JPH0374407A - ゲル基材 - Google Patents

ゲル基材

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JPH0374407A
JPH0374407A JP1210422A JP21042289A JPH0374407A JP H0374407 A JPH0374407 A JP H0374407A JP 1210422 A JP1210422 A JP 1210422A JP 21042289 A JP21042289 A JP 21042289A JP H0374407 A JPH0374407 A JP H0374407A
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JP
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meth
acrylate
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pts
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Pending
Application number
JP1210422A
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English (en)
Inventor
Shuichi Takeyama
秀一 武山
Yoshinobu Ohashi
義暢 大橋
Tsunehide Yoneyama
米山 恒英
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takasago International Corp
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Takasago International Corp
Yokohama Rubber Co Ltd
Takasago Perfumery Industry Co
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Publication date
Application filed by Takasago International Corp, Yokohama Rubber Co Ltd, Takasago Perfumery Industry Co filed Critical Takasago International Corp
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
<aS上の利用分野〉 本発明は、ゲル基材に、香料、消臭剤、防虫剤、忌避剤
、誘引剤、殺虫剤、殺菌剤、くん蒸剤等の有効成分を保
持させ、室内その他の大気中に放置することにより、揮
散性の有効成分が徐々に大気中に揮散して、芳香、消臭
等の所期の効果を発揮するゲル組成物に用いるゲル基材
に関する。 〈従来の技術〉 各種のゲル基材中に揮散性物質を有効成分として含有す
る各種のゲル組成物が芳香剤、消臭剤、防虫剤、忌避剤
、誘引剤等に用いられている。 従来、このようなゲル組成物は、通常ポリビニルアルコ
ール等の水溶性ポリマーやステアリン酸ソーダ等の油溶
性ポリマーやカラギーナン等をゲル基材として用い、有
効成分とゲル基材とを一度加熱、溶解し、均一に混合し
たものを冷却、固化させて作製される。 例えば、特開昭56−89261号公報にはステアリン
酸ソーダ等をゲル基材として用いたものが、また特開昭
62−152464号公報、同62−152465号公
報には、カラギーナンをゲル基材として用いたものが開
示されている。 一方、特開昭57−166188号公報には、イソシア
ナート化合物をゲル基材として用いたものもある。 〈発明が解決しようとする課題〉 ところが、特開昭62−152464号公報、同62−
152465号公報に開示のもののように、カラギーナ
ン等をゲル基材とすると、有効成分を溶解して混合する
際に、加熱を必要とし、揮散性の有効成分が加熱によっ
て揮散したり熱によって変質したりする等の問題がある
。 また、ポリビニルアルコール等を基材とするものは
上記の問題点の他に、有効成分の溶剤が水溶性溶剤に限
定される問題がある。 また、特開昭56−89261号公報に示されるように
ステアリン酸ソーダ等を用いるものも、−旦加熱、溶解
させる必要があり、揮散性の有効成分が揮散、変質する
等の問題があり、またこれを用いたゲル組成物は、完全
な透明にならず、美観上問題がある。 また、イソシアナート化合物をゲル基材とするものは、
加熱を必要としない点で優れてはいるが、毒性が強く取
扱いが困難であり、また、吸水性のため組成物が不安定
で、使用可能な溶剤に制限がある(活性水素を有する溶
剤が使えない)などの問題がある。 また硬化物の表面に液ダレやタックがあるといった問題
もある。 本発明の目的は上記の問題点を解決した、製造時C加熱
が不要で、硬化前の有効成分の保存性が良く、低毒性、
無臭性、透明性、通気性などの優れた特性を有するゲル
基材を提供する。 さらに、本発明においては好ましくは、前記のゲル基材
において体積の大きなもの、いわゆる厚物にした際にも
好適に硬化することができ又、透明性、通気性に優れ、
さらに硬化物表面の液ダレやタックを防ぐことができる
ゲル基材を提供する。 本発明のさらなる目的は、このようなゲル基材を用い所
望の有効成分を保持させたゲル組成物を提供するもので
ある。 <amを解決するための手段〉 上記iN!題を解決するために、本発明は、光エネルギ
ーおよび/Iしたは過酸化物により重合可能なモノマー
および/またはオリゴマーを重合したものとを含有する
ゲル基材であって、前記モノマーおよび/またはオリゴ
マーが、 a)エチレン性不飽和結合を有するラジカル重合性化合
物100!量部ヒ、 b)ポリチオール化合物5〜500重量部と、 C)多官能アリル化合物5〜500重量部とを含有し、 d)前記a)  b)およびC〉の合計量100重量部
に対し重合開始剤0.1〜10重量部とを含み、 前記b)のチオール基/C)のアリル基のモル比が0.
