JPH0393032A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気記録媒体に関し、特にベルト駆動カートリ
ッジ中で使用される磁気記録媒体に関する。

〔従来の技術及びその課題］ 従来、ベルト駆動カートリッジ中で使用される磁気テー
プには情報を記録する磁性層の反対面にバックコート層
を設けたものが主に使用されている。

しかしながら、このようなベルト駆動カートリッジ中で
使用される磁気テープでは走行時にバックコート層がベ
ルトにより圧縮される状態にあるため、かかるバソクコ
ート層の摩耗が激しい。

この対策として、大粒径のカーボンの使用や、研磨粒子
としてモース硬度が高い（７以上）無機粉体を混合する
方法等がとられているが、大粒径のカーボンを使用して
も効果は不十分であり、またモース硬度が高い無機粉体
を使用した場合でもガイドピンの摩耗が起こりやすい等
の問題が生じ、磁気記録媒体におけるバックコート層の
走行耐久性は未だ充分とはいえないのが現状である。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者らはかかる問題点を解決するために鋭意研究し
た結果、バックコート層を構或する材料として特定粒子
径のカーボンブラック及び酸化チタンを特定比率で用い
、また結合剤中の硝化綿とポリウレタン樹脂を特定比率
で用いることによってバックコート層の走行耐久性を向
上できることを見出し、本発明を完威するに至った。

すなわち本発明は、非磁性支持体の主面に磁性層を有し
、該磁性層の反対面にバックコート層を有する構造から
なる、ベルト駆動カートリッジ中で使用される磁気記録
媒体において、前記バックコート層が （ａ）　　平均粒子径２０ｎｍ〜１００　ｎｍのカーポ
ンブランク （ｂ）　　平均粒子径１００ｎ僧〜６００ｎｍの酸化チ
タン（ｃ）　　少なくとも硝化綿とポリウレタン樹脂の
２種からなる結合剤 を含有し、且つカーボンブラック（ａ）と酸化チタン中
）の（ａ）　：　（ｂ）重量比が９９１〜６０：４０で
あり、（ａ）と（１）〕の合計に対する結合剤（ｃ）の
重量比Ｃ　（ａ）　＋（ｂ）〕　：　（ｃ）が７０　：
　３０〜２０　：　８０であり、結合剤（ｃ）中の硝化
綿とポリウレタン樹脂の重量比が硝化綿：ポリウレタン
樹脂で１０　：　９０〜９０　：　１０であることを特
徴とする磁気記録媒体を提供するものである。

本発明に用いられるカーボンブラック（ａ）の平均粒子
径は２０ｎｔａ〜１００　ｎｙｍ，好ましくは３０ｎＩ
ＩＩ〜５５ｎ＋ａであり、また酸化チタン（ｂ）の平均
粒子径は１００ｒ＋ｎ　〜６００ｎｍである。

これら（ａ）及び（ｂ）戒分は（ａ）　：　（ｂ）重量
比で９９：１〜６０　：　４０、好ましくは９５：５〜
８０　：　２０の範囲で用いられる。酸化チタン（ｂ）
の混合比が小さくなるとバックコート層の摩耗が大にな
り、また酸化チタンい）の混合比が大きくなるとガイド
ピンの摩耗が大になる． 本発明に用いられる結合剤（ｃ）は少なくとも硝化綿と
ポリウレタン樹脂を含有し、硝化綿とポリウレタン樹脂
は硝化綿：ポリウレタン樹脂重量比で１０　：　９０〜
９０　：　１０、好ましくは４０　：　６０〜８０：２
０である。ポリウレタン樹脂の混合比が大きくなるとバ
ックコート層が柔軟になりすぎ、またポリウレタン樹脂
の混合比が小さくなると接着性が低下する。（ｃ）威分
に用いられる硝化綿としては工業用のニトロセルロース
等が挙げられ、具体的にはセルノバＩＩＩＧ　１／２、
同１／８、同１／１６、セルノハＢＴＨ　１、同１／２
（以上旭化或製）等が挙げられる。ポリウレタン樹脂と
しては通常の磁気記録媒体に用いられるものが挙げられ
る。

本発明において上記（ａ），　（ｂ），　（ｃ）戒分は
、〔（ａ）＋（ｂ）〕：（ｃ）重量比で７０　：　３０
〜２０　：　８０、好ましくは５０　：　５０〜３０　
：　７０となるように使用される。結合剤（ｃ）の混合
比が大きくなるとバックコート層摩耗が大になり、また
結合剤（ｃ）の混合比が小さくなるとバックコート層の
粉落ちが多くなる。

