JPH0759027A - ピクチャー・イン・ピクチャー回路 - Google Patents

ピクチャー・イン・ピクチャー回路

Info

Publication number
JPH0759027A
JPH0759027A JP20650093A JP20650093A JPH0759027A JP H0759027 A JPH0759027 A JP H0759027A JP 20650093 A JP20650093 A JP 20650093A JP 20650093 A JP20650093 A JP 20650093A JP H0759027 A JPH0759027 A JP H0759027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
interpolation
screen
component
picture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20650093A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Sarugaku
寿雄 猿楽
Takafumi Kasai
啓文 葛西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP20650093A priority Critical patent/JPH0759027A/ja
Publication of JPH0759027A publication Critical patent/JPH0759027A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Studio Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】直線補間することによって時分割多重されたコ
ンポーネント信号の再生後の直線性を改善する。 【構成】親画面の所定位置に所定の大きさの子画面をは
め込むための子画面信号の生成に当たって、子画面用入
力信号が輝度信号とコンポーネント信号に分離され、分
離された輝度信号とコンポーネント信号に対して子画面
の大きさに応じた圧縮処理がなされた状態で時分割多重
する圧縮多重手段24,40と、時分割多重信号をメモ
リするメモリ手段40と、メモリ手段40より読み出さ
れた時分割多重信号を輝度信号とコンポーネント信号と
に分離する分離手段41と、分離された輝度信号とコン
ポーネント信号をそれぞれ補間する補間手段42,43
とを有し、この補間手段42,43において輝度信号お
よびコンポーネント信号がそれぞれ直線補間される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はテレビジョン受像機、
特に親画面に子画面をはめ込んで表示できるようにした
テレビジョン受像機に適用して好適なピクチャー・イン
・ピクチャー回路、特に補間処理後の直線性を改善した
ピクチャー・イン・ピクチャー回路に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のテレビジョン受像機には画面の大
型化に伴って、図10のようにその映出画面(親画面)
Mの一部に、別の画面(子画面)Sを挿入できるような
ピクチャー・イン・ピクチャー回路が搭載されるように
なってきた。
【0003】図11はピクチャー・イン・ピクチャー回
路10の概要を示すもので、端子11には親画面用の入
力信号(テレビジョン信号など)SMが供給され、端子
12には子画面用の入力信号(テレビジョン信号など)
SSが供給され、これらは共に切り替え回路50に供給
される。
【0004】入力信号SM,SSはさらに画面切り替え
信号生成回路51に供給されて親画面用の入力信号SM
の同期信号に同期した画面切り替え信号が生成され、こ
の画面切り替え信号で入力信号SMとSSが切り替えら
れる。端子52には親画面のどの位置に子画面をはめ込
むかの制御信号が供給される。
【0005】子画面信号は例えば次のようにして生成さ
れる。まず、子画面用の入力信号がディジタル化され、
その後挿入すべき子画面の大きさに合わせて入力信号を
間引いてフィールドメモリに書き込むことによって画面
サイズを小さくする。そして親画面(主画面)用テレビ
ジョン信号の水平同期信号、垂直同期信号に同期させな
がら所定のタイミングでフィールドメモリに書き込まれ
た入力信号を読み出して親画面用のテレビジョン信号に
代えてCRTに供給される。これによって予め定められ
た親画面Mの位置に、この親画面Mに代えて子画面Sを
挿入(はめ込み)することができる。
【0006】子画面用の信号は通常その入力信号に挿入
されたバースト信号を抽出し、このバースト信号にロッ
クした例えば4倍のクロック(バーストクロック)を生
