JPH0382535A - 複合ポリエステルフィルム - Google Patents

複合ポリエステルフィルム

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JPH0382535A
JPH0382535A JP22062589A JP22062589A JPH0382535A JP H0382535 A JPH0382535 A JP H0382535A JP 22062589 A JP22062589 A JP 22062589A JP 22062589 A JP22062589 A JP 22062589A JP H0382535 A JPH0382535 A JP H0382535A
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JP
Japan
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film
less
polyester film
lubricant
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JP22062589A
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Inventor
Masaaki Ono
雅章 小野
Tsuyoshi Ota
堅 太田
Kazuo Okabe
和男 岡部
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複合ポリエステルフィルム、特に遮光性、帯
電防止性、易滑性にすぐれた複合ポリエステルフィルム
に関する。本発明の複合ポリエステルフィルムは、磁気
テープ等、磁気記録媒体用のベースフィルムに好適であ
る。
〔従来の技術〕
近年、家庭用ビデオテープレコーダー(V T R)の
普及に伴ない、ビデオテープは長時間にわたる継続使用
並びにコンパクト化が求められるようになって益々平滑
化及び薄膜化の方向に進んでいる。
その結果生じる走行不良、巻乱れの対策として、かつ同
時にビデオテープの高画質化の要求を満足させるため、
ビデオテープの裏面にバックコート層を設けることが広
く行なわれている。特に8mmビデオテープレコーダー
においては、バックコート層は必須である。
バックコート層が具備せねばならぬ特性は、遮光性、帯
電防止性、易滑性である。
遮光性が必要とされる理由は、ビデオテープの電磁変換
特性向上のために、磁性体の微細化や充填度増大のため
の磁性体以外の粉体の減少に伴ない、テープの光透過率
が高くなり、このためホームビデオに設けられているビ
デオテープの始、終端に設けられた透明なリーダーテー
プ部を透過する透過光を検知する装置が、誤動作するの
を防ぐためである。
帯電防止性能は、ビデオテープの繰り返し走行において
テープ走行面が帯電すると、塵埃がテープに付着し、ド
ロップアウトとなることを防ぐためである。
易滑性能はビデオテープの安定走行のため必須である。
ビデオテープはポリエステルフィルムをベースフィルム
として、磁性層、バックコート層を設けて製造されるが
、通常、ベースフィルム製造とビデオテープ製造とは別
である。近年のビデオテープ性能の向上に伴ないバック
コート層を必要とするベースフィルムは平滑でなければ
ならず、ベースフィルム製造の際の擦傷の入りやすさ、
帯電による付着塵の増大、易滑性の悪さが問題となって
いる。またビデオテープ製造段階においても磁性層、バ
ックコート層形戊時に擦傷が入ったり、塵埃付着、ハン
ドリング性不良が生ずる。
ポリエステルベースフィルムにバックコート層性能が兼
備されていると上記問題が解消されること並びに高級ビ
デオテープ製造コストの大幅な削減が可能となる。
従来製造されている高級ビデオテープ用ポリエステルフ
ィルムとしては、■カーボンブラック並びに不活性微粒
子を含有したポリエステルフィルム(例えば、特開昭6
2−122734号公報)、■透明ポリエステルフィル
ムの両面に導電性ポリエステル層を積層してなるポリエ
ステルフィルム(例えば、特開昭62−108053号
公報)、■積層ポリエステルフィルムであって、片面層
表面が平滑であり、他面層がエステル生成物含有のため
帯電防止性能を有するポリエステルフィルム(例えば、
特開昭60−115022号公報)等が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記■のフィルムは、遮光性、易滑性のすぐれたもので
あるが、帯電防止性能に劣る。
上記■のフィルムは、帯電防止性能、遮光性能は満足さ
れるも、易滑性能が劣る。
上記■のフィルムは、帯電防止、易滑性能は優れている
も、遮光性能に劣る。
従来ベースフィルムでは、遮光性、帯電防止性、易滑性
に優れ、かつ電磁変換特性の優れたビデオテープを与え
る、ポリエステルフィルムは存在しない。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の複合ポリエステルフィルムは、共にポリエステ
ルからなる層Aと層Bとが積層された複合ポリエステル
フィルムであり、層B内に遮光性微粒子が含有され、層
Bの外側表面には帯電防止剤、滑剤主体の被覆層が形成
され、光透過率が60%以下、層B外側表面の表面抵抗
率が101°Ω以下、層B外側表面の動摩擦係数が0.
