JPH0396598A

JPH0396598A - トンネル用移動式型枠

Info

Publication number: JPH0396598A
Application number: JP1231976A
Authority: JP
Inventors: Kenji Sugiyama; 杉山　建次; Shigeru Uchiyama; 内山　滋; Ichiro Abe; 一郎阿部; Yoshio Kojima; 義雄小島; Takahiro Kono; 隆広河野
Original assignee: Tobishima Corp; Gifu Industry Co Ltd
Current assignee: Tobishima Corp; Gifu Industry Co Ltd
Priority date: 1989-09-07
Filing date: 1989-09-07
Publication date: 1991-04-22
Anticipated expiration: 2009-09-21
Also published as: JPH0674715B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はトンネル工事の明り部分の覆工時に用いる外部
用型枠を大型枠化した全体を移動式とすることにより、
迅速な打設工事と工事費の大幅節減を可能とするトンネ
ル用移動式型枠に関するものである。

（従来の技術）従来のトンネル明り部の覆工用外部型枠はメタルフォー
ムを複数組合せてなるブロック型枠をクレーン等で吊り
上げ、人力により組立、解体を行っていたが、この組立
、解体に要する作業時間が多く費やされ、全体の工事の
時間も長くなることは避けられぬこととなっていた。

また、これらを移動式型枠とした場合も、ガントリ一式
で型枠全体を吊り上げて移動するために莫大な設備費を
余儀なくされていた。

（発明が解決しようとする課題）上述の構或の外部用型枠や移動式型枠によるトンネル明
り部の覆エエ事の工期短縮と工費節減の困難な事情に鑑
みて、この発明は、上述の工期短縮と工費削減上の問題
点を解決できる外部用の移動式型枠の構造を提示するこ
とを目的とするものである。

（課題を解決するための手段）この発明はトンネル明り部外部用型枠を安価で、かつ迅
速に移動、脱型、セット可能なものとする上述の目的を
達戒するため、所定スパンにウォールを天端中央部、左
右両側部の３ブロックに分け、これらを縦断方向に通材
で連結し、メタルフォームを組付けたものに天端中央部
に左右両側ウォールの連結と天端中央部分ウォールの組
付けを安易に可能とする棒ジャッキを設けて連結した上
、これらの全体の大型枠を脱型、セットするために左右
両側ウォールの下部を１個所に付き２台の昇降ジャッキ
からなる昇降装置を垂設して支持する。

また、左右両側の基盤上に敷設したレール上を前後に移
動できる車輪を設け、その上に横送りジャッキと横送り
台からなる横送り装置を設けて支持させることにより、
大型枠のセット、脱型を横送りジャッキと昇降ジャッキ
とを交互に作動させることにより簡単に行い得るトンネ
ル用移動式型枠に関するものである。

（作　用）この発明は上述のように構成されるので、大型枠を組付
けたままで迅速に移動、脱型、セットが可能となり工期
短縮と工費削減について従来の技術で解決できなかった
課題を容易に解決する作用効果が大きい。

即ち、この発明の構或によれば、大型枠の全体装置を支
持する車輪は基盤上に敷設されたレール上を移動できる
ので移動時の方向性を高める。一方、車輪の上部には横
送りジャッキが装備され、これにより型枠を外側に移動
させて脱型を行う作用を有する。

また、これを内側へ作用させれば型枠のセットを行うこ
とができる。昇降ジャッキは１個所に２台垂設され同時
に作動させ、全体の型枠の昇降を行い型枠のセット、脱
型の作用を有する。

さらに、１個所に２台の昇降ジャッキを装備することに
より車輪を１個で自立させる作用を有し、この事により
横送りジャッキを介して内側へ突出させたガイドアーム
を設け、型枠ウォールに取り付けたガイドフレームに沿
わせて昇降可能に形威される。

従って、１個の車輪が自立安定し、ジャッキを作動させ
ても全体の型枠を支持することが可能となる作用を有す
る。

（実施例）この発明の実施例を以下図面に基づいて説明する。

第１図、第２図はこの発明のトンネル用移動式型枠１を
示すものである。トンネル工事の明り部に用いるこの外
部用移動式型枠は第１０図（イ），（口）図の作用説明
図にも示すように、トンネル明り部の覆エエ事に用いる
外型枠を正面からみて弦月状の大型枠に構或するＨ型鋼
からなるウォール２を所定スパンの天端部３と左右両側
部４．５の３ブロックに分割し、これらの外側を縦断方
向に通材６．７を適ピッチで周設してなるかまぼこ形の
骨組のウォール２の内側に沿って標準長を有するメタル
フォーム８を配設し、第２図に示すように、大型枠の後
方向にラップアングル９を取り付けたー側のウォール２
ａからメタルフォーム８をそれぞれその両端において、
止め金具で固定される複数のウォール２（この場合８個
所）を前後に並設し、片側の端部のウオール２ｂに妻止
め金具１０を取り付けて所定のトンネルの覆工半径ＲＤ
と覆工長Ｌを有する外部用大型枠１を構設する。

