JP4032863B2 - 車両の発電制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の発電制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許第2760037号公報には、フューエルカットを終えて燃料供給が再開された信号を検知すると、その後一定時間の間、充電発電機の発電を停止ないし制限する技術が開示されている。このような従来技術においては、充電発電機の発電を停止あるいは制限している間は、バッテリが放電状態となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来技術のように、充電発電機の発電を一定時間、停止あるいは制限すると、この間バッテリは放電状態となるため、バッテリ放電後に十分な充電がなされないまま車両が停止した場合、次回、車両を始動する際に十分なバッテリ電圧が得られなくなる虞がある。
【0004】
また、車両減速時であっても、エンジン回転数によってはフューエルカットしない場合があり、フューエルカットを行わない車両減速時にあっては、充電発電機の発電がエンジン負荷となってエンジン回転数がアンダーシュートする虞がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明の車両の発電制御装置は、車両が減速状態にあると判定されている間は、車両が減速状態になる前の発電機による発電量に比べ、上記発電機による発電量を増加させ、車両が減速状態から脱すると、その後一定期間、上記発電機による発電を停止する。
【0006】
【発明の効果】
本発明によれば、発電の停止あるいは制限に先立つ車両減速時に、常に発電機での発電量を増加させているで、車両の減速終了後に、発電機による発電を停止しても、バッテリが過度に放電してしまうことがない。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0008】
図1は、本発明に係る車両の発電制御装置のシステム構成を模式的に示す説明図である。
【0009】
エンジン1には、クランクシャフト2と一体に回転するクランクプーリ3が配設されている。このクランクプーリ3と、発電機としてのオルタネータ4の回転軸に取り付けられたオルタネータプーリ5とには、ベルト6が巻き掛けられている。すなわちオルタネータ4とクランクシャフト2とは同期回転するよう構成されている。
【0010】
オルタネータ4は、車載のバッテリ7の電圧をモニタリングしているECM(エンジンコントロールモジュール)8からの指令により、その発電量が制御されていると共に、発電された電力は、バッテリ7に充電されるか、ヘッドランプ等の車両の電気的負荷(LOAD)に対して供給される。オルタネータ4にて発電が行われない場合には、バッテリ7からの放電により上述した車両の電気的負荷に対して電力が供給される。
【0011】
そして、ECM8には、車両速度を検出する車速センサ9と、エンジン1の回転数を検出するエンジン回転数センサ10と、からの信号が入力されている。また、ECM8は、車両の運転状態に応じて最適の燃料噴射が行われるように、車両の運転状態に応じて決定される燃料噴射指令値に基づいてエンジン1の運転制御を行っている。
【0012】
このECM8は、エンジン回転数が所定回転数以上の状態から車両の減速が行われた際に、エンジン1への燃料供給を停止あるいは極少量に制限する、いわゆるフェールカット制御を実行する。
【0013】
また、ECM8は、車速センサ9からの信号入力により、車速の変化量ΔVspを常にモニタリングしていると共に、車両減速中にはオルタネータ4の発電量を増加させ、車両が減速状態を脱するとその後一定期間発電を停止するようオルタネータ4を制御している。
【0014】
図2のタイミングチャートを用いて詳述する。運転者がアクセルペダルを離すと車両は減速を開始し(図2中のA点)、エンジン回転数は漸次低下していく。一方、ECM8は、車速センサ9によって検出された車両速度(Vsp)を用いて車速の変位、すなわち車速の変化量ΔVspを演算している。ここで、時刻t1,t2,…tn-1,tn,において、車速センサ9にて検出された車速をそれぞれV1,V2,…Vn-1,Vn、とすると、時刻tnにおける車速の変化量ΔVSpnは(Vn−Vn-1)で表せる。そして、例えば、時刻tnにおける車速の変化量ΔVSpnが負の値になると、ECM8は、車両が減速状態になった判断する(図2中の区間AB)。さらに、ECM8は、ΔVSpが負の値(ΔVSp<0)になると車両が減速状態にあると判断し、オルタネータ4の発電量(発電電圧)を、車両が減速状態になる前(通常時)の発電量(発電電圧)よりも増加させる。
