JPH0384069A - 着氷防止塗料 - Google Patents

着氷防止塗料

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JPH0384069A
JPH0384069A JP22098189A JP22098189A JPH0384069A JP H0384069 A JPH0384069 A JP H0384069A JP 22098189 A JP22098189 A JP 22098189A JP 22098189 A JP22098189 A JP 22098189A JP H0384069 A JPH0384069 A JP H0384069A
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平井 陽一
Takeshi Takagaki
高垣 猛
Masaharu Takahashi
正春 高橋
Masataka Tanaka
正隆 田中
Katsuya Sugawara
菅原 勝也
Satoshi Kuriyama
智 栗山
Shunichi Nakajima
俊一 中島
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、着氷防止塗料に関するものである。
更に詳しくはポリシロキサン基を含有する樹脂で一10
℃以下、特に−30℃以下でも氷の付着が少ない上に、
氷結した場合も氷を容易に除去でき、且つその効果の持
続性に優れており、船舶、海洋構進物、航空機類、車両
、家屋、送電鉄塔などの各種の分野において積雪や氷結
による被害の防止に有効に使用される塗料に関するもの
である。
[従来の技術] 従来、着氷防止塗料にはオルガノポリシロキサンの使用
がしばしば提案されてきた。オルガノポリシロキサンは
表面に炭化水素鎖が配列するので表面エネルギーが低く
撥水性表面を形成する。また、オルガノポリシロキサン
のガラス転移温度が低い為に一30℃以下でもその分子
運動が凍結されず、氷結の際に水素結合を形成しにくい
。これがオルガノポリシロキサンがよく使用される理由
である。この例として特開昭61−51069号にはオ
ルガノポリシロキサン樹脂、アルカリ金属化合物および
カルボキシル基含有疎水性シリコン化合物などよりなる
着氷防止塗料組成物が提示されている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、前記従来品の一10℃での塗膜の着氷剪断破壊
強度は、成膜直後で概ね0.05〜0.2kg/ant
程度であるが、オルガノポリシロキサン樹脂が経日によ
りブリードアウトしてくるために、3ケ月暴露後では0
.3 kg/ ad近くまで増大し、着氷防止効果の持
続性が不十分である。当該技術分野の実用的見地からは
、前記の従来品では着氷防止性の経時持続性および有効
な温度領域について問題があり、その解決が強く要望さ
れてきた。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、着氷防止性が良好で、且つその効果の経
時持続性に優れた着氷防止塗料を得るべく鋭意検討した
結果、本発明に到達した。
すなわち本発明は、 (a)一般式 %式%(1) [式中、Xはビニル基、 (メタ〉アクリロキシ基、ア
リル基等のエチレン性重合性基、R1は2価の有機基、
R2、R3、R4は非置換または置換1価炭化水素基、
mは6〜130である。]で示されるシロキサン含有単
量体l0〜70重量部 (b)一般式 %式%) (2) [式中、Xは一般式(1)に同じ、R5は2価の有機基
または直接結合であり、R6は水素または炭素数l〜4
を有するアルキル基であり、R7は炭素数1〜4を有す
るアルキル基であり、nは1〜3の整数である。]で示
される加水分解性シリル基含有単量体20〜70重量部 (c)その他の重合性単量体0〜70重量部を共重合さ
せて得られる共重合体[A]と水酸基を1分子中に少な
くとも1個有する水酸基含有樹脂[B]とを含有するこ
とを特徴とする着氷防止塗料である。
本発明において、 (a)一般式 %式%(1) [式中、Xはビニル基、 (メタ〉アクリロキシ基、ア
リル基等のエチレン性重合性基、R1は2価の有機基、
R2、R3、R2は非置換または置換1価炭化水素基、
mは6〜130である。]で示されるシロキサン含有単
量体として具体的には、 CH2=CHC00(cH2)a [5i(cHs)2
0]、 5i(cHa)sCH2=C(c11,)CO
OC6H,[5i(c13) 20]PSi(cHa)
 5CH2”C(cH3)C0D(cH2)3 [5l
