JPH0376641A - プレコート鋼板 - Google Patents

プレコート鋼板

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JPH0376641A
JPH0376641A JP21303489A JP21303489A JPH0376641A JP H0376641 A JPH0376641 A JP H0376641A JP 21303489 A JP21303489 A JP 21303489A JP 21303489 A JP21303489 A JP 21303489A JP H0376641 A JPH0376641 A JP H0376641A
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Kaoru Watanabe
馨 渡辺
Toyofumi Fuka
府賀 豊文
Kenji Osawa
大沢 健次
Takakazu Kotani
小谷 敬壱
Hirofumi Asakawa
浅川 弘文
Hiroshi Ishimura
石村 博
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JFE Engineering Corp
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Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、建築内外装材、家電製品、器物、自動車内
装材等に好適に使用することができるプレコート鋼板に
係り、特には、耐汚染性および耐候性に優れた艶消し性
プレコート鋼板に関する。
〔従来の技術〕
近年、建築内外装材、家電製品、器物、自動車内装材等
の製品を製造する業界′において、より高級感のある艶
消し性プレコート鋼板についての要望が強くなっている
このような要望に対して、いくつかの艶消し性プレコー
ト鋼板が開発されている。そのような鋼板として、粒径
5ないし20μのシリカ、アルミナ等の無機粉末を含む
塗料を鋼板に適用したものがあり、あるいは粒径5ない
し20tnsのナイロン、ポリプロピレン等の熱可塑性
樹脂粉末を含む塗料を鋼板に適用したものがある。これ
らのうち、無機粉末を含む塗料を適用したプレコート鋼
板は、外観が単に艶消し状になっているにすぎない。質
感においては、通常の塗装鋼板と同様であり、鋼板の持
つひやり感があり、装飾性の点で充分ではない。
これに対して、熱可塑性樹脂粉末を含む塗料を適用した
プレコート鋼板は、半艶消し外観を示し、マット調の質
感があり、無機粉末を含む塗料を適用したプレコート鋼
板に比べてやや優れた高級感を示す。しかしながら、こ
のプレコート鋼板にも鋼板特有のひやり感があり、また
艶消し性の点て不充分である。
ところで、コンクリート壁面やプラスチック基材用の装
飾塗料として、着色弾性ポリマービーズ(架橋した着色
球状樹脂粉末)と弾性樹脂バインダーを含む塗料が知ら
れている。この塗料は、前記基材に多彩色の超艶消し外
観と、クロス調のソフトな感触を与える。
〔発明が解決しようとする課題〕
そこで、本発明者らは、上記着色弾性ポリマビーズと弾
性樹脂バインダーを含む塗料を鋼板に適用することによ
り装飾性の優れた高級プレコト鋼板が得られるものと考
えた。しかしながら、上記コンクリート壁面またはプラ
スチック基材用の装飾塗料では、通常、弥性着色ポリマ
ービーズとして弾性ポリウレタン樹脂ビーズが、また弾
性樹脂バインダーとしてウレタン樹脂が用いられている
。このため、この塗料を鋼板にそのまま適用したとして
も、鋼板上に形成された塗膜は汚れやすいものとなる。
これに加えて、この塗膜は、日光、風雨等の天候条件に
対する抵抗力が弱く、これらにさらすことにより比較的
容易に劣化する傾向にある。
したがって、この発明は耐汚染性および1lii#侯性
に優れた艶消し性プレコート鋼板を提供することを目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明のプレコート鋼板は、バインダー樹脂および架
橋した着色球状樹脂粉末を含有する塗料組成物から形成
された塗膜を最上層に有するプレコート鋼板であって、
前記バインダー樹脂が架橋硬化可能なフッ素樹脂をベー
スとしてこれに硬化剤を配合したものであり、および/
または前記架橋した着色球状樹脂粉末が平均粒子径20
ないし150μsの架橋した球状フッ素樹脂粉末である
ことを特徴とする。
以下、この発明をさらに詳細に説明する。
本発明者らは、架橋した着色球状樹脂粉末およびバイン
ダー樹脂を含む塗料組成物から形成される塗膜が有する
優れた艶消し外観とクロス調のソフトな感触とを損なう
ことなく、さらに優れた耐汚染性および耐候性を備えた
プレコート鋼板を得るべく鋭意研究を行った。その結果
、架橋した着色球状樹脂粉末または樹脂バインダーのい
ずれか、もしくは両者をフッ素樹脂とすることにより上
述の条件を満足するプレコート鋼板を得ることができる
ことを見出した。
この発明のプレコート鋼板において、最上層の塗膜を形
成する塗料組成物は、 Ll)バインダー樹脂として、架橋硬化可能なフッ素樹
脂をベースとし、これに硬化剤を配合したバインダー樹
脂を含み、および/または、(b)架橋した球状樹脂粉
末として、架橋硬化したフッ素樹脂からなる、平均粒子
