JPH0378215A - 高電圧パルス発生装置用巻磁心及びこれを用いた高電圧パルス発生装置並びに放電励起レーザ - Google Patents

高電圧パルス発生装置用巻磁心及びこれを用いた高電圧パルス発生装置並びに放電励起レーザ

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JPH0378215A
JPH0378215A JP1214605A JP21460589A JPH0378215A JP H0378215 A JPH0378215 A JP H0378215A JP 1214605 A JP1214605 A JP 1214605A JP 21460589 A JP21460589 A JP 21460589A JP H0378215 A JPH0378215 A JP H0378215A
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wound
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high voltage
magnetic
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JP1214605A
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Susumu Nakajima
晋 中島
Osamu Shimoe
治 下江
Hideaki Shimizu
英明 清水
Katsuto Yoshizawa
克仁 吉沢
Akira Yamataka
山高 ▲あきら▼
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Proterial Ltd
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Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はエキシマレーザ、TEAOランスハ゛−サリー
・エキサイティブト・アトモスフェリツク・プレッシャ
ー)−Go、レーザ、 あるい(まTEMA(トランス
バーサリー・エキサイティブト ・マルチ・アトモスフ
ェリツク・プレッシャー)   Cotレーザ等の放電
励起レーザに用いられる高電圧パルス発生装置に使用さ
れる巻磁心及びこれを用いた高電圧パルス発生装置、並
びに放電励起レーザに関するものである。
[従来の技術] エキシマレーザ、T E A  COs 17−ザ、あ
るいはTEMA−Conレーザ等の放電励起レーザにお
いては、レーザ放電電極に短時間に高電圧を供給する必
要があり高電圧パルス発生回路が設けられている。この
高電圧パルス発生回路の高信頼性化及び高性能化を図る
ために磁気パルス圧縮回路が使用されることが知られて
いる。このような磁気パルス圧縮回路に使用される可飽
和リアクトルの巻磁心としては、例えば、IEEE C
onf、 Record15th  Power  M
odulator  Symp、、   (ア何−イー
イー コンファレンス レコード  15回 パワー 
モジ゛ユレータ シンポジ36、(1982)等に記載
されているように、エキシマレーザ等の放電励起レーザ
には、非晶質磁性合金を用いた第4図に示すようなレー
ストラック形状の巻磁心が用いられている。同図におい
て、1はレーストラック形状の巻芯、2は巻線を施すた
めの巻枠に相当する空孔、3は層間絶縁が施された非晶
質軟磁性合金部分であり,a、及びbは巻芯1の外長径
、及び外短径、A、及びBは巻磁心の外長径、及び外短
径であり、a / bは10以上あるものであった6 また、放電励起レーザではレーザ主放電電極に高電圧高
インピーダンス、かつ超短パルス幅の電圧を印加するス
パイカ回路と、前記スパイカ回路の1/3程度の電圧で
低インピーダンス、かつ比較的長パルスの電圧を印加す
るサステーナ回路を組み合わせたスパイカ・サステーナ
方式励起回路を使用することが極めて有効なことも知ら
れている。
このスパイカ・サステーナ方式励起回路を高繰り返し動
作させるためには、例えば、APPl.  phys.
   Lett.47(2)、 (アフ゛ ライド フ
ィシ゛ツクス レター 47(2)号)pp.8].−
83、(1985)に記載されている非晶質磁性合金を
用いたレーストラック形状の巻磁心を用いたパルス変圧
器、あるいはAppl.  Phys.  Lett.