20以下であり、層Bの外側表面の中心線平均粗さ(R
a)が0.010〜0.025μmで、層Aの外側表面
のRaが0.015μmより小さいことを特徴とする。
本発明のポリエステルは結晶性芳香族ポリエステルを主
体とするものであり、例えばポリエチレンテレフタレー
ト、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリ−1,4
−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエ
チレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、ポリ
エチレン−p−オキシベンゾエートなどがその代表例と
してあげることができる。もちろん、これらのポリエス
テルは、ホモポリエステルであっても、コポリエステル
であってもよい。コポリエステルの場合、共重合する成
分としては、例えばジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、p−キシリレングリコール、1,4−シク
ロヘキサンジメタツールなどのジオール成分、アジピン
酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、2,6−ナ
フタレンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸などのジカルボン酸成分、トリメリット酸などの多
官能ジカルボン酸成分、p−オキシエトキシ安息香酸な
どが挙げられる。なお共重合の場合、共重合する成分は
20モル%以下とするのが好ましい。なお、層Aのポリ
エステルと層Bのポリエステルは同一種類のものでよい
が、上記ポリエステルの異なる種類を目的に応じ組み合
わせることも可能である。
層A1層Bは2軸延伸されているのが好ましく、フィル
ムの機械特性としてF−5値が10 k g/mm2以
上であることが好ましい。層Aと層Bの厚み比は、層A
の厚み/層Bの厚み=1/l〜9/1が好ましい。厚み
比が9/1を超えると、遮光性、帯電防止性が損なわれ
、一方、1/1未満であると、層Bの内部の粒子が層A
との接触面を通じて層A側に影響し、層A外側表面の表
面性を損なう。層B外側被覆層の厚みは0.05μm〜
2μmが好ましい。この厚みが0.05μmを下まわる
と、遮光性、帯電防止性、易滑性が損なわれ、一方、2
.0μmを上まわると、帯電防止剤、滑剤がリール状態
で、層へ表面に転写し磁気層の電磁特性を悪化させる。
層B内に含まれる遮光性微粒子は、着色性の微粒子であ
り、例えば、ファーネスブラック、サーマルブラックな
どのカーボンブラック、ルチル型、アナターゼ型の酸化
チタンやチタンブラック、窒化チタンが用いられる。こ
れら遮光性微粒子は単独で使用してもよく、あるいは併
用して使用してもよい。遮光性微粒子の平均粒径は0.
