JPH04104064U - 足踏み式パーキングブレーキ操作装置 - Google Patents

足踏み式パーキングブレーキ操作装置

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JPH04104064U
JPH04104064U JP1325591U JP1325591U JPH04104064U JP H04104064 U JPH04104064 U JP H04104064U JP 1325591 U JP1325591 U JP 1325591U JP 1325591 U JP1325591 U JP 1325591U JP H04104064 U JPH04104064 U JP H04104064U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロックコイルが装着されるドラムを操作ペダ
ルの回動に伴って増幅回動させる機構を簡単かつ安価に
構成する。 【構成】 一端が操作ペダル18に相対回動可能に連結
された第1リンク52と、ドラム32に固定されるとと
もに一端が第1リンク52の他端と相対回動可能に連結
された第2リンク58とからなる伝達機構60を介し
て、操作ペダル18の踏込み操作に伴ってドラム32が
回動させられるように構成し、操作ペダル18の回動中
心から第1リンク52の連結点までの距離と、ドラム3
2の回動中心から第1リンク52および第2リンク58
の連結点までの距離との比率に応じて、操作ペダル18
の回動角度に対してドラム32の回動角度が増幅される
ようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は足踏み式パーキングブレーキ操作装置に係り、特に、パーキングブレ ーキの作動状態を維持するための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車体に固設されるブラケットに第1軸心まわりの回動可能に配設された操作ペ ダルが原位置から踏込み操作されることによりブレーキケーブルを引き締めてパ ーキングブレーキを作動させる足踏み式パーキングブレーキ操作装置が従来から 広く知られている。そして、かかる足踏み式パーキングブレーキ操作装置におい て、パーキングブレーキの作動状態を維持するために、原位置から踏込み操作さ れた操作ペダルの戻り回動を阻止する機構として、近年、一端部をフリーとした ロックコイルを利用したものが提案されている。例えば、実開昭63−1348 66号公報には、操作ペダルの外周縁部に噛合い歯を設けて比較的小径のピニオ ンギヤと噛み合わせ、そのピニオンギヤを増速回転させるとともに、そのピニオ ンギヤと一体的に設けられた円柱状のドラムに一端部がブラケットに係止された ロックコイルを装着し、操作ペダルが原位置から踏込み操作される際にはロック コイルの巻回が緩められる方向にピニオンギヤが回転させられてその操作ペダル の回動を許容するが、操作ペダルが原位置へ向かう戻り回動時にはロックコイル の巻回が締め付けられる方向にピニオンギヤが回転させられて、ロックコイルと ドラムとの間の摩擦によりピニオンギヤの回転および操作ペダルの回動を阻止す るようにした装置が記載されている。ピニオンギヤを増速回転させるのは、比較 的小さな制動トルクで操作ペダルの戻り回動を阻止できるようにするためである 。なお、ブラケットに配設されたレリーズ部材等によりロックコイルの自由端側 がロックコイルの巻回を緩める方向へ移動させられることにより、ピニオンギヤ の回転更には操作ペダルの戻り回動が許容されて、パーキングブレーキの作動状 態が解除されるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の装置においては、ピニオンギヤの他に操作ペダル の外周縁部に所定の角度範囲に亘って噛合い歯を設ける必要があるために、ギヤ 部の製作コストが高くなるという問題があることに加え、所定の増速比を得るた めには操作ペダルとピニオンギヤとを所定寸法だけ離間して配設しなければなら ないことから、スペース的な設計上の自由度が制約されて装置が大型になるとい う不都合があった。
【0004】 なお、特開昭63−306957号公報に記載されているように、操作ペダル と一体回動するドラムを設けてそのドラムにロックコイルを巻回するようにした 装置も提案されており、その場合には、上記噛合い歯やピニオンギヤが不要とな って装置が安価でコンパクトに構成され得るが、増速機構を備えていないため操 作ペダルの戻り回動を阻止するのに大きな制動トルクが必要で、ロックコイルの みでは必ずしも充分な制動作用が得られ難いのである。
