JP2903647B2 - 耐衝撃性ポリアミド系樹脂組成物 - Google Patents
耐衝撃性ポリアミド系樹脂組成物Info
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- JP2903647B2 JP2903647B2 JP15139790A JP15139790A JP2903647B2 JP 2903647 B2 JP2903647 B2 JP 2903647B2 JP 15139790 A JP15139790 A JP 15139790A JP 15139790 A JP15139790 A JP 15139790A JP 2903647 B2 JP2903647 B2 JP 2903647B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、優れた物性、殊に衝撃に対して優れた強度
を有し、且つ高い引張破断伸度を有する他、耐熱性及び
寸法安定性が良好で且つ優れた外観の成形体を与えるポ
リアミド系樹脂組成物に関するものであり、この樹脂組
成物は上記の特性を生かしてバンパー等の自動車部品や
事務機器用ハウジング部材の如き各種成形品の材料とし
て有用である。
を有し、且つ高い引張破断伸度を有する他、耐熱性及び
寸法安定性が良好で且つ優れた外観の成形体を与えるポ
リアミド系樹脂組成物に関するものであり、この樹脂組
成物は上記の特性を生かしてバンパー等の自動車部品や
事務機器用ハウジング部材の如き各種成形品の材料とし
て有用である。
[従来の技術] たとえば、ポリアミド樹脂は耐候性や高温安定性に優
れたものであるが、耐湿性、耐衝撃性、柔軟性などが不
足するので、これらの特性を改善するための手段として
種々のポリマー(樹脂状物を含む、以下同じ)とのブレ
ンドやポリマー・アロイ化が検討されている。
れたものであるが、耐湿性、耐衝撃性、柔軟性などが不
足するので、これらの特性を改善するための手段として
種々のポリマー(樹脂状物を含む、以下同じ)とのブレ
ンドやポリマー・アロイ化が検討されている。
たとえば特開昭62−11760号公報には、ゴム状基質に
アクリロニトリルやスチレン系モノマーをグラフト重合
させたグラフト化ゴム組成物と、スチレン・アクリロニ
トリル・無水マレイン酸系の三元共重合体を、ポリアミ
ド樹脂にブレンドして耐衝撃性を改善する技術が開示さ
れており、また特開昭64−66255号公報には、ポリアミ
ド樹脂に、カルボキシル基の導入されたスチレン系樹脂
とカルボキシル基の導入されたポリオレフィン系エラス
トマーをブレンドすることにより耐衝撃性や柔軟性を高
める技術が開示されている。
アクリロニトリルやスチレン系モノマーをグラフト重合
させたグラフト化ゴム組成物と、スチレン・アクリロニ
トリル・無水マレイン酸系の三元共重合体を、ポリアミ
ド樹脂にブレンドして耐衝撃性を改善する技術が開示さ
れており、また特開昭64−66255号公報には、ポリアミ
ド樹脂に、カルボキシル基の導入されたスチレン系樹脂
とカルボキシル基の導入されたポリオレフィン系エラス
トマーをブレンドすることにより耐衝撃性や柔軟性を高
める技術が開示されている。
[発明が解決しようとする課題] 上記公開公報に開示された方法では、ノッチ付きアイ
ゾット衝撃強度についてかなりの改質効果が得られる
が、落錐衝撃の様な面衝撃については改質効果が少な
く、簡単に脆性破壊を起こす。またこれらのブレンド成
形品は引張破断伸度も不十分であって、孔明け加工時に
割れを生じるといった問題が指摘されている。
ゾット衝撃強度についてかなりの改質効果が得られる
が、落錐衝撃の様な面衝撃については改質効果が少な
く、簡単に脆性破壊を起こす。またこれらのブレンド成
形品は引張破断伸度も不十分であって、孔明け加工時に
割れを生じるといった問題が指摘されている。
本発明はこの様な事情に着目してなされたものであっ
て、その目的は、ポリアミド系樹脂が元々有している引
張強度、曲げ強度、耐熱性、高温安定性等に悪影響を与
えることなく、優れた物性、殊に落錐衝撃の様な面衝撃
に対して優れた強度を有し、且つ高い引張破断伸度をも
ったポリアミド系樹脂組成物を提供しようとするもので
ある。
て、その目的は、ポリアミド系樹脂が元々有している引
張強度、曲げ強度、耐熱性、高温安定性等に悪影響を与
えることなく、優れた物性、殊に落錐衝撃の様な面衝撃
に対して優れた強度を有し、且つ高い引張破断伸度をも
ったポリアミド系樹脂組成物を提供しようとするもので
ある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決することのできた本発明に係るポリア
ミド系樹脂組成物の構成は、 ポリアミド、 ゴム状基質に、シアン化ビニル化合物と芳香族ビニル
化合物を主成分とする重合性成分を反応させて得られる
ゴム強化樹脂、および カルボキシル基及び/又はその官能性誘導基が分子中
に導入された変性ポリε−カプロラクトン を含有するところに要旨を有するものである。
ミド系樹脂組成物の構成は、 ポリアミド、 ゴム状基質に、シアン化ビニル化合物と芳香族ビニル
化合物を主成分とする重合性成分を反応させて得られる
