JPH037654B2 - - Google Patents

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JPH037654B2
JPH037654B2 JP27393984A JP27393984A JPH037654B2 JP H037654 B2 JPH037654 B2 JP H037654B2 JP 27393984 A JP27393984 A JP 27393984A JP 27393984 A JP27393984 A JP 27393984A JP H037654 B2 JPH037654 B2 JP H037654B2
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JP
Japan
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ethylenedioxy
hydroxyethyl
naphthoate
hydroxy
bis
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JP27393984A
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English (en)
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JPS61152641A (ja
Inventor
Hiroo Inada
Shunichi Matsumura
Hiroyuki Umetani
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規な6,6′−(エチレンジオキシ)
ジ−2−ナフトエ酸誘導体及びその製造法に関す
るものである。更に詳しくは、ビス(β−ヒドロ
キシエチル)6,6′−(エチレンジオキシ)ジ−
2−ナフトエート及びその製造法に関するもので
ある。
従来技術 従来、種々の芳香族ジカルボン酸が知られてお
り、ポリエステル、ポリアミド等の如き縮合重合
体の原料として広く利用されている。例えば、テ
レフタル酸は、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リテトラメチレンテレフタレート、ポリパラフエ
ニレンテレフタルアミド等の原料として工業的に
使用されているし、その他イソフタル酸もポリマ
ー用原料として使用されている。また、ナフタレ
ンジカルボン酸を原料としたポリエステルのポリ
エチレンナフタレートは、ポリエチレンテレフタ
レートに比べ、機械的、熱的に更に高性能である
ことも知られている。
発明の目的 本発明者らは、これらポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンナフタレート等より更に高性
能なポリエステルの原料となり得る新規なジカル
ボン酸について研究を進めた結果、本発明に到達
した。本発明の目的は、新規なビス(β−ヒドロ
キシエチル)6,6′−(エチレンジオキシ)ジ−
2−ナフトエート及びその製造法を提供すること
にある。
発明の構成 本発明の前記目的は、下記式 で表わされるビス(β−ヒドロキシエチル)6,
6′−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエート
によつて達成される。また、該ビス(β−ヒドロ
キシエチル)6,6′−(エチレンジオキシ)ジ−
2−ナフトエートは2−ヒドロキシ−6−ナフト
エ酸エステルのアルカリ金属塩と1,2−ジハロ
ゲン化エタンとを、溶媒または反応剤をも兼ねる
エチレングリコールの存在下で反応させる方法に
よつて製造される。
本発明において、2−ヒドロキシ−6−ナフト
エ酸エステルのアルカリ金属塩とは、下記構造式 ここでRは1価の有機基であり、Mはアルカリ
金属である。上記構造式中のRとしてはβ−ヒド
ロキシエチルエステルが最も好ましいが、その他
に炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数6〜10
のシクロアルキル基、炭素数6〜10のアリール基
等でもよく、具体的にはメチル、エチル、プロピ
ル、シクロヘキシル、フエニル、トリール等が好
ましく例示される。また、アルカリ金属として
は、ナトリウム、カリウムが好ましい。
上記2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸エステル
のアルカリ金属塩の合成は、あらかじめ2−ヒド
ロキシ−6−ナフトエ酸エステルをアルカリ金属
源と反応せしめてもよいし、また、両原料をビス
(β−ヒドロキシエチル)6,6′−(エチレンジオ
キシ)ジ−2−ナフトエートを製造する系で合成
してもよい。
アルカリ金属源としては、前記アルカリ金属及
びそのアルコラート、例えばメチラート、エチラ
ート、β−ヒドロキシエチラートや、反応等によ
り水を生成することのない弱酸塩、例えば炭酸塩
等が好ましく用いられる。アルカリ金属源の使用
量は、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸エステル
に対し0.5〜1.5モル%、より好ましくは0.7〜1.2
モル%、特に好ましくは0.8〜1.0モル%程度であ
る。
また、1,2−ジハロゲン化エタンとしては、
1,2−ジクロロエタン、1,2−ジブロモエタ
ンが好ましい。該1,2−ジハロゲン化エタンの
使用量は2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸エステ
ル成分に対し0.2〜1.5モル%、より好ましくは0.3
〜1.0モル%、特に好ましくは0.4〜0.7モル%程度
である。
溶媒又は反応剤をも兼ねる溶媒としては、エチ
レングリコールを使用することが必要である。な
ぜならば、エチレングリコールは、溶媒としての
使用のみならず、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ
酸エステルをエステル交換する反応剤としての作
用をも持つているからである。
また、その使用量は、2−ヒドロキシ−6−ナ
フトエ酸エステルに対して100重量%以上、より
好ましくは200〜3000重量%、特に好ましくは300
〜2000重量%程度である。なお、他種有機溶媒を
エチレングリコールに対し少割合混合して使用し
てよく、かかる溶媒としては、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等
の如きアミド類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等の如きエーテル頼;メタノール、エタノー
ル、プロパノール等の如きアルコール類;アセト
ン、メチルイソブチルケトン等の如きケトン類;