成し、このバーストクロックで入力信号をディジタル変
換したり、フィールドメモリに書き込んだりしている。
フィールドメモリからの読み出しは親画面用テレビジョ
ン信号のバースト信号にロックしたクロック信号に基づ
いて読み出される。
【0007】何れの場合でもフィールドメモリなどへの
データ書き込みは入力バースト信号にロックしたバース
トクロック信号によって行なわれている。子画面用の入
力信号としては色々な形態の信号が入力する場合があ
る。
【0008】そのなかには、バースト信号のない白黒信
号が入力信号として供給される場合もある。従来のピク
チャー・イン・ピクチャー回路10では、子画面用の入
力信号がバースト信号を含まない白黒信号であった場合
には、このバースト信号にロックすべきバーストクロッ
ク信号はその基準を失ないバーストクロック周波数は一
意には定まらなくなってしまう。そのため、本来満たす
べきバーストクロック周波数と水平周波数の関係すなわ
ち水平周波数の整数倍がバーストクロック周波数である
という関係が満たされなくなってしまう。
【0009】バーストクロック周波数と水平周波数との
関係が整数倍の関係を満たさないということは、例えば
図12に示す子画面にあって水平ラインごとにサンプリ
ングクロックつまり画素の位置がずれるので、白黒の境
界(縦線)が図のようにギザギザになって画面が見苦し
くなる。
【0010】因みに、このギザギザの幅は読み出しクロ
ックの1/3の幅である。読み出しクロックが14.3
MHz(=4fsc;fscはサブキャリア周波数)である
ときは約25nsec、18MHz(=5fsc)であるとき
には約20nsec分となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】入力信号から子画面用
信号を生成するには画面サイズを規定のサイズとなるよ
うに縮小しなければならないので、通常は水平方向と垂
直方向に対してそれぞれ所定の比率をもって圧縮処理が
施される。
【0012】この圧縮処理後のデータを保存するメモリ
手段は通常フィールドメモリが使用されるが、メモリ手
段の容量をより少なくするための1つの手法としてはデ
ータ読み出し後の補間処理を考慮してデータを圧縮処理
する方法が考えられる。
【0013】親画面に対して子画面の大きさを1/9に
してはめ込む場合を想定する。このとき入力信号は輝度
信号とRおよびBの各コンポーネント信号に分離してそ
れぞれが圧縮処理される。これはコンポーネント信号は
輝度信号に対してその情報量が1/4程度であるから、
同じ圧縮を施す必要がないからである。
【0014】はめ込むべき子画面の大きさが親画面の1
/9であるときには水平方向に関しては3画素に対して
2画素を間引けばよいが、補間処理を考慮すると少なく
ともその1/2の画素数で充分である。そのため、6画
素に対して1画素をデータとして使用することになる。
このデータが輝度信号であるときには、コンポーネント
信号は少なくとも6画素に対して1画素、補間処理を考
慮すると12画素に対して1画素をデータとして使用す
ればよいことになる。
【0015】このような圧縮処理を行なうことによって
使用するメモリ手段の容量を大幅に削減することが可能
になる。
【0016】ところで、このようなデータ圧縮処理を行
なったときの前提となる補間処理にあっては一般的には
前値補間が採用される。この前値補間は図13Aに示す
ように圧縮後のデータをそのまま補間データとして使用
する場合であって、同図では直線Laのサンプリング点
を1/2に圧縮してこれを前値補間したときの例を示
す。
【0017】前値補間すると破線図示のようになる。こ
れより明らかなように前値補間の場合には元の輪郭を正
しく再現できなくなってしまう。圧縮率が高くなればそ
れだけ直線性の劣化が一層大きくなる。そのため、補間
処理後に輝度や色の輪郭が目立つようになり、階段状の
ライン(元の画像にはない)が出現し、子画面の画質が
劣化してしまう。
【0018】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、特に圧縮率を高めて子画面信
号を生成したときに発生する直線性の劣化に起因する画
質劣化を改善したピクチャー・イン・ピクチャー回路を
提案するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ためこの発明では、親画面の所定位置に所定の大きさの
子画面をはめ込むための子画面信号の生成に当たって、
子画面用入力信号がディジタル化されたのち輝度信号と
コンポーネント信号に分離され、分離された輝度信号と
コンポーネント信号に対して子画面の大きさに応じた圧
縮処理がなされた状態で時分割多重する圧縮多重手段
と、時分割多重信号をメモリするメモリ手段と、メモリ
手段より読み出された時分割多重信号を輝度信号とコン
ポーネント信号とに分離する分離手段と、分離された輝
