JP3218958B2 - 環形蛍光ランプおよびその製造方法 - Google Patents
環形蛍光ランプおよびその製造方法Info
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- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
Description
る複数本の環形発光管を同軸上に配置し、これら環形発
光管を連結した環形蛍光ランプおよびその製造方法に関
するものである。
を環状に加工した環形蛍光ランプが住宅照明を中心とし
て広く用いられている。特に、高光束を得るために2本
以上の環形蛍光ランプを段違いに配置したものが使用さ
れており、また、このような環形蛍光ランプは専用の照
明器具に取り付けられて使用されている。このため、こ
のような照明器具は厚形で大型のものとなり、経済的で
なく、かつ器具デザインの面からも自由度が制約される
などの問題がある。
数のコンパクトな環形発光管を同一平面上かつ同軸状に
配置し、これらの環形発光管を相互にいわゆるブリッジ
接合により連結して、内部に1つの放電路を形成したも
のがある(特開平2−61956号公報、特開平6−2
03798号公報)。
蛍光ランプでは、コンパクトである複数本の環形発光管
を同一平面上かつ同軸状に配置するので、直管形バルブ
を環形に曲げ加工するときのランプの仕上がり寸法、特
に曲げ加工精度について高い精度が必要である。
は、ランプ光束が蛍光ランプとして実現可能な最大値よ
りも低いという問題があった。すなわち、一般の蛍光ラ
ンプでは、最大光束値を実現するために環形発光管内の
水銀蒸気圧が0.5〜2.0Paの最適領域を保つよう
設計されている。しかしながら、上記した従来の環形蛍
光ランプでは、ランプ形状がコンパクトであり、しかも
ランプは比較的高負荷で点灯されるので、必然的に水銀
蒸気圧を決める発光管内の最冷点温度が最適領域である
40〜50℃よりも上昇するためランプ光束が低下して
いた。
を実現し、かつランプ光束を容易に最大値に保つことが
できる、高光束でコンパクトな環形蛍光ランプを提供す
るものである。
径が異なる複数本の環形発光管が同軸状に設けられ、前
記複数本の環形発光管を連結して、最外側の一端部に設
けた電極から最内側の環形発光管の一端部に設けた電極
に至る1つの放電路が形成された環形蛍光ランプであっ
て、前記環形発光管の両端部の外面に湾曲用保持部が設
けられ、前記環形発光管の少なくとも非電極側他端部の
前記湾曲用保持部が設けられた部分内面に蛍光体非塗布
部が形成され、前記環形発光管の少なくとも非電極側他
端部の前記湾曲用保持部よりも先端側であって、放電路
から外れた環形発光管の内面に溝部が設けられた構成を
有する。
の曲げ加工において、高い加工寸法精度を実現すること
ができるという作用を有する。また、溝部が最冷点個所
となるので、ランプ光束を容易に最大値に保ち、高光束
でコンパクトな環形蛍光ランプを実現することができ
る。
は、複数本の直管形バルブの内面全体に蛍光体を塗布
し、前記直管形バルブの少なくとも電極を封着しない側
の端部の前記蛍光体を所定長さ除去した後、前記直管形
バルブの一端部にそれぞれ電極を封着し、前記直管形バ
ルブの他端部をバーナーによりシール加工を行い、前記
直管形バルブの両端部の全周にくぼみ状の湾曲用保持部
を形成し、次いで、前記湾曲用保持部を保持して前記直
管形バルブの全体をそれぞれ加熱・軟化するとともに、
前記直管形バルブを環形の曲げ成型金具の周りにそれぞ
れ巻き付けることにより環形発光管に成型し、前記環形
発光管の他端部近傍をブリッジ接合部によって連結して
1つの環形発光管を形成する構成を有している。
ンプを容易にかつ効率よく製造することができる。
は、環径が異なる複数本の環形発光管が同軸状に設けら
れ、前記複数本の環形発光管を連結して、最外側の一端
部に設けた電極から最内側の環形発光管の一端部に設け
た電極に至る1つの放電路が形成された環形蛍光ランプ
であって、前記環形発光管の両端部の外面に湾曲用保持
部が設けられ、前記環形発光管の少なくとも非電極側他
端部の前記湾曲用保持部が設けられた部分内面に蛍光体
非塗布部が形成され、前記環形発光管の少なくとも非電
極側他端部の前記湾曲用保持部よりも先端側であって、
放電路から外れた環形発光管の内面に溝部が設けられた
ものであり、これにより湾曲用保持部の成形が容易にで
きる。また、最冷点箇所である溝部への熱伝導、熱輻射
および熱対流を抑制することができるという作用を有す
る。
ルブの内面全体に蛍光体を塗布し、前記直管形バルブの
少なくとも電極を封着しない側の端部の前記蛍光体を所
定長さ除去した後、前記直管形バルブの一端部にそれぞ
れ電極を封着し、前記直管形バルブの他端部をバーナー
によりシール加工を行い、前記直管形バルブの両端部の
全周にくぼみ状の湾曲用保持部を形成し、次いで、前記
湾曲用保持部を保持して前記直管形バルブの全体をそれ
