JPH0377793B2 - - Google Patents

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JPH0377793B2
JPH0377793B2 JP59034657A JP3465784A JPH0377793B2 JP H0377793 B2 JPH0377793 B2 JP H0377793B2 JP 59034657 A JP59034657 A JP 59034657A JP 3465784 A JP3465784 A JP 3465784A JP H0377793 B2 JPH0377793 B2 JP H0377793B2
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JP
Japan
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layer
discharge
recording medium
insulating
conductive
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JP59034657A
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Tomekichi Fukue
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Nippo Ltd
Original Assignee
Nippo Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0377793B2 publication Critical patent/JPH0377793B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/3825Electric current carrying heat transfer sheets

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  • Optics & Photonics (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は放電熱転写記録媒体、具体的には、プ
リンタその他の記録装置の針状電極により印加さ
れる電圧により針状電極と記録媒体内の導電性放
電発熱層との間に放電を生じさせ、その放電エネ
ルギによりインクを加熱溶融させて記録紙上に転
写させる記録媒体に関する。
(従来の技術) 近年、非衝撃式プリンタとして、サーマルヘツ
ドにより電気信号を熱エネルギに変換し、その熱
エネルギによりサーマルヘツドに接する熱転写イ
ンクリボンのインクを溶融させて、普通紙に転写
させる熱転写プリンタが使用されるようになつて
きている。この熱転写プリンタは良質の記録画像
を得ることができ、騒音を発生せず、普通紙を記
録用紙として使用でき、しかも構造が簡単で保守
も容易であり、低価格であるという利点はある
が、記録速度が遅いため最近のコンピユータを中
心としたオフイスオートメイシヨンや産業設備の
急速な発達に伴なう情報の迅速な伝達、記録に追
従できないという致命的な欠陥があつた。
この熱転写プリンタの記録速度を向上させる手
段として、プリンタのサーマルヘツドで電気−熱
変換させ熱伝導により熱転写インクリボンのイン
クを溶融転写させる代わりに、記録媒体であるリ
ボン自体に電気−熱変換機能を持たせて発熱さ
せ、その熱でインクを溶融転写させる通電転写プ
リンタ方式が開発され、その為の通電熱転写記録
媒体が種々提案されている。例えば、米国特許第
3744611号明細書、特開昭51−30746号公報、特開
昭51−106445号公報には、基材の片側表面に導電
抵抗層を、その反対側表面にインク層をそれぞれ
形成した3層構造の通電熱転写インクリボンを記
録媒体として用い、その導電抵抗層に接する針状
電極からの通電により電極近傍でジユール熱を発
生させ、その熱により反対側表面のインクを溶融
転写させる方式が提案されている。また、この種
の通電熱転写記録媒体の導電抵抗層での発熱効率
を向上させるため特開昭57−14478号公報にて、
前記3層構造の通電熱転写インクリボンの導電抵
抗層を抵抗性組成物層と金属導電層とに分けたも
のが提案され、実開昭58−128063号公報にて、連
