JPH0380254A - 静電記録体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は特定の粒径のアクリロニトリル系重合体微粉末
を絶縁性樹脂中に分散させたものを誘電体層として備え
た細線画像形成性に優れ、筆記性、耐熱性に優れた静電
記録体に関するものである。

〔従来の技術〕

静電記録体は、支持体、導″Ｎ、層及び誘電層を基本構
成要素とし誘電体層に何等かの方法で静電画像を形成さ
せ、この潜像を着色物質により顕像して画像記録するも
のである。従来、静電記録体として用いられてきたもの
は絶縁性樹脂中に酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウ
ム、シリカ、アルミナなどの無機充填材を加えたものを
誘電体層とするものであるが、その表面は極めて平滑性
に冨むものであ夛、記録画像が保存中に欠ける難点かあ
り、ｔた、筆記性も不足する難点があった。

この記録画像の保持性、及び筆記性を改良する方法とし
て、誘電体層中に含１れる無機質充填材の含有量を増加
せしめる方法がとられてきたが、誘電体層の高絶縁性が
無機充填材の含有量の増大に比例して低下し、静電潜像
の形成性が低下し、記録画像濃度の低下をきたすと共に
記録体の重量の増大を招く不都合が生じていた。

このようｉ難点のない静電記録体として少なくとも７５
重量４以上のアクリロニトリル系重合体ようなる粒径が
１０μ以下の粉末樹脂を誘電体層に含むものが、特開昭
５５−１１０２５４号公報に示されてかり、ここに用い
られているアクリロニトリル系重合体は、平均粒子径６
〜８μであり、粒子径１０μ以上のものを含１ないもの
を用いることによって上述した如き難点のない静電記録
体を得ている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記公報に示された静電記録体中に、合資れでいるアク
リロニトリル系重合体微粒子は、上記した如く、その平
均粒子径は、６〜８μであって１０μを越える大粒径粒
子を含！ないものであるか、このようなアクリロニトリ
ル系微粒子を含む誘電体層を備えた静電記録体は、画像
記録濃度、筆記性等は良好であるが、細線画像伝送によ
る静電記録をすると、細線画像形成性が、無機系充填材
を含む従来開発されてきた静電記録体に比し劣す、実用
性が不足していた。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで、本発明者等は上記難点のないアクリロニトリル
系重合体粉末を充填材として含む誘電体層を備えた静電
記録体を得るべく検討中のところ、前記発明で用いられ
たアクリロニトリル系重合体粉末は、平均粒子径は６〜
８μではあるが、その粒度分布は０．１〜１０μと極め
て広い範囲にわたっているものであり、粒度分布の広い
アクリロニトリル系重合体粉末を含む誘電体層を備えた
ものは、細線画像形成性が悪く、とくに１μ以下の粉末
粒子を含むものは筆記性２５Ｘ低下するだけでなく、理
由は不明であるが、細線画像形成性が不足することを認
めた。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで、本発明者等は種凌検討した結果、体積平均粒子
径が２〜４μの範囲にあり１最大粒子径１μ以下の微粉
末粒子を１０重［１以上含１ず、かつ最小粒径が６μを
越える微粉末粒子を含ｔｉいアクリロニトリル系重合体
微粉末を用いると、上記難点のない静電記録体が得られ
ることを見出し、本発明を完成した。

本発明の要旨とするところは、少なくともアクリロニト
リル重合体単位を９０重重量板上含む還元粘度１．５以
上の実質的に不純物を含１ないアクリロニ）　ＩＪル系
重合体ようなり１平均粒子径２〜４μにあり、かつ粒子
径１μ以下の粉末粒子を１０重量幅以上含！ず、かつ粒
子径が６μを越える粉末粒子を含１ないアクリロニトリ
ル系重合体微粉末を絶縁性樹脂中に分散させたものを誘
電体層として備えた静電記録体に関するものである。

本発明を実施するに際して用いるアクリロニトリル系重
合体は、アクリロニトリル重合単位を９０重量懺以上含
むものであることが必要である。アクリロニトリル系重
合体単位が９０重量多未満の重合体は、そのガラス転移
温度が低くなシ、重合体粉末粒子が凝集し、塊状となう
易く、充填材として用いる場合、樹脂への分散性が不足
すること、耐溶剤性が十分で々〈溶剤に溶は易く、充填
材としての適性が十分でない。

