JPH0540366A - 球状微粒子の製造方法および得られる球状微粒子の用途 - Google Patents

球状微粒子の製造方法および得られる球状微粒子の用途

Info

Publication number
JPH0540366A
JPH0540366A JP3199147A JP19914791A JPH0540366A JP H0540366 A JPH0540366 A JP H0540366A JP 3199147 A JP3199147 A JP 3199147A JP 19914791 A JP19914791 A JP 19914791A JP H0540366 A JPH0540366 A JP H0540366A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fine particles
spherical fine
suspension
resin
spherical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3199147A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikuni Mori
悦邦 森
Mitsuo Kushino
光雄 串野
Hideki Oishi
英樹 大石
Tadahiro Yoneda
忠弘 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP3199147A priority Critical patent/JPH0540366A/ja
Publication of JPH0540366A publication Critical patent/JPH0540366A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 得られる球状微粒子の性能を劣化させること
なく、懸濁重合により安定に効率よく球状微粒子を製造
する方法を得る。 【構成】 重合性単量体を懸濁媒体中に懸濁させ、懸濁
重合を行ない、得られる1〜100μmの平均粒径を有
する球状微粒子の懸濁液中に水不溶性微粒子を添加し、
該球状微粒子同士を凝集させ、懸濁媒体中より分離する
ことを特徴とする球状微粒子の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、球状微粒子の製造方法
およびこれにより得られた球状微粒子の用途に関するも
のである。詳しく述べると、電子写真用トナー、熱可塑
性樹脂組成物、被覆組成物、感熱転写用インクリボンコ
ート剤、感熱転写用インク、硬化性樹脂組成物、磁気記
録媒体用バックコート剤等の着色剤、帯電制御剤等に利
用できる球状微粒子の製造方法およびこれにより得られ
た球状微粒子の用途に関するものである。本発明はま
た、懸濁液中に分散された微粒子の効率のよい回収方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】樹脂を主成分とする球状微粒子を製造す
る方法の一つとして、重合性単量体を水系懸濁媒体中に
懸濁させて重合を行なう、いわゆる懸濁重合法が広く用
いられており、このような懸濁重合により得られた球状
微粒子は、各種の分野に応用されている。
【0003】ところで、このような懸濁重合による球状
微粒子の製造においては、生成した球状微粒子を懸濁媒
体より分離して取出す必要がある。懸濁媒体より球状微
粒子を分離する方法としては、従来、遠心沈降法や、例
えば、塩酸等の無機酸、修酸等の有機酸、これらの酸と
アルカリ土類金属、アルミニウムなどから成る水溶性金
属塩等の凝集剤を用いて凝集もしくは沈殿させる方法が
用いられている。しかしながら、近年、各種用途に応用
される球状微粒子の粒子径が小さくなってきており、遠
心沈降に必要な遠心力が増大し、この方法による固液分
離は限界が生じている。
【0004】一方、上記のごとき公知の凝集剤を用いて
固液分離を行なった場合、得られる球状微粒子を例え
ば、電子写真用トナー等として応用した場合、耐湿性な
どの性能に影響を及ぼす場合があることや、該球状微粒
子を重合するのに際し使用する界面活性剤量により凝集
剤の量が大きく変化すること等、問題があった。さらに
一般的に凝集剤としては、その他に、粒子表面に吸着さ
れることでいわゆるモザイク型引力を生起させ凝集を促
進するカチオン性水溶性高分子、粒子間に架橋形成を起
させる水溶性高分子なども知られているが、懸濁重合に
よる球状微粒子の製造工程においては、これらの物質は
使用されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、得ら
れる球状微粒子の性能を劣化させることなく、懸濁重合
により安定に効率よく球状微粒子を製造する方法を提供
することを目的とするものである。本発明はさらに、平
均粒径が1〜100μm程度の微小な球状微粒子を懸濁
重合により効率よく製造する方法を提供することを目的
とするものである。本発明はさらにまた、電子写真用ト
ナー、熱可塑性樹脂組成物、被覆組成物、感熱転写用イ
ンクリボンコート剤、感熱転写用インク、硬化性樹脂組
成物、磁気記録媒体用バックコート剤等の着色剤、帯電
制御剤等に好適に利用できる球状微粒子の製造方法を提
供することを目的とするものである。本発明はまた、懸
濁液中に分散された微粒子の効率のよい回収方法を提供
することを目的とするものである。
【0006】本発明者らは、上記現状に鑑み鋭意研究を
重ねた結果、懸濁重合により得られた球状微粒子の懸濁
液中に、水不溶性微粒子を添加すると、懸濁液中に分散
していた球状微粒子に安定した凝集がもたらされ、好ま
しい大きさのフロック状粒子となるため、一般的な瀘過
装置を用いて容易に固液分離を行なうことができ、しか
も得られる球状微粒子は従来公知の凝集剤を用いた場合
にみられるような耐湿性の劣化等の性能面における問題
は起らないものであることを見い出し、本発明を完成す
るに至った。
【0007】
【課題を解決しようとするための手段】本発明は、重合
性単量体を懸濁媒体中に懸濁させ、懸濁重合を行ない、
得られる1〜100μmの平均粒径を有する球状微粒子
の懸濁液中に水不溶性微粒子を添加し、該球状微粒子同
士を凝集させ、懸濁媒体中より分離することを特徴とす
る球状微粒子の製造方法である。本発明はまた、上記製
造方法において得られた、着色された球状微粒子を含有
してなる電子写真用トナーである。本発明はまた、上記
製造方法において得られた球状微粒子を樹脂に配合して
なる樹脂組成物である。本発明はさらに、上記製造方法
において得られた球状微粒子をバインダーに配合してな
る被覆組成物である。また本発明は、上記製造方法にお
いて得られた球状微粒子を液状媒体に分散させてなる感
熱転写用インクリボンコート剤である。さらに本発明
は、上記製造方法において得られた球状微粒子をバイン
ダ成分に分散させてなる感熱転写用インクでもある。本
発明は、さらにまた上記製造方法において得られた球状
微粒子をバインダ成分に分散させてなる磁気記録媒体用
バックコート剤である。本発明はさらに、樹脂を主成分
とする微粒子が水系懸濁媒体中に分散されてなる分散系
に、水不溶性微粒子を添加し、上記懸濁微粒子同士を凝
集させ、濾過により該微粒子を懸濁媒体中から分離する
ことを特徴とする懸濁媒体からの微粒子の回収方法であ
る。
【0008】
【作用】本発明における球状微粒子は、重合性単量体を
懸濁媒体中に懸濁させて重合を行なうことにより得られ
る。この懸濁重合により得られる球状微粒子の粒子径は
該球状微粒子が用いられる各種用途に応じて設定すれば
よいが、本発明における十分な効果を得るためには、1
〜100μm、好ましくは1〜50μmの範囲の粒子径
とされる。すなわち、球状微粒子の粒子径が100μm
を越えるものである場合、本発明におけるように球状微
粒子同士の凝集をもたらさなくとも通常の遠心濾過器を
用いて懸濁媒体中より濾過しうるものであるためであ
る。
【0009】この懸濁重合は、粒子径の規制を行った
後、あるいは粒子径の規制を行ないながら反応を行うこ
とが好ましいが、特に、粒子径の規制を行なった後に反
応を行なうことが好ましい。この粒子径の規制は、例え
ば所定の成分を水性媒体に分散させた懸濁液をT.K.
