JPH0360227B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は同一画像シーンから得られる同じ画面
高を有するテレビジヨン標準方式と同じ標準アス
ペクト比およびそれよりより幅広のアスペクト比
を持つた２つのテレビジヨン画像情報を同時に伝
送する伝送方式であつて、かつ、第１の伝送路を
介して伝送される第１のテレビジヨン信号が前記
標準アスペクト比を持つたテレビジヨン画像を受
信側で再生するための情報を含み、第２の伝送路
を介して伝送される第２のテレビジヨン信号が前
記より幅広のアスペクト比を持つたテレビジヨン
画像を受信側で再生するための第１のテレビジヨ
ン信号が有する以外に必要とされる付加情報を含
むテレビジヨン伝送方式に関するものである。ま
た、本発明はこの種伝送方式用として使用するテ
レビジヨン送信装置および受信装置にも関する。

この種テレビジヨン伝送方式に関しては、1982
年10月にインステイチユート・オブ・エレクトロ
ニカル・エンジニヤーズにより刊行されたIBC82
“International Broadcasting Convention”135
〜139ページに掲載されているアール・エヌ・ジ
ヤクソン（R.N.Jackson）およびエス・エル・タ
ン（S.L.Tan）による論文“Systems concepts
in high fidelity television”により公知である。
上記論文の第２図および添付テキストには、第１
のチヤネルにより標準方式と同じ標準アスペクト
ひ４：３を有するテレビジヨン画像情報を伝送
し、第２のチヤネルによりより幅広のアスペクト
比を有するテレビジヨン画像の表示用として付加
すべきすべての画像情報を伝送するようにした２
チヤネルテレビジヨン伝送方式に関し記載されて
いる。この場合、４：３の標準アスペクト比の表
示を生成するためには、第１のチヤネルのみの信
号を受信し、より幅広のアスペクト比の表示を生
成するためには、双方のチヤネルよりの信号を一
緒に受信するようにしている。上述の第２図に示
すように、デイスプレイの部分を厳密に分割した
場合は、第１のチヤネルの信号のみを再生した際
必ずしも最重要対象画像（シーン）が生成される
とは限らない。

本発明の目的は、第１のチヤネルの信号のみを
再生した場合でも最重要対象画像を生成しうるよ
う形成した互換性を有するテレビジヨン伝送方式
を提供しようとするものである。

同一画像シーンから得られる同じ画面高を有す
るテレビジヨン標準方式と同じ標準アスペクト比
およびそれよりより幅広のアスペクト比を持つた
２つのテレジヨン画像情報を同時に伝送する伝送
方式であつて、かつ、第１の伝送路を介して伝送
される第１のテレビジヨン信号が前記標準アスペ
クト比を持つたテレビジヨン画像を受信側で再生
するための情報を含み、第２の伝送路を介して伝
送される第２のテレビジヨン信号が前記より幅広
のアスペクト比を持つたテレビジヨン画像を受信
側で再生するための第１のテレビジヨン信号が有
する以外に必要とされる付加情報を含む本発明テ
レビジヨン伝送方式においては、第１のおよび第
２のテレビジヨン信号の両方が前記より幅広のア
スペクト比を持つた画像情報が規定する画像シー
ンの全体の幅のなかに存在する情報から導出さ
れ、第１のテレビジヨン信号が関連する情報は前
記全体の幅のなかの任意の位置で規定された幅で
選択され、第２のテレビジヨン信号が関連する情
報は前記規定する画像シーンの残りの部分に関連
し、さらに前記より幅広のアスペクト比を持つた
テレビジヨン画像を受信側で正確に再生するため
の第１のテレビジヨン信号が関連する前記全体の
幅のなかの位置に対する第２のテレビジヨン信号
が関連する位置を正確に示す信号成分を第２のテ
レビジヨン信号が付加的に含むことを特徴とする
ものである。

したがつて、本発明方式によるときは、主対象
画像領域を常に第１のテレビジヨン信号内におく
ことができるので、その信号を表示するテレビジ
ヨン受信機は前記より幅広のアスペクト比を有す
る画像情報から最重要対象物画像の表示を常に与
えることができる。

また、前記信号成分が第２のテレビジヨン信号
のビデオ信号内に位置決めされたパルスを具え、
そのビデオ信号内のパルスの位置が画像表示を与
えるようにすることが望ましい。さらに、前記第
２のテレビジヨン信号が同期信号を含み、前記パ
ルスがその同期信号の振幅の1/2より小さい振幅
を有することが望ましい。また、前記信号成分が
第２のテレビジヨン信号のフイールドブランキン
グ期間中に送信された１つまたは複数のパルスを
具えるを可とする。

また、本発明テレビジヨン伝送方式に使用して
好適な送信装置は、同一画像シーンから得られる
同じ画面高を有するテレビジヨン標準方式と同じ
標準アスペクト比およびそれより幅広のアスペク
ト比を持つた２つのテレビジヨン画像情報を同時
に伝送する送信装置であつて、かつ、前記標準ア
スペクト比を持つたテレビジヨン画像を受信側で
再生するための情報を含んだ第１のテレビジヨン
信号を発生する手段と、発生した第１のテレビジ
ヨン信号を第１の伝送路に供給する手段と、前記
より幅広のアスペクト比を持つたテレビジヨン画
像を受信側で再生するための第１のテレビジヨン
信号が有する以外に必要とされる付加情報を含ん
だ第２のテレビジヨン信号を発生する手段と、発
生した第２のテレビジヨン信号を第２の伝送路に
供給する手段とを具えた送信装置において、 当該装置が第１のおよび第２のテレビジヨン信
号をそれぞれ前記より幅広のアスペクト比を持つ
た画像情報が規定する画像シーンの全体の幅のな
かに存在する情報から導出する手段と、第１のテ
レビジヨン信号が関連する情報を前記全体の幅の
なかの任意の位置で規定された幅で選択する手段
と、第２のテレビジヨン信号が関連する情報を前
記規定する画像シーンの残りの部分に関連させる
手段と、さらに前記より幅広のアスペクト比を持
つたテレビジヨン画像を受信側で正確に再生する
ための第１のテレビジヨン信号が関連する前記全
体の幅のなかの位置に対する第２のテレビジヨン
信号が関連する位置を正確に示す信号成分を第２
のテレビジヨン信号に付加させる手段とを具える
ことを特徴とするものである。

