JPH04101414U - 天井パネルの取付構造 - Google Patents

天井パネルの取付構造

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JPH04101414U
JPH04101414U JP3737291U JP3737291U JPH04101414U JP H04101414 U JPH04101414 U JP H04101414U JP 3737291 U JP3737291 U JP 3737291U JP 3737291 U JP3737291 U JP 3737291U JP H04101414 U JPH04101414 U JP H04101414U
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ceiling panel
upright
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wall panel
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琢洋 谷川
順也 金子
克巳 岩井
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株式会社イナツクス
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Abstract

(57)【要約】 【構成】立設した壁パネル1の上端に断面コ字形の保持
部材4を外嵌し、該保持部材4の側板部6と壁パネル表
面1aとの間へ天井パネル10の端縁11に設けた起立
部12を挿入し、ボルト8を起立部12に設けたナット
部7に螺合させて締め付けることで、上記起立部12を
保持部材4の側板部6へ圧接させて、天井パネル10を
固定する。 【効果】天井パネルの上方空間の高さが低い場合でも取
付作業を行うことができる。また、ボルトによる固定構
造であるから、天井パネルの固定状態が非常に強固であ
る。さらに、作業が簡略なので、施工能率が良い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、パネルにより部屋空間を構築する場合における天井パネルの新規な 取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
パネルを組み合わせて部屋空間を構築する場合において、天井パネルを取りつ けるには、従来、図3に示す構造が一般に採用されている。すなわち、断面方形 の軽量形鋼を枠組みしたフレーム35に、石綿セメント板等の下地材34を粘着 し、その表面にタイル33を配設してなる壁パネル32を立設し、その上端部に 天井パネル31を載置する。そして通常は、天井パネル31の上面からタッピン グス30を貫通させてフレーム35に螺合せしめることにより、天井パネル31 を固定する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記工法は、タッピングビス30の螺合作業が煩雑であるのみ ならず、天井パネル31の上方に少なくとも高さ300mm以上の空間がなくて は作業が極めて困難にであるいう欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記従来の問題点を解決するため創案された天井パネルの取付構造 であって、その第一の構造の特徴は、断面コ字形で対向する側板部の間隔が壁パ ネルの厚み寸法よりも大きくなされた保持部材が壁パネルの上端部に外嵌され、 当該壁パネルの表面と上記保持部材の側板部との間に形成される挿入間隙へ天井 パネルの端縁部に設けた起立部が挿入され、上記側板部を貫通させたボルトを上 記天井パネルの起立部又は該起立部に設けたナット部に螺合させると共に当該ボ ルトの先端を壁パネルの表面に突き当たらせて締め付けることにより、上記起立 部が前記保持部材の側板部へ圧接されていることである。
【0005】 また本考案に係る第二の構造の特徴は、壁パネルの上端部に凹部が設けられ、 壁パネルの上端面から上方へ突出する直立部と該直立部の上端から壁パネルの表 面側へ折曲形成された水平部と該水平部の先端に折曲形成された垂下部とを有す る保持部材がその基部を前記壁パネルの凹部に収納させて固定され、天井パネル がその端縁部に設けた起立部を前記保持部材の直立部に当接させて壁パネルの上 端面に載置され、前記保持部材の垂下部に螺合させたボルトで保持部材の内面側 に配した押止部材を介して前記天井パネルの起立部を押圧することにより、この 起立部が前記保持部の直立部へ圧接されていることである。
【0006】
【作用】
本考案に係る第一の取付構造は、ボルトを締め付けることにより、天井パネル の起立部を壁パネルの上端部に外嵌した保持部材の側板部へ圧接せしめて、上記 天井パネルを固定する。また本考案に係る第二の取付構造も、ボルトを締め付け ることにより、押止部材を介して、天井パネルの起立部を壁パネルの上端部に固 定した保持部材の直立部へ圧接せしめて、上記天井パネルの固定を行っている。
【0007】 第一の構造及び第二の構造のいずれにおいても、ボルトは水平方向に螺挿され るものであるから、天井パネルの上方空間は、ボルトの締付作業をし得るだけの 高さがあれば十分である。
【0008】 また、本考案に係る取付構造は、ボルトによるものであるため、強固な固定状 態を得ることができる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を、図面に基づいて説明する。
【0010】 図1は、本考案の第一構造に係る実施例を示すものであり、1は壁パネル、4 は保持部材、10は天井パネルである。
【0011】 本実施例の壁パネル1は、セメント押出成形板等からなるパネル基板3の表面 にタイル2を粘着配列したものである。
【0012】 上記保持部材4は、アルミニウムの押出成形等で製作された断面コ字形の部材 であって、対向する側板部5,6の間隔は、壁パネル1の厚み寸法よりも大きく 設定されている。そして、この保持部材4は、側板部5,6間へ壁パネル1の上 端部を挿入せしめると共に、一方の側板部5を壁パネル裏面1bへ当接させ、他 方の側板部6と壁パネル表面1aとの間には間隙が形成されるようにして、壁パ ネル1に外嵌されている。なお、上記側板部5,6のうち、壁パネル1の表面側 に位置する方の側板部6には、ボルト8の挿通口が設けられている。
