JPH036814Y2 - - Google Patents

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JPH036814Y2
JPH036814Y2 JP16493786U JP16493786U JPH036814Y2 JP H036814 Y2 JPH036814 Y2 JP H036814Y2 JP 16493786 U JP16493786 U JP 16493786U JP 16493786 U JP16493786 U JP 16493786U JP H036814 Y2 JPH036814 Y2 JP H036814Y2
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time
deceleration
radiator fan
speed
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、車両の減速時にラジエータフアンを
駆動するようにしたラジエータフアンの制御装置
に関するもので、特に、車両の減速が開始されて
から所定の遅延時間後にラジエータフアンの駆動
を開始するようにした、車両の減速時におけるラ
ジエータフアンの制御装置に関するものである。
【従来の技術】
自動車用エンジンの冷却装置には、電動式ラジ
エータフアンが用いられることも多い。そのよう
な電動式ラジエータフアンを備えた冷却装置にお
いては、エンジン冷却水温があらかじめ設定され
た設定温度、例えば90℃以上となつたときに、ラ
ジエータフアンが駆動され、ラジエータに冷却空
気が送られて、エンジン冷却水が冷却される。 ところで、自動車の運転中、エンジン冷却水温
が特に上昇するのは一般にアイドリング時及び超
低速走行時である。このようなときには、走行風
による冷却効果が期待できず、しかも、エンジン
回転数が低下することにより水ポンプの吐出量も
低下するので、エンジン温度が上昇しやすくな
る。したがつて、電動式ラジエータフアンを備え
たエンジン冷却装置の場合には、このようなアイ
ドリング時や超低速走行時にラジエータフアンが
駆動されることが多くなる。 その場合、ラジエータフアンの消費電力は比較
的大きいので、ラジエータフアンの駆動時にはバ
ツテリの電圧が低下する。そのために、エンジン
発電機による充電量を増加させることが必要とな
り、エンジン負荷が増大する。その結果、アイド
リング時や超低速走行時にもエンジン回転数をあ
るレベル以上に保つておくことが必要となり、燃
費向上の阻害要因となつてしまう。 このようなことから、従来、例えば実開昭59−
192620号公報等に示されているように、車両の減
速時にラジエータフアンを駆動してエンジン冷却
水温を低下させておくことにより、アイドリング
時や超低速走行時におけるラジエータフアンの運
転頻度の低減を図るということが行われている。
このようにすることによつて、車両の減速時にお
ける無効仕事がラジエータフアンの駆動に利用さ
れるようになり、燃費の向上を図ることができる
ようになる。 このように車両の減速時にラジエータフアンを
駆動するラジエータフアン制御装置においては、
一般に、エンジンの吸気系の絞り弁より下流側の
負圧や、絞り弁の開度及びエンジン回転数などに
よつて車両の運転状態を検出し、車両の減速が開
始されたときにラジエータフアンの駆動を開始す
るとともに、車両の減速が終了したときにその駆
動を中止するようにされている。しかしながら、
そのように車両の減速に即応してラジエータフア
ンをオン・オフさせるものでは、瞬間的な減速が
行われるときにも、ラジエータフアンを駆動する
フアンモータがオン・オフされ、また、ゆつくり
とした減速が行われるときには、フアンモータが
長時間にわたつて作動することになる。そのため
に、フアンモータの耐久性が低下してしまう。 そこで、上記公報に示されたものでは、減速検
出器から出力される減速信号をフアン駆動回路に
導く制御回路に、その信号を一定時間だけ遅延さ
せる作動デイレー回路を設け、減速信号が一定時
間以上継続して出力されるときにのみ、ラジエー
タフアンを駆動するようにしている。 従来は、そのような作動デイレー回路の設定遅
