JPH0366331B2 - - Google Patents

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JPH0366331B2
JPH0366331B2 JP57127055A JP12705582A JPH0366331B2 JP H0366331 B2 JPH0366331 B2 JP H0366331B2 JP 57127055 A JP57127055 A JP 57127055A JP 12705582 A JP12705582 A JP 12705582A JP H0366331 B2 JPH0366331 B2 JP H0366331B2
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polymer
structural unit
formula
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bis
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JP57127055A
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Masahiro Hayashi
Seiichi Nozawa
Takashi Oikawa
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、芳香族ポリエステルに関する。 テレフタル酸ジクロリドとイソフタル酸ジクロ
リドの混合物の有機溶剤溶液とビスフエノールA
のアルカリ水溶液を混合して界面重合法により芳
香族ポリエステルを製造する方法は古くから周知
であるが耐熱性という点から必ずしも好ましくは
ない。 一方ビスフエノールS(4,4′−ジヒドロキシ
ジフエニルスルホン)のアルカリ金属塩と4,
4′−ジクロロジフエニルスルホンとを反応させて
製造されるポリエーテルスルホンは耐熱性がすぐ
れているがコストが高い。 また、イソフタル酸ジクロリドの有機溶剤溶液
と、ビスフエノールAとフエノールフタレインと
の混合物のアルカリ水溶液とを混合して界面重合
法により製造した芳香族ポリエステルとしては、
熔融法による成形加工が困難なもの、あるいは熔
融成形出来ても、非常に弱くてもろい成形物しか
得られないことが知られている。 本発明者等は、耐熱性が高く、射出成形可能で
エンジニアリングプラスチツクスとして有用な材
料を提供すべく鋭意検討した結果、イソフタル酸
ジクロリドと、ビスフエノールAおよびフエノー
ルフタレインとからなる芳香族ポリエステルにお
いて、その組成と分子量を特定範囲にすることに
より、耐熱性が高く、熔融粘度が小さく射出成形
が容易な芳香族ポリエステルが得られ、さらにそ
の射出成形物は透明で、力学物性もすぐれている
ことを見出し、本発明を達成した。 すなわち、本発明の要旨は、下記の式(A)および
(B)で示される二種の構造単位 〔式中、Xは酸素原子、硫黄原子、スルホニル
基、カルボニル基、アルキレン基またはアルキリ
デン基を示し、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7
よびR8は水素原子、ハロゲン原子または炭化水
素基を示す。) からなり、式(A)の構造単位:式(B)の構造単位のモ
ル比が90:10ないし70:30であつて、フエノール
とテトラクロルエタンの重量比で1:1の混合液
中1.0g/dの濃度で30℃で測定した還元粘度
ηsp/Cが0.6〜1.1d/gである射出成形用芳香
族ポリエステルに存する。 本発明をさらに詳細に説明するに、本発明の芳
香族ポリエステルは、前示の式(A)および(B)の二種
の構造単位からなる。 式(A)のXとしてはアルキレン基またはアルキリ
デン基が好ましく、Xがイソプロピリデン基であ
りR1〜R8が水素原子である芳香族ポリエステル
がとくに好ましい。他の例としては、式(A)の構造
単位が後記ビスフエノール類から誘導されるもの
が挙げられる。式(A)の構造単位:式(B)の構造単位
のモル比は90:10ないし70:30である。 式(A)の構造単位量が上記範囲より少ないと、コ
ストが高くなり、逆に上記範囲より多いと、耐熱
性が充分とはいえず、それぞれ好ましくない。 またフエノールとテトラクロルエタンの重量比
で1:1の混合液中1.0g/dの濃度で30℃で
測定した還元粘度ηsp/Cが0.6〜1.1d/g、好
