JPH0410300Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案はボール部に吐水口と温風吐出口とを
一緒に設けた洗面装置に関する。

（考案の背景） 現在、使い易すさの向上や清浄を簡単に行なう
ことを目的として、洗面装置本体のボール部に吐
水口と温風吐出口とを一緒に設けた洗面装置を開
発している。

しかし、上記目的の為にボール部に吐水口と温
風吐出口とを一緒に設けると、ボール部内で洗面
若しくは手洗いを行なつた際に温風吐出口内に水
が入つてしまうことがあり、この水が送風管を通
過して温風機内のヒーター部に直まで浸入する危
険性がある。

（技術的課題） 本考案はボール部に吐水口と温風吐出口とを設
けた洗面装置において、温風吐出口内に入つた水
が送風装置にまで至らない様にすることである。

（技術的課題を解決する為の手段） 本考案が上記した技術的課題を解決する為に講
じた手段は、洗面装置本体のボール部に吐水口と
温風吐出口とを設けた洗面装置であつて、上記温
風吐出口と温風機とを送風管にて連絡すると共
に、この送風管に、温風吐出口より略真下へ向け
て伸びる垂直部と、該垂直部下端側周面に接続さ
れて水平に伸びる水平部とを形成し、且つ送風管
の垂直部下端の中芯位置にボール部の排水管に連
絡する水抜き管を接続し、該水抜き管の内部に排
水管側からの逆流水に対して閉弁するチヤツキ弁
を設けたものである。

（作用） 以上の手段によれば、温風機から送られる温風
は送風管の水平部及び垂直部内を通過して温風吐
出口より送風される。

そして温風吐出口内に入つた水は、送風管の垂
直部の内周面に沿つて流れ落ち、同管水平部の始
端口を落下して通過し、垂直部下端の中心部に接
続した水抜き管内に流れ込み、開弁状態のチヤツ
キ弁を通過してボール部の排水管へ排水される。

また、ボール部の排水管内の排水が水抜き管内
に逆流すると、同水抜き管内のチヤツキ弁が閉弁
する。

（効果） 本考案は以上の様に、温風吐出口内に入つた水
を温風機まで至る以前に送風管垂直部の下端に接
続した水抜き管よりボール部の排水管へ排水する
ことができる。

従つて、使い易さの向上や、清浄を簡単にする
ことなどを目的としてボール部に吐口ノズルと温
風吐出口とを一緒に設けても、温風吐出口に入つ
た水が温風機内に浸入してトラブルを生じる様な
ことがない。

また、水抜き管内にチヤツキ弁を設けたので、
排水管からの逆流水が水抜き管内に逆流して送風
管内に浸入する不具合を防止できる。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図及び第２図にて示したＡは吐水機能と温
風機能とを兼ね備えた洗面装置である。

洗面装置Ａはカウンター２の上面に開設した開
口２ａ部内にボール部１を設置し、このボール部
１周面における使用者と対面する個所に吐水口３
と温風吐出口４、及び水石けん吐出ノズル５を並
べて設けてある。

カウンター２の下部には枠体６ａを組み、この
枠体６ａ周囲を化粧板６ｂによつて被覆して収納
部６を形成し、この収納部６内にボール部１の排
水管７を配管すると共に、吐水口３へ湯水を送る
湯水混合栓８や、温風吐出口４へ風を送る温風機
９、及び水石けん吐出ノズル５へ水石けんを送る
電磁ポンプ１０等が内設してある。

電磁ポンプ１０はボール部１内に内設された水
石けんタンク１０ａ内に収容された水石けんを水
石けん吐出ノズル５へ供給するものであり、ま
た、上記水石けんタンク１０ａ内に収容する水石
けんはボール部１の手前側に設けた補給口１０ｃ
より補給する様になつている。

湯水混合栓８は不図示の給水管と給湯管より、
供給された水と湯をハンドル８ａを調整すること
により適宜温度に混合するものであり、この混合
栓８で混合された湯及び水は電磁弁１１を介して
吐水口３へ供給される。

温風機９は駆動モーター９ａによつて作動し、
吸入口９ｂより吸入した空気を加熱して温風と成
し、後述する送風管１２内を通過させて温風吐出
口４より噴出せしめる。

送風管１２には温風吐出口４より真下へ向けて
伸びる垂直部１２ａと、この垂直部１２ａ下端側
の周面に接続されて水平に伸びる水平部１２ｂと
が形成されている。

上記垂直部１２ａは上端を前方へ屈曲させると
共に中間部分に蛇腹部を設けて成り、上端口を温
風吐出口４の基端に接続し、且つ下端側を真下に
向けて設置してある。

一方、水平部１２ｂは上記垂直部１２ａの下端
と接続する部分に形成してあり、送風管１２はこ
の水平部１２ｂの後端側でＬ字形に屈曲させ、終
端を温風機９に接続すると共に、水平部１２ｂ始
端を前記した垂直部１２ａ下端に接続筒１３を介
して接続してある。