延時間は一定とされていた。
【考案が解決しようとする問題点】
しかしながら、そのように遅延時間を一定とし
たものでは、その遅延時間を長く設定すると、市
街地走行時のように低車速からの減速が行われる
場合には、その減速時間が短いために、減速中に
おけるエンジン冷却水の冷却効果を十分に得るこ
とができなくなつてしまう。一方、遅延時間を短
く設定すると、高車速からの減速の場合に、走行
風による冷却効果が期待されるうちからラジエー
タフアンが駆動されることになり、それだけフア
ンモータの耐久性が低下してしまう。 本考案は、このような問題を鑑みてなされたも
のであつて、その目的は、ラジエータフアンが効
率的に駆動され、それによつて減速中に十分なエ
ンジン冷却水の冷却効果が得られるとともに、フ
アンモータ等の耐久性が向上するようにすること
である。
【問題点を解決するための手段】
この目的を達成するために、本考案では、車速
あるいはそれに関連する値、例えばエンジン回転
数を検出する車速関連値検出器と、設定遅延時間
可変の作動デイレー回路とを設けて、低車速から
の減速であるか高車速からの減速であるかによつ
て、減速開始からラジエータフアンの駆動開始ま
での遅延時間を切り換え又は変化させるようにし
ている。
【作用】
このように構成することにより、低車速からの
減速時には、減速開始後、短時間でラジエータフ
アンが駆動されるので、その減速時間が比較的短
くても、ラジエータフアンの駆動時間は十分に確
保されるようになる。したがつて、エンジン冷却
水温が所定温度以上に上昇する頻度の高い低車速
時において、減速中の無効エネルギが有効に利用
され、エンジン冷却水が十分に冷却されるように
なる。 また、高車速からの減速時には、ラジエータフ
アンの駆動開始時期が十分に遅らされるので、走
行風によるエンジン冷却水の冷却効果が活用さ
れ、ラジエータフアンの運転頻度が低減される。
したがつて、フアンモータが無駄に作動する機会
が減少し、その耐久性が向上する。
【実施例】
以下、図面を用いて本考案の実施例を説明す
る。 図中、第1図は本考案によるラジエータフアン
制御装置の一実施例を示す回路図である。 この図から明らかなように、ラジエータフアン
を駆動するフアンモータ1には、リレー2の常開
型リレースイツチ2aを介してバツテリBから電
圧が加えられるようになつている。そのリレース
イツチ2aを開閉するリレーコイル2bは、制御
回路3から出力されるフアン駆動信号によつて励
磁されるようになつている。したがつて、この実
施例では、フアンモータ1、リレー2、及びバツ
テリBによつて、ラジエータフアンを駆動するフ
アン駆動回路が構成されている。 制御回路3には、冷却水温検出器4及び減速検
出器5からの信号がそれぞれ入力されるようにな
つている。冷却水温検出器4は、エンジン冷却水
温Twがあらかじめ設定された設定温度Toより
も高いとき、例えばシリンダヘツド側におけるエ
ンジン冷却水温Twが90℃以上のときに、高レベ
ルの水温信号を発生するものである。また、減速
検出器5は、車両が所定の減速状態にあるとき、
例えばエンジンの吸気系の途中に設けられた絞り
弁が全閉とされ、かつ、車速V及びエンジン回転
数Neがそれぞれ設定車速V1及び設定回転数N1
り大きいときに、高レベルの減速信号を発生する
ものである。この場合に設定車速V1及び設定回
転数N1は、それぞれ15Km/h及び1200rpmのよ
うに低い値とされている。 制御回路3内においては、これら冷却水温検出
器4からの水温信号及び減速検出器5からの減速
信号は、ともにアンド回路6に入力され、そのア
ンド回路6の出力信号が、切換スイツチ7を介し
て作動デイレー回路8に送られるようになつてい
る。この作動デイレー回路8は、第1作動デイレ
ー81と第2作動デイレー82とを並列に接続した
ものである。その第1作動デイレー81は、高レ
ベル信号が比較的長時間、例えば2.4秒間継続し
て入力されたときに高レベルの出力信号を発生
し、入力信号が低レベルとなつたとき出力を停止
するものとされ、第2作動デイレー82は、高レ
ベル信号が短時間、例えば0.1秒間継続して入力