ましくは0.65〜1.1d/gである。上記ηsp/C
が0.6d/g未満の場合には成型物がもろく、ま
たηsp/Cが1.1を超える場合は重合物の熔融粘度
が高くなり、射出成形を行ないにくい。 このような芳香族ポリエステルの製造法として
は一般的に界面重縮合法、溶液重縮合法、溶融重
縮合いずれも可能であるが、界面重縮合法および
溶液重縮合法では容易に高重合度のポリマーが得
られるが溶融重縮合では反応温度を300℃以上に
しないと反応途中で固化してしまい、高重合度の
ポリマーを得るためには300℃以上にするか、続
いて固相重合をする必要がある。また溶液重合の
場合ビスフエノール類とフエノールフタレンとア
ミンとの混合物とイソフタル酸ハライドおよび生
成したポリマーを溶解する溶媒を用いる必要があ
るが界面重縮合の場合にはイソフタル酸ハライド
とポリマーを溶解する溶媒はいずれも使用出来る
ので界面重縮合を用いるのが得策である。 しかして、本発明の芳香族ポリエステルは、イ
ソフタル酸ジクロリドの有機溶剤溶液と一般式 (式中、Yは酸素原子、硫黄原子、スルホニル
基、カルボニル基、アルキレン基またはアルキリ
デン基を示し、R9、R10、R11、R12、R13、R14
R15およびR16は水素原子または炭化水素基を示
す。)で表わされるビスフエノール類とフエノー
ルフタレインとの混合物のアルカリ水溶液とより
界面重縮合法により好適に製造される。 更に詳しく説明するとイソフタル酸クロリドの
有機溶剤としては塩化メチレン、二二塩化エチレ
ン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素、ト
ルエン、ベンゼンなどが使用出来るが、生成した
ポリエステルの溶媒であることが好ましく、塩化
メチレン、1.2−ジクロロエタン、1.1.2−トリク
ロロエタン、1.1.2.2−テトラクロロエタン等が用
いられる。この溶液の酸クロリド濃度は反応条
件、有機溶剤への溶解性などにより変化するが通
常2〜30重量%が用いられる。また酸クロリドは
水により加水分解を起すので有機溶剤中の水は少
ないことが望まれる。 本発明に用いられるビスフエノール類としては
前示式()で表わされるものが使用されるが、
Yとしてはアルキレン基またはアルキリデン基が
好ましい。ビスフエノール類の具体例としては
2.2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロパン、
2,2′−ビス(4−ヒドロキシ−3.5−ジメチル
フエニル)プロパン、2.2′−ビス(4−ヒドロキ
シ−3.5−ジクロロフエニル)−プロパン、2.2−
ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフエニル)プ
ロパン、2.2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチ
ルフエニル)プロパン、2.2−ビス(4−ヒドロ
キシ−3−クロロフエニル)−プロパン、ビス
(4−ヒドロキシフエニル)−メタン、ビス(4−
ヒドロキシ−3.5−ジメチルフエニル)−メタン、
ビス(4−ヒドロキシ−3.5−ジクロロフエニル)
−メタン、ビス(4−ヒドロキシ−3.5−ジブロ
モフエニル)−メタン、1.1−ビス(4−ヒドロキ
シフエニル)シクロヘキサン、4,4′−ジヒドロ
キシジフエニルビス(4−ヒドロキシフエニル)
−ケトン、ビス(4−ヒドロキシ−3.5−ジメチ
ルフエニル)−ケトン、ビス(4−ヒドロキシ−
3.5−ジクロロフエニル)−ケトン、ビス(4−ヒ
ドロキシフエニル)スルフイド、ビス(4−ヒド
ロキシ−3−クロロフエニル)−スルフイド、ビ
ス(4−ヒドロキシ−3.5−ジクロロフエニル)−
スルフイド、ビス(4−ヒドロキシフエニル)−
スルホン、ビス(4−ヒドロキシ−3.5−ジクロ
ロフエニル)エーテル等が挙げられ、これらは単
独もしくは混合物として使用してもよいがコスト
の点から2.2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)
プロパンが最も好ましい。これらのビスフエノー
ルとフエノールフタレインは混合して反応に供し
てもよいし、あるいは別々に反応に供してもよい
が、アルカリ水溶液として反応に供せられる。ま
た通常1〜15重量%のアルカリ水溶液として用い
られる。アルカリとしては、NaOH、KOH、
LiOH、K2CO3、Na2CO3等を、ビスフエノール
類とフエノールフタレインの和に対し、等モル以
