JPH10101765A - 硬化性樹脂組成物、及び同組成物を含む塗料 - Google Patents

硬化性樹脂組成物、及び同組成物を含む塗料

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JPH10101765A
JPH10101765A JP8278771A JP27877196A JPH10101765A JP H10101765 A JPH10101765 A JP H10101765A JP 8278771 A JP8278771 A JP 8278771A JP 27877196 A JP27877196 A JP 27877196A JP H10101765 A JPH10101765 A JP H10101765A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐汚染性、耐溶剤性、保存安定性に優れ、コ
ーティング剤等に有用な硬化性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 主鎖がビニル系重合体であると共に側鎖
にポリシロキサン基と加水分解性シリル基と水酸基とカ
ルボン酸基とを有するシリコーン変性ビニル系重合体
と、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜6の水酸基
含有溶剤の少なくとも1種と、およびイソシアネート化
合物とで硬化性樹脂組成物を構成する。シリコーン変性
ビニル系重合体の重量平均分子量は5000〜1500
00が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、硬化性樹脂組成
物に関する。さらに詳しくは、シリコーン変性ビニル系
重合体と、イソシアネート化合物と、水酸基含有溶剤と
を主成分とする、耐汚染性および耐溶剤性に優れた硬化
性樹脂組成物に関するものであり、この硬化性樹脂組成
物は塗料、コーティング剤、非粘着剤、表面処理剤、シ
ーリング材などに有用である。
【0002】
【従来の技術】従来より、主鎖がビニル系重合体で側鎖
にポリシロキサン基、加水分解性シリル基、水酸基、お
よびカルボン酸基を有する重合体が知られている(特開
昭61−78806)。また、加水分解性シリル基含有
ビニル系単量体と水酸基、カルボン酸基、アミノ基等の
活性水素を有するビニル系単量体を共重合する場合、重
合度のコントロールが出来ず、高重合物が生成する問題
があること、およびその重合物は保存安定性に劣るとい
う問題点があることが知られている(特開昭57−55
953)。
【0003】更に、加水分解性シリル基を有する重合物
を水分により硬化させる際に、有機金属化合物を硬化触
媒として使用することは公知である(特開昭57−55
954)が、有機金属化合物を用いてシリコーン変性ビ
ニル系重合体を硬化させる場合、得られる硬化物の耐汚
染性能および耐溶剤性能が不充分であるという問題点が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記問題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、シリコーン変
性ビニル系重合体を重合により製造する際に炭素数が1
〜6の溶剤であって、且つ水酸基を有する溶剤を使用す
ると、重合時の重合コントロールを容易にし、更に製造
したシリコーン変性ビニル系重合体の保存安定性が高ま
ることを知得した。従来、水酸基含有溶剤はイソシアネ
ート化合物の硬化不良物質として知られており、水酸基
を側鎖に持つシリコーン変性ビニル系重合体も同様の性
質を示すものと考えられる。ところが、驚くことに本シ
リコーン変性ビニル系重合体とイソシアネート化合物と
炭素数1〜6の水酸基含有溶剤とからなる硬化性樹脂組
成物は硬化不良を起こさず、しかも従来より知られてい
る有機金属化合物を用いた加水分解性シリル基架橋によ
るものよりも硬化が進むために、耐汚染性および耐溶剤
性が格段に向上することを見い出し、本発明を完成する
に至った。
【0005】従って、本発明の目的とするところは、シ
リコーン変性ビニル系重合体を用いてなる、耐汚染性、
耐溶剤性に優れ、取扱容易な硬化性樹脂組成物、及び同
硬化性樹脂組成物を含む塗料等を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、主鎖がビニル系重合体であると共に側鎖に
ポリシロキサン基と加水分解性シリル基と水酸基とカル
ボン酸基とを有するシリコーン変性ビニル系重合体と、
炭素数1〜6の水酸基含有溶剤の少なくとも1種と、お
よびイソシアネート化合物とからなることを特徴とする
