JPH0369825B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、全体として細長い部材を巻くための
機械すなわち細長い部材を巻く装置に関するもの
であり、更に詳しくいえばその細長い部材を巻く
ための機械の制御装置に関するものである。

細長い部材を巻くための機械すなわち細長い部
材を巻く装置およびそれらの制御装置は知られて
いるが、最近の技術は、種々の寸法、種々の肉厚
および種々の輪郭の筒状物品を同じ機械で製作す
るための円筒形のドラムまたは心棒に種々の材料
を巻きつけるために迅速に再プログラムできる、
一層正確で、融通性に富む制御装置を求めてい
る。回転ドラムまたは心棒を有する細長い部材を
巻くための機械の例が米国特許第3716442号明細
書と第3726736号明細書に開示されている。それ
らの米国特許明細書には回転するドラムまたは心
棒とアプリケータの間の横方向運動が示されてい
る。また、米国特許第4206009号明細書には、使
用ずみのタイヤカーカスにエラストマー・細長い
部材を巻くためのコンピユータ型制御装置を有す
る細長い部材を巻くための機械が示されている。

前記米国特許明細書に開示されている細長い部
材を巻くための機械はエラストマー製の細長い部
材を巻くための機械にほぼ限定されるが、本発明
はコード、布製の細長い部材、エラストマー物
質、およびそれらの物質の組合せ（以後、心棒ま
たは円筒形ドラム上の細長い部材物質と呼ぶ）を
巻き、かつ巻く際のドラムまたは心棒の長手軸に
平行な方向すなわち横方向の細長い部材の移動と
を選択的に制御する装置を提供するものである。

巻く密度と、ドラムまたは心棒に沿う単位長当
りの巻数とは回転駆動と横方向送り駆動の間の制
御比により決定され、一定輪郭の筒状部材の肉厚
も、ドラムまたは心棒の長手方向に沿つてアブリ
ケータが行う送りの数により制御できる。しか
し、一定しない形を得るためには各送りを区分
し、各区分に希望の輪郭を持たせるために要求さ
れる巻き密度に従つて回転駆動と横方向駆動の比
が調節される。

本発明の目的は種々の寸法、輪郭および肉厚の
筒状物品を巻くための装置用の迅速、正確かつ容
易に調節できる制御装置を得ることである。

本発明の別の目的は、巻く装置の回転駆動と横
方向駆動を、作るべき物品により決定されるプロ
グラムに従つて自動的に同期する前記した制御装
置を得ることである。

本発明の更に別の目的は、ドラムまたは心棒の
回転方向と、回転するドラムまたは心棒と物質ア
プリケータ・アセンブリの間の横方向運動を決定
するために前記したような制御装置を得ることで
ある。

以下、図面を参照して本発明を詳しく説明す
る。

図示のように、巻き機械すなわち巻き装置１０
には、円筒形ドラムまたは心棒１１を回転させ
る、すなわち回転駆動するための可逆直流電動機
１２と、コード、線、布、エラストマー物質など
のような細長い部材物質を回転するドラムまたは
心棒に当てるためのアプリケータ・アセンブリ１
５が設けられる。そのドラムまたは心棒の上に筒
状物品を作る。アプリケータ・アセンブリ１５を
巻かれる物質に対して横方向に動かすため、また
はドラムまたは心棒１１の回転軸に平行に動かす
ために可逆直流電動機１６が設けられる。しか
し、アプリケータ・アセンブリ１５をドラムまた
は心棒１１に対して動かすか、ドラムまたは心棒
１１を固定されているアプリケータ・アセンブリ
１５に対して動かすかは選択の問題であることを
理解すべきである。そのような動きを以後相対運
動と呼ぶことにする。

電動機１２の回転を監視するためにデジタル光
符号器１３が設けられる。このデジタル光符号器
は電動機１２の、したがつてドラムまたは心棒１
１の各回転の個々の増分を表すパルス信号を発生
する。電動機１６の回転を監視するための第２の
デジタル光符号器１７が設けられる。このデジタ
ル光符号器１７は電動機１６の各回転の、したが
つてドラムまたは心棒１１とアプリケータ・アセ
ンブリ１５の間の相対運動の個々の増分を表すパ
ルス信号を発生する。