【0005】 本考案は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、 噛合い歯やピニオンギヤを必要とすることなくロックコイルのみで充分な制動ト ルクが得られる安価でコンパクトな足踏み式パーキングブレーキ操作装置を提供 することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本考案は、車体に固設されるブラケットに第1 軸心まわりの回動可能に配設された操作ペダルが原位置から踏込み操作されるこ とによりブレーキケーブルを引き締めてパーキングブレーキを作動させる足踏み 式パーキングブレーキ操作装置であって、(a)前記第1軸心と平行な第2軸心 まわりの回動可能に前記ブラケットに配設されたドラムと、(b)一端が前記操 作ペダルと前記第1軸心と平行な第3軸心まわりの相対回動可能に連結された第 1リンクと、前記ドラムに相対回動不能に設けられるとともに一端が上記第1リ ンクの他端と上記第3軸心と平行な第4軸心まわりの相対回動可能に連結された 第2リンクとから成り、前記操作ペダルの回動角度を増幅して前記ドラムを回動 させる伝達機構と、(c)前記ドラムの外周面に密着する状態でコイル状に巻回 されるとともに一端部が前記ブラケットに固定され、前記操作ペダルが前記原位 置から踏込み操作されて上記ドラムが第1方向へ回動する際にはその巻回が緩め られてそのドラムの回動を許容するが、上記操作ペダルが逆方向へ戻り回動させ られて上記ドラムが上記第1方向と反対の第2方向へ回動する際にはその巻回が 締め付けられてそのドラムの回動を阻止するロックコイルとを有することを特徴 とする。
【0007】
【作用】
このような足踏み式パーキングブレーキ操作装置においては、パーキングブレ ーキを作動させるために操作ペダルが原位置から踏込み操作されると、伝達機構 の第1リンクおよび第2リンクを介して踏込み力がドラムに伝達され、そのドラ ムを第1方向に回動させようとする。このとき、ドラムの外周面には一端部がブ ラケットに固定されたロックコイルが巻回されているが、ドラムの第1方向への 回動時にはロックコイルは緩み勝手となるため、ドラムは第1方向へ回動するこ とが許容され、伝達機構により操作ペダルの回動角度よりも大きい所定の回動角 度だけ回動させられる。そして、このように操作ペダルが踏込み操作されること により、ブレーキケーブルが引き締められてパーキングブレーキが作動状態とな る。
【0008】 上記パーキングブレーキの作動状態において操作ペダルの踏込み操作が停止さ れて踏力が緩められると、操作ペダルにはブレーキケーブルの張力により原位置 へ戻り回動する力が作用させられ、その操作ペダルに連結された第1リンクおよ び第2リンクがそれぞれ相対回動してドラムを第2方向へ回動させようとするが 、この場合には前記ロックコイルが締り勝手となるため、そのロックコイルとド ラムの外周面との摩擦によりドラムの回動が阻止され、操作ペダルは戻り回動で きずにパーキングブレーキの作動状態が維持される。
【0009】 ここで、操作ペダルの回動角度に対するドラムの回動角度の増幅率は、第1リ ンクと操作ペダルとの連結位置である第3軸心から操作ペダルの回動中心である 第1軸心までの寸法(第1半径と言う)と、第1リンクと第2リンクとの連結位 置である第4軸心からドラムの回動中心である第2軸心までの寸法(第2半径と 言う)との比率に関連して定まるため、第1半径を大きくするとともに第2半径 を小さくすれば上記増幅率は大きくなり、従来の噛合い歯とピニオンギヤとを備 えた増速機構を有する装置と同様に、ロックコイルのみでも操作ペダルの戻り回 動を阻止するのに充分な制動トルクが容易に得られる。また、ドラムの配設位置 は制動トルクと無関係であるため、車体の構造など外部的な条件に応じてその配 設位置を自由に設定することができる。
【0010】 一方、パーキングブレーキを解除する際には、レリーズ部材等により上記ロッ クコイルの他端部をそのロックコイルの巻回が緩む方向へ移動させれば良く、こ れによりドラムの第2方向への回動が許容されて、操作ペダルはブレーキケーブ ルの張力等により第1リンクおよび第2リンクを相対回動させつつ原位置に向か って戻り回動させられる。
【0011】
【考案の効果】