【0013】 本実施例における天井パネル10は、端縁部11に設けた起立部12にボルト 挿通用の開孔を有し、この開孔に合わせてナットを固着してナット部7を形成し たものである。あるいは、起立部12にネジ孔を形成して、これをナット部7と することも差し支えない。
【0014】 天井パネル1を取りつけるには、壁パネル1の上端部に外嵌した保持部材4の 側板部6と壁パネル表面1aとの間に形成された挿入間隙へ、天井パネル1の起 立部12を挿入せしめたのち、ボルト8を、上記側板部6及び起立部12を挿通 させてナット部7に螺合せしめる。そして、上記ボルト8を螺進させて先端を壁 パネル1の表面1aに突き当たらせる。この状態でボルト8を締め付ければ、ナ ット部7が移動して、天井パネル10の起立部12を保持部材4の側板部6へ圧 接させると同時に、壁パネル裏面1b側の側板部5とボルト8の先端との間で壁 パネル1が挟持される。つまり、保持部材4の固定と天井パネル10の固定とが 同時になされるのである。
【0015】 しかるのち、天井パネル10と壁パネル1との間に生ずる隙間は、コーキング 材9等で目地詰めする。
【0016】 図2は、本考案の第二構造に係る実施例を示すものである。 この実施例の特徴は、壁パネル1の上端部に凹部14を形成し、この凹部14 内に固定した保持部材16を用いて、天井パネル10の取付を行う点にある。
【0017】 当該実施例では、セメント押出成形体からなるパネル基板3の上端部に予め断 面コ字形の軽量形鋼13を埋設しておくことにより、凹部14を形成している。
【0018】 保持部材16は、上記凹部14に収納された基部17と、該基部17から凹部 14外へ立ち上がる直立部18と、該直立部18の上端で壁パネル1の表面1a 側へ折れ曲がる水平部19と、この水平部19の先端で下方に折曲形成された垂 下部20とからなり、壁パネル1を裏面1b側から貫通させたビス15を直立部 18へ螺合せしめることで、この保持部材16を凹部14内に固定している。
【0019】 また、上記垂下部20には、ボルト21が進退自在に螺挿されている。
【0020】 天井パネル10を取りつけるには、まず該天井パネル10を壁パネル1の上端 面に載置し、端縁部11に設けた起立部12を、凹部14内に固定した保持部材 16の直立部18へ当接させる。次いで、断面コ字形の押止部材22を、図示の 如く、一端を天井パネル10の起立部12に他端を保持部材16の直立部18に 押し当てるように配置したのち、垂下部20に螺挿したボルト21を回転させ、 その先端で上記押止部材22を押圧する。これにより、押止部材22が、天井パ ネル10の起立部12を押圧して保持部材16の直立部18へ圧接し、天井パネ ル10の固定がなされる。
【0021】 なお、天井パネル10と壁パネル1との間に生じた隙間をコーキング材9で充 填するのは、同様である。
【0022】 ところで本考案の実施例は、前述したものに限定されるのではなく、細部の具 体的構成等は、実施の態様に応じて変更することを妨げるものではない。
【0023】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、天井パネルの上方に、ボル トの締付作業を行い得る空間があればよいので、天井パネルの上方空間の高さが 低い場合であっても、天井パネルの取付作業を行うことができる。しかも、その 作業は極めて簡略であるから、施工能率が良い。
【0024】 そのうえ、ボルトによる固定構造を採用したので、天井パネルの固定強度が優 れるという効果も発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一構造に係る天井パネルの取付構造
の一実施例を示す側面断面図である。
【図2】本考案の第二構造に係る天井パネルの取付構造
の一実施例を示す側面断面図である。
【図3】従来の天井パネルの取付構造を示す側面断面図
である。
【符号の説明】
1…壁パネル 1a…壁パネル表面 1b…壁パネル裏面 4…保持部材 5…側板部(壁パネル裏面側) 6…側板部(壁パネル表面側) 7…ナット部 8…ボルト 10…天井パネル 11…天井パネル端縁部 12…起立部 14…凹部 16…保持部材 17…基部 18…直立部 19…水平部 20…垂下部 21…ボルト 22…押止部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立設した壁パネルの上端部に天井パネル
    を取りつけるための構造であって、断面コ字形で対向す
    る側板部の間隔が壁パネルの厚み寸法よりも大きくなさ
    れた保持部材が当該壁パネルの上端部に外嵌され、当該
    壁パネルの表面と上記保持部材の側板部との間に形成さ
    れる挿入間隙へ天井パネルの端縁部に設けた起立部が挿
    入され、上記側板部を貫通させたボルトを上記天井パネ
    ルの起立部又は該起立部に設けたナット部に螺合させる
    と共に当該ボルトの先端を壁パネルの表面に突き当たら
    せて締め付けることにより、上記起立部が前記保持部材
    の側板部へ圧接されていることを特徴とする天井パネル
    の取付構造。
  2. 【請求項2】 立設した壁パネルの上端に天井パネルを
    載置して取りつけるための構造であって、壁パネルの上
    端部に凹部が設けられ、壁パネルの上端部から上方へ突
    出する直立部と該直立部の上端から壁パネルの表面側へ
    折曲形成された水平部と該水平部の先端に折曲形成され
    た垂下部とを有する保持部材がその基部を前記壁パネル
    の凹部に収納させて固定され、天井パネルがその端縁部
    に設けた起立部を前記保持部材の直立部に当接させて壁
    パネルの上端面に載置され、前記保持部材の垂下部に螺
    合させたボルトで保持部材の内面側に配した押止部材を
    介して前記天井パネルの起立部を押圧することにより、
    この起立部が前記保持部材の直立部へ圧接されているこ
    とを特徴とする天井パネルの取付構造。
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