5〜5であることを特徴とするゲル基材を提供する。 以下、本発明の詳細な説明する。 本発明のゲル基材は、光エネルギーおよび/または過酸
化物により重合可能なモノマーおよび/またはオリゴマ
ーを含有し、 好ましくは、前記モノマーおよび/またはオリゴマーが
、 a)エチレン性不飽和結合を有するラジカル重合性化合
物100重量部と、 b)ポリチオール化合物5〜5001!量部と、 C)多官能アリル化合物5〜5001!量部とを含有し
、 d〉前記a)  b)およびC)の合計量100重量部
に対し重合開始剤0.1〜101i量部とを含有するも
のである。 a)エチレン性不飽和結合を有するラジカル重合性化合
物としては、分子鎖末端にアクリロイル基もしくはメタ
クリロイル基を有する(メタ)アクリレート化合物、フ
マール酸、マレイン酸等の不飽和ジカルボン酸とエチレ
ングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコー
ルとからなる不飽和ポリエステル、スチレン等のビニル
化合物もしくはこれらの混合物が好適に用いられる。 本発明に用いられる(メタ)アクリレート化合物として
は 1分子中に1個以上・のウレタン結合を有し、末端に(
メタ)アクリロイル基を有するウレタン(メタ〉アクリ
レート; エポキシ樹脂より合成されるエポキシ(メタ)アクリレ
ート; ポリブタジェンを主骨格とするポリブタジェン(メタ)
アクリレート; エステル結合を主鎖とするオリゴエステル(メタ)アク
リレート; エーテル結合を主鎖とするポリエーテル(メタ)アクリ
レート等の(メタ)アクリル系オリゴマー: (メタ)アクリロイル基を1個有するモノ(メタ)アク
リレートモノマー; (メタ)アクリロイル基を2個以上有する多官能(メタ
)アクリレートモノマーが好適に用いられる。 ウレタン(メタ)アクリレートは、例えばポリオール成
分とイソシアナート成分と、末端(メタ)アクリロイル
基を導入するヒドロキシル基を有する(メタ)アクリレ
ート成分とから合成することができる。 このようなウレタン(メタ)アクリレートの合成に適用
されるポリオール成分とは、分子内に2個以上の水酸基
を有する合成高分子化合物であり、例えばポリエーテル
ポリオール化合物、ポリエステルポリオール化合物、ポ
リウレタンポリオール化合物、ポリヒドロキシポリオレ
フィン化合物等が例示される。 このようなポリエーテルポリオール化合物としては、 ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリブチレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル、ポリへキサメチレングリコール等のポリアルキレン
グリコール類;あるいはエチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイド、テトラヒドロフラン等のアルキレンオキ
サイドを、エチレングリコール、ジエチレングリコール
、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グ
リセロール、トリメチロールプロパン、1.3−ブタン
ジオール、1.4−ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、1.6−ヘキサンジオール、1.2゜6−ヘキ
サンジオール、ペンタエリスリトール等の多価アルコー
ルに付加せしめて得られるポリエーテルポリオール等が
例示される。 また、ポリエステルポリオール化合物ヒしては、 フタル酸、イソフタル酸、テ1/フタル酸、テトラヒド
ロフタル酸、テトラクロロフタル酸、テトラブロモフタ
ル酸、ヘキサヒドロフタル酸、ハイ暑ツク酸、ヘット酸
、コハク酸、マレイン酸、フマール酸、アジピン酸、セ
パシン酸、ドデセニルコハク酸、トリメリット酸、ピロ
メリット酸等の多塩基酸またはその無水物と、前記の多
価アルコールとの縮合反応はより得られるポリエステル
ポリオールが例示される。 また、ポリウレタンポリオール化合物としては、 ポリイソシアナート化合物またはその多量体と、これら
に対して過剰の多価アルコールとの付加反応によって得
られるポリウレタンポリオール; 前記のポリエーテルポリオール、ポリエーテルポリオー
ルヒ、ポリイソシアナート化合物によって得られるポリ
ウレタンポリオールが例示きれる。 さらに、ポリヒドロキシポリオレフィン化合物としては
、アクリルポリオール、ポリブタジェンポリオール、ポ
リイソプレンポリオール、水添ポリブタジェンポリオー
ル、水添ポリイソプレンポリオール等が例示される。 また、ウレタン(メタ〉アクリレートの合成に適用され
るイソシアナート成分としては、エチレンジイソシアナ