上添加すればよい。 界面重縮合反応は上述した様に酸クロリドの有
機溶剤溶液とビスフエノール類とフエノールフタ
レインからなるアルカリ水溶液との接触により生
起するが、これらの接触は酸クロリド溶液にビス
フエノール類とフエノールフタレインからなるア
ルカリ水溶液を添加してもよく、その逆でも更に
は両者の同時供給でもよく、又は反応形式は回分
式でもよく、連続式でもよいが、両相は相互に相
溶性がないため、極力均一に分散することが必要
で回分式の場合にはホモミキサーおよびバツフル
を付属した撹拌槽、連続式の場合にはパイプライ
ンミキサーを使用することが好ましい。反応温度
は50℃以下、好ましくは5〜40℃で5分〜8時間
の範囲で行なわれる。 重縮合反応に際してトリアルキルベンジルアンモ
ニウム塩又はトリアルキル(アルキル置換ベンジ
ル)アンモニウム塩を相関移動触媒として用い
る、またハイドロサルフアイト等の酸化防止剤お
よび一官能性フエノール類のような分子量調節剤
を使用してもよい。 重合反応に続いて塩化アルカリ塩を含んだ水相
と芳香族ポリエステル共重合体が溶けている有機
溶媒相との分離を行なう。この分離は、静置分液
あるいは遠心分離機などによる機械的分離などに
よつて行なう。必要に応じて、アルカリ水、酸性
水、中和水などにより引き続き、ポリマー層の洗
浄も可能である。ポリマーを有機溶媒溶液から単
離するにあたつて、その単離方法としては公知の
いずれの方法もとられる。必要ならばポリマーを
更にメタノール、エタノール、アセトン、ヘキサ
ン、キシレンなどの有機溶媒で洗浄する。 本発明で得た芳香族ポリエステル共重合体は多
くの利点を有している。すなわち熔融粘度が小さ
く射出成形が可能で、引張り強度、Izod衝撃強
度、破断伸度、曲げ強度、引張り弾性率、曲げ弾
性率などの機械的性質、耐熱性、熱分解開始温
度、電気的性質、寸法安定性に優れ、吸湿、吸水
率が低く、透明である。 以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。なお実施例中「部」は重量部を表わす。 実施例 1 ホモミキサーを装備した1の容器中において
200部の水、252部の苛性ソーダ、0.066部のハイ
ドロサルフアイトナトリウムからなるアルカリ水
溶液を調製し、これに5.48部の2.2−ビス(4−
ヒドロキシフエニル)プロパンと1.91部のフエノ
ールフタレインを溶解し、続いて0.15部のトリメ
チルベンジルアンモニウムクロリドを添加する。
別に6.09部のイソフタル酸ジクロリドを150部の
塩化メチレンに溶かした液を用意する。これらの
溶液を予め5℃に調整し、ホモミキサーを作動せ
しめ、上記ビスフエノールとフエノールフタレイ
ンとの混合物のアルカリ水溶液を激しく撹拌しつ
つ上記のイソフタル酸クロリドの溶液を急速に添
加する。 ホモミキサーの回転数は6000rpm。2℃で
30min撹拌をさらにつづける。撹拌を止め、静置
すると塩化メチレン相と水相が分離するので塩化
メチレン相をエタノール500ml中に加えてポリマ
ーを析出後沸騰水500mlで3回洗滌し、120℃で乾
燥する。このポリマーのフエノール:テトラクロ
ルエタン(1:1)混合液中1.0g/dの濃度
で30℃で測定したηsp/C(以下の実施例におい
ても同一の測定法による)は0.90d/gであつ
た。 そのNMRスペクトルはτ=8.08にビスフエノ
ールA残基のメチルプロトンの吸収(シングレツ
ト)、τ=2.70にビスフエノールA残基の芳香族
プロトンの吸収(カルテツト)、τ=0.82にイソ
フタル酸残基のカルボニル基にはさまれた芳香族
プロトンの吸収(シングレツト)がみられた。ま
た各々のシグナルの面積強度の比からほぼ仕込み
通りのポリマーが出来ていることが明らかであ
る。IRスペクトラムは3030、1603、1580、1500
cm-1にベンゼン核の吸収、1780cm-1にフエノール
フタレインのラクトン環のカルボニルの吸収、
1740cm-1にイソフタル酸エステルのカルボニルの
吸収、2960、1470、1170cm-1にメチル基の吸収が
あつた。 このポリマーを280℃でプレスすると透明で強
靭なプレス片が得られた。また東洋精機製平行板
プラストメーターを用い、テストピースに20Kg/
cm2の荷重をかけ、2℃/minで昇温し、急激に変
形を始める温度(以下において、HDT*と称す
る)を測定したところ198℃であつた。同様の試
験をポリエーテルスルホンおよびポリスルホンに
ついて行なつたが、ポリエーテルスルホン