続多孔体中にインクを含浸または分散させたもの
が提案されている。
他方、特開昭55−22917号公報にて、通電層と、
カーボンブラツク等の着色剤を含有する半導電層
と、導電層とからなる通電転写記録媒体を用い、
針状電極に電圧を印加することにより記録媒体内
部、具体的には、半導電層と導電層との境界面近
傍で放電による絶縁破壊を生じさせ、その放電エ
ネルギで半導電層の一部を記録用紙上に転写、定
着させる方法が提案されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、これらの通電熱転写プリント方
式は、基材の片側表面に設けた導電抵抗層内でジ
ユール熱を発生させ、その年によつて反対側表面
のインクを溶融転写また昇華転写させるため、樹
脂中にカーボンブラツク等の導電性材料を分散さ
せて形成した比較的導電抵抗の導電抵抗層を有す
るものでは、抵抗によつて発生する熱量には限界
があり、従つて、プリント速度が遅くなるという
問題があつた。また、導電抵抗層を金属薄膜や金
属板など良導電性材料で形成したものでは、導電
抵抗層が直接帰路電極に接している部分に過電流
が流れてアースリターン現象を生じ、針状電極の
近傍で発熱するだけでなく帰路電極と導電抵抗層
との接触部でも発熱して帰路電極が焼けたり、そ
の熱によつて帰路電極の当たる部分のインクが記
録用紙上に転写されプリント画像品質の低下を招
くという問題があつた。
他方、通電層と、半導電層と導電層とからなる
通電転写記録媒体を用いる通電転写記録方法は、
記録速度が速く、画像品質も良好であるが、半導
電層と導電層とで構成される転写層を金属薄膜お
よび樹脂マツリクスとカーボンブラツク等の導電
性付与剤とで形成しなければならないため、黒色
あるいはそれに近い色の記録画像しか得られず、
その他の鮮明な色彩の記録画像を得ることができ
ない他、記録媒体のコストが高いという問題があ
つた。
本発明は、熱転写プリント方式における記録速
度を高めると共に、帰路電極の焼け付き、いわゆ
るアースリターン現象を防止することを技術的課
題とし、通電熱転写プリント方式の利点と放電記
録方式の利点とを合わせ持つ記録媒体を得ること
を目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、前記課題を解決するための手段とし
て、絶縁性基体層の片側表面上に、着色剤および
バインダ樹脂からなる熱転写インク層を積層する
一方、絶縁性基体層の反対側表面に102Ω以上の
表面抵抗を有する導電性放電発熱層を積層し、さ
らに該導電性放電発熱層上に1013Ω・cm以上の体
積固有抵抗を有する放電破壊可能な絶縁性発熱助
勢層を積層して放電熱転写記録媒体を構成するよ
うにしたものである。
絶縁性基体層は、樹脂マトリツクスを主体と
し、通常、高融点の熱可塑性樹脂で形成される
が、熱硬化性樹脂で形成してもよい。絶縁性基体
層の材料として熱可塑性樹脂を採用する場合、放
電破壊されるのを防ぐため165℃以上の融点を有
するものが特に好適であるが、熱伝導を阻害しな
い程度に基体層の厚さをある程度厚くすれば、
165℃未満の低融点の樹脂を使用してもよい。こ
の基体層形成用の熱可塑性樹脂としては、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビ
ニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリビニル
アセタール、ポリアクリル酸エステル、ポリメタ
クリル酸エステル、ポリエステル、酢酸セルロー
ス、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、ポリアミド
イミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリビ
ニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、
ゼラチン等があげられる。また、熱硬化性樹脂と
しては、例えば、ウレタン系オリゴマー、オリゴ
エステル、アクリレート、エポキシ樹脂系オリゴ
マー等を紫外線硬化せしめた感光性樹脂等があげ
られる。絶縁性基体層の材料として熱硬化性樹脂
を用いると、絶縁性基体層の厚さをより薄くでき
るので熱伝導をより高めることができる利点があ
る。しかし、絶縁性基体層の樹脂は、耐熱性のあ
る硬い樹脂よりもむしろ熱軟化する軟質の樹脂を