(ctls)20]pSt(cHa)sCH2=C(c
Ha) COO(cI(2) 3 [S i (cHa
) (csHs) 0] PS i (ct13) 3
CH2=C(cH3)COO(cH2)!1 [5i(
c6Hs)20]PSi(ctls)a[ただし、p=
5〜130である。コ などおよびこれらの二種以上の混合物などが挙げられる
(b)一般式 %式%) (2) [式中、Xは一般式(1)に同じ、R5は2価の有機基
または直接結合であり、R6は水素または炭素数l〜4
を有するアルキル基であり、R7は炭素数1〜4を有す
るアルキル基であり、nは1〜3の整数である。]で示
される加水分解性シリル基含有単量体として具体的には
、加水分解性基を有するビニルシラン、たとえばビニル
メチルジメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、
ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキ
シエトキシ)シラン;および加水分解性を有する (メ
タ)アクリロキシアルキルシラン、たとえばγ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロ
キシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、T−メタクリロキシプ
ロビルメチルジエトトキシシラン、T−アクリロキシプ
ロピルトリエトキシシランなどが挙げられる。これらの
うちで好ましいものは、加水分解性基を有する (メタ
〉アクリロキシアルキルシランである。
その他の重合性単量体(c)としては(メタ)アクリル
酸アルキル(アルキル基の炭素数は1〜22)エステル
[炭素数1〜22のアルキルエステルたとえば(メタ〉
アクリル酸メチル、 (メタ)アクリル酸エチル、 (
メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2−
エチルヘキシル、 (メタ)アクリル酸ステアリル、 
(メタ)アクリル酸ベヘニルなど]、水酸基含有の(メ
タ)アクリル酸エステル[(メタ〉アクリル酸2−ヒド
ロキシエチル、 (メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプ
ロピルなど]、(メタ)アクリル酸パーフロロアルキル
[(メタ)アクリル酸パーフロロオクチル]、CFs 
(cF2) ! (cH2) 20COC(cHa) 
=CH2、C,PI3(cH2)IIOCOC(c1,
)=CH2、CsF 1asOzN (cHa) (c
H2) 20cOcH=cH2など]、(メタ)アクリ
ル酸、芳香族ビニル単量体(スチレン、α−メチルスチ
レン、α−クロロスチレンなど)、ハロゲン化ビニル単
量体く塩化ビニルなど)、アルキルまたはシクロアルキ
ルビニルエーテル(メチルビニルエーテル、シクロヘキ
シルビニルエーテルなど)、ビニルエステル(酢酸ビニ
ルなど)、ニトリル基含有単量体(アクリロニトリルな
ど)、アミド基含有単量体[(メタ)アクリルアミド、
クロトンアミド、N−メチロールアクリルアミド、フマ
ル酸ジアミドなど]、エポキシ基含有単量体[(メタ)
アクリル酸グリシジルなど]、アリルアルコールなどが
挙げられる。これらの中で好ましいものは(メタ)アク
リル酸アルキル、 (メタ)アクリル酸パーフロロアル
キルおよび芳香族ビニル単量体であり、特に好ましいも
のはメタクリル酸メチル、アクリル酸n−ブチル、 (
メタ)アクリル酸パーフロロオクチルおよびスチレンで
ある。
本発明の共重合体[A]中の(a) 、(b)および(
c)の配合量は、(a〉は通常10〜70重量部、好ま
しくは20〜60重量部であり、(b)は通常20〜7
0重量部、好ましくは30〜60重量部であり、(c〉
は通常0〜70重量部、好ましくは10〜60重量部で
ある。
(a)が10重量部未満であると剪断破壊強度が大きく
なり、充分な着氷防止性が得られない。70重量部を越
えてもこれ以上剪断破壊強度が低下せず着氷防止性も向
上しないので高価な薬剤が無駄となる。(b)が20重
量部未満であると着氷防止性効果の持続性が落ちる。7
0重量部を越えると得られた塗膜が硬くなって割れ易く
なり実用上問題が生ずる。(c)が70重量部を越える
と十分な着氷防止性が得られず且つその効果の持続性が
低下する。
本発明におけるシリル基およびシロキサン基含有共重合
体[A]は、(a) 、(b)および必要により(c)
の各単位を与える単量体を熱重合、光重合または放射線
重合などのラジカル重合に従って塊状、または溶液重合
