JPH0380781B2 - - Google Patents

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JPH0380781B2
JPH0380781B2 JP500788A JP500788A JPH0380781B2 JP H0380781 B2 JPH0380781 B2 JP H0380781B2 JP 500788 A JP500788 A JP 500788A JP 500788 A JP500788 A JP 500788A JP H0380781 B2 JPH0380781 B2 JP H0380781B2
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formula
compound
compounds
plants
growth
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JP500788A
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Antonii Waashinguton Hooru
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Imperial Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Imperial Chemical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Imperial Chemical Industries Ltd filed Critical Imperial Chemical Industries Ltd
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Publication of JPH0380781B2 publication Critical patent/JPH0380781B2/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規1,3−ジハロ−2−置換プロパ
ン−2−オールに関する。本発明に従う新規化合
物は殺菌剤及び植物生長調整剤として有用な新規
トリアゾール及びイミダゾール誘導体の製造のた
めに中間体として有用なものである。 すなわち本発明は、式: (式中、X1及びX2はそれぞれ塩素又は臭素原
子であり;R1は低級アルキル基であるかあるい
は1個又は2個の塩素又は弗素原子で置換された
フエニル又はベンジル基である)で表わされる
1,3−ジハロ−2−置換プロパン−オールを提
供するものである。 上記式()において、X1及びX2はともに塩
素原子であることが好ましい。 R1が低級アルキル基である場合、それは炭素
数1〜4個の直鎖状又は分岐鎖状の基であること
ができ、その例はメチル、エチル、プロピル(n
−又はイソ−プロピル)、ブチル(n−,イソー,
第2級−又は第3級−ブチル)等である。 R1が1個又は2個の塩素又は弗素原子で置換
されたフエニル基又はベンジル基である場合、そ
れはモノクロロフエニル基、特にp−又はo−ク
ロロフエニル基;モノフルオロフエニル基、特に
p−フルオロフエニル基;ジクロロフエニル基、
特に2,4−又は3,4−ジクロロフエニル基;
ジフルオロフエニル基、特に2,4−ジフルオロ
フエニル基;及び対応するモノ又はジハロベンジ
ル基、特にp−クロロベンジル基及び2,4−ジ
クロロベンジル基である。 本発明に従う式()の化合物は1,3−ジハ
ロアセトンと適当なグリニヤール試薬、たとえば
式: R1−Mg−X (式中、R1は前記の意義を有し、Xはハロゲ
ン、たとえば塩素又臭素である)のグリニヤール
試薬とをそれ自体既知の方法(たとばJ.Org.
Chem.,27,2241〜3(1962)参照)に従つて反
応させることにより製造することができる。 代表的な式()の化合物は下記のものを包含
する。 1,3−ジクロロ−2−p−クロロフエニル−
プロパン−2−オール; 1,3−ジクロロ−2−(2,4−ジクロロフ
エニル)−プロパン−2−オール; 1,3−ジクロロ−2−p−フルオロフエニル
−プロパン−2−オール; 1,3−ジクロロ−2−(2,4−ジクロロベ
ンジル)−プロパン−2−オール; 1,3−ジクロロ−2−o−クロロフエニル−
プロパン−2−オール;及び 1,3−ジクロロ−2−n−ブチル−プロパン
−2−オール; 既に述べたとおり、本発明に従う式()の化