されたときに出力信号を発生し、入力信号が低レ
ベルとなつたとき出力を停止するものとされてい
る。こうして、作動デイレー回路8の設定遅延時
間D1は、切換スイツチ7によつて比較的長い第
1設定時間2.4秒とそれより短い第2設定時間0.1
秒とに切り換えられるようになつている。すなわ
ち、この実施例では、切換スイツチ7が、作動デ
イレー回路8の設定遅延時間D1を変化させる設
定時間切換手段となつている。 作動デイレー回路8の出力信号は、フアン駆動
信号として直接リレー2のリレーコイル2bに送
られるとともに、切換スイツチ9を介してタイマ
ー回路10に導かれるようになつている。このタ
イマー回路10は、第1タイマー101と第2タ
イマー102とを並列に接続したものである。そ
の第1タイマー101は、高レベル信号が入力さ
れたときには、その入力信号が中断されたとして
も、少なくとも所定の長時間、例えば、3.0秒間
は高レベルの信号を継続して出力するものとさ
れ、第2タイマー102は、高レベル信号が入力
されたとき、少なくとも所定の短時間、例えば
1.0秒間は高レベルの信号を継続して出力するも
のとされている。こうして、タイマー回路10の
設定保持時間D2は、切換スイツチ9によつて3.0
秒と1.0秒とに切り換えられるようになつている。 タイマー回路10の出力信号も、フアン駆動信
号としてリレー2のリレーコイル2bに送られる
ようになつている。したがつて、そのリレーコイ
ル2bは、作動デイレー回路8及びタイマー回路
10の出力信号によつて励磁される。なお、図示
されていないが、このリレーコイル2bは、車両
の通常の運転中において、エンジン冷却水温Tw
が所定の高温以上となつたときにも励磁されるよ
うになつている。 切換スイツチ7,9は、車速検出器11から出
力される切換信号によつて同時に切り換えられる
ようになつている。その車速検出器11は、車速
Vを検出し、その車速Vが所定の設定車速V2
例えば45Km/hより大きいか小さいかによつて異
なる切換信号を発生するものである。その切換信
号は、車速Vが45Km/h以上のときには、アンド
回路6と第1作動デイレー81とを接続するとと
もに作動デイレー回路8と第1タイマー101
を接続し、車速Vが45Km/h以下のときには、ア
ンド回路6と第2作動デイレー82とを接続する
とともに作動デイレー回路8と第2タイマー10
とを接続するように、切換スイツチ7,9を切
り換えるものとされている。 次に、このように構成されたラジエータフアン
制御装置の作用について説明する。 車両の定速走行中、加速走行中、あるいは超低
速走行時やアイドリング時には、減速検出器5か
らの信号は低レベルとなつている。したがつて、
制御回路3からはフアン駆動信号は出力されな
い。このときには、フアンモータ1は通常の制御
装置により、エンジン冷却水温Twが所定の高温
以上となつたときに作動される。 車速Vが設定車速V1、例えば15Km/hより大
きく、エンジン回転数Neが設定回転数N1、例え
ば1200rpmより大きいときに、車両が減速状態に
入ると、すなわち絞り弁が全閉とされると、減速
検出器5から高レベルの減速信号が出力される。
このとき、エンジン冷却水温Twが設定温度To、
例えば90℃より高ければ、冷却水温検出器4から
も高レベルの水温信号が出力されている。したが
つて、このときにはアンド回路6の入力信号がと
もに高レベルとなり、そのアンド回路6から高レ
ベルの信号が出力される。 このとき、車速Vが設定車速V2、例えば45
Km/hより小さければ、低車速からの減速である
と判断され、車速検出器11からの切換信号によ
り、切換スイツチ7,9はともに低車速側、すな
わち図で下側の接点に接触するように切り換えら
れている。したがつて、アンド回路6からの出力
信号は第2作動デイレー82に導かれる。 第2作動デイレー82においては、その信号が
第2設定時間、例えば0.1秒以上継続して入力さ
れたとき、その入力開始から0.1秒後に高レベル
の信号が出力される。そして、その高レベルの出
力信号が、フアン駆動信号としてリレー2に送ら
れ、リレーコイル2bが励磁される。その結果、
リレースイツチ2aが閉じ、フアンモータ1が作
