JP2791304B2 - 環形蛍光ランプ - Google Patents

環形蛍光ランプ

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JP2791304B2
JP2791304B2 JP33061495A JP33061495A JP2791304B2 JP 2791304 B2 JP2791304 B2 JP 2791304B2 JP 33061495 A JP33061495 A JP 33061495A JP 33061495 A JP33061495 A JP 33061495A JP 2791304 B2 JP2791304 B2 JP 2791304B2
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郁弘 奥野
俊喜 尾賀
英仁 河原
正嗣 三軒
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の環形発光管
を同心円状に配置した環形蛍光ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅照明を中心として環形蛍光ラ
ンプが広く用いられている。特に、高出力を得るため
に、2以上の個々の環形蛍光ランプを段違いに配置し
たものが使用されており、また、このような環形蛍光ラ
ンプは専用の照明器具に取り付けて使用されている。従
って、このような照明器具は厚形で大型のものとなるた
め、経済的ではなく、しかも器具デザインの面からも自
由度が制約されるなどの問題点を有していた。さらに、
以上の環形蛍光ランプと同等の高出力が得られる環
形蛍光ランプを単独使用した場合にも、環形蛍光ランプ
自身が大型化すると共に、照明器具も大型化してしま
い、経済面、デザイン面で上記と同様の問題が生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の環
形蛍光ランプの問題点を解決するために、2のコンパ
クトなガラス製の環形発光管を同一平面上でかつ同心円
状に配置し、それぞれの環形発光管をガラス管からなる
ブリッジ接合部によって相互に接合して、内部に一つ
放電路を形成した環形蛍光ランプが提案されている(特
開平2−61956号公報、特開平6−203798号
公報)。本発明者等は、これらの環形蛍光ランプについ
て種々検討を加えた。その結果、このような環形蛍光ラ
ンプでは、ランプ形状がコンパクトである上に、このラ
ンプは比較的高負荷で点灯されるため、必然的に水銀蒸
気圧を決定する発光管内の最冷点温度が最適温度領域で
ある40〜50℃よりも上昇してしまい、ランプ光束が
蛍光ランプとして本来実現可能な最大値よりも低下して
しまうという問題点があった。
【0004】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するため、ランプ光束を高く維持することができると
共に、コンパクトで高効率・高出力な環形蛍光ランプを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る環形蛍光ランプの第の構成は、一端
部に電極を有し、他端部に閉塞部を有する複数の環形発
光管が同心円状に配置され、前記複数の環形発光管の他
端部近傍がブリッジ接合部によって接合されて、内部に
一つの放電路が形成されると共に、前記他端部に最冷点
箇所が形成され、かつ、前記一端部と前記他端部の最冷
点箇所とを包囲する口金が備わった環形蛍光ランプであ
って、前記口金に前記最冷点箇所が位置する前記環形発
光管端部の外表面を外気に触れさせる通気口が設けられ
ていることを特徴とする。
【0006】また、前記本発明の第の構成において
は、複数の環形発光管が同一平面上に配置されているの
が好ましい。また、前記本発明の第の構成において
は、ブリッジ接合部の端部から他端部の端面中央部まで
の距離をL(mm)、環形発光管の管外径をd(mm)
としたとき、0.5d≦L≦1.3dなる関係を満足す
るのが好ましい。
【0007】また、前記本発明の第の構成において
は、最冷点箇所が複数の環形発光管のうち外側に位置す
る環形発光管に形成されているのが好ましい。
【0008】また、前記本発明の第の構成において
は、環形発光管の両端部の外壁面に湾曲用保持部が設け
