JPH1147490A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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Publication number
JPH1147490A
JPH1147490A JP9219095A JP21909597A JPH1147490A JP H1147490 A JPH1147490 A JP H1147490A JP 9219095 A JP9219095 A JP 9219095A JP 21909597 A JP21909597 A JP 21909597A JP H1147490 A JPH1147490 A JP H1147490A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating
water
tank
rotary tub
rotary
Prior art date
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Pending
Application number
JP9219095A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Nagata
勇二 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9219095A priority Critical patent/JPH1147490A/ja
Publication of JPH1147490A publication Critical patent/JPH1147490A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯物を効率的にむらなくすすぐこと。 【解決手段】 制御装置は、洗い運転を終えると、給水
弁および排水弁を開放し、回転槽内に水を注入しながら
回転槽を正方向へ低速度で回転させた後(シャワーすす
ぎ)、給水弁を閉塞し、回転槽の正方向への回転速度を
段階的に高めながら脱水を行う。次に、給水弁を開放
し、回転槽内に水を注入しながら回転槽を逆方向へ低速
度で回転させた後(シャワーすすぎ)、給水弁を閉塞
し、回転槽の逆方向への回転速度を段階的に高めながら
脱水を行う。このため、洗濯物に対する水の当り具合に
変化が起こり、水の当り難い部分が生じ難くなるので、
シャワーすすぎがむらなく効率的に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転槽内に注水し
ながら回転槽を回転させることに伴いすすぎ運転を行う
洗濯機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば全自動洗濯機に
は、回転槽内に注水しながら回転槽を回転させるシャワ
ーすすぎを行う構成のものがある。この構成の場合、回
転槽が一方向にしか回転しないので、洗濯物に対する水
の当り具合が一定化され、水が当り難い部分が生じてい
た。このため、洗濯物にすすぎむらができやすく、すす
ぎ時間を延長してすすぎむらを低減するなどの必要があ
った。
【0003】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、洗濯物を効率的にむらなくすすぐこ
とができる洗濯機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の洗濯機
は、回転槽内に水を注入する注入手段と、前記回転槽を
回転させるモータと、前記注入手段,前記モータを駆動
制御することに基づいて前記回転槽内に水を注入しなが
ら回転槽を正転させる動作および回転槽内に水を注入し
ながら回転槽を逆転させる動作を行う制御手段とを備え
たところに特徴を有している。
【0005】上記手段によれば、回転槽内に注水しなが
ら回転槽を正転させる動作,回転槽内に注水しながら回
転槽を逆転させる動作が行われる。このため、洗濯物に
対する水の当り具合に変化が起こり、水の当り難い部分
が生じ難くなるので、すすぎがむらなく効率的に行われ
る。
【0006】請求項2記載の洗濯機は、回転槽に連結さ
れた中空状の槽軸と、この槽軸の内部に収納され撹拌体
に連結された撹拌軸と、この撹拌軸に回転力を付与して
前記撹拌体を回転させるモータと、前記槽軸に連結され
前記モータのロータに係合して槽軸およびロータ間を連
結することに伴い前記撹拌体に同期して前記回転槽を回
転させる状態,前記ロータから離間して槽軸およびロー
タ間を遮断することに伴い撹拌体を単独で回転させる状
態に切換わるクラッチと、前記モータ,前記クラッチ,
前記注入手段を駆動制御することに基づいて前記回転槽
内に水を注入しながら回転槽を正転させる動作および回
転槽内に水を注入しながら回転槽を逆転させる動作を行
う制御手段とを備えたところに特徴を有している。
【0007】上記手段によれば、クラッチがロータに係
合すると、槽軸とロータとの間がクラッチを介して連結
される。この状態で、回転槽に対する注水が行われなが
らロータが正転したり、回転槽に対する注水が行われな
がらロータが逆転したりすると、ロータの回転力がクラ
ッチを通して槽軸に伝達され、撹拌体に同期して回転槽
が正逆転する。このため、洗濯物に対する水の当り具合
に変化が起こり、水の当り難い部分が生じ難くなるの
で、すすぎがむらなく効率的に行われる。
【0008】請求項3記載の洗濯機は、制御手段が、回
転槽内に水を注入しながら回転槽を正転させた後に脱水
運転を行い、この後、回転槽内に水を注入しながら回転