ート、プロピレンジイソシアナート、テトラメチレンジ
イソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、2
.4−トリレンジイソシアナート、2.6−トリレンジ
イソシアナート、フェニレンジイソシアナート、キシレ
ンジイソシアナート、ジフェニルメタン−4,4′−ジ
イソシアナート、ナフチレン−1,5−ジイソシアナー
ト、イソホロンジイソシアナート、1−メチル−2,4
−ジイソシアナートシクロヘキサン、1−メチル−2゜
6−ジイソシアナートシクロヘキサン、ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアナート等が例示される。 さらに、ウレタン(メタ)アクリレートの合成に適用さ
れる末t4(メタ)アクリロイル基を導入するヒドロキ
シル基を有する(メタ)アクリル酸エステル成分として
は、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ1ノート、4−ヒド
ロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−
3−クロロプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、
ε−カプロラクトン変性ヒドロキシ(メタ)アクリレー
ト等が例示される。 以上のようなポリオール成分、イソシアナート成分およ
びヒドロキシル基を有する(メタ)アクリレート成分を
用いてウレタン(メタ)アクリレートを合成するには、
まずポリオール成分とポリイソシアナート成分とを反応
させ、その後ヒドロキシル基を有する(メタ)アクリレ
ート成分を反応させる合成方法: ポリイソシアナート成分とヒドロキシル基を有する(メ
タ)アクリレート成分とを反応させ、その後ポリオール
成分を反応させる合成方法: 水リオール成分とポリイソシアナート成分とヒドロキシ
ル基を有する(メタ)アクリレート成分とを同時に反応
させる合成方法等が挙げられ、本発明においてはいずれ
の方法も適用可能である。 また、この際の反応温度は30〜120℃程度が好まし
い。 なお、上記の合成方法にてウレタン(メタ)アクリレー
トを合成する際の反応モル比は、ポリオール1モル社対
し、ポリイソシアナート1.2〜5.0モル、ヒドロキ
シル基を有する(メタ)アクリレート0.3〜5゜O−
eル程度が好ましく、特にヒドロキシル基とイソシアナ
ート基とのモル比OH/N COが1以上になるように
し、反応生成物中にイソシアナート基が残らないように
するのが好ましい。 上記のウレタン(メタ)アクリレートの合成に際しては
、必要に応じてハイドロキノン、ハイドロキノンモノメ
チルエーテル、tart−ブチルハイドロキノン等の重
合禁止剤を全量の100〜5000ppm程度、また、
トリエチルアよン、オクタン酸itスズ、ジブチルスズ
ジラウレート等のウレタン化触媒を全量の100〜50
00 p p m程1m加してもよい。 エポキシ(メタ)アクリレートは、ビス71ノールF型
エポキシ樹脂、ビス71ノールF型エポキシ樹脂、ノボ
ラック型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、脂肪族エ
ポキシ樹脂およびこれらの樹脂をNBR,ポリブタジェ
ン等のゴム、あるいはウレタン樹脂で変性したエポキシ
樹脂のグリシジルエーテル基に(メタ)アクリル酸、(
メタ)アクリル酸エステルを反応させて得られるもの等
が例示される。 ポリブタジェン(メタ)アクリレートは、例えば末端に
水酸基あるいはグリシジル基等の官能基をもったポリブ
タジェンオリゴマーと(メタ)アクリル酸とから得られ
るものである。 あるいは、末端官能基とジイソシアナート化合物とから
プレポリマー化し、さらにヒドロキシ(メタ)アクリレ
ート類と反応させて得られるものも好適に用いられる。 (メタ)アクリル系オリゴマーは、エステル結合を主鎖
とするポリエステル(メタ)アクリレート、エーテル結
合を主鎖とするポリエーテル(メタ)アクリレート等が
挙げられる。 このようなポリエステル(メタ)アクリレートは前記の
ポリエステルポリオールと(メタ)アクリル酸とから得
られるものである。 また、ポリエーテル(メタ)アクリレートは前記のポリ
エーテルポリオールと(メタ)アクリル酸とから得られ
るものである。 モノ(メタ)アクリレートモノマーとしては、 2−フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ノニルフ
ェノキシエチル(メタ)アクリレート、ノニルフェノー
ルプロピレンオキサイド付加物(メタ)アクリレート等
