JPS6337102B2 - - Google Patents

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JPS6337102B2
JPS6337102B2 JP8392381A JP8392381A JPS6337102B2 JP S6337102 B2 JPS6337102 B2 JP S6337102B2 JP 8392381 A JP8392381 A JP 8392381A JP 8392381 A JP8392381 A JP 8392381A JP S6337102 B2 JPS6337102 B2 JP S6337102B2
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JP
Japan
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bis
triazolyl
halogen
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propan
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JP8392381A
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JPS5714575A (en
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Antonii Waashinguton Hooru
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Imperial Chemical Industries Ltd
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Imperial Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5714575A publication Critical patent/JPS5714575A/ja
Publication of JPS6337102B2 publication Critical patent/JPS6337102B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は殺菌剤及び植物生長調整剤として有用
なトリアゾール及びイミダゾール誘導体、その製
造法並びにかかる誘導体の農園芸分野における殺
菌用途及び植物生長調整用途に関する。 本発明はまた、かかるトリアゾール誘導体を含
有する医療用殺菌組成物、特に人及び他の動物の
真菌病に対して経口又は局所投与により効力を示
す医療用組成物に関する。かかる組成物は特にカ
ンジダ症及び皮膚糸状菌感染症の治療に有用であ
る。 本発明は第1に、次式: (式中、R1はアルキル基、非置換の又はハロ
ゲン、アルキル、アルコキシ、ビニル、フエニル
もしくはフエノキシ置換基をもつアリール基又は
非置換の又はハロゲン置換基をもつアラルキル基
であり;Y1及びY2はそれぞれ=CH−又は=N−
である)により示される化合物並びにその塩、金
属錯塩、エーテル及びエステルから選んだトリア
ゾール及びイミダゾール誘導体を提供する。 本発明の化合物は不整中心を有し得る。かかる
化合物は通常ラセミ混合物の形で得られるが、そ
のラセミ混合物及び他の混合物は公知の方法によ
り個々の異性体に分離できる。 アルキル基は炭素数1〜6個、例えば1〜4個
の直鎖状又は分岐鎖状の基であることができ、そ
の例はメチル、エチル、プロピル(n―又はイソ
―プロピル)、ブチル(n―、イソ―、第2級―
又は第3級―ブチル)等である。 R1がアリール基又はアラルキル基である場合、
それらのアリール単位はフエニル基であることが
好ましい。またこれらのアリール単位上に存在し
得る適当な置換基の例は弗素、塩素又は臭素のご
ときハロゲン;メチル、エチル、n―又はイソ―
プロピル、n―,イソ―,第2級―又は第3級―
ブチルのごときアルキル;ビニル;メトキシ又は
エトキシのごとき炭素数1〜4個のアルコキシ;
フエニル;及びフエノキシである。アラルキル基
はベンジン基であることが好ましい。アリール及
びアラルキル基は非置換のものあるいは前記の如
き置換基を環内に1〜3個有するものが適当であ
る。ベンジル及びフエニル基は1〜3個の環置換
基、なるべくオルト位及びパラ位に1個又は2個
の置換基を有することが好ましい。かかる基の例
は、フエニル、ベンジル、o―,m―又はp―ク
ロロフエニル、2,4―又は2,6―ジクロロフ
エニル、o―,m―又はp―フルオロフエニル、
2,4―又は2,6―ジフルオロフエニル、o
―,m―又はp―ブロモフエニル、2―クロロ―
4―フルオロフエニル、2―クロロ―6―フルオ
ロフエニル、o―,m―又はp―メトキシフエニ
ル、2,4―ジメトキシフエニル、o―,m―又
はp―エトキシフエニル、o―,m―又はp―メ
チルフエニル、o―,m―又はp―t―ブチルフ
エニル、o―,m―又はp―フエノキシフエニ
ル、o―,m―又はp―フエニルフエニル(o
―,m―又はp―ビフエニル)及び対応するハロ
ゲン置換ベンジル基である。 本発明による一群の化合物は、式における
R1が炭素数1〜6個のアルキル基である化合物
である。 本発明による別の一群の化合物は、式におけ
るR1が随意にハロゲン、炭素数1〜5個のアル
キルフルオロ、炭素数1〜4個のアルコキシ、フ
エニル又はフエノキシ基を置換基として1個又は
それ以上有するフエニル基又は随意に1個又はそ
れ以上のハロゲン置換基を有するベンジル基であ
る化合物である。 本発明による特定の一群の化合物は、式にお
けるR1が非置換のフエニル基又はベンジル基あ
るいは置換基としてハロゲン(特に塩素及び弗
素)、メチル、メトキシ、フエニル、フエノキシ
又はビニル基を1〜3個有するフエニル基又は置
換基としてハロゲン(特に塩素及び弗素)を有す
るベンジル基である化合物である。 式の化合物のエーテルは、そのアルキル、ア
ルケニル、アルキニル、アリール及びアラルキル
エーテル、例えばメチル、エチル、プロピル、ブ
チル、フエニル、ベンジル、p―クロロベンジ
ル、アリル及びプロパルギルエーテルを包含す
る。式の化合物のエステルは、そのアルカノイ
ル、ベンゾイル及びスルホニルエステル、例えば
アセテート、ピバロエート、ベンゾエート、トシ
レート及びメシレートエステルを包含する。 式に化合物の塩は、無機酸及び有機酸、例え
ば塩酸、硝酸、硫酸、酢酸、p―トルエンスルホ
ン酸及び蓚酸との塩を包含する。塩はまた第4級
塩も包含する。 金属錯塩としては、金属が銅、亜鉛、マンガン
及び鉄である錯塩が好適である。 本発明は第2に、前記式()の化合物あるい
はその塩、金属錯塩、エーテル又はエステルを有
効成分として含有する農園芸分野における真菌類
防除用又は植物生長調整用組成物を提供する。か
かる組成物は該有効成分の担体を含有し得る。 本発明は第3に、有効成分として前記式()
においてY1及びY2がともに=N−である化合物
あるいはその塩、金属錯塩、エーテル又はエステ
ルを、医療上許容し得る希釈剤又は担体と共に含
有する医療用又は家畜病治療用殺菌組成物を提供
する。 本発明による式()の化合物の具体例を第1
表に示す。 【表】 【表】 前記式()の化合物は、次式: (式中、X1及びX2はそれぞれ同種又は異種の
ハロゲン、例えば塩素又は臭素であり、R1は前
記の意義を有する)の1,3―ジハロ―プロパン
―2―オールとイミダゾール又は1,2,4―ト
リアゾールもしくはその塩(例えばナトリウム
塩)とを反応させることによつて製造できる。こ
の反応は、メタノール、エタノール、アセトニト
リル又はジメチルホルムアミドの如き適当な溶剤
中で20〜100℃の温度において実施できる。好ま
しい方法は、ジメチルホルムアミド中100℃で複
素環式塩基のナトリウム塩の過剰量に式()の
化合物を添加する方法である。得られた生成物
は、反応溶液を水に加えついで再結晶により単離
できる。 式()の化合物は、1,3―ジハロアセトン
と適当なグリニヤール試薬とを公知の方法(例え
ばJ.Org.Chem.,27,2241―3(1962)参照)に
より反応させることによつて製造できる。 式()化合物はまた、次式: (式中、R1及びY1は前記の意義を有する)の
化合物とイミダゾール又は1,2,4―トリアゾ
ールもしくはその塩(例えばナトリウム塩)とを
適当な溶剤中で上述した方法により反応させるこ
とによつても製造できる。 式()のエポキシドは、次式: (式中、R1及びY1は前記の意義を有する)の
ケトンとジメチルオキソスルホニウムメチリド
(JACS,87,1353―1364(1965)参照)又はジメ
チルスルホニウムメチリド(JACS,84,3782参
照)とを文献記載の方法により反応させることに
よつて製造できる。 化合物()は公知の方法、特に英国特許第15
−33705及び第1533706号明細書に示される方法に
より製造できる。 別法として、式()の化合物は、次式: (式中、Y1及びY2は前記の意義を有する)の
化合物と次式: R1―Mg―X1 () (式中、R1は前記の意義を有し、X1は例えば
塩素又は臭素である)のグリニヤール試薬とを、
文献(例えばJ.Org.Chem.,27,2241―3(1962)
参照)に記載される方法により反応させることに
よつて製造することもできる。 式()の化合物は1,3―ジハロアセトンと
イミダゾール又は1,2,4―トリアゾール又は
その塩(例えばナトリウム塩)とを適当な溶剤中
で前記の方法により反応させることによつて製造
できる。 式()の化合物の塩及び金属錯塩はそれら化
合物から公知の方法により製造でき、例えば錯塩
は未錯化化合物と金属塩とを適当な溶剤中で反応
させて得ることができる。エーテルは式()の
化合物(アルコール)のナトリウム塩を反応性ハ
ロゲン化化合物(例えば臭化メチル、沃化メチ
ル、塩化ベンジル又は臭化アリル)で処理するこ
とによつて得られる。エステルは同様にアルコー
ルのナトリウム塩を酸塩化物(例えば塩化アセチ
ル、塩化ベンゾイル又はメタンスルホニルクロラ
イド)で処理することにより得られる。 本発明の化合物は農園芸分野における殺菌剤と
して、特に下記の病害に対して有効である;― 稲のイモチ病(Piricularia oryzae); 小麦のサビ病(Puccinia recondita
Puccinia atriiformis及び他のサビ病)、大麦の
サビ病(Puccinia hordeiPuccinia
striifomis及び他のサビ病)並びに他の宿主植物、
例えばコーヒー、リンゴ、野菜及び装飾用植物の
サビ病; ブドウのベト病(Plasmopara viticola); 大麦及び小麦のウドンコ病(Erysipha
graminis)並びにウリ類(例えばキユウリ)の
ウドンコ病(Sphaerotheca fuliginea)、リンゴ
のウドンコ病(Podosphaera leucotricha)及
びブドウのウドンコ病(Uncinula necator)の
如き種々の宿主植物についての他のウドンコ病; 穀物キンカク病(Helminthosporium spp.)