槽を逆転させた後に脱水運転を行うところに特徴を有し
ている。
【0009】上記手段によれば、回転槽に対する注水が
行われながら回転槽が正転した後に脱水運転が行われ、
この後、回転槽に対する注水が行われながら回転槽が逆
転した後に脱水運転が行われる。このため、最初の注水
時に回転槽を正逆転させる場合とは異なり、回転槽の回
転方向が切換わる際の回転ロスがなくなる。従って、洗
濯物に局部的に水が当り難くなるので、すすぎが一層効
率的に行われる。
【0010】請求項4記載の洗濯機は、制御手段が、回
転槽内に水を注入しながら回転槽を正逆転させた後に脱
水運転を行うところに特徴を有している。
【0011】上記手段によれば、回転槽に対する注水が
行われながら回転槽が正逆転した後、脱水運転が行われ
る。このため、洗濯物に水の当り難い部分が一層生じ難
くなるので、すすぎが一層効率的に行われる。
【0012】請求項5記載の洗濯機は、制御手段が、回
転槽の正転回数および逆転回数を洗濯物の量に応じて設
定するところに特徴を有している。
【0013】上記手段によれば、例えば洗濯物量が多い
場合には回転槽の正逆転を多数回行い、洗濯物量が少な
い場合には回転槽の正逆転を少数回で済ませることがで
きる。このため、洗濯物に水が過剰に当てられることが
防止されるので、洗濯物量に応じた短時間ですすぎが効
率的に行われる。
【0014】請求項6記載の洗濯機は、制御手段が、脱
水運転の終了後に回転槽を惰性回転させながら回転槽内
に水を注入するところに特徴を有している。
【0015】上記手段によれば、脱水運転が終了する
と、回転槽が惰性回転しながら回転槽内に水が注入され
る。このため、脱水運転時の回転槽の回転力を有効利用
してすすぎが行われる。
【0016】請求項7記載の洗濯機は、制御手段が、洗
濯物の偏りを検出すると、洗濯物の偏り部分が注水口付
近に対応するように回転槽を停止させた後に回転槽を逆
転させるところに特徴を有している。
【0017】上記手段によれば、洗濯物の偏りが検出さ
れると、洗濯物の偏り部分が注水口付近に対応するよう
に回転槽が停止する。このため、洗濯物の偏り部分に水
が集中して注水されるので、すすぎが一層効率的に行わ
れる。
【0018】請求項8記載の洗濯機は、制御手段が、脱
水運転に際して回転槽を脱水運転の直前と同方向へ回転
させるところに特徴を有している。
【0019】上記手段によれば、回転槽を脱水運転の直
前と逆方向へ回転させる場合とは異なり、回転槽の回転
方向が切換わる際の回転ロスがなくなるので、脱水が効
率的に行われる。
【0020】請求項9記載の洗濯機は、モータがDCブ
ラシレスアウタロータ形モータからなるところに特徴を
有している。◎上記手段によれば、モータに電気的ブレ
ーキが作用し易くなるので、回転槽の回転方向を切換え
るにあたって、回転槽の回転ロスが少なくなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
ないし図9に基づいて説明する。まず、図3において、
外箱1内には、複数の弾性吊持機構2(1個のみ図示す
る)を介して水受槽3が弾性吊持されており、この水受
槽3の底部には排水口3aが形成され、この排水口3a
には排水弁4が装着されている。
【0022】水受槽3の底部には、図2に示すように、
金属製の上カップ5がねじ止めされており、この上カッ
プ5の中央部にはコロガリ軸受6の外輪が固定されてい
る。また、上カップ5には金属製の下カップ7が溶接さ
れている。この下カップ7の中央部にはコロガリ軸受8
の外輪が固定されており、コロガリ軸受6の内輪および
コロガリ軸受8の内輪には円筒状の槽軸9が固定されて
いる。
【0023】槽軸9の上端部には円筒状のアタッチメン
ト10が固定されており、このアタッチメント10には
円環状のフランジ部10aが形成されている。このフラ
ンジ部10aには回転槽11がねじ止めされており、こ
の回転槽11は、図3に示すように、水受槽3内に収納
されている。
【0024】回転槽11は、上方へ向うに従って径大に
なるテーパー状の外筒11aと、外筒11aの内部に固
定された内筒11bと、外筒11aの上端部に固定され
たバランスリング11cとから構成されたものであり、
外筒11aおよび内筒11bには通水孔11dおよび1
1eが形成され、回転槽11内は、通水孔11eおよび
11d,通水路12を介して排水口3aに通じている。
尚、符号13は、水受槽3との間に通水路12を形成す
るカバーを示している。
【0025】外箱1の上端部には外蓋14が回動可能に
装着され、水受槽3の上端部には内蓋15が回動可能に
装着されている。これら外蓋14および内蓋15は、回
転槽11の上端開口部(洗濯物の出入口)を開閉するた
めのものであり、内蓋15には、複数の孔からなる注水
口15aが形成されている。そして、外箱1内には、注
入手段に相当する給水弁16が配設されており、排水弁
4の閉塞状態で給水弁16が開放されると、給水弁16
から注水口15aを通して回転槽11内に水が注入さ
れ、回転槽11内に水が貯溜される。
【0026】水受槽3には、回転槽11内に通じるエア
トラップ3bが形成されており、このエアトラップ3b
にはチューブ17aが接続されている。そして、外箱1
内には水位センサ17(図8参照)が配設されており、
この水位センサ17は、エアトラップ3bの内圧をチュ
ーブ17aを通して検出することに伴い、回転槽11内
の水位に応じた電気信号を出力する。
【0027】下カップ7には、図2に示すように、ステ
ータ18がねじ止めされている。このステータ18は、
図4に示すように、36極形のステータコア18aと、
2つの絶縁カバー18bと、36個のコイル18c(図
2参照)とから構成されたものであり、各絶縁カバー1