度信号とコンポーネント信号をそれぞれ補間する補間手
段とを有し、この補間手段において輝度信号およびコン
ポーネント信号がそれぞれ直線補間されるようになされ
たことを特徴とするものである。
【0020】
【作用】フィールドメモリ40より読み出された輝度信
号もコンポーネント信号も共に直線補間される(図13
B,C)。圧縮率が高いときには図13Dのように前後
するデータに対しての重み付け係数を適宜選定した上で
直線補間される。コンポーネント信号に関しては同一の
色成分同士を用いてその色成分に関するコンポーネント
信号の補間を施す(図5F,G)。直線補間によって直
線性が改善されるため元の輪郭に近い輪郭を再現でき
る。
【0021】
【実施例】続いて、この発明に係るピクチャー・イン・
ピクチャー回路の一例を図1以下を参照して詳細に説明
する。
【0022】図1に示すピクチャー・イン・ピクチャー
回路10において、端子11には上述したように親画面
となる入力信号SMが供給される。この入力信号として
は通常オンエアされたテレビジョン信号である。端子1
2に供給される子画面用の入力信号SSとしてはオンエ
アされたテレビジョン信号(標準信号)の他に、VTR
やその他の再生装置で再生されたビデオ信号などの非標
準信号が考えられる。
【0023】子画面用の入力信号SSは画面はめ込み用
に種々の信号処理が施されて所定の画面サイズに変更さ
れた子画面用信号SS′に変換されて出力され、これと
親画面用の入力信号SMとが切り替え回路13に供給さ
れ、メモリコントロール回路35より出力された画面切
り替え信号に基づいて両者が切り替えられて端子14に
出力される。切り替えられた信号をCTRに出力すれば
例えば図10のような2画面表示となる。
【0024】続いて、子画面用信号SS′を生成するた
めの回路系について説明する。端子12に供給されたチ
ューナーまたはVTR(何れも図示しない)からの入力
信号(コンポジット映像信号)がA/Dコンバータ21
を用いてディジタル信号に変換される。ディジタル化し
たコンポジット映像信号はY/C分離すべくまず水平方
向のディジタルローパスフィルタ22に供給されて輝度
信号が取り出される。
【0025】分離した輝度信号Yはさらに垂直方向のフ
ィルタリングを行なうべくディジタルローパスフィルタ
23に供給される。垂直方向のフィルタリングは隣接す
る数ラインの輝度信号を用いて行なわれるからラインメ
モリ25が使用される。本例では3ラインを用いてフィ
ルタリング処理した場合であるので、直前の2ラインの
ライン情報をメモリするためラインメモリ25としては
2個のラインメモリが使用される。
【0026】垂直方向のフィルタリングは入力信号とし
て非標準信号が入力したときに特に有効である。非標準
信号の場合ではその水平周波数や垂直周波数は規定のそ
れらと若干相違することが多いので、非標準信号に挿入
されたバースト信号を基準にして子画面用信号SS′を
形成した場合には図2Aのようにライン間におけるクロ
ックの位置(画素の位置)が一定しない。
【0027】このままでは映像の輪郭がギザギザとな
り、見苦しい画面がそのままはめ込まれてしまう。
【0028】これを改善するために垂直方向におけるフ
ィルタリング処理が行なわれる。例えば、隣接する3ラ
インを使用し、それらの平均をフィルタリング処理後の
ライン情報として使用すれば、図2Aのライン情報は同
図Bのライン情報のようになるから、輪郭部分の変動が
平均化されてその変動分を抑えることができるからであ
る。
【0029】水平方向と垂直方向のフィルタリング処理
は、後述するように子画面用信号SS′を生成するため
に行なわれるデータの間引き処理によって発生する折り
返し歪を抑制する働きもある。
【0030】フィルタリング処理された輝度信号Yはマ
ルチプレクサ24に供給されて後述する色信号と合成さ
れる。マルチプレクサ24と後述するフィールドメモリ
40とで信号の圧縮多重処理が行なわれる。
【0031】色信号は3.58MHzの帯域通過フィル
タ(BPF)26によって分離される。色信号は変調さ
れた信号なので、ディジタルクランプ回路27でクラン
プ処理したのち色信号復調回路28においてRとBの各
コンポーネント信号(R−Y、B−Yの色差信号)に戻
される。
【0032】これらコンポーネント信号は水平方向のデ
ィジタルローパスフィルタ29に供給されて水平方向の
フィルタリング処理がなされる。親画面に挿入すべき子
画面用信号SS′を生成するためにはデータの間引き処
理を行なう必要があるため、データの間引き処理をする
前に低域領域でのフィルタリング処理を行なって予めデ
ータをその周囲にばらしておく必要があるからである。
こうすることによって間引き処理で輪郭データなどの欠
如を防止できる。
【0033】フィルタリング処理されたコンポーネント
信号はマルチプレクサ24に供給されて輝度信号Yと時
