JPH0361633B2 - - Google Patents

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JPH0361633B2
JPH0361633B2 JP10846386A JP10846386A JPH0361633B2 JP H0361633 B2 JPH0361633 B2 JP H0361633B2 JP 10846386 A JP10846386 A JP 10846386A JP 10846386 A JP10846386 A JP 10846386A JP H0361633 B2 JPH0361633 B2 JP H0361633B2
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JP
Japan
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hydrogen
diamond
plasma
mixed gas
reactor
Prior art date
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Expired
Application number
JP10846386A
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English (en)
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JPS62265198A (ja
Inventor
Yukio Saito
Hideaki Tanaka
Yasushi Sato
Kazunori Fujita
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はダイヤモンドの低圧合成法に関する。
〔従来の技術〕
ダイヤモンドは最も硬い物質としてよく知られ
ているが、硬度以外に熱の伝導性、電気的絶縁
性、紫外〜赤外域の光の透過性、化学的安定性な
ど機能性材料として優れた特性をもつている。
ダイヤモンドの合成法として高圧法がよく知ら
れている一気圧以下の低圧でもプラズマ、イオン
ビーム、熱エネルギを利用することによりダイヤ
モンドを合成できることが、最近、解つてきた。
低圧法のダイヤモンド合成は、粒子のみならず薄
膜状のダイヤモンドの合成も可能な点に特徴があ
り、半導体デバイスの絶縁放熱基板、コーテング
材等への応用が考えられ幅広い用途が期待でき
る。従来のダイヤモンド低圧合成に用いられる原
料ガスは特開昭58−110494号公報にみられるよう
に、炭化水素と水素との混合ガス、又は、第33回
応用物理学関係連合講演会(昭61年4月)
1PZD6,1PZD7に見られるように水素とアルコ
ール蒸気、水素とアセトン蒸気である。この従来
技術によれば、炭化水素と水素の場合には約
1μ/hで、水素とアルコール、又は、水素とア
セトンの場合には、約10μ/hでのダイヤモンド
の合成が可能である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術は、炭化水素と水素混合ガスの場
合は原料の供給は簡便で容易であるがダイヤモン
ドの成長速度が約1μ/hと小さい点に問題があ
り、水素とアルコール、又は、水素とアセトンの
場合はダイヤモンドの成長が10μ/hと大きいが
原料の供給が複雑となる点に問題があつた。
本発明の目的は、原料の供給が単純容易で、し
かも、ダイヤモンドの成長が大きい合成方法を提
供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、水素と一酸化炭素又は水素と二酸
化炭素の混合ガスをプラズマ分解するか、また
は、水素と一酸化炭素を熱分解することによつて
達成される。
〔作用〕
水素と一酸化炭素、水素と二酸化炭素との混合
ガスをプラズマ分解、又は、水素と一酸化炭素と
の混合ガスを1500〜2000℃のタングステンヒータ
で熱分解すると改性な炭素、水素、酸素を生成す
る。炭素よりダイヤモンド及びグラフアイトが生
成するが、グラフアイトは活性な水素のみならず
微量の活性な酸素によつて早急に除去される。こ
のため、従来の水素と炭化水素の場合にみられる
活性な水素だけによるグラフアイトの除去に比
べ、多くの原料ガスの供給が可能となり、ダイヤ
モンドの合成速度が早まる。
また、水素、一酸化炭素、二酸化炭素はいずれ
もガスであるためアルコールやアセトン等の液体
に比べ減圧反応器への供給が非常に簡単で精度よ
くできる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例を用いて説明する。
実施例 1 本発明の一実施例を第1図を用いて説明する。
水素1、一酸化炭素、又は、二酸化炭素2を質量
流量計3により計量した後、混合し、プラズマ反
応器4へ供給する。プラズマ反応器4は真空ポン
プ11により10-1〜10torrに減圧されている。高
周波発振器6より13.56MHzの高周波が発振され、
銅製コイル5を通して反応器4へ供給される。反
応器に供給された混合ガスはこの高周波によつて
プラズマ8を発生する。プラズマ8中にシリコン
ウエハ7が設置され、必要に応じてヒータ9によ
り加熱される。プラズマ中で生成した活性な炭素
からダイヤモンドとグラフアイトがシリコンウエ
ハ上に析出する。グラフアイトはプラズマ中で生
成した活性な水素及び酸素により反応除去されダ
イヤモンドのみがシリコンウエハ上に残る。反応
器4には、40mmφ×800mmの石英ガラス管を用い
た。実験条件を以下に示す。
基 板:10mm×10mmシリコンウエハ 原料ガスA:H299%、CO1% B:H299%、CO21% 供給量10、100、300ml/min 圧 力:5Torr一定 基板温度 :800℃ 反応時間 :1h 実験終了後、電子線回折による析出物の同定を
行なつた。いずれの実験ケースでもダイヤモンド
の生成が確認され、成長速度は原料ガスの供給量
に比例して増大した。すなわち、0.1〜8μ/hの
成長速度であつた。
水素−炭化水素のプラズマ分解の場合の成長速
度0.1〜1.0μ/hより速く、水素−メタノール、
水素−アセトン混合ガスの熱分解の匹敵する速度
が得られた。10は真空計。
実施例 2 第2図に概略図を示す装置を用いてダイヤモン
ドの熱CVD法による合成実験を行なつた。反応
器は40mmφ×1000mmの石英ガラス製である。実験
条件を以下に示す。
基 板:10mm×10mmシリコンウエハ 原料ガスA:H299%、CO1% B:H299%、CO21% 供給量300ml/min 圧 力:5Torr一定 基板温度 :800℃ タングステンヒータ温度:1500℃以上 反応時間 :1h 実験終了後、電子線回折により析出物の同定を
行なつた。いずれの実験ケースでもダイヤモンド
の生成が確認されたが、生成速度はH2−CO系で
6μ/h、H2−CO2系で0.1μ/hであつた。以上の
実験より、H2−CO2系では熱分解により水素−
メタノール、水素−アセトン混合ガスの熱分解に
匹敵する速度が得られた。
図中、14は反応器、15はタングステンヒー
タ、16はシリコンウエハ、18は熱電対であ
る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、シリコンウエハ等の基板上
に、従来の水素−炭化水素のプラズマ分解より数
倍早い速度で、又、水素−メタノール、水素−ア
セトン熱分解法より簡便な操作でダイヤモンドを
合成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のプラズマ法による一実施例の
系統図、第2図は本発明の熱分解法による一実施
例の系統図である。 4……プラズマ反応器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 減圧された反応器に水素と一酸化炭素、又
    は、水素と二酸化炭素との混合ガスを供給し、前
    記混合ガスにマイクロ波、高周波等の電磁波エネ
    ルギを印加してプラズマを発生させて基板上にダ
    イヤモンドを合成することを特徴とするダイヤモ
    ンドの合成方法。
JP10846386A 1986-05-14 1986-05-14 ダイヤモンドの合成方法 Granted JPS62265198A (ja)

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JPS62265198A JPS62265198A (ja) 1987-11-18
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