動する。 このようにして、低車速からの減速が行われる
場合には、次の運転状態がエンジン冷却水温Tw
の上昇しやすいアイドリング状態あるいは超低速
走行状態となると判断されるので、作動デイレー
回路8の遅延時間D1が0.1秒という短時間に設定
され、減速開始後、短時間でラジエータフアンの
駆動が開始される。したがつて、そのときには、
減速状態が継続する間はほぼ全時間にわたつてエ
ンジン冷却水の冷却が行われるので、その時間が
短時間であつても十分な冷却効果が得られる。 また、第2作動デイレー82の出力信号は第2
タイマー102にも送られる。その第2タイマー
102においては、高レベルの信号が入力される
と、その後、少なくとも一定の時間、例えば1.0
秒間は高レベルの信号が出力される。そして、そ
の信号も、リレー2のリレーコイル2bに送られ
る。 結局、低車速からの減速が行われるときには、
車両の減速が開始されると、その0.1秒後にラジ
エータフアンの駆動が開始され、その駆動が少な
くとも1.0秒間は継続させる。それによつて、短
時間中にラジエータフアンのオン・オフが繰り返
されることが防止されるとともに、十分な冷却効
果が得られるようになる。 一方、車速Vが設定車速V2、すなわち45Km/
h以上のときには、車速検出器11からの切換信
号により、切換スイツチ7,9はともに高車速
側、すなわち図で上側の接点に接触するように切
り換えられる。したがつて、アンド回路6からの
出力信号は第1作動デイレー81に導かれ、更に
その第1作動デイレー81から第1タイマー101
に導かれる。 このような高車速の状態から減速が行われると
きには、そのときのエンジン冷却水温Twが設定
温度Toより高ければ、アンド回路6から高レベ
ルの信号が出力されるので、その信号が第1作動
デイレー81に入力され、第1設定時間、例えば
2.4秒後にその第1作動デイレー81から高レベル
の信号が出力される。すなわち、減速信号の発生
からフアンモータ1の作動までの時間を遅延させ
る作動デイレー回路8の設定遅延時間D1が、2.4
秒という長時間に切り換えられる。 こうして、高車速からの減速のときには、減速
開始後しばらくはラジエータフアンが駆動され
ず、走行風によるエンジン冷却水の冷却が行われ
る。そして、その減速が2.4秒間継続して行われ
たときに、始めてラジエータフアンが駆動され
る。したがつて、フアンモータ1の作動する機会
が減少することになり、その耐久性が向上する。 また、一旦フアンモータ1が作動すると、その
作動は第1タイマー101に設定された保持時間、
すなわち3.0秒間は持続される。したがつて、減
速が比較的短時間で中止されたときにも、ラジエ
ータフアンによる冷却効果は確保される。 なお、この実施例においては、車速検出器11
によつて実際の車速Vを検出し、その車速検出器
11から出力される切換信号によつて切換スイツ
チ7,9を切り換えるようにしているが、その切
換信号は必ずしも実際の車速Vに合致させる必要
はなく、車速Vに関連する値に基づいて発生させ
るようにしてもよい。例えば、エンジン回転数
Neは車速Vにほぼ対応して変化する。したがつ
て、エンジン回転数Neを車速関連値として検出
し、それによつて切換信号を発生させるようにす
ることもできる。また、吸気系の絞り弁より下流
側の負圧を車速関連値に加味することもできる。 更に、車速V及びエンジン回転数Neの両方を
検出し、それらが一定の条件を満足したときに作
動デイレー回路8の設定遅延時間D1及びタイマ
ー回路10の設定保持時間D2を切り換えるよう
にすれば、より確実な作動を期待することができ
るようになる。 第2図は、そのように車速関連値検出器を車速
検出器とエンジン回転数検出器とによつて構成し
た、本考案の第2実施例を示す回路図である。な
お、この実施例の説明において、第1図の実施例
と対応する部分には同じ符号を付すことにより、
重複する説明は省略する。 第2図から明らかなように、この実施例の場合
には、切換スイツチ7と作動デイレー回路8との
間に、もう一つの切換スイツチ12が設けられて
いる。この切換スイツチ12は、一端が切換スイ
ツチ7の低車速側の接点に接続され、他端が第1
作動デイレー81側の接点あるいは第2作動デイ