分割多重される。
【0034】さて、上述した一連のディジタル処理は何
れも入力信号SSから生成したクロックに基づいて行な
われる。そのため、端子12に供給された入力信号SS
から抽出分離されたバースト信号は第1のクロック生成
回路31に供給されてバースト信号にロックしたこの例
では4fsc(fscはバースト周波数)のバーストクロッ
ク信号CBが生成される。
【0035】この他に、さらに入力信号SSから抽出分
離された水平同期信号が第2のクロック生成回路32に
供給されて水平同期信号にロックしたこの例では610
fH(fHは水平周波数)のラインクロック信号CHが生
成される。
【0036】バーストクロック信号CBは入力信号SS
にバースト信号があるときに使用される信号処理用クロ
ックであり、ラインクロック信号CHは入力信号SSに
バースト信号がないときの信号処理用クロックとして使
用される。
【0037】このように入力信号にバースト信号が存在
しないときだけラインクロック信号CHを水平同期信号
に同期させることにより、ラインクロック信号CHと水
平同期信号との関係が一定になるので、バースト信号が
ないときでもフィールドメモリ40には時間関係の揃っ
たデータがそのまま書き込まれることになる。
【0038】これによって隣接するライン間でのクロッ
クの位置つまり画素の位置が一義的に定まり、図3のよ
うに白と黒のエッジ(縦線)が完全に揃う。その結果、
バースト信号がないような白黒信号が入力したときでも
子画面の見苦しさは解消される。
【0039】バーストクロック信号CBとラインクロッ
ク信号CHは切り替え回路33に供給され、バースト判
別信号に基づいてその何れかが選択される。本例ではバ
ースト信号の有無を検出する検出回路としてカラーキラ
ー回路30が使用され、色復調回路28に関連して設け
られたこのカラーキラー回路30から出力されるカラー
キラー信号がバースト判別信号として切り替え回路33
に供給される。
【0040】選択されたクロック信号は上述したA/D
コンバータ21を始めとしてクロック信号が必要な全て
の処理回路に供給される他、メモリコントロール回路3
5にも供給される。
【0041】メモリコントロール回路35は指定された
大きさで、指定された親画面の位置に子画面を挿入でき
るような子画面用信号SS′を生成するために必要な制
御系である。そのために端子12に供給された入力信号
SSにあっては、これより分離された水平駆動信号(水
平同期信号と同じ)HDがメモリコントロール回路35
に供給されると共に、この水平駆動信号HDと垂直同期
信号Vsyncから生成された垂直駆動信号(垂直同期信号
Vsyncを波形成形したものと同じ)VDが供給される。
37は垂直駆動信号VDの生成回路である。
【0042】端子11に供給された親画面用入力信号S
Mにあっても水平駆動信号HDと垂直駆動信号VDが供
給される。端子36には子画面の大きさや挿入位置を指
定するための制御信号が供給される。本例では図6に示
すように親画面に対して1/9の大きさの子画面を斜線
で示す何れかの位置に挿入できるようになっている。こ
の制御信号はテレビジョン受像機に設けられたコマンダ
(図示はしない)などから入力される。
【0043】子画面用信号SS′は上述したようにデー
タの間引き処理によって生成する。その具体例を次に説
明する。
【0044】子画面は親画面に対して1/9の大きさで
あるので垂直方向には3ラインに付き2ラインが間引き
される。水平方向に関しても3画素につき2画素を間引
けばよいが、水平方向に関してはメモリ読み出し後の補
間処理によってデータを増やすことができるので、本例
では輝度信号に関しては6画素につき5画素を間引く処
理が行なわれる。つまり、元のデータは1/6に圧縮さ
れる。
【0045】輝度信号と色信号(コンポーネント信号)
とでは間引き率が相違する。コンポーネント信号の情報
は輝度信号のそれに比べて1/4位であるから、コンポ
ーネント信号は間引き処理によってこの例では1/12
に圧縮される。
【0046】輝度信号のデータを1/6に圧縮し、コン
ポーネント信号のデータを1/12に圧縮することで、
上述したように使用するフィールドメモリ40の容量を
大幅に削減できる。
【0047】以上のような圧縮・補間処理を図4と図5
を参照して説明する。図4は圧縮処理の例であって、同
図AとBには元の輝度信号と色信号(コンポーネント信
号)が示されている。同図Bを1クロックシフトすると
同図Cとなる。マルチプレクサ24では輝度信号を6サ
ンプル(6クロックと同義であり、このクロック信号は
バーストクロック信号CB若しくはラインクロック信号
CHである)に1サンプルの割で取り出し、RとBのコ
ンポーネント信号については12サンプルに1サンプル
の割で取り出して時分割多重処理が行なわれる。時分割
多重された信号を図4Dに示す。
【0048】コンポーネント信号に関しては12サンプ