8bは、図2に示すように、ステータコア18aに軸方
向から被せられ、各コイル18cは、ステータコア18
aのティースに両絶縁カバー18bの上から巻装されて
いる。
【0028】ロータ19は、円皿状をなす鉄板製のハウ
ジング19aと、ハウジング19aの外周面に沿う円環
状のヨーク19bと、ハウジング19aの内周面に沿う
24個のロータマグネット19cとを主体に構成された
ものであり、ハウジング19a,ヨーク19b,24個
のロータマグネット19cは、略円環状をなす樹脂製の
連結部19dにより一体化されている。また、ハウジン
グ19aの中央部には、樹脂製の円板部19eが形成さ
れており、この円板部19eの中央部には円筒部19f
が一体形成され、この円筒部19f内には金属パイプ1
9gが埋設されている。
【0029】尚、連結部19d,円板部19e,円筒部
19fは、ハウジング19a,ヨーク19b,24個の
永久磁石19c,金属パイプ19gを成形型のキャビテ
ィ(いずれも図示せず)内に収納した状態で溶融樹脂を
注入することに伴い形成されている。また、符号20
は、ステータ18とロータ19とから構成されたアウタ
ロータ形3相DCブラシレスモータを示している。
【0030】槽軸9の内周面には、上下端部に位置して
メタル軸受21が装着されている。これら両メタル軸受
21の内周面には撹拌軸22が装着されており、この撹
拌軸22の上端部には、図3に示すように、回転槽11
内に位置して撹拌体23がねじ止めされている。尚、ア
タッチメント10の内周面には、図2に示すように、コ
ロガリ軸受24の外輪が固定されており、撹拌軸22
は、コロガリ軸受24の内輪に固定されている。
【0031】撹拌軸22の外周面には、図2に示すよう
に、下端部に位置してロータ19の金属パイプ19gが
挿入されている。そして、撹拌軸22の下端部にはねじ
25が締込まれており、ロータ19は、ねじ25と撹拌
軸22との間で金属パイプ19gを締結することに伴
い、撹拌軸22に固定されている。
【0032】外箱1の上端部には、図3に示すように、
前面側に位置して操作パネル26が装着されており、こ
の操作パネル26の上面には複数の操作キー26aおよ
び表示装置26b(図8参照)が装着されている。ま
た、操作パネル26内には回路基板(図示せず)が収納
されており、この回路基板には、図8に示すように、直
流電源回路27が搭載され、直流電源回路27の出力側
にはインバータ主回路28が接続されている。このイン
バータ主回路28は、6個のスイッチング素子(例えば
IGBT)28aを3相ブリッジ接続してなるものであ
り、インバータ主回路28の出力端子には各相のコイル
18cが接続されている。
【0033】各スイッチング素子28aにはゲートドラ
イブ回路29が接続されている。これら各ゲートドライ
ブ回路29は、コンデンサ(図示せず)からの放電電荷
を駆動電源としてスイッチング素子28aをオンオフす
るものであり、電源ライン29aを通してコンデンサに
電荷を蓄積する(いわゆるチャージポンプ方式)。
【0034】ゲートドライブ回路29,29は、制御手
段に相当する制御装置30に接続されている。この制御
装置30は、マイクロコンピュータを主体に構成された
ものであり、インバータ主回路28をPWM制御するこ
とに伴い、各相のコイル18cに駆動電源を供給し、ロ
ータ19と一体的に撹拌軸22および撹拌体23を目標
速度で回転させる。
【0035】尚、ステータコア18aには、2個のホー
ル素子からなる回転センサ31が固定されており、制御
装置30は、回転センサ31からの出力信号に基づいて
ロータ19の回転方向,回転位置等を演算する。また、
蓋スイッチ14aは、外蓋14の開閉に伴いオンオフさ
れるものである。
【0036】槽軸9の外周面には、図2に示すように、
下カップ7の下方に位置してクラッチホルダ32が固定
されている。このクラッチホルダ32は、図6に示すよ
うに、略矩形枠状をなすものであり、クラッチホルダ3
2の外周面には、略矩形枠状をなすクラッチ33が配置
されている。そして、クラッチホルダ32およびクラッ
チ33には金属製の軸34が装着されており、クラッチ
33は、軸34を中心にクラッチホルダ32に対して回
動可能にされている。
【0037】クラッチ33の内周面には、凸部33a,
33aが形成されている。そして、クラッチホルダ32
には2つの凹部(図示せず)が形成されており、クラッ
チ33の各凸部33aの外周面にはトグルばね35の一
端部が押込まれ、各トグルばね35の他端部はクラッチ
ホルダ32の凹部内に押込まれている。
【0038】これら各トグルばね35は圧縮コイルばね
からなるものであり、各凸部33aが中立線αの矢印A
方向側に位置している場合、クラッチ33を矢印A方向
へ付勢し、各凸部33aが中立線αの反矢印A方向側に
位置している場合、クラッチ33を反矢印A方向へ付勢
する。尚、符号36は、クラッチホルダ32,クラッチ
33,軸34,2本のトグルばね35から構成されたト
グルクラッチ機構を示している。
【0039】ロータ19の円板部19eには、図5に示
すように、放射状に延びる複数の係合凸部19hが一体
形成されている。そして、クラッチ33には、図6に示
すように、下方(反矢印A方向)へ突出する連結突部3
3bが形成されており、図2に二点鎖線で示すように、
クラッチ33が軸34を中心に反矢印A方向へ回動する
と、連結突部33bがロータ19の係合凸部19h間に
係合し、槽軸9とロータ19との間がクラッチ33を介
して連結される。
【0040】この状態でロータ19が回転すると、ロー
タ19の回転力が連結突部33bからクラッチ33およ
びクラッチホルダ32を介して槽軸9に伝達され、クラ