01〜2゜0μmが好ましい。平均粒径が0.01μm
を下まわると、凝集を起こしやすくなり好ましくなく、
一方、2.0μmを上まわると、層8表面が粗面化し好
ましくない。また、遮光性微粒子の含有量(層8重量基
準)は好ましくは0.1〜30重量%であり、より好ま
しくは0.5〜10重量%である。該含有量が0. 1
重量%を下まわると遮光性能が低下し、一方、30重量
%を上まわると、溶融押出時のポリマー切れや、延伸時
のフィルム破れが発生しやすく、また微粒子のフィルム
表面からの脱落がおこりやすくなり不適である。
層B外側被覆層に含まれる帯電防止剤は、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ソーダで代表されるアルキルベンゼンス
ルホン酸アルカリ金属塩型、第4級アンモニウム塩型、
硫酸モノアルキルモノアルカリ金属塩型等の各種界面活
性剤、ステアリン酸アミド等が用いられる。帯電防止剤
の含有量は0605〜10重量%が好ましい。含有量が
0.05重量%を下まわると帯電防止性能が損なわれる
含有量が10重量%を上まわると帯電防止剤の表面への
しみ出しが多くなり、易滑性の低下、磁性層側表面の汚
染がおこり好ましくない。
また、層B内には必ずしも帯電防止剤が含有されている
必要はないが、層B内にも帯電防止剤を含有せしめると
より好ましい。層B内に含有せしめる帯電防止剤は、層
B外側被覆層に含まれる帯電防止剤と同一である必要は
ないが、層B外側被覆層に含まれる帯電防止剤と同種類
のものを使用することができる。層B内の帯電防止剤の
含有量は0.01〜5重量%が好ましい。
層B外側被覆層に含まれる滑剤は、シリコーン、ワック
ス等の有機化合物滑剤、微細SiO2、Al2O3等の
無機化合物微粒子等が用いられる。
滑剤が有機化合物滑剤の場合、その含有量は0゜5〜3
0重量%が好ましく、1〜10重量%がさらに好ましい
。滑剤が微細無機粒子の場合、その平均粒径は0.00
5〜1.0μmが好ましく、含有量は0.1〜4重量%
が好ましい。含有量あるいは平均粒径が、前記値を下ま
わると易滑性能が低下し、一方、前記値を上まわると、
滑剤の遊離、脱落が激しくなり、易滑性能の低下、磁性
面表面の汚染がおこり好ましくない。
また、層B内に無機物微粒子を含有せしめるとより好ま
しい。層B内の無機物微粒子は、層B外側表面に微細突
起を設けさせるためのものであり、無機物微粒子として
は、例えばSiO2、CaCO3、Al2O3等の公知
のフィラーを用いることができる。無機物微粒子の平均
粒径は0.05〜2.0μm、含有量(層8重量基準)
は0.05〜2重量%が好ましい。層B内の無機物微粒
子の平均粒径、含有量が前記値を下まわると、易滑性能
が損なわれ、一方、平均径、含有量が上まわると、層8
表面が粗面化し好ましくない。
層B外側被覆層は、前記帯電防止剤、滑剤を、層Bに密
着させるために有機系結合剤を含有する。
有機系結合剤としては、例えば水溶性ポリエステル共重
合体、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂
、セルロース誘導体等が用いられる。
層Aの外側表面の中心線平均粗さ(Ra)は0゜015
μm未満である。層Aの外側表面に磁性層を設けるが、
Raが0.015μm以上であると、本ベースフィルム
から作られるビデオテープの電磁変換特性は不良となる
。8m m M Pテープ用にはRaは0.010μm
以下にするのが好ましい。
更に8mm蒸着テープ用にはRaは0.005μm以下
にするのが好ましい。層Aは重合触媒残渣等に基づく内
部粒子や公知の無機物微粒子等を全く含まなくてもよく
、使用目的によりRaが0゜015μm以下になるよう
に含ませてもよい。また、これら粒子の異なるものを2
種類以上合せて使用してもよい。
層B外側被覆層のRaは0.010μm以上、0.02
5μm以下である。層B外側被覆面のRaは0.025
μmを超えるとリール状態で層B外側被覆面表面凹凸が
磁性層表面に写り、磁性層の表面性が損なわれ、このた
めビデオテープの電磁特性が損なわれる。
本発明複合ポリエステルフィルムの遮光性は、波長90
0nmでの光透過率が60%以下である。
また層B外側面の表面抵抗率が1010Ω以下である。
層B外側面の動摩擦係数μ、が0.20以下である。本
発明フィルムは上記特性をみたすために、すでに述べた
ように、遮光性微粒子、帯電防止剤及び滑剤の種類や量
並びに層の厚さ等を適宜選択することが必要である。
次に、本発明の複合ポリエステルフィルムの製法につい
て説明する。但し、以下の製法に限定されるものではな
い。
本発明の複合ポリエステルフィルムは溶融、成形、二軸
延伸、熱固定からなる通常のポリエステルフィルム製造
工程において、溶融押出機から口金までの間、あるいは
口金内部にて複合する通常の共押出し技術を使用して製
造することができる。
層A用として適切な粗さとなる前記説明ポリエステルを
用い、層B用として、前記説明の遮光性微粒子、必要に
応じて、帯電防止剤、無機物微粒子を含有させた前記説
明のポリエステル原料を用いて、通常の製膜機により溶
融共押出しし、冷却固化後、70〜120℃で3〜5倍
に一軸延伸し、−軸延伸した縦延伸フィルムの層B面側
に、前記説明の帯電防止剤、滑剤、有機系結合剤を含有
する塗液を塗布し、90〜120℃で乾燥した後に、直
角方向に90〜130℃の温度で3〜5倍の延伸を行な
い、必要に応じ、更に120〜230’Cの温度で前記
一方向又は両方向(縦横二方向)に1.05〜2.0倍
の再延伸を施し、150〜250℃の温度で熱処理する
か、熱処理と同時にあるいは熱処理後に1.05〜2.
