JPH0395273A - 無機充てん剤配合熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

無機充てん剤配合熱可塑性樹脂組成物

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JPH0395273A
JPH0395273A JP16682990A JP16682990A JPH0395273A JP H0395273 A JPH0395273 A JP H0395273A JP 16682990 A JP16682990 A JP 16682990A JP 16682990 A JP16682990 A JP 16682990A JP H0395273 A JPH0395273 A JP H0395273A
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JP
Japan
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thermoplastic resin
inorganic filler
pts
weight
resin composition
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JP16682990A
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Inventor
Fuyuki Aida
冬樹 相田
Tsutomu Miyamoto
勉 宮本
Masaaki Miyazaki
宮崎 正昭
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は無機充てん剤配合熱可塑性vA脂組或物に関す
る.詳しくは熱可塑性樹脂および/またはゴム状物質と
を特定の架橋剤を用いて動的に熱処理したAll威物を
含有する樹脂組戊物と無機充てん剤とからなる、wl性
、耐衝撃特性、耐熱性、寸法安定性および成形加工性な
どのバランスにすぐれた無機充てん剤配合熱可塑性樹脂
組成物に関する。
〔従来の技術] 従来より、熱可塑性樹脂組或物の改質を目的として、無
機充てん剤が配合されている.しかし無機充填剤は、多
量に添加すると可撓性、耐衝撃性および引張仲びなどの
著しい低下がおこってしまう. そこでこれらを改良するために軟質物質(ゴム状物質)
を添加する手段が選ばれている.しかしながら単純に軟
質物質をブレンドするだけでは、その改良効果が低いた
め、多量の添加が必要となる. その結果、剛性、引張強度などの機械的強度、耐熱性な
どが低下してしまう. そこで軟質′!IIJ質の添加効果を向上させるため、
つまり機械的強度、耐熱性の低下等を防止するために組
或物を架橋させる方法がとられている.通常架橋反応に
おいては、有機過酸化物に代表されるようにフリーラジ
カル発生剤を使用する方法がとられる. ところが有機過酸化物はその活性の高さ故、次のような
問題点を有している。
例えば、ボリプロビレンのような過酸化物崩壊型の熱可
塑性樹脂を用いた場合には、流動性の高い組或物が得ら
れるが、その反面有機過酸化物の熱分解が急激に生じる
結果、分子切断反応が避けられず、剛性、引張降伏強度
などの機械的強度の低下が起こる。
またポリエチレンのような過酸化物架橋型の樹脂を用い
た場合には、極端な架橋反応が進行し流動性の著しい低
下が生じるため成形性が悪化L、或形が困難となり、良
好な戒形性を維持するためには、ごく微量の有機過酸化
物を使用しなければならず取扱いが難しい.(例えば特
開昭50−103547号、特開昭49−23244号
、特開昭49−10236号公報等がある。)さらに組
或物中に残存する有機過酸化物が熱安定性および耐候性
を劣化させる。
このように、過酸化物を用いた架橋反応あるいは前述の
軟質物質をブレンドした方法のいずれの方法も機械的強
度の低下が避けられない。
また他の問題点として、過酸化物の貯蔵時の安定性や安
全性といった管理上の問題あるいは加熱された加工機器
の壁への付着による熱分解ロスなども付随した問題とし
て挙げられ、解決が望まれている. また無機充てん剤が金属酸化物である場合、ボリオレフ
ィン系樹脂の受容性が低く、そのため充てん剤の添加量
の制限や受容性の高い樹脂の配合をしなければならなか
った。
このように従来の無機充てん剤配合熱可塑性樹脂組戊物
は、いずれの方法も実用上十分に満足できるものではな