前記任意の位置で規定された幅で選択される位
置が操作者の制御によるステアリング制御により
決定され、さらに前記ステアリング制御が第２の
テレビジヨン信号に付加される前記信号成分の発
生をまた決定するようにすることが望ましい。前
記信号成分が第２のテレビジヨン信号のビデオ信
号内に位置決めされたステアリングパルスあるい
は第２のテレビジヨン信号のフイールドブランキ
ング期間内に位置決めされた１つまたは複数のパ
ルスを具えるを可とする。また、第２のテレビジ
ヨン信号に存在する同期信号を与えるパルス発生
器により第２のテレビジヨン信号用の１つまたは
複数のステアリングパルスを与えるようにするこ
ともできる。

さらに、本発明テレビジヨン伝送方式に使用し
て好適な受信装置は、同一画像シーンから得られ
る同じ画面高を有するテレビジヨン標準方式と同
じ標準アスペクト比およびそれよりより幅広のア
スペクト比を持つた２つのテレビジヨン画像情報
を同時に伝送する伝送信号で、その伝送信号のう
ち第１の伝送路を介して伝送される第１のテレビ
ジヨン信号が前記標準アスペクト比を持つたテレ
ビジヨン画像を受信側で再生するための情報を含
み、第２の伝送路を介して伝送される第２のテレ
ビジヨン信号が前記より幅広のアスペクト比を持
つたテレビジヨン画像を受信側で再生するための
第１のテレビジヨン信号が有する以外に必要とさ
れる付加情報を含み、第１のおよび第２のテレビ
ジヨン信号の両方が前記より幅広のアスペクト比
を持つた画像情報が規定する画像シーンの全体の
幅のなかに存在する情報から導出され、第１のテ
レビジヨン信号が関連する情報が前記全体の幅の
なかの任意の位置で規定された幅で選択され、第
２のテレビジヨン信号が関連する情報が前記規定
する画像シーンの残りの部分に関連し、さらに前
記より幅広のアスペクト比を持つたテレビジヨン
画像を受信側で正確に再生するための第１のテレ
ビジヨン信号が関連する前記全体の幅のなかの位
置に対する第２のテレビジヨン信号が関連する位
置を正確に示す信号成分を第２のテレビジヨン信
号が付加的に含む伝送信号を受信し、前記標準ア
スペクト比および前記より幅広のアスペクト比を
持つた２つのテレビジヨン画像をそれぞれ再生す
る受信装置において、 当該装置が第１の伝送路を介して伝送されてき
た第１のテレビジヨン信号を受信する第１の入力
端子と、第２の伝送路を介して伝送されてきた第
２のテレビジヨン信号を受信する第２の入力端子
と、前記より幅広のアスペクト比を持つたテレビ
ジヨン画像を再生するため、受信された第１のお
よび第２のテレビジヨン信号内に含まれるビデオ
情報を結合する手段と、さらに、第２のテレビジ
ヨン信号内に存在する前記信号成分に応答して、
第１のおよび第２のテレビジヨン信号内に含まれ
るビデオ情報を正確な位置関係で結合させる手段
とを具えたことを特徴とするものである。

また、第１のおよび／または第２のテレビジヨ
ン信号に存在する同期信号に応答するパルス発生
器を付加的に具える前記受信装置において、その
パルス発生器が第２のテレビジヨン信号内の前記
信号成分を形成するステアリングパルスにまた応
答するとともに、そのパルス発生器が前記より幅
広のアスペクト比を持つた画像の再生表示のため
第１のおよび第２のテレビジヨン信号内のビデオ
情報の正確な組合わせを制御するのに要求される
制御パルスを発生することを特徴とするものであ
る。

以下図面により本発明をさらに詳細に説明す
る。

第１図は、1982年“International Broadcast
Convention”において提供された前述の論文の
第２図に示されているものと同じワイドスクリー
ンテレビジヨンデイスプレイの表示形式を示すも
のである。線１，２，３および４を囲んだ全画像
はアスペクト比７：３の表示部分を示し、その両
側を線５および６で囲んだ領域は４：３のアスペ
クト比を有する表示部分を示す。４：３のアスペ
クト比はもつとも一般的な方式で伝送されるテレ
ビジヨン信号からテレビジヨン表示を行う場合の
標準アスペクト比で、４：３のアスペクト比を有
する表示部用の情報に対応する第１のテレビジヨ
ン信号は上述の論文に提案されているように、第
１のテレビジヨン伝送路または伝送チヤネルを介
して伝送しうるようにしているため、同じアスペ
クト比を有する画像の通常の伝送と両立させるこ
とが可能である。したがつて、このような伝送は
前記アスペクト比のデイスプレイ用として適する
一般のテレビジヨン受信機により受信し、表示す
ることができる。また、線５および６のそれぞれ
左側および右側方向の陰影部分は、同じく前述の
論文に提示されているように、第２のテレビジヨ
ン伝送路またと伝送チヤネルにより付加的画像情
報を第２のテレビジヨン信号として伝送するため
のデイスプレイ部分を示す。この第２のテレビジ
ヨン信号は、このような表示を生成する第１のテ
レビジヨン信号の情報に付加する必要のあるワイ
ドスクリーンデイスプレイのそれらの部分に関係
するすべての情報を含む。