ホモミキサーあるいはエバラマイルダー等のラインミキ
サーに1回ないし数回通過させることにより行われる。
懸濁重合の重合性単量体成分に用いる重合性単量体の例
としては次のものが挙げられ、これらを単独で、あるい
は2種以上を組み合わせて用いることができる。スチレ
ン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、α−メチルスチレン、p−メトキシスチ
レン、p−tert−ブチルスチレン、p−フェニルス
チレン、o−クロルスチレン、m−クロルスチレン、p
−クロルスチレン等のスチレン系モノマー;アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、ア
クリル酸イソブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸
ステアリル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メチクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピ
ル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチ
ル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ス
テアリル等のアクリル酸あるいはメタクリル酸系モノマ
ー;エチレン、プロピレン、ブチレン、塩化ビニル、酢
酸ビニル、アクリロニトリル。
【0010】本発明においては上記重合性単量体を懸濁
重合して、得られた球状微粒子を、後述するような条件
下において、凝集処理する事により懸濁媒体との分離工
程(濾過工程)における作業性を良好なものとするもの
である。凝集処理時の粒子同士の凝集が進行し過ぎると
微粒子の球形状の保持が困難となり、凝集が不十分であ
ると、後の濾過工程において濾液の含水率が高くなり濾
過性に難が生じる。過度の凝集を避けるためには、懸濁
重合時に架橋剤を使用してもよい。
【0011】架橋剤としては、例えば、ジビニルベンゼ
ン、ジビニルナフタリン、これらの誘導体等の芳香族ジ
ビニル化合物、エチレングリコールジメタクリレート、
ジエチルレングリコールジメタクリレート、トリエチレ
ングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパ
ントリアクリレート、アリルメタクリレート、t−ブチ
ルアミノエチルメタクリレート、テトラエチレングリコ
ールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタ
クリレート等のごときジエチレン性不飽和カルボン酸エ
ステル、N,N−ジビニルアニリン、ジビニルエーテ
ル、ジビニルサルファイド、ジビニルスルホン酸の全て
のジビニル化合物および3個以上のビニル基を有する化
合物が挙げられる。更に、ポリブタジエン、ポリイソプ
レン、不飽和ポリエステル、クロロスルホン化ポリオレ
フィン等も有効である。
【0012】本発明に係わる球状微粒子は、必要に応じ
て着色剤および/または磁性粉を重合性単量体に分散さ
せて重合性単量体組成物を調製し、このものを懸濁媒体
中に懸濁させて重合を行なうことによっても得られる。
【0013】上記のごとく着色された球状微粒子を得る
ために用いる着色剤は、当業者に周知の染料および顔料
等であり、有機および無機の如何を問わない。その具体
例としては、例えばカーボンブラック、ニグロシン染
料、アニリンブルー、カルコオイルブルー、クロムイエ
ロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、
キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フタロシ
アニンブルー、マラカイドグリーンオキザレート、ラン
プブラック、オイルブラック、アゾオイルブラック、ロ
ーズベンガル等が挙げられ、必要であればこれら2種以
上を併用して用いてもよい。
【0014】また、磁性を有する物質、すなわち、磁性
粉として、例えば鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性金
属の粉体、マグネタイト、ヘマタイト、フェライト等の
金属化合物の粉体等が挙げられる。これら磁性粉は単独
でまたは前記着色剤と併用するとができる。
【0015】これら着色剤および/または磁性粉はその
まま用いても良いが、適当な方法で表面を処理した着色
剤および/または磁性粉を用いると該着色剤および/ま
たは磁性粉が均一に分散した着色微粒子が得られ、例え
ばトナーに用いた場合に高画質の画像が形成されるので
好ましい。例えば、着色剤としてカーボンブラックを用
いた場合は、特開昭63−270,767号および特開
昭63−265,913号に記載のカーボンブラックグ
ラフトポリマーが好適である。また、カーボンブラック
以外の着色剤を用いる場合も、特開平1−118,57
3号に記載の方法により得れる表面処理された着色剤が
好適である。
【0016】該着色剤および/または該磁性粉の添加量
は使用する着色剤および/または磁性粉の種類や得られ
る着色微粒子の使用目的に応じて広い範囲とすことがで
きるが、好ましくは重合性単量体100重量部に対して
1〜200重量部、より好ましくは1〜100重量部で
ある。
【0017】着色剤および/または磁性粉を用いて着色
球状微粒子を得るには、通常該着色剤および/または磁
性粉を溶解もしくは分散させた重合性単量体を懸濁重合
する方法によるのが簡便であるが、場合によってはそれ
らを存在させずに重合した球状重合体粒子に着色剤およ
び/または磁性粉を適当な溶剤を用いて吸収せしめる方
法によってもよい。
【0018】懸濁重合に用いる安定剤としては、ポリビ
ニルアルコール、デンプン、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ポリアクリル酸ナトリウム、ポリメタクリル酸ナトリウ
ム等の水溶性高分子;アニオン性界面活性剤、カチオン
性界面活性剤、両性イオン界面活性剤、ノニオン性界面
活性剤等の界面活性剤等があり、その他硫酸バリウム、
硫酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、リ
ン酸カルシウム、タルク、粘土、ケイソウ土、金属酸化
物粉末等が用いられる。
【0019】アニオン性界面活性剤としては、オレイン
酸ナトリウム、ヒマシ油カリ等の脂肪酸塩、ラウリル硫
酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル
硫酸エステル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタ
レンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、ジアルキル
スルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタ
レンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシ
エチレンアルキル硫酸エステル塩等がある。ノニオン性
界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンアルキルアミン;グリセリン脂肪酸エス
テル、オキシエチレン−オキシプロピレンブロックポリ
マー等がある。カチオン性界面活性剤としては、ラウリ
ルアミンアセテート、ステアリルアミンアセテート等の
アルキルアミン塩、ラウリルトリメチルアンモニウムク
ロライド等の第四級アンモニウム塩等がある。両性イオ
ン界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミンオキサ
イド等がある。これら安定剤は、得られる球状微粒子の
粒子径が1〜100μm、好ましくは1〜50μmの範
囲となるように、その組成や使用量を適宜調節して使用
すべきものである。例えば、安定剤として水溶性高分子
を用いる場合は、重合性単量体成分に対して0.01〜
20重量%、好ましくは0.1〜10重量%の範囲とす
るのが好適である。界面活性剤の場合は、重合性単量体
成分に対して0.01〜10重量%、好ましくは、0.
