JPH0741343B2 - 板金製ポリvプーリの製造方法 - Google Patents

板金製ポリvプーリの製造方法

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JPH0741343B2
JPH0741343B2 JP4004631A JP463192A JPH0741343B2 JP H0741343 B2 JPH0741343 B2 JP H0741343B2 JP 4004631 A JP4004631 A JP 4004631A JP 463192 A JP463192 A JP 463192A JP H0741343 B2 JPH0741343 B2 JP H0741343B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板金製ポリVプーリの
製造方法、詳しくは環状の外周壁の一方側の端部に、ポ
リVベルトの外れを防止するための径方向外方に突出す
る環状の耳部を形成するとともに、上記外周壁に複数の
V溝群よりなるポリV溝を成形してなる板金製ポリVプ
ーリの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の板金製ポリVプーリの製造方法
として、従来、特開昭62-84845号公報などに開示されて
いる方法が知られている。この方法は、平板状素材をプ
レス加工して略カップ形に成形されたカップ体の外周壁
の根元部分に回転外型としてのすり割りローラを食い込
ませて、該外周壁の一方の端部にポリVベルトの外れ防
止用の径方向外方に突出する環状の耳部を形成した後、
次の工程で上記カップ体の外周壁に、上記とは別の回転
外型として多条突起を備えた転造ローラにより複数のV
溝群よりなるポリV溝を成形する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来の製造方法による場合は、すり割りローラと多条
突起付き転造ローラという異なる2つの回転外型を要す
るとともに、それら2つの回転外型を各別に用いて耳部
を形成する工程とポリV溝を成形する工程との2工程を
要するため、製造コストが高くなり易いものであった。
また、回転外型としてのすり割りローラを外周壁の根元
部分に食い込ませても、外周壁の径方向外方に向く耳部
の突出量は、外周壁の厚さおよびプーリとしての強度面
から制約されるために、その突出量をポリVベルトの外
れ防止機能からみて十分なものとすることができないと
いう問題もあった。
【0004】本発明は上記の実情に鑑みてなされたもの
で、1つの回転外型のみを用いた1工程で耳部の形成と
ポリV溝の成形とを同時に行なえて、製造コストの低減
を図ることができ、また、所定のベルト外れ止め機能を
確実に発揮させるに足りる突出量をもつ耳部を外周壁の
径方向外方に確実に突出形成させることができる板金製
ポリVプーリの製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1による板金製ポリVプーリの製造
方法は、基底壁の外周端部から交叉状に連設された環状
の外周壁の根元部分に、ポリVベルトの外れを防止する
ための径方向外方に突出する環状の耳部を形成し てなる
板金製ポリVプーリの製造方法において、上記外周壁
を、その根元部分よりも先端側部分が径小になるように
成形した後、この外周壁を回転内型に被せると共に、そ
の外周壁の軸方向の両側を、この回転内型と回転押圧型
で挾み付けることにより、外周壁の根元部分と回転内型
との間に空間を形成させ、この状態で上記外周壁の径方
向外方に位置する回転外型を回転させながら、上記外周
壁に押し付けてその根元部分を上記空間がなくなるよう
上記回転内型側に変形させつつ、回転外型に具備され
たV状の耳部成形突部を外周壁の元部分に食い込ませ
ることにより、該根元部分を外側より2つに割いて径方
向外方に突出する環状の耳部を形成すると同時に、上記
回転外型に谷部と山部を交互に有する凹凸状に形成され
ているポリV溝成形面を上記外周壁に食い込ませて
周壁にポリV溝を成形することを特徴とするものであ
