JPH0659678B2 - 複合化フイルム - Google Patents
複合化フイルムInfo
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- JPH0659678B2 JPH0659678B2 JP61162784A JP16278486A JPH0659678B2 JP H0659678 B2 JPH0659678 B2 JP H0659678B2 JP 61162784 A JP61162784 A JP 61162784A JP 16278486 A JP16278486 A JP 16278486A JP H0659678 B2 JPH0659678 B2 JP H0659678B2
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- film
- naphthalate
- polyethylene
- layer
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は複合化フイルムに関する。更に詳しくは、共重
合されたポリエチレン−２，６−ナフタレートからなる
配向されたフイルムの両面に実質的にポリエチレン−
２，６−ナフタレートからなる配向されたフイルムを積
層した、電気絶縁用途、透明導電フイルム用途およびフ
ロツピーデイスク用途等耐熱の要求される用途に適した
複合化フイルムに関する。
合されたポリエチレン−２，６−ナフタレートからなる
配向されたフイルムの両面に実質的にポリエチレン−
２，６−ナフタレートからなる配向されたフイルムを積
層した、電気絶縁用途、透明導電フイルム用途およびフ
ロツピーデイスク用途等耐熱の要求される用途に適した
複合化フイルムに関する。
近年汎用の工業用素材フイルムとしては、ポリエチレン
テレフタレートの配向フイルムが広く使用されている
が、種々の用途で耐熱性の向上が要望されている。例え
ば電気絶縁用途では、ポリエチレンテレフタレートは、
Ｅ種にランクされているが、より高い連続使用可能温度
を有する素材が要求されている。又透明導電フイルムに
おいては、蒸着時熱の影響を受けカールしたりオリゴマ
ーが析出したりするため、この分野でもポリエチレンテ
レフタレートフイルムに比べて耐熱性に優れかつオリゴ
マー析出量の少ないフイルムが要望されている。又フロ
ツピーデイスク用途においても高密度化を目的として蒸
着、垂直磁化タイプの磁気記録媒体の開発に伴つて耐熱
性を有するフイルムが要望されている。
テレフタレートの配向フイルムが広く使用されている
が、種々の用途で耐熱性の向上が要望されている。例え
ば電気絶縁用途では、ポリエチレンテレフタレートは、
Ｅ種にランクされているが、より高い連続使用可能温度
を有する素材が要求されている。又透明導電フイルムに
おいては、蒸着時熱の影響を受けカールしたりオリゴマ
ーが析出したりするため、この分野でもポリエチレンテ
レフタレートフイルムに比べて耐熱性に優れかつオリゴ
マー析出量の少ないフイルムが要望されている。又フロ
ツピーデイスク用途においても高密度化を目的として蒸
着、垂直磁化タイプの磁気記録媒体の開発に伴つて耐熱
性を有するフイルムが要望されている。
上記要望に対して、種々の耐熱性フイルムが提案されて
いるが、性能とコストの関係からポリエチレン−２，６
−ナフタレートフイルムが最も有望視されている。
いるが、性能とコストの関係からポリエチレン−２，６
−ナフタレートフイルムが最も有望視されている。
本発明者は、ポリエチレン−２，６−ナフタレート配向
フイルムを上述した各種厚番手フイルム用途に適用すべ
く鋭意検討したところ、耐熱性、低オリゴマー性、機械
的性質等種々の物性においてポリエチレンテレフタレー
ト配向フイルムに比べてポリエチレン−２，６−ナフタ
レート配向フイルムは格段に優れている事が判明した。
しかしながら厚番手のフイルムにおいては、面内の配向
が大きい為か、厚さ方向で層間剥離を生じる欠点を有し
ており実用化が困難であつた。
フイルムを上述した各種厚番手フイルム用途に適用すべ
く鋭意検討したところ、耐熱性、低オリゴマー性、機械
的性質等種々の物性においてポリエチレンテレフタレー
ト配向フイルムに比べてポリエチレン−２，６−ナフタ
