JPH0394782A - ソリッドゴルフボール及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 及皇上皇笠五立互 本発明は，硬度や反撥性のバラツキが生じ難く、安定し
た飛び性能を示すソリッドゴルフボールに関する。

の　　　び　　が　　しよ゛と　る 一般に、ワンピースゴルフボール又はカバー材で直接も
しくは中間層を介して被覆した多層構造ソリッドゴルフ
ボールの芯球は、ポリブタジエンゴム等のゴム威分、共
架橋剤として不飽和脂肪酸の金属塩、重量調整剤として
酸化亜鉛及びジクミルパーオキサイドなどの遊離基開始
剤を含有してなるゴム組戒物を加熱加圧成形することに
より製造されている。

上記ゴム組成物において、共架橋剤として用いる不飽和
脂肪酸の金属塩としては、メタクリル酸亜鉛やアクリル
酸亜鉛を用いることが、ボール硬度や反撥性の点から好
ましいとされている。このメタクリル酸亜鉛やアクリル
酸亜鉛は、通常ポリブタジエン等のゴム或分１００部（
重量部、以下同様）に対して１５〜６０部とか々り多量
に配合されるが、各或分を混練してゴム組成物を得る際
，これらが細かい粉体であるために飛散が多かったり、
ロール等の混線機に激しく付着し、混棟作業が非常に困
難であり、またこれらは，組成物中で凝集塊を形成し易
いため分散性が悪く、このため配合したこれらの不飽和
脂肪酸亜鉛が有効に利用されず、その結果ボール相互の
硬度や反撥性にバラツキが生じ、ボール硬度が低下した
り、一定の硬度が得られない場合がある。

本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、硬度や反１
９性にパラツキが生じることがなく，安定した飛び性能
を示すソリッドゴルフボールを提供することを目的とす
る。

課　を　　するための　　　び 本発明は、上記目的を達或するため，ワンピースゴルフ
ボール又はカバー材で直接もしくは中間層を介して被覆
した多層構造ソリッドゴルフボールの芯球を，液状ポリ
マーに混合した不飽和脂肪酸の金属塩を共架橋剤として
配合したゴム組威物で形威したことを特徴とするソリッ
ドゴルフボールを提供する。

即ち、本発明ソリッドゴルフボールは、これを構威する
ゴム組戊物を調製する際、共架橋剤としてメタクリル酸
亜鉛やアクリル酸亜鉛などの不飽和脂肪酸の金属塩を液
状ポリブタジエン等の液状ポリマーに予め混合分散した
状態でゴム組成物中に配合するようにしたことにより、
このゴム組成物を混練する際に共架橋剤が飛散したり、
ロール等の混ｍ機に付着して組成物中への分散量が減少
するのを可及的に防止すると共に、上記共架橋剤を凝集
塊を形成することなく均一かつ有効に分散し得るように
したものである。

従って，本発明のソリッドゴルフボールは、これを構成
するゴム組成物中に上記共架橋剤が均一かつ有効に分散
混合されるので、これを加硫或形することによりバラツ
キのない均一なワンピースゴルフボール又は多層構造ソ
リッドゴルフボールの芯球が形威され、このため良好な
硬度，反撥性を有し，安定した飛び性能を示すソリッド
ゴルフボールをこれら性能にバラッキを生じることなく
安定的に製造し得るものである。

以下、本発明につき更に詳しく説明する。

本発明のソリッドゴルフボールは、上述したように、液
状ポリマーに混合した不飽和脂肪酸の金属塩を共架橋剤
として配合したゴム組成物でワンピースゴルフボール又
は多層構造ソリッドゴルフボールの芯球を形威したもの
である。

ここで、上記不飽和脂肪酸の金属塩としては、アクリル
酸，メタクリル酸，マレイン酸等の亜鉛塩やマグネシウ
ム塩などを挙げることができるが、特にアクリル酸亜鉛
又はメタクリル酸亜鉛が好適に使用される。なお、これ
ら不飽和脂肪酸の金属中和形のものでもよい．また、こ
の不飽和脂肪酸の金属塩を混合する液状ポリマーとして
は、液状ポリブタジエン、液状ポリイソプレン、液状ブ
タジエンーイソプレン共重合物、液状ブタジエンースチ
レン共重合物、液状ポリブテン、液状エチレンープロピ
レンゴム等が挙げられる．上記不飽和脂肪酸の金属塩を
この液状ポリマーに分散混合する場合，不飽和脂肪酸の
金属塩は予め金属塩の形に調製したものを用いてもよい
が、液状ポリマー中で不飽和脂肪酸と金属酸化物又は金
属水酸化物等とを反応させて金属塩とすることができる
。また、液状ポリマー中に混合する不飽和脂肪酸の金属
塩の量は、３０〜９０重量％とすることが好ましい。こ
れが３０重量％未満であると，これをゴム組成物に添加
した場合、ゴム組成物中の液状ポリマー分率が高くなり
、ボール硬度の低下を招く場合がある。一方．９０重量
％を超えると液状ポリマーに該不飽和脂肪酸の金属塩を
混合する時の作業性が大きく低下する場合がある。なお
、この共架橋剤混合物は、上記不飽和脂肪酸の金属塩と
液状ポリマーとを二−ダー等の混棟機を用い、所定割合
で混合することにより容易に作製することができる。