く、より優れた組成物の改良が望まれている. [発明が解決しようとする問題点] 本発明は上記の点に鑑み、機械的強度の低下などを惹起
する単純ブレンド法または過度の架橋反応または分子切
断反応が伴う過酸化物架橋法の欠点を改良するものであ
って、温和な架橋反応を示す特定の架橋剤を用い、熱可
塑性樹脂および/またはゴム状物質を多官能性モノマー
存在下で、動的に熱処理して得られる部分的に架橋され
た組或物を用いた熱可塑性樹脂組成物と無機充填剤とか
らなり、従来の4【純ブレンド法、過酸化物架橋法に比
較して、引張強度、剛性などの機械的強度、耐熱性等の
低下がなく、或形加1性の著しく優れた無機充てん剤配
合熱可塑性樹脂組成物を提供することを目的とする。
[問題を解決するための手段コ 本発明者らは上記の目的に沿って鋭意検討した結果、本
発明に至ってものである.すなわち、(A)熱可塑性樹
脂 および/または (B)ゴム状物質を、 <C>ジヒドロ芳香族系化合物もしくはその重合体、 (D)エーテル系化合物、 (E)テトラヒドロ芳香族系化合物および(F)シクロ
ペンタン系化合物 から選ばれた少なくとも一種の架橋剤0. 01〜7重
量部(Aおよび/またはBIOO重量部に対して)およ
び (G)多官能性モノマーを0.01〜7重量部(Aおよ
び/またはB100重量部に対して)とを動的に熱処理
して得られる部分的に架橋された組或物を含む熱可塑性
樹脂組或物100重足部と、 (H)無機充てん剤5〜200重量部 とからなることを特徴とする無機充てん剤配合熱可塑性
樹脂組成物である。
本発明に用いる(A)熱可塑性樹脂とは、炭素数2から
10のα−オレフィン(共)重合体、例えば高中密度ポ
リエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエ
チレン、超低密度ポリエチレン、木リプロピレン、ポリ
−1−ブテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテンあるい
はエチレン、プロピレン、ブテンー1、ヘキセン−1、
4−メチル−1−ペンテンなどのα−オレフィンの相互
共重合体、エチレン・不飽和カルボン酸エステル共重合
体、エチレン・カルボン酸不飽和エステル共重合体等の
エチレンと極性モノマーとの共重合体などのポリオレフ
ィン系樹脂、ボリスチレン系樹脂、ポリアクリルニトリ
ル系樹脂、ポリメタクリレート系樹脂、ポリアセタール
系樹脂、ボリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂などで
あり、これらは単楓でも混合物でもよい. 例えばボリプロビレンの場合には、低密度ボリエチレン
、直鎖状低密度ポリエチレンあるいは超低密度ポリエチ
レンと組み合わせることによって、物性のバランスを良
くすることがら、少なくともこれら2種以上を併用する
ことが好ましい.上記の配合比は、95〜5/5〜95
、好ましくは、90〜10,/10〜9oの範囲で併用
されることにより、後述のゴム状物質との物性と相まっ
て、広範囲の要求物性を満足することができる.本発明
に用いる(B)ゴム状物質は、エチレン・α−オレフィ
ン共重合体ゴム、エチレン・プロピレンランダム共重合
体ゴム、エチレン・プロピレン・ジエンランダム共重合
体ゴム、1.2−ポリデタジエン、スチレン・ブタジェ
ン・スチレンブロック共重合体ゴム、スチレン・イソプ
レン・スチレンブロック共重合体ゴム、天然ゴム、二1
へリルゴム、インプチレンゴムなどがであり、これらは
単独でも混合でもよい。中でも特にエチレン・プロービ
レンランダム共重合体ゴム、ヱチレン・プロピレン・ジ
エンランダム共重合体ゴムが好ましい. この二つのゴムは、他のゴム状物質に比べて熱可塑性に
すぐれ、溶融混練による分散が容易であり、SBR、イ
ソプレンゴム、ニトリルゴムあるいはブタジエンゴム等
と比較すると独特の臭気を有しない点、あるいはベレヅ
ト状で入手できるために、配合する際の計量や取扱いが
容易であり、かつ組成物fM造装置の形式についても選
択の自由度が大きいことなど、操作上の利点を有するこ
とが挙げられる. また上記エチレン・プロピレン・ジェンランダム共重合
体ゴムのジェン成分については、エチリデンノルボルネ
ン、1,4−へキサジエン、ジシクロベンタジエンなど
従来公知のものいずれも使用できる. 上記(A)戒分および(B)或分の配合割合は(A)/
 (B)=100〜O/100の範囲であるが、好まし
くは、95〜5/5〜95、さらに好ましくは90〜1
0/10〜90の範囲で選択することが望ましい. 本発明において(C)架橋剤として用いられるジヒドロ