48(23)(アフ′ライド フィシ゛ツクス レター
 48(23)号)、 pp.1574−1576、(
1986)に記載されているNi−Znフェライトを用
いたレーストラック形状の巻磁心を用いた磁気アイソレ
ータと呼ばれる可飽和リアクトルが用いられている。
上記の可飽和リアクトルまたは変圧器の巻磁心を、第4
図に示すようなレーストラック形状とする利点は、米国
特許4698518号等に記載されるように横方向放電
励起レーザの場合、レーザ主放電電極がパルス電流の流
れる経路と垂直方向に長いため、第5図に示すような円
形状よりもレーストラック形状とするほうが、巻磁心の
飽和後のインダクタンスを小さくするために有効だから
である。
なお、第5図において、1はリング形状の巻芯、2は巻
線を施すための巻枠に相当する空孔、3は層間絶縁を施
した非晶質磁性体部分、 dOは巻芯の外径、Doは巻
磁心の外径である。
[発明が解決しようとする課題] 上記第4図に示すようなレーストラック形状の巻磁心は
、例えば、IEEE  Conf.  Record 
 15thPower   Modulator   
Symp.、(ア何−イーイー コンファレンスレコー
ド 15回 パワー モジ゛ユレータ シンボ ジウム
)   pp.32−36。
(1982)に示されるように、バンドを用いて巻芯と
巻磁心の外周部を締め付けて作成される。
この時、第6図aに示すようなレーストラック形状の巻
芯1に、第6図すに示すように軟磁性合金薄帯11と眉
間絶縁フィルム12を所定の層数だけ同時に巻いた後、
第6図Cに示すように最外周の変形を防止するためのバ
ンド13で固定して、第6図dの様な形状とする手法が
用いられている。
しかし、第4図に示す従来のレーストラック形状の巻磁
心では、軟磁性合金薄帯の同図の波線内に示す部分に極
めて大きな応力が集中する。このため、第6図aからb
に示す工程終了後に、焼鈍を行っても、前記軟磁性合金
薄帯に加えられた応力歪を十分に取り去ることが困難で
あり、前記軟磁性合金薄帯の持つ本来の短パルス磁気特
性を得ることが出来なかった。
また、非晶質合金薄帯の層間なポリエチレンテレフタレ
ート・フィルムあるいはポリイミド・フィルム等の高分
子フィルムを用いて構成した巻磁心の場合には、高分子
フィルムの耐熱温度及び熱収縮率の制限により、焼鈍温
度が制限されるため前記応力歪を完全に取り去ることは
困難であり、短パルス磁気特性も本来のものより悪くな
ってしまう。そのため、できるかぎり応力歪を作らない
構造の巻磁心が要求されている。
また、レーストラック形状の巻磁心では、巻芯に直線部
分が比較的長く存在するためこの直線部にのった軟磁性
合金薄帯には巻磁心中心への力が加わりにくくたわみを
生じ、巻磁心の形状が楕円状になるとともに、占積率(
巻磁心の見かけの体積に占める軟磁性合金体積の比率)
が低下してしまう場合もあった。
従来はこのような占積率を低下を防止するためにバンド
13で固定する前に巻磁心のたわみを逐次矯正しつつ巻
くことが必要であり、製造装置と製造工程の複雑化を招
くという問題があった。
さらに、巻磁心として、特開平1−110713に開示
される組成式: %式% () (ただし、MはCo、及びGoまたはNiであり、Mo
はNb、W、 Ta5Zr、Hf、Ti、及びMoから
なる群から選ばれた少なくとも1種の元素、M”は■、
Cr、 Mn、 AI、白金族元素、Sc、Y、希土類
元素、Au、Zn、Sn、Reからなる群から選ばれた
少なくとも1種の元素、Xは、C,P、Ga、Sb、I
n、Be、Asからなる群から選ばれた少なくとも1種
の元素であり、a、 x、 y、 z、α、β、及びγ
は、それぞれ、0≦a≦0. 5.0. 1≦X≦3.