接続筒１３は第３図にて示す如く、その本体１
３ａを垂直部１２ｂと同径の筒状に形成し、該本
体上端口を垂直部１２ａ下端に接続すると共に、
本体１３ａの周面に開設した水平接続口１３ｂを
水平部１２ｂの始端口１２b′に接続し、且又、同
本体１３ａの底部中芯位置に開設した水抜口１３
ｃに水抜き管１４の上端を接続してある。これに
より、送風管１２、垂直部１２ａの下端側周面に
対して同管１２水平部１２ｂの始端が一体的に接
続され、また、水抜き管１４の上端口が垂直部１
２ａ下端の中芯部に接続される。

以上の様に、送風管１２の垂直部１２ａの下端
部周面に対して水平部１２ａの始端口１２b′を水
平方向から接続することにより、送風管１２内に
入つた水を垂直部１２ａ周面を垂直に流し、且
又、水平部１２ｂの始端口１２b′を落下せしめて
通過させて水平部１２ｂに浸入しない様にしてあ
る。

水抜き管１４は送風管１２より小径であり、そ
の上端口を前記した如く接続筒１３の水抜き口１
３ｃに接続し、中間部分で直角に折り曲げると共
に、下端口をボール部１の排水管７に接続してあ
る。

水抜き管１４の下端の内部には排水管７からの
逆流水に対して閉弁するチヤツキ弁１５を設け、
これにより排水管７内の排水が水抜き管を１４内
を逆流して温風機側へ流れ込むのを防止してい
る。

上記構成の洗面装置Ａは、温風吐出口４、吐水
口３、水石けん吐出ノズル５の下に設けた光セン
サーa₄，a₃，a₅が使用者の手を感知することによ
り、送風、吐水、及び水石けんの吐出がそれぞれ
に行なわれるものである。

光センサーa₄が使用者の手を感知すると、温風
機９が作動し、温風が送風管１２の水平部１２ｂ
及び垂直部１２ａ内を通過して温風吐出口４から
吹出される。

そして、洗面若しくは手洗時において温風吐出
口４内に水が入ると、この水は送風管１２垂直部
１２ａの内面に沿つて流れ落ち、同管水平部１２
ｂの始端口１２b′を通過する水は同始端口１２
b′間を落下して、接続筒１３底部に流れ落ちる。
この水は接続筒１３中芯部に開設した水抜口１３
ｃに集合して水抜き管１４内へ流れ込み、ボール
部１の排水管７へ排水される。

上述した洗面装置Ａはボール部１の周面に吐水
口３と温風吐出口４とを並べて設けたので、手を
洗つて乾燥する動作を自然に行なうことができる
と共に、清浄が簡単になる利点を有している。

そして、洗面装置Ａは温風吐出口４内に入つた
水を送風管１２の垂直部１２ａ内を落下させて水
抜き管１４から排水できるものであるから、上記
利点を得る為に吐水口３と温風吐出口４とをボー
ル部１に一緒に設けても、温風機９内に水が浸入
してトラブルを発生する様なことがない。

また、水抜き管１４内にチヤツキ弁１５を設け
たので、排水管７内の排水が水抜き管１４内を逆
流して送風管１２内に流れ込むことがない。

尚、上記洗面装置Ａは洗面用としてだけではな
く、手洗用として構成しても良いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施した洗面装置を示す一部
切欠正面図、第２図は同装置の縦断面図、第３図
は水抜き管部分を示す一部切欠拡大正面図であ
る。 図中、Ａ……洗面装置、１……ボール部、３…
…吐水口、４……温風吐出口、７……排水管、９
……温風機、１２……送風管、１２ａ……垂直
部、１２ｂ……水平部、１４……水抜き管、１５
……チヤツキ弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗面装置本体のボール部に吐水口と送風口とを
   設けた洗面装置であつて、上記温風吐出口と温風
   機とを送風管にて連絡すると共に、この送風管
   に、温風吐出口より略真下へ向けて伸びる垂直部
   と、該垂直部下端側周面に接続されて水平に伸び
   る水平部とを形成し、且つ送風管の垂直部下端の
   中芯位置にボール部の排水管に連絡する水抜き管
   を接続し、該水抜き管の内部に排水管側からの逆
   流水に対して閉弁するチヤツキ弁を設けた洗面装
   置。