本発明の磁気記録媒体には上記戒分の他に多官能イソシ
アネートや潤滑剤等を併用することもできる。

〔実　施　例〕

以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。

尚、例中の部及び％は特記しない限り重量基準である。

く磁性層の形成〉 下記塗料配合の配合物を浅田鉄工■製のバスケントミル
で６時間混合後、混合物にコロネー｝Ｌ（商品名．日本
ポリウレタン工業■製のトリメチロールプロパントリイ
ソシアナート）４部を添加し、更に１５分間混合を行い
、濾過して磁性塗料を得た。この塗料を１０．５一厚の
ＰＥＴフィルム上に乾燥膜厚が１．５−になるように塗
布し、塗膜を１５００ガウスにて磁場配向処理後乾燥し
て、ＰＥＴフィルム上に磁性層を形或し、ロールに巻き
取った。次いで８０″Ｃにて磁性層をカレンダー処理し
た。

本磁性層塗料配合 Ｃｏ被着７　−ＦｅｚＯ＋（Ｈｃ＝５５０　０ｓ）　　
　　１００　　部Ｇａｆａｃ　ＲＥ６１０　”　　　　
　　　　　　　２カーボンブラック（平均粒子径２５ｎ
ｗ）　　６（Ｘ　　Ａ１２０３（平均粒子径０　．　３
　／！ｍ）　　　　　２ＶＡＧＨ　”　　　　　　　　
　　　　　　　１４ニッポラン２３０４°　　　　　　
　　　１０トリデシルステアレート　　　　　　　３メ
チルエチルケトン　　　　　　　１２０トルエン　　　
　　　　　　　　　　５０シクロへキサノン　　　　　
　　　　　５０（注） ＊ｌ　＝東邦化学■製　リン酸系分散剤＊２　：ユニオ
ンカーバイド社製の塩化ヒニル／酢酸ビニル／ボリビニ
ルアルコール 共重合体 本３　：日本ポリウレタン工業■製のポリウレタン樹脂 〈バックコート層の形或〉 表１に示すバックコート塗料配合の配合物をボールミル
で９６時間混合後、混合物にコロネートＬ２０部を添加
し、更に３０分間混合を行い、バックコート塗料を調製
した。この塗料を、前記の磁性層の形威されたＰＥＴフ
ィルムの裏面に乾燥膜厚が１．５　ｔｔｍになるように
塗布し、塗膜を乾燥してバックコート層を形或した。

然る後、磁性層及びバックコート層の形威されたＰＥＴ
フィルムを１７４インチ幅にスリットし、ベルト駆動式
コンピュータテープの規格ＱＩＣ−１２０に適合するカ
ートリッジに装填し、評価用カートリッジとした。

１〜４　　び　　　　　１〜４ 上記の方法で作製したカートリッジをＱＩＣ−１２０の
仕様のドライブにより１５００パス走行させた後、以下
の判定法によりバックコート層の摩耗状態及びガイドビ
ンの削れを評価した。

■　バックコート層の摩耗状態 走行後のバックコート層を反射型光学顕微鏡を用い倍率
１００倍にて観察し、ベルトの接触部の摩耗跡又は引っ
掻き傷の発生状態を５段階評価した。

判定基準 ５　変化がない １ １　摩耗跡又は引っ掻き傷の発生が激しい■　ガイドピ
ン削れ 走行試験前後のカートリッジ内のガイドビンの削れ状態
を実体顕微鏡を用い倍率４０倍で観察し、５段階評価し
た。

判定基準 ５　変化がない Ｉ １　引っ掻き傷又は削れが激しい 上記の及び■の各評価ともに５段階評価中３以上であれ
ば実用上問題のないレベルである。

これらの評価結果を表１に示すが、実施例ではバックコ
ート層及びガイドビン両者の摩耗性が改良されているの
が明らかである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　非磁性支持体の主面に磁性層を有し、該磁性層の反
   対面にバックコート層を有する構造からなり、ベルト駆
   動カートリッジ中で使用される磁気記録媒体において、
   前記バックコート層が、 （ａ）平均粒子径２０ｎｍ〜１００ｎｍのカーボンブラ
   ック （ｂ）平均粒子径１００ｎｍ〜６００ｎｍの酸化チタン
   （ｃ）少なくとも硝化綿とポリウレタン樹脂の２種から
   なる結合剤 を含有し、且つカーボンブラック（ａ）と酸化チタン（
   ｂ）の（ａ）：（ｂ）重量比が９９：１〜６０：４０で
   あり、（ａ）と（ｂ）の合計に対する結合剤（ｃ）の重
   量比〔（ａ）＋（ｂ）〕：（ｃ）が７０：３０〜２０：
   ８０であり、更に結合剤（ｃ）中の硝化綿とポリウレタ
   ン樹脂の重量比が硝化綿：ポリウレタン樹脂で１０：９
   ０〜９０：１０であることを特徴とする磁気記録媒体。 ２　カーボンブラックの平均粒子径が３０ｎｍ〜５５ｎ
   ｍである請求項１記載の磁気記録媒体。 ３　カーボンブラック（ａ）と酸化チタン（ｂ）の（ａ
   ）：（ｂ）重量比が９５：５〜８０：２０である請求項
   １記載の磁気記録媒体。 ４　結合剤（ｃ）中の硝化綿とポリウレタン樹脂の重量
   比が硝化綿：ポリウレタン樹脂で４０：６０〜８０：２
   ０である請求項１記載の磁気記録媒体。