使用する方が、放電破壊された微小片の飛散を抑
える効果があつて望ましい。なお、延伸フイルム
は絶縁性基体層を穿孔を助長するので望ましくな
い。
前記絶縁性基体層は、その材料および記録時の
印加電圧、電流等によつて一義的に最適な厚さを
決められないが、通常、1〜30μm、好ましく
は、2〜10μmの厚さに形成される。
また、絶縁性基体層の熱伝導性を向上させるた
め、前記樹脂からなるマトリツクス中に金属粉
末、例えば、銅、アルミニウム等の粉末を分散さ
せるようにしてもよい。この金属粉末の添加量の
増加と共に熱導電性が向上するが、それと同時に
放電破壊され易くなるので、導電性放電発熱層と
絶縁性基体層との表面抵抗の比が106以上になる
ように添加量を調整する必要がある。従つて、前
記絶縁性基体層が金属粉末と樹脂マトリクスとか
ら構成されている場合、表面抵抗が108Ω以上で
あることが必要である。
前記絶縁性基体層の片側表面に積層される熱転
写インク層は、記録時、放電により発生する熱に
より溶融転写されるが、着色剤と樹脂マトリツク
スで構成される。樹脂マトリツクスを形成する樹
脂としては、比較的低温で溶融するものであれば
よいが、良好な熱転写を行なうためには、融点が
50〜110℃の範囲の樹脂が好適である。具体的に
は、パラフインワツクス、カルナバワツクス、酸
化ポリエチレンワツクス、ポリビニルブチラー
ル、ポリアミド、ポリウレタン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、ケトン樹脂、テルペン系樹脂、
天然ワツクス(ミツロウ)、脂肪酸アミド系ワツ
クスなどがあげられるが、従来の熱転写インクリ
ボンに比べれば、高融点の樹脂を使用できるの
で、絶縁性基体層を形成する樹脂を使用してもよ
い。
熱転写インク層の着色剤としては、公知の任意
の顔料や染料が使用でき、具体的には、例えば、
カーボンブラツク、カドミウムレツド、パーマネ
ントオレンジ、チタンイエロー、マラカイトグリ
ーンフタロシアニンブルー、クリスタルバイオレ
ツト等があげられる。この着色剤の添加量は特に
制限はなく、記録する色、濃度等に応じて任意に
設定すればよい。
本発明の好ましい実施態様においては、前記熱
転写インク層は、0.5〜20μmの厚さに絶縁性基体
層上に積層される。これは層の厚さが20μmを超
えると、熱転写インク層自体の熱伝導性が悪いの
で紙に接触する部分まで伝熱が及ばなくなり、熱
転写が起こりにくく、また0.5μm未満では記録に
必要な十分量のインクを保持することができなく
なるからである。この熱転写インク層は、前記絶
縁性基体層と同様、溶液キヤステイング法、熱溶
融フイルムキヤステイング法など公知の任意の方
法により形成することができる。
前記導電性放電発熱層は、前記金属または金属
酸化物などの導電性材料で形成され、放電熱転写
記録時に放電破壊される。その代表的な材料とし
ては、例えば、アルミニウム、銀、銅等の金属、
および酸化錫、酸化クロム等の金属酸化物が挙げ
られるが、その中でもアルミニウムが好適であ
る。この導電性放電発熱層を絶縁性基体層の熱転
写インク層と反対側表面上に積層する手段として
は、真空蒸着、イオンプレーテイング、スパツタ
リング等の任意の方法を採用することができる。
また、導電性放電発熱層は、その表面抵抗が
102Ω以下が好ましい。これは表面抵抗が102Ωを
越えると、電流が流れにくくなるため、放電破壊
させることにより熱を多量に発生させるという本
発明の目的を達成できなくなるからである。ま
た、導電性放電発熱層の厚さは40〜5000オングス
トローム、好ましくは、200〜2000オングストロ
ームが好適である。これは導電性放電発熱層の厚
さが40オングストローム未満では薄膜等に欠陥が
多くなつて、表面抵抗が102Ωより大きくなり電
流が流れにくくなる結果、放電破壊させて十分な
発熱量を得ることができず、また5000オングスト
ロームを超えると電流が流れるだけで放電破壊が
困難となるからである。
前記絶縁性発熱助勢層は、フイルム形成能を有
し、電気絶縁性を有するものであれば任意のもの
で形成できるが、熱可塑性樹脂が好適である。こ
の熱可塑性樹脂としては、導電性放電発熱層表面
への結着力が大きく、かつ容易に放電破壊され易
いように溶融温度が高くなく、放電破壊により悪
臭ガスを発生しないものが望ましい。一般的に
は、前記絶縁性基体層を形成するのに使用する熱
可塑性樹脂を使用すればよい。中でも、ポリアミ