1〜5重量%の範囲とするのが好適である。なお、重合
性単量体成分中に前記したようなカーボンブラックグラ
フトポリマーや後述するような他の重合体が添加されて
いると、これらのポリマー成分も得られる球状微粒子の
粒子径を抑制する方向に働く。従って、これらの添加さ
れている系においては、これらのポリマー成分の作用を
加味して安定剤の使用量を調整する必要がある。
【0020】重合に用いる重合開始剤としては、通常懸
濁重合に用いられる油溶性の過酸化物系あるいはアゾ系
開始剤が利用できる。一例を挙げると、例えば、過酸化
ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酸化オクタノイル、
オルソクロロ過酸化ベンゾイル、オルソメトキシ過酸化
ベンゾイル、メチルエチルケトンパーオキサイド、ジイ
ソプロピルパーオキシジカーボネート、キュメンハイド
ロパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、
t−ブチルハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベ
ンゼンハイドロパーオキサイド等の過酸化物系開始剤、
2,2´−アゾビスイソブチロニトリル、2,2´−ア
ゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2
´−アゾビス−2,3−ジメチルブチロニトリル、2,
2´−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)、2,
2´−アゾビス−2,3,3−トリメチルブチロニトリ
ル、2,2´−アゾビス−2−イソプロピルブチロニト
リル、1,1´−アゾビス−(シクロヘキサン−1−カ
ルボニトリル)、2,2´−アゾビス−(4−メトキシ
−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2−(カルバモ
イルアゾ)イソブチロニトリル、4,4´−アゾビス−
4−シアノバレリン酸、ジメチル−2,2´−アゾビス
イソブチレート等がある。該重合開始剤は、重合性単量
体に対して、0.01〜20重量%、特に、0.1〜1
0重量%の範囲で使用されるのが好ましい。
【0021】このようにして重合性単量体成分を懸濁重
合させて球状微粒子を得る際に、該単量体成分中に他の
重合体、例えばポリエステル等を存在させてもよく、更
に、重合度を調整するための連鎖移動剤等公知の添加剤
を適宜配合してもよい。また、本発明に係わる着色され
てなる球状微粒子を電子写真用トナーに用いる場合は、
ワックスや電荷制御剤を重合性単量体に配合しておき、
該ワックスや電荷制御剤が内添された着色微粒子を得る
こともできる。なおこのように電子写真用トナーの用途
に用いる場合、球状微粒子は平均粒子径が3〜50μ
m、好ましくは3.5〜20μmの範囲で粒子径分布が
粒子径の変動係数で0〜80%、好ましくは1〜50%
のコントロールできた球状を呈していることが望まし
い。ただし、ここで言う粒子径の変動係数とは、標準偏
差を平均粒子径で割った値の百分率である。
【0022】本発明の球状微粒子の製造方法は、例えば
上記のごとき手順で得られた球状微粒子の懸濁液中に、
水不溶性微粒子を添加し、該球状微粒子同士を凝集させ
懸濁媒体中より分離することによって得られるものであ
る。
【0023】本発明において前記球状微粒子同士を凝集
させるために水不溶性微粒子を懸濁液中に添加しておく
ことは、球状微粒子同士を安定に凝集させることや解砕
後得られる球状微粒子の性能面の上から大きな意義があ
る。
【0024】水不溶性微粒子を用いた場合、公知の凝集
剤を用いた場合と同様の安定した凝集が得られ、好まし
い大きさのフロック状粒子となり、安定した濾過操作が
おこなえ、しかも得られる着色微粒子は凝集剤を用いた
場合にみられるような性能面における問題は起らない。
【0025】本発明において用いられる水不溶性微粒子
は、着色微粒子同士の融着を最適状態に保ち、その後の
解砕性を著しく向上させると共に解砕して得られる着色
微粒子により高い物性を発現させるためのものである。
従って、水不溶性微粒子の粒子径は球状微粒子より小さ
くなければならず、球状微粒子の粒子径の1/2以下と
なるよう選択して用いるのが好ましい。本発明において
凝集剤として用いられる水不溶性微粒子としては各種有
機微粒子および無機微粒子が用いられ得る。
【0026】有機微粒子の例としては、架橋、非架橋の
ポリマー微粒子、有機顔料、電荷制御剤、ワックス類等
を挙げることができる。架橋および非架橋の樹脂微粒子
としては、例えば、スチレン系樹脂微粒子、アクリル系
樹脂微粒子、メタクリル系樹脂微粒子、ポリエチレン系
樹脂微粒子、ポリプロピレン系樹脂微粒子、シリコーン
系樹脂微粒子、ポリエステル系樹脂粒子、ポリウレタン
系樹脂微粒子、ポリアミド系樹脂微粒子、エポキシ系樹
脂微粒子、ポリビニルブチラール系樹脂微粒子、、ロジ
ン系樹脂微粒子、テルペン系樹脂微粒子、フェノール系
樹脂微粒子、メラミン系樹脂微粒子、グアナミン系樹脂
微粒子等が挙げられる。有機顔料としては、例えば、ネ
ーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザーイ
エロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエ
ローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエ
ローNCG、タートラジンレーキ等の黄色顔料、モリブ
デンオレンジ、パーマネントオレンジRK、ベンジジン
オレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK
等の橙色顔料、パーマネントレッド4R、リソールレッ
ド、ピラゾロン、レッド4R、ウォッチングレッドカル
シウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6
B、エオミンレーキ、ローダミンレーキB、アザリンレ
ーキ、ブリリアントカーミンB等の赤色顔料、ファスト
バイオレットB、メチルバイオレットレーキ等の紫色顔
料、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、
フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、
フタロシアニンブルー部分塩化物、ファストスカイブル
ー、インダンスブルーBC等の青色顔料、ビグメントグ
リーンB、マラカイトグリーンレーキ、ファナルイエロ
ーグリーンG等の緑色顔料等の有機顔料が挙げられる。
電荷制御剤としては、例えば、ニグロシン、モノアゾ染
料、亜鉛、ヘキサデシルサクシネート、ナフトエ酸のア
ルキルエステルまたはアルキルアミド、ニトロフミン
酸、N,N−テトラメチルジアミンベンゾフェノン、
N,N−テトラメチルベンジジン、トリアジン、サリチ
ル酸金属錯体等、電子写真分野で電荷制御剤と呼ばれて
いる物質の微粒子が挙げられる。ワックス類としては、
例えば、環状法軟化点80〜180℃の重合体、融点6
0〜70℃の高融点パラフィンワックス、脂肪酸エステ
ル類、およびその部分ケン化物類、高級脂肪酸類、脂肪