られているのが好ましい。また、この場合には、環形発
光管の少なくとも非電極側他端部の湾曲用保持部よりも
先端側の内壁面に溝部が設けられているのが好ましい。
【0009】また、前記本発明の第の構成において
は、環形発光管の非電極側他端部がステムによって封止
されているのが好ましい。
【0010】また、本発明に係る環形蛍光ランプの第
の構成は、一端部に電極を有し、他端部に閉塞部を有す
複数の環形発光管が同心円状に配置され、前記複数
環形発光管の他端部近傍がブリッジ接合部によって接合
されて、内部に一つの放電路が形成されると共に、前記
他端部に最冷点箇所が形成され、かつ、前記一端部と前
記他端部のうち少なくとも一方を包囲する口金が備わっ
た環形蛍光ランプであって、前記口金に、前記環形発光
管の前記一端部と前記他端部とを熱遮蔽する熱遮蔽部材
が設けられたことを特徴とする。
【0011】また、前記本発明の第2の構成において
は、口金が、一端部と他端部の最冷点箇所とを包囲して
設けられ、かつ、前記口金に、前記最冷点箇所が位置す
る前記環形発光管端部の外表面を外気に触れさせる通気
口が設けられているのが好ましい。 また、前記本発明の
第2の構成においては、口金が、他端部の最冷点箇所と
離間して設けられているのが好ましい。
【0012】また、前記本発明の第の構成において
は、複数の環形発光管が同一平面上に配置されているの
が好ましい。また、前記本発明の第の構成において
は、ブリッジ接合部の端部から他端部の端面中央部まで
の距離をL(mm)、環形発光管の管外径をd(mm)
としたとき、0.5d≦L≦1.3dなる関係を満足す
るのが好ましい。
【0013】また、前記本発明の第の構成において
は、環形発光管の両端部の外壁面に湾曲用保持部が設け
られているのが好ましい。また、この場合には、環形発
光管の少なくとも非電極側他端部の湾曲用保持部よりも
先端側の内壁面に溝部が設けられているのが好ましい。
【0014】また、前記本発明の第の構成において
は、環形発光管の非電極側他端部がステムによって封止
されているのが好ましい。
【0015】また、本発明に係る環形蛍光ランプの第
の構成は、一端部に電極を有し、他端部にステムによっ
て封止された閉塞部を有する複数の環形発光管が同一平
面上に同心円状に配置され、前記複数の環形発光管の他
端部近傍がブリッジ接合部によって接合されて、内部に
一つの放電路が形成されると共に、前記他端部に最冷点
箇所が形成された環形蛍光ランプであって、ブリッジ接
合部の端部から前記他端部の端面中央部までの距離をL
(mm)、前記環形発光管の管外径をd(mm)とした
とき、0.5d≦L≦1.3dなる関係を満足してお
り、前記一端部と前記他端部とを包囲する口金が設けら
れ、前記口金には、前記最冷点箇所が位置する前記環形
発光管端部の外表面を外気に触れさせる通気口が設けら
れ、かつ、前記環形発光管の前記一端部と前記他端部と
を熱遮蔽する熱遮蔽部材が設けられたことを特徴とす
る。
【0016】
【発明の実施の形態】前記本発明の第の構成によれ
ば、一端部に電極を有し、他端部に閉塞部を有する複数
の環形発光管が同心円状に配置され、前記複数の環形発
光管の他端部近傍がブリッジ接合部によって接合され
て、内部に一つの放電路が形成されると共に、前記他端
部に最冷点箇所が形成され、かつ、前記一端部と前記他
端部の最冷点箇所とを包囲する口金が備わった環形蛍光
ランプであって、前記口金に前記最冷点箇所が位置する
前記環形発光管端部の外表面を外気に触れさせる通気口
が設けられていることを特徴とするので、電極の熱がブ
リッジ接合部側端部へ伝わって最冷点箇所の温度を最適
領域から過度に上昇させることはない。その結果、ラン
プ光束が低下するのを防止することができる。
【0017】また、前記本発明の第1の構成において、
複数の環形発光管が同一平面上に配置されているという
好ましい例によれば、照明器具を薄形にすることができ
る。
【0018】また、前記本発明の第1の構成において、
ブリッジ接合部の端部から他端部の端面中央部までの距
離をL(mm)、環形発光管の管外径をd(mm)とし
たとき、0.5d≦L≦1.3dなる関係を満足すると
いう好ましい例によれば、最冷点箇所の温度を、発光管
内の水銀蒸気圧が最適となる領域に保つことができ、ラ
