JPH0368654A - ナイロン46樹脂組成物 - Google Patents

ナイロン46樹脂組成物

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JPH0368654A
JPH0368654A JP20511289A JP20511289A JPH0368654A JP H0368654 A JPH0368654 A JP H0368654A JP 20511289 A JP20511289 A JP 20511289A JP 20511289 A JP20511289 A JP 20511289A JP H0368654 A JPH0368654 A JP H0368654A
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JP
Japan
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copolymer
nylon
acid
resin
weight
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JP20511289A
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English (en)
Inventor
Kenji Yasue
安江 健治
Toshio Tsuji
稔夫 辻
Takashi Ida
孝 井田
Hiromasa Itakura
板倉 宏政
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はすぐれた耐熱性、a械的性質とくに耐衝撃性お
よび寸法安定性を有し、射出成形、押出成形、ブロー成
形、真空成形などの成形方法によって自動車、電気、電
子および機械分野の有用な成形品となるナイロン46樹
脂組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
テトラメチレンジアミンとアジピン酸およびそれらの機
能誘導体からなるナイロン46樹脂はすでに公知のポリ
アミドであって、例えば、特公昭608248号公報お
よび特公昭60−28843号公報にはナイロン46樹
脂の製造方法が開示されている。このナイロン46樹脂
はエンジニアリングプラスチックスとしてすぐれた特性
、特に卓越した耐熱性を有することも知られている。
例えば、その融点は295°Cであり、ナイロン66の
260″Cよりも高いばかりでなく、ポリフェニレンス
ルフィドの285°Cをも上回るものである。結晶化度
、結晶化速度が高く、熱変形温度(19,5kg/d荷
重)は220°Cとエンジニアリングプラスチンラス中
最高位の値である。また、引張強度、曲げ強度などの機
械的強度、摺動特性、耐疲労性にも優れている。
このようにナイロン46樹脂はポリアミドのもつ優れた
耐薬品性に加えて耐熱性や機械的性質や成形性にも優れ
るためにエンジニアリングプラスチックスとしてその応
用が各方面から期待されているものである。
しかし、ナイロン46樹脂は耐衝撃性、特に低温下での
耐衝撃性については必ずしも優れているとはいえない。
エンジニアリングプラスチックスにとって耐衝撃性はき
わめて重要な性質であり、これに優れることは、その用
途を著しく拡大するものである。
従来よりかかるナイロン46樹脂の耐衝撃性を改良する
試みは種々なされてきた。特開昭60−76557号公
報には、ナイロン46樹脂に対しカルボキシル基または
カルボキシル基残基を含むエチレン−プロピレンゴムを
配合する方法が開示されている。
また、特開昭62−179562号公報には、同じく官
能基で変性されたゴム質を配合する方法が開示されてい
る。特開昭62−185724号公報には、官能基で変
性されたスチレン系ポリマーを配合することが開示され
ている。特開昭63−56514号公報には、ナイロン
46樹脂とゴム質とのブレンド物に少量の官能基含有不
飽和化合物を配合する方法が開示されている。特開昭6
3−162750号公報には、変性ABS樹脂を配合す
る方法が開示されている。また、特開昭61−1884
61号公報には、アイオノマーを配合する方法が開示さ
れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記の方法によって耐衝撃性は一定の向上をみ
るが、熱変形温度が大きく低下するという問題点があっ
た0例えば、ナイロン46樹脂の大荷重(18,5kg
/ci!荷重)熱変形温度は220°Cときわめて高い
が、上記の方法で耐衝撃性の改良された樹脂組成物にお
いては、その大荷重熱変形温度は50〜90℃まで大き
く低下する。このように従来の方法ではナイロン46樹
脂Mの耐衝撃性は改良されるものの、他方で耐熱性が大
きく低下するという問題点があった。
かかる事情に鑑み、本発明の目的はナイロン46柑脂の
耐熱性を維持したまま耐衝撃性の大きく改良された樹脂
組成物を得ることにある。また、本発明の目的は吸湿に
よる物性変化の少ない樹脂組成物を得ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、かかる目的で鋭意研究を重ねた結果、ω
)ナイロン46樹脂と■イミド化共重合体と■強靭化剤
との特定量からなる樹脂組成物が本発日&シ 明の開をことごとく満足することを見い出し、本発明に
到達したものである。すなわち、本発明は、(+りナイ
ロン46樹脂10〜98重量%、■少なくとも芳香族ビ
ニル単量体残基30〜90重量%と不飽和ジカルボン酸
イミド誘導体残基3〜70重量%を有するイミド化共重
合体1〜80重量%、(0(1)オレフィンまたはオレ
フィン系共重合体に不飽和ジカルボン酸無水物を共重合
して得られる酸無水物含有オレフィン系共重合体または
(2)1種以上の不飽和グリシジル単量体と1種以上の
オレフィン系単量体とを共重合して得られるエポキシ基
含有オレフィン系共重合体または(3)これらの混合物
からなる強靭化剤1〜80重量%とからなることを特徴
とするナイロン46樹脂組底物である。
本発明で用いられるナイロン46樹脂は、テトラメチレ
ンジアミンとアジピン酸およびそれらの機能誘導体とか
ら得られるポリアミドであるが、そのアジピン酸成分ま
たはテトラメチレンジアミン成分の一部を他の共重合成
分で置き換えたものでもよい。
共重合成分は特に制限がなく、各種のアミド形TIi、
成分を用いることができる。共重合成分の代表例として
、6−アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸、
12−アミノドデカン酸、パラアミノメチル安息香酸な
どのアミノ酸、ε−カプロラクタム、ω−ラウリルラク
タムなどのラクタム、ヘキサメチレンジアミン、ウンデ
カメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2
.4−/2,4.4− トリメチルへキサメチレンジア
ミン、5−メチルノリ ナメチレンジアミン、メタキシレンジアミン、バシクロ
ヘ牛サン、1.4−ビス(アえノメチル)シクロへキチ
ン、1−アミノ−3−アミノメチル−3゜5.5− )
リメチルシクロヘキサン、ビス(3−メチル−4−アミ
ノシクロヘキシル)メタン、2,2ビス(4−アミノシ
クロヘキシル)プロパン、ビス(アごノブロピル)ピペ
ラジン、アミノエチルピペラジンなどのジアミンとアジ
ピン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデ
カン酸、^ テレフタル酸、イソフタル酸、2−クロロテレフタル酸
、2−メチルテレフタル酸、5−メチルイソフタル酸、
5−ナトリウムスルホイソフタル酸、ヘキサヒドロテレ
フタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、ジグリコール酸
などのジカルボン酸などを挙げることができ−る。
かかるナイロン46樹脂の製造には各種の方法が採用さ
れる。たとえば、特公昭60−28843号公報、特公
昭60−8248号公報、特開昭58−83029号公
報および特開昭61−43631号公報などで開示され
た方法、すなわち、まず環状末端基が少ないプレポリマ
ーを特定の条件下で製造した後、水蒸気雰囲気などで固
相重合して高粘度のナイロン46樹脂を調製する方法で
得たもの、あるいは2−ピロリドンやN−メチルピロリ
ドンなどの極性有機溶剤中で加熱する方法で得たものの
