JPH0639878B2 - 覆工用移動式型枠の移動機構 - Google Patents

覆工用移動式型枠の移動機構

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JPH0639878B2
JPH0639878B2 JP63211046A JP21104688A JPH0639878B2 JP H0639878 B2 JPH0639878 B2 JP H0639878B2 JP 63211046 A JP63211046 A JP 63211046A JP 21104688 A JP21104688 A JP 21104688A JP H0639878 B2 JPH0639878 B2 JP H0639878B2
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foam
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tunnel
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直美 鷲見
一寿 栗本
茂樹 手塚
隆夫 玉橋
逸夫 穴沢
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    • E21EARTH OR ROCK DRILLING; MINING
    • E21DSHAFTS; TUNNELS; GALLERIES; LARGE UNDERGROUND CHAMBERS
    • E21D11/00Lining tunnels, galleries or other underground cavities, e.g. large underground chambers; Linings therefor; Making such linings in situ, e.g. by assembling
    • E21D11/04Lining with building materials
    • E21D11/10Lining with building materials with concrete cast in situ; Shuttering also lost shutterings, e.g. made of blocks, of metal plates or other equipment adapted therefor
    • E21D11/102Removable shuttering; Bearing or supporting devices therefor

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  • Architecture (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
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  • Civil Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、水路トンネル、圧力トンネル等のトンネル
工事において覆工に用いられる覆工用移動式型枠の移動
機構に関するものである。
「従来の技術」 従来、水路トンネル、圧力トンネル等の山岳トンネル工
事において覆工を行なう場合には、折り畳み可能な移動
式型枠をトンネル内に設置してそこにコンクリートを打
設すると共に、その位置における覆工が終了した後、そ
の移動式型枠を折り畳んで移動させ、これにより順次ト
ンネルの奥へ向かって覆工作業を進めていくようにして
いる。そして、上記の移動式型枠としては、種々の移動
機構を備えたものがあり、その移動機構として、例え
ば、ニードルビーム式の移動機構、レール式の移動機構
などがあった。
ニードルビーム式の移動機構を備えた移動式型枠は、第
9図に示すように、トンネル1の軸線に沿って配置され
るニードルビーム2と、このニードルビーム2の長さ方
向に沿って相対移動可能なスチールフォーム3とから構
成されている。そして、上記スチールフォーム3は、複
数の成形ブロックを端部でヒンジ結合して構成され、各
成形ブロックに連結されたジャッキ等を伸縮させること
によってトンネル1内への設置および折り畳みが可能と
なっている。
このような移動式型枠を用いて覆工する場合には、第9
図に示すように、ニードルビーム2の両端部を前部架台
4および後部架台5によりそれぞれ覆工前の掘削穴6の