ンプ光束の最大値を容易に得ることができる。
【0019】また、前記本発明の第の構成において、
最冷点箇所が複数の環形発光管のうち外側に位置する環
形発光管に形成されているという好ましい例によれば、
発光管端部の非発光面積を小さくして、高い光束値を得
ることができる。
【0020】また、前記本発明の第1の構成において、
環形発光管の両端部の外壁面に湾曲用保持部が設けられ
ているという好ましい例によれば、ランプ製造工程にお
いて環形発光管の湾曲用保持部をしっかりと保持するこ
とができるので、環形発光管の曲げ精度を高めることが
できる。また、この場合、環形発光管の少なくとも非電
極側他端部の湾曲用保持部よりも先端側の内壁面に溝部
が設けられているとい う好ましい例によれば、溝部に最
冷点箇所が形成され、その温度を最適値に保つことがで
きる。
【0021】また、前記本発明の第1の構成において、
環形発光管の非電極側他端部がステムによって封止され
ているという好ましい例によれば、従来構造の場合に比
べて非電極側他端部の強度が向上する。従来構造の場合
には、発光管の一部を溶かして端部を形成するので、特
に管径の大きな発光管では非電極側他端部の肉厚が薄く
なってしまう。これに対し、ステムによって封止する場
合には、端部を強固に封止することができると共に、発
光管の曲げ加工時やランプ完成後の端部の割れ等の不都
合を解消することができる。また、ステムによって封止
する場合には、従来構造の場合に比べて製造が比較的容
易であり、従来の製造設備を使用して製造することがで
きる。
【0022】また、前記本発明の第の構成によれば、
一端部に電極を有し、他端部に閉塞部を有する複数の環
形発光管が同心円状に配置され、前記複数の環形発光管
の他端部近傍がブリッジ接合部によって接合されて、内
部に一つの放電路が形成されると共に、前記他端部に最
冷点箇所が形成され、かつ、前記一端部と前記他端部の
うち少なくとも一方を包囲する口金が備わった環形蛍光
ランプであって、前記口金に、前記環形発光管の前記一
端部と前記他端部とを熱遮蔽する熱遮蔽部材が設けられ
たことを特徴とするので、電極から最冷点箇所への熱の
伝わりを抑制することができる。その結果、最冷点箇所
の温度が最適領域から過度に上昇するのを防止すること
ができるので、ランプ光束が低下するのを防止すること
ができる。
【0023】また、前記本発明の第2の構成において、
口金が、一端部と他端部の最冷点箇所とを包囲して設け
られ、かつ、前記口金に、前記最冷点箇所を外気に触れ
させる通気口が設けられているという好ましい例によれ
ば、複数の環形発光管を安定に保持した状態で、最冷点
箇所が外気に触れた状態を作り出すことができる。
【0024】また、前記本発明の第2の構成において、
口金が、他端部の最冷点箇所と離間して設けられている
という好ましい例によれば、最冷点箇所が外気に触れた
状態を作り出すことができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を用い
説明する。 〈第1の実施例〉 図1は本発明に係る環形蛍光ランプの第1の実施例を示
す一部切り欠き正面図、図2は図1の環形蛍光ランプの
ブリッジ接合部周辺の構造を示す一部切り欠き正面図で
ある。図1、図2に示すように、ガラス製の2の環形
発光管1、2は同一平面上でかつ同心円状に配置されて
おり、環形発光管1、2のそれぞれの一端部には電極
3、4が取り付けられている。また、環形発光管1、2
の他端部11、12はそれぞれ閉塞されている。環形発
光管1、2の他端部11、12の近傍は、ガラス管から
なるブリッジ接合部5によって接合されており、これに
より発光管内部の電極3、4間に一つの放電路が形成さ
れている。発光管1、2の内表面には希土類蛍光体6が
塗布されており、環形発光管1、2内には水銀と始動補
助用ガス及び緩衝ガスとしてのアルゴン、ネオンなどの
希ガス(200〜500Pa)が封入されている。尚、
水銀は亜鉛−水銀などのアマルガム合金として封入して
もよい。
【0026】本実施例の環形蛍光ランプは、環形発光管
1、2の管外径dがそれぞれ14mm、外側に位置する
環形発光管1の環外径が150mm、内側に位置する環
形発光管2の環内径が90mmとコンパクトな形状をし
ており、ランプ入力25Wで点灯するように設計されて
いる。