このように、本考案の足踏み式パーキングブレーキ操作装置は、ドラムと操作 ペダルとを第1リンクおよび第2リンクにより連結した伝達機構を介して、操作 ペダルの回動に伴いその回動角度を増大させてドラムを回動させるようになって いるため、操作ペダルに噛合い歯を設けたりピニオンギヤを配設したりする必要 がなく、装置が簡単且つ安価に構成され得る。また、ドラムの配設位置を任意に 設定できるとともに第1リンクおよび第2リンクの長さを適宜設定することがで きるため、スペース的な設計上の自由度が高くなり、装置をコンパクトに構成し 得る利点がある。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】 図1および図2は、本考案の一実施例である足踏み式パーキングブレーキ操作 装置の右側面図および足踏み操作側から見た正面図である。これ等の図において 、ブラケット10は複数の取付穴12を介して図示しない自動車の車体に固設さ れるようになっており、そのブラケット10には、図1の III− III断面を示す 図3から明らかなように円筒状のボス部14が一体に設けられ、下端部にペダル パッド部16を備えた操作ペダル18がそのボス部14まわりの回動可能に取り 付けられている。操作ペダル18の上部後端すなわち図1における右端部分には 、その図1のIV−IV断面を示す図4から明らかなように、上記ボス部14と平行 に係止ピン20が取り付けられ、図示しないパーキングブレーキの作動部に接続 されたブレーキケーブル22が連結具24を介して係止されている。上記ブラケ ット10の下端部には、操作ペダル18がブレーキケーブル22の張力や図示し ないリターンスプリングの付勢力等に従って図1において右まわり方向へ戻り回 動させられた際に、その操作ペダル18に当接して原位置を規定するストッパク ッション26が配設されている。また、ブラケット10の前端部すなわち図1の 左端部には、操作ペダル18に当接してパーキングブレーキの非作動状態を検知 するスイッチ28が配設されている。なお、操作ペダル18の回動中心である上 記ボス部14の中心は第1軸心に相当する。
【0014】 一方、ブラケット10の上部後端には、図1のV−V断面を示す図5から明ら かなように前記ボス部14と平行に第2軸心としての取付ピン30が配設され、 円筒形状を成すドラム32が軸心まわりの回動可能に取り付けられている。この ドラム32の比較的大径に形成された外周面34には、自然状態における内径寸 法がその外周面34の外径寸法よりも僅かに小さい捩じりコイルスプリングから 成るロックコイル36が装着されている。このロックコイル36の一端部38は 押え板40によってブラケット10に固定されているが、他端部42は無拘束状 態とされており、ドラム32が図1において右まわりに回動する際には緩み勝手 となってその回動を許容し、図1において左まわりに回動する際には締り勝手と なって外周面34に密着させられることにより、その外周面34との摩擦により ドラム32の回動を阻止する。なお、外周面34とロックコイル36との間の相 互摩擦係数を増大させるために外周面34の表面に何らかの表面処理を施しても よい。
【0015】 ドラム32が配設された前記取付ピン30には、上記他端部42と係合可能な 係合部44を有するレリーズレバー46が回動可能に取り付けられており、その レリーズレバー46には図示しないレリーズノブ等に接続されたレリーズケーブ ル48が係止されている。そして、そのレリーズレバー46がレリーズノブの引 張操作等によって図1の右まわりに回動させられると、係合部44がロックコイ ル36の他端部42を右まわりに回動させ、ロックコイル36の巻回が強制的に 緩められてドラム32の左まわりの回動が許容される。このレリーズレバー46 には、図示しないリターンスプリングによって左まわり方向の回動力が付与され 、常には図1に示されているようにレリーズケーブル48を引っ張った初期位置 に保持されている。
【0016】 操作ペダル18の上部後端すなわち図1における右端部分には、ボス部14と 平行なピン50まわりの回動可能に一端が連結された第1リンク52が配設され ている。そして、前記ドラム32の小径端部54(図5参照)と前記レリーズレ バー46との間には、そのドラム32と相対回動不能に固定されるとともに一端 が上記ピン50と平行なピン56まわりの相対回動可能に上記第1リンク52と 連結された第2リンク58が配設されている。これら第1リンク52および第2 リンク58は、伝達機構60を構成しており、ピン50およびピン56の軸心は それぞれ第3軸心および第4軸心に相当する。すなわち、操作ペダル18とドラ ム32は伝達機構60を介して連結されており、例えば操作ペダル18が踏込み 操作方向である図1における左まわりに回動させられると、上記リンク52およ び58を介してドラム32が右まわりに回動させられるようになっている。