ド樹脂、ポリエチレン、ポリビニルアセタール、
ポリウレタン等が好適である。
本発明の好ましい実施態様においては、絶縁性
発熱助勢層は、通常、その厚さが3μm以下、好
ましくは、0.3〜2μmになるように導電性放電発
熱層上に形成される。これは、絶縁性発熱助勢層
の厚さが3μmを超えると、放電破壊に要するエ
ネルギが増大し、電圧を事務機器等において使用
されている50V以下に設定すると電流が極端に増
加し、その逆に電流を抑えようとすると、電圧を
上げなければならなくなるため、プリンタの設
計、製作上種々の困難を生じたり、使用上の安全
性の面で問題を生じるからである。
また、他の実施態様においては、絶縁性発熱助
勢層は、その放電破壊を起こしやすくするため
に、熱可塑性樹脂中に絶縁性の無機質微粉末や着
色剤など絶縁性充填剤を均一に分散させて形成さ
れる。この場合、絶縁性無機質微粉末としては、
体積抵抗率(電気比抵抗)が1013Ω・cm以上であ
る無機質材料、例えば、シリカ、タルク等の微粉
末が使用され、絶縁性着色剤としては、電気比抵
抗が1013Ω・cm以上である染料、例えば、フタロ
シアニンブルー、クリスタルバイオレツト等が使
用される。一般に、この種の充填剤はその添加効
果として、その粒子を中心にして粒子周辺で放電
破壊を起こし易くするが、多量に添加する針先端
位置からズレた位置で放電破壊が起こる度合が大
きくなり、崩れた画像となつて画像品質を低下さ
せるので、バインダ樹脂100重量部に対し5重量
部以下添加するのが好ましい。
本発明においては、通電により絶縁性発熱助勢
層を電気的に破壊させると同時に発熱を生じさ
せ、その熱を熱転写インク層を融かして転写させ
る熱エネルギーとして使用する関係上、絶縁性発
熱助勢層は1013Ω・cm以上の体積固有抵抗を持つ
ことが要求される。これは、絶縁性発生助勢層の
体積固有抵抗が1013Ω・cm未満では、通電した
際、電流が絶縁性発熱助勢層を破壊することなく
通電層に流れてしまい、初期の目的を達成できな
いからである。なお、体積固有抵抗が1013Ω・cm
に近い値では、一部破壊が起こるが、発生する熱
量が少ないため、実用的ではない。
なお、多色記録する場合、単色の放電熱転写記
録媒体を複数色組み合わせて用いることによつ
て、また、放電熱転写記録媒体の熱転写インク層
を多色ドツトで構成しても良い。
(作用) 本発明に係る放電熱転写記録媒体は、熱転写イ
ンク層が紙、プラスチツクフイルム等の記録用紙
の表面に当接し、反対側の絶縁性発熱助勢層に放
電記録針が当接するようにプリンタ、例えば放電
記録装置に装着され、放電記録針に記録信号電圧
を印加すると、絶縁性発熱助勢層が絶縁破壊さ
れ、放電記録針と記録媒体の導電性放電発熱層と
の間に放電が起こり、その放電により瞬時に発生
する多量の熱で熱転写インク層が溶融し記録用紙
に転写される。
本発明においては、絶縁性基体層は、放電熱転
写記録時にそれ自体は放電破壊されず、放電によ
り破壊される絶縁性発熱助勢層と導電性放電発熱
層が熱転写インクに混じつて被記録体上に転写さ
れるのを防ぐと同時に、放電により導電性放電発
熱層で発生した熱を熱転写インク層に伝導する機
能を果たし、また、絶縁性発熱助勢層は導電性放
電発熱層を記録針から絶縁してアースリターン現
象を防止すると同時に、放電エネルギーを大きく
し導電性放電発熱層の発熱量を増大させる役割を
果たす。即ち、絶縁性基体層の片側表面に熱転写
インク層を形成し、その反対側表面に導電性放電
発熱層を形成した3層構造の記録媒体では、記録
針が導電性放電発熱層に直接接触するため、アー
スリターン現象を生じ、帰路電極と導電性放電発
熱層との接触部で抵抗発熱して、その部分のイン
ク層が溶融転写されて記録紙上の画質が低下する
が、このような欠陥は絶縁性放電助勢層で導電性
放電発熱層が針電極から絶縁することにより防止
される。また、絶縁性放電助勢層で介在させる
と、その絶縁破壊によつて放電が行なわれるた
め、放電エネルギーが増大し、導電性放電発熱層
での発熱が助勢される。
次に、本発明を実施例を挙げて説明する。
実施例 1 市販の片面アルミニウム蒸着ポリエステルフイ
ルム基材(厚さ:4μ)のアルミニウム蒸着膜
(厚さ:400オングストローム、表面抵抗6Ω)表
面上に、トーマイド#397(商品名、富士化成工業
(株)製ポリアミド樹脂、m.p.105±5℃)30重量部、
トルエン49重量部、イソプロピルアルコール21重
量部からなる組成の溶液を用いて、グラビア印刷
