JPH11204080A - 平板形蛍光ランプ及びその製造方法 - Google Patents

平板形蛍光ランプ及びその製造方法

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JPH11204080A
JPH11204080A JP617198A JP617198A JPH11204080A JP H11204080 A JPH11204080 A JP H11204080A JP 617198 A JP617198 A JP 617198A JP 617198 A JP617198 A JP 617198A JP H11204080 A JPH11204080 A JP H11204080A
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JP
Japan
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discharge path
lamp body
container
cap
flat
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Withdrawn
Application number
JP617198A
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English (en)
Inventor
Wataru Noda
渉 野田
Nobuhiro Hayashida
伸宏 林田
Tadao Uetsuki
唯夫 植月
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電極の配設作業が容易な平板形蛍光ランプを提
供する。 【解決手段】平板形の容器Aは、ランプ本体2とキャッ
プ3とで構成され、厚み方向に直交する面内で渦巻き状
の放電経路1を形成するための渦巻き状の溝2aがラン
プ本体2に形成されてる。ランプ本体2は、溝2aの両
端近傍にそれぞれ円形の孔21が形成されており、孔2
1の周縁にガラス製のチューブ4の一端部が封止され
る。ここで、チューブ4は上記溝2aの両端近傍で容器
Aの厚み方向に軸方向が一致する形でランプ本体2に対
して一端部が封止される。各チューブ4は、内部空間に
電極7が収納され、電極7の両端に接続される導入線6
を有するフレア形のステム5が軸方向の他端部に封止さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型の平板形蛍光
ランプ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、既存の蛍光ランプよりも小型
で面状光源として用いることができる小型の平板形蛍光
ランプとして、図8及び図9に示すように、平板形の容
器A内に形成された渦巻き状の放電経路1の両端付近に
フィラメントからなる電極7,7を配設したものが提案
されている(例えば、特願平9−174367号)。こ
こで、容器Aは、厚み方向に直交する面内で渦巻き状の
放電経路1を形成するための渦巻き状の溝2a’が形成
されたランプ本体2’と、ランプ本体2’の溝2a’を
覆うようにランプ本体2’に取り付けられる1枚の円板
状(平板状)のキャップ3とで構成されている。ここ
で、ランプ本体2’は、円環状の外周壁22’に一端部
23a’が連続一体で他端部がランプ本体2’の略中央
に位置する渦巻き状の仕切部23’を形成することによ
って、溝2a’が形成されている。溝2a’の両端部に
はそれぞれ上述の電極7,7が配置され、上記溝2a’
によって両電極7,7の間に1つの連続した放電経路1
が形成されている。言い換えれば、両電極7,7は放電
経路1となる溝2a’の両端付近に配置されている。ラ
ンプ本体2’およびキャップ3はガラス(例えば、ソー
ダガラス)により形成され、ランプ本体2’の円環状の
外周壁22’の端面に封着用ガラスであるフリット(図
示せず)を塗布してキャップ3に取り付けられる。この
ようにキャップ3とランプ本体2’とをフリットにより
取り付けた状態で加熱処理すれば、互いが密着された容
器Aが形成される。なお、容器A内の要所には蛍光物質
が被着されている。
【0003】また、ランプ本体2’は、2つの電極7,