また 、第2リンク58の長さは、ボス部14の中心からピン50の中心までの距離に 比べて充分に小さく、操作ペダル18の回動角度に対してドラム32の回動角度 はその寸法比率に応じて増幅されることになる。図6は各部の相対回動量を簡単 に表した図である。図において、O1 はボス部14の中心、O2 は取付ピン30 の中心、O3 はピン50の中心、O4 はピン56の中心であり、操作ペダル18 が踏み込まれる前の状態を一点鎖線で、また踏み込まれた後の状態を二点鎖線で それぞれ示す。なお、第2リンク58をドラム32と相対回動不能にする手段と しては、図7の斜視図に示すように、ドラム32の小径端部54から突出した突 起64を第2リンク58に形成された係合溝66に係合させる方法などが好適に 用いられる。
【0017】 また、上記ピン56まわりには捩りコイルスプリング62が配設されており、 コイルの巻きが締まる方向に捩じられた状態で両端部が第1リンク52および第 2リンク58に掛け止められている。したがって、この捩りコイルスプリング6 2は、リンク52および58が図1における状態からくの字型に折れ曲がって前 記図6における角度O2 −O4 −O3 が小さくなるように付勢しており、これに より、操作ペダル18を踏込み操作方向に回動するように付勢している。なお、 このように捩りコイルスプリング62をピン56まわりに配設することは、リン ク52および58間の相対回動角度変化が操作ペダル18の回動角度変化に対し て比較的大きいことや、それが簡便に配設可能であることなどから、操作ペダル 18を踏込み操作方向へ付勢する手段として有利である。
【0018】 次に、以上のように構成された足踏み式パーキングブレーキ操作装置の作動を 説明する。
【0019】 先ず、操作ペダル18が原位置から踏込み操作されると、ブレーキケーブル2 2が引き締められてパーキングブレーキが作動状態になるとともに、伝達機構6 0の第1リンク52および第2リンク58を介して踏込み力がドラム32に伝達 され、ドラム32が図1において右まわりに回動させられる。ドラム32の外周 面34に配設されたロックコイル36はこの時緩み勝手となるため、そのドラム 32の回動が許容される。また、操作ペダル18には捩りコイルスプリング62 の付勢力によって踏込み操作方向の回動力が付与されているため、上記踏込み操 作に必要な踏力が軽減される。
【0020】 上記パーキングブレーキの作動状態において操作ペダル18の踏込み操作が解 除されると、操作ペダル18にはブレーキケーブル22の張力等によって戻り回 動する力が作用させられ、その操作ペダル18と伝達機構60により連結された ドラム32に図1において左まわり方向の回動力が作用させられるが、この左ま わりの回動に対しては前記ロックコイル36が締り勝手となるため、そのロック コイル36と外周面34との摩擦によりドラム32の回動が阻止され、操作ペダ ル18は戻り回動できずにパーキングブレーキの作動状態が維持される。このと きの状態を図8に一部を省略して示す。ここで、ドラム32は操作ペダル18に 対して増幅回動させられるとともに、ロックコイル36は比較的大径の外周面3 4に装着されているため、ロックコイル36のみで操作ペダル18の戻り回動を 阻止するのに充分な制動トルクが得られる。
【0021】 また、上記パーキングブレーキの作動状態において、レリーズノブが引張操作 されるなどしてレリーズレバー46が図1において右まわりに回動させられると 、ロックコイル36の他端部42も右まわりに回動させられてロックコイル36 の巻回が緩められ、そのロックコイル36と外周面34との間の摩擦が低下して ドラム32の左まわりの回動が許容されるようになる。これにより、操作ペダル 18はブレーキケーブル22の張力等により原位置まで戻り回動させられ、パー キングブレーキの作動が解除される。この時、操作ペダル18には捩りコイルス プリング62の付勢力によって踏込み操作方向の回動力が付与されているため、 操作ペダル18の戻り回動速度は比較的緩やかで、操作ペダル18がストッパク ッション26に当接する際の衝撃が緩和されるとともに、ブレーキケーブル22 の急激な張力変化が抑制されて、その張力変化に伴って発生する異音が低減され る。