酸金属類、高級アルコール類等の微粒子が挙げられる。
【0027】無機微粒子の例としては、例えば、アルミ
ナ、二酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネ
シウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウ
ム、酸化亜鉛、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイ
ソウ土、各種無機酸化物顔料、酸化クロム、酸化セリウ
ム、ベンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、
酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸
カルシウム、シリカ微粉体、炭化ケイ素、窒化ケイ素、
炭化ホウ素、炭化タングステン、炭化チタン、カーボン
ブラックなどの粉末ないし粒子が挙げられる。
【0028】さらにこれらの水不溶性微粒子の内で、疎
水性指数(Mw:メタノールウェッタビリティー)が5
以上のものが解砕後得られる球状微粒子に良好な耐湿性
が得られることからより好ましい。さらに球状微粒子を
電子写真用トナーとして応用する場合には帯電安定性の
上からも有利である。その例としては疎水性シリカ、疎
水性チタニア、疎水性ジルコニア等の疎水化処理した各
種無機酸化物、ケッチェンブラック、アセチレンブラッ
ク、ファーネスブラック等の導電性カーボンブラック等
が挙げられる。
【0029】ここで本発明でいう疎水性指数とは、以下
の手順で得られた数値をいう。 試料0.2gを200mlビーカーに秤取し純水50
mlを加える。 電磁攪拌しながら、液面下へメタノールを加える。 液面上に試料が認められなくなった点を終点とする。 要したメタノール量から次式により疎水化度を算出す
る。 疎水性指数(%)={x/(50+x)}×100 注) x=メタノール使用量(ml) さらに高解像度の画像を発現させるに必要な小粒子径の
トナーの帯電安定性の物性を考慮した場合には、水不溶
性微粒子として導電性微粒子を選択しておくことがより
好ましい。導電性微粒子としては、上述した導電性カー
ボンブラックや酸化アンチモンをドープした酸化チタン
や酸化錫、導電性酸化亜鉛、チタンブラック等が挙げら
れる。
【0030】このような目的に使用する為に、水不溶性
微粒子の粒子径は0.001〜10μmとするのが好ま
しく、より好ましくは0.005〜5μmである。水不
溶性微粒子の粒子径が0.001μmより小さいと、微
粒子の添加による効果、すなわち凝集性、あるいは例え
ば解砕性や電子写真用トナーとして用いる際の流動性、
クリーニング性等の顕著な向上が認められなくなる場合
がある。一方、水不溶性微粒子の粒子径が10μmを越
えると、水不溶性微粒子の添加による効果が小さくな
り、また電子写真用トナーとして用いる際の画像の解像
度向上が認められなくなる場合がある。水不溶性微粒子
の添加量は、使用する水不溶性微粒子の種類や粒子径に
応じて広い範囲とすることができるが、あまりに少量で
は水不溶性微粒子の添加による効果が発現し難く、過度
に多量に用いると電子写真用トナーとして用いる際に帯
電性、環境安定性への悪影響が誘発される場合があるの
で、重合性単量体成分100重量部に対して0.01〜
100重量部とするのが好ましく、より好ましくは0.
1〜50重量部である。なお、本発明を実施するに当っ
ては、これらの水不溶性微粒子を単独あるいは2種以上
併用してもよい。
【0031】また本発明における凝集処理は、上記のご
とき水不溶性微粒子を、球状微粒子の懸濁液中に添加
し、必要に応じて攪拌を行ないながら所定時間保持する
ことにより行なわれ、懸濁球状微粒子を凝集ないし沈殿
を生起させるために、微粒子の添加後に特に加熱処理を
行なう必要はない。しかしながら、操作効率の面から考
慮すると、該球状微粒子の過度の融着をもたらさない限
りにおいて、懸濁液を該球状微粒子を構成する重合体の
g 以上に加熱する加熱処理を行なうことは可能であ
る。
【0032】また本発明においては、該球状微粒子同士
を凝集させるに際し、該球状微粒子の樹脂に対して非溶
媒である有機溶剤を添加することも可能である。本発明
者らは、該球状微粒子に対する非溶媒である有機溶剤
が、高分子物質の単離精製あるいは分別の際に、これら
が凝集を誘起しうること、しかも得られる着色微粒子は
公知の凝集剤を用いた場合にみられるような欠点が無い
ものであることを見出した。さらに上記したような水不
溶性微粒子と併用することは、水不溶性微粒子が球状微
粒子表面上に付着することを促進するので好ましい。こ
のような非溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、石油エーテル等の炭化水素類、メタノール、エタノ
ール等の低級アルコール等がある。ここでいう球状微粒
子に対する非溶媒とは、該球状微粒子の樹脂を溶解もし
くは分散させない溶剤をいう。
【0033】さらに、上記したような水不溶性微粒子を
用いた凝集処理において、微粒子凝集体の嵩密度が0.
1〜0.9g/cm3 、特に0.2〜0.7g/cm3
の範囲の凝集状態とするのがより好ましい。微粒子凝集
体の形状および大きさは制限されるものではないが、次
の工程である粒子の濾過、乾燥、解砕等を考慮すれば、
20〜10,000μm、より好ましくは30〜1,0
00μmの粒子を生成させる方がよい。大きさが20μ
m未満であれば、粒子取出しにおいて非常に大きなエネ
ルギーあるいは特殊な装置が必要であり10,000μ
m越えると、解砕においてよりエネルギーが必要とな
る。
【0034】凝集処理後の球状微粒子と懸濁液との固液
分離は、懸濁液中の球状微粒子が上記したように適当な
大きさの粒子へと凝集しているために、吸引濾過、加圧
濾過、遠心濾過等による一般的な各種固液分離装置を用
いて容易に行なうことができる。
【0035】懸濁液より分離された微粒子凝集体は、次
に、乾燥工程を経た後、該微粒子凝集体を、実質凝集前
の球状微粒子の平均粒径に解砕する解砕工程に運ばれ
る。解砕は、従来から工業的に粉体、粒子等を生産する
ために用いられている粉砕機を制限なく使用することが
できる。なお本発明の製造方法において得られる該凝集
体において、球状微粒子同士はその界面において点接合
ないしはわずかな面接合しているのみであるので、比較
的簡単な機構の粉砕機によってわずかなエネルギーによ
って容易に凝集前の球状微粒子の平均粒径に解砕するこ
とができる。
【0036】本発明の製造方法において、凝集体の解砕
後に最終的に得られる微粒子は、懸濁重合によって得ら
れた微粒子の球状の形状を実質的に保持しており、また
公知の凝集剤を用いた場合におけるような球状微粒子の
性能の劣化も見られないものであるから、各種の用途に
好適に用いられる。
【0037】例えば、懸濁重合において重合性単量体に
着色剤を添加して得られた着色球状微粒子は電子写真用
トナーとして用いることができる。本発明による電子写
真用トナーは、前記着色微粒子を用いてなるものである
が、該トナーの帯電性を適正な状態とするためには、そ
の平均粒子径を3.5〜20μm、好ましくは4〜15
μmとするのが好適である。該着色微粒子はそのまま電