レート配向フイルムは格段に優れている事が判明した。
しかしながら厚番手のフイルムにおいては、面内の配向
が大きい為か、厚さ方向で層間剥離を生じる欠点を有し
ており実用化が困難であつた。
本発明者は、ポリエチレン−２，６−ナフタレート配向
フイルムの優れた特性を損う事なく、上記問題点を解決
することにより電気絶縁用等、特に厚番手フイルムとし
て極めて優れたフイルムを提供すべく鋭意研究を行つた
結果、本発明に到達した。
フイルムの優れた特性を損う事なく、上記問題点を解決
することにより電気絶縁用等、特に厚番手フイルムとし
て極めて優れたフイルムを提供すべく鋭意研究を行つた
結果、本発明に到達した。
すなわち本発明の要旨は、構成単位の６０モル％以上９
９モル％未満がエチレン−２，６−ナフタレートである
共重合化されたポリエチレン−２，６−ナフタレートか
らなる配向されたフイルムであつて、その面配向度（△
Ｐ）と平均屈折率（）とが下記式(1)を満足するフイ
ルムを内層とし、その両面に実質的にポリエチレン−
２，６−ナフタレート単独からなる配向されたフイルム
であつてかつその面配向度（△Ｐ）と平均屈折率（）
とが下記式(2)および(3)を満足するフイルムを表面層と
して共押出にて積層したものであつて、該表面層の各片
面の厚みが５μ以上１５０μ以下であることを特徴とす
る複合化フイルムに存する。
９モル％未満がエチレン−２，６−ナフタレートである
共重合化されたポリエチレン−２，６−ナフタレートか
らなる配向されたフイルムであつて、その面配向度（△
Ｐ）と平均屈折率（）とが下記式(1)を満足するフイ
ルムを内層とし、その両面に実質的にポリエチレン−
２，６−ナフタレート単独からなる配向されたフイルム
であつてかつその面配向度（△Ｐ）と平均屈折率（）
とが下記式(2)および(3)を満足するフイルムを表面層と
して共押出にて積層したものであつて、該表面層の各片
面の厚みが５μ以上１５０μ以下であることを特徴とす
る複合化フイルムに存する。
△Ｐ≦１．４３・−２．１３６ ……(1) ≧１．６６６０ ……(2) △Ｐ＞１．４３・−２．１３６ ……(3) 以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において実質的にポリエチレン−２，６−ナフタ
レートからなるフイルムとは、その構成単位が実質的に
エチレン−２，６−ナフタレート単位から構成されてい
るポリマーを指すが、下記式(3)および(2)を満足する限
りにおいては、少量例えば３モル％未満の第三成分によ
つて共重合化されたものであつても良い。
レートからなるフイルムとは、その構成単位が実質的に
エチレン−２，６−ナフタレート単位から構成されてい
るポリマーを指すが、下記式(3)および(2)を満足する限
りにおいては、少量例えば３モル％未満の第三成分によ
つて共重合化されたものであつても良い。
△Ｐ＞１．４３・−２．１３６ ……(3) ≧１．６６６０ ……(2) ここでは下記式(4)で表わされるものであつて、一般
に熱固定温度で決まる量であるので、熱固定温度が高く
なるとは高くなる。
に熱固定温度で決まる量であるので、熱固定温度が高く
なるとは高くなる。
＝1/3（ｎα＋ｎβ＋ｎγ） ……(4) （式中、ｎαは２軸配向熱固定後のフイルムの厚さ方向
の屈折率、ｎγは同フイルムのフイルム面内での最大屈
折率、ｎβはフイルム面内においてγ方向と直角方向の
屈折率を表わす。） が１．６２０未満の場合には、フイルムの熱収縮率、
耐熱性に劣り好ましくない。
の屈折率、ｎγは同フイルムのフイルム面内での最大屈
折率、ｎβはフイルム面内においてγ方向と直角方向の
屈折率を表わす。） が１．６２０未満の場合には、フイルムの熱収縮率、
耐熱性に劣り好ましくない。
一方△Ｐは下記式(5)で表わされる量であつて、一般に
フイルム面内の配向の度合を示している。つまりポリエ
チレン−２，６−ナフタレートのナフタレン環が面内に
平行に配向している度合いを示している。
フイルム面内の配向の度合を示している。つまりポリエ
チレン−２，６−ナフタレートのナフタレン環が面内に
平行に配向している度合いを示している。
△Ｐ＝1/2（ｎγ＋ｎβ）−ｎα ……(5) （式中、ｎα、ｎβおよびｎγは上記式(4)におけると
同義である。
同義である。
△Ｐととの関係が上記式(3)を満足しないフイルムに