底部および覆工後のコンクリート7のインバート部に支
持し、そのニードルビーム2にスチールフォーム3を支
持した状態で既に覆工を終えたコンクリート7の前方に
設置する。そして、このようにした後、上記スチールフ
ォーム3の外側にコンクリートを打設し、この状態で、
打設したコンクリートを硬化させると共に所定期間養生
することによって、上記の既に覆工されていたコンクリ
ートの前方から所定距離までの範囲に対する覆工を終え
る。このようにした後、上記前部架台4および後部架台
5の脚部を縮めることによってニードルビーム2の荷重
を上記スチールフォーム3に支持させ、これによりその
スチールフォーム3および上記ニードルビーム2の荷重
を覆工を終えたコンクリートに支持させる。このように
した後、上記ニードルビーム2を上記スチールフォーム
3に支持した状態でそのスチールフォーム3の長さ分だ
け移動させ、次いで、その位置において、上記ニードル
ビーム2の前端部を前部架台4により掘削穴6の底部に
支持すると共にその後端部を後部架台5により覆工後の
コンクリートのインバート部に支持する。そして、上記
スチールフォーム3を折り畳んでその荷重をニードルビ
ーム2に支持させ、この状態で上記スチールフォーム3
を覆工後のコンクリートの前方まで移動させた後、その
位置において上記スチールフォーム3を再度設置する。
そして、このようにして上記スチールフォーム3とニー
ドルビーム2とを交互に移動させることによりそのスチ
ールフォーム3をその長さ分づつトンネル1の奥へ移動
させていき、かつそのスチールフォーム3が移動する度
にその位置においてコンクリートを巻立てていくことに
よって、覆工作業をトンネル1の奥へ順次進めていく。
また、レール式の移動機構を備えた移動式型枠は、第1
0図に示すように、前部架台4および後部架台5がスチ
ールフォーム3の両端部に設けられ、これら前部架台4
および後部架台5の下部にそれぞれ車輪8、9が設けら
れているものであって、上記各車輪8、9をトンネル1
の底部に敷設したレール10に載せた状態で移動させる
ようになっている。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、上記のような水路トンネル、圧力トンネル等
の山岳トンネル工事においては、全巻き式のスチールフ
ォームを備えた型枠を用いて掘削穴の全周を一度に巻立
てることにより作業員の労働時間を短縮し、かつその型
枠を次打設場所へ移動させる際にできる限り速やかに移
動させて工期を短縮することが強く望まれていた。
しかしながら、上記のレール式の移動機構を備えた移動
式型枠では、全巻き式覆工を行なった場合、コンクリー
ト打設時に、掘削穴6の底部に敷設されているレール1
0がコンクリート中に埋設されてしまうため、通常は、
第10図に示すように、掘削穴6の上部および側部だけ
をスチールフォーム3によって覆工し、掘削穴6の底部
は別に覆工するようにしている。
そして、このような事情にも拘わらず、このレール式の
移動機構を備えた移動式型枠によって全巻き式覆工を行
なう場合には、レール10がコンクリート中に埋設され
るのを防ぐため、スチールフォーム3を次打設場所に移
動させたときに、そのスチールフォーム3の前端部の車
輪8を引き上げてレール10から離し、その下のレール
10を取り外して前方へ引き出す必要がある。そして、
その場合、車輪8を引き上げる際にスチールフォーム3
の前端部をレール10以外に支持させると共に、レール
10を引き出した後、そのレール10を上記スチールフ
ォーム3の前方に再度設置してそのレール10に上記車
輪8を載せなければならない。このため、この移動式型
枠によって全巻き式覆工を行なった場合には、レール1
0の取付けおよび取外し作業に非常に手間がかかるだけ
でなく、型枠の移動工程が繁雑化して移動作業がさらに
複雑になるため、その移動作業に費やされる手間と時間
によって覆工作業全体の工期に影響を及ぼし、トンネル
全体の覆工を終えるまでに膨大な手間と時間がかかって
いた。
その上、このような移動式型枠では、コンクリートの打
設養生時に次打設場所に配筋を行なうと、スチールフォ
ーム3を移動させる際に、レール10上に位置する下部
鉄筋に車輪8が当たって移動不可能となるため、スチー
ルフォーム3を次打設場所へ移動させた後でなければ配
筋を行なうことができず、これが覆工作業の効率化を妨
げて、工期をさらに増大させる原因となっていた。
また、上記のニードルビーム式の移動機構を備えた型枠
では、掘削穴6の底部にレール等がないため、全巻き式