第１図に示すような表示を生成するための伝送
は、主対象画像領域が表示部の中央に位置する
４：３のアスペクト比を有する部分内に含まれる
とは限らないという点で融通性に欠け、したがつ
て、主対象画像領域が常に４：３のアスペクト比
の画像部分内にあるようにデイスプレイのその部
分を操作（または制御）することが望ましい。第
２図は主対象画像領域が画像の左側にある場合の
第１図示表示と同じデイスプレイを示す。第２図
の場合も７：３のアスペクト比のデイスプレイを
線１，２，３および４で表示し、４：３のアスペ
クト比部分を線２と他の線７の間に位置するよう
表示してある。第２図に示すような形式のデイス
プレイの場合も、第１の伝送系は４：３のアスペ
クト比の部分に関する第１のテレビジヨン信号を
含み、デイスプレイの右側の陰影部分に関する情
報は第２のテレビジヨン信号内に含まれる。

第３図は、同じく７：３のアスペクト比のデイ
スプレイを線１，２，３および４で表示し、か
つ、主対象画像領域が画像の右側にある場合の第
１図示表示と同じデイスプレイを示す。この場合
には、４：３のアスペクト比部分は線４と他の線
８との間に位置し、この部分用の情報は第１のテ
レビジヨン信号により第１の伝送路を介して伝送
されるようにする。また、第３図示デイスプレイ
の左側の陰影部分に関する付加情報は、第２のテ
レビジヨン信号により第２の伝送路を介して伝送
されるようにする。

第１図、第２図および第３図から分るように、
標準テレビジヨン伝送系よりのアスペクト比４：
３の画像のみの表示用として適する標準テレビジ
ヨン受信機は主対象画像領域を表示し、また、
４：３のアスペクト比部分は、第２図または第３
図に示す両極端のデイスプレイ間の任意の位置を
とることもできる。

本発明によるときは、上述のように主対象画像
領域を制御操作しうるような２チヤンネル伝送方
式を得るため、第２のテレビジヨン信号は、第１
のテレビジヨン信号内に含まれる情報に対する第
２のテレビジヨン信号内に含まれる情報の正しい
位置を表示する信号成分を含み、ワイド画像形式
用の受信機のデイスプレイ上において表示部分が
正しい位置をとりうるようにしている。以下第１
図、第２図および第３図に示すデイスプレイ形式
の下方に図示するように、それぞれの表示形式に
対応する第４図、第５図および第６図示波形でこ
れを達成する方途につき説明することにする。以
下の説明において、テレビジヨン信号はCCIR方
式により、２フイールド／フレーム、25フレー
ム／秒でフレーム当り625本のライン（水平走査
線）を含み、各ラインは64μsの周期を占めるもの
とする。この場合には、第１のテレビジヨン信号
は、1971年１月にBritish Broadcasting
Corporation、BBC（英国放送協会）および
Independent Television Authority、ITA（英国
独立テレビ会社）により刊行された“625ライン
テレビジヨン標準方式−Ｉ送信用仕様書
（Specification of television standards for 625
−line system−Ｉ transmission）”に示されて
いるようなライン周期を有する標準CCIR信号で
ある。ただし、本発明はこの種方式用に限定され
るものではない。

第４ａ図、第５ａ図および第６ａ図は、それぞ
れ第１図、第２図および第３図示画像表示形式で
表示される被写体（シーン）に対して生成される
ビデオ（輝度またはRGB）信号を示す。各図に
おいて、ライン周期の始めと終り（ライン基準
点）は矢印で表示してある。また、この矢印は他
の波形の対応する時間にも関する。全体画像した
がつて被写体のアスペクト比は７：３とみなして
いるので、水平方向においては、信号はアスペク
ト比４：３の被写体用の情報より多量の情報を含
むものと認識すべきである。この理由により、信
号のビデオ内容は通常の52μsではなく、むしろ各
ライン周期（6μsないし62μs）の56μsのライン周
期を占有するものと考えられる。ただし、ここで
は便宜上、周期信号については省略してある。こ
れらのビデオ信号においては、被写体の選択され
た４：３のアスペクト比部分に対応する各信号の
部分は陰影なしで表示するようにしているが、被
写体の付加的部分については陰影を付して表示し
てある。各ビデオ信号の陰影のない部分は第１の
テレビジヨン信号を生成するのに使用し、また陰
影を付した部分は第２のテレビジヨン信号を生成
するのに使用する。

第４ａ図、第５ａ図または第６ａ図に示すビデ
オ信号の非陰影部分は、第４ｂ図、第５ｂ図また
は第６ｂ図示信号が“１”状態にある時間周期の
間、信号の残りの部分から分離され、各々の場合
に32μsの周期を有する信号を導出する。この信号
は、第４ｃ図、第５ｃ図または第６ｃ図示信号が
“１”状態の間に52μsの周期を占有するような信
号拡大（×1.625）を受ける。この時間周期の位
置を前述のテレビジヨン標準仕様書の第１図と比
較した場合、周期はテレビジヨンラインの通常の
可視信号部分（約10.5μsないし62.5μs）に対応す
る。第４ｄ図、第５ｄ図または第６ｄ図はこれら
拡大されたビデオ信号にライン同期信号を付加し
た信号を示している。かくして、第４ｄ図、第５
ｄ図および第６ｄ図示信号が標準画像表示形式
（アスペクト比４：３）に関する一般のテレビジ
ヨン信号に対応する第１のテレビジヨン信号とな
る。第４ｄ図、第５ｄ図および第６ｄ図示信号は
すべてに対して同じように見えるが、これら各図
の場合信号はそれぞれ第１図、第２図および第３
図に表示する被写体の異なる部分から抽出される
こと当然である。