利用が特に好ましい。
かかるナイロン46樹脂の重合度については特に制限は
ないが、相対粘度を96%硫酸を用い、濃度1 g/d
l、25゛Cで測定したとき、1.5〜5.5、さらに
は2.0〜4.5の範囲にあるナイロン46樹脂が好ま
しい。相対粘度が5.5を越えると、組成物の流動性が
悪くなるだけでなく、その機械的、熱的性質のばらつき
が大きくなるので好ましくない、相対粘度が1.5より
も低いと組成物の機械的強度が小さくなるという欠点が
生しる。
本発明で用いられるイミド化共重合体は、ゴム“喚 状重合体O〜40重量%、芳香族ビニル単量  30〜
90重量%、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体残基3〜
70重量%およびこれらの残基以外のビニル単量体残基
0〜40重量%とからなるものであり、既に公知の重合
体である(USP 3,840,499、[JSP 3
゜998.907)。
イミド化共重合体の第1の製法として、必要に応じてゴ
ム状重合体の存在下で、芳香族ビニル単量体、不飽和ジ
カルボン酸イミド誘導体およびこれらと共重合可能なビ
ニル単量体混合物を共重合させる方法がある。第2の製
法として、必要に応してゴム状重合体の存在下で、芳香
族ビニル単量体、不飽和ジカルボン酸無水物およびこれ
らと共重合可能なビニル単量体混合物を共重合させた重
合体にアンモニアおよび/または第1級アミンを反応さ
せて酸無水物基の40−100モル%をイ旦ド基に変換
させる方法がある。このいずれの方法によっても本発明
に用いるイごド化共重合体を得ることができる。
イミド化共重合体の第1の製法に用いられる芳香族ビニ
ル単量体としては、スチレン、α・メチルスチレン、ビ
ニルトルエン、t−ブチルスチレン、クロロスチレン等
のスチレン単量体およびその置換単量体があり、これら
の中でスチレンが特に好ましい。
不飽和ジカルボン酸イミド誘導体としては、マレイミド
、N−メチルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−
シクロヘキシルマレイミド、Nアリールマレイミド(ア
リール基としては、例えばフェニル、4−ジフェニル、
1−ナフチル、2クロロフエニル、4−7’ロモフエニ
ル及ヒ他ノモノー及びジハロフェニル異性体、2,4.
6− トリブロモフェニル、メトキシフェニル等が挙げ
られる。
)等のマレイミド誘導体、N−メチルイタコン酸イミド
、N−フェニルイタコン酸イミド等のイタコン酸イミド
誘導体等が挙げられる。
また、第2の製法に使用される芳香族ビニル単量体は、
前記のとおりであり、不飽和ジカルボン酸無水物として
は、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、アコニッ
ト酸等の無水物があり、マレイン酸無水物が特に好まし
い。
また、これらと共重合可能なビニル単量体としては、ア
クリロニトリル、メタクロロニトリル、α−クロロアク
リロニトリル等のシアン化ビニル単量体、メチルアクリ
ル酸エステル、エチルアクリル酸エステル等のアクリル
酸エステル単量体、メチルメタクリル酸エステル、エチ
ルメタクリル酸エステル等のメタクリル酸エステル単量
体、アクリル酸、メタクリル酸等のビニルカルボン酸単
量体、アクリル酸アミド、メタクリル酸アミド等があっ
て、これらの中でアクリロニトリル、メタクリル酸エス
テル、アクリル酸、メタクリル酸などの単量体が好まし
い。
また、イミド化反応に用いるアンモニアや第1級アミン
は無水又は水溶液のいずれの状態であってもよく、また
第1級アミンの例としてメチルアミン、エチルアミン、
ブチルアミン、シクロヘキシルアミン等のアルキルアミ
ン、およびこれらのクロル又はブロム置換アルキルアミ
ン、アニリン、トリルアミン、ナフチルアミン等の芳香
族アミンおよびクロル又はブロム置換アニリン等のハロ
ゲン置換芳香族アミンがあげられる。
さらに、イミド化反応を溶液状態又は懸濁状態で行う場
合は、通常の反応容器、例えばオートクレーブなどを用
いるのが好ましく、塊状溶融状態で行なう場合は、脱揮
装置の付いた押出機を用いてもよい。またイミド化する
際に触媒を存在させてもよく、例えば第3級アミン等が
好ましく用いられる。
