JPH0366449A - 金属の連続鋳造用鋳型の振動方法と装置 - Google Patents
金属の連続鋳造用鋳型の振動方法と装置Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
に設けられているような形式の金属連続鋳造装置の鋳型
を振動させる方法と装置に関するものである。
金属製品の最初の表皮を鋳型中の溶融金属の自由表面(
この表面を一般にはメニスカスとよんでいる)から凝固
させる仕方に太き(依存する。また、金属、特に鋼の連
続鋳造における問題点の1つは、鋳造された金属片が鋳
型の強制冷却壁と接触して外周部が凝固して生じる凝固
外皮が鋳型の内面に固着または付着することであり、こ
の問題は「自由噴流」型の連続鋳造でも「浸漬ノズル」
型の連続鋳造でも同じである。こうした付着が起こると
、鋳型中を鋳造片が移動する際に凝固外皮に裂は目が生
じ、湯もれの原因となる。
つは、鋳型壁、特にメニスカス領域に超音波振動を伝え
て、凝固外皮と鋳型壁の内面との間の摩擦係数を減少さ
せるものである。この場合には、必要なレベルの超音波
振動を得るために、圧電式の超音波発振器を用いるのが
望ましい。
つまたは複数の送波器によって伝達することができる。
って伝わり、鋳型壁中を伝播する横方向の圧力波がこれ
と同じ方向に曲ることによって鋳型を変形する。これは
、例えばフランス国特許第2.497.130号の場合
に当てはまる。
させることもできる。この場合は、鋳造軸線に平行な方
向に鋳型中を伝わる振動が、これと同じ方向で鋳型中に
縦方向の圧力波を伝播する。
変形を生じさせる。本出願人によるヨーロッパ特許第0
.178.967号はこの形式の一例を示している。
は困難である。すなわち、振動エネルギの十分な部分が
鋳造製品と接触する表面に効果的に伝達されるようにす
るためには、超音波送波器を鋳型の内側表面に出来る限
り接近させなければならない。一般には超音波送波器を
鋳型の冷却用スリーブを通して取付けなければならない
ため、構成が複雑になり、上記のフランス国特許第2.
497.130号の場合のように、超音波送波器を取付
ける区域の鋳型壁の厚さを局部的に薄くしなければなら
ないことが多い。また、溶融金属を撹拌する電磁撹拌器
を鋳型に設けることはさらに難しくなる。また、既存の
鋳型に超音波送波器を取付けることは極めて困難である
。さらに、この振動の冶金学的効率はメニスカスの高さ
の安定性と密接に関わっており、超音波送波器に対する
メニスカス高さは、常に製品の表面状態に対するその作
用の影響が最適となるように維持しておかなければなら
ない。
ば上記ヨーロッパ特許第0.178.967号に記載さ
れている。この特許に記載の装置を用いると、メニスカ
ス高さでの振動に対する感度を弱めることができ、再現
性の良い冶金学的結果が得られる。この方法は従来設計
の全ての鋳型に適用することができる。また、既存の鋳
型を大きく変更せずに超音波送波器を容易に取付けるこ
とができる。しかし、超音波送波器を鋳型の上端縁部に
垂直に取付けた場合には、鋳型と、鋳型に溶融金属を供
給するための分配器(湯だまり)の下側部分との間の空
間(これは一般に自由空間である)の−部を塞ぐことに
なり、メニスカスへのアクセスが難しくなる。特に、メ
ニスカスへ被覆用粉末を供給したり、オペレータが観測
のための目視によるメニスカスの調節が難しくなる。ま
た、メニスカスから飛び跳ねた金属が超音波送波器に付
着する危険がある。超音波送波器を鋳型の下部に取付た
場合には、上記のような問題は起こらないが、逆に鋳型
から出た製品の輻射熱に超音波送波器が曝されることに
なる上、鋳型の出口で凝固表皮が裂けて溶融金属が流れ
出た場合に、超音波送波器が溶融金属によって劣化する
危険性が極めて高くなる。
せて、振動の効率が高く、しかも、2つの鋳型にはなか
った利点を有する鋳型の振動方法と装置とを提案するこ
とにある。
の金属、特に鋼の連続鋳造方法の特徴は、上記振動が、
鋳型の軸線に対して平行な方向を向いた成分と直角な方
向を向いた成分とを同時に含む点にある。
つ特定方向に振動を生じさせることが可能な少なくとも
1つの超音波送波器を有する形式の金属の連続鋳造用鋳
型の壁面を振動させるための装置は、鋳型と一体で且つ
鋳型の軸線に対して傾いた角度αを威す少なくとも1つ
の表面を有し、この表面上に上記超音波送波器が取付け