おいては、ポリエチレン−２，６−ナフタレートの優れ
た特性である機械的強度に劣るため不適である。
おいては、ポリエチレン−２，６−ナフタレートの優れ
た特性である機械的強度に劣るため不適である。
一方、本発明において、共重合化されたポリエチレン−
２，６−ナフタレートフイルムとは、構成単位の６０モ
ル％以上９９モル％未満がエチレン−２，６−ナフタレ
ートであつて、１モル％以上、４０モル％未満、好まし
くは、３モル％以上、４０モル％未満の第三成分で共重
合化されたポリマーをいう。該共重合化されたポリエチ
レン−２，６−ナフタレートより得られるフイルムは、
下記式(1)を満足しなければならない。
２，６−ナフタレートフイルムとは、構成単位の６０モ
ル％以上９９モル％未満がエチレン−２，６−ナフタレ
ートであつて、１モル％以上、４０モル％未満、好まし
くは、３モル％以上、４０モル％未満の第三成分で共重
合化されたポリマーをいう。該共重合化されたポリエチ
レン−２，６−ナフタレートより得られるフイルムは、
下記式(1)を満足しなければならない。
△Ｐ≦１．４３・・２．１３６ ……(1) 共重合化したものであつても上記式(1)を満足しないも
のでは、本発明の目的を達成し得ないため不適である。
のでは、本発明の目的を達成し得ないため不適である。
本発明のポリエチレン−２，６−ナフタレートは、ナフ
タレン−２，６−ジカルボン酸又はそのエステル、例え
ば、ナフタレート−２，６−ジカルボン酸メチルとエチ
レングリコールとを触媒の存在下で適当な反応条件の下
に縮合せしめることによつて製造される。その場合共重
合成分としては、例えばアジピン酸、シユウ酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、ナフタレン−２，７−ジカルボ
ン酸、ジフエニルエーテルジカルボン酸等のジカルボン
酸又はその低級アルキルエステル、ｐ−オキシ安息香
酸、ｐ−オキシエトキシ安息香酸のごときオキシカルボ
ン酸又はその低級アルキルエステル、或いはプロピレン
グリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレン
グリコール、１，４−シクロヘキサンジメタノール等の
２価のアルコール、ポリエチレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール等のポリアルキレングリコール等
を挙げることができる。
タレン−２，６−ジカルボン酸又はそのエステル、例え
ば、ナフタレート−２，６−ジカルボン酸メチルとエチ
レングリコールとを触媒の存在下で適当な反応条件の下
に縮合せしめることによつて製造される。その場合共重
合成分としては、例えばアジピン酸、シユウ酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、ナフタレン−２，７−ジカルボ
ン酸、ジフエニルエーテルジカルボン酸等のジカルボン
酸又はその低級アルキルエステル、ｐ−オキシ安息香
酸、ｐ−オキシエトキシ安息香酸のごときオキシカルボ
ン酸又はその低級アルキルエステル、或いはプロピレン
グリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレン
グリコール、１，４−シクロヘキサンジメタノール等の
２価のアルコール、ポリエチレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール等のポリアルキレングリコール等
を挙げることができる。
又、前記ポリエステルと他の重合体とのポリマーブレン
ドであつても良い。ブレンド出来る他の重合体として
は、ポリアミド、ポリオレフイン、ポリカーボネートを
含む他種ポリエステルが例示される。そのブレンド量と
しては前記ポリエステルに対して１０wt％以下が好まし
い。重合に際して二酸化チタン等の艶消剤、リン酸、亜
リン酸及びそれらのエステル等の安定剤、ヒンダードフ
エノール等の酸化防止剤、重合調節剤、結晶化調整剤お
よび可塑剤等を添加しても差しつかえない。又、フイル
ム中にモンタン酸ナトリウム、ヘキサメチレンビスステ
アリルアミド等の有機滑剤およびカーボンブラツク等を
含有せしめても良い。
ドであつても良い。ブレンド出来る他の重合体として
