JPH0386587A - 記録材料 - Google Patents

記録材料

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JPH0386587A
JPH0386587A JP1224950A JP22495089A JPH0386587A JP H0386587 A JPH0386587 A JP H0386587A JP 1224950 A JP1224950 A JP 1224950A JP 22495089 A JP22495089 A JP 22495089A JP H0386587 A JPH0386587 A JP H0386587A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野〕 本発明は、記録材料に関する。更に詳しくは、優れた画
像(地肌)安定性を持つ記録材料に関するものである。
[従来の技術] 通常無色ないし淡色の染料前駆体と接触して該染料前駆
体を発色せしめる顕色剤を用いた記録材料は、感圧記録
紙、感光感圧記録紙、感熱記録紙、通電感熱記録紙、感
熱熱転写紙等として広く用いられ、その技術は公知であ
る。例えば、特開昭58−217389号、特公昭40
−9309号、同49−10856号、同52−132
7号では感圧記録紙、特開昭58−16886号、同5
8−17432号では感光感圧記録紙、特開昭48−3
0944号、特公昭45−14039号では感熱記録紙
、特公昭52−44206号では通電感熱記録紙、特開
昭60−168690号では感熱熱転写紙、等が挙げら
れる。
これらに例示した記録材料においては、無機固体酸類、
半合成固体酸類、置換フェノール類、p−置換フエノー
ル−ホルムアルデヒド重合体、芳香族カルボン酸金属塩
等が通常無色ないし淡色の染料前駆体と接触して染料前
駆体を発色せしめる顕色剤として使用されている。
[発明が解決しようとする課題] 記録材料の具備すべき条件としては、発色濃度や発色感
度が十分であることは勿論であるが、画像保存性(地肌
)、特に、耐光性、耐水性、耐薬品性に優れていること
が必須条件である。上記に例示した顕色剤は、それぞれ
の性能で一長一短がある。
例えば、無機固体酸類や半合成固体酸類は、低置なもの
の、保存時に空気中のガスや水分を吸着して、塗工面の
黄変化や発色性の機能低下を招くことになる。又、日光
等の光に曝されると発色した画像の劣化を起こす。置換
フェノールは、発色性に劣り、低い濃度を示す。p−置
換フエノール−ホルムアルデヒド重合体は、発色性では
優れているものの、日光等の光に曝されたり、空気中の
NOxを吸着すると塗工面を黄変化し、発色画像も劣化
する。芳香族カルボン酸金属塩は、発色性、黄変化、耐
光性に優れているが、耐水性、耐薬品性については改良
の余地がある。
特に、耐薬品性は、記録材料にとって重要な問題である
。発色させた記録画像のシートを塩ビフィルム等のファ
イルに保存させた時、塩ビフイルム中の可塑剤により画
像劣化(退色)を起こす。
又、水性或いは油性インクの筆記具、朱肉、接着剤、ジ
アゾ現像液等の事務用品、ハンドクリーム、乳液等の化
粧品に接触した時、塗工面(白色部分)は発色、所謂カ
プリ現象を生じ、一方、画像部分は退色する。
上述したとおり、従来の顕色剤では未だ改良の余地があ
り、新規顕色剤の開発が要望されている。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、鋭意研究を行なった結果、画像(地肌)
安定性の優れた記録材料を提供するものである。即ち、
本発明によって提供される記録材料は、通常無色ないし
淡色の染料前駆体と、該染料前駆体と接触して発色せし
める顕色剤からなる記録材料において、該顕色剤が、(
A)スチレンモノマーと、(B)ビニルスルホン酸系モ
ノマー(メタ)アクリル系含燐系モノマー (メタ)ア
クリル酸系モノマーの少なくとも1種を重合した共重合
体からなることを特徴とするものである。
更に、該顕色剤は、該共重合体の重合において、該(A
)のモノマー100重量%当たり、該(B)のモノマー
が15〜150重量%、好ましくは、20〜125重量
%、さらに好ましくは、25〜100重量%であること
を特徴とするものである。
以下、本発明について、具体的に説明する。
本発明は、スチレンモノマーと官能性モノマーを共重合