巻き機１０はドラムまたは心棒１１の零位置信
号を与えるためのスイツチ１４と、アプリケー
タ・アセンブリ１５が左または右の「基本」位置
のいずれかにある時に信号を与える隔てられてい
る一対のリミツトスイツチ１８，１９も有する。

電動機１２，１６は制御器２１，２３とプログ
ラム可能な比軸回転同期器２２により制御され
る。比軸回転同期器２２は符号器１３，１７から
パルスを受け、電動器１６の回転軸速度またはア
プリケータ・アセンブリ１５の横方向運動を電動
機１２およびドラムまたは心棒１１の回転速度に
電子的に結合する。同期器２２の出力端子が制御
器２１を介して電動機１６に接続される。同期器
２２は、電動機１２の回転を監視する符号器１３
からの入力のカウントをコンピユータ３０により
自動的に定められ、または設定スイツチすなわち
回転つまみスイツチ２６により手動で定められる
予めプログラムされた比に従つて修正する機能を
行う回路装置を有する。その回路は電圧制御発振
器と、位相検波器と、プログラム可能なドライバ
と、比設定入力の値を弁別するために必要とされ
るような回路とで構成される。その回路装置はフ
エーズ・ロツク・ループの周知の態様で動作す
る。符号器１３，１７から入力を与えられると、
同期器２２はそれの予めプログラムされている比
で電動機制御装置２１へ出力を与える。そうする
とその電動機制御器は電動機１６の回転速度を電
動機１２の回転速度に追従させ、または電動機１
２の回転速度の変化に応じて変化させる。

コンピユータ３０は本質的には汎用型であつ
て、中央処理装置（C.P.U.）およびメモリ３１
と、プログラムの書込みおよびコンピユータの手
動操作のためのキーボード３２と、プリンタ３４
とフロツピーデイスク駆動装置３５のための回路
３３のような制御回路とを設けられる。コンピユ
ータ３０は通常のカウンタ回路３６と、C.P.U.お
よびメモリ３１を電動機制御器２１，２３と、同
期器２２と、手動制御器２５とに接続するための
入力／出力回路３７とをも有する。コンピユータ
３０をモニタするためにC.R.T.３８が設けられ
る、制御されている巻き装置が使用中に、ある特
定のプログラムをオペレータが許可なしに変更す
ることを禁止するためにキーボード３２がロツク
されている場合に、格納されている特定のプログ
ラムを呼出すために使用する０〜９のキーバツド
３９をC.R.T.３８は有する。

手動操作器２５は、呼出したプログラムに従つ
てコンピユータ３０が巻き装置１０を自動的に動
作させることを禁止して、オペレータに手動操作
させることができる。そのためにこの手動操作器
２５は、希望の比を同期器２２内に設定するため
の設定スイツチすなわち回転つまみスイツチ２６
を有する。

キーボード３２を用いて種々のプログラムを書
込むことができ、書込まれたプログラムはコンピ
ユータ３０に格納される。各プログラムは適切に
識別され、検索されると各プログラムは巻くべき
物質を含めた視覚的な識別情報をC.R.T.３８に
表示する。プログラムは巻き機をまず零−零状態
に設定する。その零−零状態においてはスイツチ
１４はドラムまたは心棒１１の零角度位置を表す
信号を与え、かつスイツチ１８または１９の一方
が、左または右の基本位置のいずれにアプリケー
タ・アセンブリ１５が到達しているかを示す信号
を与える。プログラムはドラムまたは心棒１１の
回転の向き−時計回り、また逆時計回り−と、ド
ラムまたは心棒１１とアプリケータ・アセンブリ
１５の間の相対運動の向き−左または右−と、電
動機１２，１６の回転の希望の比とを設定する。

各プログラムは１つまたはそれ以上のシーケン
スを含み、各シーケンスはドラムまたは心棒１１
に対するアプリケータ・アセンブリ１５の１回の
移動を制御する。巻き変更することが求められな
い場合には各シーケンスは１つのセグメントを表
現する。しかし、密度が変化する肉厚である輪郭
の筒状物品を構成する場合には、シーケンスは、
アプリケータ・アセンブリ１５とドラムまたは心
棒１１の相対的な位置と、ドラムまたは心棒１１
の回転位置とにより定められる所定の比をそれぞ
れ有する複数のセグメントを表現する。符号器１
３からのパルス信号は、同期器２２へ与えられる
とともに、カウンタ３６へ入力信号として与えら
れてシーケンスの終り、またはシーケンスのセグ
メントの終りを定める。