覆工を行うことは可能であるが、ニードルビーム2の長
さがスチールフォーム3の長さの二倍以上にもなるた
め、コンクリート打設時にスチールフォーム3を安定し
て支持することが難しく、したがって、スチールフォー
ム3の変形を小さくするために各部材の断面を大きくす
る必要があった。このため、このニードルビーム式型枠
を用いた場合には、型枠の重量が重くなるという問題が
ある上、その製作価格も高くなり、覆工にかかる設備費
が極めて高くなるという問題があった。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、覆工用
移動式型枠を軽量かつ安価な構成とすることができ、か
つ、全巻き式覆工時においても容易に移動させることの
できる覆工用移動式型枠の移動機構を提供することを目
的としている。
「課題を解決するための手段」 この発明の移動式型枠の移動機構は、トンネル内に設置
される折り畳み可能なフォームと、このフォームの前部
を支持する前部架台および後部を支持する後部架台とか
らなる覆工用移動式型枠の移動機構であって、上記トン
ネルの上部にそのトロリの軸線に沿って複数の上部トロ
リを取り付け、これらの上部トロリに上記フォームを移
動させるレールを支持すると共に、このレールに上部前
部架台を吊り下げる下部トロリを支持する構成としたも
のである。
「作用」 この発明の移動機構を備えた移動式型枠を用いて覆工す
る場合には、予め、トンネルの上部に複数の上部トロリ
をそのトンネルの軸線に沿って一列に並び続くようにし
て吊り下げておき、これらの上部トロリにレールを支持
しておく。
そして、例えば、既に覆工を終えたコンクリートの先端
部から先への覆工を行なう場合には、予めフォームの後
端部を覆工後のコンクリートの先端部まで進めておき、
その後端部に設けられた後部架台を上記コンクリートの
インバート部に支持すると共に、上記フォームの前部架
台を覆工前のトンネルの底部に支持しておく。このよう
にした後、上記フォームをその後端部が覆工後のコンク
リートの先端部に位置するようにしてトンネル内に設置
し、その後、そのフォームの外側にコンクリートを打設
する。そして、この状態で、打設したコンクリートを硬
化させると共に所定期間養生することによって、上記の
既に覆工されていたコンクリートの先端部からその前方
へ所定距離までの範囲に対する覆工が終了する。
このようにして、既に覆工されていたコンクリートの先
端部からその前方へ所定距離までの範囲の覆工を終えた
後、さらにその先を覆工する場合には、まず、上記フォ
ームを折り畳み、次いでそのフォーム全体を下降させて
脱型する。このようにした後、上記前部架台を下部トロ
リによって上記レールの後端部に支持し、次いでそのレ
ールを固定した状態で、このレールに沿って上記下部ト
ロリを移動させ、これにより上記フォームをその長さ分
だけトンネルの奥へ前進させる。そして、このフォーム
の後端部が覆工後のコンクリートの先端部に位置した
時、このフォームを停止させ、次いで上記前部架台をト
ンネルの底部に再び支持させる。このようにした後、上
記フォームを上昇させ、次いでそのフォームをその後端
部が覆工後のコンクリートの先端部に位置するようにし
てトンネル内に設置し、その後、このフォームの外側に
コンクリートを再度打設する。その際、上記レールはそ
の前方に位置する複数の上部トロリに次々と支持させな
がらトンネルの奥へ移動させてゆく。
そして、このようにして、上記フォームを所定距離前進
させる度にその前進した距離に応じた範囲の覆工を繰り
返し行うことによって、覆工作業をトンネルの奥へ順次
進めていく。
「実施例」 以下、この発明の一実施例を第1図ないし第8図を参照
して説明する。
この実施例の覆工用移動式型枠の移動機構では、第1図
に示すように、覆工しようとする掘削穴6の上部に上記
掘削穴6の軸線に沿って複数のクランプ11を取り付
け、これらのクランプ11のうち例えば一つおきに上部
トロリ12を取り付け、その上部トロリ12にレール1
3を移動可能に支持し、さらにこのレール13に下部ト
ロリ14を吊り下げておく。
そして、この移動機構によって移動する移動式型枠は、
第1図に示すように、覆工前の掘削穴6の底部に支持さ
れた前部架台4と、覆工したコンクリート7のインバー
ト部に支持される後部架台5と、上記前部架台4および
後部架台5に両端部が支持された状態でトンネル1内に
設置される折り畳み可能なスチールフォーム3とから構
成されたものである。
上記前部架台4は、第2図に示すように、覆工前の掘削
穴6内に水平に配置された桁15の下部に伸縮可能な脚