また、ガラス転移温度が低下すると、粉砕時に重合体粒
子表面が溶融するため、粒子径力（小さく粒度分布の狭
いアクリロニトリル系重合体粉末とすることはできない
。アクリロニトリルと共重合しうる他の共重合可能ｉモ
ノマーとしては、スチレン、塩化ビニル、α−メチルス
チレン、メタクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸
フェニルエステル、メタクリル酸シクロアルキルエステ
ル、アクリル酸アルキルエステル、アルキル酸フェニル
エステル、アクリル酸シクロアルキルエステル類、アク
リルアミド、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、
スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸及びこれらの塩
類などを挙げることができる。

本発明に用いるアクリロニトリル系重合体の還元粘度（
アクリロニトリル系重合体（Ｌ５ｆを１００１１ｔのジ
メチルホルムアミドに溶解し、２５℃で測定した粘度）
が１．５以上のものであることが必要である。還元粘度
が１．５以下のものは耐溶剤性が劣ること、耐熱性２＞
１不足することばかうでなく粉砕性が不足し、本発明の
目的とするアクリロニトリル系重合体を得ることは難し
い。還元粘度が１．５以上のアクリロニトリル系重合体
を作るには、水性懸濁重合法或いは有機溶剤／水−４７
１〜１／４なる割合の溶媒を重合溶媒とするラジカル重
合法などを用いるのがよい。

特公昭４９−３１７５５号公報に入られる如き、溶液重
合法にて作られたアクリロニトリル系重合体は、その重
合度を高めることが難しく、得られるアクリロニトリル
系重合体粉末の耐溶剤性、耐熱性が不足すること、アク
リロニトリル系重合体粉末中に１４内外の溶媒が残るた
め、粉末凝集しやすいこと、更に平均粒径２〜４μで１
μ以下の微粒子を含１ないものとすることは難しい。

筐た、特公昭５７−３１７５２号公報にはカチオン系乳
化剤の存在下にアクリロニトリルを重合し、粒子径１〜
２０００μの球状のアクリロニトリル系重合体粒子を得
る発明が示されているが、当該発明によって得られる重
合体粒子も、１μ以下の重合体粒子を含む粒径分布の極
めて広いものとなり１かつ重合体粒子表面は、親水性に
富んで訃す、このような重合体粒子を充填材としたもの
は、親水性が高くなり、静電記録体の如き、高絶縁性の
ものを作る際の充填材としては利用することが難しい。

それ故、本発明のアクリロニトリル系重合体中には、乳
化剤や有機溶剤の如き不純物を実質的に合資ないもので
あることが望ましい。本発明のアクリロニトリル系重合
体の微粉末を作るには、上述した如き水系重合法にて作
られたアクリロニトリル系重合体を分級機を備えた乾式
粉砕装置に供給し、６μ以上の重合体粒子を粉砕系に再
循せしめｉから、１μ以下の粒子径の重合体を除去して
、体積平均粒子径２〜４μのアクリロニトリル系重合体
粉末とすればよい。

本発明で用いるアクリロニトリル系重合体は、実質的に
不純物を含んでからす、水系懸濁重合法、又は水系ラジ
カル重合法によって作るため、重合体粒子の密度が高く
、その粉砕性は、他の重合法によって作ったアクリロニ
トリル重合体に比し極めて優れている。

本発明のアクリロニトリル系重合体粒子は、１μ以下の
微粒子を１０重量鴫以上含まず、かつ６μ以上の微粒子
を含んでいないこと及び体積平均粒子径が２〜４μの範
囲にあるものであることが必要である。粒子径が６以上
の粒子を含むアクリロニトリル系重合体粉末は、静電記
録体形成用充填材として用いた場合、細線画像切れが生
じ易くなる。一方、粒径１μ以下の粒子体を多量に含む
アクリロニトリル系粉末も、静電記録体形成用充填材と
して用いた場合、筆記特性が低下するだけでなく、理由
は不明であるが、細線画像形成性が著しく低下するよう
になる。

本発明のアクリロニトリル系重合体粉末は上述した如き
特性を有するものであう、塗料や塗工紙用樹脂やフィル
ム用樹脂への分散性に優れ、耐熱性、耐溶剤性、耐水性
水良好であり１耐候性にも優れてシリ、特に絶縁性に優
れ、静電記録体用誘電体層形成用充填材として利用した
際にその特徴を十分に発揮する。

上記したアクリロニトリル系重合体微粒子を含む静電記
録体形成用誘電体層を作るのに用い得る絶縁性樹脂とし
ては、体積抵抗値が１０１ｔΩ・国以上の樹脂であるこ
とが必要であり１例えば、アクリル系樹脂、メタクリル
系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹脂或いは、ポ
リエステル系樹脂などを挙げることができ、これらの樹
脂は単独で或いは二種以上併用して用いることができる
。