は、ポリアミド、ポリオレフイン、ポリカーボネートを
含む他種ポリエステルが例示される。そのブレンド量と
しては前記ポリエステルに対して１０wt％以下が好まし
い。重合に際して二酸化チタン等の艶消剤、リン酸、亜
リン酸及びそれらのエステル等の安定剤、ヒンダードフ
エノール等の酸化防止剤、重合調節剤、結晶化調整剤お
よび可塑剤等を添加しても差しつかえない。又、フイル
ム中にモンタン酸ナトリウム、ヘキサメチレンビスステ
アリルアミド等の有機滑剤およびカーボンブラツク等を
含有せしめても良い。
本発明で用いるポリエステルは、重合度が低すぎると、
機械的性質が低下するので、その極限粘度は、０．４以
上、好ましくは０．５５〜０．９のものである。本発明
のフイルムは、製膜時の巻取り作業性、製品加工時の作
業性を良くするために微細な不活性化合物を複合化フイ
ルムの表面を形成する実質的にポリエチレン−２，６−
ナフタレートからなるフイルム層中に含有せしめて、滑
り性を付与することが好ましい。かかる方法のひとつ
に、ポリエチレン−２，６−ナフタレート製造時に反応
系内に溶存している金属化合物、例えば、エステル交換
反応後系内に溶存している金属化合物にリン化合物等を
作用させて、微細な粒子を析出させる、いわゆる析出粒
子法がある。一方、ポリエチレン−２，６−ナフタレー
ト製造工程から製膜前の押出工程のいずれかの工程で、
ポリエチレン−２，６−ナフタレートに不活性な微細粒
子を配合せしめる、いわゆる粒子添加法も好ましい方法
である。例えば、カオリン、タルク、炭酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、
硫酸バリウム、リン酸リチウム、リン酸カルシウム、リ
ン酸マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸
化チタン、フツ化リチウム、シユウ酸カルシウム、及び
Ca、Ba、Zn、Mnなどのテレフタル酸塩等から選ばれた１
種以上の金属化合物を挙げることができる。なお、添加
粒子の粗大粒子の除去、粒度調整等は、種々の公知の方
法、例えば、風力分級、エチレングリコールスラリー又
は水スラリーとして自然沈降分離、遠心沈降分離、サン
ドミル粉砕などの粉砕および／又は分級処理方法によつ
て行なうことができる。
機械的性質が低下するので、その極限粘度は、０．４以
上、好ましくは０．５５〜０．９のものである。本発明
のフイルムは、製膜時の巻取り作業性、製品加工時の作
業性を良くするために微細な不活性化合物を複合化フイ
ルムの表面を形成する実質的にポリエチレン−２，６−
ナフタレートからなるフイルム層中に含有せしめて、滑
り性を付与することが好ましい。かかる方法のひとつ
に、ポリエチレン−２，６−ナフタレート製造時に反応
系内に溶存している金属化合物、例えば、エステル交換
反応後系内に溶存している金属化合物にリン化合物等を
作用させて、微細な粒子を析出させる、いわゆる析出粒
子法がある。一方、ポリエチレン−２，６−ナフタレー
ト製造工程から製膜前の押出工程のいずれかの工程で、
ポリエチレン−２，６−ナフタレートに不活性な微細粒
子を配合せしめる、いわゆる粒子添加法も好ましい方法
である。例えば、カオリン、タルク、炭酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、
硫酸バリウム、リン酸リチウム、リン酸カルシウム、リ
ン酸マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸
化チタン、フツ化リチウム、シユウ酸カルシウム、及び
Ca、Ba、Zn、Mnなどのテレフタル酸塩等から選ばれた１
種以上の金属化合物を挙げることができる。なお、添加
粒子の粗大粒子の除去、粒度調整等は、種々の公知の方
法、例えば、風力分級、エチレングリコールスラリー又
は水スラリーとして自然沈降分離、遠心沈降分離、サン
ドミル粉砕などの粉砕および／又は分級処理方法によつ
て行なうことができる。
又、この不活性化合物の形状は、球状、塊状あるいは偏
平状等のいずれであつても良く、又、その硬度、比重、
色等についても特に制限はない。該不活性化合物の平均
粒径は、通常、等価球直径で０．１〜１０μ好ましくは
０．３〜３μの範囲から選ばれる。またそのフイルムに