(200p)で218℃、ポリスルホンでは189℃であつ
た。 また得られたポリマーの元素分析結果は下記の
通りでこのモル比での計算値と一致している。 C H 計算値 76.49 4.88 実測値 76.40 4.95 以上から、ここで得られたポリマーは前示構造
単位(A)(但し、Xがイソプロピリデン基、R1
R8が水素原子である)と構造単位(B)が80:20の
モル比のものである。 実施例 2 フアウドラー型の撹拌羽根とバツフル1ケを装
備した100の撹拌槽において64000部の水、
403.2部の苛性ソーダ、10.56部のハイドロサルフ
アイトナトリウムからなるアルカリ水溶液を調製
し、これに876.8部の2.2−ビス(4−ヒドロキシ
フエニル)プロパンと305.6部のフエノールフタ
レインおよび1.63gのオルトフエニルフエノール
を溶解し、続いて16部の下記構造()と()
との混合物(()と()との重量比が8:2) を触媒として添加する。別に950.4部のイソフタ
ル酸ジクロリドを3200部の塩化メチレンに溶かし
た液を用意する。これらの溶液を予め1〜2℃に
調整する。2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)プロパンとフエノールフタレインとオルトフ
エニルフエノールとの混合物のアルカリ水溶液を
激しく撹拌しつつ、上記イソフタル酸クロリドの
メチレンクロリド溶液を急速に添加する。 さらに2℃で1時間撹拌を続ける。撹拌を止
め、静置すると塩化メチレン相をエタノール80
中に加えて、ポリマーを析出後、沸騰水80で3
回洗滌し、120℃で乾燥する。 このポリマーのηsp/Cは0.90d/gであつ
た。 このポリマーを280℃でプレスすると透明で強
靭なプレス片が得られた。またHDT*は201℃で
あつた。 上記ポリマーのNMRスペクトルはτ=8.08に
ビスフエノールA残基のメチルプロトンの吸収
(シングレツト)、τ=2.70にビスフエノールA残
基の芳香族プロトンの吸収(カルテツト)、τ=
0.82にイソフタル酸残基のカルボニル基にはさま
れた芳香族プロトンの吸収(シングレツト)がみ
られた。また各々のシグナルの面積強度の比から
ほぼ仕込み通りのポリマーが出来ていることが明
らかである。IRスペクトラムは3030、1603、
1580、1500cm-1にベンゼン核の吸収、1780cm-1
フエノールフタレインのラクトン環のカルボニル
の吸収、1740cm-1にイソフタル酸エステルのカル
ボニルの吸収、2960、1470、1380、1170cm-1にメ
チル基の吸収があつた。また得られたポリマーの
元素分析結果は下記の通りでこのモル比(下記)
での計算値と一致している。 C H 計算値(%) 76.49 4.88 実測値(%) 76.41 4.90 以上から、ここで得られたポリマーは前示構造
単位(A)(但し、Xがイソプロピリデン基、R1
R8が水素原子である)と構造単位(B)が80:20の
モル比のものである。 さらに上記ポリマーを330℃でペレツト化を行
ないηsp/C=0.86d/gのポリマーを得た。こ
のペレツトを高化式フローテスターを用い、300
℃、5sec-1で測定したところ(以下の実施例にお
いても同一の測定法による)、溶融粘度は3.9×
105ポイズであつた。 このポリマーをさらに東芝機械製2.5OZ射出成
形機で射出成形を行ない、成形物の物性測定を行
なつた。その結果を表−1に示す。 実施例 3 触媒としてトリブチルベンジルアンモニウムク
ロリドを16部添加し、オルトフエニルフエノール
3.26部を使用した以外実施例2と同様の方法で反
応を行い、析出、洗滌、乾燥して実施例1と同一
の構造単位組成のポリマーを得た。このポリマー
のηsp/Cは0.81d/gであつた。さらに上記ポ
リマーを330℃でペレツト化を行ないηsp/C=
0.75d/gのポリマーを得た。このポリマーを
さらに上記射出成形機で射出成形を行ない、成形
物の物性測定を行なつた。その結果を表−1に示
す。
【表】
【表】 実施例 4 2.2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロパ
ンを822部フエノールフタレインを382部用いた以
外実施例2と同様の方法で反応および後処理を行
なつた。このポリマーのηsp/Cは0.83d/gで
あり、HDT*206℃であつた。次にその重合物を
ペレツト化した。そのペレツトのηsp/Cは0.78d
/gであり、溶融粘度を測定したところ、3.9