レー82側の接点のいずれかに接触するようにさ
れている。また、切換スイツチ9とタイマー回路
10との間にも、更に他の切換スイツチ13が設
けられている。この切換スイツチ13は、一端が
切換スイツチ9の低車速側の接点に接続され、他
端が第1タイマー101側の接点あるいは第2タ
イマー102側の接点のいずれかに接触するよう
にされている。 これらの切換スイツチ12,13は、車速関連
値検出器であるエンジン回転数検出器14から出
力される切換信号によつて、同時に切り換えられ
るようになつている。そのエンジン回転数検出器
14は、車速Vに閣連する値としてのエンジン回
転数Neを検出し、その回転数Neが所定の設定回
転数N2、例えば2000rpmより大きいか小さいか
によつて異なる切換信号を発生するものとされて
いる。その切換信号は、エンジン回転数Neが
2000rpmより大きいときには、切換スイツチ1
2,13を高車速側、すなわち第1作動デイレー
1及び第1タイマー101側にそれぞれ切り換
え、エンジン回転数Neが2000rpm以下のときに
は、切換スイツチ1213を低車速側、すなわち
第2作動デイレー82及び第2タイマー102側に
それぞれ切り換えるものである。 その他の構成は、第1図の実施例と同様とされ
ている。 このように構成されたラジエータフアン制御装
置においては、エンジン冷却水温Twが設定温度
Toより高いときに、低速検出器5から減速信号
が発されると、アンド回路6から高レベルの信号
が出力される。このとき、車速Vが設定車速V2
よりも低く、かつ、エンジン回転数Neが設定回
転数N2よりも小さいと、切換スイツチ7,9,
12,13がいずれも低車速側に切り換えられて
いるので、アンド回路6からの高レベル信号は、
まず第2作動デイレー82に導かれ、第2設定時
間の0.1秒後にその第2作動デイレー82から高レ
ベル信号が出力される。したがつて、減速開始か
ら0.1秒後にラジエータフアンの駆動が開始され
る。そして、第2作動デイレー82からの出力信
号は第2タイマー102にも導かれるので、少な
くとも1.0秒間はラジエータフアンの駆動が継続
される。 このようにして、車速V及びエンジン回転数
Neがともに設定値より小さいときには、確実に
低車速からの減速であると判断されるので、減速
開始後、極めて短時間でラジエータフアンの駆動
が開始され、減速中にエンジン冷却水が十分に冷
却される。 また、車速Vが設定車速V2より大きいとき、
あるいは車速Vが設定車速V2より小さくても、
エンジン回転数Neが設定回転数N2より大きいと
きには、アンド回路6からの高レベルの出力信号
は第1作動デイレー81に導かれる。そして、第
1の設定時間の2.4秒後にその第1作動デイレー
1から高レベルの信号が出力され、ラジエータ
フアンの駆動が開始される。更に、第1作動デイ
レー81からの出力信号は第1タイマー101にも
導かれるので、少なくとも3.0秒間はそのラジエ
ータフアンの駆動が継続される。 このようにして、車速Vが設定車速V2より大
きい高車速状態からの減速のときには、作動デイ
レー回路8の遅延時間D1が十分に長く設定され、
フアンモータ1の作動頻度が低減される。車速V
が設定車速V2より小さく、エンジン回転数Neが
設定回転数N2より大きいという状態は、通常は
車両の加速時の状態であつて、減速時にこのよう
な条件が成立するということは、車速検出器11
が何らかの原因で高車速を検出できなくなつてい
るものと考えられる。したがつて、そのときに
は、高車速からの減速であると判断され、それに
合わせて作動デイレー回路8の遅延時間D1が設
定される。 第2図の実施例のような制御は、第3図に示さ
れているような制御フローによつて行うことがで
きる。 すなわち、車両の減速時におけるラジエータフ
アンの制御が開始されると、まず、エンジン冷却
水温Twが設定温度To、すなわち90℃より高い
かどうかの判断がなされる。そして、その冷却水
温Twが90℃より高いときには、車両が所定の減
速状態にあるかどうか、すなわち、絞り弁が全閉
か否か、車速Vが設定低車速V1の15Km/h以上
か否か、及びエンジン回転数Neが設定低回転数