合物は殺菌剤及び植物生長調整剤として有用な新
規トリアゾール及びイミダゾール誘導体の製造の
ための中間体として有用である。具体的に述べれ
ば、式()の本発明化合物はそれをイミダゾー
ル又は1,2,4−トリアゾールもしくはそれら
の塩(たとえばナトリウム塩)と反応させること
によつて次式(): (式中、R1は前記式()において定義した
とおりであり;Y1及びY2はそれぞれ=CH−又は
=N−である)によつて表わされる有用な最終目
的物であるトリアゾール及びイミダゾール誘導体
に容易に転化し得る。この場合、式()の本発
明の化合物は前記したそれ自体の製造工程におい
て純品として単離することなしに副生成物を含有
する粗生成物の形で直接式()の化合物の製造
工程に供することもできる(かゝる粗生成物の製
造及び使用例は後記実施例2及び参考例2に示さ
れており、したがつてかゝる実施態様に従う場合
には式()の化合物それ自体の物性値は測定せ
ずに粗生成物を直接次反応に使用し、所望の最終
生成物()の生成を物性値により確認すること
によつて、それから式()の化合物の生成を推
断し得る)。 この反応は、メタノール、エタノール、アセト
ニトリル又はジメチルホルムアミドのごとき適当
な溶剤中で20〜100℃の温度において実施できる。
好ましい方法は、ジメチルホルムアミド中100℃
で複数環式塩基のナトリウム塩の過剰量に式
()の化合物を添加する方法である。得られた
生成物は、反応溶液を水に加え、ついで再結晶に
より単離できる。 式()の化合物は不整中心を有し得る。かか
る化合物は通常ラセミ混合物の形で得られるが、
そのラセミ混合物及び他の混合物は公知の方法に
より個々の異性体に分離できる。 式()の化合物の塩及び金属錯塩はそれら化
合物から公知の方法により製造でき、たとえば錯
塩は末錯化化合物と金属塩とを適当な溶剤中で反
応させて得ることができる。エーテルは式()
の化合物(アルコール)のナトリウム塩を反応性
ハロゲン化化合物(たとえば臭化メチル、沃化メ
チル、塩化ベンジル又は臭化アリル)で処理する
ことによつて得られる。エステルは同様にアルコ
ールのナトリウム塩を酸塩化物(たとえば塩化ア
セチル、塩化ベンゾイル又はメタンスルホニルク
ロライド)で処理することにより得られる。式
()の化合物のエーテルは、そのアルキル、ア
ルケニル、アルキニル、アリール及びアラルキル
エーテル、たとえばメチル、エチル、プロピル、
ブチル、フエニル、ベンジル、p−クロロベンジ
ル、アリル及びプロパルギルエーテルを包含す
る。式()の化合物のエステルは、そのアルカ
ノイル、ベンゾイル及びスルホニルエステル、た
とえばアセテート、ピバロエート、ベンゾエー
ト、トシレート及びメシレートエステルを包含す
る。 式()の化合物の塩は、無機酸及び有機酸、
たとえば塩酸、硝酸、硫酸、酢酸、p−トルエン
スルホン酸及び蓚酸との塩を包含する。塩はまた
第4級塩も包含する。 金属錯塩としては、金属が銅、亜鉛、マンガン
及び鉄である錯塩が好適である。 式()の化合物並びにその塩、金属錯塩、エ
ーテル及びエステルから選んだトリアゾール及び
イミダゾール誘導体は特に農園芸分野における真
菌類防除剤及び植物生長調整剤として有用である
ことが認められた。 さらにY1及びY2が=N−である式()の化
合物並びにその塩、金属錯塩、エーテル及びエス
テルから選んだトリアゾール誘導体は医薬用殺菌
剤、特に人及び他の動物の真菌病に対して経口又
は局所投与により効力を示す医療用殺菌剤として
有用であること、特にカンジダ症及び皮膚糸状菌
感染症の治療に有用であることが認められた。 式()の最終目的化合物の代表的な例を第
表に示す。
【表】 式()の化合物は農園芸分野における殺菌剤
として、特に下記の病害に対して有効である; 稲のイモチ病(Piricularia oryzae); 小麦のサビ病(Puccinia recondita,Puccinia
atriiformis及び他のサビ病)、大麦のサビ病
(Puccinia hordei,Puccinia striiformis及び他
のサビ病)並びに他の宿主植物、たとえばコーヒ
ー、リンゴ、野菜及び装飾用植物のサビ病;ブド
ウのベド病(Plasmopara viticola); 大麦及び小麦のウドンコ病(Erysiphe
graminis)並びにウリ類(たとえばキユウリ)
のウドンコ病(Sphaerotheca fuliginea)、リン
ゴのウドンコ病(Uncinula necator)のごとき
種々の宿主植物についての他のウドンコ病; 穀物のキンカク病(Helminthosporium spp.)
