JPH03160951A - ヘム鉄含有ビスケット - Google Patents

ヘム鉄含有ビスケット

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JPH03160951A
JPH03160951A JP1296692A JP29669289A JPH03160951A JP H03160951 A JPH03160951 A JP H03160951A JP 1296692 A JP1296692 A JP 1296692A JP 29669289 A JP29669289 A JP 29669289A JP H03160951 A JPH03160951 A JP H03160951A
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JP
Japan
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iron
hemoferrum
heme iron
biscuits
heme
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Pending
Application number
JP1296692A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Chiba
千葉 吉之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はヘム鉄含有ビスケットに関するものである。さ
らに詳しくいえば、本発明は、家畜類や家禽類の血液に
特別の処理を施して得られた、血液由来物質特有の生臭
い臭気や味の少ない鉄分濃度の高いヘム鉄を含有し、機
能性食品として鉄欠乏性貧血症の予防などに有効なヘム
鉄含有ビス■− ケットに関するものである。
[従来の技術] 近午、味や栄養などの食品本米の機能に加え、第3の機
能として、生体防御、体調リズムの調節、老化抑制、疾
患の防止、疾病の回復などの生体調節機能をもたせた機
能性食品が注目され、積極的に開発研究がなされており
、すでに機能性食品の素材として、例えば食物繊維、オ
リゴ糖、バラチノース、エイコサペンタエンII (E
PA) 、キチン、カゼインフォスフォベブチド(C’
PP)、ギム不マ、β一カロチン、オクタコサノール、
ヘム鉄、リノール酸などが開発され、実用化されている
これらの機能性食品の素材の中で、ヘム鉄は鉄欠乏性貧
血症の予防に有効である。
鉄欠乏性貧血症は、乳幼児を含む戊長期、有経女性と妊
婦、スポーツ選手やそれと同等の労作を行う者、胃腸障
害などによる小食者や鉄吸収障害者、高齢者などによく
みられ、特にわが国においては女子に多くみられ、潜在
性症状を含めると、2 全体の半数近い人が貧血症になる可能性をもっていると
いわれている。
このような鉄欠乏性貧血症や貧血体質者には、従来治療
や予防を目的として、通常硫酸第一鉄、7マール酸第一
鉄、コハク酸第一鉄、クエン酸鉄などの鉄化合物を含む
医薬品や食品が用いられている。しかしながら、これら
の非ヘム鉄は吸収効率が低く、通常口からの摂取量に対
し5〜8%しか吸収されず、所望の効果を得るためには
、摂取量を多くする必要があり、その結果胃腸障害や便
秘などの副作用を引き起こすおそれがあるといった欠点
を有している。
これに対し、ヘム鉄は、口からの摂取量に対し、通常1
5〜20%、鉄欠乏時には約35%が吸収されるなど吸
収効率に優れている上、胃腸障害や便秘などの副作用を
もたらすことがほとんどないなどの長所を有している。
このようなヘム鉄の製造方法としては、従来、次の方法
が用いられていた。すなわち、牛血液などを遠心分離し
、その約40重量%の血餅を得ー3 たのち、これに2〜3重量倍程度の水を加えて溶血させ
、次いで水酸化ナトリウムなどのアルカリを適量加えて
pHを8,5近傍に調整してから、撹拌下にタンパク分
解酵素を適量加えて、温度40〜6000で適当な時間
加水分解を行う。反応終了後、系の温度を昇温させて酵
素を失活させたのち、処理液をp H 4 .0以下の
酸性にして析出物(鉄含有率の高いヘモグロビン分解物
)を生成させ、次いで遠心分離などの手段によりペース
ト状に回収し、さらに洗浄、乾燥して鉄高含有ヘム鉄を
得る。このようにして得られたヘム鉄は、鉄分が通常1
重量%前後含まれている。
しかしながら、このような方法においては、酵素処理液
を酸性にすることにより、生戊するヘム鉄の析出物は極
めて微細な結晶であり、しかも共存する分解液はアミノ
酸などを多量に含むために気泡性に富むことなどから、
回収効率が極めて悪く、コスト高になる上、得られるヘ
ム鉄は血液由来物特有の生臭い臭気や味を有するのを免
れないなどの欠点があった。
4一 そこで、本発明者らは、このような欠点を改良するため
に、先に、該酵素処理液を塩化マグネシウム、塩化カル
シウム、カリウムミョウバン及びアンモニウムミョウバ