硬化性樹脂組成物を提案するもので、シリコーン変性ビ
ニル系重合体の重量平均分子量が5000〜15000
0であること、シリコーン変性ビニル系重合体が炭素数
1〜6の水酸基含有溶剤の少なくとも1種を含む溶剤中
で重合して製造されたものであること、水酸基含有溶剤
がイソプロピルアルコールであること、シリコーン変性
ビニル系重合体の水酸基とポリイソシアネート化合物の
NCO基の比率が1/0.2〜1/1.5であることを
含む。
【0007】また、本発明は上記硬化性樹脂組成物の塗
料用硬化性樹脂組成物としての使用である。
【0008】更に、本発明は上記硬化性樹脂組成物を含
む塗料である。
【0009】また更に、本発明は上記硬化性樹脂組成物
を含む金属被覆用硬化性樹脂組成物である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明硬化性樹脂組成物の特徴は、主鎖が
ビニル系重合体で側鎖にポリシロキサン基、加水分解性
シリル基、水酸基およびカルボン酸基を有するシリコー
ン変性ビニル系重合体を、イソシアネート化合物の硬化
不良の原因物質である水酸基含有溶剤の存在下に、イソ
シアネート化合物を用いて硬化させることにある。
【0012】主鎖がビニル系重合体で側鎖にポリシロキ
サン基、加水分解性シリル基、水酸基およびカルボン酸
基を有するシリコーン変性ビニル系重合体は、(1)ビ
ニル基含有ポリシロキサン、(2)ビニル基含有シラン
化合物、(3)水酸基を含有するビニル化合物、(4)
カルボン酸を含有するビニル化合物、及び(5)その他
の重合性ビニル化合物の5種類の単量体を重合させるこ
と等により得られる。
【0013】(1)のビニル基含有ポリシロキサンとし
ては、下記一般式(a)
【0014】
【化1】 ・・・・・・(a) で表される片末端ビニル基含有ジメチルポリシロキサ
ン、または側鎖のメチル基がフェニル基に一部置換され
た片末端ビニル基含有ポリシロキサン、または下記一般
式、
【0015】
【化2】 ・・・・・・(b) で表される両末端ビニル基含有ジメチルポリシロキサ
ン、またはメチル基がフェニル基に一部置換された両末
端ビニル基含有ポリシロキサンが挙げられる。
【0016】ここで、R1の具体的な基としては
【0017】
【化3】 等が挙げられ、R2は炭素数1〜6のアルキル基、mは
1〜3の整数、nは0〜1500の整数である。
【0018】ビニル基含有ポリシロキサンの具体例とし
ては片末端もしくは両末端ビニルジメチルポリシロキサ
ン、片末端もしくは両末端メタクリロキシプロピルジメ
チルポリシロキサン、メタクリル酸トリス(トリメチル
シロキシ)シリルプロピル等が挙げられる。
【0019】これらのビニル含有ポリシロキサンの粘度
範囲は3〜1000(10-3Pa・s)程度が好まし
い。重量平均分子量は200〜100000の範囲にあ
ることが好ましい。
【0020】ビニル基含有ポリシロキサンの使用割合は
重合に使用する全単量体の0.1〜20重量%が好まし
く、またビニル基含有ポリシロキサンを2種以上併用し
て使用しても良い。ビニル系重合体の側鎖にポリシロキ
サン鎖を組み込むことにより、すべり性、はっ水性、離
型性、柔軟性等を付与することができる。
【0021】(2)のビニル基含有シラン化合物として
は、ケイ素原子に直結したビニル基と、更にケイ素原子
に直結した加水分解性の官能基を1乃至3個有する化合
物である。官能基としては、特に限定されないが、炭素
数1から4のアルコキシ基、またはアセトキシ基が使用
し易く、且つ好ましい結果が得られる。
【0022】このような加水分解性シリル基を含むビニ
ル基含有シラン化合物の具体例としては、ビニルトリメ
トキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリ
ス(2−メトキシエトキシ)シラン、メチルビニルジメ
トキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジメトキシシ
ラン、γ−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−
メタクリロキシプロピルジメチルメトキシシラン、γ−
メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタ
クリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、ビニルト
リアセトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリ
アセトキシシラン、スチリルトリメトキシシラン、スチ
リルメチルジメトキシラン、スチリルエチルトリメトキ
シシラン等が挙げられる。
【0023】シリコーン変性ビニル系重合体の側鎖に導