イミド化反応の温度は、約80〜350−Cであり、好
ましくは100〜300 ’Cである。80°C未満の
場合には反応速度が遅く、反応に長時間を要し実用的で
ない。一方、350″Cを越える場合には重合体の熱分
解による物性低下をきたす。
また、使用するアンモニアおよび/又は第1級アミン量
は不飽和ジカルボン酸無水物に対し0.8〜1.05モ
ル当量、特に0.9〜10モル当量が好ましい、0.8
モル当量未満であるとイミド化共重合体に酸無水物基が
多量になり、熱安定性および耐熱水性が低下し好ましく
ない。
さらに、第1ないし第2の製法に用いられるゴム状重合
体としては、ブタジェン重合体、ブタジェンと共重合可
能なビニル単量体との共重合体、エチレン−プロピレン
共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、ブ
タジェンと芳香族ビニルとのブロック共重合体、アクリ
ル酸エステル重合体およびアクリル酸エステルとこれと
共重合可能なビニル単量体との共重合体等が用いられる
イミド化共重合体は、ゴム状重合体0〜40重量%、好
ましくは0〜30重量%、芳香族ビニル単量体残基30
〜90重量%、好ましくは40〜70重量%、不飽和ジ
カルボン酸イミド誘導体残基3〜70重量%、好ましく
は3〜60重量%およびこれらと共重合可能なビニル単
量体残基0〜40重量%、好ましくは0〜30重量%か
らなるイミド化共重合体である。
本発明で用いられる酸無水物含有オレフィン系共重合体
は、ポリオレフィンまたはオレフィン系共重合体に不飽
和ジカルボン酸無水物を共重合して得られるものである
。その酸無水物は部分的にイオン化されていてもよい。
本発明でいうポリオレフィンまたはオレフィン系共重合
体は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1
などのオレフィン類の単独重合体やあるいはメタクリル
酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、
メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸2−ヒ
ドロキシエチルなどのメタクリル酸エステル重合体やあ
るいはアクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチ
ルなどのアクリル酸エステルの重合体やあるいはエチレ
ン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合
体、プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合
体などの異種のオレフィン類またはオレフィン類とアク
リル酸エステルなどのその他の異種単量体との共重合体
を含む。その共重合体の様式はランダム共重合体、ブロ
ック共重合体、グラフト共重合体、交互共重合体のいず
れであっても良い。
本発明でいう不飽和ジカルボン酸無水物は一般\  1 (式中R,,R2は水素原子、ハロゲン原子または炭化
水素基である。) で表されるα、β−不飽和ジカルボン酸無水物およびシ
ス型2重結合を環内に有する脂環式カルボン酸無水物を
含む。式(1)で表されるα、β不飽和ジカルボン酸無
水物の例としては無水マレイン酸、クロロ無水マイレン
酸、無水シトラコン酸などがある。
シス型2重結合を環内に有する脂環式カルボン酸無水物
の例としては、シス−4−シクロヘキセン−1,2−ジ
カルボン酸、エンド−ビシクロ−(2,2,1) −5
−へブテン−2,3−ジカルボン酸、メチル−エンド−
シス−ビシクロ−(2,2,1)5−へブテン−2,3
−ジカルボン酸、エンド−ビシクロ−(2,2,1)−
1,2,3,4,7,7−へキサクロロ−2−へブテン
−5,6−ジカルボン酸などの無水物があり、必要によ
ってはこれらの機能誘導体、例えばジカルボン酸、ジカ
ルボン酸の金属塩、エステル、アミド、酸ハロゲン化物
も共用することができる。
本発明で用いられる酸無水物含有オレフィン系共重合体
としては、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