ッチホルダ32,クラッチ33,槽軸9と一体的に回転
槽11が回転する。これと共に、ロータ19の回転力が
撹拌軸22を通して撹拌体23に伝達され、撹拌体23
が回転槽11に同期して回転する(いわゆるダイレクト
ドライブ方式)。
【0041】上カップ5にはねじ37が固定されてお
り、このねじ37には操作レバー38が回動可能に装着
されている。この操作レバー38には、図7に示すよう
に、ピン38aが固定され、ピン38aには操作プレー
ト39が回動可能に装着されている。そして、ピン38
aの外周部には捩りコイルばね40のコイル部が挿着さ
れており、捩りコイルばね40の両アーム部は、操作レ
バー38および操作プレート39に押付けられている。
【0042】ねじ37には、図2に示すように、中間レ
バー41が回動可能に装着されており、中間レバー41
と操作レバー38との間には、引張コイルばねからなる
連結ばね42が掛渡されている。そして、クラッチ33
には、図6に示すように、突板部33cが形成され、図
2のねじ37の外周部には捩りコイルばね(図示せず)
が装着されており、この捩りコイルばねは、操作プレー
ト39が突板部33cの回転軌跡外に退避するように、
中間レバー41および操作レバー38を付勢している。
【0043】中間レバー41にはレバーモータ43(図
8参照)が連結されており、レバーモータ43が作動す
ると、中間レバー41から連結ばね42を通して操作レ
バー38に回動力が伝達される。すると、中間レバー4
1と一体的に操作レバー38がねじ37を中心に回動
し、操作プレート39がクラッチ33の突板部33cの
回転軌跡内に進入する。尚、レバーモータ43は、図8
に示すように、排水弁4に機械的に連結されており、レ
バーモータ43が作動すると、排水弁4が開閉される。
【0044】クラッチ33の突板部33cには、図6の
(c)に示すように、下面に位置して傾斜面33dが形
成され、操作プレート39には、図7に示すように、傾
斜板部39aが形成されており、図2に二点鎖線で示す
ように、クラッチ33の連結突部33bがロータ19の
係合凸部19h間に係合した状態で、操作プレート39
が突板部33cの回転軌跡内に進入し、ロータ19およ
びクラッチ33が一体的に回転すると、クラッチ33の
傾斜面33dが操作プレート39の傾斜板部39aに当
接する。すると、クラッチ33の傾斜面33dが操作プ
レート39の傾斜板部39aに沿って押上げられ、クラ
ッチ33が軸34を中心に矢印A方向へ回動する。
【0045】クラッチ33には、図6に示すように、連
結突部33bの真上に位置して拘束爪部33eが形成さ
れている。そして、下カップ7には、図2に示すよう
に、クラッチ係合孔7aが形成されており、クラッチ3
3が矢印A方向へ回動し、拘束爪部33eがクラッチ係
合孔7a内に係合すると、クラッチ33の連結突部33
bとロータ19の係合凸部19hとの係合が解除され、
槽軸9の回転がクラッチ33,クラッチホルダ32,下
カップ7を介して拘束されるので、ロータ19の回転力
が撹拌軸22を通して撹拌体23のみに伝達される。
【0046】操作レバー38には、図7に示すように、
傾斜板部38bが折曲形成されている。そして、クラッ
チ33の突板部33cには、図6の(c)に示すよう
に、上面に位置して傾斜面33fが形成されており、図
2に実線で示すように、クラッチ33の拘束爪部33e
が下カップ7のクラッチ係合孔7aに係合している状態
で、操作レバー38が回動すると、傾斜板部38bがク
ラッチ33の傾斜面33fに当接し、傾斜面33fが傾
斜板部38bに沿って押下げられる。すると、クラッチ
33が反矢印A方向へ回動し、図2に二点鎖線で示すよ
うに、クラッチ33の拘束爪部33eと下カップ7のク
ラッチ係合孔7aとの係合が解除され、クラッチ33の
連結突部33bがロータ19の係合凸部19h間に係合
する。
【0047】次に上記構成の作用について説明する。回
転槽11内に洗濯物を投入した後、操作パネル26の操
作キー26aを操作して自動洗濯運転を指定すると、制
御装置30は、各相のコイル18cに予め設定されたパ
ターンで駆動電源を供給し、ロータ19を回転させる。
【0048】この初期状態では、排水弁4が閉塞され、
クラッチ33の拘束爪部33eが下カップ7のクラッチ
係合孔7aに係合している。従って、ロータ19と槽軸
9との間が遮断され、槽軸9の回転が拘束されているの
で、ロータ19の回転力が撹拌軸22のみに伝達され、
撹拌体23が撹拌軸22と一体的に回転する。
【0049】制御装置30は、撹拌体23を回転させる
と、回転センサ31からの出力信号に基づいて撹拌体2
3の回転速度を検出し、回転速度に変化に基づいて洗濯
物量を「多量」,「中量」,「少量」,「極少量」の4
段階で判別する。
【0050】制御装置30は、洗濯物量を判別すると、
判別結果に応じて回転槽11内の水位を「高」,
「中」,「低」,「少」の4段階で設定した後、水位セ
ンサ17からの出力信号が設定水位に達するまで給水弁
16を開放し、回転槽11内に洗濯物量の判別結果に応
じたレベルまで水を貯溜する。尚、図2の軸パッキン4
4は、上カップ5とアタッチメント10との間をシール
し、両者の間からの水漏れを防止するものである。
【0051】制御装置30は、回転槽11内に設定水位
まで水を貯溜すると、各相のコイル18cに駆動電源を
供給し、ロータ19を回転させる。すると、撹拌体23
が撹拌軸22と一体的に回転し、洗い運転が行われる。
この後、設定時間が経過すると、所定相のコイル18c
を継続的に通電することに伴い、直流制動力を作用させ
る。これにより、ロータ19を回転停止させ、洗い運転
を終了する。