なお、ウォール２はトンネルの垂直中心線ＸＸに対し左
右両側に若干の距離を隔てた部位において分割され、天
端中央部の天端ウォール１２は左右両側部４，５のそれ
ぞれ頂部側に設けたブラケット１３に軸支され、天端中
央部１ｌの上方に水平方向に設けた天端部捧ジャッキｌ
４に連結され、大型枠の周長を調節可能に形或する。

次に、左右両側部４，５の左右両側ウォールｌ５．１６
はトンネルの水平中心線ＹＹより若干上方の部位にトン
ネル中心点Ｃを通り外部用大型枠１とトンネル内部用型
枠Ｎの間のコンクリート打設問隔Ｔを所定厚に離隔する
Ｃボルｌ−１７を所定ピッチで前後方向に取り付ける。

なお、打設問隔Ｔを型枠の全周に亘り維持するため木梁
Ｗを適所に設けて間隔保持させる。大型枠の縦断方向の
通材６，７のうち、ウォール２の左右両側部４．５の頂
部側および水平中心線ＹＹを通る部位にはＨ形鋼からな
る補強部材となる通材７を取り付けると共に、その間に
山形鋼からなる通材６を取り付けてウォール２の骨組を
構或する。

次に、上述の大型枠を組立状態のまま脱型、セット、移
動させるため、左右両側ウォール１５．１６の下部の外
側に片持状に構設したＨ形鋼を並設してなる第３図にも
示す支持部材１８を突出させ、その下部に２台の昇降ジ
ャッキ１９からなる昇降装置２０を並設し、２台の昇降
ジャッキｌ９のジャッキ力バー２１の下端部を取り付け
た横送り台２２を水平方向に設け、その内方に突出する
ガイドアーム２３に軸支されるガイドピン２４を嵌拝す
る左右側部ウォール４．５の外側に取り付けられたガイ
ドフレーム２５に設けた案内溝２６に沿って昇降案内さ
れる。２台の昇降ジャッキｌ９のうち外側の昇降ジャッ
キ１９の垂直中心線上において、これを支持できる前後
に２輪の車輪２７を転動できるレールＲを左右両側の基
盤Ｇ上に敷設し、昇降ジャッキｌ９を介して大型枠ｌを
支持する、一方車輪２７の台車３５上に設けた横送リジ
ャッキ２８を介して横送り台２２を水平方向に移動可能
に支持する。

第２図に示すように、昇降装置２０および横送り装置２
９と支持車輪２７は大型枠１の前後部、左右４個所のウ
ォール２の下部に設けられレールＲ上を前後に移動自在
に大型枠１の方向性を与える。なお、支持車輪２７の前
方側および後方側にはけん引用棒ジャッキ３０を取り付
けてある。また、左右側ウォール１５．１６の真下にお
いてトンネルの底部の打設コンクリートＩＣの打設面Ｓ
に当接される部位に大型枠ｌの前後方向に沿って脱枠用
スクリュージャッキ３１を片側４個所設けてある。

第３図に示す横送り台２２は第４図（イ）、（ホ）、（
へ）、（ト）図に示すように、並設された溝形鋼の間に
板材を取り付け、昇降ジャッキ１９のジャッキカバー２
ｌの取り付け孔３２を設けると共に、その下部に横送り
ジャッキ２日を取り付け可能に形威される。また、その
内方に突出するガイドアーム２３にはパイプ材を取り付
けた軸受にガイドピン２４が軸支され、ウォール２側か
ら突出して上下に取り付けられた案内溝２６を設け、ガ
イドピン２４を摺動自在に嵌挿して昇降自在に形或する
。

第４図（ハ）、（二）は昇降装置２０の昇降ジャッキ１
９の軸筒側の取り付け座３３を設けたＨ形鋼からなる片
持梁３４を示す。第４図（ロ）図は台車３５に設けたブ
ラケット３６とウォール２側に前後に取り付けた溝形鋼
を並設してなる取り付け部材３７に設けたブラケット３
６の間にけん引用棒ジャッキ３０を設ける取付中心位置
を示すと共に、脱型用スクリュージャッキ３１の取り付
け状態を示すものである。

第５図は２個の車輪２７を取り付ける台車３５とその上
に載置された横送りジャッキ２８とその上に取り付けら
れた横送り台２２、さらにこれに取り付けられたジャッ
キ力バー２Ｉを有する昇降ジャッキ１９を設けて大型枠
１から突出させた支持部材ｌ８に取り付けてなる昇降装
置２０と、一方車輪２７を転動するレールＲを基盤Ｇ上
に垂設した枕木Ｍを介して敷設した状態を示す。第６図
（イ）図は一側の台車３５の後部と片側の台車３５の前
部との間を連結する長尺のＨ形鋼からなる連結部材３９
との連結面４０を示すものであり、（ロ）図は台車の一
例の側面に設けた台車けん引用棒ジャッキ３０の一端を
取り付けるブラケット３６の位置を示す。

