JPH0398554A - 加工卵白およびその製造方法 - Google Patents

加工卵白およびその製造方法

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JPH0398554A
JPH0398554A JP1236519A JP23651989A JPH0398554A JP H0398554 A JPH0398554 A JP H0398554A JP 1236519 A JP1236519 A JP 1236519A JP 23651989 A JP23651989 A JP 23651989A JP H0398554 A JPH0398554 A JP H0398554A
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JP
Japan
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egg white
potassium
sodium
processed egg
selectively removing
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JP1236519A
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Makoto Watabe
誠 渡部
Toshihiko Yamada
山田 寿彦
Kazuhiro Fukuyama
福山 一弘
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈技術分野〉 本発明は、新規な加工卵白およびその製造方法に関し、
さらに詳しくは卵白中のナトリウムおよびカリウム量が
減少せしめられた加工卵白およびその製造方法に関する
ものである。
く従来の技術〉 腎臓病の食事療法において蛋白質、ミネラル等の摂取量
を病状に応じて制御することが従来より重視されている
。近午さらに腎不全患者の多くに骨異栄養症や高脂血症
等の合併症が出現することが明らかになり、これら合併
症をも予防、改善し得るような腎臓病食の開発が望まれ
ている。
く発明が解決しようとする課題〉 例えば、卵白は良質の動物性蛋白質に富み、さらにその
蛋白質はアミノ酸スコアおよび利用率が高いことが知ら
れている。この点において卵白は腎臓病食に適している
と言えるが、卵白は可食部100gあたり、乾燥卵白で
はカリウムを約1,300mg、ナトリウムを約1.3
00mgも含んでいるので腎臓病食として使用すること
ができなかった。即ち、腎臓病患者ではカリウムの排泄
が充分でないため、血中カリウム値が上がり、胸苦しさ
、手足のしびれ、最悪の場合には心停止に至ることもあ
る。同じく、ナトリウムの排泄が充分でないので高ナト
リウム血清となり高血圧、心臓病、あるいは浮腫を起こ
すことが知られている。
従って、卵白中のナトリウムおよびカリウム含有量を選
択的に低減化することにより、卵白を望ましい腎臓病食
として提供することができる。
本発明は上記の知見に基づいて完成されたものであり、
卵白中のナトリウムおよびカリウム量を減少せしめた加
工卵白およびその製造方法を提供することを目的とする
く課題を解決するための手段〉 上記目的は、ナトリウムおよびカリウム量が原料卵白に
対し30%以上減少してなる加工卵白によって達威され
る。また本発明は、卵白の蛋白質Igあたりのナトリウ
ム含有量が11mg以下、カリウム含有量が11mg以
下である加工卵白を提供するものである。また上記目的
は卵白を適当な濃度の水溶液とし、次いで、a)水不溶
性の界面を介して陽イオンを選択的に除去まt;は交換
する方法、b)低分子量の溶質を選択的に除去する方法
、C)蛋白質を選択的に水不溶性の沈澱物にして水溶性
の陽イオンと分離する方法のうちの少なくとも一つの方
法を用いて卵白中のナトリウムおよびカリウム量を30
%以上減少せしめる加工卵白の製造方法によっても達戊
される。また本発明は、卵白が乾燥卵白である加工卵白
の製造方法を示すものである。また本発明は、陽イオン
を選択的に除去または交換する方法が、陽イオン交換樹
脂と卵白水溶液を接触せしめる方法である加工卵白の製
造方法を示すものである。また本発明は、陽イオン交換
樹脂が、予めカルシウムイオンおよび/マタはマグ不シ
ウムイオンによって交換されている加工卵白の製造方法
を示すものである。低分子量の溶質を選択的に除去する