のアリーロキシアルキル(メタ)アクリレート類; 2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(
メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート
等のアルキル(メタ〉アクリレート類: 2−ヒドロキシ−3−)1ノキシブロビル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等のヒ
ドロキシアルキル(メタ)アクリレート類; 2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、4−メトキ
シブチル(メタ)アクリレート等のアルコキシアルキル
(メタ〉アクリレート類ニ ジクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロペンチル
(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレー
ト等のシクロアルキル(メタ)アクリレート類; ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート
等のシクロアルケニル(メタ)アクリレート類等が例示
される。 多官能(メタ)アクリレートモノマーは、1.6−ヘキ
サンシオールジ(メタ)アクリレート、ネオベンチルグ
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ポリブロビレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、2.2−ビス
【4−(メタ
)アクリロイロキシジェトキシフェニル】プロパン、水
添ジシクロベンタジエチルジ(メタ)アクリレート、下
記構造式のジ(メタ)アクリレート れ (上式においてRは水素原子またはメチル基を示すもの
である。)等の2官能(メタ)アクリレート; トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ト
リメチロールプロパンプロピレンオキサイド付加物トリ
(メタ)アクリレート、グリセリンプロピレンオキサイ
ド付加物トリ(メタ)アクリレート、トリス[(メタ〉
アクリロイロキシエチル]イソシアヌレート、ペンタエ
リスリトールトリ(メタ)アクリレート等の3官能(メ
タ)アクリレート; ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジ
ペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の
4官能以上の多官能(メタ)アクリレート等が例示され
る。 本発明に用いられる不飽和ポリエステルは、不飽和ジカ
ルボン酸と多価アルコールとから得られるものである。 不飽和ジカルボン酸としては、フマール酸、マレイン酸
、イタコン酸等が挙げられる。 また、多価アルコールとしては、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ジエチレングリコール等が挙げ
られる。 また、本発明に用いられるビニル化合物としては、スチ
レン、酢酸ビニル等が挙げられる。 本発明のゲル組成物のゲル基材としては、上記のものの
混合物も好適に用いられる。 このような化合物の分子量は、例えば、オリゴマーの場
合、好ましくは1000〜5000程度である。 b)また本発明において、ゲル基材中のポリチオール化
合物は、表面タックを改良するための必須成分である。 ポリチオール化合物としては、−分子中にチオール基を
2個以上有するものであり、例えばトリメチロールプロ
パントリス(チオグリコレート) ペンタエリスリトー
ルテトラキス(チオグリコレート)、トリメチロールプ
ロパントリス(β−チオプロピオネート)、ペンタエリ
スリトールテトラキス(チオプロピオネート)、1.4
−ブタンジオールジチオプロビオネート、エチレングリ
コールジチオグリコレート、商品名アデカハードナーE
H−317(旭電化工業)、ポリスルフィド樹脂等があ
る。 このポリチオール化合物b〉の含有量は、前記ラジカル
重合性化合物a)100重量部に対し、5〜500重量
部とするのがよい。  5重量部未満では液ダレ等が生
じ、500重量部超では光硬化性の低下、および揮散物
質との相溶性が低下するだけでなく、臭気が強くなるた
め好ましくない。 C)また、多官能アリル化合物は、ポリチオール化合物
と反応させるため、本発明のゲル基材中に加えられる。  多官能アリル化合物としては、−分子中にアリル基を
2個以上有するものであれば、特に限定されない。 例えば、ポリオール成分とイソシアナート成分と末端ア