及びウンモン病(Rhynchosporium spp.); 落花生のカツパン病(Cercospora
arachidicola)及びその他、たとえばてんさい、
バナナ及び大豆のハンテン病(Cercospora
spp.); トマト、イチゴ、ブドウ及び他の宿主植物の灰
色カビ病(Botrytis cinerea); トマトのエキ病(Phytophthora infestans); リンゴのクロホシ病(Venturia inaequalis)。 また、式()の化合物の幾つかは試験管内に
おいても菌類に対して広範囲の活性を示した。 式()の化合物はまた果物の収穫後の種々の
病害、たとえばオレンジの緑カビ病
(Penicillium digatatum及びitalicum)及びバナ
ナのタンソ病(Gloeosporium musarum)に対
して活性を示す。 さらに式()の化合物の幾つかは、穀類のイ
チヨウ病(Fusarium spp.)、ハカマハンテン病
(Septoria spp.)、ナマグサクロホ病(Tilletia
spp.)(小麦の種子に生育する病害)、カタクロホ
病(Ustilago spp.)及びキンカク病
(Helminthosporium spp.)、綿花の白絹病
(Rhizoctonia solani)及び稲の紋枯病
(corticium sasaki)に対して、種子ドレツシン
グ剤の形で活性を示す。 これらの化合物は植物組織内を自由に移行で
き、さらに植物上の菌類に対して蒸気態で活性を
示すに充分な発揮性を有する。 式()の化合物はまた植物生長調整活性を有
する。 式()の化合物の植物生長調整作用は、たと
えば木本及び草本の単子葉及び双子葉植物の生長
に及ぼす抑制もしくは阻止作用として現われる。
かかる抑制もしくは阻止作用は、たとえば落花
生、穀物及び大豆に有用であり、この場合茎生長
の低下により倒伏の危険性が低減され、かつ肥料
の施用量が増大され得る。木本植物の抑制は電線
下等のヤブの生長を調整するのに有用である。生
長の抑制もしくは阻止を誘起する化合物はまた、
砂糖きびの生長を変えるのにも有用であり、それ
によつて収穫時におけるきび中の砂糖濃度が増大
される。砂糖きびでは、化合物の散布によつて開
花及び成熟を調整し得る。落花生の生長抑制は収
穫を助長し得る。芝草の生長抑制はその維持に役
立つ。適当な芝草の例は、イヌシバ
(Stenotaphrum secundatum)、クシガヤ
(Cynosurus cristatus)、ネズミムギ(Lolium
multiflorum)、ホソムギ(Lolium perenne)、
ヌカボ(Agrostis tenuis)、ギヨウギシバ
(Cynodon dactylon;Bermuda grass)、カモガ
ヤ(Dactylis glomerata)、カヤ属(Festuca
spp.)、例えばオオウシノケグサ(Festuca
rubra)及びツナギ属(Poa spp.)、たとえばナ
ガハグサ(Poa pratense)である。式()の
化合物は、顕著な薬害を与えずにしかも芝草の外
観(特に色)に悪影響を及ぼすことなく芝草の生
長を抑制するため、かかる化合物は装飾用芝生及
び花壇の緑に使用するのに魅力的である。また式
()の化合物は、たとえば芝草における花頭発
芽に対して作用し得る。さらに式()の化合物
は芝草内に存在する雑草の生長を抑制し得る。か
かる雑草種の例はスゲ属(たとえばCyperus
spp.)及び双子葉雑草(たとえばデイジー、オオ
バコ、ミチヤナギ、クワガタソウ、アザミ、ギシ
ギシ及びノボロギク)である。非作物植物(たと
えば雑草又は保護植物)の生長が抑制される結
果、栽培及び野生作物の維持が助長され得る。果
樹園、特に士壌腐食を受け易い果樹園では芝草の