部ジャッキ16を取り付けて構成されたものであって、
上記脚部ジャッキ16の下に別の脚部17を付け足して
上記掘削穴6の底部に支持するようになっているもので
ある。上記桁15には、上記下部トロリ14に連結され
るスクリュー18が上下に貫通した状態で取り付けられ
ている。このスクリュー18は、第3図に示すように、
外周面に雄螺子が切られ、その下部に螺合されたナット
19の取っ手20を回転させることによって上下に昇降
させるようにしたものであって、その上端部に水平方向
に貫通する孔21が形成されているものである。
上記下部トロリ14は、第4図、第5図に示すように、
フレーム22とこのフレーム22に取り付けられて上記
レール13の両側に配される各二対のカムフォロワ23
・・・およびローラ24・・・とからなるものであっ
て、上記フレーム22の下部にブラケット25が形成さ
れたものである。このブラケット25には、第4図中に
おいて紙面と直交する方向に延びる(第5図中の左右方
向に延びる)ピン26が挿入され、このピン26には、
その軸まわりに回動自在にユニバーサルジョイント27
が取り付けられている。そして、このユニバーサルジョ
イント27の下端部には、第4図中の左右方向に延びる
(第5図において紙面と直交する方向に延びる)ピン2
8が支持され、このピン28には、その軸まわりに回動
自在に上記スクリュー18の上端部が取り付けられてい
る。なお、上記下部トロリ14は、上記ピン26または
ピン28を抜き取ることによってスクリュー18から取
り外すことができるようになっている。また、上記下部
トロリ14の両側部にはブラケット29、29が設けら
れており、上記スクリュー18の上端部に上記下部トロ
リ14を取り付けて上記前部架台4を上記レール13に
吊り下げた状態においては、上記下部トロリ14のブラ
ケット29、29と上記前部架台4の桁15の両側に設
けられたブラケット30、30との間にターンバックル
31、31を取り付けることによって上記前部架台4を
上記レール13に安定した状態で支持するようになって
いる。
また、上記上部トロリ12は、第4図、第5図に示すよ
うに、上記レール13の両側に配される二対のローラ3
2・・・を有するものであって、上記掘削穴6の内側に
設置されている各支保工33に取り付けられた各クラン
プ11にそれぞれスクリュー34を介して昇降自在に取
り付けられ、かつ、そのそれぞれが各ローラ32・・・
を介して上記レール13を移動可能に支持している。
一方、後部架台5は、第6図に示すように、覆工後のコ
ンクリート7内に水平に配置された桁35の下部に伸縮
可能な脚部ジャッキ36を取り付けて構成されたもので
あって、その下部に、覆工されたコンクリート7のイン
バート部を走行するゴム巻ローラ37が設けられると共
に、このゴム巻ローラ37を駆動する駆動機構(図示せ
ず)が備えられているものである。そして、この後部架
台5の桁35の両端部および上記前部架台4の桁15の
両端部には、上記スチールフォーム3の通しビーム38
が支持されている。
このスチールフォーム3は、第7図に示すように、トン
ネル1の軸線に沿って配置された一対の通しビーム3
8、38と、各通しビーム38の外側に配置された複数
の成形ブロック39・・・とから構成されているもので
あって、上記各成形ブロック39が円弧版状に形成さ
れ、かつその円弧方向の端部がヒンジ結合されて円筒状
の型枠を構成するようになっているものである。上記通
しビーム38は、第1図に示すように、その両端部が前
部架台4および後部架台5に支持されており、各通しビ
ーム38、38の前端部が、第2図に示すように前部架
台4の両端部に回動自在にピン結合され、かつその後端
部が、第6図に示すように、後部架台5の両端部に回動
自在にピン結合されている。これらの各通しビーム3
8、38には、第7図に示すように、それぞれその外側
に上記成形ブロック39の一つが固定されており、この
成形ブロック39がその他の成形ブロック39を支持す
るようになっている。そして、上記各通ビーム38、3
8および各成形ブロック39・・・(または各成形ブロ
ック39のヒンジ部)は、所定の組み合わせでジャッキ
40・・・により互いに連結されており、これらのジャ
ッキ40を伸縮させることによってトンネル覆工用型枠
の設置および折り畳みを行なうようになっている。
このような移動式型枠を用いて覆工する場合には、第1
図、第2図に示すように、予め、掘削穴6に沿って所定
間隔で複数設けられている各支保工33にそれぞれクラ
ンプ11を取り付けておき、これらのクランプ11のう
ち例えば一つおきに上部トロリ12を吊り下げ、その上