させることにより製造できる。
好ましい重合方法は有機溶剤中ラジカル開始剤を使用し
たラジカル重合[溶液重合の場合、使用される有機溶剤
としては芳香族炭化水素(トルエン、キシレン、エチル
ベンゼンなど)、脂肪族炭化水素(ヘキサン、ヘプタン
、シクロヘキサンなど)、脂肪族エステル(酢酸エチル
、酢酸n−ブチルなど〉、脂肪族ケトン(アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジ−n−
ブチルケトン、シクロヘキサノンなど)、脂肪族エーテ
ル(ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、アルコー
ル(イソプロパツール、n−ブタノールなど〉、セロソ
ルブ(エチルセロソルブ、n−ブチルセロソルブ、セロ
ソルブアセテートなど)、ハロゲン化炭化水素(四塩化
炭素、二塩化エチレンなど)などおよびこれらの二種以
上の混合物が挙げられる。好ましいものはトルエン、キ
シレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
、酢酸n−ブチル、インプロパツール、セロソルブアセ
テートおよび二塩化エチレンの単独またはこれらの二種
以上の混合物である。
(a) 、(b)および必要により(c)の各単位を与
える単量体の合計重量に対する有機溶剤の割合は、任意
に選択できるが、通常0.2:2〜2:1、好ましくは
0.5:1〜5:1である。
ラジカル重合反応を行う場合、使用されるラジカル重合
開始剤としてはアゾ系化合物(アゾビスイソブチロニト
リル、アゾビスイソバレロニトリルなど〉、過酸化物(
ベンゾイルパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド
、クメンハイドロパーオキシドなど)、レドックス系化
合物(ベンゾイルパーオキシド/N、N−ジメチルアニ
リンなど)などが挙げられる。好ましいものはアゾ系化
合物である。
重合開始剤の添加量は(a) 、(b)および必要によ
り(c)の各単位を与える単量体の固形分合計重量に対
し、通常0.001〜20%、好ましくは0.1〜10
%である。
また、場合によっては連鎖移動剤(n−ラウリルメルカ
プタン、n−ドデシルメルカプクン、を−ドデシルメル
カプタン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン
、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシランなど
)を加え分子量を調節することができる。
ラジカル重合反応の反応温度は通常50〜150℃、好
ましくは70〜130℃である。
溶液重合で行う場合、ラジカル重合反応により生成した
樹脂は有機溶剤中、溶液状態あるいは溶剤から沈澱した
状態で得られる。この樹脂は必要により蒸発による溶剤
の除去、濾過、洗浄、乾燥などの方法により樹脂を単離
することができる。
得られた共重合体[A]の分子量は通常500〜30、
000、好ましくは800〜20.000である。
共重合体[A]は末端あるいは側鎖にシリル基を有する
ので大気中に暴露されると常温でシロキサン結合を生威
し硬化する。硬化速度は大気温度、湿度および加水分解
性基の種類により変化する。
具体的には温度、湿度が高くなるほど硬化速度が上昇し
1.また加水分解性基の多いほど、アルコキシ基の場合
炭素数が少ないほど硬化速度が上昇する。1分子に1つ
のシリル基しか有しないものは通常分子内に2つ以上の
シリル基を有するビニル重合体に比較して硬化速度が小
さい。
本発明において共重合体[A]と併用される水酸基を1
分子中に少なくとも1個有する水酸基含有樹脂[B]と
しては、水酸基を1個以上有する樹脂なら特に制限はな
いが、たとえば水酸基含有ビニル系重合体、水酸基含有
ウレタン系樹脂、水酸基含有アミド系樹脂、水酸基含有
エポキシ系樹脂等およびこれらの結合したものや混合物
が挙げられる。好ましくは水酸基含有ビニル系重合体で
ある。
水酸基含有ビニル系重合体としては、たとえば水酸基を
有する単量体単位およびその他のビニル単量体単位から
構成される重合体が挙げられる。
水酸基を含有する単量体としては共重合体[A]中の(
c)の水酸基含有の(メタ)アクリル酸エステルと同様
のものを使用することができる。その他のビニル単量体
としては共重合体[A]中の(c)の水酸基含有の(メ
タ〉アクリル酸エステル以外の単量体や(b)の加水分
解性シリル基を含有する単量体が挙げられる。
水酸基含有ビニル重合体中の水酸基を含有する単量体の
含量は重合体の重量に基づいて通常3〜70%、好まし