【0052】制御装置30は、洗い運転を終えると、レ
バーモータ43を作動させ、排水弁4を開放することに
伴い、回転槽11内の水を通水孔11e,11dおよび
通水路12から排水口3aを通して排出する。このと
き、レバーモータ43の作動に伴い操作レバー38が回
動し、操作レバー38の傾斜板部38bがクラッチ33
の傾斜面33fに当接するので、クラッチ33が反矢印
A方向へ回動する。すると、クラッチ33の拘束爪部3
3eとクラッチ係合孔7aとの係合が解除され、図2に
二点鎖線で示すように、クラッチ33の連結突部33b
がロータ19の係合凸部19h間に係合する。
【0053】制御装置30は、排水弁4を開放すると、
図1に示すように、給水弁16を開放(オン)し、内蓋
15の注水口15aを通して回転槽11内に水を注入す
る。これと共に、各相のコイル18cに駆動電源を供給
し、ロータ19を正方向へ50rpmで低速回転させ
る。すると、ロータ19の回転力が撹拌軸22から撹拌
体23に伝達され、撹拌体23が正方向へ低速回転す
る。これと共に、ロータ19の回転力がクラッチ33か
ら槽軸9を通して回転槽11に伝達され、回転槽11が
撹拌体23に同期して正方向へ低速回転する(1回目の
シャワーすすぎ)。
【0054】制御装置30は、1回目のシャワーすすぎ
を1分間行うと、給水弁16を閉塞(オフ)する。そし
て、モータ20をPWM制御することに伴い、下記に示
すように、ロータ19の正方向への回転速度を段階的に
高めながら1回目の脱水運転を行う。
【0055】(1)ロータ19を正方向へ300rpm
の速度で20秒間回転させる。 (2)ロータ19を正方向へ450rpmの速度で20
秒間回転させる。 (3)ロータ19を正方向へ600rpmの速度で20
秒間回転させる。 (4)ロータ19を正方向へ800rpmの速度で30
秒回転させる。
【0056】尚、回転槽11の上部には脱水孔(図示せ
ず)が形成されており、回転槽11内の洗濯物から絞り
出された水は、外筒11aの内周面に沿って上昇した
後、脱水孔から外筒11aの外部に排出される。また、
水受槽3の底部には、図3に示すように、排水口3aに
通じる補助排水口3cが形成されており、外筒11aの
外部に排出された水は、補助排水口3cから排水口3a
を通して排出される。
【0057】制御装置30は、ロータ19を正方向へ8
00rpmの速度で30秒間回転させると、給水弁16
を開放し、モータ20に直流制動力を作用させる。する
と、ロータ19と一体的に回転槽11および撹拌体23
が惰性回転し、回転槽11および撹拌体23の回転速度
が除々に低下しながら、回転槽11内の洗濯物に水が当
てられる(2回目のシャワーすすぎ)。
【0058】制御装置30は、モータ20に直流制動力
を30秒間作用させると、各相のコイル18cに駆動電
源を供給し、ロータ19を逆方向へ50rpmで低速回
転させる。すると、回転槽11および撹拌体23が逆方
向へ低速回転しながら、回転槽11内の洗濯物に水が当
てられる(3回目のシャワーすすぎ)。
【0059】制御装置30は、3回目のシャワーすすぎ
を1分間行うと、給水弁16を閉塞する。そして、モー
タ20をPWM制御することに伴い、下記に示すよう
に、ロータ19の逆方向への回転速度を段階的に高めな
がら2回目の脱水運転を行う。
【0060】(1)ロータ19を逆方向へ300rpm
の速度で20秒間回転させる。 (2)ロータ19を逆方向へ450rpmの速度で20
秒間回転させる。 (3)ロータ19を逆方向へ600rpmの速度で20
秒間回転させる。 (4)ロータ19を逆方向へ800rpmの速度で30
秒回転させる。
【0061】制御装置30は、ロータ19を逆方向へ8
00rpmの速度で30秒間回転させると、給水弁16
を開放し、注水口15aから回転槽11内に水を注入す
る。これと共に、モータ20に直流制動力を30秒間作
用させることに伴い、回転槽11および撹拌体23を惰
性回転させ、回転槽11および撹拌体23の回転速度を
除々に低下させながら、回転槽11内の洗濯物に水を当
てる(4回目のシャワーすすぎ)。
【0062】上記実施例によれば、回転槽11内に注水
しながら回転槽11を正転させる動作,回転槽11内に
注水しながら回転槽11を逆転させる動作を行った。こ
のため、図9に示すように、回転槽11の正転時には洗
濯物αに矢印B方向から水が当り、回転槽11の逆転時
には洗濯物αに矢印C方向から水が当るようになる。従
って、洗濯物αに対する水の当り具合に変化が起こり、
水の当り難い部分が生じ難くなるので、シャワーすすぎ
がむらなく効率的に短時間で行われる。
【0063】尚、定格負荷のもと給水流量16.9lL
/分で「JISC9606」のすすぎ性能試験を実施し
たところ、すすぎ比が「1.097」から「1.09
9」まで上昇することが確認された。下記(1)式は、
すすぎ比の演算式である。 すすぎ比=(A−B)/(A−C)K 但し、Aは原液の導電率(S/m){Ω−1/m}、B
はすすぎ後の液の導電率(S/m){Ω−1/m}、C
は水道水の導電率(S/m){Ω−1/m}、Kはすす
ぎ係数0.9である。
【0064】また、回転槽11内に注水しながら回転槽
11を正転させた後(1回目のシャワーすすぎ)に脱水
運転を行い、次に、回転槽11内に注水しながら回転槽
11を逆転させた後(3回目のシャワーすすぎ)に脱水
運転を行った。このため、1回目のシャワーすすぎ時に
回転槽11を正逆転させる場合とは異なり、回転槽11
の回転方向が切換わる際の回転ロスがなくなる。このた
め、洗濯物に局部的に水が当り難くなるので、シャワー
すすぎが一層効率的に行われる。
【0065】また、1回目の脱水運転および2回目の脱
水運転を行うにあたって、回転槽11を脱水運転の直前
