JPH0398235A - けい光ランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、発光管の直線部を接着剤を用いて口金に接合
したけい光ランプに関する。

（従来の技術） 最近、けい光ランプにおいては、発光管の全長を短くす
ることなくコンパクト化する工夫が進められており、こ
のため発光管をＨ字形、Ｕ字形、Ｗ字形などの屈曲形に
構威している。

例えば、第２図ないし第４図にＨ字形のけい光ランプを
示し、この場合を例にして説明する。

図において１は発光管であり、このものは２本の直線形
バルブ２、２をこれらの先端部近傍で互いに溶着し、こ
の融着連結部３によって一体に結合してある。このため
２本の直線形バルブ２、２は上記融着連結部３を通じて
内部が互いに導通し、実質的に略Ｕ字形に連続した放電
路を構成してある。

直線形バルブ２、２の端部には、第３図に示すように、
それぞれステム４、４が封着されており、これらステム
４、４には電極５、５が装着されている。

なお、発光管１の内面にはけい光体被膜６が形或され、
かつこの発光管１内には所定量の水銀と、始動用希ガス
が封入されている。

このような発光管１は口金１０に取付けられている。

口金１０は、それぞれ合成樹脂などの絶縁体からなるベ
ース１１とキャップ１２を接合して構成され、ベース１
１には口金ピン１３・・・が突設されている。これら口
金ピン１３・・・には詳しい説明は省略するが、上記電
極５、５に接続されたリード線７・・・が接続されてい
る。

上記発光管１を構成する２本の直線形バルプ２、２は、
電極５、５を封装した端部が上記口金キャップ１２に形
成した挿入孔１５、１５に挿入されており、この挿入端
部は口金キャップ１２の内側に充填したシリコンなどの
接着剤１４により口金キャップ１２に接合されている。

これにより発光管１は直線形バルブ２、２の端部が上記
口金１０に覆われてこの口金１０に一体的に固着されて
いるものである。

ところで、上記発光管１を構成する２本の直線形バルブ
２、２の端部を上記口金キャップ１２に形成した挿入孔
１５、１５に挿入する場合、従来は第４図に示すような
関係を保っていた。

すなわち、口金キャップ１２側に形成する挿入孔１５、
１５の大きさは、バルブ２、２の端部が挿入できる大き
さであることは勿論であり、挿入の容易さのため、およ
び製造ばらつきを吸収するために、挿入孔１５、１５の
大きさをバルブ２、２の端部外径より若干大きくしてあ
る。

この場合設計上では、挿入孔１５の中心とバルブ２、２
端部の中心が一致するように設定されており、したがっ
てバルブ２、２外周面と挿入孔１５の内周面は、周方向
に等しい隙間を確保するようになっていた。換言すれば
、隣接するバルブ２、２端部の互いに向き合う内側では
、それぞれバルブ２、２と挿入孔１５の内周面との間に
隙間ａ，ｂが形或され、またバルブ２、２端部の互いに
背向方向外側では、それぞれバルブ２、２と挿入孔１５
の内周面との間に隙間ｃ，ｄが形成され、これら隙間は
設計上ではａ−ｂｗｃ−ｄとなるように設定されていた
。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、従来のこの種のＨ字形けい光ランプは、
コンパクト形を目的として小形が主流を占めており、せ
いぜい３６Ｗ程度の出力でありた。ところが、最近では
、高出力化が図られており、５５Ｗタイプや９６Ｗタイ
プのＨ字形けい光ランプが開発されつつある。

このような高出力形ランプでは、電極間距離が１０００
ｍ＋ａ以上になり、発光管の全長ｈが３０印以上にも達
するようになり、このため以下の問題が発生する。

すなわち、上記Ｈ字形けい光ランプを点灯した場合、発
光管１は発熱し、バルブ２、２の互いに向かい合う内側
の温度が外側の温度より高くなる。

つまり、バルブ２、２の外側の面は熱放射が比５ 較的円滑になされるが、互いに向かい合う内側の面は、
対向するバルブからの放射熱を受け、しかも隣接するバ
ルブ間の隙間では空気の対流が円滑に起こり難いため、
バルプ２、２の互いに向かい合う内側の面の温度が外側
面の温度より高くなる。

例えば、５５ＷタイプのＨ字形けい光ランプを周囲温度
が２５℃の状況で水平姿勢で点灯させた場合、第３図に
示す互いに向かい合うバルブ内側Ａ点での温度は９０℃
であり、外側面Ｂ点の温度は７０℃であり、端部相互は
ランプを点灯しない場合よりも３〜５■拡がることが確
かめられている。