0≦y≦25.3≦Z≦15.3≦y十z≦40,1≦
α≦10.0≦β≦10.0≦γ≦10を溝たす。)に
より表される組成を有し、組織の少なくとも50%が微
細なりcc  Fe固溶体の結晶粒からなり、各結晶粒
の最大寸法で測定した粒径の平均が50nm以下である
合金からなるFe基基磁磁性合金以下超微結晶Fe基基
磁磁性合金する。)でレーストラック形状の巻磁心構成
する場合には、結晶粒組織となってからはこの合金薄帯
は比較的腕いため、通常上記組成の非晶質合金の巻磁心
を作成してから熱処理を施し、結晶粒を有する組織とす
る必要があり、特に一部に応力が加わらず、熱処理後に
矯正することもない構造を有する巻磁心が望まれていた
本発明の目的は、上記問題点に鑑み巻磁心形状が一定に
保たれるとともに占積率が高く、かつ短パルス磁気特性
に優れ、製作も容易である放電励起レーザ等に好適な巻
磁心及びこれを用いた高電圧パルス発生装置並びに放電
励起レーザを提供することである。
[問題を解決するための手段] 本発明は、軟磁性合金薄帯が巻芯に巻回されてなる高電
圧パルス発生装置用巻磁心であって、前記巻芯は体長径
aと外短径すとの比a/bが2.0以上、且つ前記外短
径を形成する前記巻芯の外径部は楕円アーチ形状である
ことを特徴とする高電圧パルス発生装置用巻磁心である
この構成により巻磁心を構成する軟磁性合金薄帯への応
力集中を緩和させることができると共に、軟磁性合金薄
帯の全範囲に巻芯中心部への力が加わることによって、
巻磁心の形状が一定に保てると共に、占積率が高く、巻
磁心飽和後のインダクタンスが小さく、短パルス磁気特
性にも優れた巻磁心を容易に得ることが出来る。ここで
a/bを2.0以上としたのは2.0以上では巻磁心を
放電励起レーザ等に用いられる可飽和リアクトルとして
使用する場合、配線により生ずるインダクタンスを小さ
くすることができるため可飽和リアクトルが飽和後に流
れる電流のパルス幅を円形状の巻磁心に比べて高速化で
きるが2.0未満ではその効果はほとんどないためであ
る。
また、上記巻芯の外径形状を楕円形としても、巻磁心を
構成する軟磁性合金薄帯への応力集中を緩和することが
でき、より巻磁心飽和後のインダクタンスが小さく、占
積率が高く、短パルス磁気特性に優れた巻磁心を容易に
得ることが出来る。
また、本発明は軟磁性合金薄帯が巻芯に巻回されてなる
高電圧パルス発生装置用巻磁心であって、前記巻芯の外
長径aと外短径すの比a/bを5.0以下、2.0以上
として構成したレーストラック形状の巻磁心である。こ
のような構造とすることにより巻磁心を構成する軟磁性
合金薄帯への応力集中を比較的小さくすることができ、
巻磁心の形状が一定に保てると共に、占積率が高く、短
パルス磁気特性に優れ、かつ容易に製作することもでき
好ましい。ここでa/bを5.0以下とするのは5.0
を越えると巻芯の直線部分が長くなることによって、巻
磁心にたわみ等が発生し、占積率の低下し、磁心損失が
増加するとともにレーザエネルギーへの変換効率が著し
く劣化するためである。
また、軟磁性合金薄帯として、前述の超微結晶Fe基基
磁磁性合金使用する場合には巻磁心に局部的な応力が加
わりにくく、形状を一定に保つこともできるため、巻磁
心を製作した後に、形状を矯正しなくても良く、形状矯
正等に伴う磁気特性のばらつきが少なく特に有効である
また、以上のような形状の巻磁心を用いた高電圧パルス
発生装置は、高効率と高信頼性を両立することができ好
ましい。
さらに、以上のような形状の巻磁心を用いた放電励起レ
ーザは、高効率と高信頼性を両立することができ好まし
い。