ルに付き1サンプルの割で時分割多重されるので、最初
の12クロックサイクルでコンポーネント信号のうちR
のコンポーネント信号RYが多重され、次の12クロッ
クサイクルではBのコンポーネント信号BYが多重され
ることになる。
【0049】時分割多重信号は同図Eに示すライトイネ
ーブル信号WEによってメモリ、この例ではフィールド
メモリ40に書き込まれる。したがって、フィールドメ
モリ40の対応するアドレスには同図Fに示すような状
態で、間引きされたデータYi、RYi、BYiが順次
書き込まれる。メモリコントロール回路35より出力さ
れる書き込みクロックはバーストクロック信号CB若し
くはラインクロック信号CHである。
【0050】時分割多重された信号の読み出し動作を図
5を参照して説明する。フィールドメモリ40に書き込
まれたデータは、親画面の走査が子画面のはめ込み位置
に到達したとき親画面用入力信号SMの水平駆動信号H
Dと垂直駆動信号VDとに同期して読み出される。
【0051】フィールドメモリ40に書き込まれたデー
タは同図A(=図4F)であり、同図Bに示すリードイ
ネーブル信号REによってそのローレベルの期間だけデ
ータの読み出しが行なわれる結果、同図Cのようなデー
タ列の時分割多重信号が読み出される。このようなデー
タ列としたのは後述する補間処理の都合上である。
【0052】リードクロック信号CB′は親画面用の入
力信号SMのバースト信号若しくは水平同期信号にそれ
ぞれロックしたクロック周波数が使用される。本例で
は、4fscであるが、その周波数は親画面用入力信号S
Mのバースト信号にロックした周波数(例えば5fsc)
を使用してもよい。
【0053】読み出された時分割多重信号は後段の信号
分離回路41に供給されて輝度信号Yと、RおよびBの
コンポーネント信号に分離される(同図D,E)。分離
された輝度信号Yは1クロック分遅延されたのち輝度信
号の補間回路42に供給されて前後する輝度データより
直線補間(平均値補間)される。直線補間は、前値補間
(前値ホールド)よりも補間後の直線性が改善される。
【0054】補間結果を同図Fに示す。この補間処理に
よって輝度データは2倍に増えるので、水平方向に関し
て丁度データを1/3に圧縮したのと等価になる。
【0055】RとBのコンポーネント信号に関しても同
様に補間回路43に供給されて、直線補間処理が行なわ
れるが、同じ色成分のコンポーネント信号は12クロッ
クサイクルごとに得られるから、補間処理も同図Gのよ
うに同じ色成分のコンポーネント信号を使用して行なわ
れる。
【0056】コンポーネント信号が存在するところでは
補間処理はしないで、そのコンポーネント信号をそのま
ま使用し、Rのコンポーネント信号の次はBのコンポー
ネント信号が位置するため、補間処理は同じ色成分ごと
に交互に行なわれる。その際、前後するコンポーネント
信号にはその補間距離に合った重み付けがなされた状態
で演算処理がなされる。
【0057】図Gでは同じ色成分のコンポーネント信号
から遠ざかるにしたがってその重み係数が「3→2→
1」のように遷移する。したがってRY1に最も近い画
素での補間は、RY1の重み係数を3とし、12クロッ
ク先にあるRY25の重み係数を1として、 (3RY1+RY25)/4 として求められる。
【0058】このような補間処理によって色データは2
倍に増えるので、結局水平方向に関してデータを1/6
に圧縮したのと等価になる。
【0059】図5F,Gから明らかなように輝度信号Y
とRおよびBのコンポーネント信号の比率は、 Y:R−Y:B−Y=4:1:1 となる。
【0060】補間された輝度信号とコンポーネント信号
は画質や画枠に対するコントロール回路44に供給され
て、子画面の画質(ブライトネス、シャープネスなど)
のコントロールが行なわれる他、子画面をはめ込むとき
の画枠信号(白枠など)が生成される。これらのコント
ロールが行なわれた後合成回路45でコンポジットの映
像信号に周波数多重される。コンポジット映像信号はD
/Aコンバータ46でアナログ信号に戻されて子画面用
信号SS′として上述した切り替え回路13に供給され
る。
【0061】メモリコントロール回路35からは、はめ
込み位置に応じた切り替え信号(信号SMに同期した信
号)が出力され、これで切り替え回路13が制御されて
図10のような2画面表示がなされる。
【0062】上述したメモリコントロール回路35には
図7に示すような補間信号生成手段60が内蔵されてい
る。端子61には親画面用入力信号SMより抽出された
水平同期信号PHが供給され、これに同期して水平用カ
ウンタ62が動作してフィールドメモリ40に対するデ
ータ読み出し位置信号が生成される。
【0063】この読み出し位置信号が輝度信号用のカウ
ンタ63とコンポーネント信号用のカウンタ65とに供
給され、読み出し位置信号に同期してカウンタ63、6
5が駆動される。