また、２本の直線形バルブ２、２を互いに連結する融着
連結部３では、隣接するバルブ間の内側に臨む面の温度
が他の周方向の面の温度よりを高くなる。

そのため、発光管１は電極５、５を封装した端部が互い
に離れるように反り返り、第３図に想像線ｍで示すよう
に、相互に拡がろうとするような熱変形を生じる。

６ このように発光管１の端部が拡がった場合、従来ではバ
ルブ２、２外側に位置するバルブ２、２と挿入孔１５と
の間の隙間ｃＳｄはせいぜい寸法ばらつきを吸収する程
度の小さな隙間しか形成していないので、バルブ２、２
の外側の面が挿入孔１５の内面に当り、このため直線状
バルブ２、２の拡がりを強制的に阻止するようになって
いた。

しかしながら、隣接するバルブ２、２の端部の拡がりを
挿入孔１５によって無理に規制すると、融着連結部３に
応力が発生し、この融着連結部３にクラックが発生して
破損する不具合がある。

本発明においては、隣接するバルブ端部の拡がりが発生
しても破損を防止することができるけい光ランプを提供
しようとするものである。

［発明の構或］ （課題を解決するための手段） 本発明は、口金の挿入孔内周とこれら挿入孔に挿入され
た上記発光管の挿入端部外周との間の隙間を、隣接する
発光管の挿入端部間でそれぞれ内側に位置する隙間の和
（ａ＋ｂ）よりもそれぞれ外側に位置する隙間の和（ｃ
＋ｄ）を大きくした（ａ＋ｂ＜ｃ＋ｄ）ことを特徴とす
る。

（作用） 本発明によると、挿入孔内周と発光管の挿入端部外周と
の間の隙間は、それぞれ外側に位置する隙間の和を大き
くしたので、熱変形により発光管の端部が互いに拡がっ
た場合、これら端部の拡がりが許されることになり、拡
がりを無理に規制しないから融着連結部に応力を発生さ
せなくなり、しかってクラックの発生を防止することが
できる。

（実施例） 以下本発明について、第１図ないし第３図に示す第１の
実施例にもとづき説明する。

なお、本実施例では先に説明した従来の構造に比べて、
第２図および第３図に示される全体構造は同一であって
よいので、第２図および第３図を従来の説明と兼用して
用いるものとし、これらの全体構造の説明は省略する。

本実施例で従来と異なるのは、口金１０のキャップ１２
に形成された挿入孔１５、１５の構造である。本実施例
の場合は、発光管１を構成する２本の直線形バルブ２、
２の端部を挿入した場合、このバルブ２、２の挿入端部
の外周と、挿入孔１５、１５の内周との間に、向い合う
バルブ２、２のそれぞれ内側に位置して比較的小さな隙
間ａ１ｂが確保されているとともに、これらの外側には
比較的大きな隙間ｃ，ｄが形成されている。

設計上では、それぞれの挿入孔１５、１５内では、内側
の隙間よりも外側の隙間が大きく形成されており、つま
りａ＜ｃ，ｂａｄの関係を有している。

発光管１および挿入孔１５、１５の成形、加工および組
み付け等のばらつきを考慮して、ａ＋ｂ＜ｃ，ａ＋ｂ＜
ｄであることが望ましいが、少なくとも、 ａ十ｂ＜ｃ＋ｄ の関係となるように設定されている。

このような構成においては、ランプ点灯により発光管１
が発熱し、発光管１の電極５、５を封装した端部が互い
に離れるように反り返り、第３図９ に想像線ｍで示すように、相互に拡がろうとした場合、
シリコン接着剤１４は弾性を有しており、しかも各バル
ブ２、２の外側に位置する挿入孔１５との間の隙間ｃｓ
ｄが大きく形成されているので、これらバルブ２、２の
外側の面が挿入孔１５の内面に当ることがなくなり、直
線状バルブ２、２の拡がりを許容することになる。

したがって、隣接するバルブ２、２の端部の拡がりが自
由になし得るので、融着連結部３に応カを発生させるこ
とがなくなり、この融着連結部３にクラックを発生させ
ることが防止される。

なお、本発明は上記Ｈ字形けい光ランプに制約されるも
のではなく、例えばＵ字形けい光ランプであっても、第
１図の場合とまったく同様である。

さらに、本発明は、第５図および第６図に示す第２の実
施例のように、逆Ｗ字形けい光ランプであってもよい。

第５図および第６図に示すものは、口金キャップ１２の
中央部に、上記逆Ｗ字形発光管２ｏの中央部が挿入され
る長孔、またはだるま形孔２１が１　０ 形成され、この中央部の孔２１の両側に、挿入孔２２、
２２が形成されている。これら挿入孔２２、２２はここ
に挿入された発光管２０の両端直線部の端部２３、２３
外周との間に隙間を形成してあり、この隙間は、中央部
の孔２１に向うそれぞれ内側に位置して比較的小さな隙
間ａ，ｂが確保されているとともに、外側には比較的大
きな隙間ｃ１ｄが形威されている。