し、乾燥させて厚さ1μの絶縁性層(体積固有抵
抗0.5×1014Ω・cmを形成した。
次に、熱転写インク層形成組成物として、 トーマイド#397 25重量部 フタロシアニンブルー 10重量部 アマイド−O(商品名、日本水素工業製アマイド
系ワツクス、m.p.68〜75℃) 20重量部 硝化綿 3重量部 溶媒(トルエン:イソプロピルアルコール:酢酸
エチル=6:3:1) 42重量部 からなる組成物を用意し、これを前記基材のアル
ミニウム蒸着膜と反対側表面にグラビア印刷し、
乾燥させて1μ厚の熱転写インク層を形成し、6μ
厚の放電熱転写記録媒体を得た。
この放電熱転写記録媒体をその熱転写インク層
面を上質紙に向けて重ね合わせ、日本アレフ(株)製
放電プリンタEMX−4に蒸着記録紙の代わりに
供給し、放電記録を行なつたところ、濃度が1.20
の青色の鮮明な印字が120字/秒の速度で得られ
た。
実施例 2 ニツポンDN−5901(商品名、日本ポリウレタン
製ウレタン樹脂) 100重量部 メチルエチルケトン 100重量部 からなる組成物をガラス板上に流延し、乾燥させ
て3μ厚の絶縁性基体層を用意した。
次に、熱転写インク層形成用に、 ポリアミド樹脂(トーマイド#397) 25重量部 フタロシアニンブルー 10重量部 アマイド系ワツクス(アマイド−O) 20重量部 硝化綿 3重量部 溶媒(トルエン:イソプロピルアルコール:酢酸
エチル=6:3:1) 42重量部 からなる組成物を用意し、これを前記絶縁性基体
層の片側表面にグラビア印刷し、これを乾燥させ
て、1μ厚の熱転写インク層を形成した。次に、
これをガラス板から剥がして、前記絶縁性基体層
の熱転写インク層と反対側の表面に3×
10-5Torrの真空中でアルミニウムを蒸着させて
厚さ400オングストロームのアルミニウム蒸着膜
(表面抵抗6Ω)からなる導電性層を形成した。
次いで、絶縁性層形成用に、 ポリアミド樹脂(トーマイド#397) 25重量部 溶媒(トルエン:イソプロピルアルコール:酢酸
エチル=6:3:1) 75重量部 からなる組成物を用意し、これを前記導電性層上
にグラビア印刷した後、乾燥させ、1μ厚の絶縁
性層(体積固有抵抗0.5×1014Ω・cmを形成して、
4層構造の放電熱転写記録媒体を得た。
このようにして得た放電熱転写記録媒体を用
い、実施例1と同様にして放電記録を行なつたと
ころ、画像濃度1.22の青色の鮮明な印字が120
字/秒の速度で得られた。
実施例 3 実施例1の片面アルミニウム蒸着ポリエステル
フイルム基材と同じ基材を用い、そのアルミニウ
ム蒸着膜の表面上に、ポリアミド樹脂(トーマイ
ド#397)30重量部、トルエン49重量部、イソプ
ロピルアルコール29重量部からなる組成の溶液を
用いて、グラビア印刷し、乾燥させて厚さ1μの
絶縁性層(体積固有抵抗0.5×1014Ω・cmを形成
した。
次に、熱転写インク層形成用組成物として、 ハロン80(商品名、本州化学工業製ケトン樹脂、
m.p.約80℃) 40.0重量部 ミツロウ(中京油脂製天然ワツクス、m.p.62〜64
℃) 5.0重量部 カルナバワツクス(中京油脂製天然ワツクス、
m.p.83℃) 10.0重量部 サビニルイエロー2GLS(商品名、スイス国サン
ドズ製) 10.0重量部 酢酸エチル 22.0重量部 トルエン 10.0重量部 硝化綿 3.0重量部 からなる組成物を用意し、これを前記基材のアル
ミニウム蒸着膜と反対側表面にグラビア印刷し、
乾燥させて1μ厚の熱転写インク層を形成し、6μ
厚の放電熱転写記録媒体を得た。
この放電熱転写記録媒体を用い、実施例1と同
様にして放電記録を行なつたところ、黄色の鮮明
な印字が120字/秒の速度で得られた。
実施例 4 実施例3において、熱転写インク層形成用組成
物としてサビニルイエロー2GLSの代わりにサル
ビニルフアイブレツド(商品名、サンドズ製)を
同量用いた以外は同じ成分組成で、実施例3と同
様にして放電熱転写記録媒体を得た。
この放電熱転写記録媒体を用い、実施例1と同
様にして放電記録を行なつたところ、赤色の鮮明
な印字が120字/秒の速度で得られた。
実施例 5 実施例3において、熱転写インク層形成用組成
物としてサビニルイエロー2GLSの代わりにサル
ビニルブルーGLS(商品名、サンドズ製)を同量
用いた以外は同じ成分組成で、実施例3と同様に
して放電熱転写記録媒体を得た。
この放電熱転写記録媒体を用い、実施例1と同
様にして放電記録を行なつたところ、青色の鮮明
な印字が120字/秒の速度で得られた。