及びウンモン病(Rhynchosporiumspp); 落花生のカツパン病(Cercospora
arachidicola)及びその他、例えばてんさい、バ
ナナ及び大豆のハンテン病(Cercospora
spp); トマト、イチゴ、ブドウ及び他の宿主植物の灰
色カビ病(Botrytis cinerea); トマトのエキ病(Phytophthora infestans); リンゴのクロホシ病(Venturia inaequalis)。 また、本発明による化合物の幾つかは試験管内
においても菌類に対して広範囲の活性を示した。 化合物はまた果物の収穫後の種々の病害、例え
ばオレンジの縁カビ病(Penicillium
digatatum及びitalicum)及びバナナのタンソ病
Gloeosporium musarum)に対して活性を示
す。 更に化合物の幾つかは、穀類のイチヨウ病
Fusariumspp.)、ハカマハンテン病(Septoria
spp)、ナマグサクロホ病(Tilletiaspp.)(小麦の
種子に生育する病害)、カタクロホ病(Ustilago
spp.)及びキンカク病(Helminthosporium
spp)、綿花の白絹病(Rhizoctonia solani)及
び稲の紋枯病(Corticium sasaki)に対して、
種子ドレツシング剤の形で活性を示す。 本発明の化合物は植物組織内を自由に移行で
き、更に化合物は植物上の菌類に対して蒸気態で
活性を示すに充分揮発性であり得る。 本発明の化合物はまた植物生長調整活性を有す
る。 本発明による化合物の植物生長調整作用は、例
えば木本及び草本の単子葉及び双子葉植物の生長
に及ぼす抑制もしくは阻止作用として現われる。
かかる抑制もしくは阻止作用は、例えば落花生、
穀物及び大豆に有用であり、この場合茎生長の低
下により倒伏の危険性が低減され、かつ肥料の施
用量が増大され得る。木本植物の抑制は電線下等
のヤブの生長を調整するのに有用である。生長の
抑制もしくは阻止を誘起する化合物はまた、砂糖
きびの生長を変えるのにも有用であり、それによ
つて収穫時におけるきび中の砂糖濃度が増大され
る。砂糖きびでは、化合物の散布によつて開花及
び成熟を調整し得る。落花生の生長抑制は収穫を
助長し得る。芝草の生長抑制はその維持に役立
つ。適当な芝草の例は、イヌシバ
Stenotaphrum secundatum)、クシガヤ
Cynosurus cristatus)、ネズミムギ(Lolium
multiflorum)、ホソムギ(Lolium perenne)、
ヌカボ(Agrostis tenuis)、ギヨウギシバ
Cynodon dactylonBermuda grass)、カモ
ガヤ(Dactylis glomerata)、カヤ属(Festuca
spp)、例えばオオウシノケグサ(Festuca
rubra)及びツナギ属(Poaspp.)、例えばナガハ
グサ(Poa Pratense)である。本発明の化合物
は、顕著な薬害を与えずにしかも芝草の外観(特
に色)に悪影響を及ぼすことなく芝草の生長を抑
制するため、かかる化合物は装飾用芝生及び花壇
の縁に使用するのに魅力的である。また化合物
は、例えば芝草における花頭発芽に対して作用し
得る。更に本発明の化合物は芝草内に存在する雑
草の生長を抑制し得る。かかる雑草種の例はスゲ
属(例えばCyperusspp)及び双子葉残草(例え
ばデイジー、オオバコ、ミチヤナギ、クワガタソ
ウ、アザミ、ギシギシ及びボロギク)である。非
作物植物(例えば雑草又は保護植物)の生長が抑
制される結果、栽培及び野生作物の維持が助長さ
れ得る。果樹園、特に土壌腐食を受け易い果樹園
では芝草の保護が重要であるが、過度の芝草生長
は実質的な維持を必要とする。本発明の化合物は
この状況において土壌腐食を引起す植物の枯死を
生ずることなく芝草生長を制限し得るので有用で
ある。同時に芝草による栄養分及び水の分取が低
減される結果、果物の収穫量が増加され得る。あ
る場合には、芝草の1種が別種の芝草よりも生長
が抑制され、この選択性は、例えば望ましくない
種の生長の選択的抑制による芝生の品質の改良に
有用である。 生長抑制作用はまた、家庭用の鑑賞植物(例え
ばポインセチア、菊、カーネーシヨン、チユーリ
ツプ、ラツパ水仙等)のミニチユア化にも有用で
ある。 前述のように、本発明の化合物は木本植物種の
生長抑制に使用でき、この性質は生垣の調整又は
果樹(例えばリンゴ)の整形に利用できる。ある
種の針葉樹は本発明の化合物により余り生長が抑
制されないので、化合物は針葉樹木間に生育する
望ましくない植物の防除に使用し得る。 化合物の植物生長調整作用は作物の収穫高の増
加に現われ得る。ジヤガイモの場合、畑でのつる
の調整及び貯蔵中の発芽阻止が可能となる。 本発明の化合物により惹起される他の植物生長
調整作用は葉角の変更及び単子葉植物の分げつ
(tillering)の促進を包含する。前者の作用は、
例えばジヤガイモの葉の配向を変えるのに有用で
あり、それによつて作物に光がより当たるように
し、光合成及び塊茎重量を増加せしめる。単子葉
作物(例えば稲)の分げつを促進させることによ
つて、単位面積当りの開花苗条数が増加され、そ
れによつてかかる作物の全収穫量が増加され得
る。芝生の場合には分げつの促進により芝生がよ
り密となり、その結果摩損時の回復力が増大され
得る。 また、植物を本発明の化合物で処理するとより
暗い縁色を呈する葉が生じ得る。 更に化合物はテンサイの開花を抑制もしくは少
なくとも遅らせて砂糖の収量を高めることもでき
る。また化合物は砂糖の収量を著しく減少させず
にテンサイの大きさを小さくすることができ、そ
れによつて栽培密度を増大せしめ得る。同様に、
他の根茎作物(例えばチユーリツプ、サツマイ
モ、砂糖大根、アメリカボウフウ、ビートの根、
ヤマイモ及びカサバ)においても栽培密度を高め
ることがきる。 更に化合物は、綿花の生長を抑制することによ
つて綿の収穫量を増大させるのに有用である。 本発明の化合物は種子からの植物の発芽を遅ら
せ、茎の高さを短かくしかつ開花を遅らせる作用
をし得るので植物を応力に対して耐性にするのに
有用であり、またこれらの作用は、冬期にかなり
の降雪がある地方において処理植物を寒冷期の間
雪面下に保持せしめるので霜害の防止にも有用と
なり得る。更に化合物は、ある種の植物において
干ばつ又は寒冷に対する耐性を惹起し得る。 低い散布率で種子処理剤として施用した場合化
合物は植物に生長刺激作用を及ぼし得る。 本発明の化合物を植物の生長調整に用いる場
合、その施用量は種々の因子、例えば選択作用さ
れる個々の化合物及び生長を調整すべき植物の種
類により左右されようが、一般に0.1〜15、好ま
しくは0.1〜5Kg/ヘクタールの施用率が用いら
れる。しかしながら、ある種の植物については、
この範囲内の施用率でも望ましくない植物毒性作
用を与え得る。従つて、適合する特定の目的につ
いて特定の化合物の最良の施用率を決定するには
常用の試験を必要とし得る。 本発明の化合物はまた殺藻、抗菌及び抗ウイル
ス活性並びに、除草活性を有する。 化合物は単独で農園芸分野における殺菌用又は
植物生長調整用に使用できるが、組成物に製剤化
して用いるのがより好都合である。従つて本発明
は更に、活性成分として式()の化合物あるい
はその塩、金属錯塩、エーテル又はエステルを、