芳香族系化合物とは、1個以上の芳゛香環を含む化合物
であって少なくとも1つの芳香環がジしドロ化されたも
のをいう。なおここでいう芳香環とは、芳香族性の定義
(たとえばf&藤俊夫訳「有機化学の基礎」105〜1
06頁(−東京{ヒ学同人( 1 9 7 6 )  
[Richaed S. Hon−son & Joh
nC.Shelton:Funda1entals o
f Organic Chenistry,t4acG
rav−tlill,Inc.  ( 1 9 7 4
 ) ]に示されるπ−電子の数が4n+2 (nは整
数)fll!である環構造を指し、たとえばビリジン、
キノリンなども含まれる.したがって本発明で用いるジ
ヒドロ芳香族化合物はキノリンのジヒドロ誘導体も含む
。また本発明で用いるジヒドロ芳香族化合物には置換基
があってもよく、アルキル基による置換体その他各種の
元素、官能基による置換誘導体が使用される. このようなジヒドロ芳香族化合物は公知の化学反応を応
用することにより任意に合成しうるが、現在入手しうる
ものを例示すれば、1.2−ジしドロベンゼン、CIS
−1.2−ジヒドロ力テコ一ル、1.2−ジヒドロナフ
タレン、9.10−ジヒドロフェナントレン等の他、6
−デシルー2,2.4−トリメチル−1.2−ジヒドロ
キノリン、6−工1・キシ−2.2.4−トリメチル−
1.2−ジヒドロキノリン、2,2.4−トリメチルー
1.2−ジヒドロキノリン等の1.2−ジヒドロキノリ
ン系化合物が挙げられる.またこれらの化合物の重合体
であってもよい. 本発明のシヒドロ芳香族系化合物の中には、従来、老化
防止剤として知られているものがあるが(例えば、特公
昭55−46661号公報)、これらは架橋剤としてで
はなく、イオウ系化合物、有機過酸化物、フェノール系
化合物、キノンジオキシム系化合物等の通例の架橋剤と
共に併用され、あくまでも老{ヒ防止剤として使用する
ものである。
したがって、これらの先行技術は、本発明、すなわちジ
ヒドロ芳香族化合物及びその重合体が架橋反応性を示す
という認識あるいは該ジヒドロ芳香族化合物と多官能性
モノマーを併用することにより、温和な架橋反応を進行
させるという効果を認識するに至っていない。
本発明において架橋剤として使用されるエーテル系化合
物(D)は直鎖状のものでも環状のものでもよく、さら
にこれらに置換基があってもよい.具体例としては1.
3−ジオキソラン、1.4−ジオキサン等の環状エーテ
ル類、エチルエーテル、イソブロビルエーテル等の直鎖
状エーテル類、34−ジヒドロ−2−ビラン、4H−ク
ロメンに代表される非芳香族系環状ビニルエーテル、フ
ルフリルアルコール、フルフリルアルデヒド、ペンゾフ
ラン、酢酸フルフリルに代表されるフラン誘導体、n−
オクタデシルビニルエーテル、エチルビニルエーテルに
代表される直鎖状ビニルエーテル系化合物、ゲテンアセ
タール、酢酸イソプロベニル、酢酸ビニル、1−アミノ
−1−メトキシエチチレンに代表されるケトン、エステ
ル、ラクトン、アルデヒド、アミド、ラクタム等のカル
ボニル化合物のエノールエーテル、.エノールエステル
である.これらには置換基があってもよく、アルキル基
による置#A体その他各種の元素、官能基による置換誘
導体が使用される.またこれらは単独でも混合物でもよ
い。好ましくはビニルまたはアルゲニルエーテルである
本発明において架橋剤として使用されるテトラヒドロ芳
香族系化合物(E)は、少なくとも1つの芳香族環がテ
トラヒドロ化されたものをいう。
なおここでいう芳香族環とは、前述の通りでたとえばフ
ラン、ベンゼン、ナフタレンなどが含まれる、またピラ
ンなとは除外される.したがって本発明で用いるテトラ
ヒド口芳香族化合物はナフタレンのテトラヒド0誘導体
も含む。また本発明で用いるテトラヒドロ芳香族化合物
には置換基があってもよく、アルキル基による置換体そ
の他各種の元素、官能基による置換誘導体が使用される
,このようなテトラヒド口芳香族化合物は公知の化学反
応を応用することにより任意に合成しうるが、現在入手
しうるむのを倒示すれば、1,2.34−テトラヒドロ
ナフタレン、テトラヒド口ベンゼン、テトラヒドロフラ
ンが挙げられる.またこれらの化合物の重合体であって
もよい.本発明の架橋剤として使用されるシクロペンタ
ン系化合物(F)は、少なくとも一つ以上のシクロペン
タン、シクロペンテンあるいはシクロベンタジエン骨格
を含む化合物、すなわち炭素原子のみから環がW4築さ
れている5員環化合物である.具体的にはシクロペンタ