と同方向へ回転させた。このため、回転槽11を脱水運
転の直前と逆方向へ回転させる場合とは異なり、回転槽
11の回転方向が切換わる際の回転ロスがなくなるの
で、洗濯物の脱水が効率良く行われる。
【0066】また、1回目の脱水運転および2回目の脱
水運転終了後に回転槽11を惰性回転させながら回転槽
11内に水を注入した。このため、脱水運転時の回転槽
11の回転力を有効利用してすすぎが行われる。
【0067】また、回転槽11をDCブラシレスアウタ
ロータ形のモータ20により回転させた。このため、モ
ータ20に直流制動力が作用し易くなるので、2回目の
シャワーすすぎから3回目のシャワーすすぎへ移行する
際に回転槽11の回転方向を切換えるにあたって、回転
槽11の回転ロスが少なくなる。従って、この点からも
洗濯物に局部的に水が当り難くなるので、洗濯物のすす
ぎが一層効率的に行われる。
【0068】次に本発明の第2実施例を図10および図
11に基づいて説明する。尚、上記第1実施例と同一の
部材については同一の符号を付して説明を省略し、以
下、異なる部材についてのみ説明を行う。まず、図10
において、制御装置30は、1回目のシャワーすすぎを
行うにあたって、洗濯物量の判別結果に応じたモータ2
0の制御パターンを選択し、選択した制御パターンに応
じてロータ19の回転方向を変化させる。
【0069】例えば洗濯物量の判別結果が「多量」であ
る場合、制御装置30は、(a)に示すように、ロータ
19の正転を20秒間行った後、ロータ19の逆転を2
0秒間行う。そして、ロータ19の20秒間の正転およ
び20秒間の逆転を順次行い、ロータ19を10秒間正
転させた後、給水弁16を閉塞し、ロータ19の正方向
の回転速度を段階的に高めながら脱水運転を行う。
【0070】また、洗濯物量の判別結果が「中量」であ
る場合、制御装置30は、(b)に示すように、ロータ
19の逆転を20秒間行った後、ロータ19の正転を2
0秒間行う。そして、ロータ19の逆転を20秒間行
い、ロータ19を10秒間正転させた後、給水弁16を
閉塞し、ロータ19の正方向の回転速度を段階的に高め
ながら脱水運転を行う。
【0071】また、洗濯物量の判別結果が「少量」であ
る場合、制御装置30は、(c)に示すように、ロータ
19の正転を20秒間行った後、ロータ19の逆転を2
0秒間行う。そして、ロータ19を10秒間正転させた
後、給水弁16を閉塞し、ロータ19の正方向の回転速
度を段階的に高めながら脱水運転を行う。
【0072】また、洗濯物量の判別結果が「極少量」で
ある場合、制御装置30は、(d)に示すように、ロー
タ19の逆転を20秒間行った後、ロータ19を10秒
間正転させる。そして、給水弁16を閉塞し、ロータ1
9の正方向の回転速度を段階的に高めながら脱水運転を
行う。
【0073】尚、制御装置30は、ロータ19の回転方
向を切換えるにあたって、ロータ19に直流制動力を作
用させる。また、制御装置30は、ロータ19の正逆転
を50rpmの低速度で行う。
【0074】上記実施例によれば、回転槽11内に注水
しながら回転槽11を正逆方向へ回転させた後、脱水運
転を行った。このため、洗濯物に水の当り難い部分が一
層生じ難くなるので、洗濯物のすすぎが一層効率的に行
われる。しかも、回転槽11をDCブラシレスアウタロ
ータ形モータ20により回転させた。このため、モータ
20に直流制動力が作用し易くなるので、1回目のシャ
ワーすすぎを行う際に回転槽11の回転方向を切換える
にあたって、回転槽11の回転ロスが少なくなる。従っ
て、この点からも洗濯物に水の当り難い部分が一層生じ
難くなるので、洗濯物のすすぎが一層効率的に行われ
る。
【0075】また、回転槽11の正転回数および逆転回
数を洗濯物量に応じて設定し、洗濯物量が多い場合には
回転槽11の正逆転を多数回行い、洗濯物量が少ない場
合には回転槽11の正逆転を少数回で済ませた。このた
め、洗濯物に水が過剰に当てられることが防止されるの
で、洗濯物量に応じた短い時間ですすぎが効率的に行わ
れる。図11は、定格負荷のもと給水流量16.9lL
/分で行われた「JISC9606」のすすぎ性能試験
結果を示すものである。同図から明らかなように、洗濯
物量が多く洗濯物に水が均一に当り難いとき程、すすぎ
比の向上が顕著になる。
【0076】また、洗濯物量の判別結果に拘らず1回目
のシャワーすすぎを正転で終了させることに伴い、1回
目の脱水運転を行うにあたって回転槽11を脱水運転の
直前と同方向へ回転させた。このため、回転槽11を脱
水運転の直前と逆方向へ回転させる場合とは異なり、回
転槽11の回転方向が切換わる際の回転ロスがなくなる
ので、洗濯物の脱水が効率良く行われる。
【0077】尚、上記第2実施例においては、1回目の
シャワーすすぎを行うにあたって、ロータ19の正転回
数および逆転回数を洗濯物量の判別結果に応じて設定し
たが、これに限定されるものではなく、例えば、3回目
のシャワーすすぎを行うにあたって、ロータ19の正転
回数および逆転回数を洗濯物量の判別結果に応じて設定
したり、あるいは、1回目および3回目のシャワーすす
ぎを行うにあたって、ロータ19の正転回数および逆転
回数を洗濯物量の判別結果に応じて設定しても良い。
【0078】また、上記第2実施例においては、ロータ
19の正転回数および逆転回数を洗濯物量の判別結果に
応じて設定したが、これに限定されるものではなく、例
えば、洗濯物量の判別結果に拘らずロータ19の正転回
数および逆転回数を一定にしても良い。
【0079】次に本発明の第3実施例を図12ないし図
15に基づいて説明する。尚、上記第1実施例と同一の
部材については同一の符号を付して説明を省略し、以