第４ａ図、第５ａ図または第６ａ図示ビデオ信
号の陰影部分は、第４ｅ図、第４ｆ図、第５ｅ
図、第５ｆ図、第６ｅ図および第６ｆ図示信号が
“１”状態にある時間周期の間信号の残りの部分
から分離される。第４ｅ図、第５ｅ図および第６
ｅ図に関連する時間周期は被写体の左側に対応す
るビデオ信号の陰影部分に関係し、また、第４ｆ
図、第５ｆ図および第６ｆ図に関連する時間周期
は被写体の右側に対応するビデオ信号の陰影部分
に関係する。第５ｅ図および第６ｆ図から分るよ
うに、被写体の左側または右側の陰影部分がない
場合は、明らかに信号分離は見受けられない。か
くして得られた分離信号は同一レート（×1.625）
で信号拡大を受ける。すなわち、第４ｅ図、第４
ｆ図、第５ｅ図、第５ｆ図、第６ｅ図および第６
ｆ図に示す適当な周期の信号は、“１”状態のと
き第４ｇ図、第４ｈ図、第５ｇ図、第５ｈ図、第
６ｇ図、または第６ｈ図に示すような時間周期を
占有するよう拡大される（実際には、第５ｇ図お
よび第６ｈ図の場合は、明白な理由のため拡大は
行われない）。第４ｇ図および第６ｇ図の場合、
拡大はライン基準点の10.5μs後に始まり、第４ｈ
図および第５ｈ図の場合、拡大はライン基準点の
62.5μs後に終る。第４ｇ図、第４ｈ図、第５ｇ
図、第５ｈ図、第６ｇ図および第６ｈ図から分る
ように拡大された信号は利用可能な52μsのうち全
部で39μsを占有し、各ライン周期中のある時間に
は13μsのスペースが残る。この13μsのスペース
は、拡大された信号の間（第４ｇ図および第４ｈ
図）もしくは拡大された信号の前または後（第５
ｈ図または第６ｇ図）のいずれかに位置し、した
がつて、このスペースは被写体の種々の部分と後
続するデイスプレイの種々の部分間の相対位置を
示す。したがつて、このスペースの間には、第４
ｉ図、第５ｉ図、または第６ｉ図に負方向パルス
として示すような13μsの持続時間を有するステア
リングパルスを生成する。かくして得られた拡大
信号およびステアリングパルスは一般の同期信号
とともに加えられ、第４ｊ図、第５ｊ図および第
６ｊ図に示すような複合信号となり、これらの各
信号により第２のテレビジヨン信号を形成する。
これらの図から分るように、ステアリングパルス
は信号の黒レベル（波形中に点線で示す）の下方
に位置し、ライン同期信号振幅の約1/3の振幅を
有する。この振幅は、適当なテレビジヨン受信機
が1/2の振幅レベルにより通常的に検波されたラ
イン同期パルスとステアリングパルス間で区別可
能なように選定し、また、ステアリングパルスの
長さはライン同期パルスの持続時間に比しかなり
大きい値に選定するを可とする。

以下、第７図に示すブロツクダイヤフラムによ
り、上述のテレビジヨン伝送方式用信号を生成す
るために使用するテレビジヨン送信装置に関し説
明することにする。第７図において、上述のアス
ペクト比７：３のワイド画像表示方式を有する被
写体（シーン）用のテレビジヨン信号源９は、同
期信号Ｓとともに輝度信号Ｙならびに青の色差信
号Ｕおよび赤の色差信号Ｖを発生する機能を有す
る。信号源９は、所望のワイド画像表示信号を生
成するに適したテレビジヨンカメラあるいは適当
な記録を使用しうるようにしたビデオレコーダに
より形成するを可とする。同期信号Ｓに関して
は、本発明の理解のため重要なこととはいえない
ため、その詳細については記述を省略することに
するが、この信号はテレビジヨン放送の伝送用に
広く使用されているものと厳密には同じ形状では
ない。輝度信号Ｙならびに色差信号ＵおよびＶの
各々は主対象画像領域の位置どりにより、第４ａ
図、第５ａ図または第６ａ図に示すような形状を
有し、それぞれの信号処理回路１０，１１および
１２に供給するようにする。前記の各信号処理回
路は第１のおよび第２の信号拡大器１３および１
４を含み、前記拡大器１３および１４により関連
の信号処理回路に供給される信号を受信するよう
にする。同期信号Ｓはパルス発生器１５に供給す
るようにする。また、前記発生器１５にはステア
リング制御装置１６を接続し、操作者の制御のも
とにステアリング制御装置１６を調節して被写体
内の主対象画像領域すなわちアスペクト比４：３
の領域または部分を選択する。また、前記制御装
置１６は２つの伝送用として必要な信号を得るた
め信号処理回路１０，１１および１２に供給する
を要する所要制御パルスの発生を制御する機能を
有する。幅広の接続線１７は信号処理回路に至る
制御パルス用の所要接続線を運ぶものとする。第
１の信号拡大器１３の各々は供給されるビデオ信
号（第４ａ図、第５ａ図または第６ａ図）の非陰
影部分を選択し、それを拡大（×1.625）して、
第４ｃ図、第５ｃ図または第６ｃ図に示すような
時間周期を占有させ、第４ｄ図、第５ｄ図または
第６ｄ図に示すようなビデオ信号を生成させる。
Ｙ１で示す処理回路１０の第１の信号拡大器１３
から得られる輝度信号は第１の加算回路１８の第
１の入力に供給し、処理回路１１および１２から
得られるＵ１およびＶ１で示す関連の色差信号は
第１のPALエンコーダ回路１９の関連の第１の
および第２の入力に供給する。第２の拡大器１４
の各々は供給されるビデオ信号（第４ａ図、第５
ａ図または第６ａ図）の陰影部分を選択し、それ
を拡大（×1.625）して、第４ｇ図、第４ｈ図、
第５ｇ図、第５ｈ図、第６ｇ図または第６ｈ図に
示すような関連周期を占有させ、第４ｊ図、第５
ｊ図または第６ｊ図に示すようなビデオ信号部分
を生成させる。Ｙ２で示す処理回路１０内の第２
の信号拡大器１４より得られる輝度信号は第２の
加算回路２０の第１の入力回路に供給し、また、
Ｕ２およびＶ２で示す処理回路１１および１２よ
り得られる関連の色差信号はそれぞれ第２の
PALエンコーダ回路２１の第１のおよび第２の
入力に供給するようにする。ここで２つのPAL
エンコーダ回路１９および２１間に配置した接続
線２２は各エンコーダ回路内に存在する副搬送波
間に所要の位相関係をもたせるためのものであ
る。PALエンコーダ回路１９および２１の符号
化出力はそれぞれ第１のおよび第２の加算回路１
８および２０の第２の入力に供給するようにし、
これら加算回路の第３の入力にパルス発生器１５
よりの必要な同期信号を供給する。加算回路２０
に供給する同期信号の場合、この同期信号には、
ステアリング制御装置１６によりその位置を制御
するようにしたステアリングパルス（第４ｉ図、
第５ｉ図または第６ｉ図）を含ませるようにす
る。