子写真用トナーとすることもできる。
【0038】また、電荷調整のための電荷制御剤や流動
化剤等の通常のトナーに常用させる添加剤が適宜配合さ
れていてもよい。電荷制御剤を配合せしめる方法は特に
制限されるものではなく、従来公知のいかなる方法も採
用できる。例えば、着色剤を分散せしめた重合性単量体
を重合する際に電荷制御剤を予め該単量体内に含ませて
おく方法や、本発明の着色微粒子を電荷制御剤で後処理
して着色微粒子表面に電荷制御剤を付着せしめる方法等
を適宜採用できる。
【0039】また着色剤を有する本発明の球状微粒子の
用途としては、熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂の着色
剤がある。熱可塑性樹脂としては、飽和ポリエステル樹
脂、例えばポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナ
フタレート等、アクリル樹脂、例えば、メチルメタクリ
レート樹脂等、ポリカーボネート、ポリイミド、塩化ビ
ニル重合体、スチレン重合体、ポリアミド、ポリオレフ
ィン、ブチラール樹脂、ポリウレタン、ポリエチレン、
ポリプロピレン、アクリロニトリル、ブタジエン・スチ
レン共重合体、スチレン・アクリロニトリル共重合体等
がある。熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステルを
スチレンに代表される重合性単量体に溶解してなる不飽
和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレー
ト樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂に代表されるア
ミノ樹脂、ポリイミド樹脂、ウレタン樹脂等がある。
【0040】球状微粒子と熱可塑性または熱硬化性樹脂
との配合割合は特に限定されないが、通常、球状微粒子
が5〜70重量%、好ましくは10〜40重量%であ
る。すなわち5重量%未満では着色性、導電性、耐熱
性、耐磨耗性、低収縮性等に優れた熱可塑性または熱硬
化性樹脂組成物が得られ難く、また逆に含有量が多すぎ
ると該樹脂組成物の特性が損なわれるので好ましくな
い。
【0041】また着色剤を有する本発明の球状微粒子の
用途としては、被覆組成物がある。該被覆組成物に用い
るバインダーは、種々の基体に塗装することにより被膜
を形成しうる熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂または反応性
樹脂であって、用途によりこれらの1種または2種以上
の混合物が使用される。
【0042】熱可塑性樹脂としては平均分子量が1,0
00〜100万程度のものが好適に使用され、その具体
例としては、例えば、塩化ビニル重合体、塩化ビニル・
塩化ビニリデン共重合体等の塩化ビニル系樹脂;酢酸ビ
ニル重合体、酢酸ビニル・エチレン共重合体、酢酸ビニ
ル・メタアクリル酸メチル共重合体等のビニルエステル
系樹脂;(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体、
(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体等の
(メタ)アクリル酸エステル系樹脂共重合体、スチレン
・ブタジエン・アクリロニトリル共重合体等のスチレン
系樹脂;ポリ(ε−カプロラクタム)、アジピン酸とヘ
キサメチレンジアミンとの縮合体等のポリアミド系樹
脂;テレフタル酸とエチレングリコールとの縮合体、ア
ジピン酸とエチレングリコールとの縮合体等のポリエス
テル系樹脂;ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、カル
ボキシル変性ポリエチレン、ポリイソブチレン、ポリブ
タジエン等のポリオレフィン系樹脂;セルロースアセテ
ート、セルロースプロピオネート、ニトロセルロース等
のセルロース誘導体;その他ブチラール樹脂等があげら
れる。これらの樹脂は市販品をそのまま使用してもよい
し、また、通常の公知の方法によって合成したものを用
いることができる。
【0043】熱硬化性樹脂または反応性樹脂は、被膜形
成過程もしくは被膜形成した後に加熱、活性エネルギー
線照射、乾燥そのほかの手段によって、付加反応、縮合
反応等に起因した架橋構造を形成し得るものであり、具
体的には例えば、ノボラック樹脂;レゾール樹脂等のフ
ェノール系樹脂;尿素樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグア
ナミン樹脂等のアミノ系樹脂;各種アルキッド樹脂;不
飽和ポリエステル樹脂;硬化性アクリル系樹脂;イソシ
アナート基含有ポリエステル、イソシアナート基含有ポ
リエーテル等のウレタン変性樹脂;ポリアミン系樹脂;
エポキシ樹脂等を挙げることができる。
【0044】上記バインターは塗装すべき基材への密着
性や濡れ性、被膜に要求されるべき硬度、可撓性、耐薬
品性、耐汚染性、耐候性等に応じて選択されるべきもの
であり、被覆組成物の使用目的を考慮して単独または2
種以上を組み合わせて用いることができる。
【0045】本発明の着色球状微粒子含有被膜組成物
は、前記着色球状微粒子を各種バインダーに分散させる
方法によって得ることができる。被覆組成物のバインダ
ーと着色球状微粒子との使用比率は、特に限定されるも
のではないが、被覆組成物の特性を十分に発揮させ、し
かも被膜としての性能を損なわないために、バインダー
100重量部に対し5〜300重量部、好ましくは10
〜200重量部の着色球状微粒子が配合されてなる。
【0046】本発明に関わる被覆組成物には、前記成分
以外に効果を損なわない範囲で従来から被覆用組成物に
用いられる周知の添加剤が適宜配合されていても良い。
そのような添加剤としては、例えば金属石鹸、界面活性
剤等の分散助剤、成膜助剤、帯電防止剤、消泡剤、シリ
カ、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン等の無機質顔
料等が挙げられる。
【0047】さらに着色剤を有する本発明の球状微粒子
は、感熱転写インクにおいても用いられる。本発明に関
わる感熱転写インクは、前記着色球状微粒子をバインダ
ー成分に分散させてなるものである。該感熱転写インク
のバインダー成分は公知のカルナバワックス、モンタン
ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリン
ワックス、酸化ワックス、低分子量ポリエチレンワック
ス等の天然または合成ワックス;ポリスルフォンエーテ
ル、ポリカーボネート、ポリスチレン、シリコン樹脂、
アクリル系樹脂等の合成樹脂があげられる。分散方法と
しては、例えば着色球状微粒子とバインダー成分を単に
混練する方法や、これら両成分を適当な有機溶媒中で混
合する方法等があり、これらの方法により着色球状微粒
子がバインダー成分に極めて良く分散した感熱転写イン
クが得られる。該感熱転写インク中の着色球状微粒子の
量は特に限定はないが、通常は5〜80重量%、好まし
くは20〜60重量%である。さらに前記成分の他に、
必要であれば、公知の添加剤を加えても良い。
【0048】本発明に関わる感熱転写インクは、PET