0倍の直角延伸を行なうことにより、光透過率が60%
以下、層B外側表面の表面抵抗率が1010Ω以下、層
B外側表面の動摩擦係数が0.20以下で、Raは0゜
010−0.25μmであり、層A外側表面Raが0.
015μmより小さい、複合ポリエステルフィルムを得
る。
〔作用〕
本発明の複合ポリエステルフィルムは、共にポリエステ
ルからなる層A1層Bとが積層された複合ポリエステル
フィルムであり、層B内に遮光性微粒子が含有され、層
Bの外側表面には帯電防止剤、滑剤主体の被覆層が形成
され、光透過率が60%以下、層B外側表面の表面抵抗
率が1010Ω以下、層B外側表面の動摩擦係数が0.
20以下であり、層Bの外側表面の中心線平均粗さ(R
a)が0.010〜0.025.czmで、層Aの外側
表面のRaが0.015μmより小さいことを特徴とす
る。
本発明の複合ポリエステルフィルムに磁性層を設けると
きは、層Aの外側表面に設ける。
層A外側表面のRaは0.015μm以下としてテープ
用途に応じて作成すること、並びに層B外側表面のRa
は0.025μm以下なので、形状が層A面表面に転写
することなく、A層表面に磁性層を設けたビデオテープ
の電磁変換特性は優れている。
またベースフィルムの光透過率が60%以下、層B側表
面抵抗率が1016Ω以下、層8表面の動摩擦係数が0
.20以下なので、遮光性にすぐれ、テープ終端検知の
誤動作の防止が図れ、帯電防止効果にすぐれ、塵埃付着
の少ないビデオテープとなり、層8表面の動摩擦係数が
0.20以下なので、テープ走行性も優れている。
〔評価方法、測定法〕
■本発明複合ポリエステルフィルムの光透過率はJIS
規格C−6280準拠の測定法で、波長900nmにお
ける光透過率として求める。
■表面抵抗率はJIS  C2318規格に準じて求め
る。
■層B外側表面の動摩擦係数は、テープ状にしたフィル
ムを金属(SUS)固定ガイド棒に1800の角度で走
行させ、ガイド棒入口、出口のテンションを測定するこ
とにより求める。
■中心線平均粗さはカットオフ値0.08mmを用い、
測定長1.5mmでDIN4768にもとづき触針式粗
さ計により求める。
■本発明のフィルムに磁性層を設けたビデオテープの特
性は、市販のVHSビデオテープレコーダー、8ミリビ
デオチープレコーターを用い測定する。電磁変換特性と
してビデオS/N比、ドロップアウト(Do)を求める
。S/N比、Doの測定には、TV試験信号発生器から
信号を供給し、ビデオノイズメーター ドロップアウト
カウンターを用いた。ビデオS/N比は市販のVH3,
8ミリビデオテープを零デシベル(d B)として比較
測定する。Doは再生信号の減衰が一16dB以上、長
さが15マイクロ秒以上のものを求めた。
S/N比、Doはテープ製造後の初期特性と録画、再生
100回繰り返し後の特性とを調べる。
〔実施例〕
次に実施例に基づき、本発明を説明する。
実施例1 層Aとして重合触媒残渣等にもとづく内部粒子をできる
限り含まないポリエチレンテレフタレート原料、及び層
Bとして層Aのポリエチレンテレフタレート重合時に、
平均粒径0.2μmのカーボンブラック(旭カーボン株
式会社製“アサヒサーマル″)を2.5重量%添加して
作成したポリエチレンテレフタレート原料を、厚み比4
対1の割合で溶融共押出しし、延伸倍率3倍の縦延伸を
施した。
次に層Bの外面に下記水溶性塗液を60 Qmg/ m
 2の固形分濃度で塗布した。
