JPH037612Y2 - - Google Patents

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JPH037612Y2
JPH037612Y2 JP16477687U JP16477687U JPH037612Y2 JP H037612 Y2 JPH037612 Y2 JP H037612Y2 JP 16477687 U JP16477687 U JP 16477687U JP 16477687 U JP16477687 U JP 16477687U JP H037612 Y2 JPH037612 Y2 JP H037612Y2
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shaft
outer cylinder
shielding member
heat shielding
heat
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JP16477687U
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、インタミーデイトシヤフトとステア
リングシヤフトとを連結するステアリング装置の
軸継手構造に関する。
従来の技術 従来、自動車のステアリング装置に用いられる
軸継手としては、第4図に示した構造のものが提
案されている(特開昭60−184716号公報参照)。
すなわちインタミーデイトシヤフト1とステアリ
ングシヤフト2とは軸継手3を介して連結されて
おり、該軸継手3は、前記インタミーデイトシヤ
フト1の一端部に形成された内筒4と、該内筒4
に防振ゴム5を介して外嵌結合された外筒6とか
らなる。該外筒6には第1軸7が遊挿されてお
り、該第1軸7には第2軸8が直交固着され、該
第2軸8は前記ステアリングシヤフト2の端部に
形成されたヨーク9に遊挿されている。なお図中
10は、前記内筒4と防振ゴム5間に介挿された
内側スペーサ、11は前記防振ゴム5と外筒6間
に介挿された外側スペーサである。
かかる構造において、前記インタミーデイトシ
ヤフト1を介してパワーステアリングポンプ(図
外)の振動音が伝達されると、該振動音は防振ゴ
ム5によつて減衰され、したがつて前記ステアリ
ングシヤフト2を介して客室内に伝達される前記
振動音を低減し得るのである。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら今日においては、運転席の足元ス
ペースを充分に確保すべく、前記軸継手3はエン
ジンルーム内に配設されるようになつており、こ
のため防振ゴム5は熱源となるエンジンからの輻
射熱により加熱されて減衰性能が早期に低下して
しまう。したがつて防振ゴム5に関しては、その
減衰性能に優先して耐熱性能に優れるものを選定
しなければならず、優れた減衰性能を有するにも
かかわらず耐熱性において劣る結果使用できない
ものが存在し、車室内への振動音侵入を許容して
いるのが実情であつた。
無論エンジンルーム内に前記熱源となるエンジ
ンと軸継手3間を遮蔽する遮熱板を配設するよう
にすれば、前記防振ゴムの熱影響を回避すること
が可能となる。しかしエンジンルームは、各種機
能部品が集中的に配置されて既に過密状態となつ
ており、前記遮熱板を配設するスペースを確保す
るには大幅なエンジンルーム内の配置レイアウト
の変更を余義なくされてしまい好ましいものでは
ない。
本考案はこのような従来の実情に鑑みてなされ
たものであり、エンジンルーム内のスペースに影
響を及ぼすことなく、しかもより効果的に防振ゴ
ムの遮熱を行うことも可能にしたステアリング装
置の軸継手構造を提供するものである。
問題点を解決するための手段 前記問題点を解決するために本考案にあつて
は、車体エンジンルーム内に、パワーステアリン
グギヤ等に連係されたインタミーデイトシヤフト
と、車室内に延設されたステアリングシヤフトと
を連結する軸継手が配設され、該軸継手は前記イ
ンタミーデイトシヤフトの端部に形成された内筒
と、前記ステアリングシヤフトの端部に軸支さ
れ、防振ゴムを介して前記内筒に外嵌結合された
外筒とからなる構造において、前記軸継手は傾斜
配置されるとともに、前記外筒にはその外周面を
覆う筒状遮熱部材が配設され、該筒状遮熱部材は
複数部位を前記外周面に点接させて外筒に嵌合固
着され、これによつて該外筒と筒状遮熱部材との
間に通気空間が形成される一方、該筒状遮熱部材
の両端部には通気開口が形成されている。
作 用 前記構成において、エンジンルーム内の熱源か
らの直接的な輻射熱は、外筒の外周面を覆う筒状
遮熱部材によつて遮断される。このとき筒状遮熱
板自体は、前記輻射熱によつて加熱されるが、該
筒状遮熱部材は前記外筒に点接触しているのみで
あることから、加熱された筒状遮熱部材から外筒
に伝導する熱は、微小量となる。
又前記軸継手が、傾斜配置されることによつ
て、前記筒状遮熱部材の両端部に形成された通気