随意に担体又は希釈剤と共に含有する農園芸分野
における殺菌又は植物生長調整用組成物を提供す
る。 また本発明は、かかる活性化合物又は組成物を
植物、種子又はその周囲の場所に施用することか
らなる、植物の菌類による病害を防除する方法及
び植物の生長を調整する方法を提供する。 本発明の化合物、塩、金属錯塩、エーテル及び
エステルは種々の方法で施用でき、例えば、それ
らを製剤又は非製剤の形で、菌類に感染されたも
しくは感染され易い植物の葉に直接施用でき、ま
た低木及び高木、種子あるいは植物、低木又は高
木が生育しつつあるもしくは植えられるべき他の
媒体に施用でき、あるいは噴霧もしくは散粉によ
り又はクリーム状もしくはペースト状製剤として
又は蒸気の形で施用できる。施用は植物、低木又
は高木の任意の部分、例えば葉、茎、枝、種子、
根又は根の周囲の土壌に行うことができる。 本明細書で用いられる用語“植物”は苗木、低
木及び高木を包含するものである。更に、本発明
よる殺菌方法は予防、保護および撲滅処理を包含
する。 本発明の化合物は好ましくは組成物の形で農園
芸用に使用される。使用される組成物の型は意図
される個々の目的に応じて変るであろう。 組成物は、活性成分を固体希釈剤又は担体、例
えばカオリン、ベントナイト、珪藻土、ドロマイ
ト、炭酸カルシウム、タルク、粉末マグネシア、
フラー土、石膏、ヘウイト土、珪藻土岩及び陶土
と混合した撒布用粉末又は粒剤の形であり得る。
かかる粒剤は更に処理することなく直接土壌に散
布するに適する予め成形した粒剤であることがで
き、それらか充填剤のペレツトに活性成分を含浸
するか又は活性成分と粉末状充填剤との混合物を
ペレツト化することにより得られる。種子ドレツ
シング用の組成物は、例えば組成物の種子への付
着性を助長する薬剤(例えば鉱油)を含有し得
る。別法として、例活性成分を有機溶剤(例えば
N―メチルピロリドン又はジメチルホルムアミ
ド)を用いて種子ドレツシング用に製剤化するこ
ともできる。 組成物はまた粉末又は粒剤の液体中の分散を容
易にするための湿潤剤を含む分散性粉末又は粒剤
の形であることもでき、かかる粉末又は粒剤は更
に充填剤及び懸濁剤を含有し得る。 水性分散液又はエマルジヨンは、活性成分を湿
潤剤、分散剤又は乳化剤を含有し得る有機溶剤中
に溶解し、ついで得られた混合物をこれまた湿潤
剤、分散剤又は乳化剤を含有し得る水に添加する
ことによつて調整できる。適当な有機溶剤は二塩
化エチレン、イソプロピルアルコール、プロピレ
ングリコール、ジアセトンアルコール、トルエ
ン、ケロシン、メチルナフタリン、キシレン、ト
リクロルエチレン、フルフリルアルコール、テト
ラヒドロフルフリルアルコール及びグリコールエ
ーテル(例えば2―エトキシエタノール及び2―
ブトキシエタノール)である。 噴霧用組成物はまた、製剤を例えばフルオロト
リクロルメタン又はジクロジフルオロメタンのよ
うな噴射剤の存在下に加圧下で容器中に保持した
エアゾールの形であることもできる。 また化合物は乾燥状態で火煙混合物
(Pyrotechnic mixtnre)と混合することによつ
て該化合物を含む煙を密閉空間で発生せしめるに
適する組成物にすることもできる。別法として、
化合物はマイクロカプセルの形で用いることもで
きる。 適当な添加剤、例えば被処理表面への拡展性、
付着性および耐雨性を改良するための添加剤を配
合することによつて、種々の組成物を意図する
種々の用途によりよく適合させることができる。 本発明の化合物は肥料(例えば窒素又は燐含有
肥料)との混合物として使用することもできる。
化合物を例えば被覆により配合した肥料の粒剤の
みからなる組成物が好ましい。かかる粒剤は活性
化合物を25重量%以下の量で含有するのが適当で
ある。 更に組成物は、通常活性成分を一種又は二種以
上の湿潤剤、分散剤、乳化剤又は懸濁剤の存在下
で含有する水性分散液又はエマルジヨンである浸
漬液又は噴霧液として使用される液状製剤の形で
あることもできる。かかる薬剤は陽イオン、陰イ
オン又は非イオン活性剤であり得る。適当な陽イ
オン活性剤は第4級アンモニウム化合物、例えば
セチルトリメチル アンモニウム プロマイドで
ある。 適当な陰イオン活性剤は、石けん、硫酸の脂肪
族モノエステルの塩、例えばラウリル硫酸ナトリ
ウム、スルホン化芳香族化合物の塩、例えばドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リグノスル
ホン酸のナトリウム塩、カルシウム塩又はアンモ
ニウム塩、ブチルナフタリンスルホネート及びジ
イソプロピル―とトリイソプロピル―ナフタリン
スルホン酸のナトリウム塩の混合物である。 適当な非イオン活性剤は、エチレンオキシド
と、オレイルアルコール又はセチルアルコールの
如き脂肪族アルコールあるいはオクチルフエノー
ル、ノニルフエノール又はオクチルクレゾールの
如きアルキルフエノールとの縮合生成物である。
他の非イオン活性酸は、長鎖脂肪酸とヘキシトー
ル無水物とから誘導された部分エステル、該部分
エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物及び
レシチンである。適当な懸濁剤は例えば親水性コ
ロイド(たとえばポリビニルピロリドン及びナト
リウム カルボキシメチルセルロース)及び植物
ゴム(たとえばアカシアゴム及びトラガカントゴ
ムである。 水性分散液またはエマルジヨンの形で使用され
る組成物は、通常活性成分を高割合で含む濃厚液
の形で供給され、使用前に水で希釈される。かか
る濃厚液はしばしば長期間の貯蔵に耐えかつかか
る長期貯蔵後に水で希釈する際慣用の噴霧用具で
施用されるに十分な時間均質に保持される水性製
剤を形成し得るものであることが必要である。か
かる濃厚液は好都合には95重量%以下、好適には
10〜85重量%、例えば25〜60重量%の活性成分を
含有し得る。かかる濃厚液は有機酸(例えばキシ
レンスルホン酸又はドデシルベンゼンスルホン酸
の如きアルカリール又はアリールスルホン酸)を
含有するのが適当であり、かような酸の存在は濃
厚液中でしばしば使用される極性溶剤中で活性成
分の安定性を高め得る。更に濃厚液は充分安定な
水中エマルジヨンが得られるように高割合の表面
活性剤を含むのが適当である。水性製剤の調製の
ために希釈した場合、かかる製剤はその使用目的
に応じて種々の量の活性成分を含有し得るが、一
般に0.0005(通常0.01)〜10重量%の活性成分を
含む水性製剤を使用できる。 本発明の組成物は更に、生物学的活性をもつ他
の化合物、例えば同様のもしくは補足的な殺菌又
は植物生長調整作用を有する化合物あるいは除草
又は殺虫作用を有する化合物をも含有し得る。他
の殺菌活性化合物は例えばセプトリア
(Septoria)、ギベレラ(Gibberella)及びヘルミ
ントスボリウム(Helminthosporium)の如き穀
物(例えば小麦)の穂の病害、土壌及び種子には
びこる病害、ブドウのベト病及びウドンコ病、リ
ンゴのウドンコ病及びクロホシ病等を防除し得る
ものであり得る。かかる殺菌剤の混合物は式
()の化合物単独よりも広い活性スペクトルを
示し得る。更に、他の殺菌剤は式()の化合物
の殺菌活性に対して相乗効果を発揮し得る。他の
殺菌剤の例としては、イマダリル、ベノミル、カ
ルベンダジム(BCM)、チオフアネートメチル、