保護が重要であるが、過度の芝草生長は実質的な
維持を必要とする。式()の化合物はこの状況
において、士壌腐食を引起す植物の枯死を生ずる
ことなく芝草生長を制限し得るので有用である。
同時に芝草による栄養分及び水の分取が低減され
る結果、果物の収穫量が増加され得る。ある場合
には、芝草の1種が別種の芝草よりも生長が抑制
され、この選択性は、たとえば望ましくない種の
生長の選択的抑制による芝生の品質の改良に有用
である。 生長抑制作用はまた、家庭用の鑑賞植物(たと
えばポインセチア、菊、カーネーシヨン、チユー
リツプ、ラツパ水仙等)のミニチユア化にも有用
である。 前述のように、式()の化合物は木本植物種
の生長抑制に使用でき、この性質は生垣の調整又
は果樹(例えばリンゴ)の整形に利用できる。あ
る種の針葉樹は式()の化合物により余り生長
が抑制されないので、該化合物は針葉樹木間に生
育する望ましくない植物の防除に使用し得る。 式()の化合物の植物生長調整作用は作物の
収穫高の増加に現われ得る。ジヤガイモの場合、
畑でのつるの調整及び貯蔵中の発芽阻止が可能と
なる。 式()の化合物により惹起される他の植物生
長調整作用は葉角の変更及び単子葉植物の分げつ
(tillering)の促進を包含する。前者の作用は、
たとえばジヤガイムの葉の配向を変えるのに有用
であり、それによつて作物に光がより当たるよう
にし、光合成及び塊茎重量を増加せしめる。単子
葉作物(たとえば稲)の分げつを促進させること
によつて、単位面積当りの開花苗条数が増加さ
れ、それによつてかかる作物の全収穫量が増加さ
れ得る。芝生の場合には分げつの促進により芝生
がより密となり、その結果摩損時の回復力が増大
され得る。 また、植物を式()の化合物で処理するとよ
り暗い緑色を呈する葉が生じ得る。 さらに、式()の化合物はテンサイの開花を
抑制もしくは少なくとも遅らせて砂糖の収量を高
めることもできる。また式()の化合物は砂糖
の収量を著しく減少させずにテンサイの大きさを
小さくすることができ、それによつて栽培密度を
増大せしめ得る。同様に、他の根茎作物(たとえ
ばチユーリツプ、サツマイモ、砂糖大根、アメリ
カボウフウ、ビートの根、ヤマイモ及びカサバ)
においても栽培密度を高めることができる。 さらに、式()の化合物は綿花の生長を制限
することによつて綿の収穫量を増大させるのに有
用である。 式()の化合物は種子からの植物の発芽を遅
らせ、茎の高さを短かくしかつ開花を遅らせる作
用をし得るので植物を応力に対して耐性にするの
に有用であり、またこれらの作用は、冬期にかな
りの降雪がある地方において処理植物を寒冷期の
間雪面下に保持せしめるので霜害の防止にも有用
となり得る。さらに、式()の化合物はある種
の植物において干ばつ又は寒冷に対する耐性を惹
起し得る。 低い散布率で種子処理剤として施用した場合、
式()の化合物は植物に生長刺激作用を及ぼし
得る。 式()の化合物を植物の生長調整に用いる場
合、その施用量は種々の因子、たとえば選択使用
される個々の化合物及び生長を調整すべき植物の
種類により左右されようが、一般に0.1〜15、好
ましくは0.1〜5Kg/ヘクタールの施用率が用い
られる。しかしながら、ある種の植物について
は、この範囲内の施用率でも望ましくない植物毒
性作用を与え得る。従つて、適合する特定の目的
について特定の化合物の最良の施用率を決定する
には常の試験を必要とし得る。 式()の化合物はまた殺藻、抗菌及び抗ウイ
ルス活性並びに除草活性を有する。 式()の化合物は単独で農園芸分野における
殺菌用又は植物生長調整用に使用できるが、組成
物に製剤化して用いるのがより好都合である。 式()の化合物の農園芸用殺菌剤又は植物生