7を配置できるように所定位置(溝2a’の両端近傍)
に、挿通孔2b’が形成されている。電極7の両端には
電極7を外部回路と電気的に接続するために導入線6,
6がそれぞれ接続されている。ランプ本体2’の挿通孔
2b’の周縁には、上記導入線6,6を有したフレア形
のステム5が一端部に封着された円筒状であってガラス
製のチューブ4の他端部が封止されている。ここで、電
極7は、チューブ4から露出しており(つまり、導入線
6,6の一部もチューブ4から露出している)、チュー
ブ4は、電極7を挿通孔2b’に挿入した状態で上記他
端部がランプ本体2’に対して挿通孔2b’の周縁にフ
リット(図示せず)により封着されている。
【0004】ところで、ランプ本体2’の円環状の外周
壁22’の端面に上記フリットを塗布してキャップ3を
取り付けた場合、上記フリットが厚みをもつので、外周
壁22’と連続一体となる仕切部23’の一端部23
a’の端面とキャップ3との間に、図10に示すように
微小な隙間(以下、微小空間Bと称す)が形成されてし
まう場合がある。このため、ランプ点灯時に微小空間B
に放電が生じ、放電経路1の一部が短絡されてしまい、
この部分で単位面積当たりの電流密度が増加して消費電
力が増加し、光出力が低下してしまうという不具合があ
った。また、微小空間Bでの電流密度が放電経路1での
電流密度に比べて著しく高くなるので、微小空間B近傍
でキャップ3の温度が局所的に上昇して高温になり、キ
ャップ3にクラックが発生してしまう恐れがあった。こ
のため、この構成では、例えば、仕切部23’の端面と
キャップ3との間隔を0.1mm以下とし、仕切部2
3’の端面での幅を2mm以下として放電経路1が短絡
されるのを防止することが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、ステム5に封着された導入線6,6の一部
及び電極7がチューブ4から露出しているので、電極7
を配置するには、電極7及び導入線6,6の一部をラン
プ本体2’挿通孔2b’に挿入する必要があり、電極7
の配設の作業性が悪いという問題(第1の問題点)があ
った。
【0006】また、仕切部23’の端面の寸法を上述の
ように制御することにより放電経路1の短絡を防止する
ことができるが、このような寸法制御は非常に難しいと
いう問題(第2の問題点)があった。本発明は上記事由
に鑑みて為されたものであり、請求項1乃至請求項3の
発明の主な目的(第1の目的)は、電極の配設作業が容
易な平板形蛍光ランプを提供することにあり、請求項4
乃至請求項7の発明の主な目的(第2の目的)は短絡放
電を防止することができる小型の平板形蛍光ランプ及び
その製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
第1の目的を達成するために、平板形であって厚み方向
に直交する面内で渦巻き状に形成された放電経路を有し
放電経路の両端近傍に孔が形成された容器と、上記放電
経路の両端近傍に配設された2個の電極と、筒状であっ
て上記放電経路の両端近傍で容器の厚み方向に軸方向が
一致する形で容器に対して一端部が封止され内部空間が
上記孔を通して上記放電経路に連通する一対のチューブ
とを備え、各チューブそれぞれの内部空間に上記電極が
収納されて成ることを特徴とするものであり、電極がチ
ューブに囲まれていることにより、従来のような容器の
挿通孔へ電極を挿入する作業が不要となり、容器に対す
る電極の配設作業が容易になる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、容器は、チューブが封止される部分の厚みが他の部
分に比べ薄くなっているので、容器の厚み方向における
チューブの突出長さを短くすることができ、結果として
容器の厚み方向におけるランプ全体の厚みを小さくする
ことができ、ランプ全体の小型化を図ることができる。
【0009】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、容器は、上記放電経路を形成する渦巻き状の溝が設
けられたガラスからなるランプ本体と、ガラスからなり
ランプ本体に気密的に取り付けられる平板状のキャップ
とで構成され、ランプ本体は、電極の近傍の構造がラン
プ点灯中にキャップの任意の二点間に130℃以上の温