フィルム、ポリイミドフィルム、コンデンサ紙、絹織
物、アルミ箔等に代表される支持体に、ホットメルトコ
ータ、リバースロールコータ、グラビアロールコータ等
公知の手法によって塗布することができ、品質の優れた
感熱転写インクシートを得ることができる。
【0049】さらにまた着色球状微粒子の用途として
は、感熱転写用インクリボンコート剤がある。リボンコ
ート剤のバインダー成分としては、例えば、公知の塩化
ビニル重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、アク
リル系樹脂、スチレン重合体、ポリウレタン樹脂、ポリ
エステル樹脂等があげられる。これらのバインダー成分
に着色球状微粒子を添加し、良く攪拌混合し、リボンコ
ート剤を得る。着色球状微粒子の該コート剤に対する配
合量は1〜40重量%、好ましくは5〜20重量%であ
る。このようにして得られるリボンコート剤は、ロール
コータ、エアナイフコータ、エアドクターコータ、スプ
レコータ等公知の手段を用いて基材に塗布し、その背面
にリボンコート層を形成させることができる。
【0050】また着色球状微粒子の用途としては、磁気
記録媒体用バックコート剤がある。バックコート剤のバ
インダー成分としては、例えば、例えば、公知の塩化ビ
ニル重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、アクリ
ル系樹脂、スチレン重合体、ポリウレタン樹脂、ポリエ
ステル樹脂等を使用する。これらのバインダー成分に着
色球状微粒子を添加し、良く攪拌混合してバックコート
剤とする。着色球状微粒子の該コート剤に対する配合量
は1〜40重量%、好ましくは5〜20重量%である。
このようにして得られるバックコート剤は、ロールコー
タ、エアナイフコータ、エアドクターコータ、スプレコ
ータ等公知の手段を用いて基材に塗布し、その背面にバ
ックコート層を形成させることができる。
【0051】本発明に係わる磁気記録媒体に用いる基材
としては、公知のポリエステル、酢酸セルロース、ポリ
塩化ビニルなどのフィルム、シート、テープを使用し、
磁気記録層は公知の磁性粉末を含有するコート剤を塗布
する方法あるいは磁性体を蒸着する方法等によって形成
することができる。
【0052】以上は本発明を球状微粒子の製造方法並び
にこれによって得られる球状微粒子の用途を中心に述べ
てきたが、水不溶性微粒子を凝集剤として用いるという
本発明の技術は、上記したような特定の粒子径の球状微
粒子の懸濁重合による製造方法のみならず、例えば、樹
脂成分を加熱溶融して水系分散媒体に分散させることに
より得られる懸濁液などのそれ以外の各種の懸濁分散系
の固液分離においても好適に応用されるものである。
【0053】すなわち本発明は、樹脂を主成分とする微
粒子が水系懸濁媒体中に分散されてなる分散系に、水不
溶性微粒子を添加し、上記懸濁微粒子同士を凝集させ、
濾過により該微粒子を懸濁媒体中から分離することを特
徴とする懸濁媒体からの微粒子の回収方法を含むもので
ある。なお、この場合においても、上記球状微粒子の製
造方法の場合と同様に、懸濁媒体中に懸濁された微粒子
の平均粒径が1〜100μmである態様において特に有
効であり、さらに使用される水不溶性微粒子は疎水性指
数が5以上であることが望ましい。
【0054】
【実施例】以下、実施例による本発明を詳細に説明する
が本発明は以下の実施例によって限定されるものではな
い。なお、以下実施例および比較例中の「部」は、特に
ことわらない限りすべて重量による。
【0055】実施例1 攪拌機、不活性ガス導入管、還流冷却管および温度計を
備えた反応釜に、アニオン性界面活性剤としてドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム7部を溶解した脱イオン
水8,970部を仕込んだ。そこへ予め調整しておいた
スチレン800部、アクリル酸n−ブチル200部およ
びジビニルベンゼン0.03部からなる重合性単量体成
分にアゾビスイソブチロニトリル30部を配合した混合
物を仕込み、T.K.ホモミキサー(特殊機化工業株式
会社製)により9,000rpmで5分間撹拌して均一
な懸濁液とした。次いで、窒素ガスを吹き込みながら6
5℃に加熱し、この温度で5時間撹拌を続けて懸濁重合
反応を行なった後、さらに75℃で2時間加熱した結
果、平均粒子径が4.85μm、粒子径の変動係数が1
8.5%の球状微粒子の懸濁液を得た。75℃に保たれ
たこの球状微粒子の懸濁液に、疎水性指数50.5を示
す疎水性アエロジルR972(日本アエロジル社製)1
0部を予めメタノール80部に分散させた分散液33部
を添加し、さらに75℃を保持するように10分間加熱
を行なったところ、懸濁液中で粒子同志が凝集してなる
フロック状物が形成した。その後、この懸濁液を吸引瀘
過器を用いて瀘過したところ、瀘過性がよく、含水率も
35重量%程度であり、わずか10分で瀘過できた。さ
らに減圧乾燥機を用い50℃で8時間乾燥し嵩密度が
0.15g/cm3 のブロック状物を得た。このブロッ
ク状物をパルベライザAP−4TH(ホソカワミクロン
株式会社)を用い解砕したところ、極めて球形度の高い
球状微粒子を得ることができた。
【0056】実施例2 実施例1で用いたものと同様の反応釜に、ビニルアルコ
ール1部を溶解した脱イオン水2,000部を仕込ん
だ。そこへ予め調整しておいたスチレン585部、ブチ
ルメタクリレート390部およびグリシジルメタクリレ
ート25部からなる重合性単量体にベンゾイルパーオキ
サイド80部を溶解した混合物を仕込み、高速で撹拌し
て均一な懸濁液とした。次いで、窒素ガスを吹き込みな
がら80℃に加熱し、この温度で5時間撹拌を続けて重
合反応を行なった後水を除去して反応性基としてエポキ
シ基を有する重合体を得た。反応性基としてエポキシ基
を有する重合体400部とカーボンブラックMA−10
0R(三菱化成工業株式会社製)150部と電荷制御剤
(Aizen Spilon Black TRH 保土ケ谷化学工業株式会社
製)50部とを加圧ニーダーを用いて160℃、100
rpmの条件下に混練して反応した後、冷却しかつ粉砕
して着色剤としてのカーボンブラックグラフトポリマー
を得た。上記と同様の反応釜にアニオン性界面活性剤と
してドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5部を溶解
した脱イオン水8,970部を仕込んだ。そこへ予め調
整しておいたスチレン800部、アクリル酸n−ブチル
200部およびジビニルベンゼン0.03部からなる重
合性単量体成分に上記の着色剤としてのカーボブラック
グラフトポリマー500部、アゾビスイソブチロニトリ
ル30部および2,2´−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)30部を配合した混合物を仕込み、
T.K.ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)によ
り8,000rpmで5分間撹拌して均一な懸濁液とし
た。次いで、窒素ガスを吹き込みながら65℃に加熱
し、この温度で5時間撹拌を続けて懸濁重合反応を行な
った後、さらに75℃で2時間加熱した結果、平均粒子