長調整剤としての使用についての詳細は特願昭56
−83923号明細書(特開昭57−14575号公報)に記
載されているのでこゝでは省略する。 式()の化合物を医療用殺菌剤として使用す
る場合、それは経口投与に適当な慣用の剤形、た
とえば錠剤、カプセル、乳剤、水性又は油性の溶
液又は懸濁液あるいは局所投与に適当な剤形、た
とえばクリーム、軟膏又はゲルの形で好都合に使
用し得る。かかる組成物は慣用の医療用賦形剤を
含有し、また当分野で慣用の方法により調製し得
る。好ましい医療用殺菌組成物は経口投与に適す
る組成物、特に錠剤及びカプセルである。 つぎに本発明の化合物の製造を実施例によりさ
らに説明する。 実施例 1 1,3−ジクロロ−2−p−クロロフエニル−
プロパン−2−オールの製造 ナトリウムで乾燥後の−60℃に保持したジエチ
ルエーテル(20ml)中の1,3−ジクロロアセト
ン(0.2モル)の撹拌溶液にグリニヤール試薬
(ナトリウムで乾後のジエチルエーテル65ml中の
p−クロロヨードベンゼン0.22モルとマグネシウ
ム削り屑0.24グラム原子から得たもの)を1時間
かけて添加した。添加完了後、混合物を−60℃で
さらに1時間撹拌した後、ジエチルエーテル
(320ml)中の氷酢酸(21ml)を添加し、温度を0
℃に上げた。得られた溶液を水(150ml)で2回
洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶剤の除去後に淡黄
色油状物を得た。これを減圧蒸留して沸点100〜
102℃/0.2mmHgの1,3−ジクロロ−2−p−
クロロフエニル−プロパン−2−オールを収率85
%で得た。 参考例 1 実施例1の化合物から1,3−ビス−(1,2,
4)−トリアゾリル−2−p−クロロフエニル
−プロパン−2−オール(第1表の化合物No.
1)の製造 ジメチルホルムアミド(5ml)中の水素化ナト
リウム(50%油懸濁物使用、0.045モル)の撹拌
懸濁液に1,2,4−トリアゾール(0.045モル)
を少量ずつ添加し、撹拌を泡立ちが止むまで続行
した。しかる後、ジメチルホルムアミド(5ml)
中の実施例1で得られた1,3−ジクロロ−2−
p−クロロフエニル−プロパン−2−オール
(0.015モル)を20℃で滴加し、ついで撹拌を100
℃で6時間続けた。室温に冷却後、混合物を水に
注ぎ、生じた固体を濾別し、ジエチルエーテルで
洗浄し、酢酸エチルからの再結晶により標題化合
物を融点153−155℃の結晶性固体として得た。収
率50%。 実施例 2 1,3−ジクロロ−2−(2,4−ジクロロフ
エニル)−プロパン−2−オールの製造 還流エーテル(全量200ml、所要3時間)中の
グリニヤール試薬〔マグネシウム削り屑3.0g
(0.125グラム原子)に2,4−ジクロロヨードベ
ンゼン30g(0.11モル)を添加して得られたも
の〕を、ドライアイス−アセトン浴で無水エーテ
ル100ml中で撹拌された1,3−ジクロロアセト
ン12.7g(0.10モル)に45分かけて滴加した。こ
の反応混合物をさらに4時間撹拌し、冷却浴を約
0℃に加温せしめ、ついでエーテル100ml中の酢
酸10mlを5分かけて添加した。 しかる後水400mlで希釈し、エーテル層を分離
し、メタ重亜硫酸カリウム溶液(約10%)、水、
ついで飽和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸ナト
リウムを通じた濾過及び真空蒸発により淡褐色油
状物27.2gを得た。この粗生成物は1,3−ジク
ロロ−2−(2,4−ジクロロフエニル)−プロパ
ン−2−オールと1,2−エポキシ−3−クロロ
−2−(2,4−ジクロロフエニル)−プロパンと
の混合物からなるものであつた。 この粗生成物を参考例2において直接最終有用