くは5〜30%である。
重合方法も共重合体[A]の場合と同様の方法で行うこ
とができる。
これらの水酸基含有樹脂[B]の分子量は特に制限され
ないが通常1.000〜60.000、好ましくは2、
000〜40.000である。
本発明の着氷防止塗料は共重合体[A]と水酸基含有樹
脂[B]とを必須成分として含有する塗料である。[A
]と[B]との配合比は重量比で通常1/99〜501
50、好ましくは3/97〜30/70である。共重合
体[A]の配合比が1より小さいと着氷防止効果が小さ
くなり、また50を越えるとこれ以上着氷防止性は向上
せず高価な[A]の薬剤が無駄となり、また下地との密
着性も不良となる。
本発明の塗料は[A]、[B]戊成分他に従来から使用
されている流動パラフィン等の流動パラフィン物質を添
加して氷−塗膜界面における着氷剪断破壊力を更に低下
せしめることができる。また必要に応じて通常塗料に用
いられている公知の顔料、体質顔料または染料が[A]
と[B]の合計重量に対して120重量%以下の範囲で
添加することができる。その他界面活性剤や添加剤(紫
外線吸収剤、レベリング剤°、たれ防止剤、艶消し剤な
ど)、溶剤なども適宜加えることができる。
また[A]が湿気硬化型のシリル基を含有しているので
、シリル基の硬化触媒、保存安定剤等を特別に添加して
もよい。
硬化触媒としては従来からシラノール縮合触媒として使
用されているものでよく、有機チタネート系化合物[イ
ソプロピルトリイソステアロイルチタネートなど]、有
筏アルミニウム系化合物(アセトアルコキシアルミニウ
ムジイソプロピレートなど)、カルボン酸型錫化合物(
ジオクチル酸錫、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫
マレートなど〉、スルフィド型、メルカプチド型などの
含硫黄系有機錫化合物(ジブチル錫スルフィドなど)、
その化カルボン酸金属塩(酢酸ナトリウム、ナフテン酸
コバルト等)、酸性リン酸エステル(7モノメチル酸性
リン酸エステル、ジメチル酸性リン酸エステル、ジエチ
ル酸性リン酸エステフル、モノブチル酸性リン酸エステ
ルなど)、カルボン酸およびその酸無水物(マレイン酸
、イタコン酸、無水マレイン酸、無水フタル酸など)ア
ミノシラン(γ−アミノプロピルトリエトキシシランな
ど)、アミンおよびその塩 (トリエチルアミン、ジブ
チルアミン−2−ヘキソエート、環式アミジンおよびそ
の塩など)などの硬化触媒が挙げられる。
これらの触媒は単独でも二種以上を混合して使用しても
よい。硬化触媒の添加量はシリル基含有樹脂[A]に対
し通常0.001〜20重量%である。
安定剤としては、加水分解性エステル、アルコールおよ
び炭酸、はう酸、燐酸、亜燐酸等の完全エステルなどが
よく、加水分解性エステルとしてはオルトギ酸トリアル
キル(オルトギ酸トリメチルなど〉、シラン類(メチル
トリメトキシシラン、テトラエトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン、γ−グリシドキシプロビルトリメト
キシシラン、シリケートなど)が挙げられる。アルコー
ルとしては、メタノール、エタノール、セロソルブなど
が挙げられる。炭酸、はう酸、燐酸、P−OHのない燐
酸等の完全エステルとしては炭酸ジエステル〈炭酸ジメ
チルなど〉、はう酸トリエステル(はう酸トリーn−ブ
チルなと〉、燐酸トリエステル(燐酸トリーn−ブチル
なと) 、P−OHのない燐酸モノエステルまたはジエ
ステル(フェニル燐酸ジフェニルなどのジエステルまた
はジフェニル燐酸フェニルなど)が挙げられる。安定剤
の量は全シリル基含有重合体に対して好ましくは1〜3
0%である。
溶剤としては、シリル基含有重合体を合成する際の溶剤
と同じでよく、シリル基含有重合体に対して不活性なも
のが用いられる。更に溶剤で希釈することも可能である
。溶剤の量はシリル基含有重合体に対して通常0〜60
0重量%である。
本発明の塗料は[A]の中のジメチルシロキサンによっ
て着氷剪断破壊力を低下させると同時に[A]の中の加
水分解性シリル基が[B]の中の水酸基と反応すること
により塗膜本体に強固に付着または密着することができ
るため、従来のジメチルシロキサンがブリードアウトす
ることにより着氷防止能力が低下していたのに比べて、
着氷防止能力の低下をより少なくすることができるもの
である。また、[A]にパーフロロアルキル基を導入す
ることにより更に着氷剪断破壊力を下げ着氷防止効果を
発揮することができるものである。
本発明の塗料の塗布量は通常10〜800g/m″、好
ましくは50〜500g/m″である。