開口は、その一方が下部に他方が上部に位置する
こととなる。したがつて前記外筒に伝導した微小
量の熱や、加熱された筒状遮熱部材の熱によつ
て、外筒と筒状遮熱部材間の通気空間内の温度が
上昇すると、空気の対流現象によつて、通気空間
内の高温空気は上部に位置する他方の通気開口か
ら外部に流出するとともに、下部に位置する一方
の通気開口から通気空間内に低温空気が流入す
る。このため前記微少な熱の伝導によつて加熱さ
れた外筒は、通気空間内を一方の通気口から他方
の通気口に向つて流れる空気により放熱冷却され
る。したがつて外筒を介して防振ゴムに伝達され
る熱は、低減し防振ゴムの温度上昇は抑制され
る。
実施例 以下本考案の一実施例について図面に従つて説
明する。すなわち第1図に示したように、車体に
はダツシユパネル12によつて客室13とエンジ
ンルーム14とが隔成されており、前記ダツシユ
パネル12の客室13側にはブラケツト15を介
してステアリングコラム16が取り付けられてい
る。該ステアリングコラム16にはエンジンルー
ム14側に突出するステアリングシヤフト2が嵌
挿されており、該ステアリングシヤフト2は図示
したように斜状配置された軸継手17を介してイ
ンタミーデイトシヤフト1に連結されている。前
記軸継手17は、インタミーデイトシヤフト1の
一端部に形成された内筒4と、該内筒4に防振ゴ
ム5を介して外嵌結合された外筒6とからなり、
該外筒6の外周面18には、複数の凹部19が形
成されている。又前記外筒6の端部には第1軸7
が遊挿されており、該第1軸7には第2軸8が直
交固着され、該第2軸8は前記ステアリングシヤ
フト2の端部に設けられたヨーク9に遊挿されて
いる。
一方筒状遮熱部材20は第3図にも示したよう
に円筒部21と、該円筒部21の一端に一体に成
形されたテーパー部22とからなり、両端部には
通気開口23,24が設けられているとともに、
前記円筒部21には、内部方向に没入する複数の
エンボス25…が形成されている。
そしてこの筒状遮熱部材20は、エンボス25
を前記凹部19に点接触させて外筒6に嵌合固着
され、これによつて外筒6の外周面18は筒状遮
熱部材20により覆われているとともに、該筒状
遮熱部材20と前記外筒6との間には通気空間2
6が隔成されている。
以上の構成に係る本実施例において、前記外筒
6の外周面18は筒状遮熱部材20によつて覆わ
れていることから、ステアリングシヤフト2の回
転に伴つて軸継手17が回転しても、エンジンル
ーム14内に配設された熱源であるエンジンから
の直接的な輻射熱は、前記外周面18の全体に亘
つて遮断される。このとき筒状遮熱部材20自体
は前記輻射熱によつて加熱されてしまうが、該筒
状遮熱部材20は前記エンボス25によつて外筒
6と点接触しているのみであることから、加熱さ
れた筒状遮熱部材20から外筒6に伝導する熱
は、微小量となる。
又前記軸継手17は傾斜配置されていることか
ら、一方の通気口23は下部に、他方の通気開口
24は上部に位置するとともに、前記通気空間2
6は傾斜状に延在することとなる。したがつて前
記外筒6に伝導した微小量の熱や、加熱された筒
状遮熱部材20の熱によつて、前記通気空間26
内の温度が上昇すると、空気の対流現象によつ
て、第1図に示したように上部に位置する通気開
口24からは通気空間26内の高温空気Hが流出
するとともに、下部に位置する通気開口23から
は低温空気Cが通気空間26内に流入する。この
ため前記微小な熱の伝導によつて加熱された外筒
6は、通気空間26内を下部の通気開口23から
上部の通気開口24に向つて流れる空気により放
熱冷却される。よつて外筒6を介して防振ゴム5
に伝達される熱は低減し軸継手17をエンジンル
ーム14内に配設しても防振ゴム5の温度上昇は
抑制される。このため、エンジンルーム14内の
熱影響により防振ゴム5が加熱されて硬化してし
まうようなことはなく、所要の減衰性能を長期に
渡つて維持することが可能となるのみならず、軸
継手17をエンジンルーム14内に配設しても耐
熱性を問うことなく優れた減衰特性を有する防振
ゴム5を選定、使用することが可能となる。
しかも筒状遮熱部材20は、エンボス25を凹
部19に点接触させることにより外筒6に嵌合固
着されていることから他に固着部材を要すること
なく、又嵌合作業のみによつて取り付けを行なう
ことができ、低コストにて実用することができ
る。さらに筒状遮熱部材20は、外筒6自体に嵌
合固着されていることから、エンジンルーム14
内にエンジンと軸継手17間を遮蔽する遮熱板を
配設した場合のように、新たに遮熱板の配置スペ
ースをエンジンルーム内に設ける必要はなく、エ
ンジンルーム内の配置レイアウトを変更せずに現
行車両に実用することも可能となるものである。
考案の効果 以上説明したように本考案は、エンジンルーム
内に配設され、防振ゴムを介して内筒に外嵌結合
された外筒を有するステアリング装置の軸継手に
おいて、前記外筒には、その外周面を覆う筒状遮
熱部材が点接触して嵌合固着される構成とした。