【0022】 このように、本実施例の足踏み式パーキングブレーキ操作装置は、ドラム32 と操作ペダル18とを第1リンク52および第2リンク58により連結した伝達 機構60を介して、操作ペダル18の回動に伴いその回動角度を増大させてドラ ム32を回動させるようになっているため、操作ペダル18に噛合い歯を設けた りピニオンギヤを配設したりする必要がなく、装置が簡単且つ安価に構成される 。また、ドラム32の配設位置を任意に設定できるとともに第1リンク52や第 2リンク58の長さ寸法を適宜設定することができるため、噛合い歯やピニオン ギヤを用いてドラム32を増速回動させる場合に比較してスペース的な設計上の 自由度が高くなり、装置をコンパクトに構成し得る利点がある。更に、操作ペダ ル18には捩りコイルスプリング62の付勢力によって常時踏込み操作方向の回 動力が付与されているため、踏込み操作時の踏力が軽減されるとともに戻り回動 時の回動速度が緩やかとなり、且つブレーキ解除に伴うブレーキケーブル22の 急激な張力変化が抑制されて異音の発生が低減される。
【0023】 以上、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本考案は他の態 様で実施することもできる。
【0024】 例えば、前述の実施例においては、操作ペダル18やドラム32を片持ち状に 支持するブラケット10が採用されているが、それ等を軸方向の両側で支持する コの字形状のブラケットなどを用いても良いことは勿論である。
【0025】 また、前述の実施例においては、ドラム32が操作ペダル18が踏込み操作方 向に回動するのに伴って図1における右まわりに回動させられるように伝達機構 60が構成されていたが、これとは逆にドラム32を左まわりに回動させる伝達 機構を用いるとともに、ロックコイル36のドラム32に対する巻回方向を逆向 きとした構成とすることも可能である。
【0026】 また、前述の実施例においては、操作ペダル18を踏込み操作方向へ付勢する ために捩りコイルスプリング62がピン56まわりに配設されていたが、同様な 捩りコイルスプリングが他のピンまわりに配設されたり、引張コイルスプリング や圧縮コイルスプリングが用いられたりしてもよい。また、このような付勢部材 が配設されていなくても差支えない。
【0027】 その他一々例示はしないが、本考案は当業者の知識に基づいて種々の変更,改 良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である足踏み式パーキングブ
レーキ操作装置の側面図である。
【図2】図1の実施例の正面図である。
【図3】図1における III− III断面図である。
【図4】図1におけるIV−IV断面図である。
【図5】図1におけるV−V断面図である。
【図6】図1の装置における各部品の相対回動量を簡単
に表した図である。
【図7】図1の装置におけるドラムと第2リンクとの組
付状態を説明する斜視図である。
【図8】図1の装置において操作ペダルが踏込み操作さ
れた時の要部の状態を一部を省略して示す図である。
【符号の説明】
10:ブラケット 14:ボス部(第1軸心) 18:操作ペダル 22:ブレーキケーブル 30:取付ピン(第2軸心) 32:ドラム 34:外周面 36:ロックコイル 50:ピン(第3軸心) 52:第1リンク 56:ピン(第4軸心) 58:第2リンク 60:伝達機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に固設されるブラケットに第1軸心
    まわりの回動可能に配設された操作ペダルが原位置から
    踏込み操作されることによりブレーキケーブルを引き締
    めてパーキングブレーキを作動させる足踏み式パーキン
    グブレーキ操作装置であって、前記第1軸心と平行な第
    2軸心まわりの回動可能に前記ブラケットに配設された
    ドラムと、一端が前記操作ペダルに前記第1軸心と平行
    な第3軸心まわりの相対回動可能に連結された第1リン
    クと、前記ドラムに相対回動不能に設けられるとともに
    一端が該第1リンクの他端と該第3軸心と平行な第4軸
    心まわりの相対回動可能に連結された第2リンクとから
    成り、前記操作ペダルの回動角度を増幅して前記ドラム
    を回動させる伝達機構と、前記ドラムの外周面に密着す
    る状態でコイル状に巻回されるとともに一端部が前記ブ
    ラケットに固定され、前記操作ペダルが前記原位置から
    踏込み操作されて該ドラムが第1方向へ回動する際には
    該巻回が緩められて該ドラムの回動を許容するが、該操
    作ペダルが逆方向へ戻り回動させられて該ドラムが該第
    1方向と反対の第2方向へ回動する際には該巻回が締め
    付けられて該ドラムの回動を阻止するロックコイルとを
    有することを特徴とする足踏み式パーキングブレーキ操
    作装置。
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