径が5.82μm、粒子径の変動係数が20.5%の着
色球状微粒子の懸濁液を得た。75℃に保たれた着色球
状微粒子の懸濁液に疎水性指数12.3を示す導電性カ
ーボンブラックであるケッチェンブラックEC(ケッチ
ェンブラックインターナショナル(株)製)10部を予
め脱イオン水1000部に分散させた分散液500部を
添加し、さらに75℃を保持するように10分間加熱を
行なったところ、懸濁液中で粒子同志が凝集してなるフ
ロック状物が形成した。その後、この懸濁液を吸引濾過
器を用いて瀘過したところ、瀘過性がよく、含水率も3
0重量%程度であり、わずか10分で瀘過できた。さら
に熱風乾燥機を用い50℃で10時間乾燥し嵩密度が
0.25g/cm3 のブロック状物を得た。このブロッ
ク状物をハンマーミルを用い解砕したところ、極めて球
形度の高い着色球状微粒子を得ることができた。さらに
得られた着色球状微粒子をそのまま電子写真用トナーと
して用いて静電複写機(タイプ4060、株式会社リコ
ー製)により画像出しを行なった結果、トナー飛散もな
く細線再現性も良好な画像が得られた。
【0057】比較例1 実施例1と同様の操作により球状微粒子の懸濁液を得
た。この懸濁液に疎水性アエロジル等の水不溶性微粒子
を何ら添加することなく、そのまま95℃で加熱したと
ころ10分後、攪拌羽根まわりに球状微粒子の凝集体が
付着してしまい、最終的には球状微粒子の取出しが困難
になった。
【0058】比較例2 実施例2と同様の操作により着色微粒子の懸濁液を得
た。85℃に保たれたこの着色球状微粒子の懸濁液に1
0w/v %塩化アルミニウム水溶液20部を添加し、さら
に30分間、85℃を保持するように加熱を行なったと
ころ、懸濁液中で着色球状微粒子同志が凝集してなるフ
ロック状物が形成された。その後、この懸濁液を瀘過
し、さらに減圧乾燥機を用い50℃で8時間乾燥し嵩密
度が0.24g/cm3 のブロック状物を得た。このブ
ロック状物をパルベライザAP−4TH(ホソカワミク
ロン株式会社)を用い解砕して着色球状微粒子を得た。
さらに得られた着色球状微粒子をそのまま電子写真用ト
ナーとして用いて静電複写機(タイプ4060、株式会
社リコー製)により画像出しを行なったところ、トナー
飛散が起り、画像上にカブリが生じ、また細線再現性等
にも著しく問題があった。
【0059】実施例3 実施例1で用いたものと同様の反応釜に、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルスルフォアンモニウム(ハイテ
ノールN08、第一工業製薬(株)製)0.5部を溶解
させたメタクリル酸メチル90部、トリメチロールプロ
パントリメタクリレート10部からなる重合性単量体成
分にアゾビスイソブチロニトリル2部を配合した混合物
を仕込み、T.K.ホモミキサー(特殊機化工業株式会
社製)により2,000rpmで1分間撹拌して均一な
懸濁液とした。次いで、窒素ガスを吹き込みながら75
℃に加熱し、この温度で5時間撹拌を続けて懸濁重合反
応を行なった後、平均粒子径20μm、粒子の変動係数
が20.3%の着色球状微粒子を得た。この着色球状微
粒子の懸濁液に、疎水性指数64.5である疎水性アエ
ロジルR809(日本アエロジル社製)10部を予めメ
タノール300部に分散させてなる分散液20部を添加
して10分間混合攪拌したところ、懸濁液中で着色球状
微粒子同志が凝集してなるフロック状物が形成した。そ
の後、この懸濁液を吸引濾過器を用いて瀘過を行ない、
さらに乾燥機を用いて乾燥したところ嵩密度が0.35
g/cm3 のブロック状物を得た。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、重合性単
量体を懸濁媒体中に懸濁させ、懸濁重合を行ない、得ら
れる1〜100μmの平均粒径を有する球状微粒子の懸
濁液中に水不溶性微粒子を添加し、該球状微粒子同士を
凝集させ、懸濁媒体中より分離することを特徴とする球
状微粒子の製造方法であるから、懸濁重合によって得ら
れる球状微粒子の粒径が小さなものとなっても、一般的
な瀘過装置を用いて容易に固液分離を行なうことがで
き、生産性の向上が図られる。しかも得られる球状微粒
子は従来公知の凝集剤を用いた場合にみられるような耐
湿性の劣化等の性能面における問題は起らないものであ
るから、電子写真用トナーを始めとして、熱可塑性樹脂
組成物、被覆組成物、感熱転写用インクリボンコート
剤、感熱転写用インク、硬化性樹脂組成物、磁気記録媒
体用バックコート剤等の着色剤、帯電制御剤等に使用さ
れた際にその特性の向上が期待できるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 忠弘 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒中央研究所内

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合性単量体を懸濁媒体中に懸濁させ、
    懸濁重合を行ない、得られる1〜100μmの平均粒径
    を有する球状微粒子の懸濁液中に水不溶性微粒子を添加
    し、該球状微粒子同士を凝集させ、懸濁媒体中より分離
    することを特徴とする球状微粒子の製造方法。
  2. 【請求項2】 重合性単量体に着色剤および/または磁
    性粉を存在させて懸濁を行なうことを特徴とする請求項
    1に記載の球状微粒子の製造方法。
  3. 【請求項3】 水不溶性微粒子が疎水性指数が5以上で
    ある請求項1または2に記載の球状微粒子の製造方法。
  4. 【請求項4】 該球状微粒子が着色剤としてカーボンブ
    ラックグラフトポリマーを用いて懸濁重合により得られ
    たものである請求項1ないし3のいずれか一つに記載の
    球状微粒子の製造法。
  5. 【請求項5】 微粒子凝集体の嵩密度が0.1〜0.9
    g/cm3 の範囲にある請求項1ないし4のいずれか一
    つに記載の球状微粒子の製造法。
  6. 【請求項6】 該球状微粒子同士を凝集させるに際し、
    該球状微粒子の樹脂に対して非溶媒である有機溶剤を添
    加することよりなる請求項1ないし5のいずれか一つに
    記載の球状微粒子の製造方法。
  7. 【請求項7】 該球状微粒子同士を凝集させるに際し、
    球状微粒子の懸濁液を、該球状微粒子を構成する重合体
    のTg 以上に加熱することよりなる請求項1ないし6の
    いずれか一つに記載の球状微粒子の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載の着色された球状微粒子
    を含有してなる電子写真用トナー。
  9. 【請求項9】 水不溶性微粒子が疎水性指数が5以上で
    ある請求項8に記載の電子写真用トナー。
  10. 【請求項10】 水不溶性微粒子が導電性微粒子である
    請求項8または9に記載の電子写真用トナー。
  11. 【請求項11】 着色球状微粒子が着色剤としてカーボ
    ンブラックグラフトポリマーを用いて懸濁重合により得
    られたものである請求項8ないし11のいずれか一つに
    記載の電子写真用トナー。
  12. 【請求項12】 微粒子凝集体の嵩密度が0.1〜0.