ブテン−1共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、エチレン−ア
クリル酸エステル共重合体およびエチレン−メタクリル
酸エステル共重合体への無水マイレン酸あるいはエンド
−ビシクロ−(2,2,1) −5−へブテン−2,3
−ジカルボン酸の無水物の共重合物あるいはグラフト付
加物が好都合に用いられる。
本発明における酸無水物含有オレフィン系共重合体の部
分的イオン化に適した金属種としては、元素周期律表の
IA、IB、ffA、nB、IIIA。
および■族の第4周期の金属であって、例えばNa、に
、Cu、Mg、Ca、Ba、Zn、Cd。
AI、Fe、CoおよびNiなどであり、これらの中で
も特に、Na、Mg、に、Ca、+3a、およびZnが
好ましい。
金属イオンの生成剤としては、各種有機酸塩、酸化物、
ヒドロキシ炭酸塩、遊離金属、金属ハイボン酸塩、もし
くはアミノ酸塩が好ましい。
具体的には、2−エチルへ牛サン酸、カプリン酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
ベヘン酸、リグノセリン酸などの炭素数8〜24個の高
級脂肪族カルボン酸の金属塩、あるいは、アスパラギン
酸、グルタミン酸などの各種アミノ酸の金属塩などが挙
げられる。これらの中でもステアリン酸あるいはグルタ
ミン酸の金属塩が好ましい。
金属イオンの生成量としては、ジカルボン酸無水物に対
し、好ましくは0〜80モル%、さらに好ましくは0〜
70モル%である。金属イオンの生成量が80モル%を
こえると耐衝撃性が低下する。
本発明において用いられる酸無水物含有オレフィン系共
重合体における不飽和ジカルボン酸無水物の共重合比は
、0.05〜95モル%、好ましくは0゜1〜50モル
%である。
本発明において用いられるエポキシ基含有オレフィン系
共重合体は、1種以上の不飽和グリシジル単量体と1種
以上のオレフィン系単量体を重合して得られるものであ
り、その共重合の様式はランダム共重合体、ブロック共
重合体、グラフト共重合体、交互共重合体のいずれであ
っても良い。
不飽和グリシジル単量体はI分子中にオレフィン系単量
体と共重合しうる不飽和結合を有し、エポキシ基を1個
以上有する単量体である。このような不飽和グリシジル
単量体の例としては、例えば一般式(II) (ここでR3はオレフィン系不飽和結合を有する炭化水
素基を示す。) で表されるような不飽和グリシジルエステル類および一
般式(II) (ここでは−Y−は−CH20−または−〇0−であり
、R□は式(II)の定義に同しである。
) で表される不飽和グリシジルエーテル類あるいは一般式
(IV) U (ここではR3は式(I[)の定義に同しであり、R4
は水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基である。) で表されるエポキシアルケン類などがある。
具体例を挙げるとグリシジルアクリレート、グリシジル
メタクリレート、イタコン酸モノグリシジルエステル、
イタコン酸ジグリシジルエステル、ブテントリカルボン
酸モノグリシジルエステル、ブテントリカルボン酸ジグ
リシジルエステル、ブテントリカルボン酸トリグリシジ
ルエステル、pスチレンカルボン酸グリシジルエステル
、アリルグリシジルエーテル、2−メチルアリルグリシ
ジルエーテル、スチレン−p−グリシジルエーテル、p
−グリシジルスチレン、3.4−エポキシ−1−ブテン
、3,4−エポキシ−3−メチル−1−ブテン、3.4
−エポキシ−1−ペンテン、3.4−エボキシ−3−メ
チル−1−ペンテン、516−エポキシ−1−ヘキセン
およびビニルシクロヘキセンモノオキシドなどを挙げる
ことができる。
本発明において不飽和グリシジル単量体と共重合により
オレフィン系共重合体を形成するオレフィン系単量体と
しては実質的に分子中にエポキシ基を導入できるものな
らば、いかなるものでも良いが、好ましくはエチレン、
プロピレン、ブテン−1、イソブチレン、デセン−1、
オクタセン−1、スチレンなどのオレフィン類、あるい
はビニルアセテート、ビニルプロピオネート、ビニルベ
ンゾエートなどのビニルエステル類あるいはアクリル酸
およびメタクリル酸のメチル−、エチル−プロピル−、