【0064】カウンタ63のカウンタ出力は輝度信号用
の補間信号生成回路64に供給されてこれより後述する
ようなフリップフロップ駆動パルスYPTと切り替えパ
ルスYTHが生成される。
【0065】カウンタ65のカウンタ出力もまた同様に
コンポーネント信号用の補間信号生成回路66に供給さ
れて補間処理に必要な複数のパルスが生成される。
【0066】図8は上述した補間回路42,43の具体
例である。輝度信号用の補間回路42はデータ取り込み
用のフリップフロップ70と、その入出力データを直線
補間する平均化回路74と、フリップフロップ70の出
力と平均化回路74の出力(補間出力)を選択する切り
替えスイッチ73とで構成される。
【0067】平均化回路74は図のように加算回路71
と、1/2の係数器72とで構成されるが、ディジタル
処理の場合にはビットシフトを行なうことによって平均
化出力を1/2にできるので、係数器72を使用しない
でも必要とする補間出力を生成できる。以下の説明も同
様である。
【0068】コンポーネント信号用の補間回路43は次
のように構成される。この例ではRのコンポーネント信
号を抜き出すために直列接続された対のフリップフロッ
プ81,82が使用され、同様にBのコンポーネント信
号を抜き出すために直列接続された対のフリップフロッ
プ83,84が使用される。
【0069】フリップフロップ81と83の出力(R若
しくはBのコンポーネント信号)は切り替えスイッチ8
5によって選択され、フリップフロップ82と84の出
力は切り替えスイッチ86によって選択される。
【0070】切り替えスイッチ85と86で選択された
出力は加算器87で加算され、これが係数器88によっ
て1/2になされてそれらの平均値出力が生成される。
切り替えスイッチ85と86で選択された出力はさらに
切り替えスイッチ90に供給されて所定のタイミングご
とに選択され、選択されたこの出力は加算器91におい
て係数器88の出力と加算される。その加算出力は係数
器92でさらに1/2に落とされる。
【0071】係数器88と92の各出力はさらに切り替
えスイッチ93でその何れかが選択されると共に、選択
された出力と上述した切り替えスイッチ86の選択出力
とがさらに切り替えスイッチ95で選択されることによ
って、最終的にはフィールドメモリ40より読み出され
たデータと、補間データとが所定の時系列に則って出力
される。
【0072】これら複数の切り替えスイッチ85,86
などには図9に示す複数のパルスが与えられる。
【0073】まず、図9A〜Dのようにフリップフロッ
プ81〜84に与えられるクロックパルスFFR,FF
Bによって時分割コンポーネント信号はRとBのコンポ
ーネント信号RY,BYにそれぞれ分離される。コンポ
ーネント信号RY,BYに付けられた添字(0,1,・・
・)は、説明の都合上時系列に沿って付け直したもので
あり、図4、図5の添字とは対応していない。
【0074】切り替えスイッチ85,86は連動して切
り替えられ、これらに供給されるスイッチングパルスR
BP(図9E)がローレベルLのときフリップフロップ
81,82の各出力が選択され、ハイレベルHのときフ
リップフロップ83,84の各出力が選択される。した
がって切り替えスイッチ95に供給されるスイッチング
パルスSCT(図9H)がハイレベルであるときこれら
の選択された出力が切り替えスイッチ95より出力され
る。
【0075】結局、スイッチングパルスRBPがローレ
ベルのときRのコンポーネント信号RYそのものが出力
され、ハイレベルのときにはBのコンポーネント信号B
Yそのものが出力される。
【0076】切り替えスイッチ93に供給されるスイッ
チングパルスSHF(図9G)はこれがハイレベルの期
間で係数器88の出力が選択されるから、スイッチング
パルスSCTがローレベルに反転した最初のハイレベル
の期間(加算器87にBのコンポーネント信号BYが供
給される期間)にはBのコンポーネント信号に関する平
均値補間出力が得られる。
【0077】平均値補間出力としては図9に示すよう
に、 (BY0+BY1)/2,(BY1+BY2)/2,・・・ などであり、重み係数は図13Dに示す通り、1:1で
ある。
【0078】スイッチングパルスSCTの後半のハイレ
ベルの期間は、加算器87にはRのコンポーネント信号
RYが与えられているので、Rのコンポーネント信号に
関する平均値補間出力が得られる。平均値補間出力とし
ては、例えば図のような出力 (RY1+RY2)/2,・・・ などである。
【0079】切り替えスイッチ90に供給されるスイッ
チングパルスSOT(図9F)はそのハイレベルの期間
が、スイッチングパルスRBPのハイレベルの期間とな
っているから、この期間にはBのコンポーネント信号が
選択される。そのため、フリップフロップ83よりBの
コンポーネント信号BY1が出力されているタイミング