化合物の製造に使用した。 参考例 2 1,3−ビス−(1,2,4)−トリアゾリル−
2−(2,4−ジクロロフエニル)−プロパン−
2−オール(第表の化合物No.3)の製造 水素化ナトリウム(油中の50%分散液)14.4g
(0.3モル)を60−80石油留分で2回洗浄し、アル
ゴン下で乾燥DMF50ml中に懸濁し、DMF60ml中
の1,2,4−トリアゾール21g(0.30モル)を
50℃以下で30分かけて添加した。H2の発生が止
んだとき(添加後約30分)に実施例2で得られた
粗生成物であるジクロライド/エポキシド混合物
(計27.2g)をDMF25ml中撹拌下に25−35℃で10
分間かけて添加した。添加完了後、反応混合物を
撹拌下100℃で6時間加熱し、ついで室温で一晩
撹拌した後、DMFの大部分を約50−80℃で減圧
留去した。得られた暗色残渣を水200mlとクロロ
ホルム200ml間に分配させ、水性層をクロロホル
ム(2×100ml)で再抽出し、合わせた抽出液を
水100ml、ついで食塩水100mlで洗浄した。無水硫
酸ナトリウムを通じて濾過しそして真空蒸発して
湿つた褐色固体20.5gを得、これを沸謄エーテル
200mlで研和後冷間濾過して融点182−185℃の淡
黄褐色固体として1,3−ビス−(1,2,4)−
トリアゾリル−2−(2,4−ジクロロフエニル)
−プロパン−2−オール10.2gを得た。これはシ
リカゲルK60上の高速クロマトグラフイーに(溶
離剤:酢酸エチル/メタノール=4/1)により
純粋であることが認められた。研和からの母液を
シリカゲル上のクロマトグラフイー(Ch2Cl2中)
にかけ、酢酸エチル、ついでメタノール/酢酸エ
チル(4/1)で展開して同純度の同一固体0.90
gをさらに得た。合計収率33%(DCAに基づ
き)。 元素分析: C13H12Cl2N6O(339)としての 理論値:C,46.0;H,3.50;N,24.8% 実測値:C,45.9;H,3.6 ;N,24.7% P.m.r. CDCl3(90MH3)δ4.83(q,4H,
CH2N),5.65(s,1H,OH),7.31(m,
(ABX),3H,Ar),7.8583(s,2H,Tr),
8.07(s,2H,Tr)ppm. 実施例1〜2及び参考例1〜2の方法を用い、
第表の化合物No.2.4〜7及び9〜11の各化合物
をそれぞれ対応する出発物質から製造した。使用
した再結晶化方法又はその他の精製手段の詳細は
下記のとおりである。 化合物No. 精製手段 2 シリカ上のクロマトグラフイー後に酢酸エチ
ル/60−80石油留分から再結晶 4 シリカ上のクロマトグラフイー 5 粗固体をエーテルで研和後、酢酸エチルから
再結晶 6 工程2でトリアゾールの代りにイミダゾール
を使用、アルミナ上のクロマトグラフイー後に
メタノール/酢酸エチルから蓚酸塩として再結
晶 実施例 3 1,3−ジクロロ−2−n−ブチル−プロパン
−2−オールの製造 ナトリウムで乾燥後の−60℃に保持したジエチ
ルエーテル(100ml)中の1,3−ジクロロアセ
トン(0.08モル)の撹拌溶液にグリニヤール試薬
(ナトリウムで乾燥後のジエチルエーテル50ml中
のn−ブチルブロマイド0.08モルとマグネシウム
削り屑0.08グラム原子から得たもの)を1時間か
けて添加した。添加完了後混合物を−60℃で更に
1時間撹拌した後、氷酢酸(10ml)を滴加し、温
度を0℃に上げた。得られた溶液を水(150ml)
で2回洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶剤の除去後
に淡赤色液体を得た。これを減圧蒸留して沸点44
℃/0.04mmHgに1,3−ジクロロ−2−n−ブ