入された加水分解性のシリル基は、空気中の水分により
加水分解を受け、活性なシラノール基となり、そのシラ
ノール基がシラノール基同士および/またはアルコキシ
シリル基と縮合反応をするために樹脂の架橋成分として
利用できる。また、この架橋反応で生成するシロキサン
結合は結合エネルギーが高いため、耐候性に優れてい
る。一方、アルコキシシリル基は無機物表面の水酸化物
あるいは吸着水とカップリング反応をするので、更に密
着性が向上する等の利点もある。
【0024】上記のシラン化合物は、少なくとも1種以
上を使用することができ、使用割合は、全単量体の1〜
25重量%が好ましい。1重量%未満では、得られる硬
化性樹脂の無機物に対する密着性および耐候性に劣る傾
向にある。使用割合が、30重量%を越えると、得られ
るシリコーン変性ビニル系重合体の保存安定性が低下す
る傾向にある。
【0025】(3)の水酸基を含有するビニル化合物と
しては、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリ
ル酸2−ヒドロキシブチル、メタクリル酸ポリエチレン
グリコール、メタクリル酸グリセロール等の水酸基含有
のメタクリル酸エステル類、アクリル酸2−ヒドロキシ
エチル、アクリル酸2−ヒドロキシブチル、アクリル酸
ポリプロピレングリコール、アクリル酸2−ヒドロキシ
−3−フェニルオキシプロピル等のアクリル酸エステル
類、ヒドロキシエチルビニルエーテル、ヒドロキシプロ
ピルビニルエーテル等のビニルエーテル類などが挙げら
れる。
【0026】これらの水酸基含有ビニル化合物は、少な
くとも1種以上が使用され、使用割合は全単量体の5〜
30重量%が好ましい。ビニル系重合体の側鎖に組み込
まれた水酸基により、イソシアネート化合物等の硬化剤
によって架橋硬化が可能となる。
【0027】(4)のカルボン酸を含有するビニル化合
物としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、
イタコン酸及び酸無水物である無水マレイン酸などを挙
げることができる。カルボン酸基含有ビニル化合物系の
単量体を添加、重合することにより、得られる硬化性樹
脂の付着性及び他樹脂をブレンドする際の相溶性、顔料
などの無機フィラーの分散性の向上を図ることができ
る。また、ビニル系単量体の中でも、エポキシ基を含有
するビニル単量体を使用した場合に、この官能基と加熱
することにより熱架橋させることもできる。このカルボ
ン酸基含有ビニル系単量体の使用割合は、全単量体の
0.1〜5重量%が好ましい。
【0028】(5)の、その他の重合性ビニル化合物と
しては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシルのよう
なアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸
シクロヘキシル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル
酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ラウリル、メタ
クリル酸ステアリルのようなメタクリル酸エステル類及
びスチレン、α−メチルスチレン、クロロメチルスチレ
ンのようなスチレン類、メチルビニルエーテル、n−ブ
チルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテルの
ようなビニルエーテル類、酢酸ビニル、安息香酸ビニル
のようなビニルエステル類、フッ化ビニル、フッ化ビニ
リデン、トリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエ
チレン、フルオロアルキルトリフルオロエチレンのよう
なフルオロオレフィン類、エチレン、プロピレン、塩化
ビニルのようなオレフィン類などが挙げられる。これら
の単量体は、単独で使用することもできるが、2種以上
を組み合わせて使用することが好ましい。
【0029】使用割合は、全単量体の20〜90重量%
が好ましいが、特に50〜80重量%が好ましい。
【0030】上記(1)〜(5)の単量体を重合してシ
リコーン変性ビニル系重合体を製造する際の重合反応に
おいては、重合時に高重合物の発生を抑制するため、及
び得られた重合体の保存安定性を向上させるために、炭
素数1〜6の水酸基含有溶剤の少なくとも一種を必須成
分として共存させるものである。
【0031】重合の際の上記水酸基含有溶剤の使用量
は、全単量体重量に対して0.2〜2倍量とすることが
望ましい。
【0032】水酸基含有溶剤としては、メタノール、エ
タノール、1−プロパノール、イソプロパノール、1−