カプタホル、カプタン、サルフアー、ジチオカル
バメート系、カルバチン系、オキシ塩化銅、トリ
ホリン、ドデモルホ、トリデモルホ、ジチアノ
ン、ピラゾホス、ピナパクリル、キノメチオネー
ト、パノクチン、フラールアキシル、アルミニウ
ム トリス(エチルホスホネート)、DPX3217、
エチルモル、ジメチリモル、ブピリメート、クロ
ロタロニル、メタキサニン等が挙げられる。 適当な殺虫剤はピリモル、クロネトン、ジメト
エート、メタシストツクス、及びホルモチオンで
ある。 他の植物生長調整剤は、雑草又は種頭
(Seedhead)形成を防除するもの、式()の化
合物の植物生長調整活性の程度又は持続性を向上
させるもの、比較的望ましくない植物(例えば芝
草)の生長を選択的に防除するものあるいは式
()の化合物を植物生長調整剤としてより速く
もしくはより遅く作用せしめるものであり得る。
かかる調整剤に中には除草剤も含まれる。適当な
調整剤の例としては、ギベレリン類(例えば
GA3,GA4又はGA7)、オーキシン類(例えばイ
ンドール酢酸、インドール酪酸、ナフトキシ酢酸
又はナフチル酢酸)、シトキニン類(例えばキネ
チン、ジフエニル尿素、ベンズイミダゾール、ベ
ンジルアデニン又はBAP)、フエノキシ酢酸類
(例えば2,4―D又はMCPA)、置換安息香酸
類(例えばTIBA)、モルフアクチン類(例えば
クロルフルオレコール)、マイレン酸ヒドラジド、
グリホセート、グリホシン、長鎖脂肪族のアルコ
ール及び酸(例えばoff shoot O又はoff shoot
T)、ジケグラツク、Sustar,Embark、置換第
4級アンモニウム及びホスホニウム化合物(例え
ばCcC又はPhosfon―D)、Ethrel、カルベトアミ
ド、Racuza、Alar、アスラム、アブシス酸
(abscissic acid)、イソピリモル、RH531、ヒド
ロキシベンゾニトリル類(例えばブロモキシニ
ル)、Avenge、Suffix、Lontrel等が挙げられる。 本発明の医療用殺菌組成物は経口投与に適当な
慣用の剤形、例えば錠剤、カプセル、乳剤、水性
又は油性の溶液又は懸濁液あるいは局所投与に適
当な剤形、例えばクリーム、軟膏又はゲルであり
得る。かかる組成物は慣用の医療用賦形剤を含有
し、また当分野で慣用の方法により調製し得る。 本発明の好ましい医療用殺菌組成物は経口投与
に適する組成物、特に錠剤及びカプセルである。 本発明による医療用殺菌組成物中の活性成分の
カンジダ症誘発菌Candida albicans及び毛瘡白
癬菌(Trichophyton mentagrophytes,var.
quinkeanum)に対する抗菌活性及び亜急性毒性
を下記の試験により確認した。 抗菌活性試験 体重約30gの雌のマウスに安息香酸エストラジ
オール0.5mgをある金曜日に皮下注射した。翌月
曜日(この日を起算すなわち50日とする)にマウ
スの背中をクリツプで留め、供試化合物を経口投
与した。ついでマウスの腔に該カンジタ症誘発菌
をかつ背中に毛瘡白癬菌を接種した後、同じ供試
化合物の2回目の投与を行なつた。投与を1〜4
日間毎日1回反復し、7日目に皮膚の病斑数を肉
眼で数えかつ腔試料を採取して寒天培養にかけ
た。1群5匹のマウスを使用し、供試化合物は最
初250mg/Kgの量で投与し、その投与量を最少有
効量(MED)が判明するまで連続的に減少させ
た。 上記試験の結果を第表に示す。表中、供試化
合物は第表中に化合物No.に相当する。 【表】 毒性試験 第表の化合物No.4、すなわち1,3―ビス―
(1,2,4)―トリアゾリル―2―(2,4―
ジクロロフエニル)―プロパン―2―オールの亜
急性毒性をつぎのごとく試験した。すなわち、該
化合物をポリソルベート(表面活性剤)の0.5%
水溶液中でボールミル粉砕したものを一連の用量
で1群5匹のマウスの各群に5日間投与した。投
与法は各用量とも、第1日目は2回投与し、その
後2〜5日目はそれぞれ1回/日投与するという
ものであつた。 この試験の結果、最大許容用量(すなわち5日
間の試験期間日死亡率0である最大投与量)は50
mg/Kgであることが認められた。 この用量よりも高い用量では毒性が認められ
た。すなわち用量100mg/Kgでは1群5匹のうち
2匹が死亡し、用量250mg/Kgでは1群5匹全部
が死亡した。 次に本発明を実施例により更に説明する 実施例 1 1,3―ビス―(1,2,4)―トリアゾリル
―2―p―クロロフエニル―プロパン―2―オ
ール(第表の化合物No.1)の製造 工程 1 ナトリウムで乾燥後の−60℃に保持したジエチ
ルエーテル(270ml)中の1,3―ジクロロアセ
トン(0.2モル)の撹拌溶液にグリニヤール試薬
(ナトリウムで乾燥後のジエチルエーテル65ml中
のp―クロロヨードベンゼン0.22モルとマグネシ
ウム削り屑0.24グラム原子から得たもの)を1時
間かけて添加した。添加完了後混合物を−60℃で
更に1時間撹拌した後、ジエチルエーテル(320
ml)中の氷酢酸(21ml)を添加し、温度を0℃に
上げた。得られた溶液を水(150ml)で2回洗浄
し、Na2SO4で乾燥し、溶剤の除去後に淡黄色油
状物を得た。これを減圧蒸留して沸点100〜102
℃/0.2mmHgの1,3―ジクロロ―2―p―クロ
ロフエニル―プロパン―2―オールを収率85%で
得た。 工程 2 ジメチルホルムアミド(15ml)中の水素化ナト
リウム(50%油懸濁物使用、0.045モル)の撹拌
懸濁液に1,2,4―トリアゾール(0.045モル)
を少量づつ添加し、撹拌を泡立ちが止むまで続行
した。しかる後ジメチルホルムアミド(5ml)中
の1,3―ジクロロ―2―pクロロフエニル―プ
ロパン―2―オール(0.015モル)を20℃で滴加
し、ついで撹拌を100℃で6時間続けた。室温に
冷却後混合物を水に注ぎ、生じた固体を別し、
ジエチルエーテルで洗浄し、酢酸エチルから再結
晶により標題化合物を融点153−155℃の結晶性固
体として得た。収率50%。 第表に示される他の化合物(化合物No.2,
3,5〜18)を実施例1及び2と同様の方法によ
り適当な出発物質から製造した。再結晶又は他の
方法による精製手段を以下に示す。化合物No. 再結晶手段及びその他の事項 1 酢酸エチルから再結晶 2 シリカ上のクロマトグラフイー後に酢
酸エチル/エーテルから再結晶 3 シリカ上のクロマトグラフイー後に酢
酸エチル/60―80石油留分から再結晶 4 シリカ上のクロマトグラフイー後に酢
酸エチルから再結晶 5 シリカ上のクロマトグラフイー 6 シリカ上のクロマトグラフイー後に酢
酸エチルから再結晶 7 シリカ上のクロマトグラフイー 8 工程2でトリアゾールの代りにイミダ
ゾールを使用、アルミナ上のクロマト
グラフイー後にメタノール/酢酸エチ
ルから蓚酸塩として再結晶 9 粗固体をエーテルで研和後、酢酸エチ
ルから再結晶 実施例 2 1,3―ビス―(1,2,4)―トリアゾリル
―2―(2,4―ジクロロフエニル)―プロパ
ン―2―オール(第表の化合物No.4)の製造 工程 1 還流エーテル(全量200ml、所要3時間)中の
グリニヤール試薬〔マグネシウム削り屑3.0g
(0.125グラム原子)に2,4―ジクロロヨードベ
ンゼン30g(0.11モル)を添加して得られたも
の〕を、ドライアイス―アセトン浴で無水エーテ
ル100ml中で撹拌された1,3―ジクロロアセト
