JPH0367772B2 - - Google Patents

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JPH0367772B2
JPH0367772B2 JP29310889A JP29310889A JPH0367772B2 JP H0367772 B2 JPH0367772 B2 JP H0367772B2 JP 29310889 A JP29310889 A JP 29310889A JP 29310889 A JP29310889 A JP 29310889A JP H0367772 B2 JPH0367772 B2 JP H0367772B2
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JP
Japan
Prior art keywords
steel plate
plate member
seal ring
fluid chamber
peripheral edge
Prior art date
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Expired
Application number
JP29310889A
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English (en)
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JPH03155423A (ja
Inventor
Toshiaki Kanemitsu
Kazuyuki Oda
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Kanemitsu KK
Original Assignee
Kanemitsu KK
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Publication date
Application filed by Kanemitsu KK filed Critical Kanemitsu KK
Priority to JP29310889A priority Critical patent/JPH03155423A/ja
Publication of JPH03155423A publication Critical patent/JPH03155423A/ja
Publication of JPH0367772B2 publication Critical patent/JPH0367772B2/ja
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば自動車の変速装置に使用され
る油等の流体を封入した流体室構成部品、さらに
くわしくは外周面にシールリング溝を形成した流
体室構成部品の製造方法に関する。
[従来の技術] この種の流体室構成部品は、例えば実開昭64−
41757号公報に作動油室形成部材136174512として
開示されている。従来、こうした部品は、一般
に、ダイカストにより製造されていた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記のようにダイカストにより
製造された部品は、所定の強度を得るためには部
材の厚みを肉厚にしなければならないという問題
があつた。また、ダイカストは設備が複雑となる
ことによつてコストアツプを招来する問題もあつ
た。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもの
で、製造設備が簡単であるとともに、薄肉で十分
な強度が得られ、結果としてコストダウンを実現
できる流体室構成部品の製造方法を提供すること
を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明による流体室構成部品の製造方法は上記
目的を達成するために、 外周縁形状が円形である鋼板部材のその円形外
周縁部をほぼ直角に折曲させて環状折曲片を形成
し、 この環状折曲片をプレス加工して前記外周縁部
に所定厚みの環状肉厚部を形成し、 この鋼板部材の中心軸周りに回転するシールリ
ング溝形成用金型装置により、前記肉厚部をその
外周面を露出させた状態でこの鋼板部材中心方向
に拘束し、 次いで、外周面に環状の突部を形成した溝形成
用転造ローラを肉厚部の外周面に押し付けてシー
ルリング嵌合用のシールリング溝を形成すること
を特徴としている。
上記の如き製造方法に用いる鋼板部材は、デイ
スク状であつてもつば付きカツプ状であつてもよ
い。
また、デイスク状の鋼板部材を用いた場合は、
少なくとも前記金型装置によつて前記肉厚部を拘
束する前に鋼板部材の中心と周縁部の間に段部を
形成し、各金型装置はこの段部の両側でこの鋼板
部材を挾持した状態でこれを保持することにより
前記肉厚部を拘束することが好ましい。
[作用] 第1の発明による流体室構成部品の製造方法に
よれば、鋼板によりなることにより素材の板厚が
薄くても十分な強度を持つ流体室構成部品が製造
される。また、鋼板部材の周縁をプレス加工によ