ブタノール、イソブタノール、2−ブタノール、2−メ
チル−2−プロパノール、1−ペンタノール、3−ペン
タノール、4−メチル−2−ペンタノール、1−ヘキサ
ノール、シクロヘキサノールのような炭素数1〜のアル
キルアルコール、メチルセロソルブ、エチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブ、エチルカルビトール、3−メト
キシブタノール、3−メチル−3−メトキシブタノー
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピ
レングリコールモノエチルエーテルのようなエーテルア
ルコールなどが挙げられる。
【0033】これらの水酸基含有溶剤の1種または2種
以上を組み合わせた水酸基含有溶剤だけで重合をするこ
ともできるが、さらに反応溶剤として、トルエン、キシ
レン、n−ヘキサン、シクロヘキサンのような炭化水素
類、酢酸エチル、酢酸ブチルのような酢酸エステル類、
セロソルブアセテート、プロピレングリコールメチルエ
ーテルアセテートのようなエーテル類、アセトン、メチ
ルエチルケトン、アセト酢酸エチル、アセチルアセト
ン、メチルイソブチルケトン、ジアセトンアルコールの
ようなケトン類を水酸基含有溶剤と併用して重合するこ
ともできる。
【0034】上記単量体を用いてシリコーン変性ビニル
系重合体を製造する重合方法としては、溶液重合が好ま
しい。即ち、攪拌装置、還流冷却器、温度計等を備えた
反応容器に、上記溶剤を仕込んでおき、好ましくは50
〜150℃の温度で上記単量体各種を混合したものと、
重合開始剤とをそれぞれの滴下槽から反応容器に徐々に
滴下し反応させる。滴下時間は2〜6時間程度が実用上
好ましい。滴下終了後、未反応の単量体を重合させるた
めに、滴下時と同温度もしくは反応温度を上げて数時間
加熱を続けても良く、さらに重合開始剤を追加補充して
もよい。
【0035】重合開始剤としては、ベンゾイルパーオキ
サイド、t−ブチルパーオキシオクトエート、t−ブチ
ルパーオキシベンゾエートのような有機過酸化物やアゾ
ビスイソブチロニトリル、アゾビスジメチルバレロニト
リルのようなアゾ化合物が好適に使用できる。添加量等
は公知の方法が適宜参照できる。
【0036】得られるシリコ−ン変性ビニル系重合体の
重合度は、重量平均分子量で5000ないし15000
0とする事が好ましい。重合度は、ラジカル発生剤の種
類及び使用量、重合温度、及び連鎖移動剤の使用によっ
て調節することができる。連鎖移動剤としては、n−ド
デシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、及び
γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等が好適に
使用できる。重量平均分子量が5000未満の場合は、
未重合の単量体が残存し易く、好ましくない。一方、重
量平均分子量が150000を越える場合には、得られ
る硬化性樹脂組成物は、その塗布時に糸引き等の欠陥を
生じることが多い。
【0037】以上のようにして本硬化性樹脂組成物に使
用するシリコ−ン変性ビニル系重合体を得ることができ
る。
【0038】次に、本発明の硬化性樹脂組成物に使用さ
れる硬化剤成分であるイソシアネート化合物について説
明する。
【0039】イソシアネート化合物の具体例としては、
脂肪族系のキシレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートもしく
はこれらの多価アルコール付加タイプ、ビュレットタイ
プ、トリマータイプ、芳香族系のトリレンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタンジイソシアネートのようなポリ
イソシアネート化合物、およびブロックイソシアネート
化合物等が挙げられる。 ポリイソシアネート化合物の
代表的な市販品としては、武田薬品工業(株)製の「タ
ケネートD−110N、D−140N、D−160N、
D−165N90CX、D−170N、D−180N、
D−102、D−202」、日本ポリウレタン工業
(株)製の「コロネートEH、HL、L」等が挙げられ
る。ブロックイソシアネート化合物の市販品としては、
武田薬品工業(株)製の「タケネートB−815N、B
−820NSU、B−842N、B−846N、B−8
70N」、日本ポリウレタン工業(株)製の「コロネー
ト2507、2515」等が挙げられる。
【0040】これらはそれぞれ単独で使用することがで
きるが、2種以上併用して使用することもできる。ま
た、水酸基含有溶剤を除く有機溶剤を用いて、適正な粘
度になるように希釈して使用することもできる。これら