本発明の着氷防止塗料の塗装方法としては、たとえば刷
毛塗り、ロール塗り、スプレー塗り、流し塗りまたは浸
漬法などの方法が挙げられ、特に限定されない。
本発明の塗料は上塗り塗料として下塗り塗膜の上に塗装
される他に、金属やプラスチック、ガラス、木質材料な
どに直接塗布することが可能である。また、該塗料を完
成品として物体表面にラミネートして使用することもで
きる。
[実施例コ 以下、製造例、比較製造例および実施例により本発明を
更に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。実施例中の部および%は重量基準である。
製造例1 コルベンにトルエン100部を入し、100℃に昇温し
、メタクリル酸メチル30部、 CH2”C(cH!])COOC(cH2) s[5i
(cH3) 20] 1゜5i(cHs)350部、T
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン20部、
アゾビスイソブチロニトリル3部およびトルエン5部の
混合溶液を2時間で滴下し、その後同温度で2時間反応
させた。更にアゾビスイソブチロニトリル1部を添加し
た後2時間同温度で反応させて重合体A1を得た。重合
体A1のIR(赤外線吸収スペクトル〉には、炭素−炭
素二重結合による1648an−’の吸収はなかった。
GPCで分子量を測定すると約3000であった。
製造例2 コルベンにトルエン10011ヲ入tL、100℃ニ昇
温し、メタクリル酸n−ブチル20部、スチレン15部
、 CHz”C(cH3)C00C(c)12)3[5i(
cHa)zO]、o 5i(cH3)s50部、γ−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン15部、アゾ
ビスイソブチロニトリル2部およびトルエン5部の混合
溶液を2時間で滴下し、その後同温度で2時間反応させ
た。更にアゾビスイソブチロニトリル1部を添加した後
2時間同温度で反応させて重合体A2を得た。重合体A
2のIR(赤外線吸収スペクトル)には、炭素−炭素二
重結合による1648an−’の吸収はなかった。GP
Cで分子量を測定すると約5000であった。
製造例3 コルベンにトルエン100部を入れ、100℃に昇温し
、メタクリル酸メチル30部、 CHa”C(cH3)C00((:I2)s[5i(c
)13) 20コ、。 St (c)Is)s  30
部、CF3(cF2)9(cI42)20COC(cH
3)=CH220部、γ−メタクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン20部、アゾビスイソブチロニトリル3
部およびトルエン5部の混合溶液を2時間で滴下し、そ
の後同温度で2時間反応させた。更にアゾビスイソブチ
ロニトリル1部を添加した後2時間同温度で反応させて
重合体A3を得た。重合体A3のIR(赤外線吸収スペ
クトル)には、炭素−炭素二重結合による1648cm
−’の吸収はなかった。GPCで分子量を測定すると約
3200であった。
製造例4 コルベンにトルエン100部を入し、100℃に昇温し
、メタクリル酸n−ブチル20部、スチレン10部、メ
タクリル酸2−ヒドロキシエチル15部、メタクリル酸
メチル25部、ドデカンチオール0.5部およびアゾビ
スイソブチロニトリル2部の混合溶液を3時間で滴下し
、その後同温度で30分反応させた。更にアゾビスイソ
ブチロニトリル 0.2部を30分おきに3回追加し、
そして更に1時間同温度で反応させ、重合体B+を得た
。重合体B1のIR(赤外線吸収スペクトル)には、炭
素−炭素二重結合による1648an−’の吸収はなか
った。GPCで分子量を測定すると約6500であった
製造例5 コルベンにトルエン100部ヲ入し、100℃ニ昇温し
、メタクリル酸n−ブチル20部、スチレン10部、メ
タクリル酸2−ヒドロキシエチル5部、メタクリル酸メ
チル15部、T−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン10部、ドデカンチオール0.5部およびアゾビ
スイソブチロニトリル2部の混合溶液を3時間で滴下し
、その後同温度で30分反応させた。さらにアゾビスイ
ソブチロニトリル0.2部を30分おきに3回追加し、
そして更に1時間同温度で反応させ、重合体B2を得た
。重合体B2のIR(赤外線吸収スペクトル)には、炭
素−炭素二重結合による1648cm−’の吸収はなか
った。
GPCで分子量を測定すると約5900であった。
実施例1〜5 表1の如く共重合体[A]と水酸基含有樹脂[B]とを