ン12.7g(0.10モル)に45分かけて滴加した。こ
の反応混合物を更に4時間撹拌し、冷却浴を約0
℃に加温せしめ、ついでエーテル100mlの酢酸10
mlを5分かけて添加した。 しかる後水400mlで希釈し、エーテル層を分離
し、メタ重亜硫酸カリウム溶液(約10%)、水つ
いで飽和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸ナトリ
ウムを通じた過及び真空蒸発により淡褐色油状
物27.2gを得た。この粗生成物は1,3―ジクロ
ロ―2―(2,4―ジクロロフエニル)―プロパ
ン―2―オールと1,2―エポキシ―3―クロロ
―2―(2,4―ジクロロフエニル)―プロパン
との混合物からなり、これを次の工程で直接使用
した。 工程 2 水素化ナトリウム(油中の50%分散液)14.4g
(0.3モル)を60−80石油留分で2回洗浄し、アル
ゴン下で乾燥DMF50ml中に懸濁し、DMF60ml中
の1,2,4―トリアゾール21g(0.30モル)を
50℃以下で30分かけて添加した。H2の発生が止
んだ時(添加後約30分)に、工程1の粗生成物で
あるジクロライド/エポキシ混合物(計27.2g)
をDMF25ml中で撹拌下25―35℃において10分間
かけて添加した。添加完了後反応混合物を撹拌下
100℃で6時間加熱し、ついで室温で一晩撹拌し
た後、DMFの大部分を約50−80℃で減圧留去し
た。得られた暗色残渣を水200mlとクロロホルム
200mlとに分配させ、水性層をクロロホルム(2
×100ml)で再抽出し、合わせた抽出液を水100ml
ついで食塩水100mlで洗浄した。無水硫酸ナトリ
ウムを通じての過及び真空蒸発により湿つた褐
色固体20.5gを得、これを沸騰エーテル200mlで
研和後冷間過して融点182−185℃の淡黄褐色固
体とし1,3―ビス―(1,2,4)―トリアゾ
リル―2―(2,4―ジクロロフエニル)―プロ
パン―2―オール10.2gを得た。これはシリカゲ
ルK60上の高速クロマトグラフイー(溶離剤酢酸
エチル/メタノール=4/1)により純粋であるこ
とが認められた。研和からの母液をシリカゲル上
のクロマトグラフイー(CH2Cl2中)にかけ、酢
酸エチルついでメタノール/酢酸エチル(1/4)
で展開して同純度の同一固体0.90を更に得た。合
計収率33%(DCAに基づき)。 元素分析: C13H12Cl2N6O(339)としての 理論値:C,46.0;H,3.50;N,24.8 実測値:C,45.9;H,3.6 ;N,24.7 P.m.r.CDCl3(90MH3)δ4.83(q,4H,C
2N),5.65(s,lH,OH),7.31(m
(ABX),3H,Ar),7.83(s,2H,Tr),
8.07(s,2H,Tr)ppm. 実施例 3 1,3―ビス―(1,2,4)―トリアゾリル
―2―n―ブチル―プロパン―2―オール(第
表の化合物No.13)の製造 工程 1 ナトリウムで乾燥後の−60℃に保持したジエチ
ルエーテル(100ml)中の1,3―ジクロロアセ
トン(0.08モル)の撹拌溶液にグリニヤール試薬
(ナトリウムで乾燥後のジエチルエーテル50ml中
のn―ブチルプロマイド0.08モルとマグネシウム
削り屑0.08グラム原子から得たもの)を1時間か
けて添加した。添加完了後混合物を−60℃で更に
1時間撹拌した後、氷酢酸(10ml)を滴加し、温
度を0℃に上げた。得られた溶液を水(150ml)
で2回洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶剤の除去後
に淡赤色液体を得た。これを減圧蒸留して沸点44
℃/0.04mmHgの1,3―ジクロロ―2―ブチル
―プロパン―2―オールを収率30%で得た。 工程 2 ジメチルホルムアミド(30ml)中の水素化ナト
リウム(50%油中懸濁物使用、0.067モル)の撹
拌懸濁液に1,2,4―トリアゾール(0.067モ
ル)を少量づつ添加し、撹拌を泡立ちが止むまで
続行した。しかる後ジメチルホルムアミド(5
ml)中の1,3―ジクロロ―2―n―ブチル―プ
ロパン―2―オール(0.022モル)を20℃で滴加
し、ついで撹拌を室温で24時間続けた。得られた
混合物を水に注ぎ、生じた固体を別し、乾燥
し、酢酸エチルからの再結晶により融点61−62℃
の標題化合物を得た。収率30%。 実施例 4 2―(2,4―ジクロロフエニル)―1―(イ
ミダゾール―1―イル)―3―(1,2,4―
トリアゾール―1―イル)―2―プロパノール
(第表の化合物No.12)の製造 水素化ナトリウム(50%油中懸濁物2.23g)を
アルゴン雰囲気下でジメチルホルムアミド(30
ml)中に懸濁し、水浴上で冷却する間にイミダゾ
ール(3.2g)を少量づつ添加した。ついで2―
(2,4―ジクロロフエニル)―2―(1,2,
4―トリアゾール―1―イルメチル)オキシラン
(6.4g)のジメチルホルムアミド(30ml)中の溶
液を添加し、得られた混合物を80℃で2時間加熱
した後冷却し、水(200ml)中に注ぎ、二塩化メ
チレンで抽出した。有機抽出液を水で2回ついで
食塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、
過した。溶剤を減圧留去し、残渣をシリカゲル
K60カラム上のクロマトグラフイーにかけ、二塩
化メチレン中のメタノール0→7%で展開して融
点169−170℃の2―(2,4―ジクロロフエニ
ル)―1―(イミダゾール―1―イル)―3―
(1,2,4―トリアゾール―1―イル)―2―
プロパノールを得た。 上記の方法で原料として用いた2―(2,4―
ジクロロフエニル)―2―(1,2,4―トリア
ゾール―1―イルメチル)オキシランは次のよう
にして製造できる。 α―2,4―トリクロロアセトンフエノン(20
g)をアセトニトリル(25ml)中に溶解したもの
を、1,2,4―トリアゾール(6.2g)及び炭
酸カリウム(13.4g)のアセトニトリル(25ml)
中の還流溶液に滴加し、添加完了後溶液を冷却し
て2時間撹拌した。ついで溶剤を蒸発させ、残渣
と酢酸エチルと水とに分配し、酢酸エチル層を分
離し、水で2回、食塩水で2回洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥後過した。液を減圧下で蒸発乾
固し、残渣をシリカゲルK60カラム上のクロマト
グラフイーにかけて、酢酸エチルで展開して2,
4―ジクロロ―α―(1,2,4―トリアゾール
―1―イル)アセトフエノンを得た。これは酢酸
エチル/60−80石油エーテルから結晶化後に116
−117℃の融点を示した。 水素化ナトリウム(50%油中分散物1.82g)を
40−60石油エーテルで3回洗浄し、これにトリメ
チルスルホオキソニウムヨーダイド(8.03g)を
窒素雰囲気下で添加し、ついで無水ジメチルスル
ホキシド(37ml)を滴加した。添加完了後混合物
を30分間撹拌し、ついで2,4―ジクロロ―α―
(1,2,4―トリアゾール―1―イル)―アセ
トフエノン(8.5g)のジメチルスルホキシド
(25ml)中の溶液を滴加した後、反応混合物を50
℃で2時間加熱した。得られた溶液を水(200ml)
中に注ぎ、二塩化メチレンで抽出し、有機層を分
離し、食塩水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥後過した。液を蒸発乾固して所望の原料で