のイソシアネート化合物をシリコーン変性ビニル系重合
体の側鎖の水酸基と反応させ、架橋硬化させる。
【0041】シリコーン変性ビニル系重合体とイソシア
ネート化合物の使用割合は、OH基/NCO基の比率で
表すことができ、それぞれの使用量はシリコーン変性ビ
ニル系重合体の水酸基価とイソシアネート化合物のNC
O含量とから公知慣用の方法で計算により算出できる。
たとえば、OH/NCO=1の時のシリコーン変性ビニ
ル系重合体100gに対するイソシアネート化合物の必
要量は、OH価/NCO含量×7.49で表される。本
発明の硬化性樹脂組成物においては、シリコーン変性ビ
ニル系重合体とイソシアネート化合物との配合量はOH
/NCO=1/0.1〜1/2.0とすることが好まし
い。
【0042】イソシアネート化合物の一種であるポリイ
ソシアネート化合物を使用する場合は、OH/NCO比
は0.2〜1.5の範囲で配合した方が好ましい結果と
なる。OH/NCO比が0.2未満では得られる硬化物
の耐汚染性、耐溶剤性が劣っており、1.5を超える場
合は耐衝撃性等の加工性が劣ることになる。
【0043】なお、シリコーン変性ビニル系重合体の硬
化剤としてイソシアネート化合物のかわりにメチルエー
テル化メラミン、ブチルエーテル化メラミン等のアルコ
ール類でエーテル化したメラミン化合物も使用できる
が、耐酸性、耐候性がイソシアネート硬化品より劣るこ
とが多く、この面から好ましくない。
【0044】本発明の硬化性樹脂組成物に配合する炭素
数1〜6の水酸基含有溶剤は、前記シリコーン変性ビニ
ル系重合体を重合反応により製造するときに用いたもの
と同様のアルコールが用いられる。ビニル系重合体を重
合反応により製造する際に用いる水酸基含有溶媒の使用
量が充分の量の場合はあらためて配合する必要がない
が、不充分の場合には必要量を硬化性樹脂の製造時に配
合すれば良い。
【0045】硬化性樹脂組成物中の炭素数1〜6の水酸
基含有溶剤の合計配合量はシリコーン変性ビニル系重合
体100重量部に対し20〜500重量部とすることが
反応性、及び保存性の点で好ましいものである。
【0046】本発明の硬化性樹脂組成物は上記のシリコ
ーン変性ビニル系重合体と、イソシアネート化合物と、
水酸基含有溶剤とを上記の比率で混合することにより製
造するものである。混合方法は公知の方法により、特に
制限はない。
【0047】上記硬化性樹脂組成物は、必要に応じて、
または目的に応じてさらに他の溶剤を添加してもよい。
重合時に使用する溶剤でさらに希釈してもよい。特に高
温で焼き付け硬化させる場合においては、高沸点の溶剤
を添加してもよい。高沸点の溶剤を添加することによ
り、硬化後の塗膜のレベリング性を向上できることが多
い。このような高沸点溶剤としては、ブチルカルビトー
ル、カルビトールアセテート、アミルアセテート、ソル
ベッソ100、ソルベッソ150、スワゾール100
0、スワゾール1500、スワゾール1800、イソホ
ロン、ミネラルスピリットが挙げられる。その他添加可
能な添加剤としては、分散剤、消泡剤、増粘剤、沈降防
止剤、たれ防止剤、レベリング剤、艶消し剤、擦り傷防
止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、抗菌剤等
が挙げられる。それぞれの用途により、使い分けするこ
とが好ましい。
【0048】本発明の硬化性樹脂組成物には必要に応じ
てさらに顔料を添加しても良い。顔料としては、炭酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、シリカ、アルミナ、クレイ、
タルク、カオリン、アエロジルのような体質顔料、酸化
チタン、酸化鉄、カーボンブラック、酸化カドミウム、
黄鉛、オーカー、アルミ燐片、透明酸化鉄のような無機
顔料、及びアゾ系、アゾレーキ系、フタロシアニン系、
イソインドリノン系、キナクリドン系、ジオキサジンバ
イオレット、ペリノン・ペリレン系のような有機顔料が
挙げられる。このような有機顔料は、シリコーン変性ビ
ニル系重合体に直接分散してもよいが、あらかじめ他の
有機系樹脂、たとえばアクリル樹脂、ポリエステル樹脂
またはセルロースアセテートブチレートなどを使用して
そのマスターバッチにより顔料分散したものとブレンド
してもよい。顔料の使用量は、シリコーン変性ビニル系
重合体に使用する固形分100重量部に対して0.01
〜100重量部が望ましい。これらの顔料は、塗布され
る基材の装飾性を向上すること以外に、塗膜の機械的強
度を向上させることもできる。
【0049】本発明の硬化性樹脂組成物に硬化を促進す
るために硬化触媒を添加してもよい。硬化触媒としては
有機金属化合物、アミン化合物および酸性化合物などが
挙げられる。