ンの中から選ばれた少なくとも1種で処理することを特
徴とする鉄高含有ヘム鉄の製造法を提案した(特願平1
一144427号)。
ところで、ヘム鉄を含有するビスケットは知られている
(特開昭64−34232号公報)。しかしながら、こ
のヘム鉄含有ビスケットは、前記の従来法により得られ
たヘム鉄を用いているため、コストが高くつく上、生臭
い臭気や味を有し、商品価値の低下を免れないという欠
点を有している。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、従来のヘム鉄含有ビスケットが有する欠点を
克服し、血液由米物特有の生臭い臭気や味を有すること
がない鉄高含有ヘム鉄を含有し、鉄欠乏性貧血症の予防
などに有効な商品価値の高いビスケットを提供すること
を目的としてなされたものである。
5 [課題を解決するための手段] 本発明者は、前記の好ましい性質を有するヘム鉄含有ビ
スケットを開発すべく鋭意研究を重ねた結果、ヘム鉄と
して、家畜類や家禽類の血液から得られるヘモグロビン
に酵素処理を施したのち、この酵素処理液を特定の無機
塩で処理して得られるタンパク含量の少ない鉄高含有ヘ
ム鉄を用いることによりその目的を達戊しうろことを見
い出し、この知見に基づいて本発明を完或するに至った
すなわち、本発明は、ヘム鉄を含有するビスケットにお
いて、該ヘム鉄が、家畜類及び/又は家禽類の血液から
得られたヘモグロビンに酵素処理を施したのち、この酵
素処理液を塩化マグネシウム、塩化カルシウム、カリウ
ムミョウバン及びアンモニウムミョウバンの中から選ば
れた少なくとも1種で処理して得られた鉄高含有ヘム鉄
であることを特徴とするヘム鉄含有ビスケットを提供す
るものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明ビスケットは、鉄分濃度の高いヘム鉄を6一 含有するものであり、このヘム鉄は、本発明においては
、家畜類及び/又は家禽類の血液から得られるヘモグロ
ビンを処理することにより製造される。このヘモグロビ
ンとしては、家畜類や家禽類の血液に、所望に応じクエ
ン酸ナトリウム水溶液やヘパリン水溶液などを加えたの
ち、遠心分離して血漿と赤血球とに分離し、次いで得ら
れた赤血球に水を加えて溶血破壊したものを用いてもよ
いし、このようにして赤血球を溶血破壊したのち、遠心
分離などの手段によりヘモグロビンのみを回収し、噴霧
乾燥などの方法によって乾燥して血粉となし、次いで雑
菌処理し、可食グレードとして市販されているヘモグロ
ビンパウダーを水に分散溶解させたものを用いてもよい
本発明においては、まず、このようにして調製されたヘ
モグロビン含有液に、水酸化ナトリウムなどでアルカリ
性に調整したのち、タンパク分解酵素、例えばアルカリ
ブロテアーゼなどを加えて加水分解を行う。次に、この
酵素処理液中の酵素を昇温などの手段により失活させた
のち、再び降7ー 温し、これに塩化マグ不シウム、塩化カルシウム、カリ
ウムミョウバン及びアンモニウムミョウバンの中から選
ばれた少なくとも1種の無機塩を水溶液として加えよく
撹拌し、次いで酸を用いてこの液を酸性に調整し、鉄分
濃度の高いヘム鉄を析出させる。前記無機塩の使用量は
、ヘム鉄に対し通常0.0001〜2.0重量%の範囲
で選ばれる。
このようにして析出させたヘム鉄は、公知の手段によっ
て回収したのち、洗浄、乾燥後、粉砕することにより、
所望の鉄分濃度の高いヘム鉄が得られる。
本発明においては、酵素処理液を前記無機塩で処理する
ことにより、その凝集効果によってヘム鉄析出物は、凝
集が促進され、遠心分離やろ過などによる回収が容易で
回収効率が向上するとともに、得られたヘム鉄は、血液
由来物特有の生臭い臭気や味がほとんどないなどの特徴
を有し、かつ通常鉄分0.25重量%以上を含有してい
る。
本発明ヒスケットは、このようにして得られた鉄分濃度
の高いヘム鉄を含有するものであって、8 その製造方法については特に制限はなく、通常のビスケ
ット生地に該ヘム鉄を混合して焼くことによって製造す
ることができる。また、ヘム鉄をビスケット生地に混入
すると全体の色が黒っぽくなり、商品価値の低下を免れ
ないので、例えばココアなどを入れて全体を茶色っぽく
したり、ヘム鉄とココア入り部分と通常のビスケット生
地部分とでチェッカー柄を形成させ、商品価値を向上さ
せてもよい。
[実施例〕 次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれらの例によってなんら限定されるものでは
ない。
製造例1 不純物を取り除いた新鮮な牛血液1000&gを遠心分
離して血漿及び赤血球に分離し、得られた赤血球約40
0129に2.5重量倍の水を加えて赤血球を溶血破壊
したのち、水酸化ナトリウムを用いて液のpHを8.5
に調整し、次いで撹拌下にアルカリプロテアーゼ10k
9を加え、約50℃で9 4時間加水分解を行った。
次に、酵素反応終了液の温度を上昇させて酵素を失活さ
せたのち、室温まで冷却し、次いで、これに塩化マグネ