ゴム強化樹脂、および カルボキシル基及び/又はその官能性誘導基が分子中
に導入された変性ポリε−カプロラクトン を含有するところに要旨を有するものである。
また上記成分、、に加えて カルボキシル基及び/又はその官能性誘導基が分子中
に導入された変性ポリオレフィン系エラストマー を含有させることによって得られるポリアミド系樹脂組
成物は、低温衝撃特性や曲げ特性等において一段と優れ
たものとなる。
に導入された変性ポリオレフィン系エラストマー を含有させることによって得られるポリアミド系樹脂組
成物は、低温衝撃特性や曲げ特性等において一段と優れ
たものとなる。
[作用] 本発明者らは、前記公開公報に開示された様なポリマ
ーブレンド法によって得られるポリアミド系樹脂組成物
の物性が、必ずしも期待されるほどのものではないこと
の理由を究明するため検討を行なった。その結果、ポリ
アミドに改質成分としてブレンドされるポリマーとポリ
アミドとの相溶性(混和性)が良好でないことが大きな
原因となっているものと思われた。即ち前記公開公報に
開示された改質ポリアミド系樹脂組成物は、一見均一に
うまくブレンドされている様に思われるが、成形体の物
性から判断すると必ずしも万偏無く均一にブレンドされ
ているとは思えない。しかして、上記の改質ポリアミド
系樹脂組成物に係る成形体が落錐衝撃に弱く引張破断伸
度に欠ける理由は、衝撃力や引張力を受けたとき、ポリ
アミド中に混入された改質用ポリマーとポリアミドの間
で界面剥離が起こり、脆性破壊に至るためと考えられ
る。
ーブレンド法によって得られるポリアミド系樹脂組成物
の物性が、必ずしも期待されるほどのものではないこと
の理由を究明するため検討を行なった。その結果、ポリ
アミドに改質成分としてブレンドされるポリマーとポリ
アミドとの相溶性(混和性)が良好でないことが大きな
原因となっているものと思われた。即ち前記公開公報に
開示された改質ポリアミド系樹脂組成物は、一見均一に
うまくブレンドされている様に思われるが、成形体の物
性から判断すると必ずしも万偏無く均一にブレンドされ
ているとは思えない。しかして、上記の改質ポリアミド
系樹脂組成物に係る成形体が落錐衝撃に弱く引張破断伸
度に欠ける理由は、衝撃力や引張力を受けたとき、ポリ
アミド中に混入された改質用ポリマーとポリアミドの間
で界面剥離が起こり、脆性破壊に至るためと考えられ
る。
そこで、改質用ポリマーとポリアミドの相溶性(混和
性)を高めてそれらの混練をより均一にすると共に、上
記の様な界面剥離を抑制すれば、成形体の脆性破壊に対
する抵抗力を高めることができると考え、その線に沿っ
て改良研究を進めた。
性)を高めてそれらの混練をより均一にすると共に、上
記の様な界面剥離を抑制すれば、成形体の脆性破壊に対
する抵抗力を高めることができると考え、その線に沿っ
て改良研究を進めた。
その結果、前述の如くポリアミドの改質成分とし
て、前記で規定されるゴム強化樹脂およびで規定さ
れる変性ポリε−カプロラクトンを使用し、あるいはこ
れらに加えて前記で規定される変性ポリオレフィン系
エラストマーを使用すれば、改質成分とポリアミドの混
和性が著しく改善され、落錐衝撃特性や引張破断伸度の
非常に優れたポリアミド系樹脂組成物が得られることを
知った。
て、前記で規定されるゴム強化樹脂およびで規定さ
れる変性ポリε−カプロラクトンを使用し、あるいはこ
れらに加えて前記で規定される変性ポリオレフィン系
エラストマーを使用すれば、改質成分とポリアミドの混
和性が著しく改善され、落錐衝撃特性や引張破断伸度の
非常に優れたポリアミド系樹脂組成物が得られることを
知った。
本発明において、成分として規定されるポリアミド
の種類は特に制限されないが、一般的なものとしては、
ポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリドデカアミド
((ナイロン12)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナ
イロン66)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン
610)、あるいはこれらの共重合体であるナイロン6/61
0、ナイロン6/66、ナイロン6/12などのナイロン類、あ
るいはポリキシリレンアジパミド、ポリヘキサメチレン
テレフタルアミド、ポリフェニレンフタルアミド等の如
き、芳香族ジアミンや脂肪族ジアミンと芳香族ジカルボ
ン酸や脂肪族ジカルボン酸とから導かれるポリアミド等
が例示され、これらは単独で使用し得るほか、2種以上
を適当に組合せて使用することもできる。但し、得られ
る樹脂組成物の耐熱性や物性等を考慮すると、融点が20
0℃以上、より好ましくは220℃以上で且つ相対粘度[JI
S K 6810(1970)に準拠して98%硫酸中で測定した値]
が1.8以上、より好ましく2.0以上のポリアミドを選択し
て使用することが望まれる。
の種類は特に制限されないが、一般的なものとしては、
ポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリドデカアミド
((ナイロン12)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナ
イロン66)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン
610)、あるいはこれらの共重合体であるナイロン6/61
0、ナイロン6/66、ナイロン6/12などのナイロン類、あ
るいはポリキシリレンアジパミド、ポリヘキサメチレン
テレフタルアミド、ポリフェニレンフタルアミド等の如
き、芳香族ジアミンや脂肪族ジアミンと芳香族ジカルボ
ン酸や脂肪族ジカルボン酸とから導かれるポリアミド等
が例示され、これらは単独で使用し得るほか、2種以上
を適当に組合せて使用することもできる。但し、得られ
る樹脂組成物の耐熱性や物性等を考慮すると、融点が20
0℃以上、より好ましくは220℃以上で且つ相対粘度[JI
S K 6810(1970)に準拠して98%硫酸中で測定した値]
が1.8以上、より好ましく2.0以上のポリアミドを選択し
て使用することが望まれる。
次に、成分として規定されるゴム強化樹脂とは、ゴ
ム状基質に、シアン化ビニル化合物と芳香族ビニル化合
物を主成分とする共重合成分を反応(グラフト重合)さ
せることによって得られるものであり、ゴム状基質とし
ては、ポリブタジエン、ポリイソプレン等のジエン系ポ
リマー;ブタジエンやイソプレン等のジエン系モノマー
とスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなど
との共重合によって得られるゴム状スチレン−ジエン系
ポリマー;ニトリルゴム;ブチルゴム;塩素化ポリエチ
レン;エチルアクリレートやブチルアクリレートの単独
もしくは共重合体よりなるアクリレート系エラストマ
ー;エチレン−プロピレン系ゴム(エチレン:プロピレ
ン=90:10〜20:80)あるいはこれらに少量の非共役ジエ
ンを共重合させることによって得られるゴム状ポリマー
等が例示され、これらも単独で使用し得るほか、必要に
より2種以上を組合せて使用することができるが、これ
らの中でも、衝撃特性改質効果を有効に発揮させるうえ
では、ガラス転移点(Tg)が0℃以下のものを選択して
使用するのがよい。
ム状基質に、シアン化ビニル化合物と芳香族ビニル化合
物を主成分とする共重合成分を反応(グラフト重合)さ
せることによって得られるものであり、ゴム状基質とし
ては、ポリブタジエン、ポリイソプレン等のジエン系ポ
リマー;ブタジエンやイソプレン等のジエン系モノマー
とスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなど
との共重合によって得られるゴム状スチレン−ジエン系
ポリマー;ニトリルゴム;ブチルゴム;塩素化ポリエチ
レン;エチルアクリレートやブチルアクリレートの単独
もしくは共重合体よりなるアクリレート系エラストマ
ー;エチレン−プロピレン系ゴム(エチレン:プロピレ
ン=90:10〜20:80)あるいはこれらに少量の非共役ジエ
ンを共重合させることによって得られるゴム状ポリマー
等が例示され、これらも単独で使用し得るほか、必要に
より2種以上を組合せて使用することができるが、これ
らの中でも、衝撃特性改質効果を有効に発揮させるうえ
では、ガラス転移点(Tg)が0℃以下のものを選択して
使用するのがよい。
上記ゴム状基質に反応されるシアン化ビニル化合物と
しては、アクリロニトリルやメタクリロニトリル等が、
また芳香族ビニル化合物としてはスチレン、α−メチル
スチレン、ジメチルスチレン、ビニルトルエン等が例示
され、これらも必要により夫々2種以上を併用すること
ができる。また本発明においては、上記シアン化ビニル
化合物や芳香族ビニル化合物に加えて、他の共重合成分
としてアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリ
ル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヒドロ
キシプロピル等の1種または2種以上を併用することが
できる。
しては、アクリロニトリルやメタクリロニトリル等が、
また芳香族ビニル化合物としてはスチレン、α−メチル
スチレン、ジメチルスチレン、ビニルトルエン等が例示
され、これらも必要により夫々2種以上を併用すること
ができる。また本発明においては、上記シアン化ビニル
化合物や芳香族ビニル化合物に加えて、他の共重合成分
としてアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリ
ル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヒドロ
キシプロピル等の1種または2種以上を併用することが
できる。
上記ゴム状基質に反応させるシアン化ビニル化合物や
芳香族ビニル化合物等の量は特に限定されないが、ポリ
アミドに対する改質効果を高めるうえでより好ましい使
用比率を示すならば、ゴム状強化樹脂中に占めるゴム
状基質の含有量が5〜50重量%、より好ましくは10〜30
重量%となる様にゴム状基質の使用量を定め、且つシア