つて厚肉化したのちに、転造によつてシールリン
グ嵌合用溝を形成するようにしているから、加工
性がよく、低コストで溝強度が優れた流体室構成
部品が製造される。
第2の発明によれば、デイスク状の流体室構成
部品が製造される。
第3の発明によれば、転造時に鋼板部材の周縁
にかけられる中心側への押圧力により生ずる、デ
イスク状鋼板部材における応力が緩和される。
第4の発明によれば、いわゆるつば付きカツプ
型の流体室構成部品が製造される。
[実施例] 以下、本発明を図示した実施例に基づいて説明
する。
第1A図は、流体室構成部品の素材となる直径
Dのデイスク状鋼板部材Aを示している。すなわ
ち、この実施例における鋼板部材Aはの外周縁形
状は円形である。
まず、第1B図に示すように、折曲片形成用金
型装置1の上型1Aと下型1Bで、前記鋼板部材
Aをその外周縁部を突出させた状態で挾持する。
上型1Aの径は下型1Bの径より大きく、その結
果上型1Aの周縁は下型1Bの周縁から間〓Gだ
け突出している。この間〓Gはほぼ鋼板部材Aの
板厚に相当するよう設定されている。そして、前
記鋼板部材Aの外周縁部は上型1Aの周縁からさ
らに突出している。この外周縁部の突出量は、後
述する厚肉化により形成される周縁肉厚部の厚み
およびこの肉厚部の幅に応じて決定される。
次に、上型1Aに外嵌される円筒形の折曲用駆
動型1Cを第1C図に示すように下方へ駆動させ
る。これによつて、上型1Aの周縁から突出した
鋼板部材Aの外周縁が下型1Bのコーナ部に添つ
て下側へ直角に折曲され、環状折曲片a1が形成
される。なお、第1B図乃至第1C図では、下型
1Bのコーナ部をアール加工して丸みを持たせた
ものとしているが、必要に応じて第2図に示すよ
うなコーナ部を面取りした下型1B′を用いても
よい。
次に、肉厚部形成用金型装置2により前記環状
折曲片a1をプレス加工し、第1D図に示すよう
な周縁肉厚部a2を形成する。前記金型装置2
は、鋼板部材Aを保持する保持用上型2Aおよび
下型2Bと、前記環状折曲片a1をプレスして周
縁肉厚部a2に成形する成形用上型2Cおよび下
型2Dとからなる。成形用上型2Cおよび下型2
Dは、鋼板部材Aの上下両面に略均等量だけ突出
する肉厚部a2を形成するもので、上型2Cが肉
厚部a2の上面の型となるとともに下型2Dが肉
厚部a2の下面および外周面の型となるよう形成
されている。但し、これら成形用上型2Cおよび
下型2Dは形成しようとする肉厚部の形状に応じ
て取り替えることができる。第3図は他の成形用
上型および下型(不図示)で形成した肉厚部a
2′の変形例を示している。
次に、第1E図に示すように、前記肉厚部形成
用金型装置2に代わるシールリング構形成用金型
装置3の上型3Aと下型3Bにより鋼板部材Aを
挾持する。これら上型3Aと下型3Bは、鋼板部
材Aの中心と同軸の型中心線c1を中心として共
に左周り(図中矢符L周り)に回転する。また、
これら上型3Aと下型3Bは、鋼板部材Aの外周
縁に形成された肉厚部a2をも挾持するもので、
これによつて肉厚部a2はこの鋼板部材Aの中心
方向への移動を拘束される。
次に、同じく第1E図に示すように、外周面に
断面三角状の突部41aを周設した予備溝形成用
転造ローラ41を用いて、鋼板部材Aの外周面す
なわち肉厚部a2の外周面に予備周溝a3を形成
する。前記転造ローラ41は、第4図に示すよう
に、金型装置3の周辺に配置されており、その中
心軸c14を回転軸として右周り(矢符R周り)
すなわち金型装置41とは反対周りに回転すると
ともに、上型3Aと下型3Bの周縁すなわちこれ
らに挾持された鋼板部材Aの外周縁に接離できる
ようにされたものである。このような、転造ロー
ラ41を右周りに回転させながら前記突部41a
を肉厚部a2の外周面に押し付けてゆくことによ
り、所望のシールリング溝より小さい予備周溝a
3を形成する。この予備周溝a3は次に形成する
シールリング溝を形成し易くするために形成され
るものである。
次に、第1F図に示すように、前記シールリン
グ溝形成用上型3Aと下型3Bにより鋼板部材A
を挾持したまま、前記予備形成用転造ローラ41
に代わるシールリング構形成用転造ローラ42に
よりシールリング溝a4を形成する。シールリン
グ溝形成用転造ローラ42はその外周面に断面矩
形状の突部42aを周設したもので、右周りに回
転しながらこの突部42aを前記予備溝a3形成
部に押し付けてゆくことにより、この予備溝a3
をさらに押し広げたシールリング溝a4を形成す
る。
以上のようにしてシールリング溝a4を形成し
た後、このシールリング溝a4を形成する壁部a
5の先端をアール加工する。このアール加工は、
第1G図に示すように、左周りに回転するアール
加工用金型装置5の上型5Aと下型5Bにより前
記壁部a5の先端のみを僅かに露出させて鋼板部
材Aを挾持し、この状態でアール加工用転造ロー
ラ6を肉厚部a2の外周面に押し付けることによ
つて行う。アール加工用転造ローラ6の外周面に
は、前述の如くして鋼板部材Aの外周面に形成さ
れたシールリング溝a4に嵌合する突部6aが周
設されると共に、上型5Aと下型5Bによる挾持
部から露出した壁部a5の先端が進入しうるアー
ル形成溝6b,6cが前記突部6aの両立ち上が
り基端部に形設されている。第5図に拡大して示