られており、この超音波送波器の超音波発射方向がこの
表面に対して直角であることを特徴としている。
面取りされた端縁部よんて構成されているのか好ましい
。このクラウンは鋳型に取付けるか、製造時に鋳型と一
体に成形することができる。
される超音波振動を斜めに方向に加え、この振動が鋳型
の縦方向および横方向の両方に伝播するようにする。本
発明の鋳型の振動は、従来の装置で発生される振動とは
違って、縦方向成分と横方向成分とを有している。従来
の装置はこれら2つのいずれか一方しか持っていなかっ
た。
より、鋳型を振動する装置の鉛直方向の寸法を小さくす
ることができる。超音波送波器を鋳型の上側端縁に配置
する場合には、配置の問題点は最小限に抑えられる。さ
らに、鋳型に斜め方向の振動を伝達することにより、完
全に横方向に振動する場合の運動と完全に縦方向に振動
する場合の運動とを折衷した運動を鋳型中に発生させる
ことができる。本発明者は、鋳造軸線に対する超音波送
波器の傾斜角度を適当に選択することによって、この角
度がゼロである場合よりも良好な振動エネルギの分布を
鋳型中で達成でき、しかも、超音波送波器から鋳型へ充
分に振動を伝達させることができるということを確認し
た。大抵の場合、この傾斜角度は連続鋳造機械の上流方
向に向かって開いており、その最適値は約60または1
20°である。
く理解できよう。
優れた材料から成る内壁2を有し、この内壁2は水等の
冷却液体の循クラウン9によって内壁2を強制冷却する
スリーブ3によって取り囲まれている。鋳型は正方形、
長方形、円形等の任意の断面形状を有することができる
。鋳型には、分配器14(湯だまり)に結合された耐火
材料製のノズル4から溶融金属5が供給される。溶融金
属5は内壁2に接触すると、凝固し始めて凝固外皮6を
形成する。この凝固外皮6の厚さは、矢印8で示した方
向に製品7が鋳型から引き出されるにつれて増加する。
外皮6が内壁2に付着したり、裂けるのを防止すること
にある。
けられている。図示した構成では鋳型の上端縁部にクラ
ウン9が設けられている。このクラウン9は鋳型の外周
を取り囲み、ネジ1O110′等の固定手段で固定され
ている。クラウン9と鋳型との間は、クラウン9に伝達
される振動が最大限鋳型に伝達されるように接触してい
なければならない。クラウン9の上部縁は面取りされて
、クラウン90表面11に1つ、好ましくは複数の超音
波送波器12.12’ が当接できるようになっている
。
この面に直角となり且つ鋳型の軸線に対して鋭角αの角
度(この角度αは連続鋳造機械の上流の方向に開いてい
る)となるような方向を向いている。
鋳型の軸線に沿った方向に振動、すなわち水平方向振動
成分と鉛直方向振動成分の両方を有する振動を伝達する
。振動エネルギの一部は鋳造軸線に直角な方向に鋳型壁
を振動するのに用いられ、残りの振動エネルギは鋳造軸
線に対して平行な方向に鋳型を振動させる。
動に割り当てられる各振動エネルギの割合に応じて選択
される。
つ直角に取付けられた場合に比べて、装置の鉛直方向寸
法を小さくすることができる。さらに、超音波送波器を
メニスカスからを離して、メニスカスから飛び跳ねた溶
融金属が超音波送波器に付着するのを防止することがで
きる。この保護をさらに良くし且つ超音波送波器をノズ
ル4の輻射から防護するために、鋳型の内側へのアクセ
スを過度に妨げないカバーを設けることもできる。
るのではなく、鋳型の一部がクラウンを構成している。
、クラウン9の表面13は連続鋳造機械の底部の方を向
いている。超音波送波器(12,12° 〉はこの表面
13と当接している。この場合には、角度αは機械の上
流方向に開いた鈍角である。この構成は、振動装置の鉛
直方向の寸法をクラウン9を付けたことによって増えた
分の厚さだけに限定することができるので特に有利であ
る。さらに、溶融金属の跳ね返りに対する超音波送波器
の防護を前記構成より優れたものにすることができ、ま
た、超音波送波器がノズル4からの輻射に曝されること
もなくなる。
か、設置しないのが好ましい場合には、鋳型の下部に振
動装置を配置することができる。
従来の装置よりは良い。すなわち、本発明の装置では超
音波送波器を鋳造製品から離すことができるので、超音
波送波器を製品および溶融金属の輻射熱から保護する手
段を容易に設けることができる。
にすために、少なくとも16 kHzの高周波超音波振
動にするのが好ましい。超音波送波器自体は公知の任意