【0050】有機金属化合物の具体例としては、オクチ
ル酸錫、ジ−n−ブチル錫ジオクテート、ジ−n−ブチ
ル錫ジラウレート、ジ−n−オクチル錫ビス(イソオク
チルチオグリコレート)、ジ−n−ブチル錫サルファイ
ド、ジ−n−オクチル錫オキサイドのような有機錫化合
物、オクテン酸亜鉛、ナフテン酸マグネシウム、もしく
はテトライソプロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシ
チタン、イソプロピルトリイソステアロイルチタネー
ト、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェー
ト)チタネートのような有機チタニウム化合物、アルミ
ニウムイソプロピレート、アルミニウムトリス(アセチ
ルアセトネート)のような有機アルミニウム化合物等が
挙げられる。
【0051】アミン化合物としてはトリエチルアミン、
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ジメチルア
ミノエタノール、イソホロンジアミン等が挙げられる。
酸性化合物としてはパラトルエンスルホン酸、ドデシル
ベンゼンスルホン酸、フタル酸、無水フタル酸、燐酸、
モノアルキル燐酸、ジアルキル燐酸またはそれらの有機
アミンブロック化合物が挙げられる。
【0052】これらの硬化触媒は必要に応じて1種また
は2種以上併用して使用することができる。使用量は、
シリコーン変性ビニル系重合体の固形分100重量部に
対して0.001〜5重量部が好ましい。添加量が、
0.001重量部未満では硬化促進の効果が少なく、5
重量部を越えると硬化時に発生する硬化歪が大きくなっ
て付着性、加工性が低下する傾向にある。
【0053】本発明の硬化性樹脂組成物、またはその構
成成分であるシリコーン変性ビニル系重合体およびイソ
シアネート化合物それぞれに脱水剤として加水分解性の
エステルを添加することができる。加水分解性のエステ
ルを添加することで、系中の水分を除去でき、保存安定
性を一層向上させることができる。この場合の加水分解
性のエステルとしては、ジメトキシメタン、1,1−ジ
メトキシエタン、1,1−ジメトキシプロパン、1,1
−ジメトキシブタン、1,1−ジメトキシシクロヘキサ
ン、オルトギ酸メチル、オルトギ酸エチル、オルト酢酸
メチル、オルト酢酸エチル、ジメチルジメトキシシラ
ン、メチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、メ
チルシリケート、エチルシリケートが挙げられる。
【0054】加水分解性エステルの使用量は、シリコー
ン変性ビニル系重合体およびポリイソシアネートそれぞ
れ100重量部に対して、0.1〜50重量部が好まし
い。
【0055】以上のようにして、本発明に係わる硬化性
樹脂組成物が得られる。本発明の硬化性樹脂組成物を塗
布にする際には、ロールコーター法、ブレードコーター
法、グラビアコーター法、ビートコーター法、カーテン
フローコーター法、浸漬塗布法、及びスプレー塗布法の
いづれも可能である。また、硬化性樹脂組成物の硬化に
際しては、常温〜300℃の任意の温度で硬化できる
が、60〜250℃の温度で5秒〜60分加熱硬化する
ことが好ましい。加熱硬化の場合は、加熱温度が高い程
加熱時間は短くでき、硬化触媒を併用することでさらに
短縮でき得る。
【0056】本発明の硬化性樹脂組成物の塗膜の厚みと
しては、0.5〜50μmが好ましい。たとえば、本発
明の硬化性組成物を金属に塗布した場合、0.5μm以
下では、塗板に干渉縞が発生することが多く、外観上好
ましくない。逆に50μmを越えると、塗材を加工する
際に、塗膜に割れ及び剥がれが、発生し易くなり、好ま
しくない。
【0057】本発明に係わる硬化性樹脂組成物の被塗物
としては、金属、無機物、有機物、および複合材料が挙
げられる。金属としては、ステンレス、アルミニウム、
ブリキ、トタン、軟鋼板、銅、真鍮、各種メッキ鋼鈑お
よびチタン等が挙げられる。化成処理、アルマイト処理
などの表面処理を施した基材でも好適に使用できる。無
機物としては、ガラス、モルタル、スレート、コンクリ
ート及び瓦等が挙げられる。有機物としては、表面処理
したポリプロピレン、ポリエチレン、アクリル、ポリカ
ーボネート、ポリスチレン、PET、ナイロン、ポリエ
ステル、ゴム、及びエラストマーのようなプラスチック
成形品およびこれらをフィルム状に加工した製品などが
挙げられる。複合材としてはFRP、FRTP、積層板
および金属と有機物を圧着したサンドイッチ材などが挙
げられる。
【0058】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的且つ詳細
に説明するが、本発明は実施例により限定されるもので