チル−プロパン−2−オールを収率30%で得た。 参考例 3 実施例3の化合物から1,3−ビス−(1,2,
4)−トリアゾリル−2−n−ブチル−プロパ
ン−2−オール(第表の化合物No.8)の製造 ジメチルホルムアミド(30ml)中の水素化ナト
リウム(50%油中懸濁物使用、0.067モル)の撹
拌懸濁液に1,2,4−トリアゾール(0.067モ
ル)を少量づつ添加し、撹拌を泡立ちが止むまで
続行した。しかる後ジメチルホルムアミド(5
ml)中の1,3−ジクロロ−2−n−ブチル−プ
ロパン−2−オール(0.022モル)を20℃で滴加
し、ついで撹拌を室温で24時間続けた。得られた
混合物を水に注ぎ、生じた固体を濾別し、乾燥
し、酢酸エチルからの再結晶により融点61−62℃
の標題化合物を得た。収率30%。 つぎに式()の本発明の化合物の有用性を裏
付けるため、これを中間体として合成された式
()の最終目的化合物の農園芸用殺菌剤、植物
生長調整剤及び医療用殺菌剤としての活性を試験
例により説明する。 試験例 1 式()の化合物(第表)を植物の葉に生育
する種々の菌類による病害に対して試験した。用
いた試験法はつぎのとおりである。 供試植物を直径4cmの小さい鉢の中でジヨン・
インネス鉢植用堆肥(No.1又はNo.2)内で生育さ
せた。供試化合物の根による吸収を容易にするた
めに、細かい砂の層を双子葉植物を含む鉢の底部
に入れた。 供試化合物は水性デイスパーゾル(Dispersol)
T(登録商標)とビーズ混練するかあるいはアセ
トン/エタノール中の溶液(これは使用直前に所
要の濃度に希釈)として製剤化した。葉の病害に
対して、活性成分100ppmの懸濁液を士壌に噴霧
した。例外として、灰色カビ病、ベド病及びクロ
ホシ病に対する試験では、噴霧液を保留が最大に
なるように施し、根ドレンチ液を最終濃度が乾燥
士壌当り活性成分約40ppmに等しくなるように施
した。噴霧液を穀物に施した時にはトウイーン
(Tween)20を最終濃度が0.05%になるように添
加した。 ほとんどの試験の場合、供試化合物は植物に病
原菌を接種する1日〜2日前に士壌(根)及び葉
(噴霧による)に施したが、例外として大麦のウ
ドンコ病の場合には、植物を処理24時間前に接種
した。接種後植物を適当な環境に移して感染せし
め、ついで病害の程度を評価するまで培養させ
た。接種から評価までの期間は病害の種類及び環
境に応じて4〜14日であつた。 病害の防除を下記の等級により記録した: 4=病害なし 5=痕跡〜5%(非処理植物に対して) 2=6〜25% ( 〃 ) 0=60%以上 ( 〃 ) 結果を第表に示す。
【表】 注 −は、試験しなかつたことを示す。
試験例 2 本例は式()の化合物(第表)の植物生長
調整活性について説明する。供試化合物を希釈水
中の4000ppm溶液の形に調整し、ついで溶液を
種々の植物、トウモロコシ、稲、ロリウム
Lolium)、ライグラス、水豆、綿花、レタス、ト
マト、ムング(Mung)豆及びインゲン豆の幼苗
の葉に散布した。試験は2回反復し、処理から12
〜13日後に植物の生長調整効果及び植物毒性の微
候について評価した。 第表は植物の生長に及ぼす供試化合物の抑制
効果を下記の等級により示すものである: 1=抑制率0〜30% 2= 〃 31〜75% 3= 〃 75%以上 表中、空白の部分は化合物が生長抑制剤として
実質的に不活性であつたことを示す。付随する植
物生長調整作用を下記の記号により示す; G=葉のより暗い緑色 A=先端生長作用 T=分げつ作用
【表】
【表】 試験例 3 式()の化合物(第表)のカンジダ症誘発
菌(Candida albicans)及び毛瘡白癬菌
(Tricho−phyton mentagrophytes,var.