第７図は天端部３の詳細を示すもので、ウォールの上方
に水平方向に天端部棒ジャッキ１４を設け、その両端部
をそれぞれ左右両側部４．５の分割されたウォール２の
端部から突出したブラケッ１−１３を設けて、これに軸
着し大型枠Ｉの周長を調節可能としたものである。なお
、第２図に示すように、天端部棒ジャッキ１４は大型枠
の前後方向に４個所のウオール２に設けられる。

第８図（イ）図は天端部３に設けたコンクリートの打設
厚さを保持する木梁Ｗの取り付けの一例を示すもので、
（ロ）図は上述のブラケット１３の側面を示すものであ
る。

第９図は先に説明したコンクリートの打設問隔Ｔを保持
する手段として（イ）図にはタイブＩのＣボルトｌ７、
また（ハ）図にはタイプＨのセバレータ−４２を外部用
型枠１と内部用型枠Ｎの間に取り付けた事例を示すもの
で、（ロ）図および（二）図はそれぞれ内部用型枠Ｎ側
に用いられるメクラ金具４３ａ，４３ｂを示す。

第１０図はこの移動式型枠１のセ・冫ト状態を（イ）図
に、脱型、移動状態を（ロ）図に示すもので、その作用
は既に説明した通りである。

（発明の効果）こ−の発明は上記の−構戒を有するので下記の利点があ
る。

即ち、大型枠をウォールとメタルフォームのみで構成し
、これらを簡単なジャッキ、車輪の組合せにより脱型、
セット、移動を可能にしたことにより、従来のバラ型枠
をコンクリート打設毎に組立するための工数、設備費が
不必要となり、かつ型枠のセット、脱型時間が大幅に短
縮されることになった。次表はその成果を従来の手段と
比較して示した実施例である。

作業能率の向上および経済的効果は極めて大きい。

（以下余白）１０．５Ｍスパン１０回打設例（工賃３０，０００／　１日）表

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のトンネル用移動式型枠の実施例の全
体組立正面図、垂直中心線に対し左側は縦断方向の断面
説明図、第２図は外部用移動式型枠の全体組立側面図、
第３図は台車部の組立正面図、第４図（イ）図は第３図
のＡ視部分の断面説明図、．（ロ）図は第３図のＢ視部
分の断面説明図、（ハ）図は第３図のＣ視部分の断面説
明図、（二）図は（ハ）図の部分の側面図、（ホ）図は
第３図のＤ視部分の断面説明図、（へ）図は（ホ）図の
部分の側面図、（ト）図は第３図のＥ視部分の断面説明
図、第５図は台車部の組立側面図、第６図（イ）図は第
５図のＦ視部分断面説明図、（ロ）図は台車の側面説明
図、、第７図は天端部の部分説明正面図、第８図（イ）
図は天端部の木枠取付部分説明正面図、（口）図は天端
部ブラケットの取付側面図、第９図は型枠取付用セパレ
ータート取付図、（ロ）図はそのメクラ金具の部分断面
図、（ハ）図はタイプ■用セパレーター取付図、（二）
図はそのメクラ金具の部分断面図、第１０図は移動式型
枠の作用説明部分正面図で、（イ）図はセット状態、（
口）図は脱型移動状態の部分正面図である。（主要部分の符号の説明）Ｉ・・・トンネル用移動式型枠２・・・ウォール３・・・天端部８・・・メタルフォーム１４・・・天端部棒ジャッキ１９・・・昇降ジャッキ２０・・・昇降装置２７・・・車　　輪２９・・・横送り装置３５・・・台　　車第２図第３図

Claims

【特許請求の範囲】

トンネル工事の明り部に用いる外部用移動式型枠におい
て、複数のウォール（２）が縦断方向に止め金具により
結合されるメタルフォーム（８）を取り付けてなる正面
弦月状の大型枠の前後部の左右両側４個所にそれぞれ２
台の昇降ジャッキ（１９）からなる昇降装置（２０）を
設け、これらを支持する横送り装置（２９）を設けた台
車（３５）に左右両側の基盤（Ｇ）上に設けたレール（
Ｒ）上を転動する車輪（２７）を設けて前後に移動自在
とし、さらに天端部（３）において、所定スパンに分離
可能の複数のウォール（２）を連結する天端部棒ジャッ
キ（１４）を水平方向に取り付け大型枠の周長を調節可
能に構成し、大型枠を組立状態のまま移動、脱型、セッ
ト自在としたことを特徴とするトンネル用移動式型枠。