対する配合量は、０．０１〜１重量％、好ましくは０．
０２〜０．８重量％、更に好ましくは０．０３〜０．５
重量％の範囲から選択される。
平状等のいずれであつても良く、又、その硬度、比重、
色等についても特に制限はない。該不活性化合物の平均
粒径は、通常、等価球直径で０．１〜１０μ好ましくは
０．３〜３μの範囲から選ばれる。またそのフイルムに
対する配合量は、０．０１〜１重量％、好ましくは０．
０２〜０．８重量％、更に好ましくは０．０３〜０．５
重量％の範囲から選択される。
ここで該複合化フイルムの平均表面粗さ（Ra）は特に限
定されるものではないが、磁気記録媒体用途として用い
る場合には、０．００１〜０．０５μｍ、より好ましく
は０．００３〜０．０３μｍ、更に好ましくは０．００
３〜０．０２μｍの範囲にあるのが望ましく、また高さ
が１．１６μｍ以上の粗大突起密度は３．０個／cm2以
下、より好ましくは２．０個／cm2以下であることが望
ましい。
定されるものではないが、磁気記録媒体用途として用い
る場合には、０．００１〜０．０５μｍ、より好ましく
は０．００３〜０．０３μｍ、更に好ましくは０．００
３〜０．０２μｍの範囲にあるのが望ましく、また高さ
が１．１６μｍ以上の粗大突起密度は３．０個／cm2以
下、より好ましくは２．０個／cm2以下であることが望
ましい。
本発明の複合化フイルムは、実質的にポリエチレン−
２，６−ナフタレートからなるフイルムと共重合化され
たポリエチレン−２，６−ナフタレートからなるフイル
ムとの多層フイルムであるが、３層もしくはそれ以上で
も良い。但し、表面層は、ポリエチレン−２，６−ナフ
タレート層でなければならない。表面層がポリエチレン
−２，６−ナフタレート層でない場合、フイルムの耐熱
性、オリゴマーの析出防止等の効果が低下するため不適
である。
２，６−ナフタレートからなるフイルムと共重合化され
たポリエチレン−２，６−ナフタレートからなるフイル
ムとの多層フイルムであるが、３層もしくはそれ以上で
も良い。但し、表面層は、ポリエチレン−２，６−ナフ
タレート層でなければならない。表面層がポリエチレン
−２，６−ナフタレート層でない場合、フイルムの耐熱
性、オリゴマーの析出防止等の効果が低下するため不適
である。
又、本発明の複合化フイルムにおいて、表面層は各片面
共５μ以上、好ましくは５μ以上１５０μ以下でなけれ
ばならない。表面層である実質的にポリエチレン−２，
６−ナフタレートからなる層が５μ未満では、共重合層
の耐熱性を表面層でカバーしきれないため不適であり、
又、１５０μを超えると表面層である実質的にポリエチ
レン−２，６−ナフタレートからなる層で層間剥離が生
じるため不適である。
共５μ以上、好ましくは５μ以上１５０μ以下でなけれ
ばならない。表面層である実質的にポリエチレン−２，
６−ナフタレートからなる層が５μ未満では、共重合層
の耐熱性を表面層でカバーしきれないため不適であり、
又、１５０μを超えると表面層である実質的にポリエチ
レン−２，６−ナフタレートからなる層で層間剥離が生
じるため不適である。
本発明の目的は主として実質的にポリエチレン−２，６
−ナフタレートからなる層の層間剥離を防止することに
有り、本発明の複合化フイルムは厚番手のフイルムへの
適用が好適である。すなわち、複合化フイルムの全層の
厚みが３０μ以上、好ましくは５０μ、特に好ましくは
７０μ以上のものに適用する事が好ましい。
−ナフタレートからなる層の層間剥離を防止することに
有り、本発明の複合化フイルムは厚番手のフイルムへの
適用が好適である。すなわち、複合化フイルムの全層の
厚みが３０μ以上、好ましくは５０μ、特に好ましくは
７０μ以上のものに適用する事が好ましい。
又、３層構造において表面をなす実質的にポリエチレン
−２，６−ナフタレートからなる層は、カールを防止す
るため、同一組成、同一厚みであることが好ましい。
−２，６−ナフタレートからなる層は、カールを防止す
るため、同一組成、同一厚みであることが好ましい。
ここで３層又はそれ以上の積層を行なう方法としては、
別々に用意したＰＥＮフイルムと共重合ＰＥＮフイルム
を接着剤を用いて貼り合わせる方法もあるが、これらの
方法ではフイルムの平面性を保つのが困難であり本発明
ではダイス中で積層する共押出法でなければならない。