る。
【0006】また、上記方法の実施にあたり、請求項2
のように、上記回転外型におけるV状の耳部成形突部を
該回転外型に形成されたポリV溝成形面の山部よりもそ
の突出量が大きく形成されていることが望ましい。
【0007】
【作用】上記請求項1の構成によれば、その根元部分よ
りも先端側部分が径小になるように成形された先端窄ま
り形状の外周壁を回転内型に被せると共にこの回転内型
と回転押圧型で軸方向両側を挾み付けて、その根元部分
と回転内型との間に空間を形成させた状態で、その根元
部分を回転外型により回転内型側に上記空間をなくする
ように押し付け変形させることによって、外周壁の根元
部分の径方向外方への突出量が多くなり、したがって、
外周壁の肉厚を特別に大きくしなくても、その根元部分
を回転外型に具備されたV状の耳部成形突部で外側より
2つに割くように成形する際にその根元部分特開昭62
-84845号公報に開示されたものより径方向外方に多く
出し、ポリVベルトの外れ防止機能に優れた耳部を形成
することが可能である。また、このような耳部の形成と
同時に、上記外周壁に凹凸状のポリ成形面が食い込んで
その外周壁にポリV溝を一挙に成形することが可能であ
り、したがって、製造工程数を少なくしてコストダウン
を図ることができる。
【0008】特に、上記回転外型のV状の耳部成形突部
の突出量をポリV溝成形面の山部の突出量よりも大きく
した場合は、外周壁の根元部分の径方向外方への塑性流
動量を一層多く確保して、径方向外方への突出量が大き
くてポリVベルトの外れ防止機能が一段と優れた耳部を
確実に形成することができる。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を採用した板金製ポリ
Vプーリの製造方法を工程毎に項分けして説明する。出
発素材としての平板状素材(不図示)には、製造される
板金製ポリVプーリにおけるポリV溝15の具備される
外周壁13に要求される肉厚と同じ肉厚のものが用いら
れている。
【0010】A.第1絞り工程 この工程は、出発素材である平板状素材W0を図1に示
すように内型100と外型200とにより絞って底壁相
当部1と周壁相当部2とを形成する工程である。そし
て、周壁相当部2には、製造される板金製ポリVプーリ
の軸受圧入用の内周壁10となる内周壁相当部3と、そ
の内周壁相当部3の先端部が外方に張り出しポリV溝1
5の成形される外周壁13となる外周壁相当部4とが具
備される。この第1絞り工程により形成されたハット形
素材Wの底壁相当部1と内周壁相当部3は薄肉化され
る。具体的には、肉厚2.8mmの平板状素材を用いた
場合、底壁相当部1は肉厚2.6mm程度、内周壁相当
部3は1.8〜2.1mm程度にまで薄肉化される。外
周壁相当部4の肉厚は変化しない場合が多い。なお、絞
り深さは15.1mmに設定してある。
【0011】B.穴明け工程 この工程は、図2に示すように内型101とパンチ20
1とを用いて上記底壁相当部1の中心に穴部5を開設す
る工程である。この工程で開設される穴部5は、後工程
で軸穴16に加工されるものであり、内径31.0mm
の軸穴16が要求される場合は穴部5の内径をその約半
分の大きさである内径15.7mmにしておけばよい。
6は穴明けで生じたスクラップであり、このスクラップ
6は薄肉化された底壁相当部1から打ち抜かれたもので
あり、しかも軸穴16の約半分の大きさの穴部5を打ち
抜くことによって生じたものであるから、その量は著し
く少ない。
【0012】C.第2絞り工程 この工程は、図2で説明した穴明け工程を経たハット形
素材Wの底壁相当部1と内周壁相当部3とを図3に示す
ように内型102と外型202とを用いてさらに絞り、
これによって、底壁相当部1の穴部5を拡径する工程で
ある。この第2絞り工程を経たハット形素材Wにおいて
は、底壁相当部1と内周壁相当部3とが曲率半径の比較
的大きなアール部7を介して連続しており、そのアール
部7が肉厚1.6〜1.7mm程度にまで薄肉化され
る。また、内周壁相当部3も1.6〜1.7mm程度に
まで薄肉化される。