では、BY1が加算器91に供給されるから結局係数器
92からは、 (BY0+3BY1)/4 の加重平均された補間出力が得られ、そのときの重み係
数は図13Dのように、3:1である。
【0080】これとは反対にスイッチングパルスSOT
がローレベルの期間ではRのコンポーネント信号が選択
されるため、上と同じタイミングではRのコンポーネン
ト信号RY1が切り替えスイッチ86で選択され、係数
器92からは、 (3RY1+RY2)/4 のような加重平均された補間出力が得られ、このときの
重み係数は図13Dのように、1:3である。
【0081】以上のスイッチング動作を時系列に表示す
ると、図9Iに示すようにそれぞれ適切に加重平均され
た補間出力が順次得られ、このような補間出力となるよ
うに補間信号として機能する上述した複数のスイッチン
グパルスが図7に示す補間信号生成回路66で生成され
るものである。
【0082】なお、図8の説明および図9のタイミング
チャートはそれぞれフリップフロップなどによって生ず
る信号の遅延は、補間処理動作の説明を簡略化するため
に省略してある。
【0083】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係るピク
チャー・イン・ピクチャー回路では、時分割多重された
コンポーネント信号を直線補間によって再生するように
したものである。
【0084】これによれば、補間後の直線性が従来の前
値補間処理の場合よりも大幅に改善される。特に加重平
均によって直線補間を行なっているので、圧縮率の高い
コンポーネント信号を再生する場合でもオリジナルに近
い直線性が確保されるため従来よりも子画面の画質を大
幅に改善できる特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るピクチャー・イン・ピクチャー
回路の一例を示す系統図である。
【図2】非標準信号入力時の画面の乱れを説明する図で
ある。
【図3】バースト信号がないときの子画面の輪郭部を説
明する図である。
【図4】子画面用データ書き込み動作の一例を示すタイ
ミングチャートである。
【図5】子画面用データ読み出し動作の一例を示すタイ
ミングチャートである。
【図6】子画面の挿入位置を説明する図である。
【図7】補間信号生成手段の一例を示す系統図である。
【図8】補間回路の具体例を示す系統図である。
【図9】補間処理動作を説明するためのタイミングチャ
ートである。
【図10】親画面と子画面との関係を示す図である。
【図11】従来のピクチャー・イン・ピクチャー回路の
系統図である。
【図12】バースト信号がないときの子画面の輪郭部を
説明する図である。
【図13】直線補間の説明図である。
【符号の簡単な説明】
10 ピクチャー・イン・ピクチャー回路 13 切り替え回路 22,23,29 ローパスフィルタ 30 カラーキラー回路 31 第1のクロック生成回路 32 第2のクロック生成回路 35 メモリコントロール回路 40 フィールドメモリ 42,43 補間回路 81〜84 フリップフロップ 85,86,90,93,95 切り替えスイッチ SM 親画面用の入力信号 SS 子画面用の入力信号 SS′ 子画面用信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親画面の所定位置に所定の大きさの子画
    面をはめ込むための子画面信号の生成に当たって、 子画面用入力信号がディジタル化されたのち輝度信号と
    コンポーネント信号に分離され、分離された輝度信号と
    コンポーネント信号に対して子画面の大きさに応じた圧
    縮処理がなされた状態で時分割多重する圧縮多重手段
    と、 時分割多重信号をメモリするメモリ手段と、 メモリ手段より読み出された時分割多重信号を輝度信号
    とコンポーネント信号とに分離する分離手段と、 分離された輝度信号とコンポーネント信号をそれぞれ補
    間する補間手段とを有し、 この補間手段において輝度信号およびコンポーネント信
    号がそれぞれ直線補間されるようになされたことを特徴
    とするピクチャー・イン・ピクチャー回路。
  2. 【請求項2】 上記輝度信号とRおよびBのコンポーネ
    ント信号の圧縮後の比率は、4:1:1となされたこと
    を特徴とする請求項1記載のピクチャー・イン・ピクチ
    ャー回路。
  3. 【請求項3】 上記コンポーネント信号の補間にあって
    は、前後する同一色成分のコンポーネント信号に対して
    所定の重み付けがされた状態で補間演算がなされるよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載のピクチャー・イ
    ン・ピクチャー回路。