ある2―(2,4―ジクロロフエニル)―2―
(1,2,4―トリアゾール―1―イルメチル)
オキシランを赤色油状物として得、これを更に精
製することなく前記の方法で用いた。 反応式を下記に示す。 実施例 5 下記の成分を混合し、得られた混合物をすべて
の成分が溶解するまで撹拌することによつて乳化
性濃厚液を調製した。 実施例1の化合物 10% 二塩化ニチレン 40 ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 5 “ルブロール”L 10 “アロマゾール”H 35 実施例 6 下記に示される最初の三成分を添加水の存在下
で粉砕しついで酢酸ナトリウム中で混合し、得ら
れた混合物を乾燥し、英国標準規格で44−100メ
ツシユの篩にかけて所望の大きさの粒状物を得る
ことによつて、液体(例えば水)中に易分散性の
粒剤組成物を調整した。 実施例2の化合物 50% “デイスパゾール”T 25 “ルブロール”APM 5 1.5 酢酸ナトリウム 23.5 実施例 7 下記の成分を一緒に粉砕して液体中に易分散性
の粉末製剤を調製した。 実施例3の化合物 45% “デイスパゾール”T 5 “リサボール”NX 0.5 “セロフアス”B600 2 酢酸ナトリウム塩 47.5 実施例 8 活性成分を溶剤中に溶解し、得られた溶液を陶
土の陶状物上に噴霧し、ついで溶剤を蒸発させて
粒剤組成物を調製した。 実施例4の化合物 5% 陶土粒状物 95 実施例 9 下記の三成分を混合することによつて種子ドレ
ツシング剤として使用するに適当な組成物を調製
した。 実施例1の化合物 50% 鉱 油 2 陶 土 48 実施例 10 活性成分をタルクと混合して撒布用粉末を調製
した。 実施例2の化合物 5% タルク 95 実施例 11 下記の成分をボールミル粉砕し、ついで粉砕混
合物の水性懸濁液を水により形成しコル(Col)
製剤を調製した。 実施例3の化合物 40% “デイスパゾール”T 10 “ルブロール”APN 5 1 水 49 実施例 12 下記の成分を混合し、得られた混合物をすべて
の成分が充分混合されるまで粉砕することによつ
て分散性粉末製剤を調製した。 実施例4の化合物 25% “エアゾール”OT/B 2 “デイスパゾール”A.C 5 陶 土 28 シリカ 40 実施例 13 下記の成分を混合し、得られた混合物を粉砕ミ
ル中で粉砕して分散性粉末製剤を調製した。 実施例1の化合物 25% “ペルミナール”BX 1 “デイスパゾール” 5 ポリビニルピロリドン 10 シリカ 25 陶 土 34 実施例 14 下記の成分を混合し、粉砕することによつて分
散性粉末に調製した。 実施例2の化合物 25% “エアゾール”OT/B 2 “デイスパゾール”A 5 陶 土 68 実施例5〜14において示した成分の割合は重量
によるものである。 実施例で用いた種々の商標名及び商品名により
表わされる物質について以下に説明する。 ルブロール(LUBROL)L:ノニルフエノール
(1モル)とエチレンオキシド(13モ
ル)との縮合物 アロマゾール(AROMASOL)H:アルキルベ
ンゼン類の溶剤混合物 デイスパゾール(DISPERSOL)T及びAC:硫
酸ナトリウム及びホルムアルデヒドと
ナフタリンスルホン酸ナトリウムとの
縮合物の混合物 ルブロールAPN 5:ノニルフエノール(1モ
ル)とナフタリンオキシド(5.5モル)
との縮合物 セロフアス(CELLOFAS)B600:ナトリウム
カルボキシメチルセルロース増稠剤 リサボール(LISSAPOL)NX:ノニルフエノー
ル(1モル)とエチレンオキシド(8
モル)との縮合物 エアゾール(AEROSOL)OT/B:ジオクチル
ナトリウムスルホスクシネート ペルミナール(PERMINAL)BX:アルキル
ナフタリンスルホン酸ナトリウム 実施例 15 本発明の化合物を植物の葉に生育する種々の菌
類による病害に対する試験した。用いた試験法は
次の通りである。 供試植物を直径4cmの小さい鉢の中でジヨイン
ネス鉢植用堆肥(No.1又はNo.2)内で生育させ
た。供試化合物の根による吸収を容易にするため
に、細かい砂の層を双子葉植物を含む鉢の底部に
入れた。 供試化合物は水性デイスパーゾル(Dispersol)
Tとビーズ混練するかあるいはアセトン/エタノ
ール中の溶液(これは使用直前に所要の濃度に希
釈)として製剤化した。葉の病害に対して、活性
成分100ppmの懸濁液を土壌に噴霧した。例外と
して、灰色カビ病、ベド病及びクロホシ病に対す
る試験では、噴霧液を保留が最大になるように施
し、根ドレンチ液を最終濃度が乾燥土壌当り活性
成分約40ppmに等しくなるように施した。噴霧液
を穀物に施した時にはトウイーン(Tween)20
を最終濃度が0.05%になるように添加した。 ほとんどの試験の場合、供試化合物は植物に病
原菌を接種する1日〜2日前に土壌(根)及び葉
(噴霧による)に施したが、例外として大麦のウ
ドンコ病の場合には、植物を処理24時間前に接種
した。接種後植物を適当な環境に移して感染せし
め、ついで病害の程度を評価するまで培養させ
た。接種から評価までの期間は病害の種類及び環
境に応じて4〜14日であつた。 病害の防除を下記の等級により記録した。%で
示した数値は各供試植物について肉眼で観察、記
録された病害程度(非処理植物について同様に観
察された病害度を100としたパーセントで表わし
て)の平約値である。 4=病害なし 3=痕跡〜5%
(非処理植物の病害度を100として) 2=6〜25%
( 〃 ) 1=26〜59%
( 〃 ) 0=60〜100%
( 〃 ) 結果を第表に示す。 【表】 実施例 16 本例は本発明による化合物の植物生長調整活性
について説明する。供試化合物を希釈水中の
4000ppm溶液の形に調整し、ついで溶液を種々の
植物トウモロコシ、稲、ロリウム(Lolium)ラ
イグラス、大豆、綿花、レタス、トマト、ムンゴ
(Mung)豆及びインゲン豆の幼苗の葉に散布し
た。試験は2回反復し、処理から12〜13日後に植
物に生長調整効果及び植物毒性の徴候について評
価した。 第表は植物の生長に及びす供試化合物の抑制
効果を下記の等級により示すものである。抑制率
%は各供試植物について肉眼で観察、記録された
生長抑制度(非処理植粉の生長度を基準とした抑
制率%として表わして)の平均値である。なお約
5%ないし10%程度以下の抑制率は識別困難であ
るので、抑制率0〜30%の尺度1は実際上約10〜
30%の抑制率を表わすものである。 1=抑制率0〜30% 2= 〃 31〜75% 3= 〃 75%以上 表中、空白の部分は化合物が生長抑制剤として
実質的に不活性であつたことを示す。付随する植
物生長調整作用を下記の記号により示す: G=葉のより暗い緑色 A=先端生長作用 T=分げつ作用 【表】 実施例 17 第表の化合物No.4の5,10,25,50,100又
は250部と炭酸カルシウム70部及び10%トウモロ
コシ澱粉ペースト200部との混合物を乾燥し、つ
いで16メツシユ篩にかけた後ステアリン酸マグネ
シウム5部を添加した。得られた粒状物を圧縮成
形して治療用に経口投与するに適当な錠剤を得
た。 この活性成分の代りに、本発明による他のトリ
アゾール誘導体の治療等価量を使用できる。 実施例 18 第表の化合物No.4の2,5,10,25,50,