【0013】D.扱き工程 この工程は、図3で説明した第2絞り工程において絞っ
た内周壁相当部3をさらに絞ってその形を整える工程で
ある。したがって、この扱き工程は、第2絞り工程に続
いて行われる第3の絞り工程とも言えるものであって、
図4に示す第1扱き工程と図5に示す第2扱き工程を含
んでいる。このような第1および第2扱き工程を経るこ
とにより、ハット形素材Wにおける底壁相当部1と内周
壁相当部3との境界部分に直角または直角に近い隅部8
が形成される。すなわち、図4の第1扱き工程では、内
型103と外型203とで図3に示したようにアール部
7の曲率半径が少し小さく整形され、その後、図5の第
2扱き工程を行うことによって、内型104と外型20
4とで上記アール部7が直角にさらに近い隅部8として
整形され、同時に底壁相当部1が底壁9に形成され、内
周壁相当部3が内周壁10に形成される。
【0014】上記第2扱き工程に用いられる内型104
は、外径が一様な成形面105を具備し、その内型10
4の成形面105にハット形素材Wの内周壁相当部3が
被せられる。また、その内型104に対応する外型20
4は、内型104に被せたハット形素材Wの内周壁相当
部3に対する押圧面205の内径がその内周壁相当部3
における上記底壁相当部1との境界部分、すなわち、内
周壁相当部3の基端部(上記隅部8に相当する)を押圧
する部位から軸方向に遠ざかるほど拡径している。この
ような外型204を用いて、内型104に被せたハット
形素材Wの内周壁相当部3を扱いて内周壁10を形成さ
せると、形成された内周壁10はその基端部である隅部
8から遠ざかるほど厚肉になる。すなわち、第2扱き工
程を経たハット形素材Wにあっては、隅部8やその直近
の内周壁10が肉厚1.7mm程度、内周壁10の先端
直近部分が肉厚2.1mm程度になる。そして、このよ
うにすると、ハット形素材Wを離型しても内周壁10の
内径が一様に仕上がっていることが確認された。したが
って、内周壁10に軸受を圧入したときに軸受とプーリ
とに芯ずれが生じず、また、軸受を所定位置まで確実に
挿入することができるようになる。なお、図5には内周
壁10における軸方向各部の肉厚の相違を誇張して表し
てある。
【0015】E.外周壁相当部分の仕上げ工程 この工程は、図6に示すように内型106,107と外
型207とを用いて外周壁相当部4の外周縁を切断除去
する工程であり、この外周壁相当部分の仕上げ工程によ
りスクラップ11が発生する。
【0016】F.逆絞り工程 この工程は、図7に示すように内型108,109に被
せて挾み付けたハット形素材Wの外周壁相当部4を外型
209で折り返すことによって、その外周壁相当部4を
傾斜した基底壁12と上記内周壁10に対して同心の外
周壁13とに形成する工程である。
【0017】G.バルジ工程 この工程は、図8に示すように内型110に図7で説明
した逆絞り工程を経たハット形素材Wを被せると共に、
その内型110に具備された支持面111に上記外周壁
13の先端面13aを支持させ、その状態から外型21
0で上記基底壁12を押圧することにより、外周壁13
と基底壁12との境界部分、すなわち外周壁13の根元
部分を外方に拡げる工程である。この工程を経たハット
形素材Wの上記外周壁13は、その根元部分の径d1よ
りも先端側部分の径d2が小さくなるように成形され、
場合によっては同時に厚肉化される。
【0018】H.耳部成形およびポリV溝成形工程 この工程は、上記外周壁13と基底壁12との交叉部分
に単一層の環状の耳部14を形成すると同時に、外周壁
13にポリV溝15を成形する工程である。この工程は
次のようにして行われる。すなわち、図9に示すように
回転内型112に図8で説明したバルジ工程を経たハッ
ト形素材Wを被せると同時に、回転内型112と回転押
圧型113の上下一対の挾持面114,115でその外
周壁13の軸方向両側を挾み付ける。このようにハット
形素材Wを回転内型112に被せるとともにその外周壁
13の軸方向両側を挾み付けると、外周壁13の根元部
と回転内型112との間に先端側ほど狭まる空間Sが
形成される。