度差が生じない構造となっているので、キャップをソー
ダガラスのような安価なガラスで形成しても点灯中にキ
ャップの任意の2点間に130℃以上の温度差が生じる
ことがなく、キャップに熱応力によるクラックが発生す
る可能性を少なくすることができる。
【0010】請求項4の発明は、上記第2の目的を達成
するために、平板形であって厚み方向に直交する面内で
渦巻き状に形成された放電経路を有する容器と、上記放
電経路の両端近傍に配設された2個の電極とを備え、容
器は、上記放電経路を形成する渦巻き状の溝が設けられ
たガラスからなるランプ本体と、ガラスからなりランプ
本体に気密的に取り付けられる平板状のキャップとで構
成され、ランプ本体は環状の外周壁と外周壁に連続一体
で上記溝を形成するための渦巻き状の仕切部とを有し外
周壁の端面がフリットによりキャップと封止され、外周
壁と仕切部との連続部近傍では仕切部の端面とキャップ
との間に隙間防止部材を介在させて成ることを特徴とす
るものであり、外周壁と仕切部との連続部近傍で仕切部
とキャップとの間に隙間が形成されることがなく、従来
のような仕切部の端面とキャップとの間に隙間があるこ
とにより発生する短絡放電を防止することができる。
【0011】請求項5の発明は、平板形であって厚み方
向に直交する面内で渦巻き状に形成された放電経路を有
する容器と、上記放電経路の両端近傍に配設された2個
の電極とを備え、容器は、上記放電経路を形成する渦巻
き状の溝が設けられたガラスからなるランプ本体と、ガ
ラスからなりランプ本体に気密的に取り付けられる平板
状のキャップとで構成され、ランプ本体は環状の外周壁
と外周壁に連続一体で上記溝を形成するための渦巻き状
の仕切部とを有し、外周壁の端面と仕切部の端面との両
方がフリットによりキャップと封止されて成ることを特
徴とするものであり、外周壁の端面及び仕切部の端面の
いずれもキャップとの間に隙間が形成されることがな
く、従来のような仕切部の端面とキャップとの間に隙間
があることにより発生する短絡放電を防止することがで
き、請求項4の発明に比べてより確実に短絡放電を防止
することができる。
【0012】請求項6の発明は、平板形であって厚み方
向に直交する面内で渦巻き状に形成された放電経路を有
する容器と、上記放電経路の両端近傍に配設された2個
の電極とを備え、容器は、上記放電経路を形成する渦巻
き状の溝が設けられたガラスからなるランプ本体と、ガ
ラスからなりランプ本体に気密的に取り付けられる平板
状のキャップとで構成され、ランプ本体は環状の外周壁
と外周壁に連続一体で上記溝を形成するための渦巻き状
の仕切部とを有する平板形蛍光ランプの製造方法であっ
て、ランプ本体の外周壁の端面と仕切部の端面との両方
にフリットを塗布してランプ本体とキャップとを封着す
ることを特徴とし、ランプ本体の外周壁の端面と仕切部
の端面との両方にフリットを塗布してランプ本体とキャ
ップとを封着するので、ランプ本体とキャップとの位置
決めが容易になるとともに、短絡放電の生じにくい平板
形蛍光ランプを提供することができる。
【0013】請求項7の発明は、平板形であって厚み方
向に直交する面内で渦巻き状に形成された放電経路を有
する容器と、上記放電経路の両端近傍に配設された2個
の電極とを備え、容器は、上記放電経路を形成する渦巻
き状の溝が設けられたガラスからなるランプ本体と、ガ
ラスからなりランプ本体に気密的に取り付けられる平板
状のキャップとで構成され、ランプ本体は環状の外周壁
と外周壁に連続一体で上記溝を形成するための渦巻き状
の仕切部とを有する平板形蛍光ランプの製造方法であっ
て、ランプ本体の仕切部の端面にフリットを塗布すると
ともに、キャップにおけるランプ本体の外周壁の端面に
対応する部位にフリットを塗布する第1の工程と、ラン
プ本体とキャップとを封止する第2の工程とを有するこ
とを特徴とし、ランプ本体とキャップとの位置決めが容
易になってランプ本体の外周壁の端面と仕切部の端面と
の両方がフリットを介してキャップと封着されるので、
短絡放電の生じにくい平板形蛍光ランプを提供すること
ができる。また、キャップにフリットを塗布する際には
容器の気密性を高めるためにフリットの塗布量を多くす
る必要があるが、ランプ本体の仕切部の端面にフリット
を塗布する際にはフリットの塗布量を少なくしてもよい