[実施例] 以下、本発明の実施例について詳細に説明するが、本発
明は、これら実施例に限るものではない。
(実施例1) 第1表は、本発明による巻磁心と従来の巻磁心の形状を
示したものであり、いずれの値も4個の巻磁心の平均値
である。
いずれの巻磁心とも、軟磁性合金薄帯として、幅25m
m、厚さ約20μmの飽和磁歪がほぼ零のCo基非晶質
合金薄帯(組成:Co69、Fel。
6、Mn3.5、Mo2.4.5i15、B8.5) 
、層間絶縁材に、幅27mm、厚さ6μmのポリエチレ
ン・テレフタレート・フィルムを用い、軟磁性合金薄帯
と層間絶縁材で50mm厚分を前述した第6図aから第
6図dの工程に基づいて巻回し巻磁心とした。その後、
磁路方向に磁化力を印加しながら焼鈍を行った。
第1表において、試料N011からN093およびNo
、6は、第1図に示す外長径a、外短径すの楕円形の巻
芯を用いた巻磁心外長径A、巻磁心外短径Bの楕円形状
の巻磁心である。巻芯lには同図に示すような巻線を設
けるための巻枠を兼ねた半楕円型の空孔2をもった真ち
ゅう製の楕円型の外径形状のものを用いた。
第1表において、試料N004.5.7.8.9.10
は、第3図に示す外長径aと外短径すのレーストラック
形状の5US304製の巻芯lを用いた巻磁心外長径A
、巻磁心外短径Bのレーストラック形状の巻磁心である
。同巻芯1には同図に示すような巻線を設けるための巻
枠を兼ねたの空孔2が設けられている。
第1表において、試料No、11とNo、12は、第5
図に示す外径doのリング形の巻芯を用いた巻磁心外径
DOの円形状の巻磁心であり、同巻芯1には同図に示す
ような巻線を設けるための巻枠を兼ねた空孔2が設けら
れている。
第1表より巻磁心の占積率は本発明の場合特に楕円の場
合大きく、円形状の巻磁心に近いものが得られることが
わかる。
又、本発明のレーストラック形状の巻磁心でも従来のレ
ーストラック形状の巻磁心に比べて占積率が高いことが
わかる。
(実施例2) 第1表に示した巻磁心の直流磁気特性及び短パルス磁気
特性の比較を行い第2表にその結果を示した。第2表の
数値はいずれの値も4個の巻磁心の平均値である。
同表において、B2O2は直流磁化力800 A/mに
於ける磁束密度、Br/B800は直流磁気特性に於け
る残留磁束密度と前記B800の比、Hcは直流磁気特
性における保磁力である。また、ΔB (1μs)とΔ
B (100ns)は、各々、試料の巻線端電圧を半値
幅1μs及び100nsの矩形波となるようにして測定
したときの短パルス磁気特性における動作磁束密度量、
Pc(1gs)と P c (100ns)は、各々、
試料の巻線端電圧を半値幅1μs及び1oonsの矩形
波となるようにして測定したときの短パルス磁気特性に
おける磁心損失である。同表より、本発明によれば、従
来のレースドック形状の巻磁心ではできなかった試料N
o、11及びNo、12に示す円形状の巻磁心とほぼ同
一の短パルス磁気特性特性における動作磁束密度量ΔB
と巻磁心損失Pcを持った巻磁心を得ることが出来るこ
とがわかる。
また、レーストラック形状の巻磁心では巻芯外径寸法の
a/bが5.0を越える場合特にPC(+oonS)が
増大し好ましくないことが判る。
なお、短パルス磁気特性の測定方法は、IEEECon
ference  Record  of  the 
 16th  Pover  M。
dulator   Sya+posium、(アイイ
ーイーイー コンファレンス レコード 16回 八°
 ワー モジ゛ユレータ シンポジ゛ウム)  pp、
240−244   (1984)に基づいて行った。