下、異なる部材についてのみ説明を行う。モータ20に
は、図13に示すように、ロータリエンコーダ45が装
着されている。このロータリエンコーダ45は、ロータ
19と一体的に回転するスリット付きの回転板(図示せ
ず)と、注水口15aの真下に位置する光センサ(図示
せず)とから構成されたものであり、回転槽が1回転す
る間に12個のパルス信号を出力する。
【0080】上記構成の場合、制御装置30は、1回目
のシャワーすすぎを開始すると、図15のステップS1
からS2へ移行し、洗濯物の偏り状態を判別する。例え
ば、洗濯物の偏り状態が正常である場合、回転槽11が
むらなく回転するので、図14の(a)に示すように、
ロータリエンコーダ45からのパルス信号の幅Tが略一
定になる。また、洗濯物が偏っている場合、回転槽11
の回転にむらが生じるので、図14の(b)に示すよう
に、洗濯物の偏り部分でパルス信号の幅Tが大きくな
る。
【0081】従って、制御装置30は、図15のステッ
プS2へ移行すると、ロータリエンコーダ45からのパ
ルス信号を幅Tを検出し、パルス幅Tが所定範囲内にあ
る場合には、洗濯物の偏り状態が正常であると判断し、
1回目のシャワーすすぎを継続する。また、パルス幅T
が所定範囲内にない場合には、洗濯物の偏り状態が正常
でないと判断し、ステップS2からS3へ移行する。
【0082】制御装置30は、ステップS3へ移行する
と、「N=0」としてステップS4へ移行する。ここ
で、ロータリエンコーダ45からのパルス信号を検出す
ると、ステップS4で「YES」と判断してステップS
5へ移行し、「N=N+1」とする。そして、ステップ
S6へ移行して「A=N/12」を演算した後、ステッ
プS7へ移行し、Aが整数(例えば1)であるかを判断
する。
【0083】制御装置30は、ステップS7でAが整数
でないと判断すると、ステップS4へ復帰し、ステップ
S4〜S7を繰返す。この状態で回転槽11が例えば1
回転して洗濯物の偏り部分が注水口15aの真下に達す
ると、「N=12」になるので、ステップS7で「A=
1(=12/12)」を検出してステップS8へ移行
し、モータ20に直流制動力を作用させ、洗濯物の偏り
部分を注水口15aの真下付近で停止させる。
【0084】制御装置30は、洗濯物の偏り部分を注水
口15aの真下付近で停止させると、次のステップへ移
行し、図12の(b)に示すように、モータ20に直流
制動力を所定時間(例えば5秒)継続的に作用させるこ
とに伴い、回転槽11を停止状態に保持し、(c)に示
すように、洗濯物の偏り部分に集中的に注水する。そし
て、直流制動力を除去した後、(b)に示すように、設
定時間が経過するまでモータ20を50rpmの速度で
逆転させ、回転槽11を低速度で逆方向へ回転させる。
【0085】上記実施例によれば、洗濯物の偏りを検出
したときには、偏り部分が注水口15aの真下付近に位
置するように回転槽11を停止させた。このため、洗濯
物の偏り部分に水が集中して注水されるので、洗濯物の
すすぎが一層効率的に行われる。
【0086】尚、上記第3実施例においては、回転槽1
1の回転むらを検出するにあたって、ロータリエンコー
ダ45を用いたが、これに限定されるものではなく、例
えばホール素子を用いても良い。
【0087】また、上記第3実施例においては、洗濯物
の偏りを検出して回転槽11を停止・反転させる制御を
1回目のシャワーすすぎ時に行ったが、これに限定され
るものではなく、例えば3回目のシャワーすすぎ時に行
ったり、あるいは、1回目のシャワーすすぎ時および3
回目のシャワーすすぎ時に行っても良い。
【0088】また、上記第1〜第3実施例においては、
ロータ19の回転位置および回転方向を検出する回転セ
ンサ31を1対のホール素子から構成したが、これに限
定されるものではなく、例えば一対の光センサを有する
ロータリエンコーダから構成しても良い。
【0089】また、上記第1〜第3実施例においては、
モータ20を回転停止させるにあたって、モータ20に
直流制動力を作用させたが、これに限定されるものでは
なく、例えば逆転制動力を作用させたり、あるいは、機
械的なブレーキ機構を用いても良い。
【0090】また、上記第1〜第3実施例においては、
モータ20としてDCブラシレスアウタロータ形モータ
を用いたが、これに限定されるものではなく、例えばコ
ンデンサモータやDCブラシレスインナロータ形モータ
を用いても良い。
【0091】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の洗濯機は次の効果を奏する。
【0092】請求項1および2記載の手段によれば、回
転槽に対する注水を行いながら回転槽を正転させる動
作,回転槽に対する注水を行いながら回転槽を逆転させ
る動作を行った。このため、洗濯物に対する水の当り具
合に変化が起こり、水の当り難い部分が生じ難くなるの
で、すすぎがむらなく効率的に行われる。
【0093】請求項3記載の手段によれば、回転槽に対
する注水を行いながら回転槽を正転させた後に脱水運転
を行い、この後、回転槽に対する注水を行いながら回転
槽を逆転させた後に脱水運転を行った。このため、最初
の注水時に回転槽を正逆転させる場合とは異なり、回転
槽の回転方向が切換わる際の回転ロスがなくなるので、
洗濯物に局部的に水が当り難くなり、すすぎが一層効率
的に行われる。
【0094】請求項4記載の手段によれば、回転槽に対
する注水を行いながら回転槽を正逆転させた後に脱水運
転を行った。このため、洗濯物に水の当り難い部分が一
層生じ難くなるので、すすぎが一層効率的に行われる。
【0095】請求項5記載の手段によれば、回転槽の正
転回数および逆転回数を洗濯物の量に応じて設定した。