はない。尚、実施例中の部はいずれも重量部を表すもの
である。
【0059】シリコ−ン変性ビニル系重合体の合成 (合成例1)攪拌装置、還流冷却器、温度計、窒素ガス
導入管を取り付けたフラスコに、イソプロピルアルコー
ル100部を仕込み、70℃に加熱した。攪拌、窒素雰
囲気下でメタクリル酸メチル40部、メタクリル酸n−
ブチル20部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル18
部、アクリル酸n−ブチル8部、γ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン12部、片末端メタクリロキ
シプロピルジメチルポリシロキサン(重量平均分子量5
500)1部、メタクリル酸1部及びアゾビスイソブチ
ロニトリル1部の混合液を4時間かけて滴下した。さら
にアゾビスイソブチロニトリル1部を酢酸エチル20部
に溶かして添加して同温度で4時間反応を続け、高重合
物のない重量平均分子量53000のシリコーン変性ビ
ニル系重合体を得た。
【0060】この重合体溶液にプロピレングリコールモ
ノメチルエーテル200部と酢酸エチル80部を加えて
固形分濃度20%になるように調製した(水酸基価16
mg/g)。
【0061】(合成例2)攪拌装置、還流冷却器、温度
計、窒素ガス導入管を取り付けたフラスコに、イソプロ
ピルアルコール100部を仕込み、70℃に加熱した。
攪拌、窒素雰囲気下でメタクリル酸メチル40部、メタ
クリル酸n−ブチル24部、メタクリル酸2−ヒドロキ
シエチル18部、アクリル酸n−ブチル10部、γ−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン6部、片末端
メタクリロキシプロピルジメチルポリシロキサン(重量
平均分子量5500)1部、メタクリル酸1部、及びア
ゾビスイソブチロニトリル1部の混合液を4時間かけて
滴下した。さらにアゾビスイソブチロニトリル1部を酢
酸エチル20部に溶かして添加し、同温度で4時間反応
を続け、高重合物のない重量平均分子量57000のシ
リコーン変性ビニル系重合体を得た。この樹脂溶液にイ
ソプロピルアルコール200部と酢酸エチル80部を加
えて固形分濃度20%になるように調製した(水酸基価
16mg/g)。
【0062】(合成例3)攪拌装置、還流冷却器、温度
計、窒素ガス導入管を取り付けたフラスコに、イソプロ
ピルアルコール100部を仕込み70℃に加熱した。攪
拌、窒素雰囲気下でメタクリル酸メチル40部、メタク
リル酸n−ブチル20部、メタクリル酸2−ヒドロキシ
エチル18部、アクリル酸n−ブチル10部、γ−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン6部、メタクリ
ル酸トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル3
部、片末端メタクリロキシプロピルジメチルポリシロキ
サン(重量平均分子量5500)2部、メタクリル酸1
部及びアゾビスイソブチロニトリル1部の混合液を4時
間かけて滴下した。さらにアゾビスイソブチロニトリル
1部を酢酸エチル20部に溶かして添加して同温度で4
時間反応を続け、高重合物のない重量平均分子量550
00のシリコーン変性ビニル系重合体を得た。この樹脂
溶液にイソプロピルアルコール200部と酢酸エチル8
0部を加えて固形分濃度20%になるように調製した
(水酸基価16mg/g)。
【0063】(実施例1)合成例1で得られたシリコー
ン変性ビニル系重合体100部に武田薬品工業(株)製の
ポリイソシアネート化合物(タケネートD−140N)
を酢酸エチルでNV60%に調製したもの(NCO含量
8.6%)を10部混合し、充分攪拌した。この時のO
H/NCO比は1/0.72であった。
【0064】(実施例2)合成例2で得られたシリコー
ン変性ビニル系重合体100部に武田薬品工業(株)製の
ポリイソシアネート化合物(タケネートD−140N)
を酢酸エチルでNV60%に調製したもの(NCO含量
8.6%)を10部混合し、充分攪拌した。この時のO
H/NCO比は1/0.72であった。
【0065】(実施例3)合成例3で得られたシリコー
ン変性ビニル系重合体100部に武田薬品工業(株)製の
ポリイソシアネート化合物(タケネートD−140N)
を酢酸エチルでNV60%に調製したもの(NCO含量
8.6%)を10部混合し、充分攪拌した。この時のO
H/NCO比は1/0.72であった。
【0066】(比較例1)合成例2で得られたシリコー
ン変性ビニル系重合体100部に武田薬品工業(株)製の
ポリイソシアネート化合物(タケネートD−140N)