ので、フリットの使用量を低減して低コスト化を図るこ
とが可能となるとともに、フリットによる光束の減少を
防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1に本実施形態
の平板形蛍光ランプの断面図を、図2にキャップ3を取
り外した状態のランプ本体2の平面図を示す。本実施形
態は、平板形の容器Aに形成された渦巻き状の放電経路
1の両端近傍にフィラメントからなる電極7,7が配設
されている。ここで、容器Aは、厚み方向(図1の上下
方向)に直交する面内で渦巻き状の放電経路1を形成す
るための渦巻き状の溝2aが形成されたランプ本体2
と、ランプ本体2の溝2aを覆うようにランプ本体2に
取り付けられる1枚の円板状(平板状)のキャップ3と
で構成されている。なお、ランプ本体2は、円環状の外
周壁22の内周面の一部から断面逆V字状で渦巻き状の
仕切部23が連続一体に形成されている。仕切部23の
他端部はランプ本体2の略中央まで延設されている。
【0015】ランプ本体2は、溝2aの両端近傍にそれ
ぞれ円形の孔21が形成されており、孔21の周縁に円
筒状のガラス製のチューブ4の一端部が封止される。こ
こで、チューブ4は上記溝2aの両端近傍で容器Aの厚
み方向に軸方向が一致する形でランプ本体2に対して一
端部が封止され、該チューブ4の内部空間が上記孔21
を通して上記放電経路1に連通することになる。チュー
ブ4は、内部空間に上記電極7が配設され、電極7の両
端に接続される導入線6を有するフレア形のステム5が
軸方向の他端部に封止されている。したがって、上記孔
21及び上記溝2aによって両電極7,7の間に1つの
連続した放電経路1が形成されている。言い換えれば、
両電極7,7は放電経路1となる溝2aの両端近傍に配
置されている。
【0016】ランプ本体2およびキャップ3はガラス
(例えば、ソーダガラス)などの透光性材料により形成
され、成型ガラスからなるランプ本体2の円環状の外周
壁22の端面に封着用ガラスであるフリット(図示せ
ず)を塗布してキャップ3に取り付けられる。このよう
にキャップ3とランプ本体2とをフリットにより取り付
けた状態で加熱処理すれば、フリットが溶融してキャッ
プ3とランプ本体2とが気密的に結合された容器Aが形
成される。なお、容器A内の要所には蛍光物質が被着さ
れている。また、容器A内には、図示しない排気孔を通
して内部の排気を行った後に、希ガスと水銀とが封入さ
れる。
【0017】しかして、本実施形態では、電極7がチュ
ーブ4に囲まれていることにより、従来のようなランプ
本体2’の挿通孔2b’へ電極7を挿入する作業が不要
となり、容器Aに対する電極7の配設作業が容易にな
る。 (実施形態2)ところで、実施形態1の構成では、容器
Aの厚み方向におけるチューブ4の突出長さが大きいの
で、ランプ全体の小型化が難しいという不具合があっ
た。本実施形態は、この種の不具合を解決するためのも
のであり、図3に示す構成を採用している。
【0018】すなわち、本実施形態では、図3に示すよ
うに、放電経路1を形成するランプ本体2の厚みH
1 を、チューブ4を封止するチューブ結合部24の部分
で薄くしてある(図3ではこの部分の厚みをH2 として
ある)。しかして、実施形態1のようにチューブ結合部
24の厚みが薄くなるので、チューブ4の長さが実施形
態1と同等であっても、実施形態1の構成に比べてラン
プ全体の厚み(図1及び図3の上下方向の寸法)を小さ
くすることができる。つまり、ランプ全体の小型化を図
ることができる。なお、実施形態1と同様の構成要素に
は同一の符号を付し説明を省略する。
【0019】ところで、本実施形態では、実施形態1の
構成に比べてランプ全体の厚みを小さくできる替わり
に、電極7とキャップ3との距離が小さくなるととも
に、電極7とキャップ3との間の空間1bが狭くなるの
で、ランプ点灯時にランプ電流の電流密度が極部的に上
昇し、キャップ3の温度が局部的に上昇して高温とな
り、キャップ3に応力が発生してキャップ3にクラック
が発生してしまう恐れがある。
【0020】ここで、キャップ3の温度と応力との関係
は、熱膨張係数をα(1/℃)、ヤング率をE(kg/
cm2 )、ガラス内の2点の温度差をΔT(℃)、ポア
ソン比をε、キャップ3に働く応力値をσ(kg/cm