実施例 6 実施例3において、熱転写インク層形成用組成
物としてサビニルイエロー2GLSの代わりにサル
ビニルブラツクRLS(商品名、サンドズ製)を同
量用いた以外は同じ成分組成で、実施例3と同様
にして放電熱転写記録媒体を得た。
この放電熱転写記録媒体を用い、実施例1と同
様にして放電記録を行なつたところ、黒色の鮮明
な印字が120字/秒の速度で得られた。
(発明の効果) 本発明によれば、放電記録針に印加する記録信
号電圧は100V以下の電圧、例えば、50V以下の
低電圧、30mAの大電流でもアースリターンを起
こすことなく鮮明な良質の記録画像を得ることが
でき、従つて、放電記録針を多針化し、記録速度
を上げることができる。また、放電転写記録媒体
が記録媒体内部で放電により発熱するため、サー
マルヘツドを用いる場合や記録媒体の抵抗層でジ
ユール熱を発生させる場合に比べて、低電力で瞬
間的に所望の熱量を得ることができる。
さらに、本発明の放電熱転写記録媒体は絶縁破
壊される絶縁性層および導電性層が極めて薄いた
め、厚い充填剤含有樹脂層を放電破壊する従来の
放電記録紙のように煤や悪臭を発生するとがな
く、このことと低電圧で記録できることとが相ま
つて煤やカーボンブラツク等の放電記録針に付着
することがなく、従つて放電記録針の保守の煩わ
しさも軽減される。
しかも、従来の熱転写インクリボンや通電熱転
写記録媒体を用いた熱転写プリンタに比べて、遥
かに高速で記録することができ、また通電転写記
録媒体に比べて、遥かに低価格で同等以上の高速
記録ができる。
また、本発明に係る記録媒体は、そのインク層
を発熱機構と全く無関係に形成することができる
ので、多色プリンタ用の記録媒体として特に有用
である。即ち、従来の熱転写リボンを用たプリン
タは元来記録速度が約20〜50字/秒と遅く、4原
色のリボンを用いた場合、さらにリボンの切り換
え時間が加わり、単色の場合に比べて記録速度が
1/4に低下するが、本発明のものをリボンにして
用いた場合、記録速度が100〜300字/秒と従来の
熱転写プリンタの5〜10倍速いので、4原色また
はそれ以上の記録媒体を使用しても、従来の熱転
写リボンを用いた単色プリンタと同等以上の速度
で記録することができる。これは階調のある画像
記録を得たい場合に記録速度の点で益々効果を発
揮すると共に、熱転写プリンタの特徴である色調
の鮮明さがそのまま生かされる上、放電プリンタ
の特徴である階調の出し易さが加わることにな
り、信頼性の高い鮮明な写真記録画像を得ること
ができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 絶縁性基体層と、該絶縁性基体層の片側表面
    上に積層され着色剤およびバインダ樹脂からなる
    熱転写インク層と、前記絶縁性基体層の反対側表
    面上に積層され102Ω以下の表面抵抗を有する導
    電性放電発熱層と、該導電性放電発熱層上に積層
    され1013Ω・cm以上の体積固有抵抗を有する放電
    破壊可能な絶縁性発熱助勢層とからなる放電熱転
    写記録媒体。 2 前記絶縁性発熱助勢層が3μm以下である特
    許請求の範囲第1項記載の放電熱転写記録媒体。 3 前記絶縁性発熱助勢層が均一に分散された絶
    縁性充填剤を含有してなる熱可塑性樹脂層からな
    る特許請求の範囲第1項または第2項記載の放電
    熱転写記録媒体。 4 前記絶縁性充填剤の電気比抵抗が1013Ω・cm
    以上である特許請求の範囲第3項記載の放電熱転
    写記録媒体。 5 前記導電性放電発熱層が金属または導電性金
    属酸化物からなる特許請求の範囲第1項〜第3項
    のいずれか一項記載の放電熱転写記録媒体。 6 前記導電性放電発熱層がアルミニウムからな
    る特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか一項
    記載の放電熱転写記録媒体。 7 前記絶縁性基体層の厚さが1〜30μである特
    許請求の範囲第1項〜第6項のいずれか一項記載
    の放電熱転写記録媒体。 8 前記絶縁性基体層が金属粉末と樹脂マトリク
    スとからなり、表面抵抗が108Ω以上である特許
    請求の範囲第1項〜第7項のいずれか一項記載の
    放電熱転写記録媒体。
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