方法が、通過限界分子量が100〜2 0 0 0 0
,好ましくは500〜5000である分子ふるい膜と卵
白水溶液を接触せしめる方法である加工卵白の製造方法
を示すものである。
く作用〉 本発明によって提供される加工卵白は天然のものに比べ
てナトリウムおよびカリウムの含有量が選択的に低減化
されている。即ち、本発明の加工卵白は原料卵白中のナ
トリウムおよびカリウム量がともに30%以上、好まし
くは50%以上、より好ましくは70%以上低減化され
ている。卵白中のナトリウムおよびカリウム量は鶏飼料
中の金属含量、環境条件および鶏の午齢等によっても異
なるが、概ね乾燥重量にして可食部100g中、ナトリ
ウムを約1300mg(蛋白質1gあたり約16mg)
カリウムを約1300mg(蛋白質1gあたり約16m
g)程度含有している。
本発明の加工卵白は、乾燥重量にして可食部100g中
、ナトリウムを約900mg以下(蛋白質Igあたり約
11mg以下)、カリウムを約900mg以下(同約1
1mg以下)含有しており、さらに好ましくはナトリウ
ムを約650mg以下(同約8B以下)およびカリウム
を約650mg以下(同約8mg以下)含有しており、
さらIこ好ましくはナトリウムを約400mg以下(同
約5mg以下)およびカリウムを約400mg以下(同
約5mg以下)含有している。
本発明の加工卵白は、ナトリウムおよびカリウムの含有
量が上記のように低減化されているが、カルシウム、鉄
、ビタミン等、他の有用な戊分は保持されており、従来
、栄養学的には優れた食品であるのにも拘わらず腎臓病
食としては用い難かった卵白をその優れた性質を損なわ
ずに腎臓病食として提供できるようにしたものである。
次いで、本発明によって提供される加工卵白の製造方法
について説明する。まず卵白を適当な濃度の水溶液とす
る。卵白としては、市販の液卵、または乾燥卵白のどち
らでも用いることができるが、所望の濃度の水溶液とす
るためには液卵では希釈あるいは濃縮の操作が繁雑とな
るので乾燥卵白を使用することが好ましい。この場合、
乾燥卵白あたり、5〜50W/V%とするのが好ましい
次いで、以下の3つの方法のうちいずれか一つ、または
2ないし3の方法を組み合わせて卵白を処理することに
よって卵白中のナトリウムおよびカリウム量を30%以
上減少せしめる。第1の方法は、水不溶性の界面を介し
て陽イオンを選択的に除去まl;は交換する方法である
。好ましくは、これを陽イオン交換樹脂と卵白水溶液と
を接触させることにより行い、陽イオン交換樹脂として
は、予めカノレシウムイオンおよび/またはマグネシウ
ムイオンによって交換されているものを用いることが好
ましい。この方法によれば、ナトリウムおよびカリウム
イオンの除去と同時に必要なイオンを更に卵白に与える
ことができる。
第2の方法は、低分子量の溶質を選択的に除去する方法
である。好ましくは、これを通過限界分子量が100〜
20000である分子ふるい膜、例えば(ボリスルホン
製、ニトロセルロース製等の限外濾過膜)と卵白水溶液
を接触せしめることにより行う。この方法によれば、卵
白の回収率を高くすることができ、また連続的に処理す
ることが可能である。
第3の方法は、蛋白質を選択的に水不溶性の沈澱物にし
て水溶性の陽イオンと分離する方法である。例えば、卵
白水溶液にアセトン、アルコール、ポリエチレングリコ
ールの添加等Iこよって行われる。この方法によれば、
高濃度に卵白を回収することができ、必要に応じて乾燥
を行う場合に有利である。
ここで用いI;方法は、いずれも蛋白質部分の変性を抑
えながら遊離のイオンであるナトリウムおよびカリウム
イオンを除去するものである。これらの方法を用いるこ
とにより、得られた加工卵白が食品としての調理加工性
を殆ど失うことなく、かつ蛋白質結合性の有用物質(鉄
、カルシウム、ビタミン等)を殆ど失うことなく調製で
きる。
〈実施例〉 次に実施例を示して本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1 卵白溶液を陰イオン交換膜ACH−4 5T,陽イオン
交換膜KC66−5Tを使用したイオン交換膜電気透析
装置(徳山曹達(株)社製TU−20)に通しスプレイ
ドライ法により乾燥卵白粉末を得た。上記処理により、
卵白中のナトリウム32%、カリウム75%が除去され
た結果、乾物100gあたりの含有量はナトリウムが処
理前の1323mgから900mglこ減じるとともt