リル基を導入するヒドロキシル基を有するアリル化合物
ヒから合成することができる。 ポリオール成分、イソ
シアナート成分は前記ウレタン(メタ)アクリレートで
例示したものと同一でよい。 また、ヒドロキシル基を
有するアリル化合物としてはアリルアルコール、エチレ
ンオキサイド変性アリルアルコール、プロピレンオキサ
イド変性アリルアルコール[CH2−CHCH20(C
H2Cl)r、 O)l、 R; H,C)13]ジア
リルフタレート樹脂等が挙げられる。 この多官能アリル化合物は、前記ラジカル重合性化合物
a)100重量部に対し、5〜500重量部とするのが
よい、 5重量部未満では液ダレが生じやす<、SOO
重量部超では硬化性の低下等の問題が生じる。 また、前記ポリチオール化合物b)のチオール基/多官
能アリル化合物C)のアリル基のモル比は、0.5〜5
であるのがよい。 チオール基/アリル基のモル比が0
.5未満では硬化性が低下し、5超ではゲル基材の貯蔵
安定性が低下し、硬化性および相溶性が悪くなる。 さらに、前記b)のチオール基のモル数が、a)のエチ
レン性不飽和基のモル数とC)のアリル基のモル数の和
よりも小さいのが好ましい、 チオール基のモル数がエ
チレン性不飽和基のモル数とアリル基のモル数の和より
大きいと、ゲル生成反応において未反応のチオール基が
残存し、生成したゲルにチオールの臭気かつ(からであ
る。 d)本発明に適用される重合開始剤は、通常の光重合社
用いられる光重合開始剤が好ましく、例えば2.2−ジ
メトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1−ヒドロキ
シシクロへキシルフXニルケトン、2−メチル−1−[
4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プ
ロパノン−1,2,4−ジエチルチオキサントン、ベン
ゾインイソブチルエーテル、2゜2−ジエトキシアセト
フ品ノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4′−イソプロピル−2−メチル
プロピオフェノン等が例示され、特に制限はない。 本発明のゲル基材におけるこのような光重合開始剤の含
有量は、好ましくは前述のa)ラジカル重合性化合物、
b)ポリチオール化合物およびC)多官能アリル化合物
の合計量100!量部に対して、0.1〜10!量部程
度である。 含有量が0.11量部未満では添加効果が
無く、また、10重量部を超えても添加効果は向上しな
い。 本発明においては、上記のような光重合開始剤のみなら
ず、必要に応じ、重合開始剤として過酸化物などを用い
てもよい。 過酸化物としては、ベンゾイルパーオキサイド、メチル
アセトアセテートパーオキサイド、メチルエチルケトン
パーオキサイド、アセチルアセトンパーオキサイド等が
ある。 さらに必要に応じて、硬化促進剤として、ナフ
テン酸コバルト、ジメチルアニリン等が例示される。 このような過酸化物の含有量は好ましくは前述のエチレ
ン性不飽和結合を有するラジカル重合化合物100重量
部に対して、0.1〜10重量部程度である。 含有量
がo、i重量部未満では添加効果が無く、また、10!
量部を超えても添加効果は向上しない。 光重合開始剤、過酸化物はそれぞれ複数を用いてもよく
、また、併用してもかまわない。 なお、併用する場合はその含有量が合計で0.1〜10
重量部程度であることが好ましい。 また、必要により、安定剤(熱重合禁止剤)例えば、ハ
イドロキノン、tert−ブチルハイドロキノン(TB
H)着色剤、増感剤、硬化促進剤、離型剤等を用いるこ
とが出来る。 本発明に用いる揮散性物質としては大気中に放置するこ
とにより、大気中に徐々に揮散して芳香、消臭等の所望
の有効成分としての効果を発揮するもので、通常芳香剤
としての香料、消臭剤、防虫剤、忌避剤、誘引剤、殺虫
剤、殺菌剤、くん蒸剤等が用いられる。 本発明のゲル基材に所望の有効成分を保持させたゲル組
成物において、好適に用いられる香料としては、シトロ
ネロール、ゲラニオール、ターピネオール、ベンジルア
ルコール、ジヒドロミルセノール、ジベンジルエーテル
、ベンズアルデヒド、シクラメンアルデヒド、リリアー
ル、ベンジルアセテート、リモネン、ベンジルベンゾエ
ート、タービニルアセテート等のテルペン系、アルコー
ル系、アルデヒド系、ケトン系、エステル系、フェノー
ル系の天然及び合成香料とそれらの混合物である調合香
料等が例示される。 また、消臭剤としては、フマール酸、クロトン酸、シト
ラコン酸等のα、β−不飽和カルボン酸及びそのエステ
ル、またアセチルアセトン、アセト酢酸エチル1、マロ
ン酸等の活性メチレン化合物等が例示される。 また、防虫剤としては、ナフタリン、ショウ脳、p−ジ
