JPH0396542A - Ｒｃ柱と鉄骨梁とよりなる複合構造における柱・梁接合部の靭性補強構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁とよりなる複合構
造における柱・梁接合部の靭性補強方法に係るものであ
る。

（従来の技術） 従来のこの種の複合構造における柱・梁接合部において
は、梁鉄骨が鉄筋コンクリート柱を貫通し、パネルゾー
ンの剪断補強には、パネルウェフの板厚を厚くしたり、
剪断補強筋を増大ずる等の措置がとられている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、このように補強をしても、梁から柱への
応力伝達は、柱・梁接合部内における鉄骨梁の上下フラ
ンジ面の支圧力のみで行なわれるので、破壊モードは、
荷重の増大に伴って鉄骨梁のフランジ面と柱コンクリー
トとの目開きが増大一し、接合部両端の鉄骨梁フランジ
によるコンクリートの支圧破壊が生起し、この影響で接
合部コンクリートの剥離が著しくなり、柱・梁接合部の
剪断破壊で終局に至ってしまう。

また荷重と眉間変形の履歴曲線の性状は、第６図に示す
ように柱・梁接合部の剪断破壊により逆Ｓ字型、スリッ
プ型の脆性的な履歴特性を示す。

梁降状型の設計では、梁が構造部材としての所要の塑性
変形能力が発揮されなければならず、接合部での脆性的
な破壊は、それを十分に期待することができなくなって
しまう。

本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案され
たもので、その目的とする処は、混合構造物における柱
・梁接合部に特殊な補強を施して接合部の耐力の上昇と
靭性の向上とが図られるＲＣ柱と鉄骨梁とよりなる複合
構造における柱・梁接合部の靭性補強構造を提供する点
にある．（課題を解決するための手段） 前記の目的を達或するため、本発明に係る柱・梁接合部
の靭性補強構造は、鉄骨梁とＲＣ柱との交叉位置におけ
る鉄骨梁の上下各フランジに、夫々高さがスラブ厚程度
の閉鎖型の鉄骨枠片の対辺相互間を同枠片と同じ厚さの
補強プレートで連結してなるバンドプレートを、柱形を
囲繞するように取付けるとともに、同バンドプレート外
周面と鉄骨梁フランジとをリブを介して一体化して構威
されている． （作用） 本発明によれば前記したように、Ｉ？Ｃ柱との交叉位置
における鉄骨梁の上下各フランジに、柱形を囲繞するよ
うに取付けられ、対辺相互間を補強プレートで連結され
たスラブ厚程度の閉鎖型の鉄骨バンドプレートによって
、パネルゾーンにおける剪断抵抗部材を構威し、パネル
ゾーンの柱コンクリートを貫通して生じるひび割れを拘
束する。また柱型を囲繞するように配設し、前記鉄骨梁
のフランジ幅より広幅のバンドプレートの存在によって
柱・梁接合部のコンクリートの圧縮面積が増大し、圧縮
力が広い範囲に伝わり、梁フランジの支圧作用によるコ
ンクリートの支圧破壊が防止される。

また前記バンドプレート外周面と鉄骨梁フランジとがリ
プを介して一体化され、同リブが前記バンドプレートの
面外剪断抵抗部材を構或し、柱・梁接合部コンクリート
を面外方向に拘束し゜ζ、粱鉄骨と柱コンクリートとの
間の目開きを防止する。

（実施例） 以下本発明を図示の実施例について説明する。

第１図及び第２図において■は鉄骨梁で、ＲＣ柱との交
叉位置における鉄骨梁の上下各フランジ（１）（２）に
、高さがスラブ厚程度の閉鎖型の枠片（３）の対向辺間
を補強プレート（４）で連結してなる円型の鉄骨バンド
プレート（Ｂｌを取付け、同鉄骨バンドプレ−｝（Ｂｌ
における前記枠片（３）と前記鉄骨梁囚における上下フ
ランジ（１）（２１とを３角形のリブ（５）を介して一
体化する． 前記鉄骨バンドプレー｝ｆＢｌは田型の他、ｅ型、凹型
等に形威される． また交叉する前記梁鉄骨囚のウエプ（６）間に亘って柱
の帯筋（７）が配設されている． 図中（８）は前記枠片（３）に穿設された現場打スラブ
のスラブ鉄筋挿通孔である。