100部、ラクトース500部及びトウモロコシ澱粉
100部の混合物を粒状体とするに充分な10%トウ
モロコシ澱粉ペーストで処理した。それぞれの混
合物を16メツシユ篩にかけ、乾燥し、ステアリン
酸マグネシウム8部と混合し、錠剤に圧縮成形し
て治療用に経口投与するに適当な錠剤を得た。 この活性成分の代りに、本発明による他のトリ
アゾール誘導体の治療等価量を使用できる。 実施例 19 第表の化合物No.4の10部と小麦胚油190部と
の混合物と軟質ゼラチンカプセル中に充填して治
療用に経口投与するに適当なカプセルを得た。 この活性成分の代りに、本発明による他のトリ
アゾール誘導体の治療等価量を使用できる。 実施例 20 第表の化合物No.4の10部を水83部、グリセリ
ン250部及びエチルアルコール125部中に溶解した
溶液を蔗糖300部の水150部中の溶液と混合し、つ
いで適当な矯臭剤と着色剤を添加して治療用に経
口投与する適当なシロツプを調製した。 この活性成分の代りに、本発明による他のトリ
アゾール誘導体の治療等価量を使用できる。 実施例 21 第表の化合物No.4の1部と液状パラフイン
33.7部との混合物にアカシアガム3部とトラガカ
ントガム1.5部との混合物を添加し、充分研和し
てから、セチルアルコール/ポリオキシエチレン
縮合物01部、蔗糖40部、p―ヒドロキシ安息香酸
プロピル0.03部、p―ヒドロキシ安息香酸メチル
0.3部、適当な矯臭剤及び食用色素0.002部を水
110部に溶解した溶液を撹拌下に徐々に添加した。
得られた混合物を常法により均質化して治療用に
経口投与するに適当な乳剤を調製した。 この活性成分の代りに、本発明による他のトリ
アゾール誘導体の治療等価量を使用できる。 実施例 22 微粉砕した第表の化合物No.4のプロピオンア
ミド0.5部、プロピレングリコール3部及びエチ
レングリコールモノエーテル2部の混合物を、ラ
ノリン4部と溶融軟質ホワイトパラフイン90.5部
との撹拌混合物に添加した。得られた混合物を急
撹拌下に冷却して治療用に局所投与するに適当な
活性成分含量0.5重量%の均質な軟膏を得た。 この活性成分の代りに本発明による別のトリア
ゾール誘導体を用いて同様の軟膏を得ることがで
きる。 実施例 23 第表の化合物No.4の1部をエタノール20部及
びジエチレングリコールモノエチルエステル27部
に溶解した溶液に純水50部を添加し、ついでカル
ボキシポリメチレンゲル化剤(商標名
“Carbapol940”)2部を添加して治療用に局所投
与するに適当な微分散ゲルを得た。 この活性成分の代りに本発明による他のトリア
ゾール又はイミダゾール誘導体を使用できる。 実施例 24 第表の化合物No.4(実施例2の化合物)のア
セチルエステル(アセテート)の製造 反応式: 実施例4の化合物170g(5ミリモル)を、4
―ジメチルアミノピリジン100mgを含む無水酢酸
40ml中で水蒸気浴上にて7時間加熱した。得られ
た反応溶液を真空下で蒸発させると橙色ガムが残
り、これを真空下で一晩乾燥し、熱酢酸エチル/
エーテル中に溶解し、冷却して176〜179℃の淡黄
褐色固体840mgを得た。この固体はシリカゲル上
のTLC(溶離液酢酸エチル/メタノール9/1)に
より純粋と認められた。 元素分析: C15H14Cl2N6O2(分子量381)としての 理論値:47.24/3.70/22.0 実測値:47:7 /3.8 /21.3 PMR―DMSO―d690MHzδ2.04(s,3H,CH3O)
5.17(q,4H,C 2N),7.20〜7.23(q/d,
2H,Ar),7.60(d,1H,Ar),7.97/8.33
(s/s,各2H,Tr―ppm. 実施例 25 第表の化合物No.1(実施例1の化合物)の2,
6―ジクロロベンジルエーテルの製造 実施例1の化合物3.04g(10ミリモル)を
DMF15ml中で、油中の50%NaH分散物(60−80
石油留分で油分がなくなるまで洗浄したもの)
0.50gに20〜35℃で少量づつ添加した。水素の発
生が止んだ後、DMF20ml中の2,6―ジクロロ
ベンジルクロライド(10ミリモル)2.0gを添加
し、この反応混合物を90〜100℃で48時間撹拌し、
ついで酢酸エチルと水とに分配させた。有機層を
分離し、水で3回ついで食塩水で1回洗浄し、無
水Na2SO4で乾燥後真空下の蒸発により淡黄色油
状物4.40gを得た。これをエーテル/酢酸エチル
中で冷却後タール状固体(融点133〜137℃)1.2
g及び淡黄色固体1.35gを得た。両者の固体の再
結晶により融点133〜138℃のほぼ無色の板状晶
2.20gを得た。これはシリカゲル上のTLC(溶離
液酢酸エチル/CH3OH=9/1)により純粋と認
められた。 元素分析: C20H17Cl3N6O・2H2O(分子量463.5+36) としての論理値:48.0/4.2/16.8 実測値:47.7/3.9/16.7 p.m.r.CDCl3―DMSO―d6(90MHz)δ3.21(s,
H2O),4.90(s,2H,CH2O),4.97(s,
4H,CH2N),7.30(m,7H,Ar),7.80/
8.15(s/s,各2H,Tr).ppm. 実施例 26 1,3―ビス―(1,2,4―トリアゾール―
1―イル)―2―t―ブチル―プロパン―2―
オール(第表の化合物No.16)の製造 工程 1 乾燥ジメチルスルオキシド(70ml)中の水素化
ナトリウム(0.066モル)及び粉末状トリメチル
オキソスルホニウムヨーダイド(0.066モル)か
ら窒素雰囲気下でジメチルオキソスルホニウムメ
チリド(methylide)の溶液を製造した。乾燥ジ
メチルスルホキシド(30ml)中の1,2,4―ト
リアゾール―1―イルピナコリン(0.06モル)の
溶液を室温で滴加しそして溶液を室温で5時間撹
拌した。この溶液を水に注入し、ジエチルエーテ
ル(200ml)で抽出し、水洗(3×150ml)しそし
て無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶剤を除去
して油状物を得、これをカラムクロマトグラフイ
ー(シリカゲルK60;溶離剤:酢酸エチル/石油
エーテル(沸点60−80℃)7:3)で精製して2
―t―ブチル―3―(1.2,4―トリアゾール―
1―イル)―プロピレンオキシドを淡緑色油状物
として得た(収率50%)。 工程 2 2―t―ブチル―3―(1,2,4―トリアゾ
ール―1―イル)―プロピレンオキシド(0.011
モル)及びナトリウムトリアゾール〔0.022モル
―1,2,4―トリアゾール(0.022モル)及び
水素化ナトリウム(0.022モル)から製造したも
の〕をジメチルホルムアミド(20ml)中で50℃に
6時間加熱した。ジメチルホルムアミドを真空下
で除去しそして油状物をクロロホルム(100ml)
中に溶解し、水で洗滌(3×70ml)しそして無水
硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶剤を除去して
油状物を得、これをカラムクロマトグラフイー
(シリカゲルK60;溶離剤:酢酸エチル:メタノ
ール4:1)で精製して標題の化合物を得た。収
率45%。ジエチルエーテルから再結晶後の融点は
85−87℃であつた。 実施例 27 2―t―ブチル―1―(イミダゾール―1―イ