【0027】ブリッジ接合部5の端部から環形発光管
1、2の他端部11、12の端面中央部までの距離Lは
それぞれ13mmであり、また、内側に位置する環形発
光管2の両端部間の中心間距離l′は18mmである。
この環形蛍光ランプを、50kHzのインバータ回路を
用いてランプ入力25Wで点灯させたところ、色温度3
000ケルビンの発光色で1490lmという高い光束
値が得られた。また、環形発光管1、2の温度を測定し
たところ、他端部11、12に最冷点箇所が形成されて
おり、最冷点箇所の温度は、25W点灯時(室温25
℃)においてほぼ最大光束値が得られる最適水銀蒸気圧
に相当する45℃であった。さらに、種々検討を加えた
結果、環形発光管1、2の管外径をdとして、ブリッジ
接合部5の端部から環形発光管1、2の他端部11、1
2の端面中央部までの距離Lを、0.5d≦L≦1.3
dの範囲に設定することにより、最冷点箇所の温度を、
発光管内の水銀蒸気圧が最適となる領域に保つことがで
き、ランプ光束の最大値を容易に得ることができた。
【0028】〈第2の実施例〉 本実施例では、上記第1の実施例の環形蛍光ランプに口
金を取り付けた環形蛍光ランプについて説明する。
【0029】まず、図3に示すように、環形発光管1、
2の両端部全体を、従来と同様の口金28を用いて包囲
した環形蛍光ランプを作製し、ランプの諸特性を測定し
た。その結果、このようなランプでは、口金を有さない
裸ランプの場合に比べて、光束値が1490lmから1
260lmへ著しく低下することが分かった。このよう
に光束値が著しく低下するのは、最冷点箇所の温度、つ
まり、管内水銀蒸気圧が最適領域から過度に上昇するた
めである。
【0030】本発明者等は、上記の結果に基づき、口金
29によって環形発光管1、2の一端部(電極3、4
側)を包囲し、他端部(最冷点箇所)11、12を口金
29から離間して、外気に触れさせた環形蛍光ランプ
(図4)と、環形発光管1、2の一端部(電極3、4
側)及び他端部11、12が通気口10を有する口金3
0によって包囲され、口金30の通気口10によって他
端部11、12が外気と触れている環形蛍光ランプ(図
5)とを作製した。これらの環形蛍光ランプの光束値
は、図4に示すのもので1575lm、図5に示すもの
で1520lmであり、口金を設けない状態の裸ランプ
の光束値に非常に近いものであった。このようにランプ
光束の低下が抑えられたのは、電極3、4の熱が他端部
11、12に伝わって最冷点箇所の温度を最適領域から
過度に上昇させることがないからである。
【0031】〈第3の実施例〉 本実施例においては、定格電力60Wの環形蛍光ランプ
について説明する。本実施例の環形蛍光ランプは、基本
的に上記第1の実施例と同様の構造(図1、図2)を有
している。そして、この環形蛍光ランプは、図4と同様
に、口金29によって環形発光管1、2の一端部(電極
3、4側)が包囲され、他端部(最冷点箇所)11、1
2が口金29から離間して、外気に触れた状態となって
いる。
【0032】本実施例の環形蛍光ランプの各寸法は、環
形発光管1、2の管外径が20mm、外側に位置する環
形発光管1の環外径が240mm、内側に位置する環形
発光管2の環内径が155mm、ブリッジ接合部5の端
部から他端部11、12の端面中央部までの距離Lが1
9mm、環形発光管2の両端部の中心間距離lが22m
mである。このランプを50kHzのインバータ回路を
用いてランプ入力60Wで点灯させたところ、4390
lmという高い光束値が得られた。
【0033】本実施例の環形蛍光ランプの口金として、
図3に示すような従来の口金28を用い、この口金28
によって環形発光管1、2の両端部全体を包囲した構造
に関してさらに検討を加えた。その結果、環形発光管
1、2の両端部全体を口金によって包囲する場合であっ
ても、図6に示すような、環形発光管1、2の一端部
(電極3、4側)と他端部11、12とを熱遮蔽する熱
遮蔽部材である熱遮蔽用隔壁16を設けた口金31を用
いれば、環形発光管1、2の一端部(電極3、4側)か
ら最冷点箇所(他端部11、12)への熱の伝わりを抑
制して、最冷点箇所の温度が最適領域から過度に上昇す
るのを防止することができるので、ランプ光束が低下す
るのを防止することができる。具体的数値を挙げれば、
図3の口金28を用いた場合の光束値は1260lmで