第３図乃至第５図は混合構造の建方の施工例を示し、現
場打ち柱またはＰＣ柱０の上端より（梁威＋スラブ厚）
以上に柱主筋（９）を突出させ、前記柱０を所定位置に
立設したのち、（第３図参照）予めパネルゾーン部分の
帯鉄筋（７）が組込まれた梁鉄骨囚の交叉部を、柱頭部
に同帯鉄筋（７）及び前記ノ）ンドプレート（８１に柱
主筋（８）が嵌合するように建込み、（第４図参照）ス
ラブ０と柱・梁接合部のコンクリート０を同時に打設す
るものである。（第５図参照） 図示の実施例は前記したように構威されているので、前
記鉄骨梁（４）と柱との交叉部において、鉄骨梁囚の上
下各フランジ（１）（２）に取付けられた鉄骨バンドプ
レート（［３＋がバネルゾーンにおける前断抵抗部材を
祷威し、パネルゾーンにおける的断ひび割れを拘束して
柱コンクリートを貫通してひび割れが生じるのを防止す
る． また前記柱型（Ｏを囲繞するように配設された、鉄骨梁
いのフランジ幅より広幅のバンドプレート｛（３）によ
って、柱・梁接合部におけるコンクリートの圧縮面積が
増大し、圧縮力が柱・梁接合コンクリートの広い範囲に
亘って伝わり、鉄骨梁（４）のフランジの支圧作用によ
るコンクリートの支圧破壊が防止される． また前記バンドプレー｝（［３１の枠片（３）と鉄骨梁
ＣＮのフランジ（ＩＨ２）とを結合するリブ（５）が、
前記バンドプレート（（３）の面外剪断抵抗部材を構威
し、柱・梁接合コンクリートを面外方向に拘束して鉄骨
梁囚と柱コンクリートとの間の目開きを防止する。

なお従来方法との比較により、本発明の補強構造の有効
性をｉ認するため、従来及び本発明による複合構造を実
物大の１７２スケールモデルに縮小した試験体を製作し
、地震力を想定した正負交番繰り返し載荷実験を行った
。第６図及び第７図は同試験による従来構造と本発明の
構造の梁剪断力と層間変形との履歴曲線を示し、本発明
における柱・梁接合部の靭性が著しく向上し、本発明の
有効性が確認された． （発明の効果） 本発明によれば前記したように、ＲＣ柱と鉄骨梁とで構
威された複合構造において、鉄骨梁とＩＩｃ柱との交叉
位置に高さがスラブ厚程度の閉鎖型の鉄骨枠片の対辺相
互間を、補強プレートで連結して構成されたバンドプレ
ートを、柱形を囲繞するように取付けるとともに、同バ
ンドプレート外周面と前記鉄骨梁のフランジとをリブを
介して一体化したことによって、柱・梁接合部に剪断補
強を行ない、接合部の耐力を上昇し、靭性を向上し、梁
降伏型の設計において、鉄骨梁が構造部材として所要の
塑性変形能力を発揮しうるようにしたものである．

【図面の簡単な説明】

第１図はＲＣ柱と鉄骨梁とよりなる複合構造における柱
・梁接合部の靭性補強構造の一実胤例を示す斜視図、第
２図はその平面図、第３図乃至第５図はその施工工程を
示す正面図、第６図及び第７図は夫々従来構造及び本発
明の構造の梁剪断力と層間変形との履歴曲線を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鉄骨梁とＲＣ柱との交叉位置における鉄骨梁の上下各フ
   ランジに、夫々高さがスラブ厚程度の閉鎖型の鉄骨枠片
   の対辺相互間を同枠片と同じ厚さの補強プレートで連結
   してなるバンドプレートを、柱形を囲繞するように取付
   けるとともに、同バンドプレート外周面と鉄骨梁フラン
   ジとをリブを介して一体化してなることを特徴とするＲ
   Ｃ柱と鉄骨梁とよりなる複合構造における柱・梁接合部
   の靭性補強構造。