このような第2の実施例においても、前記
第1の実施例と同様の効果を奏することはもちろんであ
る。
第1の実施例と同様の効果を奏することはもちろんであ
る。
【0035】なお、上記各実施例では、洗濯機モータ5
の回転速度を検出することで回転槽3(脱水槽)の回転
速度を検出するようにしたが、例えば機構部6における
回転槽3と同期回転する部分にロータリーエンコーダー
等を設けて、回転槽3の回転速度を直接的に検出するよ
うにしても良い。その他、本発明は要旨を逸脱しない範
囲内で種々変更して実施できるものである。
の回転速度を検出することで回転槽3(脱水槽)の回転
速度を検出するようにしたが、例えば機構部6における
回転槽3と同期回転する部分にロータリーエンコーダー
等を設けて、回転槽3の回転速度を直接的に検出するよ
うにしても良い。その他、本発明は要旨を逸脱しない範
囲内で種々変更して実施できるものである。
【0036】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、脱水槽の回転速度を検出する回転速度検出手段と、
この回転速度検出手段による検出結果に基づいて脱水運
転初期の前記脱水槽の回転立上り度合いを検出する回転
立上り度合い検出手段と、この回転立上り度合い検出手
段により検出された立上がり度合いが緩やかなほど脱水
槽の最終回転速度を低くするように設定する回転速度設
定手段とを具備して成るものであり、これにて、脱水槽
の回転状況にあった最終回転速度で脱水槽を回転でき、
この結果、脱水槽の回転状況が軽微なアンバランス回転
状況であっても、大きな振動および騒音並びにスプラッ
シュの発生を抑えることができるという優れた効果を奏
する。
に、脱水槽の回転速度を検出する回転速度検出手段と、
この回転速度検出手段による検出結果に基づいて脱水運
転初期の前記脱水槽の回転立上り度合いを検出する回転
立上り度合い検出手段と、この回転立上り度合い検出手
段により検出された立上がり度合いが緩やかなほど脱水
槽の最終回転速度を低くするように設定する回転速度設
定手段とを具備して成るものであり、これにて、脱水槽
の回転状況にあった最終回転速度で脱水槽を回転でき、
この結果、脱水槽の回転状況が軽微なアンバランス回転
状況であっても、大きな振動および騒音並びにスプラッ
シュの発生を抑えることができるという優れた効果を奏
する。
【図1】本発明の第1の実施例を示すフローチャート
【図2】電気的構成を示す図
【図3】全体の縦断面図
【図4】回転槽の異なる回転速度変化を示す図
【図5】本発明の第2の実施例を示すフローチャート
【図6】回転槽の異なる回転速度変化を示す図
3は回転槽(脱水槽)、5は洗濯機モータ、11は制御
装置(回転速度検出手段、回転立上り度合い検出手段お
よび回転速度設定手段)を示す。
装置(回転速度検出手段、回転立上り度合い検出手段お
よび回転速度設定手段)を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】 脱水槽の回転速度を検出する回転速度検
出手段と、この回転速度検出手段による検出結果に基づ
いて脱水運転初期の前記脱水槽の回転立上り度合いを検
出する回転立上り度合い検出手段と、この回転立上り度
合い検出手段により検出された立上がり度合いが緩やか
なほど脱水槽の最終回転速度を低くするように設定する
回転速度設定手段とを具備して成る脱水兼用洗濯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3336709A JP2966610B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 脱水兼用洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3336709A JP2966610B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 脱水兼用洗濯機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05161775A JPH05161775A (ja) | 1993-06-29 |
JP2966610B2 true JP2966610B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=18301983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3336709A Expired - Lifetime JP2966610B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 脱水兼用洗濯機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2966610B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR0179125B1 (ko) * | 1995-08-25 | 1999-05-15 | 구자홍 | 드럼 세탁기의 탈수방법 |
KR0161919B1 (ko) * | 1995-10-02 | 1998-12-15 | 구자홍 | 세탁기 탈수제어방법 |
-
1991
- 1991-12-19 JP JP3336709A patent/JP2966610B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05161775A (ja) | 1993-06-29 |
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