すように、アール形成溝6b,6cは、進入して
きた壁部a5先端のコーナ部に丸みを与えるもの
で、このようにすることによつて、シールリング
溝a4に嵌め込まれるOリング等のシールリング
が壁部a5の先端に接触して損傷することを防止
している。
以上のようにして、薄肉なデイスク状の鋼板部
材Aの外周面にシールリング溝a4を形成した流
体室構成部品を得ることができる。
なお、上記においてはデイスク状の流体室構成
部品を製造する場合について述べたが、第6図に
示すような薄肉な鋼板でなるつば付きカツプ状の
流体室構成部品Bも、これに適応した形状の各金
型装置を用意することで同様の方法で製造するこ
とができる。この場合、鋼板部材を予めつば付き
カツプ状に形成していてもよいし、デイスク状の
鋼板部材の外周縁部に肉厚部を形成してから折り
曲げ加工をしてカツプ状にしてもよく、要するに
上述の如き製造過程のどの段階でつば付きカツプ
状の形態とするかは任意である。
また、デイスク状の流体室構成部品を製造する
場合、第1E図あるいは第1F図に示すような転
造工程において、ローラ41や42による鋼板部
材A中心側への押圧力により応力が生じる。この
応力により鋼板部材Aにひずみが発生する虞れが
ある場合は、少なくともシールリング構形成用金
型装置3によつて前記肉厚部a2を拘束する前
に、第7図に示すように鋼板部材Aの中心と周縁
部の間に段部a6を形成し、金型装置3はこの段
部a6の両側でこの鋼板部材Aを挾持した状態で
これを保持することにより前記肉厚部a2を拘束
することが好ましい。このようにすれば前記応力
は段部a6により緩和され、前記ひずみが有効に
防止される。
さらに、上述の実施例では、第1G図あるいは
第5図に示すように、シールリング溝a4を形成
する壁部a5を両側共同一厚みとしているが、第
8図に示すシールリング溝a4′のように、一方
の壁部a5′の厚みが他方の壁部a5″のそれより
大きくなるように形成してもよい。
以上のようにして形成される流体室構成部品
は、既述のような実開昭64−41757号公報に開示
されている用途に限らず、例えば自動車の自動変
速装置におけるプライマシリンダの構成部品とし
ても適用することができるのは勿論である。
[発明の効果] 請求項1〜4によれば、薄肉であつても強度の
高い鋼板部材により流体室構成部品を製造するこ
とができるという効果を奏する。また、流体室構
成部品をプレス加工と転造加工により製造するこ
とができるから、従来のようにダイカストにより
製造する場合と比べて、製造コストを低減するこ
とができるという効果も奏する。
請求項3によれば、特にデイスク状の鋼板部材
から流体室構成部品を製造する場合において、鋼
板部材が応力によりひずむことを確実に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1A図〜第1G図は流体室構成部品の製造過
程を示す断面説明図、第2図は他の実施例による
環状折曲片の製造過程を示す断面説明図、第3図
は周縁肉厚部の変形例を示す要部の拡大断面図、
第4図は金型装置と転造ローラの関係を示す平面
説明図、第5図はアール形成溝を示す拡大断面
図、第6図はカツプ状流体室構成部品の断面図、
第7図は段部を形成した鋼板部材にシールリング
溝を形成する過程を示す断面説明図、第8図はシ
ールリング溝の変形例を示す要部の拡大断面図で
ある。 A……鋼板部材、a1……環状折曲部、a2…
…環状肉厚部、a4,a4′……シールリング溝、
a6……段部、4……シールリング溝形成用金型
装置、42……シールリング溝形成用転造ロー
ラ、42a……突部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 外周縁形状が円形である鋼板部材のその円形
    外周縁部をほぼ直角に折曲させて環状折曲片を形
    成し、 この環状折曲片をプレス加工して前記外周縁部
    に所定厚みの環状肉厚部を形成し、 この鋼板部材の中心軸周りに回転するシールリ
    ング溝形成用金型装置により、前記肉厚部をその
    外周面を露出させた状態でこの鋼板部材中心方向
    に拘束し、 次いで、外周面に環状の突部を形成した溝形成
    用転造ローラを肉厚部の外周面に押し付けてシー
    ルリング嵌合用のシールリング溝を形成する ことを特徴とする流体室構成部品の製造方法。 2 前記鋼板部材がデイスク状であることを特徴
    とする請求項1の流体室構成部品の製造方法。 3 少なくとも前記金型装置により肉厚部を拘束
    する前に鋼板部材の中心と周縁部の間に段部を形
    成し、前記金型装置はこの段部の両側で鋼板部材
    を挾持した状態でこれを保持することにより前記
    肉厚部を拘束することを特徴とする請求項2の流
    体室構成部品の製造方法。 4 前記鋼板部材がつば付きカツプ状であること
    を特徴とする請求項1の流体室構成部品の製造方
    法。
JP29310889A 1989-11-10 1989-11-10 流体室構成部品の製造方法 Granted JPH03155423A (ja)

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