【0019】この状態で、図10のように外周壁13の
径方向外方に位置する回転外型213を回転させなが
ら、該回転外型213を上記外周壁13に押圧してその
根元部分を上記回転内型112側に押し付けて上記空間
Sがなくなるように変形させつつ、その根元部分を外側
より2つに割くように回転外型213に具備された耳部
成形突部214を食い込ませることとにより、回転内型
112と回転押圧型113の挾持面114,115で挾
み付けられた先端窄まり形状の外周壁13の根元部分
は、上記空間Sをなくすときの変形によって径方向外方
に流れる(塑性流動)材料の量が多くなり、外周壁13
から径方向の外方に十分に大きく突出した環状の耳部1
4が形成されると同時に、図11に示すように上記回転
外型213に谷部と山部を交互に有する凹凸状に形成さ
れているポリV溝成形面215を上記外周壁13に食い
込ませて該外周壁13の外面側に複数のV溝群よりなる
ポリV溝15を転造成形する。なお、上記耳部14の形
成時において外周壁13は肉厚2.9mm程度に厚肉化
され、その厚肉化された外周壁13の外面側にポリV溝
15が成形されることになる。また、上記耳部成形突部
214として、その突出量がポリV溝成形面215の山
部の突出量よりも大きく形成されているものを用いる
合は、環状の耳部14の外方への突出量をより大きくで
きて、ポリVベルトの外れ防止機能に一層優れたプーリ
が得られるが、それら突出量をほぼ同一に形成した回転
外型213を使用しても、ポリVベルトの外れ防止機能
を十分に発揮する耳部13を形成することが可能であ
る。
【0020】ところで、上記した耳部形成およびポリV
溝成形工程は、一回の転造で成形する場合よりも、予備
成形工程と、この予備成形工程を経た外周壁13のポリ
V溝15にさらに転造を施してその深さおよびピッチを
要求通りに仕上げる仕上げ工程とを有する複数回の転造
成形によって行なう方が好ましい。
【0021】また、この耳部形成およびポリV溝成形工
程は、図12のように回転内型112の成形面116と
回転外型213のポリV溝成形面215とがいずれも谷
部と山部を交互に有し、かつ互いに噛合可能な凹凸形状
に形成されているものを用いても、あるいは図10や図
11のように回転内型112の成形面116が上下方向
において平坦面である一方、回転外型213の成形面2
15が谷部と山部を交互に有する凹凸状に形成されてい
るものを用いても、どちらでもよい。図12の方法を採
用すると、外面側にポリV溝15を有し、内面側が凹凸
になった外周壁13を有する板金製ポリVプーリが製造
されることになり、図10や図11の方法を採用する
と、外面側にポリV溝15を有し、内面側が上下方向に
おいて直線になった外周壁13を有する板金製ポリVプ
ーリが製造されることになる。
【0022】I.調芯工程 この工程は、図13のように内型117と外型217と
を用いて内周壁10と外周壁13とを調芯する工程であ
る。
【0023】J.軸穴仕上げ工程 この工程は、図14のように内型118とパンチ218
とを用いて拡径された穴部5の周縁部を切断除去して軸
穴16に仕上げる工程である。17はその切断に伴って
生じたスクラップである。
【0024】以上説明した実施例において、上記穴部5
を拡径することにより形成される軸穴16は、内周壁1
0の内径と同一の内径を有するものであってもよい。す
なわち、底壁9を持たずに内周壁10の開口部分が軸穴
となるような板金製プーリを製造することも可能であ
る。
【0025】また、本発明は、図15に示すように、軸
受圧入用の内周壁10を持たず、円形板状の基底壁12
´とその外周端部から交叉状に連設された外周壁13と
からなる板金製ポリVプーリの製造にも適用することが
可能であり、この場合は、調芯工程や軸穴仕上げ工程が
不要である。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、根元部
分よりも先端側部分が径小になるように成形された先端
窄まり形状の外周壁を回転内型に被せると共にこの回転
内型と回転押圧型とで軸方向両側を挾み付けて、その根