、3元共重合或いはそれ以上とするものである。
官能性モノマーとしては、特にビニルスルホン酸系モノ
マー (メタ)アクリル系含燐系モノマー (メタ)ア
クリル酸系モノマー等を挙げることができる。例えば、
ビニルスルホン酸系モノマーとしては、スチレンスルホ
ン酸ナトリウム、スチレンスルホン酸カリウム、スチレ
ンスルホン酸リチウム等が挙げられる。(メタ)アクリ
ル系含燐系モノマーとしては、モノ−2−(メタ)アク
リルオキシエチルアシッドホスフェート、モノ−2−(
メタ)アクリルオキシプロピルアシッドホスフェイト、
モノ−3−クロロ−2−(メタ)アクリルオキシエチル
アシッドホスフェート、モノ−3−クロロ−2−(メタ
)アクリルオキシプロピルアシッドホスフェイト、ビス
(メタクリロイルオキシエチレンオキシカルボニルペン
タメチレン)アシッドホスフェイト等が挙げられる。(
メタ)アクリル酸系モノマーとしては、(メタ)アクリ
ル酸又はその誘導体であり、(メタ)アクリル酸、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、エチレン
グリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジ
メタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリ
レート、1,6ヘキサンジオールジメタクリレート、2
メタクリロイルオキシエチルコハク酸、2メタクロイル
オキシエチルフタル酸、グリシジルメタクリレート等が
挙げられる。
本発明の顕色剤は、上述したモノマーを用いて乳化重合
法で合成した高分子ラテックスの形態をとるものである
。乳化剤を用いて行なう乳化重合に対して、本発明では
、乳化剤フリーの乳化重合法からなる。重合反応は、重
合開始剤として過硫酸カリウムを使用する以外は乳化剤
を使用せず行なうもので、ポリスチレンラテックスの合
成が良く知られている。
本発明では、スチレンモノマーに、通常無色ないし淡色
の染料前駆体と接触して発色反応する官能基を持った少
なくとも1種のモノマーを共重合させることで、高分子
ラテックスからなる新規顕色剤を得ることができた。こ
の新規顕色剤は、基材へ塗工する場合にはフィルム形成
性があるため、耐水性が優れている。又、安定な高分子
ラテックスであるため、光、ガス(NOx)、薬品類等
に対しては優れた耐性を持っている。更に、高分子ラテ
ックス自体の特性として、バインダー性能も備えている
本発明の(A)スチレンモノマーと、(B)ビニルスル
ホン酸系モノマー (メタ)アクリル系含燐モノマー 
(メタ)アクリル酸系モノマーの少なくとも1種との共
重合において、その重合反応の重量比は(A)のモノマ
ー当たり、(B)のモノマーが15〜150重量%、好
ましくは20〜125重量%、さらに好ましくは25〜
100重量%である。
本発明の顕色剤の使用量については、記録材料の種類に
よって適宜変えられるが、塗工量は、0゜2〜10g1
0f、好ましくは0. 3〜7.5g/d1さらに好ま
しくは0.5〜5 g/rdである。
塗工量の0.2g/rrr未満では、顕色能が得られず
、10g/rdを越えると性能上は問題がないものの経
済的に見合わなくなる。
本発明の顕色剤を使用する場合、単独使用でも良いが、
各種記録材料に応じて顔料、バインダー公知の顕色剤や
その他添加剤を組合せることは何ら限定するものではな
い。
本発明の顕色剤を用いた記録材料の一例として感圧記録
紙、感熱記録紙を挙げることができる。
いずれも、該染料前駆体は共通のものである。以下に具
体的に例示すると、3.3−ビス(p−ジメチルアミノ
フェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3.3−ビ
ス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(p
−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチル
インドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチル
アミノフェニル’)−3−(2−フェニルインドール−
3−イル)フタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバ
ゾール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド等の
トリアリールメタン系化合物、4,4“−ビスジメチル
アミノベンズヒドリンベンジルエーテル、N−ハロフェ
ニル−ロイコオーラミン、N−2,4,5−)リクロロ
フェニルロイコオーラミン等のジメチルメタン系化合物
、ローダミンB−アニリノラクタム、3−ジメチルアミ
ノ−7−メドキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6゜8−ジ
メチルフルオラン、3−ジエチルアミノフルオラン、3
,7−ジエチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミ
ニークロロエチルメチルアミノフルオラン等のキサンチ
ン系化合物、ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニ
トロベンジルロイコメチレンブルー等のチアジン系化合
物、3−エチル−スピロジナフトピラン、3.3’ジク
ロロスピロジナフトピラン、3−プロピル−ジベンゾピ
ラン等のスピロ系化合物が挙げられる。
顕色剤については、本発明の顕色剤に公知のものを併用
できる。例えば、感圧記録紙用としては、酸性白土、活
性白土、カオリン、ゼオライト、ベントナイト、アタパ
ルガイド等の無機酸性物質、置換フェノール、フェノー
ル−ホルムアルデヒド樹脂、アルキル置換フェノール−
ホルムアルデヒド樹脂、アリール−ホルムアルデヒド樹
脂等のフェノール系顕色剤とその金属塩、安息香酸、ク
ロル安息香酸、トルイル酸、サリチル酸、5−tert
−ブチルサリチル酸、3,5−ジーtert−ブチルサ
リチル酸、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル
酸等のサリチル酸系顕色剤とその金属塩が挙げられる。
又、感熱記録紙用としては、フェノール、p−tert
−ブチルフェノール、p−フェニルフェノール、α−ナ
フトール、p−ヒドロキシアセトフェノール、2.2°
−ジヒドロキシジフェノール、4,4° −イソプロピ
リデンビス(2−tert−ブチルフェノール、4.4
゛−イソプロピリデンジフェノール、4゜4°−シクロ
ヘキシリデンジフェノール、ノボラック型フェノール樹
脂、安息香酸、p−tert−ブチル安息香酸、p−オ
キシ安息香酸、p−オキシ安息香酸ベンジルエステル、
p−オキシ安息香酸メチルエステル、3−ベンジル−4
−ヒドロキシ安息香酸、β−ナフトエ酸、サリチル酸、
3−tert−ブチルサリチル酸、3−メチル−5−t
ert−ブチルサリチル酸、ステアリン酸、シュウ酸、
マレイン酸等を挙げることができる。
これらに例示した顕色剤は、記録紙の用途に限定するも
のでなく、適宜使用が可能である。
記録材料には、顔料、バインダー、その他添加剤が適宜
もちいられる。顔料としては、例えば、硫酸バリウム、
炭酸カルシウム、炭酸バリウム、水酸化アルミニウム、
沈降性炭酸カルシウム、石膏、アスベスト、クレー、シ
リカ、微粉ケイ酸、珪藻土、タルク、塩基性炭酸マグネ
シウム、アルミナホワイト、グロスホワイト、チサン白
、亜鉛華、鉛白、塩基性硫酸塩、リトポン、硫化亜鉛、
酸化チタン、酸化アンチモン、パライト、雲母、黄土、
珪酸カルシウム、合成炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム等が挙げられる。バインダーとしては、例えば、ゼラ
チン、カゼイン、カルボキシメチルセルロース、カルボ
キシメチルデンプン、アラビアゴム、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、スチレ
ン−ブタジェン−メタクリル酸ラテックス、アクリルニ
トリル−ブタジェン−アクリル酸ラテックス、スチレン
−無水マレイン酸共重合体等が挙げられる。
記録材料の基材としては、紙、合成紙、フィルムが用い
られる。又、塗工方法としては、当業者の間で使用され
る方法が用いられ、例えば、エアーナイフコーター、ロ
ールコータ−、サイズプレスコーター、カーテンコータ
ー、グラビアコータ、等の方法があり、適宜使い分けら
れる。
[作用] 本発明の記録材料は、優れた画像安定性を持つものであ
る。その理由は、新規顕色剤が、カルボン酸、スルホン
酸、燐酸からなる酸性官能基を持つモノマーを共重合さ