2 )とすると、 ΔT=2σ(1−ε)/αE で表される。この式に平均破壊応力(キャップ3が1/
2の確率で割れる応力)として500(kg/c
2 )、ソーダガラスの特性値としてα=82×10-7
(1/℃)、E=730×103 (kg/cm2 )、ε
=0.21を代入すると、温度差ΔTは130℃とな
る。つまり、キャップ3は任意の2点間で130℃以上
の温度差があれば、非常に高い確率で割れることにな
る。
【0021】本実施形態の構成の平形蛍光ランプとし
て、ランプ直径80mm、ランプ入力12Wのものを試
作して定格点灯させた場合、放電経路1のうち電極7か
ら離れた空間1aの電流密度が2.0mA/mm2 、電
極7近傍の空間1bの電流密度が4.2mA/mm2
あったが、ソーダガラスからなるキャップ3の任意の2
点間に130℃以上の温度差が生じることはなく、キャ
ップ3にクラックは発生しなかった。一方、ランプ直径
85mm、ランプ入力14Wのものを試作して定格点灯
させた場合、放電経路1のうち電極7から離れた空間1
aの電流密度が2.0mA/mm2 、電極7近傍の空間
1bの電流密度が7.9mA/mm2 となり、ソーダガ
ラスからなるキャップ3の任意の2点間に130℃以上
の温度差が生じてキャップ3にクラックが発生した。し
たがって、後者の平形蛍光ランプの場合には、電極7と
キャップ3との距離が大きくなるように、ランプ本体2
のチューブ結合部24の厚みH2 を厚くする必要があ
る。すなわち、ランプ本体2は、電極7の近傍の形状が
ランプ点灯中にキャップ3の任意の二点間に130℃以
上の温度差が生じない構造とすることが望ましく、この
ような構造を採用することにより、キャップ3に熱応力
によるクラックが発生する可能性を少なくすることがで
きる。
【0022】(実施形態3)図4に本実施形態の平板形
蛍光ランプの断面図を示す。本実施形態の基本構成は実
施形態2と略同じであり、ランプ本体2の外周壁22の
端面とキャップ3との間にフリット11(なお、実施形
態2の図3では図示されていない)が介在する点は同じ
であるが、渦巻き状の仕切部23の一端部23a(図2
参照)に蛍光体やフリットなどからなる固体の隙間防止
部材12(数十μmの厚さ)を配設した点に特徴があ
る。
【0023】しかして、本実施形態では、隙間防止部材
12を配設したことにより、ランプ本体2の外周壁22
と仕切部23との連続部近傍(一端部23a)で仕切部
23とキャップ3との間に隙間が形成されることがな
く、従来例のような仕切部23’の端面とキャップ3と
の間に隙間があることにより発生する短絡放電を防止す
ることができる。なお、実施形態1及び実施形態2と同
様の構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。
【0024】(実施形態4)図5に本実施形態の平板形
蛍光ランプの断面図を示す。本実施形態の基本構成は実
施形態2と略同じであり、ランプ本体2の外周壁22の
端面と仕切部23の端面との両方がフリット11により
キャップ3と封止されているので、外周壁22の端面及
び仕切部23の端面のいずれもキャップ3との間に隙間
が形成されることがなく、従来のような仕切部23の端
面とキャップ3との間に隙間があることにより発生する
短絡放電を防止することができ、実施形態3に比べてよ
り確実に短絡放電を防止することができる。
【0025】ところで、本実施形態において、ランプ本
体2とキャップ3とを気密的に結合して容器Aをつくる
には、図6に示すように、ランプ本体2の外周壁22の
端面と仕切部23の端面との両方にフリット11を塗布
し、ランプ本体2とキャップ3とを封着すればよい。こ
こで、ランプ本体2側にフリット11を塗布することに
より、キャップ3にフリット11を塗布する場合に比べ
て、ランプ本体2とキャップ3との位置決めが容易にな
る。
【0026】また、図7に示すように、ランプ本体2の
仕切部23の端面にフリット11を塗布するとともに、
キャップ3におけるランプ本体2の外周壁22の端面に
対応する部位にフリット11を塗布し、ランプ本体2と
キャップ3とを位置合わせして所定の加熱処理を行って
ランプ本体2とキャップ3との封着を行ってもよい。こ
の場合、キャップ3にフリット11を塗布する際には容
器Aの気密性を高めるためにフリット11の塗布量を多
くする必要があるが、ランプ本体2の仕切部23の端面