元部分と回転内型との間に空間を形成させた状態で、
記根元部分を回転外型により回転内型側に上記空間をな
くするように押し付け変形させつつ、その根元部分を外
側より2つに割くようにV状の耳部成形突部を食い込ま
せることによって、二重に折り畳んで形成される耳部で
みられるような亀裂の発生などによる不良品の発生率を
低減しながら外周壁の根元部分の径方向外方への突出量
を多くして、外周壁の肉厚を特別に大きくしなくても、
径方向外方への突出量が大きくてポリVベルトの外れ防
止機能に優れた耳部を確実に形成することができる。し
かも、そのような耳部の形成と外周壁の外面へのポリV
溝の成形とを、1つの回転外型のみを用いて1工程で同
時に行なえるので、優れたポリVベルト外れ防止機能を
もつ板金製ポリVプーリの製造工程数の削減および成形
型の必要準備数の削減とを図り、全体として製造コスト
の低減を実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を採用した板金製ポリVプーリ
の製造方法における第1絞り工程の説明図である。
【図2】同上製造方法における穴明け工程の説明図であ
る。
【図3】同上製造方法における第2絞り工程の説明図で
ある。
【図4】同上製造方法における第1扱き工程の説明図で
ある。
【図5】同上製造方法における第2扱き工程の説明図で
る。
【図6】同上製造方法における外周壁相当部分の仕上げ
工程の説明図である。
【図7】同上製造方法における逆絞り工程の説明図であ
る。
【図8】同上製造方法におけるバルジ工程の説明図であ
る。
【図9】同上製造方法における耳部成形およびポリV溝
成形工程の説明図である。
【図10】同上製造方法における耳部成形およびポリV
溝成形工程の説明図である。
【図11】同上製造方法における耳部成形およびポリV
溝成形工程の説明図である。
【図12】同上製造方法における別のポリV溝成形工程
の説明図である。
【図13】同上製造方法における調芯工程の説明図であ
る。
【図14】同上製造方法における軸穴仕上げ工程の説明
図である。
【図15】本発明による製造方法が適用可能な板金製ポ
リVプーリの縦断面図である。
【符号の説明】
12,12´ 基底壁 13 外周壁 14 耳部 15 ポリV溝 112 回転内型 113 回転押圧型 114,115 挾持面 213 回転外型 214 耳部成形突部 215 ポリV溝成形面 S 空間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基底壁の外周端部から交叉状に連設され
    た環状の外周壁の根元部分に、ポリVベルトの外れを防
    止するための径方向外方に突出する環状の耳部を形成し
    てなる板金製ポリVプーリの製造方法において、上記外
    周壁を、その根元部分よりも先端側部分が径小になるよ
    うに成形した後、この外周壁を回転内型に被せると共
    に、その外周壁の軸方向の両側を、この回転内型と回転
    押圧型で挾み付けることにより、外周壁の根元部分と回
    転内型との間に空間を形成させ、この状態で上記外周壁
    の径方向外方に位置する回転外型を回転させながら、上
    記外周壁に押し付けてその根元部分を上記空間がなくな
    るように上記回転内型側に変形させつつ、回転外型に具
    備されたV状の耳部成形突部を外周壁の元部分に食い
    込ませることにより、該根元部分を外側より2つに割
    て径方向外方に突出する環状の耳部を形成すると同時
    に、上記回転外型に谷部と山部を交互に有する凹凸状に
    形成されているポリV溝成形面を上記外周壁に食い込ま
    せて外周壁にポリV溝を成形することを特徴とする板
    金製ポリVプーリの製造方法
  2. 【請求項2】 上記回転外型におけるV状の耳部成形突
    部は該回転外型に形成されたポリV溝成形面の山部より
    もその突出量が大きく形成されている請求項1の板金製
    ポリVプーリの製造方法。
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