(水溶性塗液の固形分組成) ・水溶性ポリエステル(テレフタル酸15−ナトリウム
スルホイソフタル酸/エチレングリコール/ジエチレン
グリコール共重合物)95.8重量% ・ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 2、 0重量% ・エポキシ変性ポリシロキサン(松本油脂製“松本シリ
コンソフナー332″) 2.0重量% ・ノニオン系界面活性剤(日本油脂製“ニラサン・ノニ
オン NS−210”) 0、 2重量% その後、ステンターを通し、90℃で予熱、延伸した。
横延伸倍率は3倍とした。次に200℃の熱処理を施し
、層A表面のRaが0.007μm1層B表面のRaが
0.016μm、表面抵抗率が109Ω、動摩擦係数が
0.19で、光透過率が40%の厚さ12.011mの
複合ポリエステルフィルムを得た。
このベースフィルムの層A側表面に下記組成の磁性塗液
を塗布し、60℃、24時間硬化反応させ、厚さ3μm
の磁性層を得た。
(磁性塗液の組成) ・Co被着7−Fe2e3 100重量部・塩化ビニル
・酢酸ビニル・ビニルアルコール共重合体      
    15重量部・ポリウレタン樹脂      1
0重量部・α−AI203        3重量部・
カーボン           3重量部・脂肪酸(炭
素数12〜20) 1.5重量部 ・脂肪酸エステル(炭素数18) 0、 5重量部 ・メチルエチルケトン/メチルイソブチルケトン/トル
エンの混合物  約250重量部1/2インチ幅に切断
してVHSビデオカセットに組み込み各種特性を測定し
た。結果を第1表に示す。
実施例2 実施例1のフィルム製造において、層B中のカーボンブ
ラック含量を6重量%とし、他は実施例1と同様にして
厚さ12.0μmの複合ポリエステルフィルムを得た。
このフィルムを用い、実施例1と同様にして磁気テープ
を得た。このフィルムおよびそのフィルムを用いた磁気
テープの特性を第1表に示した。
実施例3 実施例1のフィルム製造において、塗液中のドデシルベ
ンゼンスルホン酸ソーダの濃度を4.0重量%とした。
他は実施例1と同様にして厚さ12.0μmの複合ポリ
エステルノィルムを得た。
このフィルムを用い、実施例1と同様にして磁気テープ
を得た。このフィルムおよびそのフィルムを用いた磁気
テープの特性を第1表に示した。
実施例4 実施例1のフィルム製造において、塗液中のエポキシ変
性ポリシロキサンの濃度を4.0重量%とし、他は実施
例1と同様にして厚さ12.0μmの複合ポリエステル
フィルムを得た。このフィルムを用い、実施例1と同様
にして磁気テープを得た。フィルムおよびそのフィルム
を用いた磁気テープの特性を第1表に示した。
実施例5 実施例1のフィルム製造において、層B用ポリマーとし
てドデシルベンゼンスルホン酸ソーダを1.5重量%さ
らに添加し重合させたものを用い、他は実施例1と同様
にして厚さ12.0μmの複合ポリエステルフィルムを
得た。このフィルムを用い、実施例1と同様にして磁気
テープを得た。
このフィルムおよびそのフィルムを用いた磁気テープの
特性を第1表に示した。
実施例6 実施例1のフィルム製造において、層B用ポリマーとし
て平均粒径0.20μmの5i02粒子を0.4重量%
さらに追加し重合させたものを用いた以外は、実施例1
と同様にして厚さ12.0μmの複合ポリエステルフィ
ルムを得た。このフィルムを用い、実施例1と同様にし