こ、カリウムは903mgから226mgに低減化され
た。ナトリウム、カリウムともに、原子吸光で測定した
実施例2 卵白溶液をそのままPM−30膜(分子量透過限界30
00)を取り付けたアミコンTC− 1装置(アミコン
社製)にて処理し、限外濾過を行った。これをスプレイ
ドライして乾燥卵白粉末を得た。上記処理により、卵白
中のナトリウム44%カリウム46%が除去された結果
、乾物100gあたりの含有量はナトリウムが処理前の
1571I71gから880mgに減じるとともにカリ
ウムは790mgから427mgに低減化された。ナト
リウム、カリウムともに、原子吸光法で測定した。
実施例3 50W/V%の卵白溶液にlOOmQにエチルアルコー
ル200m4を加え、蛋白質を沈澱させた。ついでこれ
を濾取し、乾燥し乾燥卵白を得た。上記処理により、卵
白中のナトリウム35%、カリウム46%が除去された
。乾物1009あたりの含有量はナトリウムが1452
mgから944卯に、カリウムは950+++gから5
13mgに低減化された。
ナトリウム、カリウムともに原子吸光法で測定しIこ 
実施例4(ケーキミックスの製造) 実施例2で得られた処理卵白15gに小麦粉38g、砂
糖19gおよび重曹1gに香料1gを加えてケーキミッ
クスを製造した。かくして得られたケーキミックスにお
ける蛋白質1gあたりのナトリウム、カリウムおよびリ
ン含量はそれぞれ40mg,lomgおよび5mgであ
った。このケーキミックス50gに水45gを加え、常
法に従って焼いたところ、極めて風味の良いホットケー
キが得られIこ。
本実施例では3つの除去法を個別に記述したが、これら
を併用するとナトリウムやカリウムの除去率が向上する
ことは容易に推察できる。
〈発明の効果〉 本発明は、卵白中のナトリウムおよびカリウム量がそれ
ぞれ30%以上減少せしめられた加工卵白ならなる。天
然の卵白は良質の動物性蛋白質に富み、またその蛋白質
はアミノ酸スコアおよび利用率が高いので腎臓病食とし
て好ましいが、他方、ナトリウムおよびカリウムを多量
に含んでいる難点がある。カリウムは腎臓に大きな負担
を強い、ナトリウムは腎不全患者の多くに発現する高血
圧症および浮腫と関連があると考えられている。しかる
に本発明の加工卵白は蛋白質等の有用な成分を損失する
ことなく原料卵白中のナトリウムおよびカリウムの含有
量がいずれも30%以上低減されているので、腎臓病の
食事療法用食品として好適に使用される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)ナトリウムおよびカリウム量が原料卵白に対し30
    %以上減少してなることを特徴と する加工卵白。 2)卵白の蛋白質1gあたりのナトリウム含有量が11
    mg以下、カリウム含有量が11mg以下である請求項
    1に記載の加工卵白。 3)卵白を適当な濃度の水溶液とし、次いでa)水不溶
    性の界面を介して陽イオンを選 択的に除去または交換する方法 b)低分子量の溶質を選択的に除去する方 法 c)蛋白質を選択的に水不溶性の沈澱物に して水溶性の陽イオンと分離する方法 のうちの少なくとも一つの方法を用いて卵 白中のナトリウムおよびカリウム量を30 %以上減少せしめることを特徴とする加工 卵白の製造方法。 4)卵白が乾燥卵白である請求項3に記載の加工卵白の
    製造方法。 5)陽イオンを選択的に除去または交換する方法が、陽
    イオン交換樹脂と卵白水溶液を接 触せしめる方法である請求項3または4に 記載の加工卵白の製造方法。 6)陽イオン交換樹脂が、予めカルシウムイオンおよび
    /またはマグネシウムイオンによって交換されている請
    求項5に記載の加工卵 白の製造方法。 7)低分子量の溶質を選択的に除去する方法が、通過限
    界分子量が100〜20000であ る分子ふるい膜と卵白水溶液を接触せしめ る方法である請求項3に記載の加工卵白の 製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04197158A (ja) * 1990-11-29 1992-07-16 Miyoujiyou Shokuhin Kk 補助栄養食品
WO2022024828A1 (ja) * 2020-07-29 2022-02-03 和弘 原 成分調整物生産装置及び成分調整物生産方法

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