ン化ビニル化合物と芳香族ビニル化合物の使用比率は、
重量比で10:90〜35〜65の範囲に設定するのがよい。上
記範囲を外れる場合は、得られるゴム強化樹脂のポリ
アミドや変性ポリε−カプロラクトン、或は変性ポ
リオレフィン系エラストマーに対する相溶性もしくは
混和性が悪くなることがあり、本発明で意図する前述の
様な改質効果が十分発揮されなくなる場合がでてくる。
芳香族ビニル化合物等の量は特に限定されないが、ポリ
アミドに対する改質効果を高めるうえでより好ましい使
用比率を示すならば、ゴム状強化樹脂中に占めるゴム
状基質の含有量が5〜50重量%、より好ましくは10〜30
重量%となる様にゴム状基質の使用量を定め、且つシア
ン化ビニル化合物と芳香族ビニル化合物の使用比率は、
重量比で10:90〜35〜65の範囲に設定するのがよい。上
記範囲を外れる場合は、得られるゴム強化樹脂のポリ
アミドや変性ポリε−カプロラクトン、或は変性ポ
リオレフィン系エラストマーに対する相溶性もしくは
混和性が悪くなることがあり、本発明で意図する前述の
様な改質効果が十分発揮されなくなる場合がでてくる。
上記の好ましい要件を備えたゴム強化樹脂の具体例と
しては、アクリロニトリル(10〜20重量%)・ブタジエ
ン(10〜30重量%)・スチレン(50〜80重量%)コポリ
マー[ABS樹脂]、アクリロニトリル(10〜20重量%)
・スチレン(50〜80重量%)・アクリル酸ブチル(10〜
30重量%)コポリマー[ASA樹脂]、アクリロニトリル
(10〜20重量%)・スチレン(50〜80重量%)・エチレ
ン−プロピレン−ジエン(10〜30重量%)コポリマー
[AES樹脂]等が代表的なものとして挙げられる。
しては、アクリロニトリル(10〜20重量%)・ブタジエ
ン(10〜30重量%)・スチレン(50〜80重量%)コポリ
マー[ABS樹脂]、アクリロニトリル(10〜20重量%)
・スチレン(50〜80重量%)・アクリル酸ブチル(10〜
30重量%)コポリマー[ASA樹脂]、アクリロニトリル
(10〜20重量%)・スチレン(50〜80重量%)・エチレ
ン−プロピレン−ジエン(10〜30重量%)コポリマー
[AES樹脂]等が代表的なものとして挙げられる。
次に成分として規定される変性ポリε−カプロラク
トンは、ポリε−カプロラクトンにカルボキシル基もし
くはその官能性誘導基が導入されたものであり、ε−カ
プロラクトンに以下に示す様な重合性カルボン酸もしく
はカルボン酸誘導体を共重合せしめ、或はポリε−カプ
ロラクトンに同様の重合性カルボン酸もしくはカルボン
酸誘導体をグラフト重合させることによって得ることが
でき、更にはカルボキシ基の導入されたポリε−カプロ
ラクトンにおけるカルボキシル基を他の官能基に変える
ことによっても得ることができる。
トンは、ポリε−カプロラクトンにカルボキシル基もし
くはその官能性誘導基が導入されたものであり、ε−カ
プロラクトンに以下に示す様な重合性カルボン酸もしく
はカルボン酸誘導体を共重合せしめ、或はポリε−カプ
ロラクトンに同様の重合性カルボン酸もしくはカルボン
酸誘導体をグラフト重合させることによって得ることが
でき、更にはカルボキシ基の導入されたポリε−カプロ
ラクトンにおけるカルボキシル基を他の官能基に変える
ことによっても得ることができる。
ポリε−カプロラクトンに導入されるカルボキシル基
もしくはその官能性誘導基としては、遊離のカルボキシ
ル基またはその塩、カルボン酸無水物基、アミド基、イ
ミド基、各種エステル基、カルボン酸ハライド基等が挙
げられ、これらの導入に用いられる化合物としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、α−エチルアクリル酸等の一
塩基酸;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコ
ン酸、テトラヒドロフタル酸、ナジック酸等の2塩基
酸;あるいはそれらの酸のモノもしくはジエステル;無
水マレイン酸、無水シトラコン酸等の酸無水物;アクリ
ルアミド、メタクリルアミド等の酸アミド等が好ましい
ものとして例示される。これらも単独で使用し得るほ
か、必要により2種以上を併用することができる。
もしくはその官能性誘導基としては、遊離のカルボキシ
ル基またはその塩、カルボン酸無水物基、アミド基、イ
ミド基、各種エステル基、カルボン酸ハライド基等が挙
げられ、これらの導入に用いられる化合物としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、α−エチルアクリル酸等の一
塩基酸;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコ
ン酸、テトラヒドロフタル酸、ナジック酸等の2塩基
酸;あるいはそれらの酸のモノもしくはジエステル;無
水マレイン酸、無水シトラコン酸等の酸無水物;アクリ
ルアミド、メタクリルアミド等の酸アミド等が好ましい
ものとして例示される。これらも単独で使用し得るほ
か、必要により2種以上を併用することができる。
この変性ポリε−カプロラクトンは、上記ポリアミ
ドおよびゴム強化樹脂あるいは後述する変性ポリオ