混合し本発明の着氷防止塗料を得た。この塗料を磨き軟
鋼板の上にエアスプレーで約150g/rn”の膜厚に
塗装し室温にて3日間乾燥させ均一な塗膜を得た。
表1 (〉内は重量部を表す。
[A]および[B]は製造例の番号を表す。また触媒は
ジプチル錫ジラウレートを使用した。
比較例1 酢酸リチウムLog、 JIS K−2231−80に
準する流動パラフィン40gおよびキシレン50gをI
A容量のステンレス容器に入れ、50℃に加熱しながら
ガラスピーズを媒体に用いて30分間分散し、ペースト
を得た。得られたペースト50g1オルガノポリシロキ
サン樹脂[信越化学■社製KE/45T、不揮発分50
%]  150gおよびキシレン100gを配合し塗料
を調製した。この塗料を予めオルガノポリシロキサン樹
脂(上述品)でクリヤー塗装しておいた磨き軟鋼板の上
に、エアスプレーにて約150g/m“の膜厚に塗装し
、室温にて48時間乾燥させ均一な塗膜を得た。
−2′ 図1の如く試験板の塗膜lの上に内径23M1高さ20
mm、厚み2mのステンレス製リング2を水平に静置し
、リング内に純水約2.5rnlを注入しそのまま一2
0℃で3時間以上氷結させることにより被試験塗膜l上
に氷着した氷3が得られる。次いで動力によって駆動す
る金属作動棒(軸〉4によってリング2に衝撃を与えて
氷3の着氷剪断破壊強度を測定し、氷結力とした。 (
単位: kg/cnf)また、塗装された試験板を8ケ
月間、自然暴露した後、前記と同様の試験方法を用い一
20℃での剪断破壊強度を求めた。その結果を表2に示
す。
表2 [発明の効果] 本発明の共重合体[A]と水酸基含有樹脂[B]からな
る着氷防止塗料は次のような効果を奏する。
(1)氷に対する剪断破壊強度が小さく一10℃以下で
の着氷防止性が良好であり、かつその効果のの持続性に
優れる。
(2)多彩な被着体に対して優れた密着性を有する。
(3)常温硬化型である。
【図面の簡単な説明】
図1は着氷防止塗料の着氷性を試験する装置の断面図で
ある。 l・・・塗膜、2・・・ステンレス製リング、3・・・
氷結層(氷)、4・・・作動棒

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(a)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) [式中、Xはビニル基、(メタ)アクリロキシ基、アリ
    ル基等のエチレン性重合性基、R_1は2価の有機基、
    R_2、R_3、R_4は非置換または置換1価炭化水
    素基、mは6〜130である。]で示されるシロキサン
    含有単量体10〜70重量部 (b)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(2) [式中、Xは一般式(1)に同じ、R_5は2価の有機
    基または直接結合であり、R_6は水素または炭素数1
    〜4を有するアルキル基であり、R_7は炭素数1〜4
    を有するアルキル基であり、nは1〜3の整数である。 ]で示される加水分解性シリル基含有単量体20〜70
    重量部 (c)その他の重合性単量体0〜70重量部を共重合さ
    せて得られる共重合体[A]と水酸基を1分子中に少な
    くとも1個有する水酸基含有樹脂[B]とを含有するこ
    とを特徴とする着氷防止塗料。 2、(c)がパーフロロアルキル基を含むエチレン性重
    合性単量体を含むものである請求項1記載の着氷防止塗
    料。 3、[A]と[B]との配合比が重量比で1/99〜5
    0/50である請求項1または2記載の着氷防止塗料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002256218A (ja) * 2001-03-02 2002-09-11 Mitsunori Yoshida 着雪氷防止部材用組成物及びこれを用いた着雪氷防止部材
US6764745B1 (en) 1999-02-25 2004-07-20 Seiko Epson Corporation Structural member superior in water repellency and method for manufacturing the same
WO2018123978A1 (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 旭硝子株式会社 表面処理剤

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