(実施例3) 第1表に示した試料の巻磁心を、各々、4個、第7図に
示す励起回路を用いたKrFエキシマレーザの可飽和リ
アクトル27の巻磁心として用い、インダクタンス24
の値を最適化したときの、主な特性を測定した。
第7図は、評価するために用いた磁気パルス圧縮回路を
持ったUV(紫外線)予備電離容量移行形励起回路を用
いたKrFエキシマレーザの励起回路構成を示したもの
である。
第7図において、21は30kVの直流電源、22は5
0Ωの主コンデンサ−25の充電抵抗、23はサイラト
ロン、24はサイラトロン23のアノード電流の立ち上
がり時間を遅らせるためのインダクタンス、25は容量
40nFの主コンデンサ−,26は容量40nFのコン
デンサー、27は同軸1ターンの巻線を設けた磁気パル
ス圧縮用の可飽和リアクトル、28は主コンデンサ−2
5の充電用インダクタンス、29はU■予備電離用のギ
ャップ、30は容量40nFのピーキングコンデンサー
、31は有効長500mm、電極間距離25mmのレー
ザ主放電電極である。
第3表にその結果を示した。
同表において、ΔBは動作磁束密度量、τ1はサイラト
ロン23のアノード電流のパルス幅、τ2は可飽和リア
クトル27の飽和後に同リアクトルを流れる電流のパル
ス幅、τl/τ2は圧縮比、Pc−Wは全磁心損失、η
tは主コンデンサ−25の入力エネルギーからピーキン
グコンデンサー30へ入力されるエネルギーの転送効率
、ηは主コンデンサーの入力エネルギーからレーザエネ
ルギーへの変換効率である。
同表かられかるように、巻磁心を円形とする場合よりも
楕円形あるいはレーストラック形状とする方がτ2で示
されるパルス幅を短くできることが判る。
さらに、τ2は試料N006あるいは試料N007のよ
うに巻芯外径寸法a/bの比が2.0をより小さい場合
は円形状の試料No、11および試料No、12とほと
んどかわらず、好ましくないことがわかる。
上記ので2の変化は略レーストラック形状の巻磁心を用
いれば1、可飽和リアクトル27が飽和後のコンデンサ
ー26、可飽和リアクトル27、ピーキングコンデンサ
ー30.UV予備電離用ギャップ29で構成される閉ル
ープのインダクタンスを小さくできる為と考えられる。
また、本発明巻磁心を用いた場合には、前記第2表に示
したように短パルス磁気特性に優れるため、従来の巻磁
心よりも、全磁心損失を小さくすることが出来ることが
第3表のレーザエネルギ変換効率(η)からもわかる。
即ち、本発明による巻磁心を用いた場合には、従来では
、困難であった前記で2で示されるパルス幅を短くする
ことおよび全磁心損失の抑制が両立できる。このため、
出力電圧パルスの立ち上がり特性と効率の両面で優れた
高電圧パルス発生回路を得ることができることがわかる
したがって、レーザ変換効率の高いエキシマレーザを実
現できる。
(実施例4) 軟磁性合金薄帯として、幅25mm、厚さ約25μmの
飽和磁歪λSが30×1・o−”のFe基非晶質合金薄
帯(組成:Fe81、Si3、B 13.5、C2)、
層間絶縁材に、幅27mm、、厚さ7.5μmのポリイ
ミド・フィルムを用い、前記第6図aがら第6図dの工
程終了後に、磁路方向に磁化力を印加しながら焼鈍を行
い実施例1と同様の磁心を製作した。
第4表は、本発明による巻磁心と従来の巻磁心の形状を
示したものであり、いずれの値も2個の巻磁心の平均値
である。
第4表において、試料No、21からNo、23および
試料No、26は、実施例1の試料No、1等と同様の
第1図に示す楕円形状の巻磁心である。
第4表において、試料No、24.25.27.28.