レフィン系エラストマーに対して相互の相溶性を高め
て耐衝撃性向上に寄与するための最も重要な成分であ
り、こうした作用効果をより効果的に発揮させるには、
上記官能基のポリε−カプロラクトンに対する導入量が
0.1〜1000eq/106g、より好ましくは1〜200eq/106gの
範囲であり、且つ数平均分子量が5000以上、より好まし
くは10000以上のものを使用するのがよい。
ドおよびゴム強化樹脂あるいは後述する変性ポリオ
レフィン系エラストマーに対して相互の相溶性を高め
て耐衝撃性向上に寄与するための最も重要な成分であ
り、こうした作用効果をより効果的に発揮させるには、
上記官能基のポリε−カプロラクトンに対する導入量が
0.1〜1000eq/106g、より好ましくは1〜200eq/106gの
範囲であり、且つ数平均分子量が5000以上、より好まし
くは10000以上のものを使用するのがよい。
更に前記で規定される変性ポリオレフィン系エラス
トマーは、ポリアミド系樹脂組成物の低温衝撃特性を高
めるうえで有効な成分であり、ポリオレフィン系エラス
トマーの分子中にカルボキシル基及び/もしくはその官
能性誘導基が導入されたものである。
トマーは、ポリアミド系樹脂組成物の低温衝撃特性を高
めるうえで有効な成分であり、ポリオレフィン系エラス
トマーの分子中にカルボキシル基及び/もしくはその官
能性誘導基が導入されたものである。
この変性ポリオレフィン系エラストマーは、オレフ
ィンに、前記変性ポリε−カプロラクトンを製造する
際に用いるものとして例示したのと同様の重合性カルボ
ン酸もしくはその誘導体を共重合せしめ、あるいはポリ
オレフィン系エラストマーに同様の重合性カルボン酸も
しくはその誘導体をグラフト重合させることによって得
ることができる。
ィンに、前記変性ポリε−カプロラクトンを製造する
際に用いるものとして例示したのと同様の重合性カルボ
ン酸もしくはその誘導体を共重合せしめ、あるいはポリ
オレフィン系エラストマーに同様の重合性カルボン酸も
しくはその誘導体をグラフト重合させることによって得
ることができる。
変性の対象となるポリオレフィン系エラストマーとし
ては、エチレン、あるいは炭素数3以上のα−オレフィ
ン、たとえばプロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、
デセン−1、4−メチルペンテン−1等の単独もしくは
共重合体、更にはこれらのオレフィンとα,β−不飽和
カルボン酸エステル(たとえばアクリル酸エチルやアク
リル酸ブチル等)との共重合によって得られる各種エラ
ストマーが挙げられる。尚、上記官能基の好ましい導入
量は1〜300eq/106g、より好ましくは100〜200eq/106
gの範囲であり、また該エラストマーの好ましい数平均
分子量は10000以上、より好ましくは40000以上のもので
ある。
ては、エチレン、あるいは炭素数3以上のα−オレフィ
ン、たとえばプロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、
デセン−1、4−メチルペンテン−1等の単独もしくは
共重合体、更にはこれらのオレフィンとα,β−不飽和
カルボン酸エステル(たとえばアクリル酸エチルやアク
リル酸ブチル等)との共重合によって得られる各種エラ
ストマーが挙げられる。尚、上記官能基の好ましい導入
量は1〜300eq/106g、より好ましくは100〜200eq/106
gの範囲であり、また該エラストマーの好ましい数平均
分子量は10000以上、より好ましくは40000以上のもので
ある。
上記好ましい要件に合致する変性ポリオレフィン系エ
ラストマーの具体例としては、無水マレイン酸グラフト
・エチレン−プロピレン共重合体、エチレン・アリル酸
エステル・無水マレイン酸共重合体等が代表的なものと
して例示される。
ラストマーの具体例としては、無水マレイン酸グラフト
・エチレン−プロピレン共重合体、エチレン・アリル酸
エステル・無水マレイン酸共重合体等が代表的なものと
して例示される。
上記成分〜の好ましい配合量は、得られる樹脂組
成物の用途や要求特性に応じて幅広い範囲から選定する
ことができるが、前述の諸特性を効果的に発揮させるう
えで一般的な配合量として示すならば、樹脂組成物全体
に占める比率でポリアミドは90〜10重量%、より好ま
しくは80〜50重量%、ゴム強化樹脂は10〜90重量%、
より好ましくは20〜50重量%、変性ポリε−カプロラク
トンは0.5〜30重量%、より好ましくは1〜10重量%
の範囲である。また変性ポリオレフィン系エラストマー
を併用する場合の好ましい配合量は1〜25重量%、よ
り好ましくは2〜15重量%の範囲である。この成分を
併用すると該樹脂組成物の特に低温における衝撃特性は
著しく改善される。
成物の用途や要求特性に応じて幅広い範囲から選定する
ことができるが、前述の諸特性を効果的に発揮させるう
えで一般的な配合量として示すならば、樹脂組成物全体
に占める比率でポリアミドは90〜10重量%、より好ま
しくは80〜50重量%、ゴム強化樹脂は10〜90重量%、
より好ましくは20〜50重量%、変性ポリε−カプロラク