絶縁性樹脂とアクリロニトリル系重合体樹脂との混合方
法は、特に限定されるものではなく、ボールミル、アト
ライダー、バンバリーミキサ−などの通常の混合機を用
いて行うことができる。

上記絶縁性樹脂溶液を用い静電記録体を作るには、予め
、導電処理を施した基体上に１〜２０９７ｍ”の膜厚と
なるように塗布乾燥することによって、細線画像形成性
に優れ、画像濃度が高く、筆記性良好な静電記録体とす
ることができる。なお、基体としては、紙、プラスチッ
クフィルムなどを用いることができる。

以下実施例により１本発明を更に詳細に説明する。なか
、本発明にかかわる検討では、粒子径の測定にはコール
タ−カウンター（アパーチャー５０μ、日科機製）を利
用し、平均粒子径としては、体積平均粒子径を用いた。

実施例１ アクリロニトリル系重合体（Ａ）の製造２ｔの重合槽に
、１Ｌの水とＣＬ１５ｆの濃硫酸を入れ、窒素ガス置換
した後、５０℃に加温し、２００ｔのアクリロニトリル
を加え、α５１ｔの過硫酸カリウムと２５ｗ１ｔの蒸留
水を加えた後酸性亜硫酸ソーダ２４３ｆを水２５−に溶
かして滴下法によシ、徐凌に重合系に加えた。

５０℃で４時間重合した後、重合体を分離し、洗浄、脱
水した後、７０℃で乾燥した。

得られた重合体の還元粘度は１．９であう、平均粒径は
２５μであった。この重合体をアクリロニトリル系重合
体（ム）とした。

上述の如くして得たアクリロニトリル系重合体（Ａ）の
粉末を微粒粉砕機にかけ、分級条件を変更することによ
う、第１表に示す粒径特性を有するアクリロニトリル系
粉体を得た。（粒子径測定ハ、日科機製コールターカウ
ンター（アパーチャーサイズ５０μ）を使用した）一方
、絶縁用樹脂として、メチルメタクリレート８０部、エ
チルアクリレート５部、グリシジルメタクリレート５部
を主体とする樹脂（三菱レイヨン製ダイヤナール５３１
：固形分濃度３０優のメチルエチルケトン溶液）に、ア
クリロニトリル系重合体粉末を予めメチルエチルケトン
溶液に均一分散して、当該粉体濃度が５重量係になるよ
うに加え、ボールミルで均一分散せしめた。

この分散液を、表面抵抗値が１０７０となるように表面
処理した上、質紙（５０９７ｍ”の重さ）に、塗膜乾燥
後の重さ力Ｅ　６　ｔ　／ｍ”になるように塗布乾燥す
ることによって静電記録体とした。

かくして得た静電記録紙を２０℃、６５４ＲＨの条件で
静電ファクシミリ受信装置を用い、印加電ＦＥ８００Ｖ
で、線密度８本／−の画像及び巾１　／　４　ｗｍ間隔
に２ドツト細線の画像を形成した結果を第１表に示した
。

第１表 実施例２ アクリロニトリル重合体（Ｂ）〜（ＩＦ）の製造内容積
２Ｌの四つロフラスコに、第２表に示した仕込み組成を
仕込み５５℃で重合を開始し、重合系が白濁を開始した
時点で、第２表に示した追加溶媒を加え、７０分で重合
を完了した後、重合体を分離し、水洗乾燥することによ
って、平均粒径が２０〜３０μのアクリロニトリル系上
述の如くして得たアクリロニトリル系重合体を分級機を
備えた粉砕機に供給し、粒径１．５μ以下を除きながら
、第３表に示した平均粒子径のアクリロニトリル系重合
体粉末を得た。なか、５μ以上の粉末は、更に粉砕工程
へ１わし、大粒子径の粉体は除去した。

上記の如くして得たアクリロニトリル系重合体粉末を用
い実施例１と同様にして、静電記録体を作ｂ１画像の複
製能を測定した結果を第３表に示した。

第　　３　　表

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）少なくともアクリロニトリル重合単位を９０重量
   ％以上含む、還元粘度１．５以上のアクリロニトリル系
   重合体であり、粒径６μを越えるものを含まずかつ粒子
   径４μ以下のものを１０重量％以上含まない平均粒子径
   ２μ以上４μ以下のアクリロニトリル系重合体微粉末を
   絶縁性樹脂中に分散させたものを誘電体層として備えた
   静電記録体。
2. （２）アクリロニトリル系重合体微粉末粒子が、水系懸
   濁重合法にて作つたアクリロニトリル系重合体を粉砕し
   たものであることを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の静電記録体。