共押出法により積層したフイルムは、未延伸状態で積層
されるため延伸により配向させることが必須である。延
伸により配向させる方法としては、ロールで縦延伸後テ
ンターで横延伸する逐次縦横延伸、テンターで横延伸し
た後ロールで縦延伸する逐次横縦延伸、縦横共に同時に
延伸する同時二軸延伸、二軸延伸後再度縦及び／又は横
方向に延伸する再延伸法等公知の延伸方法をとることが
できる。又、延伸温度としては１１０℃以上１７０℃以
下、延伸倍率としては２．０〜６．０倍が好ましい。か
くして得られた二軸配向された複合化フイルムを用途に
応じて１８０℃以上融点以下で熱固定することが好まし
い。
別々に用意したＰＥＮフイルムと共重合ＰＥＮフイルム
を接着剤を用いて貼り合わせる方法もあるが、これらの
方法ではフイルムの平面性を保つのが困難であり本発明
ではダイス中で積層する共押出法でなければならない。
共押出法により積層したフイルムは、未延伸状態で積層
されるため延伸により配向させることが必須である。延
伸により配向させる方法としては、ロールで縦延伸後テ
ンターで横延伸する逐次縦横延伸、テンターで横延伸し
た後ロールで縦延伸する逐次横縦延伸、縦横共に同時に
延伸する同時二軸延伸、二軸延伸後再度縦及び／又は横
方向に延伸する再延伸法等公知の延伸方法をとることが
できる。又、延伸温度としては１１０℃以上１７０℃以
下、延伸倍率としては２．０〜６．０倍が好ましい。か
くして得られた二軸配向された複合化フイルムを用途に
応じて１８０℃以上融点以下で熱固定することが好まし
い。
かくして得られた複合化フイルムは、上記のごとく電気
絶縁用途、フロツピーデイスク用途等に特に好適である
が、必要に応じて他の用途、例えば、磁気テープ用、包
装用、農業用、写真用、粘着テープ用、建材用及び装飾
用等に用いる事をさまたげるものではない。例えば、食
品や雑貨、医薬品の包装や、ハウスの栽培用フイルム、
片面又は両面粘着剤を塗布した粘着又は感圧テープ用ベ
ース、印刷製版用写真フイルム、航空フイルム、複製、
複写用写真フイルム、８ミリシネフイルム、レントゲン
フイルム、乾板フイルム、またマツト化された後にトレ
ーシング用、複写用フイルムに使用したり、ビデオ又は
オーデイオ、８m/mビデオ用ベースフイルム、磁気デイ
スクベース、ホツトスタンピング用ベース、キヤパシタ
ーやトランス、コイル、モーター、高温マグネツト電
線、平形電線、印刷回路用基板、燃料電池など電池類の
隔膜、シール、ライニング、防護衣、化粧板用フイル
ム、壁用フイルム、スピーカーの振動フイルム、感熱転
写用フイルム、メンブレインスイツチ用、太陽電池用基
板、液晶パネル用基板、偏光板用、フレキシブルプリン
ト基板用などに使用できる他、他フイルムとのラミネー
ト、紙や金属との組合わせによる複合材としての使用も
もちろん可能である。
絶縁用途、フロツピーデイスク用途等に特に好適である
が、必要に応じて他の用途、例えば、磁気テープ用、包
装用、農業用、写真用、粘着テープ用、建材用及び装飾
用等に用いる事をさまたげるものではない。例えば、食
品や雑貨、医薬品の包装や、ハウスの栽培用フイルム、
片面又は両面粘着剤を塗布した粘着又は感圧テープ用ベ
ース、印刷製版用写真フイルム、航空フイルム、複製、
複写用写真フイルム、８ミリシネフイルム、レントゲン
フイルム、乾板フイルム、またマツト化された後にトレ
ーシング用、複写用フイルムに使用したり、ビデオ又は
オーデイオ、８m/mビデオ用ベースフイルム、磁気デイ
スクベース、ホツトスタンピング用ベース、キヤパシタ
ーやトランス、コイル、モーター、高温マグネツト電
線、平形電線、印刷回路用基板、燃料電池など電池類の
隔膜、シール、ライニング、防護衣、化粧板用フイル
ム、壁用フイルム、スピーカーの振動フイルム、感熱転
写用フイルム、メンブレインスイツチ用、太陽電池用基
板、液晶パネル用基板、偏光板用、フレキシブルプリン
ト基板用などに使用できる他、他フイルムとのラミネー
ト、紙や金属との組合わせによる複合材としての使用も
もちろん可能である。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、
本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定
されるものではない。