29.30は、第3図に示す5US304製の巻芯1を
用いた巻磁心である。同巻芯1には同図に示すような巻
線を設けるための巻枠な兼ねた空孔2が設けられている
第4表において、試料No、31および32は、第5図
に示す外径dOのリング形の巻芯を用いた巻磁心外径D
Oの円形状の巻磁心であり、同巻芯1には同図に示すよ
うな巻線を設けるための巻枠を兼ねた空孔2が設けられ
ている。
このようにFe基の非晶質合金薄帯を用いた場合でも実
施例1で示したように本発明の巻磁心は円形状の巻磁心
に近い占積率を得ることがわかった。
(実施例5) 第5表は、第4表に示した巻磁心の直流磁気特性及び短
パルス磁気特性の比較を示したものであり、いずれの値
も2個の巻磁心の平均値である。
同表中の記号は第2表に示すものと同じである。
同表より、本発明によれば、従来のレーストラック形状
の巻磁心では実現できなかった従来例の試料No、31
.32に示す円形状の巻磁心とほぼ同一の短パルス磁気
特性特性における動作磁束密度量と磁心損失を持ったの
巻磁心を得ることが出来ることがわかる。また、第2表
と第3表を比較することによりFe基非晶質合金はCo
基非晶質合金に比べて、短パルス磁気特性は劣ることが
わかった。
(実施例6) 第6表は、第4表に示した試料の巻磁心を、各々2個を
第7図に示す励起回路を用いたKrFエキシマレーザの
可飽和リアクトル27の巻磁心として用い、インダクタ
ンス24の値を最適化したときの主な特性を示したもの
である。
同表において、それぞれの記号は第3表に示すものと同
じである。
表かられかるように、Fe基非晶質合金の場合でも円形
状の巻磁心より、楕円またはレーストラック形状の巻磁
心の場合かで2を小さくできることがわかった。また、
本発明の巻磁心はレーザ変換効率(η)が従来の巻磁心
比べて大きく優れていることがわかった。
即ち、本発明による巻磁心を用いた場合には、Fe基非
晶質合金を用いた場合でも従来困難であった前記で2を
小さくすることと全磁心損失の抑制が両立できる。この
ため、出力電圧パルスの立ち上がり特性と効率の両面で
優れた高電圧パルス発主回路を得ることができる。
(実施例7) 層間絶縁材としてMgOをコーティングした幅25mm
、厚さ20/LmのFe基非晶質合金薄帯(組成:Fe
75.5、Cut、5i13.5、B7、Nb5)を巻
き、層間絶縁材とFe基非晶質合金薄帯で50mm厚と
なるように巻回し巻磁心を作製した。
その後、磁路方向に磁化力を印加しながら超微結晶粒組
織を作製する焼鈍を行ない50nm以下の平均粒径を有
する結晶粒で占められた合金組織とした。
第7表は、このときの巻磁心の形状を示したものであり
、いずれの値も2個の巻磁心の平均値である。
第7表において、試料No、41からNo、43および
試料No、46は、実施例1の試料No、 1等と同様
の第1図に示す楕円形状の巻磁心である。
第7表において、試料No、44.45.47.48.