ン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、イン
デン、インダン、フルオレンなどがこれに含まれる.こ
れらにはもちろん置換基があってもよく、アルキル基に
よる置換体その他各種の元素、官能基による置換誘導体
が使用される.これらは単独でも混合物でもよい.本発
明においては上記の架橋剤或分(C)、(D)、(E)
、(F)と他官能性モノマー(G)を併用することが肝
要である. 該多官能性モノマー(G)の具体例としてはトリメチロ
ールプロパントリメタクリレート、エチレングリコール
ジメタクリレートに代表されるメタクリル酸の高級エス
テル類、ジビニルベンゼン、トリアリルイソシアヌレー
ト、ジアリルフタレートに代表される多官能性ビニルモ
ノマー類、NN’−m−フェニレンビスマレイミド、N
,N’一エチレンビスマレイミドに代表されるビスマレ
イミド類などが挙げられる.これら併用する多官能性モ
ノマーとしては、少なくとも二官能性以上であることが
後述の動的熱処理の効果を高める点で好ましい.多官能
性モノマーの中でもビスマレイミド類が反応性が高く特
に好ましい.またさらに極性基が付加することで、例え
ば金属酸化物などの無機充てん剤の分散性および受容性
の向上につながる点で特に好ましい.これら は2種以
上組み合わせて併用してもよい. なお架橋剤は上記のようにそのものを添加してもよいが
、また溶融混練する間に反応により合戒されるような方
法を用いてもよい.これに用いる反応は任意に選択しう
るが、触媒等の添加を避けるため熱によって容易に反応
する化合物から出発するのが好ましく、とくにDiet
s−Alder反応で生成するようにするのが望ましい
. 本発明において使用される(H)無機充てん剤としては
、従来公知の粉粒状、平板状、鱗片状、針状、球状また
は中空状および繊維のもの、具体的には、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、珪砂カルシウ
ム、クレー、珪藻土、タルク、アルミナ、ガラス粉、酸
化鉄、金属粉、グラファイト、炭化珪素、窒素珪素、シ
リカ、窒化ホウソ、窒化アルミニウム、カーボンブラッ
クなどの粉粒状充填剤、雲母、ガラス板、セルサイト、
バイロフイライト、アルムフレークなどの金m箔、黒鉛
などの平板状らしくは隣片状充填剤、シラスバルーン、
金属バルーン、軽石などの中空充填剤、ガラス繊維、炭
素繊維、グラファイト繊雑、ウィスカー、金属繊維、シ
リコンカーバイド繊維、アスベスト、ウオラストナイト
等の鉱物繊維などが使用できる. これらは単独でも混合物でもよく、目的にあわせて種類
と配合量を決めればよい.さらにこれらの分散性を向上
させるために、シランカツプリング剤、有機チタネート
系カップリング剤、脂肪酸の金属塩などで表面処理を施
した物を使用してもよい. 本発明における部分架橋組成物は、前記熱可塑性樹脂、
ゴム状物質、架橋剤及び多官能性モノマーとを予め混合
するかまたは熱処理時に混合し、該混合物を動的に熱処
理して得られるものである.上記動的に熱処理して得ら
れる部分架橋された組或物とは、該混合物を溶融混練し
て得られた組戊物中における沸aキシレン不溶分を混練
前の値に比べて増加させることをいう. 本発明の効果の判定の1つとして、この熱処理によって
達戒される沸111−ffシレン不溶分の増加が挙げら
れる, 一般に沸aキシレン不溶分が増大するほど耐衝撃性、引
張強度の改善などをはじめとするゴム状物質の添加効果
の向上が大きい. このような沸Rキシレン不溶分を増加させる主因子は上
記架橋剤の添加量であるが、これらの添加量は、すなわ
ち架橋剤・活性化剤の種類または溶融混練の装置・条件
により異なるが、実際的な添加量は、架橋剤および多官
能性モノマーのいずれも熱可塑性樹脂および/またはゴ
ム状物質100重量部に対して0. 01〜7重量部好
ましくは0.05〜4重量部である. 該添加量が0.01未満では架橋効果が低く、7重量部
を超えた場合には、多官能性モノマーの場合には表面へ
のブリード、帯色、コスト上昇の原因になり、架橋剤の
場合には、帯色、コスト上昇の原因になるので好ましく
ない. 前記のf!fJ的熱処理の温度は、熱可塑性樹脂および
/またはゴム状物質の融点または軟化点以上、かつ分解
点以上の温度範囲内とし、具体的には、温度120〜3
50’Cの範囲で、かつ熱処理時間20秒〜20分の範
囲で行われることが好ましい.また溶融混線に当たって
は高せん断速度を与える混合機を用いて、混合物中にラ
ジカルが発生しやすくすることが好ましい。
上記動的熱処理を行う溶融混練装置としては、開放型の