ぞれ加熱・軟化するとともに、前記直管形バルブを環形
の曲げ成型金具の周りにそれぞれ巻き付けることにより
環形発光管に成型し、前記環形発光管の他端部近傍をブ
リッジ接合部によって連結して1つの環形発光管を形成
する構成を有している。
ンプを容易にかつ効率よく製造することができる。
る環形蛍光ランプは、環径が異なる2本の環形発光管
1,2の一端部にそれぞれ電極3,4が設けられてお
り、これら環形発光管1,2は同一平面上かつ同軸状に
配置されている。環形発光管1,2は電極3,4を有し
ない側、すなわち他端部の近傍をブリッジ接合部5によ
って連結されて、内部に、最外側の環形発光管1の一端
部に設けた電極3から最内側の環形発光管2の一端部に
設けた電極4に至る1つの放電路が形成されている。
6が塗布されており、管内には余剰の水銀と緩衝ガスと
してアルゴン、ネオン等の希ガス200〜500Paが
封入されている。また、水銀としては亜鉛−水銀、ビス
マス−インジウム−水銀などのアマルガムとして封入し
てもよい。
はくぼみ状の湾曲用保持部7が設けられており、湾曲用
保持部7が設けられた環形発光管1,2の両端部の内面
には、図2に示すように、蛍光体6が塗布されていない
蛍光体非塗布部10が形成されている。さらに、環形発
光管1,2のそれぞれの両端部の先端部内面、すなわち
湾曲用保持部7よりも先端側であって、放電路から外れ
た環形蛍光管1,2のそれぞれの内面に最冷点個所とな
る溝部8がそれぞれ設けられている。この溝部8はくぼ
み状の湾曲用保持部7を形成することによって先端部内
面の全周に形成される。
m、外側の環形発光管1の環内径を250mm、環形発
光管2の環内径を202mm、ブリッジ接合部5から環
形発光管他端部の端面中央部までの距離Lを19mmと
するコンパクトな形状であり、ランプ入力68W及び点
灯周波数50kHzで点灯され、そのとき光束5500
lmが得られる。
うに製作した。すなわち、図3に示すように、2本の直
管形バルブ9a,9bの内面全体に蛍光体6を塗布し、
次いで、図4に示すように、この直管形バルブ9a,9
bの端部の蛍光体6を所定の長さに除去した後、図5に
示すように直管形バルブ9a,9bの一端部にそれぞれ
電極3および電極4を封着し、また、直管形バルブ9
a,9bの他端部をバーナーによりシール加工を行う。
そして、図6に示すように、直管形バルブ9a,9bの
他端部の全周にくぼみ状の湾曲用保持部7をバーナーあ
るいは成型金具(図示せず)を用いて加熱成型加工して
いる。そして、湾曲用保持部7を保持チャック(図示せ
ず)で保持した後、かかる直管形バルブ9a,9bの全
体をそれぞれ加熱・軟化し環形の曲げ成型金具(図示せ
ず)の周りにそれぞれ巻き付けることにより環形発光管
1,2をそれぞれ製作している。環形発光管1,2は、
その他端部近傍をブリッジ接合によって連結され図1に
示すように1つの環形蛍光ランプを形成している。
ように、環形発光管1,2の少なくとも非電極側他端部
のくぼみ状の湾曲用保持部7の内面には蛍光体6が塗布
されていない。つまり、図3において環形発光管1,2
のそれぞれの他端部にくぼみ状の湾曲用保持部7を加熱
成型加工する場合、蛍光体6が塗布されていると、蛍光
体6の塗布された状態を維持しようとする力が働くため
所定の形状に加工することが難しく、また加工できたと
しても、それらのバルブにマイクロクラックが生じてい
た。したがって、湾曲用保持部7が形成されるバルブの
部分の内面に形成されている蛍光体6を除去することに
よって、所定の形状をもつ湾曲用保持部7に加工でき
て、また加工後にマイクロクラック等の発生が完全に防
止できることがわかった。
バルブ9a,9bから環形発光管1,2への曲げ加工工
程における寸法精度を高めるには、直管形バルブ9a,
9bのそれぞれの両端部を曲げ加工装置の保持チャック
(図示せず)でしっかりと掴むことが不可欠であり、本
実施例のように、直管形バルブ9a,9bのそれぞれの
両端部にくぼみ状の湾曲用保持部7を形成して設け、こ
の湾曲用保持部7を保持チャックによって保持し曲げ加
工することによって加工精度の高い環形発光管が得られ
る。例えば、本実施例の環形発光管1の環内径中心値2
50mmにして±0.7mmの範囲に入る加工精度を得
ることができた。他方、くぼみ状の湾曲用保持部を設け
ていない通常の直管形バルブを用いたときは、曲げ加工
工程において保持チャックが直管形バルブ上を滑り、繰
り返し試作のなかでは環状に曲げることもできない場合
もあるなど、環形発光管形成への曲げ加工は極めて難し
く、かつ上記のような高い加工精度を得ることは不可能
であった。
2の他端部、すなわち放電路から外れた他端部の先端内
面に最冷点個所となる溝部8を設けた場合、最冷点個所
の温度は、溝部8を設けていない場合と比べてブリッジ
接合部5から他端部先端までの距離L(非発光領域)を
同じに保つかぎり低くなることがわかった。これは、溝