シウム0.1重量%を含有する水溶液lOkgを加えて
全体が均一になるようによく撹拌したのち、塩酸で液の
pHを4.0に調整し、ヘム鉄を析出させた。
この析出したヘム鉄をフィルタープレス機を用いてろ別
したのち(湿体重量約2 0 0ky)、2000ff
iの水を加えて撹拌しながら1時間水洗後、再びフィル
タープレス機を用いてろ別し、次いで70〜80℃の温
度で乾燥したのち粉砕して鉄高含有ヘム鉄を得た。
このようにして得られた鉄高含有ヘム鉄は、鉄分2.0
8重量%を含有しており、かつ血液由来物特有の生臭い
臭気及び味はほとんど有していなかった。
製造例2 製造例lにおいて、塩化マグネンウム0.1重量%含有
水溶液の代りに、塩化カルシウム0.1−10− 重量%含有水溶液を用いた以外は、製造例1と同様にし
て鉄高含有ヘム鉄を得た。
このようにして得られた鉄高含有ヘム鉄は、鉄分1.2
4重量%を含有しており、かつ血液由来物特有の生臭い
臭気及び味はほとんど有していなかった。
製造例3 製造例1において、塩化マグネシウム0.1重量%含有
水溶液の代りに、カリウムミョウバン0.5重量%含有
水溶液を用いた以外は、製造例lと同様にして鉄高含有
ヘム鉄を得た。
このようにして得られた鉄高含有ヘム鉄は、鉄分1.1
9重量%を含有しており、かっ血液由来物特有の生臭い
臭気及び味はほとんど有していなかった。
製造例4 製造例lにおいて、塩化マグネシウム0.1重量%含有
水溶液の代りに、アンモニウムミョウバン0.5重量%
含有水溶液を用いた以外は、製造例1と同様にして鉄高
含有ヘム鉄を得た。
ー11一 このようにして得られた鉄高含有ヘム鉄は、鉄分1.1
9重量%を含有しており、かつ血液由来物特有の生臭い
臭気及び味はほとんど有していなかった。
製造例5 製造例1において、塩化マグネシウム0.1重量%含有
水溶液を用いなかったこと以外は、製造例1と同様にし
て鉄高含有ヘム鉄を得た。なお、フィルタープレスでの
ろ過は、製造例1〜4に比べて困難であった。
このようにして得られた鉄高含有ヘム鉄は、鉄分1.1
2重量%を含有しており、かつ血液由来物特有の生臭い
臭気及び味が強く感じられた。
実施例1〜4、比較例1 砂糖320g、ココア409、塩3g、重曹4g及び鉄
分換算で0.229の製造例1〜5で得られたヘム鉄を
よく混合し、これにバター370gを入れホイップした
のち、卵150gを入れてホイップし、次いで小麦粉7
50gを入れ、よく混合した。
】2 次に、この混合物を型に入れて型取りしたのち、オーブ
ンにて160°Cで約15分間焼き、ビスケットを作製
した。このビスケットは、1枚当り鉄換算6mgのヘム
鉄を含有していた。
このようにして得られたヘム鉄含有ビスケットにおいて
、本発明のヘム鉄含有ビスケットは、血液由来物特有の
生臭い臭気及び味がほとんど感じられなかった。
C発明の効果] 本発明のヘム鉄含有ビスケットは、血液由来物特有の生
臭い臭気や味を有することがなく、かつ製造コストの低
い鉄高含有ヘム鉄を含有するものであって、機能性食品
として、鉄欠乏性貧血症の予防などに有効である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ヘム鉄を含有するビスケットにおいて、該ヘム鉄が
    、家畜類及び/又は家禽類の血液から得られたヘモグロ
    ビンに酵素処理を施したのち、この酵素処理液を塩化マ
    グネシウム、塩化カルシウム、カリウムミョウバン及び
    アンモニウムミョウバンの中から選ばれた少なくとも1
    種で処理して得られた鉄高含有ヘム鉄であることを特徴
    とするヘム鉄含有ビスケット。
JP1296692A 1989-11-15 1989-11-15 ヘム鉄含有ビスケット Pending JPH03160951A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5793563A (en) * 1992-04-28 1998-08-11 Fujitsu Limited Magnetic tape library apparatus having leader block engaging mechanism
US20130340779A1 (en) * 2012-06-20 2013-12-26 Qiuming Liu Electronic Cigarette and Electronic Cigarette Device
WO2021034204A1 (es) * 2019-08-21 2021-02-25 Garay Barrios Julio Joel Galleta antianémica enriquecida con un cereal del género chenopodium y un componente sanguineo bovino pastoso

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