トンは0.5〜30重量%、より好ましくは1〜10重量%
の範囲である。また変性ポリオレフィン系エラストマー
を併用する場合の好ましい配合量は1〜25重量%、よ
り好ましくは2〜15重量%の範囲である。この成分を
併用すると該樹脂組成物の特に低温における衝撃特性は
著しく改善される。
成分〜の配合方法には一切制限がなく、たとえば
常用の混練装置、たとえばローラーニーダー、双腕型ニ
ーダー、単一もしくは多量スクリュー式混練押出し機等
を使用し、成分〜の3種もしくはこれに成分を加
えた4種の成分を同時に配合して溶融混練する方法、あ
るいはまず成分とを溶融混合しておき、これに成分
およびを逐次若しくは同時に追加して溶融混合する
方法等を採用することができる。
常用の混練装置、たとえばローラーニーダー、双腕型ニ
ーダー、単一もしくは多量スクリュー式混練押出し機等
を使用し、成分〜の3種もしくはこれに成分を加
えた4種の成分を同時に配合して溶融混練する方法、あ
るいはまず成分とを溶融混合しておき、これに成分
およびを逐次若しくは同時に追加して溶融混合する
方法等を採用することができる。
尚、溶融混合時の温度としては、各成分〜が熱分
解を起こさない様な温度を採用すべきであり、好ましい
基準として示すならば、ポリアミドの融点を基準にし
て該融点よりも10℃程度高温で且つ300℃以下の範囲、
より一般的には230〜280℃の範囲が好ましい。この溶融
混合工程で変性ポリε−カプロラクトンおよび変性ポ
リオレフィン系エラストマー中に導入された官能基の
一部がポリアミドの末端アミノ基と反応し、この反応
とも相まって成分〜あるいはこれらと成分が極め
て均一にブレンドされた樹脂組成物を得ることができ
る。
解を起こさない様な温度を採用すべきであり、好ましい
基準として示すならば、ポリアミドの融点を基準にし
て該融点よりも10℃程度高温で且つ300℃以下の範囲、
より一般的には230〜280℃の範囲が好ましい。この溶融
混合工程で変性ポリε−カプロラクトンおよび変性ポ
リオレフィン系エラストマー中に導入された官能基の
一部がポリアミドの末端アミノ基と反応し、この反応
とも相まって成分〜あるいはこれらと成分が極め
て均一にブレンドされた樹脂組成物を得ることができ
る。
かくして得られる本発明の樹脂組成物は、単独で成形
材料として使用することができるが、用途・目的によっ
ては常用の添加剤、たとえば滑剤、離型剤、安定剤、帯
電防止剤、難燃化剤、着色剤(顔料や染料)、充填材、
補強材(ガラスビーズ、マイカ、シリカ、石英、タル
ク、二酸化チタン、珪石灰等)等を適量配合することが
でき、特に補強材を併用すると構造材料として優れた強
度の成形体を与える樹脂組成物を得ることができる。但
し、これらの添加剤については、配合量が多くなり過ぎ
ると本発明に係る樹脂組成物の特徴が十分に生かせなく
なることがあるので、該樹脂組成物に対して5〜50重量
%、より好ましくは10〜40重量%程度に抑えるべきであ
る。また難燃化剤として配合することのできるポリハロ
ゲンジフェニル、ポリハロゲンジフェニルエーテル、ポ
リハロゲンフタル酸およびその誘導体、ポリハロゲン化
ポリカーボネート、ポリハロゲン化ポリエチレン等につ
いては、該樹脂組成物に対して30重量%以下に抑えるの
がよく、この場合、難燃化剤と共に三酸化アンチモン等
の相乗化剤を適量併用すれば、難燃化効果は一段と高め
られるので好ましい。
材料として使用することができるが、用途・目的によっ
ては常用の添加剤、たとえば滑剤、離型剤、安定剤、帯
電防止剤、難燃化剤、着色剤(顔料や染料)、充填材、
補強材(ガラスビーズ、マイカ、シリカ、石英、タル
ク、二酸化チタン、珪石灰等)等を適量配合することが
でき、特に補強材を併用すると構造材料として優れた強
度の成形体を与える樹脂組成物を得ることができる。但
し、これらの添加剤については、配合量が多くなり過ぎ
ると本発明に係る樹脂組成物の特徴が十分に生かせなく
なることがあるので、該樹脂組成物に対して5〜50重量
%、より好ましくは10〜40重量%程度に抑えるべきであ
る。また難燃化剤として配合することのできるポリハロ
ゲンジフェニル、ポリハロゲンジフェニルエーテル、ポ
リハロゲンフタル酸およびその誘導体、ポリハロゲン化
ポリカーボネート、ポリハロゲン化ポリエチレン等につ
いては、該樹脂組成物に対して30重量%以下に抑えるの
がよく、この場合、難燃化剤と共に三酸化アンチモン等
の相乗化剤を適量併用すれば、難燃化効果は一段と高め
られるので好ましい。
[実施例] 本発明の組成物を実施例に基づき説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
はこれらに限定されるものではない。
尚、実施例及び比較例中のアイゾット衝撃値はASTM−
D256に準じ、引張強度はASTM−D638に準じ、曲げ強度お
よび弾性率はASTM−D790に準拠して測定した。また落錐
衝撃強度についてはDupont式落錐衝撃試験に基づいて測
定し、材料が破壊を起こさない領域での最大吸収エネル
ギー値を示した。また試料の厚みは1/8インチとし、溶
融混練用の混練押出機としては、シリンダー先端径が3.