あったが、熱遮蔽用隔壁16を設けた口金31を用いた
場合の光束値は1420lmであった。また、同様の熱
遮蔽効果は、図5の通気口10を設けた口金30に関し
ても得られることが分かった。具体的数値を挙げれば、
通気口10を設けただけの口金30を用いた場合の光束
値は上記したように1520lmであったが、さらに熱
遮蔽用隔壁を設けた場合の光束値は1560lm(40
lm向上)であった。
【0034】〈第4の実施例〉 図7は本発明に係る環形蛍光ランプの第4の実施例のブ
リッジ接合部周辺の構造の一例を示す正面図、図8は本
発明に係る環形蛍光ランプの第4の実施例のブリッジ接
合部周辺の構造の他の例を示す正面図である。
【0035】本実施例では、図7、図8に示すように、
環形発光管1、2の他端部11、12のいずれか一方を
外部に露出させる口金32、33を用いて環形蛍光ラン
プを作製し、露出させた方の他端部11(又は12)に
最冷点箇所を形成した。この場合にも、図4の口金29
を用いた場合と同様の光束値が得られた。特に、発光管
端部の非発光面積を小さくして、高い光束値を得ること
ができることから、図7に示すように、外側に位置する
環形発光管1の他端部11に最冷点箇所を設ける方が好
ましい。
【0036】〈第5の実施例〉 図9は本発明に係る環形蛍光ランプの第5の実施例のブ
リッジ接合部周辺の構造の一例を示す一部切り欠き正面
図である。図9に示すように、環形発光管1、2の両端
部の外壁面には湾曲用保持部20が設けられている。ま
た、環形発光管1、2の少なくとも非電極側他端部1
1、12には、湾曲用保持部20よりも先端側の内壁面
に溝部19が設けられている。また、環形発光管1、2
の一端部(電極3、4側)は口金34によって包囲され
ており、他端部11、12は口金34と離間して、外気
に触れた状態となっている。この構成によれば、ランプ
製造工程において環形発光管1、2の湾曲用保持部20
をしっかりと保持することができるので、環形発光管
1、2の曲げ精度を高めることができる。また、この構
成によれば、溝部19に最冷点箇所が形成され、その温
度を最適値に保つことができる。
【0037】尚、図10に示すように、非電極側他端部
11、12を、電極側端部と同様のステムによって封止
すれば、図9に示すような端部構造の場合に比べて非電
極側他端部11、12の強度が向上する。図9に示す端
部構造の場合には、発光管の一部を溶かして端部を形成
するので、特に管径の大きな発光管では非電極側他端部
11、12の肉厚が薄くなってしまう。これに対し、ス
テムによって封止する場合には、端部を強固に封止する
ことができると共に、発光管の曲げ加工時やランプ完成
後の端部の割れ等の不都合を解消することができる。ま
た、ステムによって封止する場合には、図9に示す端部
構造の場合に比べて製造が比較的容易であり、従来の製
造設備を使用して製造することができる。
【0038】また、本実施例においては、口金として環
形発光管1、2の一端部のみを包囲する口金34が用い
られているが、必ずしもこの構造の口金に限定されるも
のではなく、少なくとも非電極側他端部11、12が外
気に触れるような口金構造であればよい。
【0039】〈第6の実施例〉 図11は本発明に係る環形蛍光ランプの第6の実施例の
ブリッジ接合部周辺の構造を示す一部切り欠き正面図で
ある。図11に示すように、口金35は、環形発光管
1、2の一端部(電極3、4側)と非電極側他端部1
1、12の最冷点箇所とを包囲して設けられている。ま
た、口金35には、最冷点箇所が位置する環形発光管端
部の外表面を外気に触れさせる通気口10と、環形発光
管1、2の一端部(電極3、4側)と非電極側他端部1
1、12とを熱遮蔽する熱遮蔽部材である熱遮蔽用隔壁
16とが設けられている。この構成によれば、通気孔1
0及び熱遮蔽用隔壁16の温度上昇防止効果が相俟って
最冷点箇所の温度が最適領域から過度に上昇するのを確
実に防止することができるので、ランプ光束が低下する
のを確実に防止することができる。
【0040】〈第7の実施例〉 図12は本発明に係る環形蛍光ランプの第7の実施例の
ブリッジ接合部周辺の構造の一例を示す一部切り欠き正
面図である。図12に示すように、環形発光管1、2の
両端部の外壁面には湾曲用保持部20が設けられてい