上記不飽和脂肪酸の金属塩は液状ポリマーと共に共架橋
剤としてワンピースゴルフボール又は多層構造ソリッド
ゴルフボールの芯球を形成するゴム組成物に添加混合さ
れるが、この場合その添加量はゴム組成物中のゴム或分
１００重量部に対して３０〜６０重量部とすることが好
ましい。なお、液状ポリマーに液状ゴムを使用した場合
は、その量もゴム成分に含まれる。

上記ゴム組成物を構成する基材ゴムとしては、通常のワ
ンピースゴルフボール又は多層構造ソリッドゴルフボー
ルの芯球材料として使用されるものを用いることができ
、特に制限されないが、シス構造を４０％以上有する１
．４−ポリブタジェンゴムが好ましく使用される。この
場合、このような１．４−ポリブタジエンゴムにスチレ
ンブタジエンゴム，ポリイソプレンゴムなどを適宜配合
することができる。また、このゴム組成物には、ジクミ
ルパーオキサイド等の過酸化物を遊離基開始剤として配
合することができる。その配合量はゴム成分］．　Ｏ　
Ｏ重量部に対して０．３〜３重量部、特に０．７〜２重
量部とすることが好ましい。更に、このゴム組成物には
、酸化亜鉛、可塑化剤、老化防止剤，その他ワンピース
ゴルフボールや多層構造ソリッドゴルフボールの芯球の
製造に通常使用し得る成分を必要により適宜配合するこ
とができる。

本発明のソリッドゴルフボールは、上記ゴム組成物をロ
ール、バンバリーミキサーなどの適宜な混線機で混線し
、金型を用いて加熱加圧成型することにより、ワンピー
スゴルフボール又は多層構造ソリッドゴルフボールの芯
球を製造するものであるが、この場合その加硫成型条件
は通常の条件を採用することができる。

なお、ツーピースポール等の多層構造ソリッドゴルフボ
ールとする場合は，上記ゴム組成物で形成した芯球に直
接又は中間層を介してカバーを被覆するが、カバー材料
としては、アイオノマーサーリン、ポリエステル、ナイ
ロン等の通常のカバー材料を好適に使用し得る。

衾映立羞呈 本発明のソリッドゴルフボールは、上述した構成とした
ことにより、良好な硬度，反撥性を有し、安定した飛び
性能を示すと共に、これら性能にバラツキを生じること
なく安定して製造し得る。

以下、実施例，比較例を示し、本発明を具体的に説明す
るが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。

〔実施例，比較例〕

第１表に示す配合成分をバンバリーミキサーを用いて混
練りし、２種のゴム組成物を調製した。

次に５これらを金型を用い、１６５℃で２５分間加熱加
圧或形して直径４２ｎｗ＋のワンピースゴルフボールを
製造した． 第　　１ 表 ＊１：液状ポリブタジエンにメタクリル酸亜鉛を７５重
量％の割合で配合し，混練したもの 上記実施例及び比較例のゴルフボールの硬度，反撥性を
調べたところ、実施例のゴルフボールは均一な性能を示
したが，比較例のものにはバラッキが見られた。なお、
ゴム組成物を混練したバンバリーミキサー内をａ察した
ところ、比較例のゴム組威物の場合、ミキサー内のロー
ター表面及び内壁にメタクリル酸亜鉛が多量に付着して
いた。

また、混線後のゴム組成物中には分散不良塊が認められ
た。これに対し、実施例のゴム組成物の場合は、ミキサ
ー内に付着物もなく、混練作業性は極めて良好であった
。また、混練後のゴム組成物は均一なものであった． 更に、得られたゴルフボールをフライホイール式打撃試
験機を用い、ヘッドスピード５　０　ｍ　／　ｓ６ｃで
打撃したときの初速度を測定したところ，それぞれ初速
度は６　９　．　８　ｍ／ｓｅｅであり、本発明に従っ
てメタクリル酸亜鉛を液状ポリブタジエンに混合して用
いても飛び性能を低下させることがないことが確認され
た。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ワンピースゴルフボール又はカバー材で直接もしく
   は中間層を介して被覆した多層構造ソリッドゴルフボー
   ルの芯球を、液状ポリマーに混合した不飽和脂肪酸の金
   属塩を共架橋剤として配合したゴム組成物で形成したこ
   とを特徴とするソリッドゴルフボール。