quinkeanum)に対する抗菌活性及び亜急性毒性
を下記の試験により確認した。 抗菌活性試験 体重約30gの雌のマウスに安息香酸エストラジ
オール0.5mgをある金曜日に皮下注射した。翌月
曜日(この日を起算日、すなわち0日とする)に
マウスの背中をクリツプで留め、供試化合物を経
口投与した。ついでマウスの腟に該カンジダ症誘
発菌をかつ背中に毛瘡白癬菌を接種した後、同じ
供試化合物の2回目の投与を行なつた。投与を1
〜4日間毎日1回反復し、7日目に皮膚の病斑数
を肉眼で数えかつ腟試料を採取して寒天培養にか
けた。1群5匹のマウスを使用し、供試化合物は
最初250mg/Kgの量で投与し、その投与量を最少
有効量(MED)が判明するまで連続的に減少さ
せた。試験結果を第表に示す。
【表】 毒性試験 式()の化合物、すなわち1,3−ビス−
(1,2,4)−トリアゾリル−2−(2,4−ジ
クロロフエニル)−プロパン−2−オール(第
表、化合物No.3)の亜急性毒性をつぎのごとく試
験した。すなわち、該化合物をポリソルベート
(表面活性剤)の0.5%水溶液中でボールミル粉砕
したものを一連の用量で1群5匹のマウスの各群
に5日間投与した。投与法は各用量とも、第1日
目は2回投与し、その後2〜5日目はそれぞれ1
回/日投与するというものであつた。 この試験の結果、最大許容用量(すなわち5日
間の試験期間中死亡率0である最大投与量)は50
mg/Kgであることが認められた。 この用量よりも高い用量では毒性が認められ
た。すなわち用量100mg/Kgでは1群5匹のうち
2匹が死亡し、用量250mg/Kgでは1群5匹全部
が死亡した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式: (式中、X1及びX2はそれぞれ塩素又は臭素原
    子であり;R1は低級アルキル基であるかあるい
    は1個又は2個の塩素又は弗素原子で置換された
    フエニル又はベンジル基である)で表わされる
    1,3−ジハロ−2−置換プロパン−2−オー
    ル。 2 X1及びX2がともに塩素原子である特許請求
    の範囲第1項記載の化合物。 3 R1がモノクロロフエニル基である特許請求
    の範囲第1項又は第2項記載の化合物。 4 R1がモノフルオロフエニル基である特許請
    求の範囲第1項又は第2項記載の化合物。 5 R1がジクロロフエニル基である特許請求の
    範囲第1項又は第2項記載の化合物。 6 R1が2,4−ジクロルフエニル基である特
    許請求の範囲第5項記載の化合物。 7 R1がブチル基である特許請求の範囲第1項
    又は第2項記載の化合物。
JP500788A 1980-06-02 1988-01-14 1,3−ジハロ−2−置換プロパン−2−オール Granted JPS63165333A (ja)

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GB8017959 1980-06-02
GB8017959 1980-06-02
GB8109923 1981-03-30

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JPS63165333A JPS63165333A (ja) 1988-07-08
JPH0380781B2 true JPH0380781B2 (ja) 1991-12-26

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JP8392381A Granted JPS5714575A (en) 1980-06-02 1981-06-02 Triazole and imidazole derivative,manufacture and use
JP500788A Granted JPS63165333A (ja) 1980-06-02 1988-01-14 1,3−ジハロ−2−置換プロパン−2−オール

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JP8392381A Granted JPS5714575A (en) 1980-06-02 1981-06-02 Triazole and imidazole derivative,manufacture and use

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DE3307216A1 (de) * 1983-03-02 1984-09-06 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Fungizide mittel
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GB201610724D0 (en) * 2016-06-20 2016-08-03 Univ Dundee Anti-infective agents

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ZA813354B (en) 1982-05-26
JPS63165333A (ja) 1988-07-08
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JPS6337102B2 (ja) 1988-07-22

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