よつて前記エンジンルーム内の熱源からの直接的
な輻射熱を筒状遮熱部材によつて遮断することが
できるとともに、筒状遮熱部材から外筒への熱伝
導を微小に抑えることができる。又前記軸継手は
傾斜状に配設されるとともに、外筒と筒状遮熱部
材間には通気空間が形成され、筒状遮熱部材の両
端部には通気開口が形成される構成とした。よつ
て前記通気空間は斜状に延在し、該通気空間内の
高温空気を上部に位置することとなる一方の通気
開口から外部に流出させることができるととも
に、下部に位置することとなる他方の通気開口か
ら低温空気を通気空間内に流入させることができ
る。したがつて前記外筒を通気空間内を流れる空
気により放熱冷却することができ、前述したよう
に外筒への熱伝導が微小であることとも相俟つて
外筒の温度上昇を抑制することができる。したが
つて該外筒と内筒間に介挿されている防振ゴムの
温度上省を抑制して、該防振ゴムの減衰性能を長
期に適正に維持することが可能となるのみなら
ず、耐熱性を問うことなく優れた減衰特性を有す
る防振ゴムを使用することを可能にする。又筒状
部材は他の固着部材を要することなく外筒に嵌合
固着されていることから、部品点数も少なく、又
取付作業も簡易であつて、低コストにて実用し得
るとともに、エンジンルーム内へのスペース的な
影響を及ぼすこともなく、エンジンルーム内の配
置レイアウトを変更せずに実用することも可能に
するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2
図は第1図−線に相当する断面図、第3図は
同実施例に係る筒状遮熱部材の側面図、第4図は
従来のステアリング装置の軸継手を示す一部破断
側面図である。 1……インタミーデイトシヤフト、2……ステ
アリングシヤフト、3,17……軸継手、4……
内筒、5……防振ゴム、6……外筒、18……外
周面、20……筒状遮熱部材、23,24……通
気開口、26……通気空間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体エンジンルーム内に、インタミーデイトシ
    ヤフトとステアリングシヤフトとを連結する軸継
    手が配設され、該軸継手は前記インタミーデイト
    シヤフトの端部に形成された内筒と、前記ステア
    リングシヤフトの端部に軸支され、防振ゴムを介
    して前記内筒に外嵌結合された外筒とからなる構
    造において、前記軸継手は傾斜配置されるととも
    に、前記外筒には、その外周面を覆う筒状遮熱部
    材が、点接触して嵌合固着され、該筒状遮熱部材
    と前記外筒との間に通気空間が隔成される一方、
    前記筒状遮熱部材の両端部には通気開口が形成さ
    れたことを特徴とするステアリング装置の軸継手
    構造。
JP16477687U 1987-10-28 1987-10-28 Expired JPH037612Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16477687U JPH037612Y2 (ja) 1987-10-28 1987-10-28

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16477687U JPH037612Y2 (ja) 1987-10-28 1987-10-28

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Publication Number Publication Date
JPH0169915U JPH0169915U (ja) 1989-05-10
JPH037612Y2 true JPH037612Y2 (ja) 1991-02-26

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ID=31450669

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16477687U Expired JPH037612Y2 (ja) 1987-10-28 1987-10-28

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4875569B2 (ja) * 2007-08-22 2012-02-15 倉敷化工株式会社 ストッパー及び防振ブッシュ
JP2012032000A (ja) * 2011-09-20 2012-02-16 Kurashiki Kako Co Ltd ストッパー及び防振ブッシュ

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Publication number Publication date
JPH0169915U (ja) 1989-05-10

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