ブチル−12−エチルヘキシル−シクロヘキシル−ドデ
シル−、オクタデシル−などの飽和アルコールとのエス
テル類あるいはマレイン酸ジエステルあるいはビニルク
ロライドあるいはビニルメチルエーテル、ビニルエチル
エーテルなどのビニルエーテル類あるいはN−ビニルピ
ロリドン、N−ビニルカプロラクタムなどのNビニルラ
クタム類あるいはアクリル酸アミド系化合物などがあり
、これらの1種あるいは2種以上を用いることができる
本発明で用いられるエポキシ基含有オレフィン系共重合
体としてはエチレン−グリシジルメタクリレート共重合
体、エチレン−グリシジルアクリレート共重合体、エチ
レン−グリシジルメタクリレート−酢酸ビニル共重合体
、エチレン−グリシジルアクリレート−酢酸ビニル共重
合体が特に好都合に用いられる。
本発明において用いられるエポキシ基含有オレフィン系
共重合体における不飽和グリシジル単量体の共重合比は
0.05〜95モル%、好ましくは0.1〜50モル%
である。
かかるエポキシ基含有オレフィン系共重合体あるいは酸
無水物含有オレフィン系共重合体を製造する方法として
は、いわゆる公知のラジカル共重合法が用いられるほか
、オレフィン系単独重合体あるいはオレフィン系共重合
体にラジカル発生剤を存在させ、エポキシ基あるいは酸
無水物を含む不飽和単量体の一種以上を溶剤あるいは分
散媒の存在下または非存在下でラジカルグラフト反応さ
せる方法を挙げることができる。中でも溶融状態でグラ
フトさせる場合、押出機、ニーダ−、パンバリミキサー
などの溶融混練機を用いることにより、簡略化された方
法で極めて短時間に目的とするものを得ることができる
本発明の樹脂組成物における(A)成分のナイロン46
樹脂の配合量は10〜98重量%であり、好ましくは3
0〜90重量%である。ナイロン46樹脂の配合量が1
0重量%未満では樹脂組成物の機械的性質の低下が著し
く、逆にそれが98重量%を越える場合には耐衝撃性の
改良効果が少なく、また吸湿による物性変化も大きい。
本発明の樹脂組成物における■成分のイミド化共重合体
の配合量は1〜80重量%であり、好ましくは10〜7
0重量%である。イミド化共重合体の配合量が1重量%
未満では吸湿にする物性や寸法変化の抑制効果が顕著で
なく、また耐熱性も低くなる。逆にイミド化共重合体の
配合量が80重量%を越える場合には耐衝撃性が低下す
るので好ましくない。
本発明の樹脂組成物における■成分の強靭化剤の配合量
は1〜80重量%であり、好ましくは3〜40重量%で
ある。強靭化剤の配合量が、1重量%未満では耐衝撃性
改良効果が著しくない、逆に強靭化剤の配合量が80重
量%を越える場合には耐熱性の低下が大きく、好ましく
ない。
本発明の樹脂組成物における(0戒分の強靭剤としては
(1)の酸無水物含有オレフィン系共重合体あるいは(
2)のエポキシ基含有オレフィン系共重合体あるいはこ
れら(1)と(2)の混合物がある0本発明の樹脂組成
物において用いられる強靭化剤としては(1)と(2)
の混合物、すなわち酸無水物含有オレフィン系共重合体
とエポキシ基含有オレフィン系共重合体の混合物が最も
好ましい。中でも酸無水物含有オレフィン系共重合体と
エポキシ基含有オレフィン系共重合体の混合割合は重量
部で1=15から15:1の範囲が最も好ましい。この
場合、耐衝撃性、成形性からみて最も良好でバランスの
とれた性能を与える。
本発明の樹脂組成物においては必要に応じて強化材をさ
らに配合してもよい。強化材の配合により樹脂組成物の
耐熱性と寸法安定性はいっそう向上する。かかる目的で
用いられる強化材としては、ガラス繊維、アスベスト繊
維、炭素繊維、アラミド繊維、炭酸カルシウム、タルク
、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、ワラストナイ
ト、雲母、粒状ガラス、ガラスバルーン、チタン酸カリ
ウム等が挙げられる。
本発明の樹脂組成物においては、その特性を大きく損な
わない限り、必要に応して他の重合体を配合してもよい
。この場合、その配合量は30重量%以下であることが
好ましい。かかる他の重合体としては、ポリカーボネー
ト、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリカプロラクトン、ポリスルホン、ポリエ
ーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエ
ーテルケトン、ポリエーテルイミド、ナイロン6、ナイ
ロン66、ナイロン11、ナイロン610 、 非品性
ナイロン、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンス
ルフィド、ABS 、 PM14A、ポリプロピレン、
ポリエチレン、ボリアリレート、フェノキシ樹脂等があ
る。
また、本発明の樹脂、lll初物は、さらに酸化防止剤
、耐熱剤、難燃剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤
、滑剤、核剤、着色剤、離型剤等を添加することも可能
である。
本発明の樹脂Mi戒酸物ω)成分のナイロン45樹脂、
■成分のイミド化共重合体、0戒分の強靭化剤を混合し
、これを射出成形、押出成形1、ブロー成形、真空成形
などの成形方法によって直接成形品とすることができる
。また、各成分をパンバリミキサ、タンブラ−ミキサー
などで混合し、押出機等で溶融混練し切断してベレット
を得、これを射出酸形、押出成形、ブロー成形、真空成
形などの成形方法によって成形し、成形品を得ることも
可能である。
〔実施例〕
以下、まず、参考例により本発明を説明する。
参考例1 イミド化共重合体(1−1)の製造 攪拌機を備えたオートクレーブ中にスチレン100部、
メチルエチルケトン50部、小片状に切断したポリブタ
ジェンゴム(旭化戒社NF35AS)24部を仕込み、
系内を窒素ガスで置換した後、室温で一昼夜攪拌し、ゴ
ムを溶解させた。温度を80’Cとした後、無水マイレ
ン酸67部とベンゾイルパーオキサイド0.3部をメチ
ルエチルケトン400部に溶解した溶液を8時間で連続
的に添加した。添加後、さらに3.5時間、80°Cに
保った。粘稠な反応液の一部をサンプリングして、ガス
クロマトグラフィーにより未反応の重量体の定量を行な
い、重合率及び重合体中の無水マイレン酸の含有率を算
出した所、スチレンの重合率98%、無水マイレン酸の
重合率99%、共重合体中の無水マイレン酸の含有率3
5.2%であった。次いで、重合液にアニリン63部(
添加無水マイレン酸の100%モル当り、トリエチルア
壽ン2部、抗酸化剤としてイルガノックス1076 (
チバガイギー社)1部を添加し、140℃に昇温後7時
間反応せしめ、イミド化反応を行なった。反応溶液を1
00°Cまで冷却し、ステンレス製バットに反応溶液を
パージした。さらに180°Cで3時間真空乾燥を行な
い、脱溶媒後、粉砕処理を行ない、黄白色粉の共重合体
を得た。C−13%MR分析より酸無水物基のイミド基
への転化率は95%であった。
このイミド化共重合体を1−1とする。
参考例2 イミド化共重合体(1−2)の製造 ポリブタジェンゴム(旭化威社ジエンNF35AS )
24部をスチレン100部およびメチルエチルケトン5
0部に溶解したオートクレーブを80°Cに保ち、N−
フェニルマレイミド100部、ベンゾイルパーオキサイ
ド0.3部をメチルエチルケトン400部に溶解した溶
液を8時間で連続添加した。さらに80°Cで3.5時
間保ち重合を行なった。重合液を真空乾燥、粉砕処理を
行ない粉末状共重合体を得た。このときの平均重合率は
95%であった。このイミド化共重合体を1−2とする
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが
、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実
施例および比較例における成形品の性能評価および使用
した各成分は以下の通りである。
曲げ強度 :ASTM  D790 曲げ弾性率=ASTM  D790 熱変形温度: ASTM  D64B (荷重 18.5kg/c11I) アイゾツト衝撃強度: ASTM  D256(ノツチ
付、試験片厚み3.2 m )吸水処理 :50°Cの
水中に20時間浸漬寸法変化 :長さ12.5C11,
幅1.25cTI、厚み0.32(4)のテストピース
の長さ方向の寸 法で評価 (If)成分のナイロン46樹脂: F5000 (ユ