部トロリ12にレール13を支持し、さらにこのレール
13に下部トロリ14を吊り下げておく。
そして、例えば、既に覆工を終えたコンクリート7の先
端部から前方へ所定距離までの範囲に覆工を行なう場合
には、スチールフォーム3の後端部を覆工後のコンクリ
ート7の先端部まで進めておき、その後端部に設けられ
た後部架台5を上記コンクリート7のインバート部に支
持すると共に、上記スチールフォーム3の前部架台4の
脚部に別の脚部を付け足してその脚部を覆工前の掘削穴
6の底部に支持しておく。そして、この場合、上記レー
ルを、その後端部が上記前部架台4よりも前方に位置す
るように配置しておく。このようにした後、第7図に示
すように、上記スチールフォーム3の各成形ブロック3
9・・・に連結されているジャッキ40・・・を伸ばす
ことによってそのスチールフォーム3を上記コンクリー
ト7の前方に設置し、そのスチールフォーム3の前端部
に妻板41(第1図中に図示)を設置した後、そのスチ
ールフォーム3の外側にコンクリートを打設する。そし
て、この状態で打設したコンクリートを硬化させ、さら
に所定期間養生した後、上記妻板41を取り外して、そ
の位置における覆工を終える。
このようにして、既に覆工されていたコンクリート7の
先端部から前方へ所定距離までの覆工を終えた後、さら
にその先を覆工する場合には、まず、第8図に示すよう
に、上記スチールフォーム3の各成形ブロック39・・
・に連結されているジャッキ40・・・を縮めてスチー
ルフォーム3を折り畳み、次いで上記前部架台4の脚部
ジャッキ16および後部架台5の脚部ジャッキ36を縮
めることによってスチールフォーム3全体を下降させて
脱型する。このようにした後、上記前部架台4の上部に
取り付けられたスクリュー18を回転させることによっ
て上昇させ、その上端部を上記レール13に支持されて
いる下部トロリ14に連結し、さらにその下部トロリ1
4の両側にターンバックル31、31を取り付ける。こ
のようにして上記前部架台4をレール13に支持した
後、上記前部架台4の下に付し足してあった脚部17を
取り外してその前部架台4の荷重をレール13に支持さ
せ、次いで上記後部架台5のゴム巻ローラ37をモータ
等の駆動装置により回転させることによって、その後部
架台5を上記コンクリート7上および覆工したばかりの
コンクリート上を走行させる。このようにすると、この
後部架台5に支持されているスチールフォーム3全体が
掘削穴6の奥へ前進し、これにより上記前部架台4がレ
ール13に支持された状態でそのレール13に沿って移
動する。なお、この場合、レール13は、第1図に示す
ように、その先端部がターンバックル42によりクラン
プ11に固定されている。そして、このようにして上記
スチールフォーム3をその長さ分だけ前進させ、このス
チールフォーム3の後端部が覆工後のコンクリートの先
端部に位置した時、このスチールフォーム3を停止させ
る。このようにして上記スチールフォーム3を次打設位
置まで移動させた後、上記前部架台4の脚部ジャッキ1
6の下に再び上記脚部17を付け足してその前部架台4
を掘削穴6の底部に支持させる。そして、上記下部トロ
リ14の両側からターンバックル31を取り外し、次い
で上記前部架台4のスクリュー18を回転させて下降さ
せることにより、そのスクリュー18を上記下部トロリ
14から取り外す。そして、その後、上記レール13の
先端部からターンバックル42を取り外し、次いでこの
レール13をその前方の複数の上部トロリ12・・・に
挿入しながらそのレール13の後端部が上記前部架台4
上に位置するまで移動させる。このようにした後、上記
前部架台4の脚部ジャッキ16および後部架台5の脚部
ジャッキ36を伸ばし、次いで上記スチールフォーム3
の各成形ブロック39に連結されているジャッキ40を
伸ばすることによってそのスチールフォーム3を次打設
位置に設置し、その後、このスチールフォーム3の外側
にコンクリートを打設する。
そして、このようにして、上記スチールフォーム3を所
定距離前進させる度にその前進した距離に応じた範囲の
覆工を繰り返し行うことによって、覆工作業を掘削穴6
の奥へ順次進めていく。
なお、この覆工用移動式型枠では、スチールフォーム3
の移動を後部架台5の駆動装置によって行なうようにし
ているが、この駆動装置は必ずしも設ける必要がなく、
ウィンチ等により前部架台4を前方へ牽引することによ
ってスチールフォーム3を移動させるようにしても良
い。
また、この実施例では、上部トロリ12を吊り下げるク
ランプ11を支保工33に取り付けているが、このクラ