の型式のものでよく、例えば高電力レベルの振動を長時
間供給可能な圧電変換器型の超音波送波器等が挙げられ
る。
鋳型全体に確実に伝達して鋳型の全ての部分での摩擦力
が十分且つ均一に減少するように選択しなければならな
い。従って、ブルームまたはビレットを鋳造するための
鋳型の場合には、各面に少なくとも1つの超音波送波器
を設けるのが好ましい。スラブを鋳造する鋳型の場合に
は、広い方の面の各々に複数の送波器を設け6のが好ま
しい。広い方の面の中心に単一送波器を設けた場合には
、それから出た振動が広い方の面の横方向端部に達する
前に振動が大幅に減衰することになる。断面が円形の鋳
型の場合には、鋳型の直径が極端に大きくなければ、直
径方向の両端に2つの送波器を配置すれば充分である。
ない。本発明は直線または曲線、垂直方向または水平方
向に連続する公知の任意の形式の連続鋳造用鋳型、ビレ
ット、ブルーム、スラブ等の任意の形の製品の連続鋳造
用鋳型、さらには、薄い金属製品の直接鋳造用鋳型に適
用できる。特に、上記装置の変形例として、上記の連続
したクラウンの代わりに、面取りした複数の部材を用い
、各部材に上記のような方向を向いた送波器を取り付け
ることもできる。しかし、この場合には各送波器の周波
数に差ができ、各面取り部材の特性および鋳型との接触
状態に差ができるのは避けられず、従って、うなり現象
が起こる恐れがある。このうなり現象は設備を満足に操
作する上で有害となる。しかし、鋳型の構造を特殊な形
にして、鋳型の周囲の一部のみで製品と鋳型との間の摩
擦を最小限にすればよい場合には、この変形例を適用す
ることができる。これは、例えば2つの回転ロール間で
連続鋳造を行う鋳型の場合に適用することができる。こ
の場合には、鋳型の横方向端部を閉じる固定プレートの
みを上記の装置を用いて振動させればよい。
の手段を用いることによって、超音波振動を特殊な方向
に向けることもできる。この場合には、超音波送波器の
軸線に対して斜めの方向の振動が鋳型に伝達される。こ
の超音波送波器を支持する鋳型部分は鋳型の軸線に対し
て斜めになっている必要はない。
械的低周波振動、油による壁の潤滑またはメニスカスを
被覆するスラグ等の鋳型壁への凝固表皮の付着の危険を
減らす他の手段と組み合わせて用いることもできる。
用鋳型の概念的縦方向断面であり、第2図は別の振動装
置を備えた鋳型の上側部分の上記と同様な図。
、 6・・凝固外皮、7・・製品、 9・・ク
ラウン、10.10゛ ・・ネジ、 12.12′ ・・超音波送波器、
Claims (9)
- (1)鋳型の壁に超音波振動を与える形式の金属、特に
鋼の連続鋳造方法であって、上記振動が、鋳型の軸線に
対して平行な方向を向いた成分と直角な方向を向いた成
分を含むことを特徴とする方法。 - (2)鋳型の端部の一つに取付けられ且つ特定方向に振
動を生じさせることが可能な少なくとも1つの超音波送
波器(12、12′)を有する形式の金属の連続鋳造用
鋳型の壁面(2)を振動させるための装置において、 鋳型と一体で且つ鋳型の軸線に対して傾いた角度αを有
する少なくとも1つの表面(11、13)を有し、この
表面上に上記超音波送波器が取付けられており、この超
音波送波器の超音波発射方向がこの表面に対して直角で
あることを特徴とする装置。 - (3)上記表面(11、13)が鋳型(1)の一端の周
囲を取り囲むクラウン(9)の面取りされた端縁部であ
ることを特徴とする請求項2に記載の装置。 - (4)上記角度αが連続鋳造機械の上流方向に開いてお
り、その値が約60°であることを特徴とする請求項2
または3に記載の装置。 - (5)連続鋳造機械の上流方向に開いた上記角度αの値
が約120°であることを特徴とする請求項2または3
に記載の装置。 - (6)上記クラウン9が鋳型(1)に取付けられている
ことを特徴とする請求項3に記載の装置。 - (7)上記クラウン9が鋳型(1)の製造時に形成され
ることを特徴とする請求項3に記載の装置。 - (8)2本の回転ロール間で連続鋳造するための鋳型の
横方向閉鎖プレートに設けられていることを特徴とする
請求項2に記載の装置。 - (9)上記超音波送波器が圧電式超音波送波器であるこ
とを特徴とする請求項2〜8のいずれか一項に記載の装
置。
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