る。また、環形発光管1、2の少なくとも非電極側他端
部11、12には、湾曲用保持部20よりも先端側の内
壁面に溝部19が設けられている。他の構成は上記第6
の実施例(図11)と同様であるため、同一部材には同
一の符号を付してその説明は省略する。この構成によれ
ば、溝部19に最冷点箇所が形成され、その温度が最適
値に保たれるので、上記第6の実施例の場合に比べて、
最冷点箇所の温度上昇をさらに確実に防止することがで
きる。また、この構成によれば、ランプ製造工程におい
て環形発光管1、2の湾曲用保持部20をしっかりと保
持することができるので、環形発光管1、2の曲げ精度
を高めることができる。
【0041】尚、図13に示すように、非電極側他端部
11、12を、電極側端部と同様のステムによって封止
すれば、図12に示すような端部構造の場合に比べて非
電極側他端部11、12の強度が向上する。図12に示
す端部構造の場合には、発光管の一部を溶かして端部を
形成するので、特に管径の大きな発光管では非電極側他
端部11、12の肉厚が薄くなってしまう。これに対
し、ステムによって封止する場合には、端部を強固に封
止することができると共に、発光管の曲げ加工時やラン
プ完成後の端部の割れ等の不都合を解消することができ
る。また、ステムによって封止する場合には、図12に
示す端部構造の場合に比べて製造が比較的容易であり、
従来の製造設備を使用して製造することができる。
【0042】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の環形蛍
光ランプは、最冷点箇所が位置する環形発光管端部の外
表面を外気に触れさせるようにしたものであるから、最
冷点箇所の温度、つまり、管内水銀蒸気圧がほぼ最適領
域に保たれ、高いランプ光束値が得られる。また、コン
パクトで高効率・高出力の環形蛍光ランプが実現され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る環形蛍光ランプの第1の実施例を
示す一部切り欠き正面図である。
【図2】図1の環形蛍光ランプのブリッジ接合部周辺の
構造を示す一部切り欠き正面図である。
【図3】本発明の第2及び第3の実施例において比較例
として作製した環形蛍光ランプのブリッジ接合部周辺の
構造を示す正面図である。
【図4】本発明に係る環形蛍光ランプの第2の実施例の
ブリッジ接合部周辺の構造の一例を示す正面図である。
【図5】本発明に係る環形蛍光ランプの第2実施例のブ
リッジ接合部周辺の構造の他の例を示す正面図である。
【図6】本発明に係る環形蛍光ランプの第3の実施例の
ブリッジ接合部周辺の構造を示す一部切り欠き正面図で
ある。
【図7】本発明に係る環形蛍光ランプの第4実施例のブ
リッジ接合部周辺の構造の一例を示す正面図である。
【図8】本発明に係る環形蛍光ランプの第4実施例のブ
リッジ接合部周辺の構造の他の例を示す正面図である。
【図9】本発明に係る環形蛍光ランプの第5の実施例の
ブリッジ接合部周辺の構造の一例を示す一部切り欠き正
面図である。
【図10】本発明に係る環形蛍光ランプの第5の実施例
のブリッジ接合部周辺の構造の他の例を示す一部切り欠
き正面図である。
【図11】本発明に係る環形蛍光ランプの第6の実施例
のブリッジ接合部周辺の構造を示す一部切り欠き正面図
である。
【図12】本発明に係る環形蛍光ランプの第7の実施例
のブリッジ接合部周辺の構造の一例を示す一部切り欠き
正面図である。
【図13】本発明に係る環形蛍光ランプの第7の実施例
のブリッジ接合部周辺の構造の他の例を示す一部切り欠
き正面図である。
【符号の説明】
1、2 環形発光管 3、4 電極 5 ブリッジ接合部 6 蛍光体 28、29、30、31、32、33、34、35 口
金 10 通気口 11、12 (非電極側)他端部 16 熱遮蔽用隔壁 19 溝部 20 湾曲用保持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三軒 正嗣 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工 業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−133744(JP,A) 特開 平2−61956(JP,A) 特開 平6−203798(JP,A) 実開 昭59−86656(JP,U) 特公 昭37−10044(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 61/32 H01J 5/50