本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定
されるものではない。
フイルムの評価法は以下の方法によつた。
(1) 屈折率 アツベの屈折計（株式会社アタゴ社製）を用いて２５℃
で測定されるNa−Ｄ線に対する値を求めた。
で測定されるNa−Ｄ線に対する値を求めた。
実施例１ 平均粒径１．８μのサイロイドを０．１８wt％含有した
極限粘度０．６５の実質的にポリエチレン−２，６−ナ
フタレートからなるポリマー重合体を原料(A)とする。
一方、テレフタル酸を３モル％含有した極限粘度０．６
３の共重合されたポリエチレン−２，６−ナフタレート
からなるポリマー重合体を原料(B)とした。これらの原
料(A)、原料(B)を、それぞれ別個に乾燥し、別々の溶融
押出機により押出し共押出法により一体となして内層が
原料(B)、外層が原料(A)となるよう３層構造として平滑
なドラム上にキヤステイング冷却固化させて、未延伸シ
ートを製造した。
極限粘度０．６５の実質的にポリエチレン−２，６−ナ
フタレートからなるポリマー重合体を原料(A)とする。
一方、テレフタル酸を３モル％含有した極限粘度０．６
３の共重合されたポリエチレン−２，６−ナフタレート
からなるポリマー重合体を原料(B)とした。これらの原
料(A)、原料(B)を、それぞれ別個に乾燥し、別々の溶融
押出機により押出し共押出法により一体となして内層が
原料(B)、外層が原料(A)となるよう３層構造として平滑
なドラム上にキヤステイング冷却固化させて、未延伸シ
ートを製造した。
該未延伸シートを赤外線ヒーターを併用してロールにて
１３０℃で４．０倍縦方向に延伸し、次いで１３５℃で
４．０倍横方向に延伸したのち２４０℃にて熱固定を行
なつた。該フイルムは２５０μの厚さからなり、そのう
ち内層１９０μ、各層が各々３０μからなる層フイルム
である。各層の屈折率については、各々単独原料で同一
条件で延伸した時の値を示した。該フイルムの物性、評
価結果を表１に示す。
１３０℃で４．０倍縦方向に延伸し、次いで１３５℃で
４．０倍横方向に延伸したのち２４０℃にて熱固定を行
なつた。該フイルムは２５０μの厚さからなり、そのう
ち内層１９０μ、各層が各々３０μからなる層フイルム
である。各層の屈折率については、各々単独原料で同一
条件で延伸した時の値を示した。該フイルムの物性、評
価結果を表１に示す。
実施例２、３ 実施例１において内層５０μ、外層各々100μとする以
外はすべて同様に製膜した。（実施例２）又、内層１５
０μ、外層５０μとしたものを実施例３とした。結果を
表１に示す。
外はすべて同様に製膜した。（実施例２）又、内層１５
０μ、外層５０μとしたものを実施例３とした。結果を
表１に示す。
比較例１ 共重合原料(B)単独のみで２５０μを作成する以外は、
実施例１と同様に製膜した。結果を同じく表１に示し
た。
実施例１と同様に製膜した。結果を同じく表１に示し
た。
比較例２ 重合原料(A)単独のみで２５０μを作成する以外は、実
施例１と同様に製膜した。結果を同じく表１に示した。
施例１と同様に製膜した。結果を同じく表１に示した。
〔発明の効果〕 本発明の複合化フイルムは層間剥離が防止されたもので
あり、厚番手のフイルムへ好適に適用することができ
る。
あり、厚番手のフイルムへ好適に適用することができ
る。
Claims (1)
- 【請求項１】構成単位の６０モル％以上９９モル％未満
がエチレン−２，６−ナフタレートである共重合化され
たポリエチレン−２，６−ナフタレートからなる配向さ
れたフイルムであって、その面配向度（△Ｐ）と平均屈
折率（）とが下記式（１）を満足するフイルムを内層
とし、その両面に実質的にポリエチレン−２，６−ナフ
タレート単独からなる配向されたフイルムであってかつ
その面配向度（△Ｐ）と平均屈折率（）とが下記式
（２）および（３）を満足するフイルムを表面層として
共押出にて積層したものであって、該表面層の各片面の
厚みが５μ以上１５０μ以下であることを特徴とする複
合化フイルム。 △Ｐ≦１．４３・−２．１３６ ……（１） ≧１．６６６０ ……（２） △Ｐ＞１．４３・−２．１３６ ……（３）