て磁気テープを得た。このフィルムおよびそのフィルム
を用いた磁気テープの特性を第1表に示した。
比較例1 実施例1のフィルム製造において、層B中のカーボンブ
ラック含有量を0.5重量%とした。他は実施例1と同
様にして厚さ12.0μmの複合ポリエステルフィルム
を得た。このフィルムを用い、実施例1と同様にして磁
気テープを得た。このフィルムおよびそのフィルムを用
いた磁気テープの特性を第1表に示した。テープの光透
過率が高いため、テープ終端検出装置が働らかず、繰り
返し走行不能であった。
比較例2 実施例1のフィルム製造において、塗液中のドデシルベ
ンゼンスルホン酸ソーダの濃度を0.01重量%とした
。他は実施例1と同様にして厚さ12.0μmの複合ポ
リエステルフィルムを得た。
このフィルムを用い、実施例1と同様にして磁気テープ
を得た。このフィルムおよびそのフィルムを用いた磁気
テープの特性を第1表に示した。
比較例3 実施例1のフィルム製造において、塗液中のエポキシ変
性ポリシロキサン固形分濃度を0.1重量%とした。他
は実施例1と同様にして厚さ12゜0μmの複合ポリエ
ステルフィルムを得た。このフィルムを用い、実施例1
と同様にして磁気テープを得た。このフィルムおよびそ
のフィルムを用いた磁気テープの特性を第1表に示した
。テープの動摩擦係数が大で、100回走行が不能で、
途中の15回走行でストップした。
比較例4 実施例1のフィルム製造において、層B中のカーボンブ
ラック含量を15重量%とし、他は実施例1と同様にし
て厚さ12.0μmの複合ポリエステルフィルムを得た
。このフィルムを用い、実施例1と同様にして磁気テー
プを得た。このフィルムおよびそのフィルムを用いた磁
気テープの特性を第1表に示した。
〔発明の効果〕
本発明は、片面A層側は平滑で、他面B層側は易滑、帯
電防止性で、かつ遮光性が良好なので、A層側に磁性体
密度の高い磁性層を設けるだけで、電磁特性にすぐれた
、走行性の良い、帯電のない、透明リーダーテープを終
端として光透過によりテープ終端を検知するビデオテー
プが作成できるという優れた効果を特徴する

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)共にポリエステルからなる層Aと層Bとが積層さ
    れた複合ポリエステルフィルムであり、層B内に遮光性
    微粒子が含有され、層Bの外側表面には帯電防止剤、滑
    剤主体の被覆層が形成され、光透過率が60%以下、層
    B外側表面の表面抵抗率が10^1^0Ω以下、層B外
    側表面の動摩擦係数が0.20以下であり、層Bの外側
    表面の中心線平均粗さ(Ra)が0.010〜0.02
    5μmで、層Aの外側表面のRaが0.015μmより
    小さいことを特徴とする複合ポリエステルフィルム。
  2. (2)層B内に帯電防止剤が含有されることを特徴とす
    る請求項1記載の複合ポリエステルフィルム。
  3. (3)層B内に無機物微粒子が含有されることを特徴と
    する請求項1又は2記載の複合ポリエステルフィルム。
JP22062589A 1989-08-28 1989-08-28 複合ポリエステルフィルム Pending JPH0382535A (ja)

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