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部に電極を有し、他端部に閉塞部を
    有する複数の環形発光管が同心円状に配置され、前記
    の環形発光管の他端部近傍がブリッジ接合部によって
    接合されて、内部に一つの放電路が形成されると共に、
    前記他端部に最冷点箇所が形成され、かつ、前記一端部
    と前記他端部の最冷点箇所とを包囲する口金が備わった
    環形蛍光ランプであって、前記口金に前記最冷点箇所が
    位置する前記環形発光管端部の外表面を外気に触れさせ
    る通気口が設けられていることを特徴とする環形蛍光ラ
    ンプ。
  2. 【請求項2】 一端部に電極を有し、他端部に閉塞部を
    有する複数の環形発光管が同心円状に配置され、前記
    の環形発光管の他端部近傍がブリッジ接合部によって
    接合されて、内部に一つの放電路が形成されると共に、
    前記他端部に最冷点箇所が形成され、かつ、前記一端部
    と前記他端部のうち少なくとも一方を包囲する口金が備
    わった環形蛍光ランプであって、前記口金に、前記環形
    発光管の前記一端部と前記他端部とを熱遮蔽する熱遮蔽
    部材が設けられたことを特徴とする環形蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 口金が、一端部と他端部の最冷点箇所と
    を包囲して設けられ、かつ、前記口金に、前記最冷点箇
    が位置する前記環形発光管端部の外表面を外気に触れ
    させる通気口が設けられた請求項に記載の環形蛍光ラ
    ンプ。
  4. 【請求項4】 口金が、他端部の最冷点箇所と離間して
    設けられた請求項2に記載の環形蛍光ランプ。
  5. 【請求項5】 複数の環形発光管が同一平面上に配置さ
    れた請求項1〜のいずれかに記載の環形蛍光ランプ。
  6. 【請求項6】 環形発光管の両端部の外壁面に湾曲用保
    持部が設けられた請求項1〜のいずれかに記載の環形
    蛍光ランプ。
  7. 【請求項7】 環形発光管の少なくとも非電極側他端部
    の湾曲用保持部よりも先端側の内壁面に溝部が設けられ
    た請求項に記載の環形蛍光ランプ。
  8. 【請求項8】 環形発光管の非電極側他端部がステムに
    よって封止された請求項1〜のいずれかに記載の環形
    蛍光ランプ。
  9. 【請求項9】 ブリッジ接合部の端部から他端部の端面
    中央部までの距離をL(mm)、環形発光管の管外径を
    d(mm)としたとき、0.5d≦L≦1.3dなる関
    係を満足する請求項1又は2に記載の環形蛍光ランプ。
  10. 【請求項10】 最冷点箇所が複数の環形発光管のうち
    外側に位置する環形発光管に形成された請求項1又は2
    に記載の環形蛍光ランプ。
  11. 【請求項11】 一端部に電極を有し、他端部にステム
    によって封止された閉塞部を有する複数の環形発光管が
    同一平面上に同心円状に配置され、前記複数の環形発光
    管の他端部近傍がブリッジ接合部によって接合されて、
    内部に一つの放電路が形成されると共に、前記他端部に
    最冷点箇所が形成された環形蛍光ランプであって、ブリ
    ッジ接合部の端部から前記他端部の端面中央部までの距
    離をL(mm)、前記環形発光管の管外径をd(mm)
    としたとき、0.5d≦L≦1.3dなる関係を満足し
    ており、前記一端部と前記他端部とを包囲する口金が設
    けられ、前記口金には、前記最冷点箇所が位置する前記
    環形発光管端部の外表面を外気に触れさせる通気口が設
    けられ、かつ、前記環形発光管の前記一端部と前記他端
    部とを熱遮蔽する熱遮蔽部材が設けられたことを特徴と
    する環形蛍光ランプ。
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