2mm、受台径が8mmのものを用いた。
D256に準じ、引張強度はASTM−D638に準じ、曲げ強度お
よび弾性率はASTM−D790に準拠して測定した。また落錐
衝撃強度についてはDupont式落錐衝撃試験に基づいて測
定し、材料が破壊を起こさない領域での最大吸収エネル
ギー値を示した。また試料の厚みは1/8インチとし、溶
融混練用の混練押出機としては、シリンダー先端径が3.
2mm、受台径が8mmのものを用いた。
参考例1 (C)成分の合成 ポリカプロラクトン(プラクセルH−7、ダイセル化
学社製)100重量部に対し、所定量の無水マレイン酸(M
An)とジクミルパーオキシド(DPO)を使用し、窒素気
流下で30mmφの2軸混練押出機に供給して、シリンダー
温度180℃で溶融混練しつつグラフト反応を行なって無
水マレイン酸グラフトポリε−カプロラクトン(成分
)を得た。
学社製)100重量部に対し、所定量の無水マレイン酸(M
An)とジクミルパーオキシド(DPO)を使用し、窒素気
流下で30mmφの2軸混練押出機に供給して、シリンダー
温度180℃で溶融混練しつつグラフト反応を行なって無
水マレイン酸グラフトポリε−カプロラクトン(成分
)を得た。
未反応の無水マレイン酸を加熱減圧除去し、IR(赤
外)差スペントル法により1785cm-1の酸無水基のシグナ
ルによって無水マレイン酸付加量を決定した。
外)差スペントル法により1785cm-1の酸無水基のシグナ
ルによって無水マレイン酸付加量を決定した。
結果を第1表にまとめて示す。
尚、無水マレイン酸の付加量は無水マレイン酸とジク
ミルパーオキシドの添加量を変えることにより調節し
た。
ミルパーオキシドの添加量を変えることにより調節し
た。
実施例1〜8および比較例1〜5 相対粘度が2.5dl/gのナイロン6とABS樹脂三菱レイヨ
ン社製「ダイヤペットABS−3001」および三菱レイヨン
社製ASA樹脂「ダイヤラックA,S−300」を用い、これに
前記参考例1で得た変性ポリε−カプロラクトン(C−
0)〜(C−3)を所定量加えてブラベンターで混合
し、更にシリンダー径30mmφの2軸混練押出機を使用し
て、シリンダー温度250℃で混練押出を行ないペレット
とした。
ン社製「ダイヤペットABS−3001」および三菱レイヨン
社製ASA樹脂「ダイヤラックA,S−300」を用い、これに
前記参考例1で得た変性ポリε−カプロラクトン(C−
0)〜(C−3)を所定量加えてブラベンターで混合
し、更にシリンダー径30mmφの2軸混練押出機を使用し
て、シリンダー温度250℃で混練押出を行ないペレット
とした。
得られたペレットを100℃で5時間真空乾燥した後、
射出成形機(バレル温度250℃)を用いて金型温度70℃
で射出成形を行ない、得られた各成形体の物性を調べ
た。樹脂組成物の配合組成及び物性測定結果を第2表に
一括して示す。第2表から明らかである様に(a)成分
と(b)成分の配合割合をどの様に変化させた場合で
も、(c)成分が配合されていない限りと衝撃特性は殆
ど改善されない。また(c)成分を配合した場合でも、
該(c)成分にカルボキシル基が導入されていない場合
は、やはり衝撃特性改善効果は得られない。しかしカル
ボキシル基の導入された(c)成分を配合したもの(実
施例1〜8)では、高いアイゾット衝撃値が著しく向上
すると共に、落錐衝撃吸収エネルギーが飛躍的に改善さ
れていることがわかる。
射出成形機(バレル温度250℃)を用いて金型温度70℃
で射出成形を行ない、得られた各成形体の物性を調べ
た。樹脂組成物の配合組成及び物性測定結果を第2表に
一括して示す。第2表から明らかである様に(a)成分
と(b)成分の配合割合をどの様に変化させた場合で
も、(c)成分が配合されていない限りと衝撃特性は殆
ど改善されない。また(c)成分を配合した場合でも、
該(c)成分にカルボキシル基が導入されていない場合
は、やはり衝撃特性改善効果は得られない。しかしカル
ボキシル基の導入された(c)成分を配合したもの(実
施例1〜8)では、高いアイゾット衝撃値が著しく向上
すると共に、落錐衝撃吸収エネルギーが飛躍的に改善さ
れていることがわかる。
実施例9〜11および比較例6〜7 (D)成分として変性ポリオレフィンエラストマーに
無水マレイン酸グラフトエチレン・プロピレン共重合体
(無水マレイン酸エチレン・プロピレンラバーVA−180
1,エクソン社製)を追加した他は前記実施例および比較
例と同様にして実験を行なった。尚物性試験としては引
張り強度、曲げ強度及び曲げ弾性率の試験を加えた。
無水マレイン酸グラフトエチレン・プロピレン共重合体
(無水マレイン酸エチレン・プロピレンラバーVA−180
1,エクソン社製)を追加した他は前記実施例および比較
例と同様にして実験を行なった。尚物性試験としては引
張り強度、曲げ強度及び曲げ弾性率の試験を加えた。
配合組成および物性試験結果を一括して第3表に示
す。
す。
第3表から明らかである様に、カルボキシ基の導入さ