ニチカ製相対粘度3.0) ■成分のイミド化共電合体:参考例1.2の11、I−
2を使用 (O成分の強靭化剤:酸無水物含有オレフィン系共重合
体として、エチレン−プロ ピレン共重合体に無水マイレン酸 を附加したものを用いた (エクソンケミカル製エクセラ 1801) :エポキシ基含有オレフィン系共重 合体としてエチレン−グリシジル メタクリレート−酢酸ビニル共電 合体を用いた(住友化学製ポンド ファーストE) 実施例1〜6、比較例1.2 ω)、 (B)、 <C)の各成分を第1表、第2表に
示した配合割合で、タンブラ−で混合した後、100°
Cで16時間乾燥した。この混合乾燥された原料を45
mφの2軸押出機(池貝鉄工製)にて300°Cで溶融
混練し、これをカットしてペレツトを得た。得られたベ
レットを100°Cの温度で再び16時間乾燥し、30
0°Cのシリンダ温度、80”Cの金型温度で射出成形
を行なうことにより、各種テストピースを得た。
このテストピースを用いて機械的性質、耐熱性、吸水処
理による寸法変化、吸水処理による機械的性質の変化等
を調べた。その結果を併せて第1表、第2表に掲げた。
本発明の樹脂組成物は実施例1〜6に具体的に示したよ
うにナイロン46樹脂の耐熱性を損なうことなく、その
耐衝撃性が大きく改良されている。
また、吸水処理による機械的性質、特に曲げ強度や曲げ
弾性率の低下が少なく、寸法変化が、大きく抑えられて
いる。
比較例1に示したナイロン46樹脂単独の場合には衝撃
強度が低く、吸水による機械的性質の低下および寸法変
化が大きい。
一方、比較例2に示したナイロン46樹脂と強靭化剤と
よりなる樹脂組成物においては、耐衝撃性にはすぐれる
ものの、熱変形塩度の低下が著しい。
また、吸水による機械的性質の変化や寸法変化も比較的
大きい。
第1表 [発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ナイ
ロン46樹脂の耐熱性を損なうことなく、その耐衝撃性
が大きく改良されており、また吸水処理による機械的性
質、特に曲げ強度や曲げ弾性率の低下が少なく、寸法変
化が大きく抑えられるエンジニアリングブラスチノクス
として優れた樹脂組成物を得ることが可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (A)ナイロン46樹脂10〜98重量%、(B)少な
    くとも芳香族ビニル単量体残基30〜90重量%と不飽
    和ジカルボン酸イミド誘導体残基3〜70重量%を有す
    るイミド化共重合体1〜80重量%、(C)(1)オレ
    フィンまたはオレフィン系共重合体に不飽和ジカルボン
    酸無水物を共重合して得られる酸無水物含有オレフィン
    系共重合体または(2)1種以上の不飽和グリシジル単
    量体と1種以上のオレフィン系単量体とを共重合して得
    られるエポキシ基含有オレフィン系共重合体または(3
    )これらの混合物からなる強靭化剤1〜80重量%とか
    らなることを特徴とするナイロン46樹脂組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8029961B2 (en) 2007-12-28 2011-10-04 Ricoh Company, Ltd. Toner for developing latent electrostatic image, method for producing the same and apparatus for producing the same, and developer, toner container, process cartridge, image forming method and image forming apparatus
US8034521B2 (en) 2007-12-28 2011-10-11 Ricoh Company, Ltd. Toner for developing electrostatic charge image, image forming method and image forming apparatus

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