N1の1200rpm以上か否かの判断がなされる。 エンジン冷却水温Twが90℃以下のとき、ある
いは車両が所定の減速状態にないときには、次
に、車速Vが設定高車速V2、すなわち45Km/h
より小さいかどうか、及びエンジン回転数Neが
設定高回転数N2、すなわち2000rpmより小さい
かどうかの判断がなされる。そして、車速V及び
エンジン回転数Neがともにその設定値より小さ
いときには、第2作動デイレーがセツトされ、作
動デイレー回路の遅延時間D1が0.1秒に設定され
る。また、車速Vあるいはエンジン回転数Neの
いずれかがその設定値より大きいときには、第1
作動デイレーがセツトされ、作動デイレー回路の
遅延時間D1が2.4秒に設定される。したがつて、
エンジン冷却水温Twが設定温度To以下、ある
いは車両が所定の減速状態にないときには、常に
作動デイレー回路の遅延時間D1が0.1秒あるいは
2.4秒に設定された状態となつている。 そして、このときには、次にタイマー回路の設
定保持時間D2が0であるかどうかの判断がなさ
れる。通常はその保持時間D2は0となつている
ので、フラグFが0とされ、ラジエータフアンは
停止したまま保持される。 エンジン冷却水温Twが90℃以上のときに車両
が所定の減速状態に入ると、まず、作動デイレー
回路の設定遅延時間D1が0であるかどうかの判
断がなされる。このときには、その遅延時間D1
として上述のように0.1秒あるいは2.4秒が設定さ
れているので、ラジエータフアンは停止状態のま
ま保持される。 低車速状態、すなわち車速Vが45Km/h以下
で、かつエンジン回転数Neが2000rpm以下の状
態からの減速の場合には、作動デイレー回路の設
定遅延時間D1は、0.1秒後に0となる。また、高
車速状態、すなわち車速Vが45Km/h以上か、エ
ンジン回転数Neが2000rpm以上かのいずれかの
状態からの減速の場合には、2.4秒後にその設定
遅延時間D1が0となる。 作動デイレー回路の設定遅延時間D1が0とな
ると、次にフラグFが1であるかどうかの判断が
なされる。このときには、まだフラグFは0とさ
れているので、フラグFに1が立てられる。そし
て、再び、そのときの減速が低車速からの減速で
あるか高車速からの減速であるかの判断がなされ
る。すなわち、車速Vが設定高車速V2の45Km/
hより小さいかどうか、及びエンジン回転数Ne
が設定高回転数N2の2000rpmより小さいかどう
かが判断される。低車速からの減速であれば、第
2タイマーがセツトされ、タイマー回路の保持時
間D2が1.0秒に設定される。また、高車速からの
減速であれば、第1タイマーがセツトされ、タイ
マー回路の保持時間D2が3.0秒に設定される。 そして、このときにラジエータフアンの駆動が
開始される。したがつて、その駆動開始時期は、
減速開始から時間D1だけ遅延される。 このような減速状態が続く間は、フラグFに1
が立てられているので、ラジエータフアンの駆動
は継続される。 ラジエータフアンの駆動中に、エンジン冷却水
温Twが設定温度To以下に低下するか、あるい
は所定の減速状態が解除されると、再び車速V及
びエンジン回転数Neが設定値V2,N2と比較さ
れ、第1あるいは第2作動デイレーがセツトされ
るとともに、タイマー回路の設定保持時間D2
0であるかどうかの判断がなされる。そして、そ
の時点で、まだラジエータフアンの開始からその
設定保持時間D2だけの時間が経過していなけれ
ば、その時間D2が0となつていないので、ラジ
エータフアンの駆動が継続される。 こうして、ラジエータフアンの駆動は、低車速
からの減速であれば少なくとも1.0秒間、また、
高車速からの減速であれば少なくとも3.0秒間は
継続される。 このように、第3図の制御フローに従つて制御
することにより、第2図の制御装置と同様な作用
効果を得ることができる。そして、第3図のよう
な制御フローは、マイクロコンピユータを用いる
ことによつて容易に実行することができる。 なお、上記実施例においては、作動デイレー回
路8を遅延時間の異なる2個の作動デイレー81
2によつて構成し、これらの作動デイレー81
2を切り換えて用いることにより、作動デイレ
ー回路8の設定遅延時間D1を変化させるように