ミキシングロール、非開放型のバンバリーミキサー、押
出機、二−ダー、二軸押出機など従来公知のものを使用
することができる。
本発明の( H ’)無機充填剤の配合は、上記熱処理
時および/または熱処理後に全量または適宜分割して添
加しても良いが、好ましくは熱処理時に池の戒分と同時
に溶融混練されることが、組成物と無機充填剤の相溶性
を高めるため好ましい.上記配合量は、@樹脂組或nf
jIJloo重量部に対して、5〜20Offl量部の
範囲、好ましくは7〜180重量部、更に好ましくは、
10〜150重量部の範囲である. 上記配合量が5重量部未満では添加効果が十分でなく、
200重量部を超える場合は、引張仲びなど、機械的特
性が劣化し、好ましくない.また本発明の組或物は、前
記部分架橋物を含んでいれば相溶性向上の効果を有する
が、樹脂分中に少なくとも10重量%以上、好ましくは
20重量%以上、更に好ましくは30重量%以上含有す
ることが望ましい. 更に必要によっては、熱処理時および/または熱処理後
に軟化剤を配合してもよい. 該軟化剤としては、ゴムの加工の際に加工性の改啓、増
量効果あるいは充てん剤の分散性の改善などを主目的と
して使用されている通称エキステンダー油と同じものが
用いられる. これらは高沸点石油戒分であって、バラフィン系、ナフ
テン系及び芳香族系に分類されている.本発明ではこれ
らの石油留分に限らず、液状ポリイソブテンのような合
威油も使用できる.なお部分架橋物に配合する樹脂は、
前述の(A>成分および/または(B)成分のいずれで
も良く、本発明の性質を逸脱しない範囲であるならば特
に樹脂の限定はない. また本発明の組或物に必要に応じて安定剤、酸化防止剤
、紫外線吸収剤、滑剤、発泡剤、帯電防止剤、難燃剤、
可塑剤、染料、顔料などを適宜配合することができる. [発明の作用効果] 本発明は、このような特別な架橋剤および多官能性モノ
マーとを併用することにより、架橋反応を進行させ、な
おかつ樹脂組成物と無機充填剤の相溶性を高め、従来の
無機充てん剤配合熱可塑性樹脂組或物の欠点である機械
的強度などを著しく改善することができた. [実施例] 以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発
明はこれらによって限定されるものではない. 1〜14   較  1〜6 熱可塑性樹脂、ゴム状物質、無機充てん剤、架橋剤およ
び多官能性モノマーを表1に示すように配合した.試験
片はとくに記載のないかぎり、射出或形によって得られ
たものをア二一リング処理して使用した。
組成物の製造方法、射出或形による試験片の製作条件お
よび試験方法は以下のとおりである.此炙艷曵盟童ユ 1)熱可塑性樹脂、ゴム状′!IJ質、無機充てん剤、
架橋剤および多官能性モノマーを配合割合に調合し、ヘ
ンシェルミキサーで混合した. 2)上で得られた混合物を二軸連続混練押出機(30柑
φ、プラスチック工学研究所■製)を用いて、樹脂温度
1 8 0〜260℃、回転数200rplIで溶融混
練した. 辻韮巌並立鬼1 戒形機  Is−90B(東芝機械■製)射出圧力 1
,000贈/d 或形温度 180〜260℃ 金型温度 50℃ 裟致二盪崖1羞 (引張降伏強さ)および(引頭破壊伸び)JIS K6
760,JIS K6758.JIS K7113 C
:よる(熱変形温度) JIS K7207  4.6 kg荷重による.(曲
げ弾性率) JIS K6758.JIS K7203による.(ア
イゾット衝1#[) JIS K6758,JTS K7110による.(沸
RAシレン不溶分) 20間×50閤X0.2mmのフィルムをプレス成形し
、120メッシュの金網に入れて沸Jli!−’rシレ
ン中に5hr浸せきした.浸せき前後の重量を測定し、
以下の式から沸騰キシレン不溶分を求めた。
沸騰キシレン不溶分(重量%)= 沸!I!キシレン浸せき前のフィルム重量(}1)なお
、本発明で用いた熱可塑性樹脂、無機充てん剤、架橋剤
、多官能性モノマーを以下に示した.<A)熱可塑性樹
脂; (A1)ボリプロビレン(1)(商品名:日石ポリブロ
J420G、 MFR=1.5  日本石油化学■製)(A2)ポリプ
ロピレン(2) (商品名:日石ボリプロ J650G MFR=8.0  日本石油化学■製)(A3)ポリプ
ロピレン(3) (商品名:日石ボリブo  J871MMFR=23 
 日本石油化学@J製〉(B)ゴム状物質 {B1}エチレンープロピレンランダム共重合体ゴム(
1) (商品名:EPO2P、 日本舎或ゴム■製)(B2)