第１の加算回路１８の出力は、第１の伝送路に
供給するため第１の出力端子２３に供給する。こ
の場合、出力信号は第４ｄ図、第５ｄ図または第
６ｄ図に示すような形式の第１のテレビジヨン信
号とする。また、第２の加算回路２０の出力は第
２の伝送路に供給するため第２の出力端子２４に
供給する。この場合の出力信号は第４ｊ図、第５
ｊ図または第６ｊ図に示すような形状の第２のテ
レビジヨン信号とする。第１のおよび第２の伝送
路はレコーダ上の個別のビデオレコーダまたは個
別トラツクもしくはUHFまたはそれより高い周
波数帯域の個別伝送チヤネルにより形成するを可
とする。また、これらの伝送路を放送伝送系の上
側波帯および下側波帯により形成することも可能
である。また、出力２３における信号は、一般の
テレビジヨン放送信号であることを要するが、端
子２４の信号に対してはこのことは必ずしも必要
でなく、それ自体通常のテレビジヨン信号との両
立性を必要としないような任意の好都合な形状に
より伝送することもできる。

第８図は第１の信号拡大器１３のブロツク図で
ある。図示回路１３は第１の切換スイツチ２５を
含み、その可動接点を輝度信号Ｙあるいは色差信
号ＵまたはＶを搬送する拡大器入力に接続する。
前記スイツチ２５の上部固定接点はこれを第１の
メモリ２６の入力に接続し、該スイツチの下部固
定接点を同じような第２のメモリ２７の入力に接
続する。前記メモリ２６および２７の出力はそれ
ぞれ切換スイツチ２８の上部および下部固定接点
に接続し、その可動接点により輝度信号Ｙ１ある
いは色差信号Ｕ１またはＶ１を搬送する信号拡大
器の出力形成させる。メモリ２６および２７の
各々は、スイツチ２５および２８の可動接点と同
じく接続線１７（第７図）を介したパルス発生器
１５により制御される読出し／書込み入力Ｒ／Ｗ
で制御するようにする。作動に際しては、その可
動接点はライン周波数の1/2の周波数で作動させ
るようにしたスイツチ２５を介してメモリ２６る
たは２７のいずれかの入力に適当な入力信号（第
４ａ図、第５ａ図または第６ａ図）がラインごと
に交互に供給される。この可動接点が図示位置に
ある場合は、第４ｂ図、第５ｂ図または第６ｂ図
示信号が“１”状態にあるとき、ラインの適当な
部分が所定速度（レート）でメモリ２６に書込ま
れる。同じライン周期の間には、メモリ２７に前
に書込まれていた信号が、第４ｃ図、第５ｃ図ま
たは第６ｃ図信号が“１”状態にある周期の間、
遅い速度で読出され、また、スイツチ２８の可動
接点が図示位置にある場合は、信号拡大器１３の
出力に第４ｄ図、第５ｄ図または第６ｄ図に示す
ような拡大されたビデオ信号が導出される。この
ように、連続するライン周期の間には、書込み／
読出しサイクルが２つのメモリ２６および２７間
で継続的に切換えられる。

第９図は第２の信号拡大器１４のブロツク図で
ある。図示回路１４は第１の切換スイツチ２９を
含み、その可動接点を輝度信号Ｙまたは色差信号
ＵおよびＶを搬送する拡大器入力に接続する。ま
た、前記スイツチ２９の上部固定接点を図示のよ
うに第１のメモリ３０および第２のメモリ３１の
入力に接続し、その下部固定接点を図示のように
第３のメモリ３２および第４のメモリ３３の入力
に接続する。前記メモリ３０および３１の出力の
双方は第２の切換スイツチ３４の上部固定接点に
接続し、前記第２の切換スチツチ３４の下部固定
接点には、メモリ３２および３３の出力を接続す
るようにし、前記スイツチ３４の可動接点により
輝度信号Ｙ２または色差信号Ｕ２，Ｖ２を搬送す
る拡大器１４の出力を形成させる。図から分るよ
うに、拡大器１４は各通路内のメモリを２重に
し、スイツチ２９および３４をライン周波数の1/
２の周波数で作動させることにより、メモリ３０
および３１の入力ならびにメモリ３２および３３
の入力に交互に入力ビデオ信号のラインを供給す
るようにしたこと以外は拡大器１３と同様であ
る。各メモリは、第７図に示す接続線１７を介し
てパルス発生器１５により第８図に示すような方
式で制御される読出し／書込み入力Ｒ／Ｗを具え
る。作動に際しは、スイツチ２９の可動接点が第
９図示位置にある場合は、第４ｅ図、第５ｅ図ま
たは第６ｅ図示信号が“１”状態にある周期の間
には、適当なビデオ信号が所定速度（レート）で
メモリ３０に書込まれ、第４ｆ図、第５ｆ図また
は第６ｆ図示信号が“１”状態にある周期の間に
は前記信号が同じレートでメモリ３１に書込まれ
る。同じライン周期の間には、メモリ３２に前に
書込まれていた信号が、第４ｇ図、第５ｇ図また
は第６ｇ図示信号が“１”状態にある周期の間、
遅いレートで読出され、また、メモリ３３に前に
記憶されていた信号が、第４ｈ図、第５ｈ図また
は第６ｈ図示信号が“１”状態にある周期の間、
同じレートで読出されるので、スイツチ３４の可
動接点が図示位置にある場合は、読出された信号
がスイツチ３４を介して拡大器の出力に導出され
る。各ライン周期の終りには、スイツチ２９およ
び３４の可動接点の位置は変わり、メモリの読出
し／書込み動作は交代する。このようにして、第
４ｊ図、第５ｊ図または第６ｊ図に示すようなビ
デオ信号は第４ａ図、第５ａ図または第６ａ図示
信号から生成される。