にフリット11を塗布する際にはフリットの塗布量を少
なくしてもよいので、ランプ本体2の仕切部23の端面
に塗布するフリット11の幅H4 をキャップ3に塗布す
るフリット11の幅H3 に比べて小さくすることがで
き、フリット11の使用量を低減して低コスト化を図る
ことが可能となるとともに、フリット11による光束の
減少を防止することができる。なお、キャップ3におけ
るランプ本体2の外周壁22の端面に対応する部位にフ
リット11を塗布することにより、ランプ本体2の外周
壁22の端面にフリットを塗布する場合に比べてより確
実に多くのフリット11を塗布することができるので、
容器Aの気密性を高めることができる。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明は、平板形であって厚み
方向に直交する面内で渦巻き状に形成された放電経路を
有し放電経路の両端近傍に孔が形成された容器と、上記
放電経路の両端近傍に配設された2個の電極と、筒状で
あって上記放電経路の両端近傍で容器の厚み方向に軸方
向が一致する形で容器に対して一端部が封止され内部空
間が上記孔を通して上記放電経路に連通する一対のチュ
ーブとを備え、各チューブそれぞれの内部空間に上記電
極が収納されているので、電極がチューブに囲まれてい
ることにより、従来のような容器の挿通孔へ電極を挿入
する作業が不要となり、容器に対する電極の配設作業が
容易になるという効果がある。
【0028】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、容器は、チューブが封止される部分の厚みが他の部
分に比べ薄くなっているので、容器の厚み方向における
チューブの突出長さを短くすることができ、結果として
容器の厚み方向におけるランプ全体の厚みを小さくする
ことができ、ランプ全体の小型化を図ることができると
いう効果がある。
【0029】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、容器は、上記放電経路を形成する渦巻き状の溝が設
けられたガラスからなるランプ本体と、ガラスからなり
ランプ本体に気密的に取り付けられる平板状のキャップ
とで構成され、ランプ本体は、電極の近傍の構造がラン
プ点灯中にキャップの任意の二点間に130℃以上の温
度差が生じない構造となっているので、キャップをソー
ダガラスのような安価なガラスで形成しても点灯中にキ
ャップの任意の2点間に130℃以上の温度差が生じる
ことがなく、キャップに熱応力によるクラックが発生す
る可能性を少なくすることができるという効果がある。
【0030】請求項4の発明は、平板形であって厚み方
向に直交する面内で渦巻き状に形成された放電経路を有
する容器と、上記放電経路の両端近傍に配設された2個
の電極とを備え、容器は、上記放電経路を形成する渦巻
き状の溝が設けられたガラスからなるランプ本体と、ガ
ラスからなりランプ本体に気密的に取り付けられる平板
状のキャップとで構成され、ランプ本体は環状の外周壁
と外周壁に連続一体で上記溝を形成するための渦巻き状
の仕切部とを有し外周壁の端面がフリットによりキャッ
プと封止され、外周壁と仕切部との連続部近傍では仕切
部の端面とキャップとの間に隙間防止部材を介在させて
いるので、外周壁と仕切部との連続部近傍で仕切部とキ
ャップとの間に隙間が形成されることがなく、従来のよ
うな仕切部の端面とキャップとの間に隙間があることに
より発生する短絡放電を防止することができるという効
果がある。
【0031】請求項5の発明は、平板形であって厚み方
向に直交する面内で渦巻き状に形成された放電経路を有
する容器と、上記放電経路の両端近傍に配設された2個
の電極とを備え、容器は、上記放電経路を形成する渦巻
き状の溝が設けられたガラスからなるランプ本体と、ガ
ラスからなりランプ本体に気密的に取り付けられる平板
状のキャップとで構成され、ランプ本体は環状の外周壁
と外周壁に連続一体で上記溝を形成するための渦巻き状
の仕切部とを有し、外周壁の端面と仕切部の端面との両
方がフリットによりキャップと封止されて成ることを特
徴とするものであり、外周壁の端面及び仕切部の端面の
いずれもキャップとの間に隙間が形成されることがな
く、従来のような仕切部の端面とキャップとの間に隙間