せた高分子ラテックスであるため外的要因(水、NOx
ガス、薬品類、光等)に作用されないということに依る
ものである。基材上に塗工された新規顕色剤は、フィル
ム形成性を持つため容易に外的要因に攻撃されない。こ
のような理由から、本発明の新規顕色剤は、従来の顕色
剤にみられない作用を持つと考えられる。
[実施例] 以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
実施例1 1)顕色剤の合成 撹拌器、還流冷却器、温度計、窒素ガス吹き込み用吹き
込み管のついた四つロフラスコをオイルバス巾に取り付
け、次のモノマー、水、重合開始剤(過硫酸カリウム)
をこの順序で仕込み、撹拌しながら窒素ガスの吹き込み
を1時間半行なった。
■スチレンモノマー       48重量部■モノー
3−クロロー2−メタクリル 25重量部オキシエチル
アシッドホスフェイト ■水              75重量部■過硫酸
カリウム         2重量部十分に撹拌して後
、撹拌下フラスコ内温度を1時間で70℃まで加熱した
。70℃に達した後、70℃に保持して24時間反応を
させた。その後、撹拌速度を徐々に落とし、反応を終了
した。四つロフラスコは、−旦、空冷し、水冷して後室
温に戻した。得られたラテックスの固形分濃度は、50
重量%であった。
2)感圧記録紙用下用紙の作成 上記の合成で得た顕色剤について、41g/rdの上質
紙にメイヤーバーを用いて単独塗工した。
塗工量は、固形分として2 glrdであった。
ここで得た下用紙について、次のような各種評価試験を
行ない、その結果を表1に掲げた。
なお、比較例1として、市販の感圧記録紙用下用紙(三
菱NCR紙下−40)を用いた。
(a)発色性試験 市販の感圧記録紙用上用紙(三菱NCR紙上40ブラッ
ク)を下用紙と重ね合わせ、スーパーカレンダーを用い
て10Kg/a+fの圧力で発色させた。24時間後の
発色濃度を光学濃度計(マクベス濃度計RD514)に
て測定した。なお、数値が高いほど発色濃度が大きいこ
とを示している。
(b)耐光性試験 上記(a)で得たものと同じ発色試料を用いて、フェー
ドメーターにてキセノン光を3時間照射した。照射後の
試料の濃度を(a)と同様にして測定した。なお、数値
が高いほど耐光性に優れていることを示す。
(C)耐可塑剤性試験 上記(a)で得たものと同じ発色試料を用いて、塩化ビ
ニル製(厚さ9. 2mm)の袋に入れて24時間、6
0℃に加温保存させ、塩化ビニルに含有されている可塑
剤に晒させた。加温保存後の試料の濃度をCa)と同様
にして測定した。なお、数値が高いほど耐可塑剤性に優
れていることを示す。
(d)未発色部(地肌)の耐光性試験 上記(b)同様にキセノン光を3時間照射し、その変色
(黄変化)の程度を光学濃度計で濃度測定した。数値が
高いほど黄変化が進んでいることを示し、低いほど耐光
性があることを示す。
(e)窒素化合物(NOxガス)による耐黄変性試験未
発色の下用紙を150 ppa+の窒素化合物を密閉し
た容器中に入れて30分間放置した後、光学濃度計にて
黄変化の程度を測定した。数値が高いほど黄変化が進ん
でいることを示し、低いほど耐光性があることを示す。
表 1 *比較例1の下用紙は、顕色剤がp−フェニルフェノー
ル樹脂からなるものである。
上記の表1の結果から、実施例では、発色させた試料の
耐光性、耐可塑剤性ともに退色はなく、未発色部の耐光
性、窒素化合物による耐黄変性は、未発色部の濃度(地
肌濃度)とほとんど変わりなく耐性があることがわかっ
た。
さらに、本発明の顕色剤を用いた下用紙は、それを揉ん
だ時に塗工層の剥離がなかった。このことより、顕色剤
自体がバインダー性能を持っているため他のバインダー
を必要としないことがわかった。
一方、比較例1では、発色させた試料の耐光性、耐可塑
剤性とも退色していることがわかり、未発色部の耐光性
、窒素化合物による耐黄変性は、未発色部の濃度(地肌
濃度)に比較して高くなり変化していることがわかった
実施例2〜6及び比較例2〜3 実施例1と同様の方法で、同じモノマーを用いて共重合
させた。モノマーの使用量は、表2に掲げた。但し、水
75重量部、過硫酸カリウム2重量部は、一定とした。
ここで得た顕色剤は、実施例1と同一塗工量を塗工して
同様に評価し、併せて表2に掲げた。結果は、実施例で
は各試験項目とも良好であった。しかし、モノ−3−ク
ロロ−2−メタクリルオキシエチルアシッドホスフェイ