第１０図は本発明テレビジヨン伝送方式用とし
て使用することに適したテレビジヨン受信装置の
ブロツク図である。図において、第１の入力端子
３５には第１の伝送路よりの第１のテレビジヨン
信号を受信し、第２の入力端子３６には第２の伝
送路よりの第２のテレビジヨン信号を受信するよ
うにする。これらの信号を搬送波を介して伝送す
る場合は、端子３５および３６に供給する前に必
要な復調がなされているものとする。第１のテレ
ビジヨン信号（第４ｄ図、第５ｄ図または第６ｄ
図）は、端子３５から3MHzの遮断周波数をもつ
た高域通過フイルタ３８を介して櫛形フイルタ３
７の第１の入力に供給するようにする。かくすれ
ば、この第１の入力は3MHz以上の輝度信号なら
びに色差信号により変調された副搬送波のみを受
信することになる。また、櫛形フイルタ３７の第
２の入力には、輝度信号および被変調副搬送波の
すべてを含む入力端子３５よりの入力信号を直接
供給するようにする。櫛形フイルタ３７は、入力
輝度信号と被変調色差信号を分離して輝度信号Ｙ
１を生成するほか、その出力を関連のPALデコ
ーダ回路３９および４０で復調した後、色信号Ｕ
１およびＶ１を生成させる機能を有する。櫛形フ
イルタ３７は多数の既知の形状の任意のもので形
成することができる。適当なフイルタとしては前
述のカラーテレビジヨン（Colour Television）、
VoL2、169ページの第４，６図に示すようなフ
イルタが考えられる。ここでは、付加的接続を示
すため、上記櫛形フイルタの構成を第１１図に再
掲することにする。第１１図において、入力４１
はこれを高域通過フイルタ３８に接続し、入力４
２は直接入力端子３５に接続する。前記入力４１
は64μs遅延回路４３を介して減算回路４４の第１
の入力に接続し、前記減算回路４４の第２の入力
を入力４１に直接接続する。減算回路４４の出力
は63.943μsの遅延を与える遅延回路４５を介して
関連の加算回路４６および減算回路４７の第１の
入力に接続し、これら２つの回路４６および４７
の第２の入力を前記減算回路４４の出力に接続す
る。前記加算回路４６の出力はこれを他の加算回
路４８の第１の入力に接続し、前記減算回路４７
の出力を57ns遅延回路４９を介して加算回路４８
の第２の入力に接続する。また、遅延回路４９の
出力は、副搬送波上で変調されたＵ成分を導出す
る櫛形フイルタの出力５０にも供給し、加算回路
４６の出力は副搬送波上で変調されたＶ成分を導
出する櫛形フイルタの出力５１にも供給するよう
にする。また、直角関係副搬送波信号の組合せを
含む加算回路４８の出力を28.5ns遅延回路５２を
介して他の加算回路５３の第１の入力に接続す
る。また、加算回路５３の第２の入力はこれを入
力４２に直接接続し、輝度信号と被変調副搬送波
信号のすべてを受信するようにする。この場合、
これらの被変調副搬送波信号は、この加算回路の
第１の入力に供給されるそれとは反対の位相を有
する。前記加算回路５３の出力は、副搬送波成分
のほとんどない輝度信号が導出される櫛形フイル
タの出力５４に接続する。これらの輝度信号Ｙ１
ならびに色信号Ｕ１およびＶ１は信号処理回路５
５の関連入力を介して第８図示装置と同一構成を
有する３つの信号圧縮器５６に供給するようにす
る。信号圧縮器５６の作動は、第４ｃ図、第５ｃ
図または第６ｃ図示信号が“１”状態にある周期
の間、適当な供給信号を適当なメモリに遅いレー
トで書込み、ついで第４ｂ図、第５ｂ図または第
６ｂ図示信号が“１”状態にあるとき、所定レー
トで該メモリから読出すようにした点で第８図示
装置の場合と相違する。入力端子３５および３６
に供給される信号は、同期信号ならびにステアリ
ング信号（第２のテレビジヨン信号の場合）によ
り制御されるパルス発生器５７にも供給するよう
にする。パルス発生器５７は圧縮器５６を制御す
るのに必要なパルスを生成する。これらのパルス
は幅広の接続線５８を介して供給するものとす
る。信号処理回路５５の出力は第４ａ図、第５ａ
図または第６ａ図に陰影をつけないで表示した信
号の輝度信号部分および色信号部分で、これらは
関連の加算回路５９，６０および６１の第１入力
に供給するようにする。

第２のテレビジヨン信号（第４ｊ図、第５ｊ図
または第６ｊ図）は端子３６から3MHzの遮断周
波数をもつた高域通過フイルタ６３を介して第２
の櫛形フイルタ６２の第１の入力に供給するほ
か、前記第２の櫛形フイルタ６２の第２の入力に
直接供給するようにする。この櫛形フイルタは、
第１１図に関して上述したと同一構成および作動
モードを有し、その出力に分離された輝度信号お
よび色差信号を導出する。輝度信号Ｙ２は第２の
信号処理回路６４に直接供給するようにする。こ
れに対して色差信号は、PALデコーダ回路６５
および６６に供給して関連の色信号Ｕ２およびＶ
２を生成し、これらの信号を第２の信号処理回路
６４に供給するようにする。この信号処理回路６
４は、３つの入力信号を供給するようにした３つ
の同じ信号圧縮器６７を含む。前記の各信号圧縮
器は第９図に示す拡大器と同じ構成を有するが、
作動に際して、適当なメモリへの書込みは、第４
ｇ図、第５ｇ図または第６ｇ図示信号ならびに第
４ｈ図、第５ｈ図または第６ｈ図示信号が“１”
状態にある時間周期の間は遅いレートで行うよう
にし、第４ｅ図、第５ｅ図または第６ｅ図示信号
ならびに第４ｆ図、第５ｆ図または第６ｆ図示信
号が“１”状態にある時間周期の間は所定レート
で適当なメモリからの読出しを行うようにした点
で相違している。この場合も、信号圧縮器５６の
場合と同様に、それらの作動を制御するために必
要なパルスはパルス発生器５７により生成し、幅
広の接続線６８を介して信号処理回路６４に供給
するものとする。信号処理回路６４の出力は第４
ａ図、第５ａ図または第６ａ図に陰影を付して表
示した信号の輝度信号部分および色信号部分で、
これらの出力信号は加算回路５９，６０および６
１の第２の入力に適宜供給するようにする。