しているが、複数の時間を設定し得るデイレータ
イマーを用い、その設定時間を車速検出器11あ
るいはエンジン回転数検出器14等の車速関連値
検出器から出力される切換信号によつて変化させ
るようにすることもできる。 また、上記実施例においては、フアンモータ1
の頻繁なオン・オフが防止されるようにするため
に、タイマー回路10を設けて、一旦ラジエータ
フアンが駆動されると、少なくともそのタイマー
回路10に設定された時間だけはその駆動が継続
されるようにしているが、そのようなタイマー回
路10を設けずに、減速の終了と同時にフアン駆
動を停止させるようにしても、本考案の目的は達
成することができる。
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、車両の減速開始からラジエータフアンの駆動
開始までの遅延時間を、車速あるいはそれに対応
する値に応じて切り換え又は変化させるようにし
ているので、低車速からの減速のときには、減速
開始後、短時間でラジエータフアンの駆動を開始
させることにより、減速中にその間の無効エネル
ギを利用してエンジン冷却水を十分に冷却させる
ことができ、減速後のアイドリング時や超低速走
行時におけるラジエータフアンの駆動頻度を低減
させることができる。したがつて、燃費の向上を
図ることができる。 また、高車速からの減速のときには、減速開始
後の遅延時間を十分に長くとり、走行風によるエ
ンジン冷却水の冷却効果を利用することによつ
て、ラジエータフアンの駆動頻度を低減させるこ
とができる。したがつて、ラジエータフアンを駆
動するフアンモータの耐久性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案による車両の減速時のラジエ
ータフアン制御装置の一実施例を示す回路図、第
2図は、本考案によるラジエータフアン制御装置
の異なる実施例を示す回路図、第3図は、本考案
によるラジエータフアン制御装置の制御フローの
一例を示すフローチヤートである。 1……ラジエータフアンモータ(フアン駆動回
路の一部)、2……リレー(フアン駆動回路の一
部)、5……減速検出器、7……切換スイツチ
(設定時間切換手段)、8……作動デイレー回路、
11……車速検出器(車速関連値検出器)、12
……切換スイツチ(設定時間切換手段)、14…
…エンジン回転数検出器(車速関連値検出器)、
D1……作動デイレー回路の設定遅延時間、Ne…
…エンジン回転数、N2……設定回転数、V……
車速、V2……設定車速。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 車両が減速状態にあることを検出して減速信
    号を出力する減速検出器と、 その減速検出器からの減速信号を受けてラジ
    エータフアンを駆動するフアン駆動回路と、 を備えたラジエータフアンの制御装置におい
    て; 前記減速信号が出力されたとき、その減速信
    号を設定時間だけ遅延させて前記フアン駆動回
    路に送る設定遅延時間可変の作動デイレー回路
    と、 車速に関連する値を検出して、それに応じた
    切換信号を発生する車速関連値検出器と、 その車速関連値検出器からの切換信号に応じ
    て前記作動デイレー回路の設定遅延時間を切り
    換え又は変化させる設定時間切換手段と、 を備えてなる、車両の減速時におけるラジエー
    タフアンの制御装置。 (2) 前記車速関連値検出器が、車速検出器とエン
    ジン回転数検出器とからなり、 前記設定時間切換手段が、車速あるいはエン
    ジン回転数の少なくとも一方が所定値より大き
    いときには前記作動デイレー回路の遅延時間を
    比較的長い第1設定時間に設定するとともに、
    車速及びエンジン回転数がともに所定値より小
    さいときにはその遅延時間を第1設定時間より
    短い第2設定時間に設定するものとされてい
    る、 実用新案登録請求の範囲第1項記載のラジエ
    ータフアン制御装置。
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