【0015】
そして、ΔVPSが負の値から0または正の値になると、ECM8は、車両が減速状態を脱したと判断し、その後一定時間、オルタネータ4による発電を停止する。
【0016】
ここで、上述した実施例において、ECM8内部で行われるオルタネータ4の発電制御の流れを図3のフローチャートに従って説明する。
【0017】
ステップ1では、車速センサ9で検出された車速Vspを読み込む。ステップ2では、ステップ1で読み込んだ車速Vspをもとに、車速の変化量ΔVSpを演算する。
【0018】
ステップ3では、ΔVSpが負の値であるかどうかを判定し、ΔVSpが負の値であればステップ4に進みタイマーカウンタをクリアし、ステップ5にてオルタネータ4に対して発電増加指令を出し、オルタネータ4の発電量(発電電圧)を通常時よりも増加させる。
【0019】
一方、ステップ3にてΔVSpが負の値でない場合(ΔVSp≧0)には、ステップ6に進みタイマーカウンタを読み込み、ステップ7では、ステップ6で読み込んだタイマーカウンタが所定値以下であるかどうかを判定する。
【0020】
ステップ7にて、ステップ6で読み込んだタイマーカウンタが所定値以下の場合には、ステップ8に進みタイマーカウンタに1カウント加え、ステップ9に進んでオルタネータ4に対して発電停止指令を出し、オルタネータ4での発電を停止させる。
【0021】
ステップ7にて、ステップ6で読み込んだタイマーカウンタが所定値以上の場合には、ステップ10に進む。ステップ10では、オルタネータ4が発電停止中か否かを判定し、発電停止中の場合には、ステップ11に進みオルタネータ4の発電停止を解除し、オルタネータ4での発電を再開する。
【0022】
このような車両の発電制御装置においては、走行中の車両が減速状態となるとオルタネータ4での発電量(発電電圧)を増加させ、車両が減速状態から脱するとオルタネータ4での発電を停止するよう制御することによって、減速終了後に発電を停止する前にバッテリ7に対して十分な充電を行われることになり、エンジン回転のアンダーシュートまたはオーバーシュートを防止するために減速終了後にオルタネータ4での発電を停止しても、バッテリ7が過度に放電してしまうことを防止することができる。
【0023】
また、オルタネータ4の発電制御を、車速の変位ΔVspをトリガーとして行っているので、フューエルカットが行われない減速後のアイドルにおいても、オルタネータの駆動負荷を低減することによりエンジン負荷を低減し燃費の向上に寄与することができる。
【0025】
また、上述した実施例におけるオルタネータ4の発電制御は、エンジン始動直前及びエンジン始動中のバッテリ7の電圧が所定値以上(例えば、14Vバッテリでは12V以上)で、エンジン始動後のエンジン水温が所定温度以上(例えば65℃以上)等、といった所定条件を満たした上で行われるものであり、エンジン始動直前のバッテリ7の電圧が所定値以下の場合には、上述した実施例におけるオルタネータ4の発電制御を実施しないものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両の発電制御装置のシステム構成を模式的に示す説明図。
【図2】本発明の一実施形態におけるタイミングチャート。
【図3】本発明の一実施形態におけるフローチャート。
【符号の説明】
1…エンジン
4…オルタネータ(発電機)
8…ECM(減速判定手段、発電機制御手段)
Claims (3)
- エンジンにより駆動され発電を行うと共に、車載のバッテリあるいは車両の電気的負荷に対して電力を供給する発電機と、
車両の減速判定を行う減速判定手段と、
上記減速判定手段により車両が減速状態にあると判定されている間は、車両が減速状態になる前の上記発電機による発電量に比べ、上記発電機による発電量を増加させ、車両が減速状態から脱すると、その後一定期間、上記発電機による発電を停止する発電機制御手段と、を有することを特徴とする車両の発電制御装置。 - 上記減速判定手段は、車両運転中の車速の変位から車両が減速されているかどうか判定していることを特徴とする請求項1に記載の車両の発電制御装置。
- 所定条件が成立しない場合には、上記発電機制御手段による発電機の制御が実施されないことを特徴とする請求項1または2に記載の車両の発電制御装置。
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- 2002-08-05 JP JP2002227060A patent/JP4032863B2/ja not_active Expired - Fee Related
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