加算回路５９，６０および６１の加算出力は、
それぞれ第４ａ図、第５ａ図または第６ａ図に示
すような形状を有する色信号Ｕおよび信号Ｖなら
びに輝度信号Ｙを出力端子６９，７０および７１
に導出させる。必要に応じて補間回路７２で補間
を行つたこれら端子の信号は直視形あるいは投射
形のいずれかのワイドスクリーンカラーデイスプ
レイ用として利用することができる。

上述のテレビジヨン伝送方式および装置の場
合、標準表示形式部の部分における変化は、表示
される画像に任意の不連続が生ずることを回避す
るため個々のフイールドの間においてのみ起るよ
うにする必要がある。この理由により、ステアリ
ング信号はフイールドレートでのみ伝送するよう
にする必要があり、またその形状は第２のテレビ
ジヨン信号のフイールドブランキング周期の間に
伝送される１つまたは複数のパルスの形状とする
を可とする。

以上の本発明に関する記述はPAL方式を用い
たテレビジヨン信号についてのものであるが、使
用するシステムは既知の任意の形式のもので差支
えない。すなわち、これらは周波数多重形とする
こともでき、また、米国特許第4335393号あるい
は英国独立テレビ会社（IBA、Independent
Broadcasting Authority）によるMAC
（Multiplexed Analogue Components、多重ア
ナログコンポネント）システムにおける提案のよ
うに時間多重形とすることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図および第３図は本発明テレビジ
ヨン伝送方式により得られる表示画面を示す図、
第４図、第５図および第６図は本発明テレビジヨ
ン伝送方式の説明用波形図、第７図は本発明方式
用として使用するに適したテレビジヨン送信装置
のブロツク図、第８図および第９図は第７図示装
置の場合に使用する信号拡大器のブロツク図、第
１０図は本発明方式用として使用するに適したテ
レビジヨン受信装置のブロツク図、第１１図は第
１０図示装置用として使用するに適した櫛形フイ
ルタのブロツク図である。 ９……信号源、１０，１１，１２，５５，６４
……信号処理回路、１３，１４……信号拡大器、
１５，５７……パルス発生器、１６……ステアリ
ング制御装置、１８，２０，４６，４８，５３，
５９，６０，６１……加算回路、１９，２１……
PALエンコーダ回路、２３，２４，５０，５１，
５４，６９，７０，７１……出力端子、２５，２
８，２９，３４……切換スイツチ、２６，２７，
３０，３１，３２，３３……メモリ、３５，３
６，４１，４２……入力端子、３７，６２……櫛
形フイルタ、３８，６３……高域フイルタ、３
９，４０，６５，６６……PALデコーダ回路、
４３，４５，４９，５２……遅延回路、４４，４
７……減算回路、５６，６７……信号圧縮器、７
２……補間回路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 同一画像シーンから得られる同じ画面高を有
   するテレビジヨン標準方式と同じ標準アスペクト
   比およびそれよりより幅広のアスペクト比を持つ
   た２つのテレビジヨン画像情報を同時に伝送する
   伝送方式であつて、かつ、第１の伝送路を介して
   伝送される第１のテレビジヨン信号が前記標準ア
   スペクト比を持つたテレビジヨン画像を受信側で
   再生するための情報を含み、第２の伝送路を介し
   て伝送される第２のテレビジヨン信号が前記より
   幅広のアスペクト比を持つたテレビジヨン画像を
   受信側で再生するための第１のテレビジヨン信号
   が有する以外に必要とされる付加情報を含むテレ
   ビジヨン伝送方式において、 第１のおよび第２のテレビジヨン信号の両方が
   前記より幅広のアスペクト比を持つた画像情報が
   規定する画像シーンの全体の幅のなかに存在する
   情報から導出され、第１のテレビジヨン信号が関
   連する情報は前記全体の幅のなかの任意の位置で
   規定された幅で選択され、第２のテレビジヨン信
   号が関連する情報は前記規定する画像シーンの残
   りの部分に関連し、さらに前記より幅広のアスペ
   クト比を持つたテレビジヨン画像を受信側で正確
   に再生するための第１のテレビジヨン信号が関連
   する前記全体の幅のなかの位置に対する第２のテ
   レビジヨン信号が関連する位置を正確に示す信号
   成分を第２のテレビジヨン信号が付加的に含むこ
   とを特徴とするテレビジヨン伝送方式。 ２ 特許請求の範囲第１項記載の伝送方式におい
   て、前記信号成分が第２のテレビジヨン信号のビ
   デオ信号内に位置決めされたパルスを具え、その
   ビデオ信号内のパルスの位置が画像表示を与える
   ようにしたことを特徴とするテレビジヨン伝送方
   式。 ３ 第２のテレビジヨン信号が同期信号を含む特
   許請求の範囲第２項記載の伝送方式において、前
   記パルスがその同期信号の振幅の1/2より小さい
   振幅を有することを特徴とするテレビジヨン伝送
   方式。 ４ 特許請求の範囲第１項記載の伝送方式におい
   て、前記信号成分が第２のテレビジヨン信号のフ
   イールドブランキング期間中に送信された１つま
   たは複数のパルスを具えることを特徴とするテレ
   ビジヨン伝送方式。 ５ 同一画像シーンから得られる同じ画面高を有
   するテレビジヨン標準方式と同じ標準アスペクト
   比およびそれより幅広のアスペクト比を持つた２
   つのテレビジヨン画像情報を同時に伝送する送信
   装置であつて、かつ、前記標準アスペクト比を持
   つたテレビジヨン画像を受信側で再生するための
   情報を含んだ第１のテレビジヨン信号を発生する