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61162784A JPH0659678B2 (ja) | 1986-07-10 | 1986-07-10 | 複合化フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61162784A JPH0659678B2 (ja) | 1986-07-10 | 1986-07-10 | 複合化フイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6317023A JPS6317023A (ja) | 1988-01-25 |
| JPH0659678B2 true JPH0659678B2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=15761140
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61162784A Expired - Lifetime JPH0659678B2 (ja) | 1986-07-10 | 1986-07-10 | 複合化フイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0659678B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1046664C (zh) * | 1993-12-21 | 1999-11-24 | 美国3M公司 | 多层聚合物薄膜，其制造方法及其应用 |
| US5686979A (en) * | 1995-06-26 | 1997-11-11 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Optical panel capable of switching between reflective and transmissive states |
| US5759467A (en) * | 1996-03-08 | 1998-06-02 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Method for making multilayer polyester film |
| DE60036686T2 (de) * | 1999-10-22 | 2008-07-17 | Teijin Ltd. | Laminierte Basisfolie für ein Thermotransferaufzeichnungsmedium |
| WO2001096114A1 (en) * | 2000-06-13 | 2001-12-20 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Pen-pet-pen polymeric film |
| US6908686B2 (en) | 2002-11-26 | 2005-06-21 | Dupont Teijin Films U.S. Limited Partnership | PEN-PET-PEN polymeric film |
| JP4944419B2 (ja) * | 2005-10-04 | 2012-05-30 | 帝人デュポンフィルム株式会社 | 固体高分子電解質膜補強用二軸配向ポリエステルフィルム |
| JP4896637B2 (ja) | 2006-09-05 | 2012-03-14 | 帝人デュポンフィルム株式会社 | 導電性フィルム |
| JP5319073B2 (ja) * | 2007-03-20 | 2013-10-16 | 帝人デュポンフィルム株式会社 | 固体高分子電解質膜補強用二軸配向ポリエステルフィルム |
-
1986
- 1986-07-10 JP JP61162784A patent/JPH0659678B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6317023A (ja) | 1988-01-25 |
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Legal Events
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