エチレン・ブロビレンランダム共重合体ゴム(2) 《商品名: EPO7P、日本合戒ゴム@J製)(B3
)エチレンープロピレンージェン・ランダム共重合体ゴ
ム(1) (商品名:EP57P.日本合戒ゴム■製)(B4 )
エチレンーグロビレンージエン・ランダム共重合体ゴム
(2) (商品名:EP22.日本合或ゴム■I!!)架橋剤(
C):ジヒド口芳香族系化合物{C1}ポリ(2.2.
4−1リメチル−1.2−ジヒドロキノリン) (商品名二ノクラック224S,大内新興化学■製)(
C2>9.10−ジヒドロフェナントレン(東京化成■
製) 架橋剤(D):エーテル系化合物 (D1)ジヒドロビラン 東京化成■製 (D2−)#酸イソプロペニル 東京化成■製 架橋剤(E):テトラヒドロ芳香族系化合物(E1 )
1,2,3.4−テトラヒドロナフタレン 東京化或■
製 (E2)テトラヒド口ベンゼン 東京化ra.■製 (E3)テトラヒドロフラン 東京化或■製 架橋剤(F):シクロペンタン系化合物(F1)インデ
ン 多官能性モノマー(G) (Gl )N,N’ −m−フェニレンビスマレイミド
バルノックPM  大内新興化学■製 (G2)エチレングリコールジメタクリレート東京化成
■製 無機充てん剤《H): (H1  タルク (H2)炭酸カルシウム (ト■3 硫酸バリウム (H,1  マイカ (H5  シラン処理タルク (H6  ワラストナイト (H7)アミノシラン処理ワラストナイト架橋剤(■)
:有機過酸化物 (I1)α,α′−ビス−(t−プチルオキシ)−m−
ジイソブロビルベンゼン バーブチルP 日本油脂■製

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)熱可塑性樹脂 および/または (B)ゴム状物質を、 (C)ジヒドロ芳香族系化合物もしくはそ の重合体、 (D)エーテル系化合物 (E)テトラヒドロ芳香族系化合物および (F)シクロペンタン系化合物 から選ばれた少なくとも一種の架橋剤0.01〜7重量
    部(Aおよび/またはB100重量部に対して)および (G)多官能性モノマーを0.01〜7重量部(Aおよ
    び/またはB100重量部に対して)と共に動的に熱処
    理して得られる部分的に架橋された組成物を含む熱可塑
    性樹脂組成物100重量部と、 (H)無機充てん剤5〜200重量部 とからなることを特徴とする無機充てん剤配合熱可塑性
    樹脂組成物。
JP16682990A 1989-06-28 1990-06-27 無機充てん剤配合熱可塑性樹脂組成物 Pending JPH0395273A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1-163644 1989-06-28
JP16364489 1989-06-28

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0395273A true JPH0395273A (ja) 1991-04-19

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ID=15777867

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JP16682990A Pending JPH0395273A (ja) 1989-06-28 1990-06-27 無機充てん剤配合熱可塑性樹脂組成物

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JP (1) JPH0395273A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62148565A (ja) * 1985-12-23 1987-07-02 Matsushita Electric Works Ltd ポリフエニレンオキサイド樹脂組成物
JPS62292846A (ja) * 1986-06-12 1987-12-19 Mitsubishi Cable Ind Ltd 難燃性組成物

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62148565A (ja) * 1985-12-23 1987-07-02 Matsushita Electric Works Ltd ポリフエニレンオキサイド樹脂組成物
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