   手段と、発生した第１のテレビジヨン信号を第１
   の伝送路に供給する手段と、前記より幅広のアス
   ペクト比を持つたテレビジヨン画像を受信側で再
   生するための第１のテレビジヨン信号が有する以
   外に必要とされる付加情報を含んだ第２のテレビ
   ジヨン信号を発生する手段と、発生した第２のテ
   レビジヨン信号を第２の伝送路に供給する手段と
   を具えた送信装置において、 当該装置が第１のおよび第２のテレビジヨン信
   号をそれぞれ前記より幅広のアスペクト比を持つ
   た画像情報が規定する画像シーンの全体の幅のな
   かに存在する情報から導出する手段と、第１のテ
   レビヨン信号が関連する情報を前記全体の幅のな
   かの任意の位置で規定された幅で選択する手段
   と、第２のテレビジヨン信号が関連する情報を前
   記規定する画像シーンの残りの部分に関連させる
   手段と、さらに前記より幅広のアスペクト比を持
   つたテレビジヨン画像を受信側で正確に再生する
   ための第１のテレビジヨン信号が関連する前記全
   体の幅のはかの位置に対する第２のテレビジヨン
   信号が関連する位置を正確に示す信号成分を第２
   のテレビジヨン信号に付加させる手段とを具える
   ことを特徴とするテレビジヨン送信装置。 ６ 特許請求の範囲第５項記載の送信装置におい
   て、前記任意の位置で規定された幅で選択される
   位置が操作者の制御によるステアリング制御によ
   り決定され、さらに前記ステアリング制御が第２
   のテレビジヨン信号に付加される前記信号成分の
   発生をまた決定することを特徴とするテレビジヨ
   ン送信装置。 ７ 特許請求の範囲第６項記載の送信装置におい
   て、前記信号成分が第２のテレビジヨン信号のビ
   デオ信号内に位置決めされたステアリングパルス
   を具え、そのビデオ信号内のパルスの位置が画像
   表示を与えるようにするとともに、それが前記ス
   テアリング制御により決定されることを特徴とす
   るテレビジヨン送信装置。 ８ 特許請求の範囲第６項記載の送信装置におい
   て、前記信号成分が第２のテレビジヨン信号のフ
   イールドブランキング期間内に位置決めされた１
   つまたは複数のパルスを具え、それが前記ステア
   リング制御で決定されたとおりに画像表示を与え
   るようにしたことを特徴とするテレビジヨン送信
   装置。 ９ パルス発生器が第２のテレビジヨン信号に存
   在する同期信号を与える特許請求の範囲第７項ま
   たは第８項記載の送信装置において、そのパスル
   発生器が第２のテレビジヨン信号用の１つまたは
   複数のステアリングパルスをさらに与えることを
   特徴とするテレビジヨン送信装置。 １０ 同一画像シーンから得られる同じ画面高を
   有するテレビジヨン標準方式と同じ標準アスペク
   ト比およびそれより幅広のアスペクト比を持つた
   ２つのテレビジヨン画像情報を同時に伝送する伝
   送信号で、その伝送信号のうち第１の伝送路を介
   して伝送される第１のテレビジヨン信号が前記標
   準アスペクト比を持つたテレビジヨン画像を受信
   側で再生するための情報を含み、第２の伝送路を
   介して伝送される第２のテレビジヨン信号が前記
   より幅広のアスペクト比を持つたテレビジヨン画
   像を受信側で再生するための第１のテレビジヨン
   信号が有する以外に必要とされる付加情報を含
   み、第１のおよび第２のテレビジヨン信号の両方
   が前記より幅広のアスペクト比を持つた画像情報
   が規定する画像シーンの全体の幅のなかに存在す
   る情報から導出され、第１のテレビジヨン信号が
   関連する情報が前記全体の幅のなかの任意の位置
   で規定された幅で選択され、第２のテレビジヨン
   信号が関連する情報が前記規定する画像シーンの
   残りの部分に関連し、さらに前記より幅広のアス
   ペクト比を持つたテレビジヨン画像を受信側で正
   確に再生するための第１のテレビジヨン信号が関
   連する前記全体の幅のなかの位置に対する第２の
   テレビジヨン信号が関連する位置を正確に示す信
   号成分を第２のテレビジヨン信号が付加的に含む
   伝送信号を受信し、前記標準アスペクト比および
   前記より幅広のアスペクト比を持つた２つのテレ
   ビジヨン画像をそれぞれ再生する受信装置におい
   て、 当該装置が第１の伝送路を介して伝送されてき
   た第１のテレビジヨン信号を受信する第１の入力
   端子と、第２の伝送路を介して伝送さされてきた
   第２のテレビジヨン信号を受信する第２の入力端
   子と、前記より幅広のアスペクト比を持つたテレ
   ビジヨン画像を再生するため、受信された第１の
   および第２のテレビジヨン信号内に含まれるビデ
   オ情報を結合する手段と、さらに、第２のテレビ
   ジヨン信号内に存在する前記信号成分に応答し
   て、第１のおよび第２のテレビジヨン信号内に含
   まれるビデオ情報を正確な位置関係で結合させる
   手段とを具えたことを特徴とするテレビジヨン受
   信装置。 １１ 第１のおよび／または第２のテレビジヨン
   信号に存在する同期信号に応答するパルス発生器
   を付加的に具える特許請求の範囲第１０項記載の
   受信装置において、そのパルス発生器が第２のテ
   レビジヨン信号内の前記信号成分を形成するステ
   アリングパルスにまた応答するとともに、そのパ
   ルス発生器が前記より幅広のアスペクト比を持つ
   た画像の再生表示のため第１のおよび第２のテレ
   ビジヨン信号内のビデオ情報の正確な組合わせを
   制御するのに要求される制御パルスを発生するこ
   とを特徴とするテレビジヨン受信装置。