JP20650093A 1993-08-20 1993-08-20 ピクチャー・イン・ピクチャー回路 Pending JPH0759027A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20650093A JPH0759027A (ja) 1993-08-20 1993-08-20 ピクチャー・イン・ピクチャー回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20650093A JPH0759027A (ja) 1993-08-20 1993-08-20 ピクチャー・イン・ピクチャー回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0759027A true JPH0759027A (ja) 1995-03-03

Family

ID=16524403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20650093A Pending JPH0759027A (ja) 1993-08-20 1993-08-20 ピクチャー・イン・ピクチャー回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0759027A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5638121A (en) * 1995-05-19 1997-06-10 Xerox Corporation High-speed output of video image data from an array of photosensors
US6141061A (en) * 1997-05-09 2000-10-31 Seiko Epson Corporation Image reduction and enlargement processing

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5638121A (en) * 1995-05-19 1997-06-10 Xerox Corporation High-speed output of video image data from an array of photosensors
US6141061A (en) * 1997-05-09 2000-10-31 Seiko Epson Corporation Image reduction and enlargement processing

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2852743B2 (ja) テレビジョン信号処理回路
JPH08331473A (ja) テレビジョン信号の表示装置
CA1230669A (en) Progressive scan television display system
JPH0372796A (ja) テレビジョン信号処理装置
JP2000036944A (ja) インタレ―ス走査ビデオ信号を非インタレ―ス走査ビデオ信号に変換する方法および装置。
US5029326A (en) Picture display system
JPH0759027A (ja) ピクチャー・イン・ピクチャー回路
JP2669546B2 (ja) テレビジョン受像機
US4953009A (en) Signal separator having function of subsampling digital composite video signal
JP2525431B2 (ja) Rgbマルチ端子入力対応型順次走査変換テレビジョン受像機
JP2713699B2 (ja) 2画面表示機能付高画質テレビジョン受信機
JPH0759026A (ja) ピクチャー・イン・ピクチャー回路
JP2872269B2 (ja) 標準/高品位テレビジョン受信装置
JP3852115B2 (ja) 画像信号処理装置
JP2607537B2 (ja) テレビジョン信号処理回路
JPH0759006A (ja) ピクチャー・イン・ピクチャー回路
KR0148187B1 (ko) 더블스크린 및 픽쳐인픽쳐기능 겸용회로
JPH0430789B2 (ja)
JPH08331520A (ja) Edtvデコーダ装置
CA1313705B (en) Progresive scan television display system
JP2545631B2 (ja) テレビジョン受信機
JPH11313269A (ja) 映像信号処理装置
JPS63316583A (ja) 2チャネル広アスペクト比テレビジョン信号伝送システムの1チェネル上で拡大パネル成分を伝送する方法と装置
JP2749032B2 (ja) テレビジョン受信機
JPH0670256A (ja) ハイビジョン受信機の親子画面信号合成回路