を酢酸エチルでNV60%に調製したもの(NCO含量
8.6%)を2部混合し、充分攪拌した。この時のOH
/NCO比は1/0.14であった。
【0067】(比較例2)合成例2で得られたシリコー
ン変性ビニル系重合体100部に武田薬品工業(株)製の
ポリイソシアネート化合物(タケネートD−140N)
を酢酸エチルでNV60%に調製したもの(NCO含量
8.6%)を22.5部混合し、充分攪拌した。この時
のOH/NCO比は1/1.62であった。
【0068】(比較例3)合成例2で得られたシリコー
ン変性ビニル系重合体100部にジブチル錫ジラウレー
トの4%酢酸エチル溶液を1.5部(0.3phr)混
合し、充分攪拌した。
【0069】実施例1〜3および比較例1〜3の硬化性
樹脂組成物をアルミ板(JISH4000 A1050
P)にバーコータを用いて乾燥膜厚が7μmになるよう
に塗り付け、150℃で30分乾燥した後、下記の評価
を実施した。結果をまとめて表1に示す。
【0070】(耐汚染性)油性マジックを用いて塗膜面
に印字し、30分経過後にティッシュペーパーで拭き取
る。 ○:印字跡消失 △:印字跡が僅かに残る ×:印字跡
がはっきり残る。
【0071】(耐溶剤性1)キシレンを浸けたフェルト
を太平理化工業(株)製のラビングテスターに取り付け荷
重1.2kgで100回塗膜面を往復させ、減少した塗
膜の厚みを測定した。膜減りが少ない程耐溶剤性が優れ
ている。
【0072】(耐溶剤性2)メチルエチルケトンを浸け
たフェルトを太平理化工業(株)製のラビングテスターに
取り付け荷重1.2kgで20回塗膜面を往復させ、減
少した塗膜の厚みを測定した。
【0073】(耐衝撃性)テスター産業(株)製のデュポ
ン式試験器を用いて1/4Rの撃ち型と受け台を取り付
け、高さ30cmより300gのおもりを塗膜面に落と
して変形させた。変形部にセロハンテープを貼り付け素
早く剥がし、塗膜剥離の有無を観察した。 ○:剥離なし ×:剥離あり
【0074】
【表1】
【0075】
【発明の効果】本発明の硬化性樹脂組成物は上記の構成
としたので、保存安定性に優れたものである。更に、得
られる硬化物は従来の有機金属による硬化性組成物に比
べて耐汚染性、耐溶剤性がより優れている。従って、落
書き防止または張り紙防止などを初めとして非粘着な硬
化物を得るのに有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 健一 熊本県水俣市陣内2丁目9番6号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主鎖がビニル系重合体であると共に側鎖
    にポリシロキサン基と加水分解性シリル基と水酸基とカ
    ルボン酸基とを有するシリコーン変性ビニル系重合体
    と、炭素数1〜6の水酸基含有溶剤の少なくとも1種
    と、およびイソシアネート化合物とからなることを特徴
    とする硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 シリコーン変性ビニル系重合体の重量平
    均分子量が5000〜150000である請求項1に記
    載の硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 シリコーン変性ビニル系重合体が炭素数
    1〜6の水酸基含有溶剤の少なくとも1種を含む溶剤中
    で重合して製造されたものである請求項1又は2に記載
    の硬化性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 水酸基含有溶剤がイソプロピルアルコー
    ルである請求項3に記載の硬化性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 シリコーン変性ビニル系重合体の水酸基
    とポリイソシアネート化合物のNCO基の比率が1/
    0.2〜1/1.5である請求項1乃至4のいずれかに
    記載の硬化性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の硬化
    性樹脂組成物の塗料用硬化性樹脂組成物としての使用。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至5のいずれかに記載の硬化
    性樹脂組成物を含む塗料。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至5のいずれかに記載の硬化
    性樹脂組成物を含む金属被覆用硬化性樹脂組成物。
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