JPH0371012B2 - - Google Patents

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JPH0371012B2
JPH0371012B2 JP59159156A JP15915684A JPH0371012B2 JP H0371012 B2 JPH0371012 B2 JP H0371012B2 JP 59159156 A JP59159156 A JP 59159156A JP 15915684 A JP15915684 A JP 15915684A JP H0371012 B2 JPH0371012 B2 JP H0371012B2
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JP
Japan
Prior art keywords
film
polyetheretherketone
thermoplastic
inorganic filler
smoothness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59159156A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6137417A (ja
Inventor
Koichi Katayama
Masaharu Saito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP15915684A priority Critical patent/JPS6137417A/ja
Publication of JPS6137417A publication Critical patent/JPS6137417A/ja
Publication of JPH0371012B2 publication Critical patent/JPH0371012B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、片面に滑り性を反対面に平滑性を付
与した二軸配向熱可塑性ポリエーテルエーテルケ
トンフイルムに関するものである。
〔従来技術〕
熱可塑性ポリエーテルエーテルケトン樹脂は極
めて高い耐熱性を有し機械強度、難燃性、耐薬品
性、など各種特性の優れた樹脂として多方面への
応用が図られており、フイルムとしても利用価値
の大きい事が見出されつつある。一方、従来フイ
ルムどうしの真空密着、即ちブロツキングを防止
し、取り扱い作業性等を改善する目的で、フイル
ムの表面を粗化し滑り性を付与することが行なわ
れているが、フイルム素材面では精密関連分野、
高度技術産業を中心に表面の平滑化という相反す
る要求が出されしかもその度合が年々厳しくなつ
てきている。
〔発明の目的〕
本発明者らは熱可塑性ポリエーテルエーテルケ
トンフイルムに取り扱い作業性と平滑性を同時に
付与すべく鋭意検討した結果、フイルムの片面に
滑り性を、反対面に平滑性を付与する事により相
反する要求に対応でき、さらに耐熱性をはじめ各
種特性の優れた二軸配向熱可塑性ポリエーテルエ
ーテルケトンフイルムを得る事を見出し本発明に
到達した。
〔発明の構成〕
即ち本発明はポリエーテルエーテルケトンに無
機充填剤を添加した樹脂組成物と、ポリエーテル
エーテルケトンとを共押出法によりフイルム状に
成形後急冷し、150〜210℃の温度で面積倍率3倍
以上に二軸延伸し、更に緊張下200〜330℃で熱固
定することを特徴とする片面が易滑性を有し、そ
の反対の表面が極めて表面粗度が小さく平滑性に
優れた熱可塑性ポリエーテルエーテルケトンフイ
ルムの製造方法に関するものである。
本発明における熱可塑性ポリエーテルエーテル
ケトンは構成単位 を単独で、又は他の構成単位を一緒に含んで成る
もので、例えば次の構成単位が挙げられる。
(式中Aは直接結合、−O−、−S−、−SO2−、−
CO−、又は二価の炭化水素基である。) 流動性改良などの目的でポリアリーレンポリエ
ーテルポリスルホン、ポリアリレート、ポリエス
テル、ポリカーボネート、ポリアミドなどの樹脂
をブレンドしても良い。
製膜法は、溶融製膜法でポリマーをダイス押出
等により、フイルム状に成形後急冷し非晶性フイ
ルムを作製する。これをポリマーのガラス転移温
度付近150℃〜210℃でロール、テンター方式によ
り同時又は逐次二軸に面積倍率で3倍以上、好ま
しくは7倍以上に延伸し、さらに緊張下200℃〜
330℃、好ましくは250℃〜310℃で充分な時間加
熱し熱固定する。
滑り性は無機質充填剤を熱可塑性ポリエーテル
エーテルケトンに添加した樹脂組成物を樹脂原料
として用いフイルム表面をある程度粗化する事に
より得られ、無機質充填剤としてはタルク、シリ
カ、カオリン、焼成カオリン、マイカ、アエロジ
ル、サイロイド、炭酸カルシムウ、チタン酸カリ
ウム繊維等の1種又は2種以上を適宜選択して用
いる。
表面平滑性は熱可塑性ポリエーテルエーテルケ
トンに充填剤などを加えず樹脂成分のみを原料と
して製膜すると表面粗度が小さく充分なものが得
られるが、添加量が表面粗度に影響しないほど少
量であれば無機質充填剤を加えても差し仕えな
い。
本発明の片面に滑り性を、反対面に平滑性を付
与したフイルムは、ダイス押出時に滑り性を得る
事のできる熱可塑性ポリエーテルエーテルケトン
樹脂組成物と、平滑性を得る事のできる熱可塑性
ポリエーテルエーテルケトン樹脂組成物とを共押
出法により2層から成るフイルムに成形し上記の
製膜法に従つて延伸し熱固定して得られる。