このため、洗濯物に水が過剰に当てられることが防止さ
れるので、洗濯物量に応じた短い時間ですすぎが効率的
に行われる。
【0096】請求項6記載の手段によれば、脱水運転の
終了後に回転槽を惰性回転させながら回転槽内に水を注
入した。このため、脱水運転時の回転槽の回転力を有効
利用してすすぎが行われる。
【0097】請求項7記載の手段によれば、洗濯物の偏
り部分が注水口付近に対応するように回転槽を停止させ
た。このため、洗濯物の偏り部分に水が集中して注水さ
れるので、すすぎが一層効率的に行われる。
【0098】請求項8記載の手段によれば、脱水運転を
行うにあたって、回転槽を脱水運転の直前と同方向へ回
転させた。このため、回転槽を脱水運転の直前と逆方向
へ回転させる場合とは異なり、回転槽の回転方向が切換
わる際の回転ロスがなくなるので、脱水が効率的に行わ
れる。
【0099】請求項9記載の手段によれば、モータをD
Cブラシレスアウタロータ形モータから構成した。この
ため、モータに電気的ブレーキが作用し易くなるので、
回転槽の回転方向を切換えるにあたって、回転槽の回転
ロスが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図(回転槽の回転状
態,給水弁および排水弁の切換え状態を示す図)
【図2】要部を示す断面図
【図3】全体構成を示す断面図
【図4】ステータを示す分解斜視図
【図5】ロータを示す斜視図
【図6】aはクラッチ機構を示す上面図、bはX−X線
に沿う断面図、cはクラッチの先端部を示す斜視図
【図7】操作レバーおよび中間レバーを示す斜視図
【図8】電気的構成を示す図
【図9】洗濯物に対する水の当り具合を説明するための
【図10】本発明の第2実施例を示す図(回転槽の回転
方向の切換状態を示す図)
【図11】すすぎ比の実験結果を示す図
【図12】本発明の第3実施例を示す図(aは給水弁の
切換状態を示す図、bは回転槽の回転状態を示す図、c
は洗濯物に注水される様子を示す上面図)
【図13】洗濯物に注水される様子を示す側面図
【図14】ロータリーエンコーダからの出力信号を示す
【図15】制御装置の制御内容を示す図
【符号の説明】
9は槽軸、11は回転槽、15aは注水口、16は給水
弁(注入手段)、19はロータ、20はモータ(DCブ
ラシレスアウタロータ形モータ)、22は撹拌軸、23
は撹拌体、30は制御装置(制御手段)、33はクラッ
チを示す。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転槽内に水を注入する注入手段と、 前記回転槽を回転させるモータと、 前記注入手段,前記モータを駆動制御することに基づい
    て、前記回転槽内に水を注入しながら回転槽を正転させ
    る動作および回転槽内に水を注入しながら回転槽を逆転
    させる動作を行う制御手段とを備えたことを特徴とする
    洗濯機。
  2. 【請求項2】 回転槽に連結された中空状の槽軸と、 この槽軸の内部に収納され、撹拌体に連結された撹拌軸
    と、 この撹拌軸に回転力を付与して前記撹拌体を回転させる
    モータと、 前記槽軸に連結され、前記モータのロータに係合して槽
    軸およびロータ間を連結することに伴い前記撹拌体に同
    期して前記回転槽を回転させる状態,前記ロータから離
    間して槽軸およびロータ間を遮断することに伴い撹拌体
    を単独で回転させる状態に切換わるクラッチと、 前記回転槽内に水を注入する注入手段と、 前記モータ,前記クラッチ,前記注入手段を駆動制御す
    ることに基づいて、前記回転槽内に水を注入しながら回
    転槽を正転させる動作および回転槽内に水を注入しなが
    ら回転槽を逆転させる動作を行う制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする洗濯機。
  3. 【請求項3】 制御手段は、回転槽内に水を注入しなが
    ら回転槽を正転させた後に脱水運転を行い、この後、回
    転槽内に水を注入しながら回転槽を逆転させた後に脱水
    運転を行うことを特徴とする請求項1または2記載の洗
    濯機。
  4. 【請求項4】 制御手段は、回転槽内に水を注入しなが
    ら回転槽を正逆転させた後に脱水運転を行うことを特徴
    とする請求項1または2記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 制御手段は、回転槽の正転回数および逆
    転回数を洗濯物の量に応じて設定することを特徴とする
    請求項4記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 制御手段は、脱水運転の終了後に回転槽
    を惰性回転させながら回転槽内に水を注入することを特
    徴とする請求項1または2記載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 制御手段は、洗濯物の偏りを検出する
    と、洗濯物の偏り部分が注水口付近に対応するように回
    転槽を停止させた後に回転槽を逆転させることを特徴と
    する請求項1または2記載の洗濯機。
  8. 【請求項8】 制御手段は、脱水運転に際して回転槽を
    脱水運転の直前と同方向へ回転させることを特徴とする
    請求項1または2記載の洗濯機。
  9. 【請求項9】 モータは、DCブラシレスアウタロータ
    形モータからなることを特徴とする請求項1または2記
    載の洗濯機。
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