×105ポイズであつた。このポリマーをさらに東
芝機械製2.5OZ射出成形機で成形し、射出成形物
の物性測定を行なつた。その結果を表−2に示
す。得られたポリマーの元素分析結果は、下記の
通りである。 C H 計算値(%) 76.48 4.60 実測値(%) 76.45 4.59 またIR、NMRを実施例1と同様に測定したが
その測定結果からも前示構造単位(A)(但しXがイ
ソプロピリデン基、R1〜8が水素原子である)と
構造単位(B)が75:25のものであつた。 実施例 5 2.2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロパ
ンを931.6部フエノールフタレインを229.2部用い
た以外実施例2と同様の方法で反応および後処理
を行なつた。このポリマーのηsp/Cは0.91d/
gであり、HDT*は197℃であつた。次にその重
合物をペレツト化した。ペレツトのηsp/Cは
0.85d/gであり、溶融粘度を測定したところ
3.4×105ポイズであつた。このポリマーをさらに
東芝機械製2.5OZ射出成形機で成形し、射出成形
物の物性測定を行なつた。その結果を表−2に示
す。得られたポリマーの元素分析結果は下記の通
りである。 C H 計算値(%) 76.72 4.76 実測値(%) 76.78 4.72 またIR、NMRを実施例1と同様に測定したが
その測定結果からも前示構造単位(A)(但しXがイ
ソプロピリデン基、R1〜8が水素原子である)と
構造単位(B)が85:15のものであつた。
【表】 比較例 1 触媒としてトリメチルベンジルアンモニウムク
ロリドを用い、オルトフエニルフエノールを添加
しない以外、実施例2と同様の条件で反応を行な
いηsp/C=0.55d/gの重合物を得た。その重
合物をペレツト化した。射出成形したが破断伸度
の5%であり、Izod衝撃強度(i/8″ノツチ付)は
2.2Kg・cm/cmで非常にもろかつた。NMRおよび
元素分析の結果から、ここで得られたポリマーは
前示構造単位(A)(但し、Xがイソプロピリデン
基、R1〜R8が水素原子である)と構造単位(B)が
80:20のモル比のものである。 比較例 2 イソフタル酸クロリドの代りにテレフタル酸ク
ロリドを用い、触媒としてトリエチルベンジルア
ンモニウムクロリドを用い、オルトフエニルフエ
ノールを用いないで、実施例2と同様の条件下で
反応を行ないηsp/C=0.70d/gの重合物を得
た。この重合物の溶融粘度を高化式フローテスタ
ーを用い、300℃、5sec-1で測定したところ6×
106poiseであり、射出成形することは困難であつ
た。 NMRおよび元素分析の結果からここで得られ
たポリマーはテレフタル酸クロリド100モルに対
して2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プ
ロパンとフエノールフタレインが80:20をモル比
でポリマー中に入つたポリマーであることがわか
つた。 比較例 3 2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロ
パンを657.6部、フエノールフタレインを611.2部
用いた以外、比較例2と同様の条件下で反応を行
ないηsp/C=0.45d/gの重合物を得た。この
重合物の溶融粘度を高化式フローテスターをで
300℃、5sec-1で測定したところ5.5×106poiseで
あり、射出成形することは困難であつた。 NMRおよび元素分析の結果から、ここで得ら
れたポリマーはテレフタル酸クロリド100モルに
対して2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)
プロパンとフエノールフタレインが60:40をモル
比でポリマー中に入つたポリマーであることがわ
かつた。 比較例 4 2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロ
パンを548部、フエノールフタレインを764部用
い、オルトフエニルフエノールを用いず、反応温
度を25℃とした以外、実施例2と同様の条件で反
応を行ない、ηsp/C=0.63d/gの重合物を得
た。この重合物の溶融粘度を300℃、5sec-1で測
定したところ1.5×106poiseであり、射出成形す
ることは困難であつた。 NMRおよび元素分析の結果から、ここで得ら
れたポリマーは前示構造単位(A)(但し、Xがイソ
プロピリデン基、R1〜R8が水素原子である)と