ンプ11は、例えばNATM工法等における吹付コンク
リートからのロックボルトのように、トンネル1の上部
に設けられ、かつ覆工移動式型枠を支持し得る程度の強
度で固定されているものであれば、どのようなものに取
り付けても良い。
さらにまた、この実施例では、脚部ジャッキ16の下に
取り外し自在の脚部17を付け足して掘削穴6の底部に
支持し、移動時にはその脚部17を取り外すようにして
いるが、この脚部17を取り外し自在とせずに、上記脚
部ジャッキ16の下部回転可能な状態で取り付けてお
き、移動時にはこの脚部17を鉛直軸まわりに90゜回
転させてインバートの上方に位置させることによって、
掘削穴6の底部から離間させるようにしても良い。ま
た、脚部ジャッキ16の可動範囲を大きくすることによ
ってその脚部ジャッキ16が掘削穴6の底部に直接支持
されるように構成しても差し支えない。
「発明の効果」 この発明の覆工用移動式型枠の移動機構によれば、トン
ネルの上部にそのトンネルの軸線に沿って複数の上部ト
ロリを取り付け、これらの上部トロリに上記フォームを
移動させるレールを支持すると共に、このレールに上記
前部架台を吊り下げる下部トロリを支持する構成とした
ので、覆工用移動式型枠を軽量かつ安価な構成とするこ
とができ、かつ、全巻き式覆工時においても、覆工用移
動式型枠を容易に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は、この発明の一実施例を示す図で
あって、第1図は覆工用移動式型枠の概略構成図、第2
図は前部架台の概略構成図、第3図はスクリューの詳細
図、第4図は前部架台の支持状態を示す正面図、第5図
は同側面図、第6図は後部架台の概略構成図、第7図は
スチールフォームの概略構成図、第8図はスチールフォ
ームを折り畳んだ状態を説明する説明図である。第9
図、第10図は、それぞれ、従来の覆工用移動式型枠の
示す概略構成図である。 1……トンネル、 3……フォーム(スチールフォーム)、 4……前部架台、 5……後部架台、 12、……上部トロリ、 13……レール、 14……下部トロリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 手塚 茂樹 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 玉橋 隆夫 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 穴沢 逸夫 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−98999(JP,A) 実開 昭56−33398(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トンネル内に設置される折り畳み可能なフ
    ォームと、このフォームの前部を支持する前部架台およ
    び後部を支持する後部架台とからなる覆工用移動式型枠
    の移動機構であって、上記トンネルの上部にそのトンネ
    ルの軸線に沿って複数の上部トロリを取り付け、これら
    の上部トロリに上記フォームを移動させるレールを支持
    すると共に、このレールに上記前部架台を吊り下げる下
    部トロリを支持する構成としたことを特徴とする覆工用
    移動式型枠の移動機構。
JP63211046A 1988-08-25 1988-08-25 覆工用移動式型枠の移動機構 Expired - Lifetime JPH0639878B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63211046A JPH0639878B2 (ja) 1988-08-25 1988-08-25 覆工用移動式型枠の移動機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63211046A JPH0639878B2 (ja) 1988-08-25 1988-08-25 覆工用移動式型枠の移動機構

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JPH0258700A JPH0258700A (ja) 1990-02-27
JPH0639878B2 true JPH0639878B2 (ja) 1994-05-25

Family

ID=16599485

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