クロロベンゼン等が例示される。 また、忌避剤としては、ニーム抽出物、1゜8−シネオ
ール、フタル酸エステル等が例示される。 また、誘引剤としては、アルケニルアルコール類、アル
ケニルアルデヒド系のフェロモン類及びフラノン誘導体
等が例示される。 また、本発明においては必要により溶剤を配合すること
が出来る。 溶剤としては、アルコール系、ケトン系、エステル系等
、揮散性物質と硬化性樹脂との相溶性のよいものを適宜
用いることが出来る。 これらの溶剤の中には、香料としても用いられるものも
ある。 溶剤の例としては、ジエチルフタレート、ジプロピレン
グリコール、エチルカルピトール、ヘキシレングリコー
ル、3−メチル−3−メトキシブタノール、3−メチル
−3−メトキシブチルアセテート等が挙げられる。 さらに、香料としても用いる溶剤としては、ベンジルア
ルコール、ジベンジルエーテル、ベンジルアセテート、
メチルベンゾエート、ベンジルベンゾエート、シトロネ
ロール、ジヒドロミルセノール、ジヒドロターピネオー
ル、ゲラニオール、ターピネオール、ベンズアルデヒド
、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、
p−tartブチル−α−メチルヒドロキシシンナ主ツ
タアルデヒド、ゲラニルアセテート、リナリルアセテー
ト、タービニルアセテート、リモネン、ジペンテン等が
挙げられる。 これらのなかでは、ベンジルベンゾエート、ジエチルフ
タレート、ジプロピレングリコール、エチルカルピトー
ル、ヘキシレングリコール、3−メチル−3−メトキシ
ブタノール等がより好適に用いられる。 前述のゲル組成物において揮散性物質の量は、ゲル組成
物全体の2〜95重量%、より好1バは3〜50重量%
を用いることがよい。 揮散性物質が2重量%未満では芳香性、消臭性、防虫性
等で所望の効果を得ることが困難であり、95重量%を
越えて配合すると、相対的にゲル基材の量が少なくなっ
て、好適なゲル状物を得難くなる。 また、前述のモノマーまたはオリゴマーの好ましい配合
量はゲル組成物全体の3〜50重量%である。 3重量
%未満ではゲルを形威し難く、50重量%を趙えて配合
するとゲルが固くなりすぎて、揮散性物質の揮散速度が
遅くなる。 本発明のゲル基材より得られるゲル組成物は、通常上記
の各成分を充分に混合した後、ゲル基材を重合させてゲ
ル組成物を得るものである。 本発明におけるゲル基材
の重合方法は、各種モノマーおよび/またはオリゴマー
を光エネルギーまたは過酸化物で重合させ、ゲル状にす
る方法であって、これらの方法はいずれも通用可能であ
る。 また、この場合、重合温度は80℃以下、好1バ
は10〜60℃である。 〈実施例〉 以下に、実施例により本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。 (実施例1〜6) 下記表1に示されるように、各種a)エチレン性不飽和
結合を有するラジカル重合性化合物、b)ポリチオール
化合物、C)多官能アリル化合物、およびd)重合開始
剤を用い、3−メチル−3−メトキシブタノールを溶剤
とし、室温にて完全に混合してゲル基材を得た。 このゲル基材について下記試験方法を用いてその特性を
調べた。 結果を表1に示す。 試験方法 硬化性試験 内径4.5cmのガラスビンに50gのゲル基材をいれ
、紫外線ランプ(粉子電器産業社製「ブラックライトブ
ルー蛍光灯J 20WX5本、紫外線出力3.0Wx5
本、最大波長352nm)下5cmで、15分間照射し
ゲル化するかどうかをチエツクした。 表面液ダレ試験 硬化試験で得られたサンプルを横にして、表面に液ダレ
が生じるかどうかをチエツクした。 表面タック 硬化物の表面を手で触れ、手に樹脂が付着するかどうか
をチエツクした。 相溶性 硬化物の透明性を目視により判断し、透明で、濁りが全
く無い場合を相溶と決めた。 なお、ウレタンアクリレートおよびAHP−1000は
、次のようにして台底したものを用いた。 ウレタンアクリレート 2HEA/HDI /PPG −1000/HDI /
2HE^平均分子量1000のポリプロピレングリコー
ル(P P G ) 0 、 5 molとへキサメチ
レンジイソシアナー)(MDI)1molとを80℃に
て4hr反応させ、ウレタンプレポリマーを合成し、さ
らに2−ヒドロキシエチルアクリレート(2HE A 
) 1 、 1 molを80℃にて5hr反応させ、
ウレタンアクリレートAを合威した。 AHP−1000 エチレンオキサイド(以下EOという)変性アリルアル
コール/HDI /PPG −1000/HDI /E
O変性アリルアルコール 平均分子量t oooのポリプロピレングリコール0.