それぞれの挿入孔２２、２２内では、内側の隙間よりも
外側の隙間が大きく形成されており、っまりａ＜ｃＳｂ
ａｄの関係を有しており、少なくとも、 ａ＋ｂ＜ｃ＋ｄ の関係となるように設定されている。

このような構成においては、ランプ点灯により発光管２
０が発熱すると、発光管２０の電極を封装した両端直線
部の端部２３、２３が互いに外側に反り返りろうとする
が、発光管２０の各挿入端部２３、２３の外側に位置す
るｃ，ｄが大きく形成されているので、これら挿入端部
２３、２３の１１ 拡がりが許容されるとになる。

したがって、Ｕ字形屈曲部２４、２４に応力を発生させ
ることがなくなり、これら屈曲部２４、２４にクラック
を発生させることがなくなる。

また、本発明は、第７図および第８図に示す第３の実施
例のようなけい光ランプであってもよい。

第７図および第８図に示す発光管３０は、４本の直線形
バルブ３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２ｄを矩形に並べて
４本柱のように配置し、それぞれのバルブの端部相互を
融着連結部３３・・・で導通させて連結してある。

したがって、これら４本の直線形バルブ３２・・・の端
部が、それぞれ口金キャップ１２に形威した挿入孔１５
・・・に挿入され、図示しないシリコン接着剤を介して
この口金キャップ１２に接合されている。この場合、電
極５を封装したバルブ３２ａ１３２ｄと、これの他端部
に融着連結部３３を介して接続された他のバルブ３２ｂ
，３２Ｃとの間に、熱変形による拡がりが発生すること
が心配されるので、各挿入孔１５・・・の内側における
隙間ａ，ｂ１２ よりも外側の隙間ｃ，ｄを大きくしてあり、つまりａｒ
ｃＳｂ＜ｄの関係を有しており、少なくとも、 ａ＋ｂ＜ｃ＋ｄ の関係となるように設定されている。

このような構或においても、ランプ点灯により発光管３
０が発熱によりバルブ３２ａと３２ｂの間、および３２
ｄと３２ｃの間にそれぞれ互いに外側に離れようとする
変形が生じるが、外側に位置する隙間ｃ，ｄが大きく形
威されているので、これら挿入端部の拡がりが許容され
ることになり、融着連結部３３にクラックを発生させる
ことがなくなる。

また、本発明においては口金１０の構造が上記実施例に
示された構造に制約されるものではない。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によると、発光管の挿入端部
外周と挿入孔内周との間の隙間は、それぞれ外側に位置
する隙間の和を大きくしたので、熱変形により発光管の
挿入端部が互いに拡がった１３ 場合、これら挿入端部の拡がりが許されることになり、
拡がりを無理に規制しないので融着連結部やＵ字形屈曲
部に応力を発生させなくなり、しがってクラックの発生
を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例を示し、第３図中１−Ｉ
線に沿う矢視図、第２図および第３図は本発明の第１の
実施例および従来の説明に共通して用いる図であり、第
２図はけい光ランプの斜視図、第３図はその断面図、第
４図は従来の場合の第３図中Ｉ−Ｉ線に沿う矢視図、第
５図および第６図は本発明の第２の実施例を示し、第５
図はけい光ランプの側面図、第６図は第５図中ＶＩ−Ｖ
ｌ線の矢視図、第７図および第８図は本発明の第３の実
施例を示し、第７図けい光ランプの斜視図、第８図は第
７図中■一■線の矢視図である。 １、２０、３０・・・発光管、２、３２・・・バルプ、
５・・・電極、１０・・・口金、１２・・・口金キャッ
プ、１４・・・接着剤、１５・・・挿入孔。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 複数本の直線部を有し、これら直線部を相互に連通して
   全体として１本の放電路を構成するとともにこの放電路
   の端部に電極を封装してなる発光管と、上記発光管の直
   線部端部が挿入される複数の挿入孔を備え、この挿入孔
   に挿入された上記発光管の端部が接合される口金とを含
   むけい光ランプにおいて、 上記口金の挿入孔内周とこれら挿入孔に挿入された上記
   発光管の挿入端部外周との間の隙間を、隣接する発光管
   の挿入端部間でそれぞれ内側に位置する隙間の和（ａ＋
   ｂ）よりもそれぞれ外側に位置する隙間の和（ｃ＋ｄ）
   を大きくした（ａ＋ｂ＜ｃ＋ｄ）ことを特徴とするけい
   光ランプ。