があることにより発生する短絡放電を防止することがで
き、請求項4の発明に比べてより確実に短絡放電を防止
することができるという効果がある。
【0032】請求項6の発明は、平板形であって厚み方
向に直交する面内で渦巻き状に形成された放電経路を有
する容器と、上記放電経路の両端近傍に配設された2個
の電極とを備え、容器は、上記放電経路を形成する渦巻
き状の溝が設けられたガラスからなるランプ本体と、ガ
ラスからなりランプ本体に気密的に取り付けられる平板
状のキャップとで構成され、ランプ本体は環状の外周壁
と外周壁に連続一体で上記溝を形成するための渦巻き状
の仕切部とを有する平板形蛍光ランプの製造方法であっ
て、ランプ本体の外周壁の端面と仕切部の端面との両方
にフリットを塗布してランプ本体とキャップとを封着す
るので、ランプ本体とキャップとの位置決めが容易にな
るとともに、短絡放電の生じにくい平板形蛍光ランプを
提供することができるという効果がある。
【0033】請求項7の発明は、平板形であって厚み方
向に直交する面内で渦巻き状に形成された放電経路を有
する容器と、上記放電経路の両端近傍に配設された2個
の電極とを備え、容器は、上記放電経路を形成する渦巻
き状の溝が設けられたガラスからなるランプ本体と、ガ
ラスからなりランプ本体に気密的に取り付けられる平板
状のキャップとで構成され、ランプ本体は環状の外周壁
と外周壁に連続一体で上記溝を形成するための渦巻き状
の仕切部とを有する平板形蛍光ランプの製造方法であっ
て、ランプ本体の仕切部の端面にフリットを塗布すると
ともに、キャップにおけるランプ本体の外周壁の端面に
対応する部位にフリットを塗布する第1の工程と、ラン
プ本体とキャップとを封止する第2の工程とを有するの
で、ランプ本体とキャップとの位置決めが容易になって
ランプ本体の外周壁の端面と仕切部の端面との両方がフ
リットを介してキャップと封着されることにより、短絡
放電の生じにくい平板形蛍光ランプを提供することがで
きるという効果がある。また、キャップにフリットを塗
布する際には容器の気密性を高めるためにフリットの塗
布量を多くする必要があるが、ランプ本体の仕切部の端
面にフリットを塗布する際にはフリットの塗布量を少な
くしてもよいので、フリットの使用量を低減して低コス
ト化を図ることが可能となるとともに、フリットによる
光束の減少を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す断面図である。
【図2】同上の要部平面図である。
【図3】実施形態2を示す断面図である。
【図4】実施形態3を示す断面図である。
【図5】実施形態4を示す断面図である。
【図6】同上の製造方法の説明図である。
【図7】同上の他の製造方法の説明図である。
【図8】従来例を示す断面図である。
【図9】同上の要部斜視図である。
【図10】同上の要部説明図である。
【符号の説明】
1 放電経路 2 ランプ本体 2a 溝 3 キャップ 4 チューブ 5 ステム 6 導入線 7 電極 21 孔 A 容器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板形であって厚み方向に直交する面内
    で渦巻き状に形成された放電経路を有し放電経路の両端
    近傍に孔が形成された容器と、上記放電経路の両端近傍
    に配設された2個の電極と、筒状であって上記放電経路
    の両端近傍で容器の厚み方向に軸方向が一致する形で容
    器に対して一端部が封止され内部空間が上記孔を通して
    上記放電経路に連通する一対のチューブとを備え、各チ
    ューブそれぞれの内部空間に上記電極が収納されて成る
    ことを特徴とする平板形蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 容器は、チューブが封止される部分の厚
    みが他の部分に比べ薄くなっていることを特徴とする請
    求項1記載の平板形蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 容器は、上記放電経路を形成する渦巻き
    状の溝が設けられたガラスからなるランプ本体と、ガラ
    スからなりランプ本体に気密的に取り付けられる平板状
    のキャップとで構成され、ランプ本体は、電極の近傍の