部8により最冷点個所への熱伝導、熱輻射および熱対流
が抑制されるからといえる。このように、最冷点個所の
温度が低下することによって、環形発光管先端部の非発
光領域の距離Lを短縮することができて、かつ最冷点温
度を最適領域40〜50℃に保つことが可能となり、ラ
ンプ光束の最大値が得られる。例えば、溝部8を設けた
本実施例の環形蛍光ランプは、溝部8のない従来環形蛍
光ランプに比べて約4%の光束向上が得られた。
形状としては、図2に示したように環形発光管の端部全
周に設けることは必ずしも必要でない。基本的には、曲
げ加工装置の保持チャックの形状に適応してガラス端部
を固く保持できる形状であればよい。例えば非電極側端
部を電極を有しないステムによって封止してもよく、こ
の場合、非電極側端部の強度が向上し曲げ加工時のわれ
等を防止することができる。また、本実施例では環形発
光管は2本の場合について説明したが、3本以上用いて
もよい。
は、曲げ加工時に高い加工寸法精度を実現できるととも
に、高光束でコンパクトな形状とすることができる。
工時に高い加工寸法精度を実現できるとともに、ランプ
光束を容易に最大値に保つことができ、高光束でコンパ
クトな形状とすることができる。
は、本発明にかかる環形蛍光ランプを容易に、かつ効率
よく製造することができる。
切欠正面図
ための図
Claims (2)
- 【請求項1】 環径が異なる複数本の環形発光管が同軸
状に設けられ、前記複数本の環形発光管を連結して、最
外側の一端部に設けた電極から最内側の環形発光管の一
端部に設けた電極に至る1つの放電路が形成された環形
蛍光ランプであって、前記環形発光管の両端部の外面に
湾曲用保持部が設けられ、前記環形発光管の少なくとも
非電極側他端部の前記湾曲用保持部が設けられた部分内
面に蛍光体非塗布部が形成され、前記環形発光管の少な
くとも非電極側他端部の前記湾曲用保持部よりも先端側
であって、放電路から外れた環形発光管の内面に溝部が
設けられていることを特徴とする環形蛍光ランプ。 - 【請求項2】 複数本の直管形バルブの内面全体に蛍光
体を塗布し、前記直管形バルブの少なくとも電極を封着
しない側の端部の前記蛍光体を所定長さ除去した後、前
記直管形バルブの一端部にそれぞれ電極を封着し、前記
直管形バルブの他端部をバーナーによりシール加工を行
い、前記直管形バルブの両端部の全周にくぼみ状の湾曲
用保持部を形成し、次いで、前記湾曲用保持部を保持し
て前記直管形バルブの全体をそれぞれ加熱・軟化すると
ともに、前記直管形バルブを環形の曲げ成型金具の周り
にそれぞれ巻き付けることにより環形発光管に成型し、
前記環形発光管の他端部近傍をブリッジ接合部によって
連結して1つの環形発光管を形成することを特徴とする
環形蛍光ランプの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34023495A JP3218958B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 環形蛍光ランプおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34023495A JP3218958B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 環形蛍光ランプおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09180681A JPH09180681A (ja) | 1997-07-11 |
JP3218958B2 true JP3218958B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=18334992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34023495A Expired - Lifetime JP3218958B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 環形蛍光ランプおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3218958B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5572593B2 (ja) * | 2011-06-17 | 2014-08-13 | 日立アプライアンス株式会社 | 蛍光ランプ |
-
1995
- 1995-12-27 JP JP34023495A patent/JP3218958B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09180681A (ja) | 1997-07-11 |
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