径20ないし150μの着色球状樹脂粉末、 を含有している。プレコート鋼板に、より優れた耐汚染
性および耐候性を付与する観点から、上記(a)および
(b)の両者が含有されていることが好ましい。
上記(a)においてベースとして用いるフッ素樹脂は、
架橋結合、例えばウレタン結合を形成することが可能な
樹脂である。このようなフッ素樹脂としては、フルオロ
オレフィン縮重合体か好ましく、特には、水酸基を有す
る含フツ素ポリオールが好ましい。
また、硬化剤としては、非黄変型ヘキサメチレンジイソ
シアネートおよびその重合体、ブロック化した非黄変型
ヘキサメチレンジイソシアネートおよびその重合体およ
びメラミン系硬化剤からなる群より選ばれるものが好ま
しく、特に、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシ
アヌレート体またはメチル化メラミン樹脂が好適に用い
られる。
前記フッ素樹脂と前記架橋剤との配合割合は、メラミン
樹脂を硬化剤として使用する場合、フッ素樹脂100重
量部に対して10ないし70重量部が適当である。また
、イソシアネート系硬化剤を硬化剤として使用する場合
には、フッ素樹脂の水酸u1モルに対してイソシアネー
ト基が0. 5ないし1.5モルとなるように配合する
のが好ましい。
上記(b)の架橋硬化したフッ素樹脂としては、フッ素
ウレタン樹脂が好適に用いられる。このフッ素ウレタン
樹脂は、球状フッ素ウレタン樹脂の形態でバインダー樹
脂中に配合されるが、この球状樹脂は従来用いられてい
る製造法により調製することができる。例えば、高剪断
力下でフッ素樹脂を分散媒中に分散させ、次いで架橋剤
であるイソシアネートと反応させる方法、またはフッ素
樹脂およびイソシアネートを分散媒中に分散させ、凝集
防止剤の存在下で反応させる方法によって調製すること
ができる。
球状フッ素樹脂の平均粒子径は、20ないし150μで
あることが好ましい。平均粒子径が20μ未満である場
合にはクロス調のソフトな質感が損なわれ、1.504
をこえる場合にはごつごつした不均質な塗膜となり装飾
性が損なわれる傾向にある。
球状フッ素樹脂は、塗膜を形成する塗料組成物中に、塗
膜固形分の30〜80容量%含有されることが好ましい
。含有量が30容量%未満である場合には、艶消し外観
を有する塗膜を得ることが困難になり、光沢を生じるよ
うになると共にクロス調のソフトな感触が損なわれる傾
向にある。また、含有量が80容量%をこえる場合には
、形成された塗膜中にクラックが生じ易くなる。
この発明のプレコート鋼板において、フッ素樹脂がバイ
ンダー樹脂のベースとなる場合には、上記球状フッ素樹
脂の代わりに、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、
ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、アクリルポリオール樹
脂、それらの変性樹脂等からなる球状樹脂粉末を使用す
ることもできる。
しかしながら、上述したように、プレコート鋼板により
優れた耐汚染性および耐候性を付与する観点から、上記
球状フッ素樹脂が好ましい。
また、架橋した着色球状樹脂粉末が球状フッ素樹脂であ
る場合には、バインダー樹脂としてポリウレタン樹脂、
エポキシ樹脂、アクリル樹脂、アクリルポリオール樹脂
、ポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、クロロブレン樹
脂、およびそれらの変性樹脂を使用することができる。
しかしながら、この場合においても、プレコート鋼板に
より優れた耐汚染性および耐候性を付与する観点からバ
インダー樹脂は上記フッ素樹脂が好ましい。
この発明のプレコート鋼板において、着色球状樹脂粉末
は顔料や染料により所望の色に着色されている。バイン
ダー樹脂に配合する際には、1色のものを単独で使用す
ることも、2色以上のものを混合して使用することもで
きる。
この発明のプレコート鋼板は、冷延鋼板、亜鉛系メツキ
綱板、あるいはそれらにリン酸塩、クロメート等によっ
て化成処理を施したものを原板として使用することがで
きる。また、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系、ウレタ
ン変性エポキシ樹脂系またはポリエステル樹脂系の下塗
り層を形成し、上記塗料と鋼板との密着性を向上させる
ことができる。
この発明のプレコート鋼板は、これらの鋼板に上記塗料
組成物を、たとえば静電エアレススプレー塗装機、ロー
ルコータ、フローコータ等を用いて塗布することにより
製造することができる〔実施例〕 以下、この発明の実施例および比較例を挙げ、この発明
をより詳細に説明する。
実施例1〜3および比較例1 まず、電気亜鉛メツキ鋼板(板厚0.5mm、亜鉛付着
量20 g / rd )にクロメート処理(関西ペイ
ント■製コスマー■50、金属クロム換算付着量50 
mg / rrr )を施し、その上にウレタン変性エ
ポキシ樹脂系ブライマー(日本油脂■製、WP−3)を
5μの厚さに塗装したプライマー塗装鋼板を以下の実施
例および比較例の原板とした。次に、各々第1表に記す
ベース樹脂、硬化剤および架橋した着色球状樹脂粉末(
白色粉末)を配合分散させ、シンナー(ツルペッツ 1
05/メチルイソブチルケトン/シクロヘキサノン/エ
チルセロソルブ−4/2/2/2  (重量比))で適
宜希釈して塗料組成物とした。この塗料組成物を上記原