ト(アクリル系含燐モノマーと略す)の量が多くなると
、発色濃度が高くなるものの未発色部の耐光性、窒素化
合物による耐黄変性がわずかに下がる方向にあった。又
、耐可塑剤性は、発色濃度以上になった。一方、比較例
2では、発色濃度が低かった。これは、アクリル系含燐
モノマーの量が少ないことによるもの思われる。比較例
3では、合成の段階で寒天状になってしまった。
(以下余白) 実施例7 実施例1と同様の方法で、下記のモノマーを用いて共重
合させて3元共重合体を得た。仕込み順序は番号のとお
りである。
■スチレンモノマー     36.5重量部■モノー
2−メタクリルオキ 18.25重量部ジプロピルアシ
ッドホス フェイト ■アクリル酸       18.25重量部■水  
         75.0 重量部■過硫酸カリウム
      2.0 重量部ここで得た顕色剤について
、次の配合で塗工液を調整し、41g/nfの上質紙に
メイヤーバーを用いて塗工量3g/nf(固形分)を塗
工した。
ここで得た下用紙について、実施例1と同様の評価方法
で評価を行ない、その結果を表3に掲げた。
顕色剤         60  重量部水酸化アルミ
ニウム   35  重量部ポリビニールアルコール 
 5  重量部いずれの評価項目とも良好な結果であっ
た。
実施例8 実施例1と同様の方法で、下記のモノマーを用いて共重
合させて3元共重合体を得た。仕込み順序は番号のとお
りである。
■スチレンモノマー     36.5重量部■モノー
2−メタクリルオキシ 29.2重量部プロピルアシッ
ドホスフェイト ■スチレンスルホン酸ナトリウム 7.3重量部 ■水            75.0重量部■過硫酸
カリウム       2.0重量部ここで得た顕色剤
について、次の配合で塗工液を調整し、41g/mの上
質紙にメイヤーバーを用いて塗工量3g/rrr(固形
分)を塗工した。ここで得た下用紙について、実施例1
と同様の評価方法で評価を行ない、その結果を表3に掲
げた。
顕色剤         50  重量部炭酸カルシウ
ム     40  重量部ポリビニールアルコール 
10  重量部いずれの評価項目とも良好な結果であっ
た。
表 実施例9 実施例7で重合させた顕色剤を用いて、下記の配合によ
る感熱記録紙用塗工液を調整した。配合中の染料前駆体
(以下、染料と略す)は、予め分散させて使用した。
○染料の分散液 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ランからなる染料150gをマロンMS−25(大同工
業製、スチレン−無水マレイン酸共重合体のナトリウム
塩の25%水溶液)18gと水332gに分散し、ボー
ルミルを用いて48時間粉砕、分散して染料の分散液と
した。
O塗工液の配合(固形分) 顕色剤         25 重量部染料分散液  
     10 重量部炭酸カルシウム     30
 重量部ステアリン酸亜鉛    25 重量部ポリビ
ニルアルコール  10 重量部上記で調整した感熱記
録紙用塗工液を55g/dの原紙にメイヤーバーを用い
て塗工量6g1rd(固形分)を塗工した。塗工後にス
ーパーカレンダーで処理して感熱記録紙を得た。ここで
得た感熱記録紙について、次の評価試験を行ない、その
結果を表4に掲げた。
(a)発色性試験 感熱ファクシミリ印字試験機(松下電子部品製)を用い
て、印加パルス3.0ミリ秒、印加電圧16.25ボル
トの条件でベタ印字し、得られた発色画像をマクベス濃
度計RD514により測定した。
(b)耐可塑剤性 感熱記録紙の塗工面を塩化ビニル(厚さ0. 2mm)
 c7)シートと重ねて、300g10fの荷重をかけ
て40℃の雰囲気下に15時間保存した後、(a)と同
様にして発色部分と未発色部分の濃度を測定した。未発
色部分の濃度の値は、小さいほど地肌のカブリが少ない
ことを示す。
比較例4 実施例9で用いた顕色剤の代わりに、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパンを使用した以外は、実
施例9と同様にして感熱記録紙を得た。実施例9と同様
にして評価を行ない、表4に結果を掲げた。
表 上記の表4の結果より、実施例9では、発色部分におい
て、耐可塑剤性の値が発色濃度に比較してほとんど変わ
りなかった。又、未発色部分においても、耐可塑剤性の