2層の成分比即ち厚みの比は特に限定されず目
的とするフイルムの光学特性(光学透過率、ヘイ
ズなど)により決定されるが、2層成分のうち一
方の成分が10%以上あることが好ましい。
2層成分はいずれも熱可塑性ポリエーテルエー
テルケトン樹脂組成物より成り立つている為、延
伸、熱固定などの加工時および加工後、共に剥離
の恐れはない。
又共押出法によらず両面粗化されたフイルムの
片面をロール密着などにより平滑にしたり、両面
平滑なフイルムの片面を粗面化ロールなどを用い
て粗化しても本発明のフイルムを得ることは可能
だが共押出法が現状では最も簡便である。
〔発明の効果〕
このようにして得られたフイルムは、滑り性と
平滑性を相反する表面に兼ね備えているのみでな
く耐熱性、機械強度も優れ実用的な高性能フイル
ムである事が判明した。
なお本発明におけるフイルムは目的により滑
剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、顔料、染料等を含
んでも良い。
本発明のフイルムは、録音、録画テープなどの
磁気記録媒体や写真フイルムといつた精密印刷関
連分野に適する。
〔実施例〕
実施例 1 熱可塑性ポリエーテルエーテルケトン(ICI社
製ポリエーテルエーテルケトン451GV)に無機
質充填剤として、タルク(竹原化学(株)MST)を
0.5%添加してブレンド後押出機により造粒して
チツプを作製した。
このポリマーと熱可塑性ポリエーテルエーテル
ケトン(ICI社製ポリエーテルエーテルケトン
451GV)とを構成成分とし共押出法により水冷
キヤステイングロール上へキヤストし400μの2
層から成る未延伸フイルムを得、次いでこれをロ
ールにより160℃で縦方向へ3倍延伸し、さらに
テンタ方式の引取機により180℃で横方向に3倍
延伸し緊張下電熱ヒーターにより約280℃で30秒
間熱固定し30μのフイルムを得た。このフイルム
の構成比は前者のポリマーが15μ、後者のポリマ
ーが15μであつた。
このフイルムの表面粗度は、無機質充填剤を含
んだ層の表面が0.10μ/5mm(フイルム表面5mm
長さの平均粗さが0.10μであることを示す。)で、
同成分のフイルムとの動摩擦係数が0.28と低く滑
り性が良いのに対し、無機質充填剤を含まない層
の表面は80Å/5mmと平滑で、無為質充填剤を含
むフイルム表面層との動摩擦係数は0.40と多少大
きいものの巻き取りは順調に行なうことができ
た。
比較例 1、2 実施例1で作製した無機質充填剤含有熱可塑性
ポリエーテルエーテルケトンと熱可塑性ポリエー
テルエーテルケトン(ICI社製ポリエーテルエー
テルケトン451GV)をそれぞれ水冷キヤステイ
ングロール上へキヤストし以下実施例1と同じ方
法で30μのフイルムを作製した。
無機質充填剤含有熱可塑性ポリエーテルエーテ
ルケトンを成分とするフイルムは、同成分のフイ
ルムとの動摩擦係数が0.28と低く滑り性は良い
が、表面粗さは0.10μ/5mmと大きかつた。一方
無機質充填剤を含まない熱可塑性ポリエーテルエ
ーテルケトンを成分とするフイルムは、表面粗さ
が80Å/5mmと低く平滑であるが同成分のフイル
ムとの動摩擦係数は0.85と大きく、巻き取りは順
調にできなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリエーテルエーテルケトンに無 機充填剤を添加した樹脂組成物と、ポリエーテル
    エーテルケトンとを共押出法によりフイルム状に
    成形後急冷し、150〜210℃の温度で面積倍率3倍
    以上に二軸延伸し、更に緊張下200〜330℃で熱固
    定することを特徴とする熱可塑性ポリエーテルエ
    ーテルケトンフイルムの製造方法。
JP15915684A 1984-07-31 1984-07-31 熱可塑性ポリエーテルエーテルケトンフイルムの製造方法 Granted JPS6137417A (ja)

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JPS6137417A JPS6137417A (ja) 1986-02-22
JPH0371012B2 true JPH0371012B2 (ja) 1991-11-11

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0757819B2 (ja) * 1987-12-16 1995-06-21 呉羽化学工業株式会社 耐熱性フィルムおよびその製造方法
EP1994092B1 (en) * 2006-03-07 2011-10-05 Solvay Advanced Polymers, L.L.C. New use of a kinked rigid-rod polyarylene, and articles made from said kinked rigid-rod polyarylene
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JPS5863417A (ja) * 1981-10-13 1983-04-15 Sumitomo Bakelite Co Ltd 等方性配向ポリエ−テルエ−テルケトンフイルムの製造方法

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JPS6137417A (ja) 1986-02-22

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