5■ofとへキサメチレンジイソシアナートt mol
 とを80℃にて4hr反応させ、ウレタンプレポリマ
ーを合威し、さらにEO変性アリルアルコール 5hr反応させ、AMP−1000を合成した。 (比較例1〜4) b)ポリチオール化合物およびa)多官能アリル化合物
の含有量およびモル比を本発明範囲からはずした場合の
ゲル基材について、その特性を調べ、結果を表1に示す
。 ・1)ウレタンアクリレート 2)IE^/)101/PPG −1000/HD!/
2HEA・2)PETA ペンタエリスリトールトリアクリレート・3)14−E
GA CO,■CHCOO(CH2C)lad) 14COC
)l冨C)12!4)イルガキュア184 光重合開始剤(チバガイギー社製) 中5)A)IP−1000 EO変性アリルアルコール/)101/PPG−100
0/HDI/EO変性アリルアルコール *6)ポリチオール化合物317 多官能チオ一ル化合物(旭電化工業■)以上に示すよう
に、ポリチオール化合物と多官能アリル化合物を使用す
ると、硬化性を損なうことなく、表面液ダレおよび表面
タックを防ぐことができる。 また、本発明の含有範囲
より多く使用すると、相溶性が劣り、硬化物が白く濁り
、半透明となる欠点が生じる。 まk、本発明の範囲内でチオール基とアリル基のモル比
を変えると表面タックおよび相溶性が良好であるが、規
定した範囲外では、表面液ダレおよび表面タックが生じ
、また相溶性も悪くなる。 〈発明の効果〉 以上記したように、本発明は、常温硬化性のモノマーま
たはオリゴマーをゲル基材として用いるので、常温で短
時間で硬化することが出来て揮散性物質の揮散、変質に
よる損失がない。 またこのゲル基材は、低毒性であり、人体に害を与えな
い。 また、ゲル基材に、ポリチオール化合物および多官能ア
リル化合物を必須成分とすることによって、ゲル基材の
硬化性に優れ、かつ硬化後の表面液ダレおよび表面タッ
クを防ぎ、さらに相溶性もよいゲル組成物を得ることが
できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)光エネルギーおよび/または過酸化物により重合
    可能なモノマーおよび/またはオリゴマーを重合したも
    のを含有するゲル基材であって、前記モノマーおよび/
    またはオリゴマーが、 a)エチレン性不飽和結合を有するラジカル重合性化合
    物100重量部と、 b)ポリチオール化合物5〜500重量部 と、 c)多官能アリル化合物5〜500重量部とを含有し、 d)前記a)、b)およびc)の合計量 100重量部に対し重合開始剤0.1〜10重量部とを
    含み、前記b)のチオール基/C)のアリル基のモル比
    が0.5〜5であることを特徴とするゲル基材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008231409A (ja) * 2007-02-19 2008-10-02 Mitsubishi Rayon Co Ltd 硬化性組成物及びその硬化物
JP2011026492A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Dic Corp 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物およびその硬化物
WO2014119717A1 (ja) * 2013-02-04 2014-08-07 積水化学工業株式会社 硬化性樹脂組成物、樹脂保護膜、有機光デバイス、及び、バリアフィルム

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JP2011026492A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Dic Corp 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物およびその硬化物
WO2014119717A1 (ja) * 2013-02-04 2014-08-07 積水化学工業株式会社 硬化性樹脂組成物、樹脂保護膜、有機光デバイス、及び、バリアフィルム

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