ル)―3―(1,2,4―トリアゾール―1―
イル)―プロパン―2―オール(第表の化合
物No.18)の製造 2―t―ブチル―3―(1,2,4―トリアゾ
ール―1―イル)―プロピレンオキシド(0.011
モル)及びナトリウムイミダゾール〔0.022モル
―イミダゾール(0.022モル)及び水素化ナトリ
ウム(0.022モル)から製造したもの〕を乾燥ジ
メチルホルムアミド(50ml)中で60℃に12時間加
熱した。ジメチルホルムアミドを真空下で除去し
そして残渣をクロロホルム(100ml)中に溶解し、
水で洗滌(3×70ml)しそして無水硫酸マグネシ
ウム上で乾燥した。溶剤を除去して湿つた褐色固
体を得、これをジエチルエーテルから再結晶して
標題化合物を融点129−130℃の淡褐色結晶状固体
とし得た。収率30%。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次式: (式中、R1はアルキル基、非置換の又はハロ
    ゲン、アルキル、アルコキシ、ビニル、フエニル
    もしくはフエノキシ置換基をもつアリール基又は
    非置換の又はハロゲン置換基をもつアラルキル基
    であり;Y1及びY2はそれぞれ=CH−又は=N−
    である)により示される化合物並びにその塩、金
    属錯塩、エーテル及びエステルから選んだトリア
    ゾール及びイミダゾール誘導体。 2 Y1及びY2がそれぞれ=N−である特許請求
    の範囲第1項記載の誘導体。 3 R1がハロゲン置換基をもつフエニル又はベ
    ンジル基である特許請求の範囲第1項又は第2項
    記載の誘導体。 4 ハロゲンが塩素である特許請求の範囲第3項
    記載の誘導体。 5 ハロゲンが弗素である特許請求の範囲第3項
    記載の誘導体。 6 R1が2個のハロゲン置換基をもつフエニル
    基である特許請求の範囲第3項ないし第5項のい
    ずれかに記載の誘導体。 7 R1が2,4―ジハロフエニル基である特許
    請求の範囲第6項記載の誘導体。 8 R1が2,4―ジクロロフエニル基である特
    許請求の範囲第7項記載の誘導体。 9 1,3―ビス―(1,2,4)―トリアゾリ
    ル―2―p―クロロフエニル―プロパン―2―オ
    ール,1,3―ビス―(1,2,4)―トリアゾ
    リル―2―フエニル―プロパン―2―オール, 1,3―ビス―(1,2,4)―トリアゾリル
    ―2―p―フルオロフエニル―プロパン―2―オ
    ール,1,3―ビス―(1,2,4)―トリアゾ
    リル―2―(2,4―ジクロロフエニル)―プロ
    パン―2―オール, 1,3―ビス―(1,2,4)―トリアゾリル
    ―2―(2,4―ジクロロベンジル)―プロパン
    ―2―オール, 1,3―ビス―(1,2,4)―トリアゾリル
    ―2―(p―メチルフエニル)―プロパン―2―
    オール, 1,3―ビス―(1,2,4)―トリアゾリル
    ―2―(p―フエニルフエニル)―プロパン―2
    ―オール, 1,3―ビス―(1,2,4)―トリアゾリル
    ―2―(p―メトキシフエニル)―プロパン―2
    ―オール, 1,3―ビス―(1,2,4)―トリアゾリル
    ―2―(2―クロロフエニル)―プロパン―2―
    オール, 1,3―ビス―(1,2,4)―トリアゾリル
    ―2―(p―フエノキシフエニル)―プロパン―
    2―オール, 1,3―ビス―(イミダゾール―1―イル)―
    2―(2,4―ジクロロフエニル)―プロパン―
    2―オール, 2―(2,4―ジクロロフエニル)―1―(イ
    ミダゾール―1―イル)―3―(1,2,4―ト
    リアゾール―1―イル)―2―プロパノール, 1,3―ビス―(1,2,4)―トリアゾリル
    ―2―n―ブチル―プロパン―2―オール, 1,3―ビス―(1,2,4)―トリアゾリル
    ―2―ベンジル―プロパン―2―オール, 1,3―ビス―(1,2,4)―トリアゾリル
    ―2―(p―ビニルフエニル)―プロパン―2―
    オール, 1,3―ビス―(1,2,4)―トリアゾリル
    ―2―t―ブチル―プロパン―2―オール, 1,3―ビス―(1,2,4)―トリアゾリル
    ―2―(3,4―ジクロロフエニル)―プロパン
    ―2―オール,又は 2―t―ブチル―1―(イミダゾール―1―イ
    ル)―3―(1,2,4―トリアゾール―1―イ
    ル)―プロパン―2―オール, である特許請求の範囲第1項記載の誘導体。 10 次式: の構造をもつ1,3―ビス―(1,2,4)―ト
    リアゾリル―2―(2,4―ジクロロフエニル)
    ―プロパン―2―オールである特許請求の範囲第
    1項記載の誘導体。 11 (a)次式: (式中、X1及びX2はそれぞれ同種又は異種の
    ハロゲンであり、R1は後記の意義を有する)1,
    3―ジハロ―プロパン―2―オールとイミダゾー
    ル又は1,2,4―トリアゾールもしくはその塩
    とを反応させるか、(b)次式: (式中、R1及びY1は後記の意義を有する)の
    化合物とイミダゾール又は1,2,4―トリアゾ
    ールもしくはその塩とを反応させるか、又は(c)次
    式: (式中、R1及びY1は後記の意義を有する)の
    ケトンとジメチルオキソスルホニウムメチリドと
    を反応させ、ついで得られる前記式()のエポ
    キシドをイミダゾール又は1,2,4―トリアゾ
    ールと反応させることを特徴とする次式: (式中、R1はアルキル基、非置換の又はハロ
    ゲン、アルキル、アルコキシ、ビニル、フエニル
    もしくはフエノキシ置換基をもつアリール基又は
    非置換の又はハロゲン置換基をもつアラルキル基
    であり;Y1及びY2はそれぞれ=CH−又は=N−
    である)により示される化合物並びにその塩、金
    属錯塩、エーテル及びエステルから選んだトリア
    ゾール及びイミダゾール誘導体の製造法。 12 次式: (式中、R1はアルキル基、非置換の又はハロ
    ゲン、アルキル、アルコキシ、ビニル、フエニル
    もしくはフエノキシ置換基をもつアリール基又は
    非置換の又はハロゲン置換基をもつアラルキル基
    であり;Y1及びY2はいずれも=N−である)に
    より示される化合物並びにその塩、金属錯塩、エ
    ーテル及びエステルから選んだトリアゾール誘導
    体を有効成分として含有する医療用又は家畜病治
    療用殺菌剤組成物。 13 次式: (式中、R1はアルキル基、非置換の又はハロ
    ゲン、アルキル、アルコキシ、ビニル、フエニル
    もしくはフエノキシ置換基をもつアリール基又は
    非置換の又はハロゲン置換基をもつアラルキル基
    であり;Y1及びY2はそれぞれ=CH−又は=N−
    である)により示される化合物並びにその塩、金
    属錯塩、エーテル及びエステルから選んだトリア
    ゾール及びイミダゾール誘導体を有効成分として
    含有する農園芸分野における真菌類防除用又は植
    物生長調整用組成物。
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