    9g/cm3 の範囲にある請求項8ないし11のいずれ
    か一つに記載の電子写真用トナー。
  13. 【請求項13】 平均粒子径が3〜50μmである請求
    項8ないし12のいずれか一つに記載の電子写真用トナ
    ー。
  14. 【請求項14】 粒子径の変動係数が0〜80%である
    請求項13に記載の電子写真用トナー。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし6のいずれかに記載の
    球状微粒子を樹脂に配合してなる樹脂組成物。
  16. 【請求項16】 球状微粒子の樹脂組成物全体に対する
    配合量が5〜70重量%である請求項15に記載の樹脂
    組成物。
  17. 【請求項17】 樹脂がポリエステル、スチレン重合
    体、ポリオレフィン、塩化ビニル重合体、ポリウレタ
    ン、アクリル重合体、ポリカーボネート、ブチラール樹
    脂、ポリイミド、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロ
    ピレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリロニトリ
    ル・ブタジエン・スチレン共重合体、およびスチレン・
    アクリロニトリル共重合体よりなる群から選ばれた少な
    くとも1種の熱可塑性樹脂である請求項15または16
    に記載の樹脂組成物。
  18. 【請求項18】 樹脂が不飽和ポリエステル樹脂、フェ
    ノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、およびベン
    ゾグアナミン樹脂よりなる群から選ばれた少なくとも1
    種の熱硬化性樹脂である請求項15または16に記載の
    樹脂組成物。
  19. 【請求項19】 マスターバッチである請求項15ない
    し18のいずれかに記載の樹脂組成物。
  20. 【請求項20】 成形材料である請求項15ないし18
    のいずれかに記載の樹脂組成物。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし6のいずれかに記載の
    球状微粒子をバインダーに配合してなる被覆組成物。
  22. 【請求項22】 バインダー100重量部当り5〜30
    0重量部の着色微粒子が配合されてなる請求項21に記
    載の被覆組成物。
  23. 【請求項23】 請求項1ないし6のいずれかに記載の
    球状微粒子を液状媒体に分散させてなる感熱転写用イン
    クリボンコート剤。
  24. 【請求項24】 球状微粒子のコート剤全体に対する配
    合量が1〜40重量%である請求項23に記載の感熱転
    写用インクリボンコート剤。
  25. 【請求項25】 請求項1ないし6のいずれかに記載の
    球状微粒子をバインダ成分に分散させてなる感熱転写用
    インク。
  26. 【請求項26】 着色球状微粒子のインク全体に対する
    配合量が5〜80重量%である請求項25に記載の感熱
    転写用インク。
  27. 【請求項27】 請求項1ないし6のいずれかに記載の
    球状微粒子をバインダ成分に分散させてなる磁気記録媒
    体用バックコート剤。
  28. 【請求項28】 球状微粒子のコート剤全体に対する配
    合量が1〜40重量%である請求項27に記載の磁気記
    録媒体用バックコート剤。
  29. 【請求項29】 樹脂を主成分とする微粒子が水系懸濁
    媒体中に分散されてなる分散系に、水不溶性微粒子を添
    加し、上記懸濁微粒子同士を凝集させ、濾過により該微
    粒子を懸濁媒体中から分離することを特徴とする懸濁媒
    体からの微粒子の回収方法。
  30. 【請求項30】 水不溶性微粒子が疎水性指数が5以上
    である請求項29に記載の懸濁媒体からの微粒子の回収
    方法。
  31. 【請求項31】 樹脂を主成分とする微粒子の平均粒径
    が1〜100μmである請求項29または30に記載の
    懸濁媒体からの微粒子の回収方法。
JP3199147A 1991-08-08 1991-08-08 球状微粒子の製造方法および得られる球状微粒子の用途 Pending JPH0540366A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3199147A JPH0540366A (ja) 1991-08-08 1991-08-08 球状微粒子の製造方法および得られる球状微粒子の用途

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3199147A JPH0540366A (ja) 1991-08-08 1991-08-08 球状微粒子の製造方法および得られる球状微粒子の用途

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0540366A true JPH0540366A (ja) 1993-02-19

Family

ID=16402934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3199147A Pending JPH0540366A (ja) 1991-08-08 1991-08-08 球状微粒子の製造方法および得られる球状微粒子の用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0540366A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0684261A2 (en) 1994-05-27 1995-11-29 Nippon Shokubai Co., Ltd. Emulsion polymerisation inhibitor and suspension polymerisation method using the agent
US6153346A (en) * 1998-02-27 2000-11-28 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrostatic image developing toner, process for the production thereof, electrostatic image developer and process for the formation of image
US8486603B2 (en) 2010-09-30 2013-07-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Method for producing toner block
US8557494B2 (en) 2010-09-30 2013-10-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Toner block
US8568951B2 (en) 2011-03-16 2013-10-29 Ricoh Company, Ltd. Toner, method of manufacturing toner, image forming method, image forming apparatus, and process cartridge

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0684261A2 (en) 1994-05-27 1995-11-29 Nippon Shokubai Co., Ltd. Emulsion polymerisation inhibitor and suspension polymerisation method using the agent
US6153346A (en) * 1998-02-27 2000-11-28 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrostatic image developing toner, process for the production thereof, electrostatic image developer and process for the formation of image
US8486603B2 (en) 2010-09-30 2013-07-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Method for producing toner block
US8557494B2 (en) 2010-09-30 2013-10-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Toner block
US8568951B2 (en) 2011-03-16 2013-10-29 Ricoh Company, Ltd. Toner, method of manufacturing toner, image forming method, image forming apparatus, and process cartridge

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6268103B1 (en) Toner processes
WO1997001131A1 (fr) Procede de production de toner permettant le developpement d'images chargees electrostatiquement
JP2761188B2 (ja) 乳化重合防止剤およびこれを用いた懸濁重合法
JPH0540366A (ja) 球状微粒子の製造方法および得られる球状微粒子の用途
JP3135873B2 (ja) フラッシュ定着用重合トナー
JPH0545931A (ja) 着色微粒子の製造方法およびそれを用いてなる電子写真用トナー
JP2002229251A (ja) トナー
US5929139A (en) Method for production of microfine colored particles and electrophotographic toner, using the particles
JP3198846B2 (ja) 重合トナーの製造方法
US5559168A (en) Method for production of microfine colored particles and electrophotographic toner using the particles
US5193751A (en) Coloring fine particles and toner for developing electrostatic images using the same
EP0749986B1 (en) Method for production of microfine coloured particles and electrophotographic toner using the particles
KR950014871B1 (ko) 현탁매체로부터의 구상미립자의 회수방법
JP2766540B2 (ja) 着色微粒子およびこれを用いてなる静電荷像現像用トナー
JP2744335B2 (ja) トナーの製造方法
JP2629093B2 (ja) 着色微粒子の製造方法およびそれを用いてなる電子写真用トナー
JPH06175402A (ja) 電子写真用トナーの製造方法
JP3054221B2 (ja) 着色微粒子の製造方法
JPH0764935B2 (ja) 着色微粒子およびこれを用いた静電荷像現像用トナー
JPH0261646A (ja) カプセルトナーの製造方法
JPH0774915B2 (ja) 静電トナ−
JPH085964B2 (ja) 着色微粒子の製造方法およびそれを用いてなる電子写真用トナー
JPH0261648A (ja) トナーの製造方法
JPH1172955A (ja) 静電荷像現像用トナー
JPH05100483A (ja) 重合トナーの製造方法