49.50は、第3図に示す5US304製の巻芯1を
用いた巻磁心である。同巻芯1には同図に示すような巻
線を設けるための巻枠を兼ねた空孔2が設けられている
第7表において、試料No、51および52は、第5図
に示す外径doのリング形の巻芯を用いた巻磁心外径D
oの円形状の巻磁心であり、同巻芯1には同図に示すよ
うな巻線を設けるための巻枠を兼ねた空孔2が設けられ
ている。
眉間絶縁材とFe基非晶質合金薄帯で50mm厚となる
ように巻回して作製したので、第7表中の巻芯外径寸法
のbと巻磁心外径寸法のBの差が100を越えるものが
巻磁心の変形量と対応する。
第7表より、本発明の巻磁心は従来のレーストラック形
状の巻磁心の変形量が従来の巻芯外径寸法のa/bが5
.0を越える巻磁心に比べて少なく、巻磁心の形状を矯
正しなくてもよくなるため、超微結晶Fe基基磁磁性非
晶質合金対して特に矯正による磁心の破損を防止すると
いう意味からも好ましいことがわかる。
(実施例8) 第8表は、第7表に示した巻磁心の直流磁気特性及び短
パルス磁気特性の比較を示したものであり、いずれの値
も2個の巻磁心の平均値である。
同表中の記号は第2表のものと同じである。
同表より、本発明によれば、従来の試料No、51.5
2に示す円形状の巻磁心とほぼ同一の短パルス磁気特性
特性における動作磁束密度量と磁心損失を持った巻磁心
を得ることが出来ることがわかる。
(実施例9) 第9表は、第7表に示した試料の巻磁心を、各々2個を
第7図に示す励起回路を用いたKrFエキシマレーザの
可飽和リアクトル27の巻磁心として用い、インダクタ
ンス24の値を最適化したときの主な特性を示したもの
である。
同表中の記号は第3図と同じである。
表かられかるように、超微結晶Fe基基磁磁性合金場合
でも円形状の巻磁心より、楕円またはレーストラック形
状の巻磁心の場合かで2を小さくできることがわかった
。また、本発明の巻磁心はレーザ変換効率(η)が従来
の巻磁心比べて大きく優れていることがわかった。
即ち、本発明による巻磁心を用いた場合には、超微結晶
Fe基基磁磁性合金用いた場合でも従来困難であった前
記で2の幅を短くすることと全磁心損失の抑制が両立で
きる。このため、出力電圧パルスの立ち上がり特性と効
率の両面で優れた高電圧パルス発生回路を得ることがで
きる。
さらに、前記実施例の第3表、第6表、及び第9表の比
較を行えば分かるように、本発明による超微結晶Fe基
基磁磁性合金薄帯用いた巻磁心を使用したエキシマレー
ザは、本発明による非晶質合金を用いた巻磁心を使用し
たエキシマレーザに比べて、レーザ変換効率が高く、し
かも前記略レーストラック形状の巻磁心の小型も可能と
なることがわかる。
前記実施例1では、非晶質合金薄帯として、飽和磁歪が
ほぼ零のCo基非晶質合金薄帯を用いたが、他の組成の
CO基非晶質合金薄帯を用いた場合にも同様の効果が得
られる。
前記実施例2では、飽和磁歪の大きなFe基非晶質合金
薄帯を用いた例を示したが、他の組成のFe基非晶質合
金薄帯においても飽和磁歪は同程度に大きいため、同様
の効果が得られる。さらに、飽和磁歪が前記Fe基非晶
質合金すり帯と同程度に大きな他の軟磁性合金において
も同様の結果の得られることは言うまでもない。
また、超微結晶Fe基基磁磁性合金薄帯して実施例3以
外の組成の合金でも同様の効果を得ることができる。
また、以上の説明では、巻磁心として磁気パルス圧縮回
路に用いられる可飽和リアクトル用巻磁心の場合につい
て述べたが、本発明が、磁気アシスト回路、磁気アイソ
レータ等に用いられる可飽和リアクトル用巻磁心、及び
変圧器用巻磁心等の他の用途の巻磁心、及びこれを用い
た高電圧パルス発生装置、並びに横方向放電励起レーザ
にも適用可能なことは言うまでもない。
また、本発明の巻磁心の巻芯の外径形状としては完全な
楕円である必要はなく、第2図に示すような形状であっ
ても楕円の場合と同じ効果が得られる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、エキシマレーザ
、TEA−CO2レーザ、あるいはTEMA−CO2レ
ーザ等の放電励起レーザ等に用いられる高電圧パルス発
生装置に使用される軟磁性合金薄帯に層間絶縁材を用い
て構成した略レーストラック形状の巻磁心に於て、巻磁
心製作時に生じる前記軟磁性合金薄帯の局部的な応力集
中を大幅に緩和することができるため短パルス磁気特性
に優れた巻磁心を得ることができる。
このような巻磁心を用いることにより、エネルギー転送