ジメチルスルホキシドなどが例示される。
反応温度は好ましくは50〜200℃、特に好まし
くは60〜180℃である。なお、アルカリ源として
炭酸塩を使用する場合には70〜140℃とするのが
特に好ましい。
ビス(β−ヒドロキシエチル)6,6′−(エチ
レンジオキシ)ジ−2−ナフトエートは以上述べ
た方法によつて好ましく製造できるが、2−ヒド
ロキシ−6−ナフトエ酸のβ−ヒドロキシエチル
以外のエステルを用い、エチレングリコール以外
の溶媒を用いる他は上述と同様に反応させて得ら
れる6,6′−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフ
トエ酸エステルを従来公知の方法でエチレングリ
コールとエステル交換反応せしめることによつて
も製造することができる。
得られたビス(β−ヒドロキシエチル)6,
6′−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエート
は再結晶の如き精製法で精製することが好まし
い。かゝるエステルの再結晶溶媒としてはエタノ
ール、プロパノール、エチレングリコール等の如
きアルコール類;ジオキサンの如きエーテル類;
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンの
如きケトン類;その他N,N−ジメチルホルムア
ミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキ
シド等が例示され、これらのうち特にエチレング
リコールが好ましい。
発明の効果 本発明のビス(β−ヒドロキシエチル)6,
6′−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエート
はポリエステルの製造原料として有用である。例
えば該ビス(β−ヒドロキシエチル)6,6′−
(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエートそれ
自体を重縮合せしめて得られるポリエステルは
295℃に近い融点を有し、かつ高ヤング率の成形
品を溶融成形で製造できるという特徴を有する。
実施例 以下実施例を掲げて本発明を詳述する。
なお、赤外吸収スペクトル(IR)はヌジヨー
ルを使用して測定した。
実施例 1 エチレングリコール4に金属ナトリウム57g
を加えて反応させた後、2−ヒドロキシ−6−ナ
フトエ酸エチルエステル540g及び1,2−ジブ
ロモエタン247gを加え、100℃で5時間反応させ
た。反応終了後、析出した固体を濾過、水洗い、
更にエチレングリコールで再結晶する事により、
ビス(β−ヒドロキシエチル)6,6′−(エチレ
ンジオキシ)ジ−2−ナフトエート150gを得た。
このエステルの融点は239〜240℃であり、IRは
図面に示すとおりである。更にこのエステルの元
素分析結果は次の通りであつた。
実験値 理論値 C(%): 68.6 68.5 H(%): 5.5 5.3 実施例 2 エチレングリコール100c.c.に金属ナトリウム
1.14gを加えて反応させた後、2−ヒドロキシ−
6−ナフトエ酸メチルエステル10.8g及び1,2
−ジクロルエタン2.52gを加え、オートクレーブ
中で3時間150℃に加熱し、反応させた。あとは、
実施例1と同様に処理し、融点239〜240℃の固体
2.5gを得た。IRは実施例1と同じであつた。
実施例 3 2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸のβ−ヒドロ
キシエチルエステル23.2g、ジクロルエタン4.9
g、無水炭酸カリウム13.8g、エチレングリコー
ル200c.c.を撹拌機付オートクレーブに仕込み130℃
で5時間反応せしめた。あとは実施例1と同様の
処理をし、白色固体7.9gを得た。融点239〜240
℃であり、IRは実施例1のものと一致した。
【図面の簡単な説明】
添付図面は、本発明の実施例1で得られたビス
(β−ヒドロキシエチル)6,6′−(エチレンジオ
キシ)ジ−2−ナフトエートの赤外吸収スペクト
ル(IR)を示すものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式 で表わされるビス(β−ヒドロキシエチル)6,
    6′−エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエート。 2 2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸エステルの
    アルカリ金属塩と1,2−ジハロゲン化エタンと
    をエチレングリコール中で反応させることを特徴
    とするビス(β−ヒドロキシエチル)6,6″−
    (エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエートの製
    造法。
JP27393984A 1984-12-27 1984-12-27 ビス(β−ヒドロキシエチル)6,6′−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ−ト及びその製造法 Granted JPS61152641A (ja)

Priority Applications (1)

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JP27393984A JPS61152641A (ja) 1984-12-27 1984-12-27 ビス(β−ヒドロキシエチル)6,6′−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ−ト及びその製造法

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JP27393984A JPS61152641A (ja) 1984-12-27 1984-12-27 ビス(β−ヒドロキシエチル)6,6′−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ−ト及びその製造法

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JPS61152641A JPS61152641A (ja) 1986-07-11
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JP2010106016A (ja) * 2008-10-02 2010-05-13 Nissan Chem Ind Ltd 6,6′−(アルキレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸ジエステル化合物の製造方法

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