値が地肌濃度に比較してほとんど変わりなかった。一方
、比較例4では、発色部分において、耐可塑剤性の値が
発色濃度に比較して低く、退色していることがわかった
。又、未発色部分においては、耐可塑剤性の値が地肌濃
度に比較して高い値を示し、地肌カブリを起こしている
ことがわかった。
[発明の効果] 本発明の記録材料は、(A)スチレンモノマーと、(B
)ビニルスルホン酸系モノマー (メタ)アクリル酸系
含燐モノマー (メタ)アクリル酸系モノマーの少なく
とも1種を重合した共重合体からなる顕色剤を用いたも
のである。この新規顕色剤を用いた記録材料は、画像(
地肌)安定性に優れており、顕色剤自体が高分子ラテッ
クスであるため、バインダー性能もあるという特徴を持
つことから、本発明の記録材料は、実用的価値の極めて
高いものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、通常無色ないし淡色の染料前駆体と該染料前駆体と
    接触して発色せしめる顕色剤からなる記録材料において
    、顕色剤が、(A)スチレンモノマーと、(B)ビニル
    スルホン酸系モノマー、(メタ)アクリル系含燐モノマ
    ー、(メタ)アクリル酸系モノマーの少なくとも1種か
    ら成る共重合体であることを特徴とする記録材料。 2、顕色剤が(A)のスチレンモノマー100重量%当
    たり、(B)のビニルスルホン酸系モノマー、(メタ)
    アクリル系含燐モノマー、(メタ)アクリル酸系モノマ
    ーの少なくとも1種が、15〜150重量%から成る共
    重合体である請求項1記載の記録材料。 3、顕色剤が(A)のスチレンモノマー100重量%当
    たり、(B)のビニルスルホン酸系モノマー、(メタ)
    アクリル系含燐モノマー、(メタ)アクリル酸系モノマ
    ーの少なくとも1種が、20〜125重量%から成る共
    重合体である請求項1記載の記録材料。 4、顕色剤が(A)のスチレンモノマー100重量%当
    たり、(B)のビニルスルホン酸系モノマー、(メタ)
    アクリル系含燐モノマー、(メタ)アクリル酸系モノマ
    ーの少なくとも1種が、25〜100重量%から成る共
    重合体である請求項1記載の記録材料。 5、ビニルスルホン酸系モノマーが、スチレンスルホン
    酸ナトリウム、スチレンスルホン酸カリウム、スチレン
    スルホン酸リチウムから選ばれたものの1種である請求
    項1、2、3、若しくは4記載の記録材料。 6、(メタ)アクリル系含燐モノマーが、モノ−2−(
    メタ)アクリルオキシエチルアシッドホスフェート、モ
    ノ−2−(メタ)アクリルオキシプロピルアシッドホス
    フェート、モノ−3−クロロ−2−(メタ)アクリルオ
    キシエチルアシッドホスフェート、モノ−3−クロロ−
    2−(メタ)アクリルオキシプロピルアシッドホスフェ
    イト、ビス(メタクリロイルオキシエチレンオキシカル
    ボニルペンタメチレン)アシッドホスフェートから選ば
    れたものの1種である請求項1、2、3、若しくは4記
    載の記録材料。 7、(メタ)アクリル酸系モノマーが、(メタ)アクリ
    ル酸又はその誘導体であり、(メタ)アクリル酸、2−
    ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロ
    ピルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレ
    ート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、エチレン
    グリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジ
    メタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリ
    レート、1.6ヘキサンジオールジメタクリレート、2
    メタクリロイルオキシエチルコハク酸、2メタクロイル
    オキシエチルフタル酸、グリシジルメタクリレートから
    選ばれたものの1種である請求項1、2、3、若しくは
    4記載の記録材料。
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