効率の高い高電圧パルス発生装置も実現できると共に、
同高電圧パルス発生装置をエキシマレーザ、TEA−C
o□レーザ、あるいはTEMA  Cotレーザ等の横
方向放電励起レーザに用いた場合には、効率の高いレー
ザ装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図は本発明に係る巻磁心の構
成を示した図、第4図は従来例を示した図、第5図は、
従来の円形状の巻磁心の形状を示す図、第6図a、  
b、  c、  dは従来の巻磁心の製造工程を示す説
明図、第7図は磁気パルス圧縮回路を用いたU■予備電
離容量移行型KrFエキシマレーザの回路構成を示す図
である。 1:巻芯、2:空孔部、3:軟磁性体部分、11:軟磁
性合金薄帯、 12:高分子フィルム、13:バンド、27:可飽和リ
アクトル、 a:巻芯の体長径、b二巻芯の外短径、A:巻磁心の体
長径、B:巻磁心の外短径、do:巻芯の外径、Do二
巻磁心の外径第 ! 図 第6 図q 6 図す 第6図C 第 図d 第4図 第5 図 第7図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)磁性合金薄帯が巻芯に巻回されてなる高電圧パルス
    発生装置用巻磁心であって、前記巻芯は外長径aと外短
    径bとの比a/bが2.0以上、且つ前記外短径を形成
    する前記巻芯の外径部は楕円アーチ形状であることを特
    徴とする高電圧パルス発生装置用巻磁心。 2)巻芯外径形状は、楕円形であることを特徴とする請
    求項1に記載の高電圧パルス発生装置用巻磁心。 3)軟磁性合金薄帯が巻芯に巻回されてなる高電圧パル
    ス発生装置用巻磁心であって、巻芯の外長径aと外短径
    bの比a/bが5.0以下、2.0以上であリレースト
    ラック形状を有することを特徴とする高電圧パルス発生
    装置用巻磁心。 4)軟磁性合金薄帯は 組成式: (Fe_1_−_aM_a)_1_0_0_−_x_−
    _y_−_z_−_α_−_β_−_γCu_xSi_
    yB_zM’_αM”_βX_γ (原子%) (ただし、MはCo、及びCoまたはNiであり、M’
     はNb、W、Ta、Zr、Hf、Ti、及びMoから
    なる群から選ばれた少なくとも1種の元素、M”はV、
    Cr、Mn、Al、白金族元素、Sc、Y、希土類元素
    、Au、Zn、Sn、Reからなる群から選ばれた少な
    くとも1種の元素、Xは、C、P、Ga、Sb、In、
    Be、Asからなる群から選ばれた少なくとも1種の元
    素であり、a、x、y、z、α、β、及びγは、それぞ
    れ、0≦a≦0.5、0.1≦x≦3、0≦y≦25、
    3≦z≦15、3≦y+z≦40、1≦α≦10、0≦
    β≦10、0≦γ≦10を満たす.) により表される組成を有し、組織の少なくとも50%が
    微細なbcc Fe固溶体の結晶粒からなり、各結晶粒
    の最大寸法で測定した粒径の平均が50nm以下である
    合金からなるFe基軟磁性合金であることを特徴とする
    請求項1及至3のいずれかに記載の高電圧パルス発生装
    置用巻磁心。 5)請求項1及至4のいずれかに記載の高電圧パルス発
    生装置用巻磁心を用いたことを特徴とする高電圧パルス
    発生装置。 6)請求項1及至4のいずれかに記載の高電圧パルス発
    生装置用巻磁心を用いたことを特徴とする放電励起レー
    ザ。
JP1214605A 1989-08-21 1989-08-21 高電圧パルス発生装置用巻磁心及びこれを用いた高電圧パルス発生装置並びに放電励起レーザ Pending JPH0378215A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009112141A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Nissan Motor Co Ltd 回転機の固定子

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009112141A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Nissan Motor Co Ltd 回転機の固定子

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