板表面に静電エアレススプレー塗装機を用いて乾燥膜厚
40μ―となるように塗布した後、硬化剤にメチル化メ
ラミン樹脂を用いたものは140℃で30分間、それ以
外のものは25℃で7日間乾燥させた。これら実施例お
よび比較例において、ベース樹脂と硬化剤との配合割合
は、硬化剤にメチル化メラミン樹脂を用いたものはベー
ス樹脂100重量部に対して43部、それ以外はすべて
NGOloH−1/1となる割合である。また、架橋し
た着色球状樹脂粉末の配合割合はすべて塗膜固形分の6
0容量%である。
第1表において、フッ素樹脂としてはルミフロンL20
0 (旭硝子沖社製)、アクリルポリオールとしてはデ
ィスモーフエンA365 (住友バイエルウレタン■社
製)、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレ
ート体としてはコロネートEH(日本ポリウレタン■社
製)、メチル化メラミンとしてはサイメル303(三井
すイアナミツド■社製)およびトリレンジイソシアネー
トとしてはコロネートT−80(日本ポリウレタン■社
製)をそれぞれ用いた。
上記実施例において着色球状樹脂粉末として使用したフ
ッ素ウレタンビーズは、フッ素樹脂(ルミフロンL20
0 )およびヘキサメチレンジイソシアネートのイソシ
アヌレート体(コロネートEH)をNC010H−1/
1となるように配合し、これに酸化チタン(石屋産業■
社製、R820)を着色球状樹脂粉末中に50重量%含
有されるように配合することにより調製した。また、上
記実施例および比較例において着色球状樹脂粉末として
使用した弾性ウレタンビーズは、アクリルポリオール(
ディスモーフエンA365 )およびヘキサメチレンジ
イソシアネートのイソシアヌレート体(コロネートEl
l)をNC010H−1/1となるように配合し、これ
に酸化チタン(石屋産業■社製R820)を着色球状樹
脂粉末中に50重量%含有されるように配合することに
より調製した。
得られた塗装鋼板について塗膜の耐汚染性、耐候性およ
び感触(指触)を測定し、第1表に併記した。ここで、
耐汚染性は、まず塗膜表面を赤色油性マジック(内円洋
行製)で汚染し、これを常温で24時間放置した後に溶
剤(エタノール/石油ベンジン−1/1(重量比))を
用いて拭き取り、その前後の色差(ΔE)を比較するこ
とにより評価した。表には色差(ΔE)の値を記した。
また、耐候性は、サンシャインウェザ−(ブラックパネ
ル温度63℃、湿度60%RH,水スプレー12分/時
)に2000時間さらした後の塗装鋼板の光沢度(60
0での鏡面反射率)をグロスメーターを用いて測定し、
サンシャインウェザにさらす前の光沢度に対する割合(
光沢保持率)として求めた。
第1表 第1表から明らかなように、この発明の実施例は、良好
な感触を損なうことなく優れた耐汚染性および耐候性を
示す。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明のプレコート鋼板は、付着した
汚れを容易に落とすことができ、また雨や日光などに長
時間さらしても変色等を起こさない優れた艶消しプレコ
ート鋼板である。したがって、この発明のプレコート鋼
板は、建築内外装材、家電製品、器物、自動車内装材等
の装飾性および装飾的耐久性が要求される高級製品用の
素材として有用であり、特に屋外での使用に最適である

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)バインダー樹脂および架橋した着色球状樹脂粉末
    を含有する塗料組成物から形成された塗膜を最上層に有
    するプレコート鋼板であって、前記バインダー樹脂が架
    橋硬化可能なフッ素樹脂をベースとしてこれに硬化剤を
    配合したものであり、および/または前記架橋した着色
    球状樹脂粉末が平均粒子径20ないし150μmの球状
    フッ素樹脂粉末であるプレコート鋼板。
  2. (2)前記硬化剤が非黄変型ヘキサメチレンジイソシア
    ネートおよびその重合体、ブロック化した非黄変型ヘキ
    サメチレンジイソシアネートおよびその重合体、および
    メラミン系硬化剤からなる群より選ばれるものである請
    求項1に記載のプレコート鋼板。
JP21303489A 1989-08-21 1989-08-21 プレコート鋼板 Expired - Lifetime JP2808711B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11291395A (ja) * 1998-04-06 1999-10-26 Nippon Steel Corp 耐候性及び耐衝撃密着性に優れたプレコート塗装鋼板とその用途
JP2004216789A (ja) * 2003-01-17 2004-08-05 Yodogawa Steel Works Ltd 落書き防止金属板
JP2006126822A (ja) * 2004-09-30 2006-05-18 Dainippon Ink & Chem Inc 光拡散フィルム
JP2021050281A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 スターライト工業株式会社 塗膜、粉体塗料、塗工物及び塗装方法

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