    構造がランプ点灯中にキャップの任意の二点間に130
    ℃以上の温度差が生じない構造となっていることを特徴
    とする請求項2記載の平板形蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】 平板形であって厚み方向に直交する面内
    で渦巻き状に形成された放電経路を有する容器と、上記
    放電経路の両端近傍に配設された2個の電極とを備え、
    容器は、上記放電経路を形成する渦巻き状の溝が設けら
    れたガラスからなるランプ本体と、ガラスからなりラン
    プ本体に気密的に取り付けられる平板状のキャップとで
    構成され、ランプ本体は環状の外周壁と外周壁に連続一
    体で上記溝を形成するための渦巻き状の仕切部とを有し
    外周壁の端面がフリットによりキャップと封止され、外
    周壁と仕切部との連続部近傍では仕切部の端面とキャッ
    プとの間に隙間防止部材を介在させて成ることを特徴と
    する平板形蛍光ランプ。
  5. 【請求項5】 平板形であって厚み方向に直交する面内
    で渦巻き状に形成された放電経路を有する容器と、上記
    放電経路の両端近傍に配設された2個の電極とを備え、
    容器は、上記放電経路を形成する渦巻き状の溝が設けら
    れたガラスからなるランプ本体と、ガラスからなりラン
    プ本体に気密的に取り付けられる平板状のキャップとで
    構成され、ランプ本体は環状の外周壁と外周壁に連続一
    体で上記溝を形成するための渦巻き状の仕切部とを有
    し、外周壁の端面と仕切部の端面との両方がフリットに
    よりキャップと封止されて成ることを特徴とする平板形
    蛍光ランプ。
  6. 【請求項6】 平板形であって厚み方向に直交する面内
    で渦巻き状に形成された放電経路を有する容器と、上記
    放電経路の両端近傍に配設された2個の電極とを備え、
    容器は、上記放電経路を形成する渦巻き状の溝が設けら
    れたガラスからなるランプ本体と、ガラスからなりラン
    プ本体に気密的に取り付けられる平板状のキャップとで
    構成され、ランプ本体は環状の外周壁と外周壁に連続一
    体で上記溝を形成するための渦巻き状の仕切部とを有す
    る平板形蛍光ランプの製造方法であって、ランプ本体の
    外周壁の端面と仕切部の端面との両方にフリットを塗布
    してランプ本体とキャップとを封着することを特徴とす
    る平板形蛍光ランプの製造方法。
  7. 【請求項7】 平板形であって厚み方向に直交する面内
    で渦巻き状に形成された放電経路を有する容器と、上記
    放電経路の両端近傍に配設された2個の電極とを備え、
    容器は、上記放電経路を形成する渦巻き状の溝が設けら
    れたガラスからなるランプ本体と、ガラスからなりラン
    プ本体に気密的に取り付けられる平板状のキャップとで
    構成され、ランプ本体は環状の外周壁と外周壁に連続一
    体で上記溝を形成するための渦巻き状の仕切部とを有す
    る平板形蛍光ランプの製造方法であって、ランプ本体の
    仕切部の端面にフリットを塗布するとともに、キャップ
    におけるランプ本体の外周壁の端面に対応する部位にフ
    リットを塗布する第1の工程と、ランプ本体とキャップ
    とを封止する第2の工程とを有することを特徴とする平
    板形蛍光ランプの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100576056B1 (ko) 2004-07-09 2006-05-03 이계승 평판형 형광램프
JP2006202668A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 Toshiba Lighting & Technology Corp 蛍光ランプ、蛍光ランプ装置及び照明器具
CN100390634C (zh) * 2004-06-01 2008-05-28 爱德牌工程有限公司 平面荧光灯及制造方法、制造平面荧光灯板的设备和方法

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