れた(c)成分が配合され、且つ(d)成分である変性
ポリオレフィン系エラストマーの配合された本発明の樹
脂組成物(実施例9〜11)は、特に低温における衝撃特
性において非常に優れたものであることが分かる。
れた(c)成分が配合され、且つ(d)成分である変性
ポリオレフィン系エラストマーの配合された本発明の樹
脂組成物(実施例9〜11)は、特に低温における衝撃特
性において非常に優れたものであることが分かる。
この様に本発明のポリアミド系樹脂組成物は、伸度お
よび耐衝撃特性に優れたものであり、殊に、−40℃にお
ける落錐衝撃強度が著しく改善されているほか、熱に対
する寸法安定性が良く高度の寸法安定性と高い耐薬品性
を有しており、例えば熱応力を受ける材料、自動車部
品、バンパー、事務機器のハウジング等の射出成形及び
押出し成形、射出ブロー成形等の成形材料として広く活
用することができる。
よび耐衝撃特性に優れたものであり、殊に、−40℃にお
ける落錐衝撃強度が著しく改善されているほか、熱に対
する寸法安定性が良く高度の寸法安定性と高い耐薬品性
を有しており、例えば熱応力を受ける材料、自動車部
品、バンパー、事務機器のハウジング等の射出成形及び
押出し成形、射出ブロー成形等の成形材料として広く活
用することができる。
[発明の効果] 本発明は以上の様に構成されており、ポリアミドに改
質剤として配合される成分の種類を特定することによっ
て、優れた物性、殊に落錐衝撃の様な衝撃に対して優れ
た強度を有し、且つ高い引張破断伸度を有する他、耐熱
性及び寸法安定性が良好で且つ優れた外観の成形体を与
えるポリアミド系樹脂組成物を提供し得ることになっ
た。
質剤として配合される成分の種類を特定することによっ
て、優れた物性、殊に落錐衝撃の様な衝撃に対して優れ
た強度を有し、且つ高い引張破断伸度を有する他、耐熱
性及び寸法安定性が良好で且つ優れた外観の成形体を与
えるポリアミド系樹脂組成物を提供し得ることになっ
た。
Claims (2)
- 【請求項1】ポリアミド、 ゴム状基質に、シアン化ビニル化合物と芳香族ビニル
化合物を主成分とする重合性成分を反応させて得られる
ゴム強化樹脂、および カルボキシル基及び/又はその官能性誘導基が分子中
に導入された変性ポリε−カプロラクトン を含有することを特徴とする耐衝撃性ポリアミド系樹脂
組成物。 - 【請求項2】ポリアミド、 ゴム状基質に、シアン化ビニル化合物と芳香族ビニル
化合物を主成分とする重合性成分を反応させて得られる
ゴム強化樹脂、 カルボキシル基及び/又はその官能性誘導基が分子中
に導入された変性ポリε−カプロラクトン、および カルボキシル基及び/又はその官能性誘導基が分子中
に導入された変性ポリオレフィン系エラストマー を含有することを特徴とする耐衝撃性ポリアミド系樹脂
組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15139790A JP2903647B2 (ja) | 1990-06-08 | 1990-06-08 | 耐衝撃性ポリアミド系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15139790A JP2903647B2 (ja) | 1990-06-08 | 1990-06-08 | 耐衝撃性ポリアミド系樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0445150A JPH0445150A (ja) | 1992-02-14 |
JP2903647B2 true JP2903647B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=15517697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15139790A Expired - Fee Related JP2903647B2 (ja) | 1990-06-08 | 1990-06-08 | 耐衝撃性ポリアミド系樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2903647B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100474830B1 (ko) * | 2001-12-20 | 2005-03-08 | 제일모직주식회사 | 고온연신특성이 우수한 스티렌계 열가소성 수지 조성물 |
-
1990
- 1990-06-08 JP JP15139790A patent/JP2903647B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0445150A (ja) | 1992-02-14 |
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