構造単位(B)が50:50のモル比のものである。 比較例 5 反応温度を2℃とした以外比較例4と同様の条
件で反応を行ない、ηsp/C=0.55d/gの重合
物を得た。この重合物の溶融粘度を300℃、
5sec-1で測定したところ9×105poiseであり、押
出された溶融物は非常にもろかつた。 NMRおよび元素分析の結果から、ここで得ら
れたポリマーは前示構造単位(A)(但し、Xがイソ
プロピリデン基、R1〜R8が水素原子である)と
構造単位(B)が50:50のモル比のものである。 比較例 6 ホモミキサーを装備した1の容器中において
400部の水、0.066部のハイドロサルフアイトナト
リウムと9.55部のフエノールフタレインを溶解
し、続いて0.1部のトリメチルベンジルアンモニ
ウムクロリドを添加する。別に3.04部のテレフタ
ル酸ジクロリドと3.04部のイソフタル酸ジクロリ
ドを200部の塩化メチレンに溶かした液を用意す
る。これらの溶液を予め2℃に調整し、ホモミキ
サーを作動せしめ、上記のフエノールフタレイン
のアルカリ水溶液を激しく撹拌しつつ上記のテレ
フタル酸ジクロリドとイソフタル酸ジクロリドと
の混合された塩化メチレン溶液を急速に添加す
る。ホモミキサーの回転数は6000rpm、2℃で15
分間撹拌をさらにつづける。撹拌を止め、静置す
ると塩化メチレン相と水相が分離するので、塩化
メチレン相をエタノール500ml中に加えてポリマ
ーを析出後沸騰水500mlで3回洗滌し、120℃で乾
燥する。このポリマーのηsp/C=0.61d/gで
あつた。この重合物の溶融粘度を測定しようとし
たところポリマーは5〜50sec-1の剪断速度下に
おいては流出しなかつた。 NMRおよび元素分析の結果から、ここで得ら
れたポリマーはフエノールフタレイン100モルに
対してテレフタル酸クロリドとイソフタル酸クロ
リドとのモル比が50:50のものである。 比較例 7 テレフタル酸ジクロリドを用いず、イソフタル
酸ジクロリドを6.08部使用した以外、比較例6と
同様の方法で反応を行なつたところηsp/C=
0.60d/gの重合物が得られた。この重合物を
の溶融粘度を測定したがポリマーは流出しなかつ
た。 NMRおよび元素分析の結果から、ここで得ら
れたポリマーは前示構造単位(B)からなるものであ
る。 比較例 8 イソフタル酸ジクロリドを用いず、テレフタル
酸クロリドを6.08部使用した以外、比較例6と同
様の方法で反応を行なつたところηsp/C=0.65d
/gの重合物が得られた。このポリマーは300
℃で全然溶融しなかつた。 NMRおよび元素分析の結果から、ここで得ら
れたポリマーはテレフタル酸クロリドとフエノー
ルフタレイン1:1のモル比のポリマーである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の式(A)および(B)で示される二種の構造単
    〔式中、Xは酸素原子、硫黄原子、スルホニル
    基、カルボニル基、アルキレン基またはアルキリ
    デン基を示し、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7
    よびR8は水素原子、ハロゲン原子または炭化水
    素基を示す。) からなり、式(A)の構造単位:式(B)の構造単位のモ
    ル比が90:10ないし70:30であつて、フエノール
    とテトラクロルエタンの重量比で1:1の混合液
    中1.0g/dの濃度で30℃で測定した還元粘度
    ηsp/Cが0.6〜1.1d/gである、ポリマーを界
    面重縮合により製造する際にトリアルキルベンジ
    ルアンモニウム塩又はトリアルキル(アルキル置
    換ベンジル)アンモニウム塩を触媒として用いて
    製造された射出成形用芳香族ポリエステル。 2 式(A)の構造単位として、式中のXがアルキレ
    ン基またはアルキリデン基であるものを使用する
    特許請求の範囲第1項記載の射出成形用芳香族ポ
    リエステル。 3 式(A)の構造単位として式中のXがイソプロピ
    リデン基であり、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7
    およびR8が水素原子であるものを使用する特許
    請求の範囲第1項記載の射出成形用芳香族ポリエ
    ステル。
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