設定スイツチすなわち回転つまみスイツチ２６
は、コンピユータ３０からの比設定信号を阻止
し、同期器２５内に一定の比を手動で設定するよ
うに構成される。キーボード３９を使用すること
によりあるプログラムが呼出された後で、オペレ
ータは手動制御器２５の自動（操作）手動（操
作）のような通常の操作器を使用することとによ
り、巻き機１０の運転を開始および停止させる。
本発明は、手動制御器２５により回転の向きと巻
く向きを制御するようにすることによつて、全手
動制御とすることもできる。

【図面の簡単な説明】

添附図面は本発明の制御装置の機能的なブロツ
ク図である。 ２１，２３…電動機制御器、２２…同期器、２
５…手動制御器、２６…設定スイツチ、３０…コ
ンピユータ、３１…メモリ、３２…キーボード、
３３…制御回路、３６…カウンタ、３８…C.R.
T.。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 回転できる心棒と、アプリケータと、一対の
   可逆直流電動機とを有し、一方の電動機は前記心
   棒を回転駆動するためのものであり、他方の電動
   機は筒状の物品に巻くために前記心棒とアプリケ
   ータ集合体との間に相対的な横方向運動を行わせ
   るためのものである細長い部材を巻くための機械
   の制御装置において、 前記電動機をそれぞれ駆動するために電気的に
   接続される一対の制御器と、 前記電動機をそれぞれ監視して、監視される電
   動機の各回転の個々の増分を表すパルス信号を発
   生する一対の符号器と、 それらの符号器からのパルス信号を受けるた
   め、および定められた比に従つてそのような相対
   的な動きを行わせるように前記電動機制御器へ出
   力を与えるために接続され、前記電動機の相対的
   な回転を制御する同期器と、 複数のプログラムを書込み、および格納するた
   めの装置と、格納されているプログラムを使用す
   るために選択的に検索するための装置とを有する
   コンピユータと、 を備え、このコンピユータは前記同期器に接続さ
   れて、検索されたプログラムに従つて電動機の回
   転比を定める信号を与えることを特徴とする細長
   い部材を巻くための機械の制御装置。 ２ 特許請求の範囲第１項記載の制御装置であつ
   て、前記コンピユータから前記同期器へ与えられ
   る回転比設定信号を阻止し、前記同期器の比を手
   動で設定するために接続される設定スイツチを備
   えることを特徴とする制御装置。 ３ 特許請求の範囲第１項記載の制御装置であつ
   て、前記コンピユータの前記装置は前記制御器へ
   信号を与え、検索したプログラムに従つて前記各
   電動機を所定の向きに回転させるために接続され
   ることを特徴とする制御装置。 ４ 特許請求の範囲第３項記載の制御装置であつ
   て、各プログラムは少くとも１つのシーケンスを
   有し、各シーケンス中に前記電動機は所定の向き
   に回転し、各シーケンスは少くとも１つのセグメ
   ントを有し、そのセグメントは前記電動機の所定
   の相対回転比を指定し、 前記コンピユータの前記装置は、前記心棒を回
   転駆動している前記電動機を監視している前記符
   号器からのパルス信号を受けるために接続され、
   それらのパルス信号に応答して１つのシーケンス
   の終りを決定し、次に続くシーケンスのために電
   動機の回転方向信号を与え、かつ１つの設定スイ
   ツチの終りを決定して、次に続くシーケンスのた
   めの電動機の回転比を設定する信号を与えるため
   の手段を有することを特徴とする制御装置。 ５ 特許請求の範囲第４項記載の制御装置であつ
   て、前記巻くための機械は零心棒設定スイツチ
   と、前記心棒に対して前記アプリケータの左と右
   の基本位置に設けられる一対のリミツトスイツチ
   とを含み、 前記コンピユータはプログラムの初めに前記電
   動機制御器へ零−零信号を与えて巻くための機械
   を基本位置に置き、かつ前記コンピユータは前記
   零設定スイツチと前記リミツトスイツチの１つと
   からの信号を受けて、巻くための機械が基本位置
   にあることを指示するために接続されることを特
   徴とする制御装置。 ６ 特許請求の範囲第５項記載の制御装置であつ
   て、前記コンピユータから前記同期器への比設定
   信号を阻止し、かつ前記同期器の比を手動で設定
   するために接続されることを特徴とする制御装
   置。